尸空

登録日:2014/8/17 18:13:11 (Sun)
更新日:2023/10/17 Tue 01:40:04
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運命は変わらんよ。人の手では。だが、もし…それが起きるなら…



第3次スーパーロボット大戦Z』の登場人物。「しくう」と読む。

年齢:不明(30代?)
搭乗機:尸逝天
CV:坂口候一


概要

時獄篇のエピローグでZ-BLUEの前に姿を現した謎の男。
サイデリアルの『鬼宿』に属する」と称し、オレンジのグラサンと黒いコートに革靴、赤いシャツ、白いネクタイと言った不気味なカラーリングの服装が特徴。

スフィアの一つ「沈黙の巨蟹」のリアクターであり、ガドライト同様サード・ステージに到達。
スフィア・アクトを行使しそれによって人の精神を殺すことが出来る。

サイデリアルの一員として何らかの指令を受けて行動しており、本編開始以前には部隊を率いて惑星ジェミナイを急襲・滅亡させ、ガドライトを組織へと迎え入れている。

寡黙な男で、口数は少ない。
スフィアの反作用なのか単なる本人の性分なのか、情動はないに等しく、常に単調なしゃべり方をする。また、実は目が見えない。
何らかの方法でフォローしている様子もないため、盲目のまま常に立ち回っていることになる。冷静に考えると凄い。

動向としては概ね次の通り。

上述の通り、ジェミナイを滅亡させてジェミニスを部隊に吸収した後は、サイデリアルの指令に従って任務を遂行していた。
だが、ジェミニスがアオの星にエタニティ・フラット監視のために派遣された後、アンナロッタが何らかの命令に背いたことを知り、それを処刑すべくアオの星を来訪。
すぐには行動を起こさず状況を見守っていたが、時空修復後にアンナロッタが地球に降りた後、ジェミニスを一蹴して彼女を殺害。
時獄の崩壊に先立ってZ-BLUEと対峙し、3分間の戦闘の後に撤退した。









【以下、天獄篇ネタバレ注意】















クロウ・ブルースト……俺もお前と同じなんだよ



その素性は、銀河辺境に存在した「鬼宿」という一族の人間で、その本家に生まれた男である。副官の尸刻は妹。
鬼宿の一族は、世界に存在する「消滅しようとする力=死の力」を生きながらにして操る異能を備えており、その力で現世とは異なる理を宿している。この「死の力」はズールや宇宙魔王の使う「暗黒の力=マイナスのオリジン・ロー」とほぼ同じものだが、精神を侵蝕された彼らと違い、鬼宿の人間は生来の力としてこれを扱い、感知することが出来る。

彼らの使命は、死者の魂を正しく導くいわば「死神」の一族であり、アルトが時獄篇で形容した「死の使い」がそのまま当てはまる。
尸空はそんな一族を取りまとめる当代の総領にして最高司祭であり、死の力を持つがゆえの虚無を一族の誰よりも強く持っていた。
それがゆえに、代々の総領が受け継いできた鬼宿の至宝・尸逝天がその身に秘めていた「沈黙の巨蟹」が呼応し、スフィア・リアクターとなった。

しかし、それが鬼宿を滅ぼすことになる。スフィアを集める御使いはリアクターとなった尸空と鬼宿の力に目をつけ、一族を急襲して滅亡させ、生き残りをサイデリアルに吸収・隷属させた。
一族を滅ぼし、その使命を捻じ曲げた御使いに対し、強い怒りを抱いた尸空は、サイデリアルの統率者であった次元将ヴィルダークの計画に乗り、御使いを倒す力を得るために新たなリアクターを探した。

そして、ラース・バビロンでの決戦において、かねてからの計画通りヴィルダークに「沈黙の巨蟹」を譲渡し、落命。
その魂は「沈黙の巨蟹」によって生と死の狭間の世界に留まっており、超時空修復において他のリアクター達と共にスフィアを介して力を貸し、クロウ達との再会の時を待つべく時の彼方へ旅立って逝った。

依頼を受けて人を殺めることも使命の一つではあったが、尸空は個人的なポリシーとして、「その依頼を遂行している間、標的以外は(例え邪魔者でも)決して殺めない」という考えがある。
そのため、アンナロッタを処刑した時は彼女の身ごもっていた子供や周囲のジェミニスは無視してそのまま撤収したため、ジェミナイドの血が絶えることはなかった。

「尸獄門」使用時のあの真言は、鬼宿の人間が「死の力」を扱う際に口にする「歌」である。


また、イドムの正体は御使いが使役する霊魂である。


尸空に限ったことではないが、サイデリアルのリアクター達は時獄篇までに登場したリアクター達と異なり、スフィアの元ネタと考えられてきた大アルカナや星座の性格分類が 全く一致していない 。設定構築に当たってある程度意識した部分はあるのだろうが、どうやらただの偶然だったらしい。



■関係者


  • 尸刻(しこく)
実妹。鬼宿においては補佐に回している。
兄同様揃いも揃って寡黙であまりに自己表現しないため、Z-BLUEは当初彼女を尸空の情人だと勘違いしていた。

サイデリアルの統治者にして反逆の同志。
一族が滅ぼされてサイデリアルの軍門に下った際、彼の誘いを受けて計画に乗った。

サイデリアル三大幹部の一人にして反逆の同士。境遇が似たもの同士。

サイデリアル三大幹部の一人。御使いに盲従しているため彼には計画を伝えていない。
また、会話シーンでは基本的にバルビエルが突っかかって尸空が受け流しつつ皮肉で切り返し、それに煽り耐性0のバルビエルが逆ギレするというのがパターン。

天獄篇でのライバル。スフィア相性は存在しないが、その前に正反対の生き方を貫く彼を個人的に嫌っている。
彼と相対すると虚無を貫くのが難しくなるらしく、いつもより感情的で饒舌になる。




3分で任務を遂行する。行くぞ


尸逝天(しせいてん)


全高:244.9m
重量:12000.0t
BGM:尸魂の徒

尸空の搭乗する機動兵器…というか純然たる生物の死骸
背中の頭蓋骨にも似たコブのような部分に「沈黙の巨蟹」のスフィアが寄生しており、スフィアの力によって「死にながらも生きている」という理を超越した存在と化している。
つまりはスフィアの力によって稼働するゾンビみたいな存在。

鬼宿の総領が先祖代々受け継いできた由緒正しい生き物(?)であり、一族の至宝でもある。
スフィアから受けるエネルギー供給により凄まじい火力を持ち、その火力を生かした広域殲滅を得意とする。
その性能を反映してか、武装もMAP兵器と全体攻撃武器がそれぞれ2種づつある。

とにかくでっかく、次点のジ・インサーと比べても倍以上デカい。そしてアリエティス以上に有機的で不気味。
天獄篇では更にでかいのも現れた(向こうは戦艦だが)。

なお、デザインモチーフはカニ
5つのアギト、肋骨がむき出しになったかのようなボディ、首長竜の化石を思わせる尾部、とどこがカニだとツッコミたくなる外見だが、実は真正面から見るとハサミを構えたカニに見える。デザインの基本は恐らくカブトガニ。あれは正確にはカニではないが。

ちなみに、鬼宿の人間が使用するカニ型の生体兵器「尸冥爪(しめいそう)」は、この尸逝天の幼生に外装や武装を取り付けたもの。
つまり、尸冥爪が成長するといずれ尸逝天になるのである。
尸冥爪の中には尸刻専用の黒い外装を纏った「絶」が存在するが、この個体は尸刻に懐いているため彼女が乗ると強い力を発揮する。

この機体は他のリアクト・マシンと違い星座の英名に関連していないが、しっかりかに座に関連した名前である。
かに座の中心領域「鬼宿」は、中国の思想では死んだ人間の魂が集う場所と考えられている。
つまり、死者の集う星⇒「尸」の「逝」く「天」⇒尸逝天、である。


【武装】

  • 骸怨(がいえん)
MAP兵器。
死の力の放射によって周囲の敵を薙ぎ払う。

  • 霊鳴(れいめい)
MAP兵器。
死の雷鳴によって前方の敵を掃討し魂を飲み込む。

  • 鬼光衝(きこうしょう)
死の力を赤黒い流星のようなエネルギー弾にして無数に放つ。
親子なので尸冥爪も同じ技が使える。ただし数は尸冥爪とは段違い。

  • 尸獄門(しごくもん)
全体攻撃。
「絶・陰・亜・業・獄・終」の歌で「沈黙の巨蟹」を起動し、死の力を破壊エネルギーに変えて三つのアギトから破壊光線の如く放射する。
時獄篇での最大攻撃。

  • 冥逝孔(めいせいこう)
宿……真……零……界……
これが虚無だ
開け、冥逝孔 屍魂と交われ

全体攻撃にして最大技。
「宿・真・零・界」の歌で「沈黙の巨蟹」の力を最大に引き出し、死の領域に引きずりこんだ相手をワーム状に変貌した尸逝天が突撃、
周囲一帯を覆う死の領域を泳ぐように移動しながら接近し、敵を食らう。




………





特に言うことはない
だが、追記・修正は続けてくれ。それだけだ。


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最終更新:2023年10月17日 01:40