迅悠一(ワールドトリガー)

登録日:2014/08/15 (金) 15:50:30
更新日:2023/06/19 Mon 00:25:08
所要時間:約 6 分で読めます





概要

迅悠一(じんゆういち)とは、漫画ワールドトリガー』の主人公の一人。
声優中村悠一(アニメ版)/増田俊樹(VOMIC版)。


●年齢:19歳
●誕生日など:4月9日生まれ(はやぶさ座)O型
身長:179センチ
●所属:ボーダー玉狛支部
●好きなもの:ぼんち揚(アニメではあげせん)、女性のおしり*1、暗躍
●使用トリガー:風刃(黒トリガー)/スコーピオン×6、エスクード×2、シールド×2、バグ
●サイドエフェクト:未来視
●肩書き;実力派エリート、(血)黒トリガー使い、Z級、実力派無職
人気投票:3位2514票(単数投票)/5位4951票(複数投票)
●バレンタインチョコいっぱいもらった人ランキング:2位(2014年)、3位(2015年)、2位(2016年)
●サブタイ回数:9回(11、17、25、28、31、32、43、111、116話)

作者のコメント

ワールドトリガーの雛型読み切り、「実力派エリート迅」から続投の頼れる男。
強すぎ&大人過ぎのため連載では先輩ポジションにコンバートされた*2
人気はあるが他キャラより格段に描きにくく、迅メインの話は作画時間が毎回やばい。

未来視でおしりを触っても大丈夫な相手を選んでおしりを触るセクハラエリート。
話をサクサクと進めてくれるが便利すぎて逆に扱いづらい時もある。
嵐山とシルエットが丸かぶりなのでそのうちアフロまたはモヒカンにする予定があると噂されている。


担当曰く掲載順が低迷していた際に迅のおかげで回復してきたらしく、上記の人気投票の結果も合わせ相当な人気キャラクターであることが窺える。


過去

ボーダーには少なくとも5年以上前から入隊している。

太刀川慶とは迅のライバルで互いに競い合っていた。
当初は弧月を使っていたがあまり勝てなかったため、エンジニアと共にスコーピオンを生みだしてからは互角の勝負に。
迅がS級隊員になった一方で太刀川は黒トリガーに選ばれなかったため、それが原因で確執ができてしまった…かに思われたが、
黒トリガー争奪戦後にA級に戻る宣言した後、太刀川はかなり嬉しそうにしていたため、実際は決着がつかずにやりあえなくなかった事が不満だっただけのようである。
またランク戦で迅と共にぼんち揚食べながら仲良く実況を行ってるあたり、確執は完全に無くなっている様子。

ボーダー上層部からは常に何かしら企んでる上に派閥が玉狛支部なため警戒されている。
一方で重要な会議に招集されたり彼の未来視で動かされてるあたり、かなり信用されている。

修の入隊に関わっている節があり、弱すぎて試験に落ちたため、警戒区域内に入ってまで上層部に直談判しにきてネイバーに襲われそうな所を迅によって救われたという過去がある(1話の冒頭はこの時)。
このとき未来視で後に大きく関わるという事で、裏で入隊させたんじゃないかと読者の間では推測されている。

劇中の活躍

第1話冒頭で修を助けたのが初登場。
だが扉絵を含めても3コマだけの登場で、本格的な登場は実質9話終盤から。
10話と11話でイレギューラゲートの対策会議で、ゲート発生の原因をつきとめる代わりにクビにされかけている修の処分を自分に任せるよう進言し、処分を一時保留にさせ、翌日原因をつきとめた遊真の手柄を修に譲らせてクビ取り消し+B級に昇進させた。

黒トリ争奪戦では嵐山達を味方につけて太刀川達と口論の末交戦開始。三輪たち一部を嵐山隊にまかせ6対1の勝負を始める。
当初は相手のトリオンをじわじわと削って撤退させるつもりだったが、風間にそれを見抜かれそうはいかなくなったため風刃を起動。
まず手始めに菊地原を首チョンパ。そして太刀川との接近戦の末ガレージに追い込まれるが、狭さを逆に生かして太刀川に大ダメージを与え歌川の胴体を切断。風間にスコーピオンで動きを封じられ太刀川に止めを刺されかけるが、風刃の時間差攻撃によって太刀川を戦闘不能に追い込み風間の足を切断。最終的にかすり傷を少し受けた程度の圧倒的快勝をしてみせた。
闘いが終わった後は指令に遊真の入隊を引き換えに風刃を渡し、A級に戻る。
支部に帰って寝る時に気が抜けたように息を吐き「大丈夫だ……未来はもう動き出している……」と意味深な発言をしている。

大規模侵攻直前では闇堕ちしそうな感じになってる三輪に修を助けるよう頼みごとをし、そうすれば風刃の使用者に推薦すると誘う。「おまえはきっとメガネ君を助けるよ。俺のサイドエフェクトがそう言っている」と予言している。

大規模侵攻編ではトリオン兵のお掃除が終わった黒トリガー使い、天羽に自分の担当地区も頼むと言って、敵に向けて本格的に動き出す。
最悪の未来(=修の死)を避けるため、嵐山隊と一緒にいる遊真を連れて修+C級達のところへ行き、人型近界民2人に襲われそうな所に遊真と共に参上。
ヒュースと戦闘し奮戦の末、未来視で意味深なゆさぶりをかけ、動揺した隙を狙ってエスクード2つを使ってヒュースを挟んで行動不能にする。
その後の場面転換では拘束を壊され再び戦闘開始。
色々ゆさぶりを掛けつつ倒さず倒されずのまま戦闘し時間を稼ぎまくった末、(ハイレインの作戦でもあるが)ヒュースを見事に置き去りにさせ捕虜にした。
どうもヒュースを放置すると修達が危なかった上に、ヒュースにも何らかの事情があるようで置き去りの方が良かったらしい。
ちなみに戦闘場面が変わる度にヒュースの攻撃がどんどん大仰なものになっているあたり、あらゆる攻撃をいなしていったと推測される。
修が死なず、敵が撤退したと聞いた時は珍しく汗をどっと吹き出していたため、侵攻中は修の死が見えていた事もあり常に内心ヒヤヒヤしていた様子。
更にハイレインの考察で裏で三輪や冬島等の配置やそのときの状況など全てを裏で仕切っていたことが示唆されている。

三雲隊のB級ランク戦では那須隊、来馬隊との第3戦で太刀川と共にぼんち揚を仲良くぼりぼりと食べながら解説役として登場。
風間隊オペレーターの三上も含めて実況を行った。
二宮・影浦・東隊との第4戦ではヒュース(と陽太郎)と共に観戦しながら
「三雲隊が負ければ可能な限りヒュースの頼みを聞く、勝てばこっちのいう事を聞いてもらう」という賭けを持ちかけるが、あっさり敗北。
…したものの、いつも通り飄々としていたため、胡散臭くてしばらく賭けの権利は使われなかった。
第4戦後、修から「いつ死ぬか分からない遊真を一刻も早くレプリカと会わせたいため、自分の部隊に入って欲しい」と懇願されるも、
やるべきことがあるため断った。代わりに大規模侵攻の際は自分の予知が遠因となり修は死にかけ、レプリカは攫われた事を告白し、謝罪した。
修が入院中の時は修の母の香澄曰く「私や千佳ちゃんに何度も謝罪していて元気が無かった」とのことであり、
顔に出さないだけでかなり気にしていた模様。

ガロプラ侵攻編では、敵の狙いが遠征艇であることを見破り、風刃を用いてコスケロを撃破、更に基地外部の戦場の収束を予知することでペース配分を調整する等、
特級戦功レベルの活躍を見せた。


戦闘能力

実力は非常に高く、劇中の戦闘では黒トリガーで6対1の戦いに快勝したり、
ノーマルトリガーでもトリオン兵の死体の山を築き上げたり、人型近界民相手にタイマンで挑み余裕で拘束したりいなしたり時間を稼いだ末捕虜にし、相当なエリート実力者を下っ端っぽく印象操作させたりと実力派エリートの名に恥じない活躍を見せている。
ダメージもかすり傷を除くと1回も負っていない。

アニメでは剣術の他に体術を駆使する場面があり、距離を詰めてきた歌川の足を絡ませてバランスを崩した隙に攻撃し、
二刀流で攻めてきた太刀川を風刃と太刀川の手首を掴んで受け止め、そのまま巴投げをして太刀川を投げ飛ばしたりしている。

サイドエフェクト

迅のサイドエフェクトは「目の前の人間の少し先の未来が見える」というもの。
数秒後から数年後の未来でも見え、実現の可能性が高い未来ほど先まで見えている。それゆえ先を見過ぎているのか何かと意味深な発言が多い。
戦闘では攻撃回避の他風刃やエスクードとのコンビに使われており、時間差攻撃が可能な風刃とは特に相性が良く非常に強力。

欠点としては会ったことのない人間の未来は見えないことと、密度の高い攻撃は対処能力を超えるため被弾してしまうこと。
また、ちょっとしたことで未来は変わってしまうため、ある事を相手に言う、言わないなどの選択肢により未来が無数に分岐する。
言ってみれば、シミュレーションゲームで起こりうる可能性のある全EDを無理矢理見せられるようなものであり、
便利なようで見方によっては負担が凄まじい能力なのかもしれない。

劇中ではどのように未来が見えているのか一度も描写が無いため、どのようなタイミングで未来が変わるのか等、不明な点が多い。


使用トリガー

黒トリガー

●風刃
迅の師匠、最上宗一が造り出した黒トリガー。
弧月のような形状で、発動すると弾数を示す複数のワカメのような光の帯がうねりながら出てくる。
ちなみに帯を出していない状態でも弧月以上の切れ味と耐久力があり、重さはスコーピオンよりも軽い(=実質重さ0)という超性能ブレードである。

効果は物体に斬撃を伝播させての遠隔斬撃。
目に見える範囲*3どこにでも斬撃を撃て、撃った斬撃をその場所に設置して使い手の任意のタイミングで斬撃を発生させられる。
時間差攻撃も可能で残弾さえあれば一度に複数の斬撃を放つ事も出来るが、弾数全てを使い切って再装填する際は隙が生まれる。
残りの弾数が敵に丸見えだったり、接近戦に持ち込まれると発動機会が潰れたりと欠点もあるが、迅は未来視を使って欠点を補い非常に高度な時間差攻撃を実現している。
弾数が見えるこという欠点も、時間差攻撃と併用して相手に「使い切った」と思わせるというフェイクに使うなど応用力もある。
最終的に遊真の入隊を引き換えに本部にこれを渡した。

大規模侵攻編ではしばらくの間誰も使ってる様子が無く、貴重な超戦力のはずなのになぜかほったらかされている…が、79話で久々についに登場。
三輪が切り札として所持しており遠く離れた場所にいるハイレインを倒すためついに起動し、ハイレインに大ダメージを与えた。
大規模侵攻以降では「性能が攻撃に特化しすぎてて対応力に欠ける」「状況に合わせて使い手を変えたほうがいい」と三輪が上層部に進言したため、現在持ち主は不定という事になっている。

アニメオリジナルの53話ではクモ型のトリオン兵に苦戦する三輪に当真と奈良坂の狙撃で配達されて登場。一度に複数の斬撃が放てるという能力を活かし、非常に厄介な足を一度に全部切断し、胴体をぶった斬って倒すという大活躍をした。

ガロプラ侵攻編では再度迅の手に戻った。
基地に侵入した相手に遠距離から斬りかかったものの、風刃の能力をアフトクラトルから聞かされていたため、シールドで防がれ壁抜けトリガーであっさりと逃げられてしまった*4。しかし、基地の外では遠隔地で戦っていた三輪・米屋の援護に用い、コスケロを一蹴したことで改めて黒トリガーとしてのチート性能を見せた。

ハイレインやコスケロには、明らかに目視できない距離からでも斬撃を当てている上、遊真の遠隔射撃には気付いていたハイレインでも風刃には全く気付いていなかったため、
風刃は位置情報を受けていれば、音や光が出ないステルス狙撃が可能であると思われる。

性能自体は他の黒トリガーと見劣るが*5、適合者が限られる黒トリガーにしては珍しく適合者がかなり多く、起動できる人が多いのが風刃の一番の長所と言える。


通常トリガー

○スコーピオン×2
ノーマルトリガーでのメインウェポン。
元々は玉狛が迅専用に開発したトリガー。
今のところ対ヒュース戦のみでしか使われていないがアニメでは出番が少しだけ増えており、1話冒頭が風刃からスコーピオンに変更されトリオン兵を倒す場面が挿入され、
逃亡者編初回の冒頭シーンでは太刀川と一緒に大量のトリオン兵を次々と倒していくシーンが見られる。

○エスクード×2
玉狛マークが描かれた分厚い壁のトリガー。
盾に使ったり壁に使ったり未来視と併用して風刃みたいに使って敵を挟んだりと使い勝手は良い。

○シールド×2
誰もが持ってるシールド。
ただし迅の場合は攻撃のほとんどを未来視で先読みして回避するかスコーピオンで受け止めてしまうため、今のところ一度も使われたことがない。

○バッグワーム
レーダーに映らなくなるマント。
今のところ一度も使われたことがない。


ぼんち揚

この人の代名詞でありワールドトリガーの代名詞でもあるのがこのぼんち揚。
その愛は本物で部屋に大量に箱買いしており(少なくとも27箱は確認される)しばしば他人にも勧めている。
更に部屋にあるぼんち揚を勝手に食べると後日その人の部屋に勝手にぼんち揚が届くようになる。箱で。
現実でも作者宛にぼんち株式会社からぼんち揚が届いたりパッケージが本物になったりコラボパッケージが全国販売されたりとネタに事欠かさない。
アニメ版では広告やらなにやらの関係か「あげせん」に改変されてしまった。
ただしアニメでは出せないだけでBDとDVDの1巻と3巻と5巻の特典CDではあげせんではなくぼんち揚として登場しており、
劇中でも迅「ここで食う分にはいいだろ」修「普段は揚げせんですけど、今回はあえてぼんち揚」と、メタ発言とも受けとれる発言をしている。


迅語録

「よう、無事か?メガネ君」
「本部市令直々に……この実力派エリートをお呼びとは」
「おれのサイドエフェクトがそう言っている」
「ぼんち揚、食う?」(アニメでは「あげせん、食う?」)
「パワーアップはできるときにしとかないと」
「これからもきっと楽しいことはたくさんあるさ。おまえの人生には」
「風刃とおれのサイドエフェクトは相性が良すぎるんだ。悪いな」
「大丈夫だ……未来はもう動き出している……」
「おまえはきっとメガネ君を助けるよ。俺のサイドエフェクトがそう言っている」
「予知を教えてもいい結果になるとは限んないしね」
「なんでお前は、ここで見捨てられるんだ?」



「おまえはきっと追記修正をするよ。俺のサイドエフェクトがそう言っている」

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最終更新:2023年06月19日 00:25

*1 アニメではニチアサ枠での放送であるためか規制されており、お尻を触る場面が女性に積極的に会話をしてくるに変更されている

*2 ただ今も主人公の一人でもあると作者が公言している。

*3 正確には位置さえわかれば目視できなくても

*4 これ以降、基地内では味方の援護などに全く使っていないことから、風刃は壁に阻まれた敵を攻撃することは出来ないのかもしれない。

*5 尤も主な比較対象のアフトクラトルがチート過ぎるのだが