S.I.C.

登録日: 2010/01/07(木) 22:18:12
更新日:2024/04/01 Mon 21:59:09
所要時間: 約 5 分で読めます




@バンダイより発売されているフィギュアシリーズ。

故・石ノ森章太郎の特撮ヒーロー作品のキャラクターがメインとなっている。


その他のシリーズはライダーフィギュアシリーズ一覧を参照。


因みにS.I.C.とは、

uper
maginative
hogokin

の略である。


1.ニューマテリアル
2.ハイクォリティー
3.プレイバリュー
4.オリジナリティー

以上の4つのコンセプトに基づいて作られている。


劇中のスーツそのままではなく、造形師による大幅なアレンジが加えられた可動フィギュアが特徴。
大部分は石ノ森ヒーローの『異形性』を深く追及したものとなっており、

生物的でグロテスク・あるいはリアリティ重視のメカニカルな造形
スーツでは再現しきれない末端肥大で奇形的なシルエット
リアルに細密化された武器や小道具など充実した付属品(失くすなよ!)

などに定評があり、総じてどいつもこいつもやたらと禍々しく凶暴そうに見えるのが特徴。
牙を剥いて吼えるゴキブリみたいなてつをや、レトロポンコツカーみたいなロボコン、OOOの全フォーム集合図など完全に魔界紳士録である。


逆にシンさん葦原さん木野さん猛士の鬼さん達のように最初からリアリティ重視のデザインを成されているキャラクターは
S.I.C.化してもさほどギャップが目立たず、出来の良いフィギュアではあるけどインパクト不足に感じたりもする。

転じて、ネタ的なものも含めて甚だしくダークなアレンジを利かせたイラスト等を「S.I.C.みたい」と例えることもある。


HERO SAGA』では本シリーズのフィギュア(改造含む)が使用されている。


発売当初はキカイダー昭和ライダーなど昭和ヒーローがメインで
生産数も少なく余り人気は出なかったが、青年層から上の層に人気の仮面ライダー平成TVシリーズ仮面ライダークウガの発売から
話題が広がり現在も続く人気フィギュアシリーズとなった。

特に平成ライダーは龍騎ファイズの発売からブームが再来し、
現在では放送中のライダー以外の全作品が立体化されている。


可動フィギュアとして知られる今作だが、初期はスタチュー的なものだけであった。

現在ではVol.50を越す長寿シリーズだが、相変わらず生産数は少なく在庫が無くなったらそれっきりで、
再販されない限り過去に販売された商品を新品で購入するチャンスは少なく、
中古買取または販売を行う店やオークション、通販で買うことになることもしばしば。

更に人気があるキャラクターと限定商品にはプレミアがついてしまっているため、買うのにも探すのにも一苦労を覚悟せねばならない。

逆に人気がないキャラや作品は山ほど売れ残ったり中古屋に売られたりし、棚を圧迫する売り場泣かせ。


さらに、ちょくちょく限定品が出るため、サブキャラ等が好きなマニアが『このキャラが欲しい!』というキャラクターが
通販限定(しかも通販ショップが三つ以上に分かれる場合もある)、イベント限定品、誌上通販限定になるのはよくあること。
しかも本当に誰得な脇役ならまだしも、ファイズアクセルフォームワイルドカリスキバエンペラーフォームと言った
普通に売れそうなものまで限定品にする。

汚いさすがBANDAI汚い


そのくせ、牙王キンタロスアクマイザー3変身忍者嵐など、けっこうマニアックなものは通常販売(もちろん欲しい人の手への渡りやすさを考えると通常販売に越したことはないのだが)。

よくわからないよBANDAI

こういう点ではS.H.figuartsも同様だろう。


造型師の癖が非常に強いため、人によっては好き嫌いがはっきりと分かれるシリーズである。
特に仮面ライダーのアンテナや角が全体的に脱皮したての昆虫のように非対称にへろへろした造形になっていたり、
シャドームーンのようにスマートでシャープな雰囲気のキャラクターまで無闇にマッチョ化してしまうなどの点は批判が多い。

また、アレンジを手掛けた造型師やデザインした時期が違うと同じキャラでも造型の方向性が変わる。
例えば、初期作品のひとつ『S.I.C.仮面ライダークウガ』
筋のように引き絞られた細身で吊り上った眼を持つ異形の戦士といった佇まいで
マイティフォームの赤ものように暗い色合いだったが、
後にリメイクされたものは人間に近い体格に加え丸く大きな目・太い角・明るい赤
仮面ライダーらしい記号が強調されどちらかというと万人向けのアレンジとなっている。


また、シリーズの代表的なデザイナーのひとり、安藤氏はインタビューで「それぞれのキャラにアレンジしやすい頃合がある」と語っている。
ほぼリアルタイムにS.I.C.化されている最新ライダーはモノによってはキャラが確立されていなかったり活躍も分からないまま造型に入るため、
あまりアレンジしようもない状況も発生しがちである。メーカー側も客も気長に待つのが大事なのかもしれない。

しかし、造型師によって原作とはまた違った味、イメージを持つこの商品を手に入れた時の気分はなんとも言えない熱さを感じる。

石ノ森ヒーローが好きな人には一体は側に置いて『ヒーローの孤独さ・哀愁』}を感じて欲しいフィギュアである。
なお、造形が素晴らしい反面、可動範囲・関節の保持力・耐久性といった点では非常にばらつきが大きく不安定。
ガラス工芸品の如く繊細に扱わないと簡単に膝がポリッといったりする作品もあるので御用心。
この点は龍騎~響鬼あたりの古いシリーズで特に顕著だが、それ以降のシリーズではかなり改善されている。(少なくとも関節破損などのリスクは低い)


派生商品

◆S.I.C.匠魂(たくみだましい)

本家と同じくアレンジが効いた小サイズトレーディングフィギュア。値段は1箱500円程度
ポーズは固定で中身がわからないブラインドパッケージ仕様である
特別カラーで塗装された隠しも存在し、黒いボディ・真っ赤な目のシャドームーン(この場合は世紀王ブラックサン?)なんかもあったりする。


◆S.I.C.極魂(きわめだましい)

いわゆるちっさい縮小版。値段はだいたい1000円前後
可動範囲は広いが保持力は弱い。
基本的に本家と同じアレンジだが一部変わってる部分もある(オートバジンなど)
本家で限定だったものが優先される傾向にある(ワイカリ、アクセルフォームなど)


◆S.I.C.CLASSICS

過去のS.I.Cの再販商品
値段は大して変わらずに箱の変更、ブックレットが付属とちとサービスが良い

◆S.I.C.コロセウム
シリーズ初参加の原型師を加えて競作形式で発売するS.I.C.。
第一弾はお馴染みの安藤賢治に加え、メタルビルドを手掛ける坂本洋一・KOMA、怪獣フィギュアで活躍する大山竜、figmaやメガミデバイスなどで有名な浅井真紀が参加した。
長らく飛ばされていたフォーゼとゴーストが初商品化されることが話題になった。

◆イクイップ&プロップ

通称E&P。S.I.C.の技術を使った牙狼のフィギュアシリーズ。
その名の通り、装着変身シリーズよろしく変身前のキャラに一部差し替えで鎧を着せることができるようになっていたり、
ザルバや魔導火など劇中に出てきた小物のプロップが付属するのが特徴。
烈火炎装時の牙狼に白コート付きの鋼牙をつけたり、
なんか緑色に錆びてる大河パパデカすぎて人を殺せるレベルの魔物・心滅牙狼
など、基本的に出来はいいのだがあと一味足りない、あるいは余分な部分が目立ち、色々と過渡期の作品なんだなと思うことしきり。


◆魔戒可動(衝撃可動)

イクイップ&プロップから派生した牙狼および衝撃ゴウライガン!!のフィギュアシリーズ。
変身前のキャラの鎧装着やプロップ付属こそなくなったが、肩・肘・腰・股・膝それぞれに独自の関節機構を装備し
アクションフィギュアとしての趣が強くなった。
ややアレンジが強めでTV版のそれとは結構印象が違い、特にカラーの再現度が低い。


名将リアライゼーション

人気キャラを和風アレンジしたシリーズ。
竹谷隆之がアレンジを担当しており、スケールもS.I.C.に合わせている。
現時点ではディズニー関連(スターウォーズ・MARVEL)のキャラのみ発売されている。



◆Hyper Fate Collection

ebcraftから発売されたFateの可動フィギュア。セイバーとアーチャーとセイバーオルタが発売。
ぶっちゃけS.I.C.とは関係ないのだが、原型が安藤賢司の可動フィギュアなのでどう見てもS.I.C.。
アニメ調の顔とリアルタイプの顔が付属するが、リアル顔以上にアニメ顔は不細工と不人気。ほとんどのレビューサイトではアニメ顔で楽しむ際は他社から発売されたフィギュアの首とすげ替えることがおすすめされている。



Aアメリカの覆面メタルバンド、スリップノットの名曲

メンバー九人が一丸となって大暴れする暴走曲でライブで必ず演奏される

が一部の人達には空耳ソングとして有名で
イントロちょい過ぎの
「Here comes the pain」
と言ってるかけ声が
「へっこんだぺー」
としか聞こえない



B埼玉、茨城、千葉の総称。
高校アメフトなどで使用される。
参加チーム自体が少ないため、これらの三県をまとめて県大会を行って
関東大会などへの出場校を決定する。
ちなみにアメフトは優勝校と、東京四位校とのプレーオフを制した場合の準優勝校のみが関東大会へ出場できる。





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最終更新:2024年04月01日 21:59