達人王

登録日:2009/06/22 Mon 21:21:39
更新日:2023/01/27 Fri 06:06:57
所要時間:約 5 分で読めます






達人」という戦いの歴史が

刻まれている頃、

無限に広がる大宇宙の片隅で

同じ運命を背負おうとしている

戦いがあった












それがその戦いであった。


タイトーが1992年に販売した縦画面縦スクロールシューティングゲーム
ゲーム開発は東亜プラン

キャッチコピーは
達人を超えて王となれ!!

全6面構成のループゲーム
難易度は2周目で打ち止めとなる。
二人同時プレイ可能

ミス時は一定のポイントまで戻されて復活

8方向レバーで自機「ハイパーファイター号」の操作
ショットボタンはフルオート連射のショット
ボムボタンで弾消し効果のある達人ボムを放つ

途中現れるアイテムキャリアーを破壊すると以下のアイテムがあらわれ
取得することによってハイパーファイター号の強化をはかれる。

アイテムリスト

  • ショット強化&ショットチェンジアイテム

パワーアップなしの状態で取得すると最初にサイドオプションが装備され、色に対応したサブショットが放たれる
同じ色を続けて取得することで、メインショットとサブショットが強化される。
色は時間経過によって緑→赤→青…と変化する

  • スピードアップ

自機の移動速度が速くなる。
5速で最高となり速度は非常に俊敏になる
扱い・微調整ともに難しくなるが
達人王の攻略に最高速は必須である。

  • ボム

達人ボムを1発補給する。
キャリアー破壊すると32個周期で出現
無敵効果が一切無いボムなので、弾が消せても敵機が迫っていた場合は死ぬことがある。

  • 1UP

3面・4面・5面にある特定のコンテナを対応した色のショットを装備した状態でボムを放って破壊すると現れる
残機MAX時はパワーアップアイテムになる。

  • ピピル星人

「ゼロウィング」よりゲスト出演
インストカードにてキャッチコピーとともに載せられてもいる。
5面の特定の位置に潜んでおり、ショットを当てるとアイテムをばらまく。

  • スーパーファイター号

前作「TATSUJIN」よりゲスト出演
6面にて残機がゼロになると後方より出現
敵弾を消しつつアイテムをばらまいて助けてくれる。

自機のショットの種類

自機は常に真正面から4連装ショットが発射でき、サイドオプションから対応したサブショットが発射される。

  • ノーマルショット

サイドオプションから貫通性のない弾を発射する
強化するとかなり広範囲を攻撃できるようになるが、火力が低めで攻撃が集中しないという欠点がある。

  • サーチレーザー

サイドオプションから敵を補足して攻撃し続けるレーザーを発射する。
東亜プランでは優遇され続けてきた誘導系武器だが、本作品では弱いものとなっている。
火力が非常に低い、左右や後方の敵を補足するのが極端に遅い、攻撃範囲が狭いといった弱点を抱えているため
地雷アイテム扱いされる。

  • ナパームボム

サイドオプションから斜めに発射され、一定距離を進むか着弾すると爆風を起こすミニボムを発射する。
強化すると飛距離が伸び、攻撃方向が増えていくため左右・後方も攻撃でき、爆風の効果も相まって攻撃範囲が広い。
1発あたりの威力がショット5発分に相当し、非常に高いものとなっている。
達人王はこの武器をメインとしての攻略が基本となる。

高難易度シューティングとして必ず5本の指に挙げられるシューティングが本作であり、ゲームラボのシューティングクロニクル難易度ランキングでも1位に輝いている。

ここまでかと言うほど高い難易度を持ち、緻密なパターン化はもちろん弾封じ、張り付き連射、地力での的確な見切りや避け能力など
様々な高等テクニックを要求される。

ザコ敵自体がすでに堅く、中型機以上は非常に耐久力が高い。
そして速度の速い大量の敵弾が迫る。

敵弾・敵本体にも圧される厳しいシューティングに仕上がっている。

弾幕シューティングではないため自機の当たり判定が大きく、嘘避けや詐欺避けが通用しない。

また、面の一つひとつが非常に長いため一周クリアにも短くて1時間はかかる。

上記に上げた厳しい仕様のため、ゴリ押しなどの力戦法が通用しない。
自分の持つテクニックと、築いたパターンを最大限に活かしたプレイが強いられる。

ステージクリアのリザルト画面やエンディングといったものは一切用意されておらず
ゲーム中の安全地帯もほとんど存在しないので最後まで休憩をとることが出来ない。

それでも4面までは相当な数をやり込めば比較的進める域にはあるが、5面からは敵の位置や弾の出方が分かっていてもどうにもならない部分が出てくる。

いわゆる死に越え(意図的にミスをし、難易度を下げて強引に越すこと)を要求される場面も出てくるため、完全に上級者をターゲットにしている。

1周クリアでさえ強烈な難しさを誇るのに、ループして進むと東亜プランが隠していた真の本気を発揮して殺しにくる。

もはやどうにでもなれという域である。

スコアを狙い長時間のプレイを続けると、腕前が持続するかが危ぶまれてくる。
その理由が、常に神経を尖らせなければいけないために
肉体的・精神的な疲弊が凄まじいものになってくるからである。

他のゲームでは、安全地帯やステージクリアでの短い休憩をとることで休みつつ進むことができた。

しかし達人王のように常に緊張が続くループゲームというのは多くなかったため、これはじわじわとプレイヤー自身をも殺しにかかってくる恐ろしさがある。

1面から敵が自機を本気で殺しにかかってくるため、遊びが一切許されない
その跳ね上がりすぎた難易度のため、当時多くのシューターを絶望に陥れたばかりかユーザー離れをも起こしてしまった。

その一方で理不尽ではない難しさ、ミスをしても復活がきく完成度の高さなどが評価されており
やり込んだプレイヤーからは今なお根強い人気を誇っている。

1999年3月のゲーメストにおいて8周目2面で1000万点が達成された。

1000万点が達成されるまで
稼働から実に8年かかっており、これを越えるものは

つい最近、達成者が出たグラディウスIIIだけである。

2017年のファミ通STG総選挙で本作が8位に入賞した。



前作に「TATSUJIN」がある



達人を超えて王になりたい方は最高速、ナパームボムを装備して追記・修正をお願いします


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最終更新:2023年01月27日 06:06