うずまきクシナ(NARUTO)

登録日:2011/12/24 Sat 22:01:04
更新日:2024/02/15 Thu 00:09:19
所要時間:約 7 分で読めます





漫画NARUTO‐ナルト‐』の登場人物。

◆もくじ


◆プロフィール

所属:渦潮隠れ→木ノ葉隠れ
身長:165cm
体重:47kg
血液型:B型
誕生日:7月10日
星座:蟹座
好きな食べ物:塩ラーメン
嫌いな食べ物:苦い物、コーヒー
好きな言葉:最後まで諦めない
CV:篠原恵美


◆概要

木ノ葉隠れの里に所属するくノ一。元は渦潮隠れの里の出身で子供の頃に渦の国から引っ越してきた。
腰よりも長いストレートの赤髪が特徴で、右前髪に黒いピン止めをしている。
主人公うずまきナルト母親で、ナルトの前任の九尾人柱力。ナルトが生まれてすぐに亡くなっているため本編の時点では既に故人。
綱手は「ナルトの顔つきは父、四代目火影・波風ミナト似」と言ったが、ナルトが九尾のチャクラをコントロールする為、精神世界でクシナと再会した際に
「髪は父親似だけど顔は私に似ちゃってごめんなさいね」
と言われており、両者の間で見解が異なっている。*1


◆性格

生まれつきせっかちでおしゃべり、おてんばで幼少時は男の子のようだった。
普段は口調に気をつけているが、興奮したり動揺すると「~てばね!」と口癖が出る。

子供の頃は少々ぽっちゃりした体型と赤い髪からトマトとあだ名をつけられていじめられていたが、そのいじめた相手を半殺しにしているうちに、やがて赤い血潮のハバネロと呼ばれ恐れられるようになる。
当時は自分のぽっちゃりした体型と赤い髪の毛をコンプレックスにしていたが、大人になるにつれて痩せて美人となり、性格面もミナトと言う最大の理解者を得た事もあって丸くなった模様。

ちなみに、表情や仕草の一つ一つがナルトの初恋相手である春野サクラに似ており、穢土転生された際にミナトは自分の彼女だと茶化したナルトを殴るサクラを見て「クシナに少し似てるかなこの子…」と独白している。ナルトの好みは見事に父親譲りだった訳だ。マザコン
しかし、最終的にナルトが伴侶に選んだ相手はクシナとは真逆の大人しい性格の女の子だった。
また、生まれた孫は、片方はクシナの口癖を受け継ぎ、もう片方は自分を怒らせた相手を体術(+白眼)で半殺しにする怖さを受け継いだ。


◆能力

うずまき一族は封印術に長けた一族だったらしく、クシナも封印術に長けている。
ミナトが九尾を封印する際に用いた屍鬼封尽や八卦封印も元々はクシナに教わった術。
また、うずまき一族は生来高い生命力を持っており、その為チャクラ量も多い。
本来尾獣を引きはがされた人柱力はすぐに死んでしまうが、クシナはうずまき一族のチャクラのおかげで即死は免れた。


◆使用術

  • 金剛封鎖
うずまき一族固有の封印術。
背中から伸びるチャクラの鎖であらゆる対象を縛り封じ込める。
クシナのそれはかなり強力だったらしく、後に同じくうずまき一族の血を引く香燐もこの術を会得している。

  • 赤い血潮のハバネロ
ナルスト4での奥義。
マウントポジションで相手をタコ殴りにする。
ちなみにミナトに使った場合は演出が変わり、照れ隠しのビンタで吹っ飛ばす。


◆来歴

◇幼少期

生まれは渦の国の渦潮隠れの里だが、幼少期に初代火影の妻で九尾の人柱力だったミトの後任として木ノ葉に引っ越してきた。この時点では人柱力になる話は本人も三忍も知らなかった。
アカデミーの将来の「女性で初めての火影になってやる!」と言ったことで他里から来たくせに、とクラスメートから反感を買いイジメられた。
この頃は丸い顔で太っていて、赤い髪が目立っていたので「トマト」と揶揄された。
しかし勝ち気な彼女は、トマトとバカにした男子全てを半殺しの返り討ちにし、その様から「赤い血潮のハバネロ」という通り名がついた。

◇ミナトとの出会い

引っ越してきたアカデミー時代、初めて出会ったミナトの印象は「女男みたいで頼りなさそう」であり、ミナトが将来の夢を語った時にはバカにしていた。
また、返り討ちにした同期の男子が下忍の兄を連れてきて仕返しした際、ミナトはその事に気づいていたにもかかわらず助けなかったため、この時点ではクシナにとってはあまり印象の良い相手ではなかった。

しかしある時、クシナの九尾を抑え込む特別に強いチャクラを狙い、雲隠れの忍がクシナを誘拐する事件が起きた。
連れ去られていく時、足取りを残す為に後ろ手に縛られた手で自分の赤い髪を目印に落としていった。
落とした髪は敵にも気づかれなかったが、木の葉の捜索隊にも気付かれなかった。
そのまま国境間際まで着いた時、「キレイな赤い髪だったから」と唯一気付いたミナトが駆けつけクシナを間一髪で救助した。


「いつもは助けてくれないのに…」

「君は強いって知ってたから。力も、心も」
「でもこれは里と里の争い事。今までの喧嘩とはちがう。だから」

「君を失いたくなかった」

そこからクシナの中のミナトのイメージが逆転し、

「とても立派な忍に見えた、夢を叶えてくれる人だと思わせてくれた」

「揶揄されていた赤い髪がミナトと自分を繋ぐ運命の赤い糸になってくれた」

「それ以来自分の赤い髪を好きになった。そして何よりミナトを大好きになった」


この時のミナトは下忍だったにもかかわらず上忍を含む雲隠れの忍を体術で瞬殺しており、しかも帰りは月夜をバックにお姫様だっこしながら上記の語り。
クシナでなくてもこれで惚れない女性はいないのではないかというシチュエーションである。
これをきっかけに2人の仲が進展し交際の末結婚、ミナトの子供を身籠った。
この「里の中で唯一自分を理解してくれた」という関係は後のナルトで言うイルカとの関係性に通ずる物があるとも言えるだろう。

◇ナルトの出産

もともとクシナが人柱力であることは当時機密扱いであったのだが、妊娠によって九尾の封印が弱まる為に出産場所は里内では極秘扱いとされた*2
出産当日は火影直轄の暗部が護衛する中、ミナトと三代目の妻・ビワコらが立ち会い、ナルトを産んだ。
だが、写輪眼を持つ仮面の男が生まれたばかりのナルトを人質に、お産が終わったばかりで動けないクシナとミナトを引き離し、クシナを誘拐。
出産で封印が弱体化し、更に九尾を完全に封印されていない状態を狙われ、写輪眼の力で九尾を無理やり引きずり出される。

千手と血縁関係にあり、生命力に溢れたうずまき一族だった為に、尾獣を引き剥がされても即死にはならず、息絶え絶えに息長らえていた。

操られた九尾によってトドメを刺されるところを、すんでのところで現れたミナトの飛雷神の術で逃れる。
ミナトが飛雷神の術で取り戻したナルトと共に隠れ家に寄り添い身を落ち着かせていたが、九尾の広範囲攻撃の尾獣玉によって破壊され、戦場に繰り出される。
残り少ない九尾を抑え込むチャクラを使い、九尾を引きずり込んで心中すると提案したが、ミナトに却下される。
代わりにミナトが屍鬼封尽で自身と九尾の半分(陰遁)を封印、残り半分の陽遁をナルトに八卦封印で封印することをクシナに提案。
クシナはナルトに人柱力になる苦しみを与えてしまうことからはじめは反対したが、ミナトに説得されたことで最終的には同意した。

ミナトが屍鬼封尽の術を終えたところでクシナのチャクラの鎖が弱まった隙をつかれ、封印先のナルトを九尾が攻撃した所をクシナ、ミナトが身を呈して庇い、上半身を九尾の爪で貫かれた。
最後にナルトへ己が見た夢と未来、諦めぬ挫けない心を託し、八卦封印にミナトが自らとクシナのチャクラを組み込み、ナルトに封印を施し夫婦共に死亡した。


「ナルト…これからつらい事…苦しい事も……たくさんある…自分を…ちゃんと持って…!そして夢を持って…」
「そして……夢を叶えようとする…自信を…もって…!!」
「もっと…本当に色々な事を一緒に…教えてあげたい…もっと一緒にいたい…愛してるよ…」
「ナルト…父さんの言葉は…口うるさい母さんと…同じかな…」



八卦封印…!


こうしてミナトのチャクラは「九本目の尾まで開放されそうになった時」に、クシナのチャクラは「ナルトが自身で九尾のチャクラを使いコントロールしようとした時」にナルトの前に現れるようにプログラミングされ、封印された。

チャクラとともにナルトの精神に宿ったその意志は、島亀で九尾のチャクラをコントロールするため精神世界で戦っていたナルトのもとに現れ、成長した我が子との再会を果たす(ただし、ナルトはクシナの顔を知らなかったため九尾の精神と勘違いしたため、思わず「違うってばね!」と鉄拳を食らわせてしまった)。
九尾を制した後は出産当時に起きた事件の顛末を語り、託したものをナルトがしっかりと受け取ってまっすぐに成長したことを喜びながら昇天していった。


◆主な人間関係

夫。
雲隠れの忍に誘拐されそうになったところをミナトに救出されたことがきっかけで彼に好意を寄せるようになり、後に彼と結婚。
ミナトの好物がクシナの手料理だった事からして、夫婦仲は良好だった模様。

息子。
ナルトを産んですぐクシナが亡くなってしまったので親子としての時間は過ごせず、さらに当初は顔も知らなかったため、精神世界で対面した際は九尾と勘違いされた。
九尾の力を己のものとするための修行中、九尾に飲み込まれそうになったナルトの前に現れて彼を救い、自分達夫婦の過去や馴れ初めを話す。
話が終わった後、ナルトに自分達の愛情が伝わっていた事を知って満足し、息子と最後の抱擁を交わして消えていった。
扉絵などではミナト共々健在だったIFの光景が描かれており、悪戯小僧のナルトに手を焼いている様子がうかがえる。

  • うずまきミト
初代火影・千手柱間の妻で、クシナの前任の九尾の人柱力。
老齢になって死期が迫ったこともあって人柱力の代替わりを行うこととなり、尾獣を抜かれた事で死亡した。
死の少し前にクシナと会い、人柱力の過酷な宿命を背負うことになったクシナを激励した。
この激励の言葉はクシナの大きな支えの一つとなり、クシナを通じてナルトにも伝えられる事になる。

  • うちはミコト
イタチサスケの母親。
友人同士で、クシナは赤ん坊時代のサスケと会った事がある。
出産直前のクシナが生まれたばかりのサスケの顔を見ているシーンがあるので、ナルトとサスケは誕生日はかなり近いがサスケの方が僅かに先と分かる。

ナルト同様、九尾に対し憐みを持っていたようだが、結局和解には至らなかった。

ミナトの弟子だったオビトとは当然知り合いで、アニオリではしょうもないことで口喧嘩したりしていたが、これは「喧嘩するほど仲が良い」という関係。
実際の処は「もし自分とミナトの間に子供ができたらオビトのような子になって欲しい」と言うほどオビトの事を気に入っていた。


◆余談

NHKで放送された『花は咲く ~アニメスター・バージョン~』では、1番の「あの人を思い出す」のシーンで、ナルトに思いを伝え成仏するカットが使用された。



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最終更新:2024年02月15日 00:09

*1 実際、目鼻などの顔のパーツの形状等はクシナの方がナルトに似ている。

*2 妊娠自体は見た目の肉体的変化がある以上隠し通すことが困難なこともあり、秘密とはされていない