竜星(遊戯王OCG)

登録日:2014/06/22 Sun 02:35:03
更新日:2022/11/13 Sun 13:43:27
所要時間:約 13 分で読めます





「竜星」とは遊戯王OCGに存在するカテゴリ。
第9期最初のパックである「ザ・デュエリスト・アドベント」で初登場した。

それぞれのモンスターの名前は中国の伝説上の生物である「竜生九子」から取られている。
竜生九子とは竜が生んだ9つの子供で、それぞれ別の性格や姿をしていたという。

元ネタの竜生九子はどれも親と同じ竜の姿にはならなかったそうだが、
属するモンスターは全て24番目の新しい種族「幻竜族」で統一されている.
「真竜」が登場するまで竜星以外の幻竜族モンスターは希少だったので、しばらくの間はほぼ専用種族という状態だった。
わざわざ新しい種族になったのは、下手なアンデット族よりアンデッドな某ドラゴンの影響という見方が多い。
それで無くとも墓地利用の多いドラゴン族として出ていたら、大変なことになっていただろう。

シンクロ召喚を得意とするテーマであり、モンスターは切り札となるシンクロとそれをサポートするメインデッキのモンスターで構成されている。

テーマの共通効果となるのは
  • 破壊され墓地へ送られた時にデッキからの同名以外の竜星を特殊召喚する効果(同名カード縛りで1ターン1度だけ)
  • シンクロ先に何らかの効果を付与する効果
  • 相手のメインフェイズかバトルフェイズに竜星モンスターのみを素材にシンクロ召喚できる効果(チューナー、Pモンスター、Sモンスター以外が持つ)
の3つ。

相手からすれば
シンクロ召喚したモンスターには何らかの耐性が付いて除去し辛い
シンクロの妨害を狙うにも、破壊ではデッキ圧縮を助けるだけ
放置すると自分のターンに「トリシューラ」や「ブラロ」など大惨事、となかなかに面倒なことになる。

また、「スキルドレイン」との相性がよいという利点もある。
リクルート効果は墓地で発動する効果であり「スキルドレイン」の影響を受けない。
素材にした時の追加効果も、素材にしたモンスターの効果が残存しているという扱いなので、モンスター効果をシンクロモンスターに付与するわけではない。

弱点としてはリクルーターテーマ特有の遅さと、性質がわかった途端相手が殴らなくなるので、盤面を調整しにくくなることだろう。
自爆特攻して盤面調整するのも可能だが、攻撃力0のモンスターも多いため小さくはないダメージを受けることになる。
この点については、「メタルフォーゼ」を組み合わせれば能動的に割れるようになるので、覚えておきたい。


また、第9期のテーマにしては珍しく、殆どのカードが「時~できる」表記であるためタイミングを逃す。
チェーン2以降で「激流葬」や「ブラロ」「ヴェルズビュート」を喰らうと全滅しかねないため注意が必要。
なお、「メタルフォーゼ」のP効果による破壊とセットは同時扱いなので、タイミングを逃さない



素材にした時の効果で強固な耐性をつけることができるが、現状はどうやってもモンスター効果に耐性をつけられない。

モンスターの効果の発動を妨害するシンクロは存在するものの、それに対する対策が必要になる。
当然だが特殊召喚メタにはめっぽう弱い。

リクルート効果はモンスターによって出す表示形式が大半は指定されてるので、覚えておかないと痛い目に遭う。
ジョクトの効果でビシキを出したら攻撃表示のため大ダメージを受けてしまったり、
自爆特攻からトウテツを出して相手を倒そうとしたら守備表示で出てしまい何もできないなど。

大体は攻撃力が高いのが守備表示で、守備力が高いのが攻撃表示。
唯一リフンのみどちらでも出せるので、相手がラッシュを仕掛けてきた場合はリフンからシュンゲイorヘイカンを守備で出せばダメージを軽減しやすくなる。


○効果モンスター


  • 炎竜星(えんりゅうせい)-シュンゲイ
効果モンスター
星4/炎属性/幻竜族/攻1900/守 0
「炎竜星-シュンゲイ」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから「炎竜星-シュンゲイ」以外の「竜星」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに発動できる。
自分フィールドの「竜星」モンスターのみをS素材としてS召喚する。
(3):このカードをS素材としたSモンスターは、攻撃力・守備力が500アップする。

レベル4の非チューナー。
シンクロ素材になった場合に付与する効果は攻守の500アップ。
あって損はない程度の効果で、どっかの令嬢に凍らされることになってしまうかもしれないが、
モンスター効果の発動を妨害する「チョウホウ」などを強化するとなかなか厄介。

1900打点あるおかげで、大抵のメタビート用モンスターと相討ち+リクルートできるのが強い。
守備力0ゆえに「カメンレオン」に対応しており、釣りあげれば1枚でレベル8の「ショウフク」を出せる。

「堕ち影の蠢き」のイラストに登場しており、影を奪われて「シャドール・ドラゴン」となってしまった。


  • 地竜星(ちりゅうせい)-ヘイカン
効果モンスター
星3/地属性/幻竜族/攻1600/守 0
「地竜星-ヘイカン」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから「地竜星-ヘイカン」以外の「竜星」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに発動できる。
自分フィールドの「竜星」モンスターのみをS素材としてS召喚する。
(3):このカードをS素材としたSモンスターは、戦闘では破壊されない。

レベル3の非チューナー。
シンクロ素材になった場合に付与する効果は戦闘破壊耐性。
リクルート先の表示形式は守備表示。

高レベルシンクロに使うと戦闘破壊耐性がイマイチ噛み合わないように見えるが、
高い打点で正面突破してくる「ライトニング」や、「オネスト」のようなコンバットトリック、表示形式変更の事を考えるとあって損はない。
「シュンゲイ」と同じく、何らかの耐性やカウンター効果を持っているモンスターの素材にしたい。
「閃珖竜」や「ガイザー」などと組み合わせると中々嫌らしくなる。

場に維持することで強力な効果を持つがステータスが低く戦闘突破されやすいシンクロモンスターとももちろん相性がいい。
特に相性がいいのは「虹光の宣告者」でかなりの嫌らしさを発揮する。
こいつも守備力0なので「カメンレオン」対応。レベル7なので「月華竜」あたりが強力。


  • 水竜星(すいりゅうせい)-ビシキ
効果モンスター
星2/水属性/幻竜族/攻 0/守2000
「水竜星-ビシキ」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから「水竜星-ビシキ」以外の「竜星」モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに発動できる。
自分フィールドの「竜星」モンスターのみをS素材としてS召喚する。
(3):このカードをS素材としたSモンスターは、罠カードの効果を受けない。

レベル2の非チューナー。
シンクロ素材になった場合に付与する効果は罠カード耐性。
リクルート先の表示形式は攻撃表示。

素材にすれば「奈落」や「強脱」などの有名どころを避けられるので、なかなか安心感がある。
自分の罠も受け付けなくなるので「スキルドレイン」とは特に相性がよく、これを素材にしてシンクロ召喚したモンスターの効果は無効にならない。

ただし、シンクロ召喚自体を無効にする「神の宣告」などには注意。


  • 風竜星(ふうりゅうせい)-ホロウ
星1/風属性/幻竜族/攻 0/守1800
「風竜星-ホロウ」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから「風竜星-ホロウ」以外の「竜星」モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに発動できる。
自分フィールドの「竜星」モンスターのみをS素材としてS召喚する。
(3):このカードをS素材としたSモンスターは、魔法カードの効果を受けない。

レベル1の非チューナー。
シンクロ素材になった場合に付与する効果は魔法カード耐性。
リクルート先の表示形式は攻撃表示。

素材にすれば魔法カードが効かなくなり、あの「超融合」にすら耐性をつけられる。
近年は除去をモンスター効果で行うことが多いが、「ブラック・ホール」を避けられるのは嬉しい。

レベルが低いので、レベルの高いシンクロモンスターを出そうとすると非チューナーが他にも必要になることが多いが、
「ショウフク」や「チョウホウ」など、竜星のシンクロには素材の属性の数を参照するものがいるので、逆にメリットともいえる。
体色が緑色なので、追加効果の内容を覚えやすい。


「堕ち影の蠢き」のイラストでは「シュンゲイ」と同じく影を奪われており、こちらは「ミドラーシュ」の乗り物になった。
なお、この「ミドラーシュ」の守備力は800である。……あれ?


  • 魔竜星(まりゅうせい)-トウテツ
効果モンスター
星5/闇属性/幻竜族/攻2200/守 0
「魔竜星-トウテツ」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから「魔竜星-トウテツ」以外の「竜星」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに発動できる。
自分フィールドの「竜星」モンスターのみをS素材としてS召喚する。
(3):このカードをS素材としたSモンスターは、コントロールを変更できない。

レベル5の非チューナー。
シンクロ素材になった場合に付与する効果はコントロール変更への耐性。
リクルート先の表示形式は守備表示。

追加効果の中では一見微妙だが、実はサクリファイスArk Knightなどの
装備カードやエクシーズ素材として吸収する効果も「コントロールの変更」に含まれるため、意外と侮れない。
その他には「D-HERO Bloo-D」や「インフィニティ」などが有名。

打点もそこそこあるため、リクルートできるアタッカーとして1枚入れておいてもいいかもしれない。
自身が上級のため、引いてしまうと腐りやすいのが難点。アドバンス召喚召喚するにも微妙な性能のため「ジョクト」のコストぐらいにしかならない。


  • 光竜星(こうりゅうせい)-リフン
チューナー・効果モンスター
星1/光属性/幻竜族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから「光竜星-リフン」以外の「竜星」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドの「竜星」モンスターが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

レベル1のチューナー。
シンクロ素材になった場合の効果は持たないものの、レベル1ゆえに調整がしやすい。
(2)の効果で墓地からも出せるため、シンクロ素材を強引に揃えることも可能。
リクルート先の表示形式は唯一自由であり攻撃・守備どちらでもいい。
低ステータス故に「ジョクト」や「ジャンク・シンクロン」で特殊召喚しやすいのが利点。

竜星の中では貴重なチューナーではあるが、スーパーレアゆえに集めづらいのが欠点。


  • 闇竜星(あんりゅうせい)-ジョクト
チューナー・効果モンスター
星2/闇属性/幻竜族/攻 0/守2000
「闇竜星-ジョクト」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから「闇竜星-ジョクト」以外の「竜星」モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。
(2):自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在しない場合、
手札の「竜星」カード2枚を墓地へ送って発動できる。
デッキから攻撃力0と守備力0の「竜星」モンスターを1体ずつ特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに除外される。

レベル2のチューナー。
シンクロ素材になった場合に付与する効果はないが、デッキから竜星を調達する強力な効果を持つ。
戦闘破壊時にリクルートするモンスターは攻撃表示。

手札2枚という重いコストはあるものの、攻撃力と守備力がそれぞれ0の竜星を連れてこられる。
このカードとリクルート範囲だけで2-9までのシンクロが可能、つまりは大体のシンクロモンスターが出せてしまう。もちろん耐性が付く。

ただし、このリクルート効果はコストが重いため、「エフェクト・ヴェーラー」や「灰流うらら」で効果を無効にされたり、
カウンター罠でシンクロ召喚を妨害されると、とかなりの痛手になる。
無暗に使うのは避けたほうがいいだろう。

なお、墓地に素早くモンスターを送れるため「ソウル・チャージ」や「竜星の輝跡」とは相性がいい。

ストーリーでは、シャドール化したビシキとシャドール・リザードが融合して生まれたモンスターであるらしい。


○ペンデュラムモンスター


  • 宝竜星(ほうりゅうせい)-セフィラフウシ
ペンデュラム・効果モンスター
星3/地属性/幻竜族/攻1500/守 0
【Pスケール:青1/赤1】
(1):自分は「竜星」モンスター及び「セフィラ」モンスターしかP召喚できない。
この効果は無効化されない。
【モンスター効果】
このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがP召喚またはデッキからの特殊召喚に成功した場合、
「宝竜星-セフィラフウシ」以外の自分フィールドの、
「竜星」モンスターまたは「セフィラ」モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、その表側表示モンスターをチューナーとして扱う。
この効果を発動したこのカードは、
フィールドから離れた場合に持ち主のデッキの一番下に戻る。

レベル3の非チューナー。
セフィラの1種でもある竜星のPモンスター。
P召喚されるか、デッキから特殊召喚すると、自身と同名でない竜星かセフィラのモンスター1体をチューナーにする。
持続するのは発動ターンのみであり、この効果を発動するとフィールドから離れた際にデックボトムに送られる。

疑似的なレベル3チューナーとなるが、P召喚を行わないデッキだと使いどころに乏しい。
逆に、【セフィラ】ではかなり嬉しい効果で、Pモンスターと相性のいいシンクロ召喚の選択肢を与えることができる。
セフィラ】はモンスターのレベルがバラけているので、様々なレベルのシンクロモンスターを出し分けられるのもありがたい。


  • 秘竜星(ひりゅうせい)-セフィラシウゴ
ペンデュラム・効果モンスター
星6/地属性/幻竜族/攻 0/守2600
【Pスケール:青7/赤7】
(1):自分は「竜星」モンスター及び「セフィラ」モンスターしかP召喚できない。
この効果は無効化されない。
【モンスター効果】
このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがP召喚に成功した時、
または自分のモンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された時に発動できる。
デッキから「竜星」魔法・罠カードまたは「セフィラ」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

もう一方の竜星Pモンスター。
P召喚時あるいは破壊された時に竜星orセフィラの魔法・罠を持ってくるという非常に便利な効果を持つ。
それゆえ、セフィラではかなり重要なポジションを占める。

「竜星の九支」「セフィラの神撃」「セフィラの聖戦」など妨害系の罠の選択肢が豊富。
モンスターをサーチできる「セフィラの神託」をサーチできるため間接的にセフィラモンスターもサーチできる。
また、「セフィラの神意」を経由すれば「セフィラ」カードの破壊を防げる。
「フウシ」といい竜星メンバーのセフィラへの貢献度は計り知れない。

反面、P召喚を行わない【竜星】だとPモンスターが足りないため、上級モンスターであることやPモンスターであることが足を引っ張りがちでもある。


○シンクロモンスター


  • 輝竜星(きりゅうせい)-ショウフク
星8/光属性/幻竜族/攻2300/守2600
チューナー+チューナー以外の幻竜族モンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した時、
このカードのS素材とした幻竜族モンスターの元々の属性の種類の数まで、フィールドのカードを対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。
(2):1ターンに1度、自分フィールドのカード1枚と自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのフィールドのカードを破壊し、その墓地のモンスターを特殊召喚する。

専用シンクロその1。
(1)の効果は素材にした幻竜族の数まで対象に取れるデッキバウンス。
素材の都合上、確実に1枚はバウンスできる。
この効果が強烈であり、この効果のために他の竜星があるという領域の効果である。
竜星はいずれも幻竜族であり、シンクロ以外は属性がバラバラなので数を稼ぎやすい。
幻竜族が少ない場合でも、「メタファイズ・ホルス・ドラゴン」を経由すればとりあえず1枚はバウンスできる。
時の任意効果なので、タイミングを逃す点には注意。


リクルート先の表示形式は…というより竜星で唯一後続に繋ぐ効果を持たない。

(2)の効果は自分フィールドのカードを破壊することで、レベル4以下のモンスターを蘇生するというもの。
何を破壊してもよいので、竜星を破壊して蘇生&リクルートをするのはもちろん、使い終わった「リビデ」などを活用できる。
蘇生するのはレベル4以下のモンスターであれば、竜星や幻竜族でなくてもよいので幅は広い。
ただし、「カメンレオン」を使う場合はあちらの誓約効果の関係で出したターンには使えないのに注意。

名前は「きりゅう」だが、満足龍の1体という訳ではない。


  • 邪竜星(じゃりゅうせい)-ガイザー
シンクロ・効果モンスター
星7/闇属性/幻竜族/攻2600/守2100
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードは相手の効果の対象にならない。
(2):自分フィールドの「竜星」モンスター1体と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(3):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキから幻竜族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

専用シンクロその2。素材指定がないため汎用レベル7でもある。
単純にいえばレベル7の「スクラップ・ドラゴン」であり、お互いのカードを1枚ずつ破壊できる。
さらに、相手の効果の対象にならないので「エフェクト・ヴェーラー」などを受けない。

リクルート先の表示形式は守備表示。竜星である必要はなく、幻竜族ならば何でもよい。
特に「タツノオトシオヤ」との相性は抜群であり、トークンを生成した後に「ボウテンコウ」をシンクロすれば大量のアドバンテージを稼げる。
味方の竜星を破壊してリクルート効果を発動するのが基本だが、いざとなったら自身を破壊してリクルートにつなげられる。
自身を破壊してリクルートした場合は自害ザーと呼ばれる

「ビシキ」(罠)や「ヘイカン」(戦闘破壊)と組み合わせて出せば結構強固な耐性を得る。
この組み合わせでのシンクロは「ジョクト」のリクルート効果を使えば簡単に達成できる。

なお、ストーリーではジョクトがシャドール化したトウテツと合体して生まれた融合モンスターとなっている。なので竜星でありながら勢力としてはシャドールに属している、つまり敵サイド。


  • 幻竜星(げんりゅうせい)-チョウホウ
星9/光属性/幻竜族/攻2800/守2200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):S召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手はこのカードのS素材とした「竜星」モンスターと
元々の属性が同じモンスターの効果を発動できない。
(2):S召喚したこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
デッキからチューナー1体を手札に加える。
(3):1ターンに1度、相手フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された時に発動できる。
そのモンスター1体と元々の属性が同じ幻竜族モンスター1体を
自分のデッキから守備表示で特殊召喚する。

専用シンクロその3。かつ切り札。
一応こいつも素材指定は無いが、他のデッキでは「トリシューラ」や「ミスト・ウォーム」優先だろう。

本命は(1)の素材にした竜星モンスターと同じ属性のモンスター効果を封じる効果である。
罠に耐性を持たせる「ビシキ」や、魔法に耐性を持たせる「ホロウ」と組み合わせればかなりの制圧力をもったモンスターと化し、
上手く刺さればこれだけで完封できるデッキも少なくない。

破壊されたときの効果は珍しくリクルートでなくサーチ。チューナーという幅広い指定なので汎用でも使える効果。
しかし、チューナーをサーチするためだけにこいつを出して破壊されるのを待つのはちょっと非効率的な気がしないでもない。
あくまでオマケという認識でいいだろう。

最後の効果は相手モンスターが破壊されたときにそのモンスター1体と同じ属性の幻竜族をリクルートできるという効果。
ガイザーと同じく幻竜族なら竜星じゃなくても良いのがポイント。
とはいえ、破壊したモンスターと属性が同じという相手依存の効果なため、
多様な属性の幻竜族モンスター達を入れてないとなかなか発動することができなかったりもするが。


  • 源竜星(げんりゅうせい)-ボウテンコウ
星5/光属性/幻竜族/攻 0/守2800
シンクロチューナー
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分は「源竜星-ボウテンコウ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「竜星」カード1枚を手札に加える。
(2):1ターンに1度、デッキから幻竜族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。このカードのレベルは、墓地へ送ったモンスターと同じになる。
(3):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。デッキから「竜星」モンスター1体を特殊召喚する。

専用シンクロその4にして、竜星初のシンクロチューナー。
「ネクスト・チャレンジャーズ」から2年後、「クロスオーバー・ソウルズ」から1年5カ月後という頃にしれっと現れた。

1ターンに1度しか特殊召喚できないとはいえ、
特殊召喚した場合に「竜星」カードサーチ、デッキの幻竜族を墓地に送ってレベルコピー
場を離れた場合に「竜星」リクルートと、これでもかといわんばかりに効果を詰め込まれている。
竜星には珍しくサーチ・リクルートはタイミングを逃さないため、効果を無効にされない限りは確実にアドバンテージが稼げる。

シンクロするだけでも竜星をサーチできるので、後続を切らさずに済む。
魔法・罠でもいいので、「輝跡」で墓地の竜星をデッキに戻しつつドローしたり、「九支」でカウンターを行うのもいい。
レベル変更効果もシンクロ召喚エクシーズがしやすくなる他、墓地肥やしにもなるので、
墓地に送った幻竜族を「カメンレオン」等で吊り上げシンクロ・エクシーズに繋げるといった使い方もできる。

さらに、フィールドを離れると竜星をリクルートできるため、シンクロに使った後にデッキからチューナーを連れてきてさらにシンクロということもできる。
非チューナーにシンクロモンスターを指定する「クリスタルウィング」や「ゴヨウ・キング」も出しやすい。


S召喚時に「九支」をサーチし、起動効果で「リフン」を落としておくのが基本的な使い方。
「九支」で相手の効果をカウンターしながら自身を破壊することで、デッキから適当な竜星モンスターをリクルートしつつ「リフン」を自己蘇生させられる。
あとは非チューナーの竜星で相手ターンシンクロを決めよう。


他にも、レベルを下げつつトークンを生成できるレベル7チューナーの「タツノオトシオヤ」とは非常に相性がいい。
「ガイザー」の効果で連れてきて連続シンクロに繋げられる。

あまりにも便利すぎる効果から様々なデッキで使われ、
特に【恐竜真竜】においては「ドラゴニックD(ダイヤグラム)」と「魂喰いオヴィラプター」の2枚からリトスアジムD(ディザスター)とトリシューラを経由して相手の戦術を狂わせられる。
さらに、圧倒的な制圧能力を持つ「真竜皇 V.F.D(ザ・ビースト)」と後述する万能カウンターの「竜星の九支」、九支の発動条件となる適当な竜星モンスターを揃えるといった強烈な布陣を敷く事ができたため、2017/10/1を持って制限カード入りが決定した。

禁止カードになってもおかしくないレベルのカードであり、その後も海外と同様に禁止になるのではないかと囁かれていたが、【恐竜真竜】が環境にさっぱり出てこなくなった為か2019/1/1には準制限、同年4月には無制限へと緩和された。


○魔法カード


  • 竜星(りゅうせい)輝跡(きせき)
通常魔法
「竜星の輝跡」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の「竜星」モンスター3体を対象として発動できる。
そのモンスター3体をデッキに戻してシャッフルする。
その後、自分はデッキから2枚ドローする。

竜星専用の「貪欲な壺」。デッキに戻すのは3枚なので序盤からでも発動しやすい。
竜星自体がリクルーターテーマのため条件を満たしやすくジョクトの手札使いの荒さを補う事ができる。
また、制限カードになった「ボウテンコウ」でサーチでき、EXデッキに戻すことで再利用できる。


  • 竜星(りゅうせい)気脈(きみゃく)
永続魔法
(1):自分の墓地の「竜星」モンスターの属性の種類の数によって以下の効果を得る。
●2種類以上:自分フィールドの「竜星」モンスターの攻撃力は500アップする。
●3種類以上:自分フィールドの「竜星」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを墓地へ送る事ができる。
●4種類以上:相手はモンスターをセットできず、相手フィールドの表側表示モンスターは全て攻撃表示になる。
●5種類以上:このカードを墓地へ送って発動できる。フィールドのカードを全て破壊する。

墓地の竜星の枚数に応じて効果を得るが、ぶっちゃけ微妙な効果ばかりで扱いづらい。


○罠カード

  • 竜星(りゅうせい)(きわ)
永続罠
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならない。
(2):自分または相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに
魔法&罠ゾーンに表側表示で存在するこのカードを墓地へ送ってこの効果を発動できる。
「竜星」モンスター1体以上を含むモンスターを素材としてSモンスター1体をS召喚する。

1の効果で竜星への攻撃を強要できる……と思いきや、守備表示で耐えられてしまう。
その上2の効果も、もともと非チューナーの竜星自身ができることなので、採用の価値が薄いカード。
攻撃を強要させることを利用して【アステカ】等のデッキで使った方がいいかもしれない。


  • 竜星(りゅうせい)具象化(ぐしょうか)
永続罠
(1):1ターンに1度、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合にこの効果を発動できる。
デッキから「竜星」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分はSモンスター以外のモンスターをエクストラデッキから特殊召喚できない。

モンスターが破壊される度に竜星を出せる、竜星最大のエンジン。
シンクロモンスターを重点的に採用すれば(2)のデメリットもないようなもの。
ただし、新マスタールール導入後はリンクモンスターを出せない点に注意。

(1)の効果は竜星のリクルート系の効果では珍しくタイミングを逃さない。


  • 竜星(りゅうせい)凶暴化(きょうぼうか)
通常罠
(1):自分の「竜星」モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。その自分のモンスターの攻撃力・守備力はそのダメージ計算時のみ 元々の数値の倍になり、ダメージステップ終了時に破壊される。

竜星専用のリミッター解除。自壊デメリットも竜星ならばリクルートに繋げられるのでそこまで痛くはない。


  • 竜星(りゅうせい)九支(きゅうし)
カウンター罠
(1):自分フィールドに「竜星」カードが存在し、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし、そのカードを持ち主のデッキに戻す。その後、このカード以外の自分フィールドの「竜星」カード1枚を選んで破壊する。

カード効果を無効にしてデッキバウンスさせるカウンター罠。
こちらの竜星カードを破壊する必要があるが、リクルート効果で竜星モンスターの入れ替えもできるので結果的には1:1交換になる。
ただし、チェーン3以降で発動する場合、普通の竜星ではタイミングを逃す
タイミングを逃さない「具象化」や「ボウテンコウ」を破壊したり、「ビシキ」で罠耐性がついた竜星シンクロを選ぶなどして損失を抑えたい。


○遊戯王じゃない竜星
ブレイブな「牙の勇者」の中の人。なお仲間の「鎧の勇者」が鉄の意志と鋼の強さを持つエクシーズ使いだったりする。

  • 竜星バルガライザー
こっちはデュエマの竜星。
種族はアーマード・ドラゴン/サムライ。
マナコストが8と重いが、召喚酔いがなく、攻撃時にデックトップをめくって進化でないドラゴンだったならバトルゾーンに出せる。
紅神龍バルガゲイザーは彼のお兄さん。

詳しくは連ドラを参照のこと。


○相性のいいカード

●獣神ヴァルカン、月華竜など
S召喚時に誘発効果を持つモンスターを相手ターンに召喚することで戦略をガタガタにできる。
基本的にトリシューラが強いが、チェーン2以降に出すと効果が使えず、レベルも合わせにくい。
上記二体は強制効果なのでタイミングを逃さないのが強み。


メタルフォーゼ
通常モンスターとしての性質を持つペンデュラムテーマ。
自分のカードを破壊して「メタルフォーゼ」魔法・罠をフィールドにセットする共通効果を持つので、能動的に竜星のリクルートを行うことができる。


魂喰いオヴィラプター
召喚・特殊召喚時に恐竜族をデッキから落とせる「オヴィラプター」で「幻創のミセラサウルス」を墓地に送り、
さらにそちらの効果でレベル1チューナーの「ジュラック・アウロ」をリクルートできる。
レベル5の「ボウテンコウ」が簡単にシンクロできるので、このコンボを利用した【恐竜竜星】もよく見られる構築の1つ。


ブラック・ホール激流葬
どちらもデッキを選ばずに入れられる汎用除去カード。
竜星の召喚時に自分で使うことで除去+入れ替えが行える他、耐性を付与すれば一方的に相手のみ破壊することも可能。
ただし入れ替え時には増Gや虚無空間に要注意。


緊急テレポート
竜星シンクロ達に縛りが無い&リフンとジョクトはどうせ耐性付加が無いので、サイキックチューナーを代用として使える。
手札に来た場合を考えるとチューナーはうさぎ一択。高いけど。


スキルドレイン
上述の通りビシキを絡ませるとこちらのみ一方的に無力化して行動できるという嫌がらせが可能。リクルート効果も墓地発動なのでジャマしない。
問題点は永続罠ゆえの破壊されやすさと、竜星以外採用しにくくなる点か。
マッチ戦ならば【スキドレ墓守】のようなスイッチ戦術もあり。







○ネタバレ

こいつらはセイクリッド・ソンブレスの力で誕生した種族である。



この記事が追記された時に発動できる。
「竜星」記事を修正する。


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最終更新:2022年11月13日 13:43