タイラント(ウルトラ怪獣)

登録日:2010/05/18 Tue 00:46:52
更新日:2024/04/05 Fri 22:06:45
所要時間:約 4 分で読めます







強悪無比! 合体怪獣タイラント!

その頭はシーゴラス!
そしてその腕は超獣バラバ!
胴は恐るべき宇宙大怪獣ベムスター!



タイラントとは、『ウルトラマンタロウ』を始めとするウルトラシリーズに登場する怪獣。

個性的なデザインと能力を持つ者が多い『タロウ』怪獣の中でも、特に洗練されたフォルムと劇中でのシンプルな強さ、
そして男の子の心をグッと掴んだ「合体怪獣」という要素から昭和シリーズのウルトラ怪獣の中でもとりわけ人気の高い強豪怪獣である。



【データ】

別名:暴君怪獣
身長:62メートル
体重:5万7千トン
出身:海王星




【概要】

『ウルトラマンタロウ』第40話「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」にて初登場。
名前の由来は別名の通り、「暴君」の英語読みである「tyrant(タイラント)」から。

その正体はウルトラ兄弟たちに倒された怪獣・超獣宇宙人の怨念が海王星に集まって誕生した怪獣。

合体した怪獣・宇宙人は以下の通り。

部位 担当怪獣 出典 備考
津波怪獣 シーゴラス 帰ってきたウルトラマン 原作では倒されていない。
異次元宇宙人 イカルス星人 ウルトラセブン
胴体 宇宙大怪獣 ベムスター 『帰ってきたウルトラマン』
背中 液汁超獣 ハンザギラン ウルトラマンA 原作では倒されていない。
殺し屋超獣 バラバ 『ウルトラマンA』 鎌と鉄球が左右逆になっている。
どくろ怪獣 レッドキング ウルトラマン レッドキングには無い爪がある。
尻尾 大蟹超獣 キングクラブ 『ウルトラマンA』


「倒された怪獣の怨念の集合体」でありながら、備考の欄の通りシーゴラスとハンサギランは本来倒されていない。
一応シーゴラスはナックル星人が繰り出した個体が倒されているし、ハンザギランはそもそも誕生にサンショウウオの怨念が関わってるため、少々苦しいが理由付けはできる。

当時の学年誌や『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』の劇場パンフレットによると、「頭の角はブラックキングのもの」とされているが、
角がブラックキングというのは台本の段階ですでに決まっていた合体メンバーの怪獣だったとのこと。
それによると、角はブラックキング、頭は×××、手はバラバ、胴はべムスター、足は×××」としか書かれておらず、
他に決まっていたのはバラバとベムスターのみで、それ以外はデザイナーの鈴木儀雄氏自ら合体メンバーを考えなければならなかったとのこと。
現在ではブラックキングはタイラントの合体怪獣としてはカウントされないことが定着しているが、理由は不明である。

また、一説には首の鰭はオイルドリンカー、腕の体表はベロクロンとも。
オイルドリンカー、お前ウルトラ兄弟と戦ってすらいないのに怨念になるほどの恨みがあるんかい?

合体怪獣でありながら一つの怪獣として違和感なく完成されたデザインであり、ファンからの人気は非常に高い。
2016年に行われた「ウルトラ怪獣人気投票」ではゴモラバルタン星人ピグモンゼットンエレキングメトロン星人キングジョーら錚々たる顔ぶれと並んで、唯一昭和第二期作品からの上位8位にランクインを果たし、その人気っぷりは衰えるところを知らない。
その後のシリーズでも何度も登場しており、ゲーム作品などでもプレイアブルやボスキャラクターとして必ずと言っていいほど参戦する他、
新ウルトラマン列伝』では前後編に分けてタイラントと合体した怪獣の特集が組まれるなどの待遇を受けている。


【戦闘能力】

合体怪獣なだけあって、案の定全身武器だらけ。
ベムスターの腹部の吸引口「吸引アトラクタースパウト」から出す強力な冷気や、バラバの両腕のハンマー&鞭と鎌、
キングクラブから受け継いだ口から吐く火炎「爆炎放射(デスファイヤー)」、
耳からはイカルス星人から受け継いだ「アロー光線」を放つなどの強力な武器を持つ。
当然、ベムスターの腹部で敵の光線などを吸引して自身のエネルギーにする事も可能である。

防御面も申し分無く、ウルトラ兄弟の必殺技をもってしてもダメージを受けないほどのタフネスさを誇る。

ズングリした体型に見合わず優れた飛翔能力を有し、土星から地球までわずか20分で移動する程速く、これはなんと光より2倍も速い。
また腕から発射する出典不明の謎の光線で救援のウルトラサインを消してみせるなど、知的な面を持つ。

設定では角からシーゴラスの能力である津波を起こせる……が現在まで披露されたことはない。



【活躍】

『ウルトラマンタロウ』

海王星で偵察をしていたあのゾフィーを圧倒的な力でボコボコ。「無敵のゾフィーが敗れた」
その後天王星で休憩していた所を初代ウルトラマン、土星でウルトラセブン、木星でウルトラマンジャックを立て続けに破り、
ついに火星にてウルトラマンAまでも倒すという、前代未聞のウルトラ兄弟5人抜きを成し遂げる。

そして遂に地球に飛来。ウルトラマンタロウ最大の敵になる……



はず……だった……



戦闘直後は優位に立つが、あっという間にタロウにボコボコにされるいつもの展開に。
最後はタロウにブルーレーザーで鎖を引き千切られ、その鎖を「ウルトラランス」に変えられ串刺しにされて大爆発。



…と、このように1話で倒されてしまったのである。



鳴り物入りで登場した割にはかなりあっさり負けたような印象を受けるが、
タロウがそれほど苦戦しなかった可能性として「タロウが成長してウルトラ兄弟を超えていた」「連戦でタイラントが疲れ果てていた」という二つの理由がある。
後者の説だとペース配分を知らない少々間抜けな怪獣というオチがついてしまうのだが…一応、後述のゲーム『FE3』だとこっちが取り入れられている。

…ぶっちゃけると、
  • ウルトラ兄弟と5連戦
  • しかもウルトラ兄弟が敗北する度に、各々のデータ(身長など)や主役作の解説を兼ねた回想パートに入る
  • そのうえで最後にタロウと対決する
これを30分で消化しようというのが無茶もいいところである。
タイラントはバードンムルロアのように2~3部構成にしてもらえなかった己の不幸を呪ってもいいんじゃないかな。

なお『ウルトラマン列伝』ではウルトラマンゼロによってタロウに自分の武器を使用されたから負けたという新たな見解がなされている。
『新列伝』のタイラント特集では、タロウが「エースがバラバを倒した発想を利用した」とヒカルに語っている。


内山まもるによる漫画版『ウルトラマンタロウ』では喋りまくる*1
いとも簡単に5兄弟を倒すと地球でタロウを倒そうとするが、タロウは東光太郎の時に右腕を怪我していた。
追い詰められたタロウは逃げるふりをしてタイラントを地球から引き離して太陽に向かう。
そして急激に方向転換し、タイラントはそのまま太陽の重力に引かれ、翼をもがれたイカロスのように堕ちて行った。
タロウからしてみればエネルギーの補給にもなるため一石二鳥の作戦である。タイラントがマヌケすぎるだけにも思えるが…。


『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』

CV:ガニメ
現在は事実上封印作品となった、タイ公開の映画。
宇宙怪獣のくせにドロボンアストロモンスダストパン同様に地中からゴモラに率いられて出現。
ハヌマーンやウルトラ兄弟と大乱戦を繰り広げるも、ジャックのシネラマショット(ただし腕の構えが逆)を受けて、自分等が起こした基地の爆発に巻き込まれて一瞬で退場した。
……後に仲間たちが受けた仕打ちを考えると、あっさり死亡できたタイラントはまだ幸運だったと言えなくもないだろう。

なぜこの面子にタイラントが?と思われるかもしれないが、これはチャイヨー側が撮影で使えそうな怪獣を倉庫から適当に見繕って来たため。おいおい……



『大怪獣バトル』シリーズでの活躍

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』

キール星人のレイオニクス「グランデ」の怪獣として登場。
耳からのアロー光線や腹部による吸収を使い出したのはこの作品からである。

圧倒的なパワーと各パーツを生かした攻撃でレイゴモラをボコボコにし、
続いてエレキングをも倒し消滅させ、レイを臨死状態にまで追い詰めた。

しかしレイが復活し、新たな力「ネオバトルナイザー」により更にパワーアップしたゴモラとリトラと再戦。
一瞬のスキを付かれゴモラの零距離超振動波を喰らい遂に倒された。
「真のレイオニクスバトル」だったためグランデも共に死亡した……と思いきや、
既にタイラントに見切りを付けていたグランデは一方的にリンクを切ってタイラントを捨ててしまった(らしい)。
なお河本ひろしによる漫画版ではミクラスとの一騎打ちで敗北した。


本作での着ぐるみは勿論新規造形。以降の作品でのタイラントは、この時に作られた着ぐるみがベースとなって使用されることとなる。


大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

怪獣墓場ウルトラマンベリアルが蘇らせた怪獣の一体として登場。
倒されたのは100体の怪獣軍団の中でも最後であり、ウルトラマンゼロの斬撃を受けて瞬殺された。
その後はただでさえ合体怪獣にもかかわらずベリュドラのパーツになった(なお、レッドキング・イカルス星人・ベムスターは別で合体している)。



ウルトラマンサーガ

着ぐるみに若干の改造を加え、バット星人率いる怪獣兵器の1体として登場することが判明。
相手がウルトラマンレオという意外な対戦カードのため、期待が高まっていた。

……が

尺の都合(もっといえば物語のテーマの都合上)で『サーガ』でのウルトラ兄弟VS怪獣兵器戦がカットされることが判明。
よくよく尺の都合に振り回される怪獣である。
カット分は『ウルトラマン列伝』で放送された。

やはり意外な対戦カードなため、余った者同士で組んだように見える。『タロウ』で光太郎を演じた篠田三郎氏の意向を汲んだ結果か。
他の皆(一応Aを除く)がかつては通用しなかった武器で勝利していく中、タイラントは順当にレオキックに敗れ去ったのであった。
まぁ、ベムスターの腹が意味をなさないレオ相手だと少々きついか。

この時期には密かに着ぐるみに改修が施されており、顔付きがより鋭くなって『タロウ』当時の頃の顔に近づいた。
以降はこの顔がデフォルトとなる。


『ウルトラゼロファイト第2部 輝きのゼロ』

テンペラー星人極悪のヴィラニアスと「極暴タッグ」を組んでゼロと戦った。
今までの個体以上にベムスターの腹を効率よく使っており、ゼロの光線や光線兵器が主体のジャンナインの攻撃を全て吸収して手こずらせた。

ちなみにベムスターの腹を狙われなくても光線を曲げて吸収することができる。
また格闘能力も通常のゼロと互角に戦えている程に優秀(さすがにストロングコロナゼロには吹き飛ばされたが)。

ヴィラニアスが光線を撃たれればタイラントが即座にカバーに入って吸収し、
タイラントが押さえ付けている隙にヴィラニアスがウルトラ兄弟必殺光線を撃つという悪役ながら見事な連携を見せた。

ストロングコロナゼロによって反撃を受けてしまいヴィラニアスに役立たずと言われてしまったが、
その後再びヴィラニアスと共にジャンボットとジャンナインの「鋼鉄のジャン兄弟」と対決することになる。

その後はいろいろあって状況を不利と判断したスライの指示を受けダークネスファイブと共に撤退。
エピローグにて時間逆行によりかつての肉体を取り戻したベリアル陛下と再合流している。

ダークネスファイブと同列のように並ぶシーンが多く、誰もそれにツッコまないどころかその光景に違和感が無いため、視聴者どころか公式ブログでさえもダークネスファイブの一員のように扱っていた。
「役立たず」とか言ったヴィラニアスもなんだかんだで可愛がっているようで、列伝でのダークネスファイブによる同族紹介回ではタイラントのことも嬉嬉と紹介している。まさに大出世である。


地獄のジャタール?そんな人もいましたね。


ウルトラマンギンガ

『劇場スペシャル1』にて登場。

異形の手のモノのエージェントであるイカルス星人が、他の6体のスパークドールズと自分自身をダークダミースパークでダークライブすることで合体。
正式名称は「タイラント(SDU

「並みじゃない怪獣には並みじゃない奴」と礼堂ヒカルがウルトライブした、「とっておきのスペシャル」ことウルトラマンティガと戦う。
最初は押されるものの、3分間の時間制限を指摘されて早く決着を付けようとするヒカルがゼペリオン光線を使ったことで、全て吸収して逆転。
しかし一条寺友也が駆るジャンナインが駆け付けたことで再び形勢逆転。
ジャンナインに撃った鞭をティガに切断され、蹴り返された鞭が突き刺さったところにジャンスターダストを受けて倒された。

ちなみに玩具のギンガスパークやダークスパークにも、素材7体を連続でスキャンした後トリガーを引くと、
「合体!タイラント!」という音声が鳴る隠しギミックがある。

ちなみに『ウルトラマンギンガS』に中ボスとして登場したファイブキングは、「新ウルトラマン列伝」第63回「チブル星人エクセラーのファイブキング超解析(前編)」にてチブル星人エクセラーがタイラントを参考にしたと公言している。


『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』

亡霊魔導士 レイバトスが自らの魔術とギガバトルナイザーの力によって復活させた。
尚、この時ギガバトルナイザーから7つの光が飛んでいきタイラントとなったため、
タイラント自体を復活させたのではなく素材の7体の怪獣を復活させた後合体させたと思われる。

レイバトスの暗黒の儀式を妨害しようとするゾフィーとジャックを足止めするために二人と戦い、圧倒的なパワーで追い詰める。
しかしレイバトスを倒す力を手に入れるための特訓を終え、新たな力を手に入れたオーブと特訓を施していたゼロとセブンが合流したことで形成が逆転。
ワイドショット、ワイドゼロショット、ワイドスラッガーショットの同時撃ちを受け、吸収もできずに倒された。



ウルトラマンジード

第9話「誓いの剣」にて登場。
ゼロの新たな相棒である伊賀栗レイトの娘・マユが発症したリトルスターに反応するかのように、リクの秘密基地の所在地である天文台に出現。
マユをペガに預け、リクはウルトラマンジードプリミティブに変身しタイラントと交戦。
右腕の鎌と耳から放つ針状の光線(アロー光線)をかわすのがやっとだったが、レムから光瀬山麓にベリアル融合獣スカルゴモラが出現した情報を受けたジードは、参戦したゼロと共にダブルブレーンバスターを炸裂させて山麓へと向かった。
そしてタイラントと対峙したゼロは、ニュージェネレーションカプセルα・βを使いウルトラマンゼロ ビヨンドにネオフュージョンライズ。
タイラントの左腕から伸びた鎖鎌を飛行しながら蹴り返し、火炎攻撃をクワトロスラッガーで打ち消しビヨンドツインエッジに合体させる。
そして高速飛行ですれ違いざまに斬撃を繰り出し、その勢いを保ったままタイラントを滅多切りにし、ワイドビヨンドショットを炸裂させた!

俺の娘に手を出そうなんざ……二万年早いぜ!

Vサインと共に、爆発四散するタイラント。
爆破を背にするゼロビヨンドに、レイトは「あのぉ~……マユは僕の娘です」とツッコむが、「……似たようなものだ」と言い返されるのだった。

因みに、召喚した描写はないが、超全集によれば、伏井出ケイが召喚したとの記述がある。
また、今回はベムスターの腹部を使った光線吸収は使わなかった。




【派生形態】

改造タイラント/EXタイラント

PS2用ゲーム「ウルトラマンFighting Evolution Rebirth」とデータカードダス「大怪獣バトル ULTRAMONSTERS」に登場。
頭にジェロニモンの羽飾りとゴモラの下半身が追加され、ケンタウロスみたいな容姿に加えて目つきも蛇を思わせる縦長の瞳となり、より恐ろしい印象に。
特出すべきはそのサイズで、なんとウルトラマンの約二倍。そのためFighting Evolution Rebirthでは投げ技が効かない。
が、なぜか設定身長は69mと、7mしか大きくなっていない
必殺技も、「鎖で隕石を引っ張って敵に叩きつける」や「鎖で縛り上げて引きずり回す」などダイナミックな怪獣。

『FER』ではバルタン星人によって改造されたという設定。
この頃は「改造タイラント」と呼ばれており、大怪獣バトル参戦時に「EXタイラント」に改名された*2
ウルトラモードでは第8話「進化の果てに」で小惑星でタロウと戦い、第11話「コスモス絶体絶命!」では異次元空間でコスモスを襲撃した。

『大怪獣バトル ULTRA MONSTARS EX』のストーリーモード第10話および、コミカライズの『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』にも登場。
ナックル星人とヤプールの共同技術により強化改造されたという設定で、ペダン星での戦争で最終手段として送り込まれた。
こいつの隕石落としが、ペダン星に壊滅的被害を与える決定打となった。
主人公イオの操るゴモラを苦しめるも、超震動波で地盤を破壊され、マグマに落ちて倒されたが…。


改造タイラントII/EXタイラント(デスボーン)

改造タイラントが骨だけになった姿。
体型は改造前のタイラントに戻ったが、腕の鎌が異様に巨大化しており、まさに「死神の鎌」のような形状となっている。

『FER』では改造タイラントが暴走し、更に怪獣の魂を取り込んだものとされており、
骨だけの状態で体力も低いが周りの怪獣の魂を喰らうことで復活する不死身の怪獣。
倒されるごとに怨念を吸収し復活するが、三種の必殺技全てで攻撃したあとに太陽が出現。
すると戦闘力が著しく下がり、回復能力が消えるため、そこで撃破することではじめて勝利できる。
解説では「怨念を吸い過ぎた結果、幽霊のような存在になってしまったため」とのこと。

『大怪獣バトル』ではマグマに沈んだEXタイラントが蘇ったものとされている。
漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』にも登場。
ペダン星から脱出しようとするイオを襲撃するも、キングジョースカーレットのペダニウムランサーを頭部に受けて倒された。


プラズマルチタイラント

ゲーム版『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に2弾から登場したプラズマ怪獣
火山の惑星、氷の惑星のボスであり、初めて確認された2種類のプラズマソウルを併せ持つ怪獣。
…なのだが、これ以降一般怪獣であっても2種類のプラズマソウルを併せ持つのがデフォになってたりする。
通常のタイラントと比べると各部のパーツが巨大化し、異様な姿となっている。
EXタイラントと似た技を使用する他、炎と冷気を組み合わせて放つ「マルチヘルサイクロン」が必殺技。
斬撃系の武器を弱点とする。


ブラックプラチナタイラント

期間限定で出現した、希少な黒と白金のプラズマソウルを取り込み、怨念によってさらに強化されたプラズマルチタイラント。
弱点属性を持たず、能力も非常に高くなっている。
ゲーム中の名前表記はプラズマルチタイラントと変わらず、討伐数も同じ怪獣としてカウントされるが、討伐成功者には特別な称号が付与される。


ストロング・ゴモラント

ゲーム『フュージョンファイト』にカプセルユーゴー第三弾から登場したゴモラとタイラントのベリアル融合獣
合体メンバー的にはEXタイラントからジェロニモンを抜いてベリアルを足した組み合わせといえる。
また、タイラントの合体メンバーにはレッドキングがいるのでゴモラとレッドキングの融合獣であるスカルゴモラの間接的な強化形態ともいえるかもしれない。



その他の媒体における登場

  • 『ウルトラマン倶楽部 怪獣大決戦!』
謎の黒幕により蘇り、怨敵ウルトラマンタロウを第5ステージ「火炎の星」に連れ去った。
このステージの大ボスとして登場し、雑魚敵としてレッドキングやイカルス星人など自身のモデルとなった怪獣たちを嗾けてくる。

  • 『ウルトラマン倶楽部 戦え!ウルトラマン兄弟!!』
月面ステージに雑魚敵として登場。
…が、耐久力が高いだけでこれと言った特殊能力を持たず、更に7-5にしか出て来ないため印象に残りにくく扱いが不遇である。
やたら出てくるゴドラ星人や地形無視して飛び回るベムスターの方が目立つ

  • 『ウルトラ闘魂伝説』
猛烈に強いラスボスとして登場。

宇宙犯罪組織ETFに所属する、マグマ星人のペットとして登場。早い話、ブラックギラスとレッドギラスの代わり。ひでぇ!

  • 『ウルトラマン Fighting Evolution 2』
使用キャラの1体としてシリーズ初参戦。
シナリオ「大地球侵略作戦」では、ヤプールの誘いにより結託した宇宙人連合により怪獣墓場の死体を合体させられて復活し、地球に襲来。
なんとかタロウが撃破したが、太陽光を得られない夜に強敵と戦ったためタロウは疲労困憊し、宇宙人連合に捕えられてしまうため、負けたにしろチームに貢献したことにはなった。

使用キャラの一体として登場。
ウルトラモードに『ウルトラ兄弟を超えてゆけ!』の再現ステージがあり、原作通りタイラントにゾフィーから順にウルトラ兄弟で挑むことになるが、
当然というべきかタイラントは非常に強く設定されており、最初に戦うゾフィーで勝つのは至難の業である。
特にHARDモードでのクリアは熟練者でも完全に運が絡む(そもそもEASY以外が鬼門)。
なお、ゾフィーで倒さずともマンで倒してもクリアランクはSランク確定となり、それ以降は一段階ずつ確定評価が下がる。
そのため、セブン以降はぎりぎりで倒せそうなときはわざと負けて次に繋ぎ、HPと残り時間のクリアランク条件を満たすのがよい。

使用キャラの一体として登場し、先述の改造タイラント、改造タイラントⅡも初登場。

本作では前作『FE3』のCGモデルに少し手が加えられており、両腕の鎌と鉄球が従来よりも大型化してる。
性能としては典型的なテクニカルファイターであり、特にワイヤーを振り回してのチャージアタックはリーチも技のスピードも高く、不意に放たれると避けるのは至難の業。振り回す時の風を切る音が聞こえたら要注意。
また、全キャラで唯一マウントポジションからネビュラコンボが派生する。コマンドも簡単なので自分でタイラントを使う場合には是非とも活用したいところ。

必殺技はレベル1が「冷気噴射」、レベル2が「火炎放射」、フィニッシュ技は敵の身体をワイヤーでブッ刺して束縛し、引き寄せた勢いで敵を鉄球で殴り飛ばす「暴撃ハンマーパンチ」。
ワイヤーを刺す時のSEが妙に生々しいため、結構エグ技。

ウルトラモードでは第5話「燃えろ!怪獣退治」で復活するが、EXレッドキングの前座である……。

  • 『グレイトバトル フルブラスト』
ヤプールに操られ、ボス敵の一体として登場。
ヒーロー達の倍以上の巨体となっている。

ショッカーにより、過去に登場した怪獣たちの死体をより集めて作り出される形で登場。
序盤から存在自体は示唆されるがなかなか登場せず、ショッカー・キューブ終盤で中ボスとしてヒーローたちの前に立ちふさがる。
なお、本作ではヒーロー達に倒されたシーゴラス夫妻は死亡しているのだが、シーゴラスでは無くシーモンスの頭部が切り取られているというミスがある。

隠し怪獣枠として登場。
ライフや力が上がりやすい典型的なパワータイプで命中の伸びもそこそこ。
なのだがかしこさが伸びにくい割にはかしこさ技が多く、寿命も短めなのが痛いところ。2種の桃をきっちりあげて育てていこう。
冒険のダメージ床三種を全て無視できるため事前に隠された通路を開けておけば冒険もいけたりする。
3DモデルはFE3以来のもの。それゆえ少々粗も目立つが、逆に言えば10年以上経ってなお使えるモデルを用意したFE3がいかに優れていたかの証明でもある。
また、固有能力は「疲労が上がりにくい」というもので、育成のためにタイラントのクッキーを狙うブリーダーは後を絶たない。


闘士怪獣五獣士のゴモラが「怪獣帝王」を名乗っていた時代の不良グループの現ヘッド。
改心し正義の怪獣になったゴモラを「いい子ちゃんぶったザコ」呼ばわりし、アストロモンスやドロボン、ダストパンと共に宇宙を荒らし回っていた。
メンバーで察しがついただろうが、つまり『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』版のタイラントである
第3回銀河最強武闘会に出場し、予選のバトルロワイヤルでウルトラマンパワードを4体がかりで襲おうとするも逆に一蹴される。

  • 『ぱちんこウルトラマンタロウ』
TVとは異なり、地球に辿り着いたのは夕方になっている。
鎖鎌でタロウを苦しめたが加勢に現れた初代マン、セブンにより形勢は逆転。
最後は空中高く放り投げられ、スペシウム光線ワイドショットストリウム光線の同時攻撃を受け大爆発した。


余談

タイラント登場回の『タロウ』OPには、「35大怪獣/宇宙人登場」と表記されており、出演者スタッフクレジット表記の尺を詰めてまで怪獣紹介に割いていたが……
典型的なOP詐欺である。

映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』の続編として製作される予定だった、タロウを主役に据えた没作品には、タイラントの強化版の「グランドタイラント」が登場する予定だった。
全体的にEXタイラントに似た姿だが、新たにゴモラの角と尻尾、エレキングの角と尻尾、ツインテールの尻尾、バキシムの顔と尻尾、アストロモンスの鞭と鎌が追加されている。
なお、設定画自体は映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』のDVDにて確認可能。




追記・修正は、兄弟からのサインを見落とさないようにしてお願いします。


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最終更新:2024年04月05日 22:06

*1 尤もこれはタイラントに限った演出ではなく、内山まもるのウルトラマン漫画を通して共通する傾向で、特に次作『ウルトラマンレオ』辺りがより顕著。

*2 ゲーム版の英語表記でもあり、他の改造怪獣も同様に「EX~」に改名されている