魔人ワムバムロック

登録日:2014/06/14(土) 17:18:46
更新日:2023/05/11 Thu 06:34:12
所要時間:約 8 分で読めるわよ









ズバリ潰すわよ!






魔人ワムバムロックとは、『星のカービィ スーパーデラックス』及びリメイク版『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』に登場するボスキャラクターの1体である。
通称「細木」。なぜこう呼ばれたかは後述。




概要

初登場は「洞窟大作戦」から。
いにしえの洞窟マジルテの番人であり、神秘の楽園エリアから脱出しようとするカービィの前に立ち塞がる。

その出で立ちは暗闇に浮かぶ巨大な顔面で、指の関節や甲が全て岩石で構成された両手が特徴。
手は攻撃時にだけ出現し、カービィに対して様々な攻撃を繰り出す。
また、目は常にカービィへ視線を向けており、ダメージを受けるとギョッとするような驚いた表情を見せてくれる。

本作の中では強ボスに分類される。
ボスとしては大型に分類され、実際にリメイク版だと「大型ボスとの戦い」という専用曲が与えられている。
(これはダイナブレイドも同様)
しかしカービィの攻撃が当て放題かと言うとそうでもなく、岩の手にしかダメージを与えることができない。
手の技をかわしつつ攻撃しなければならないのだ。
更に、すっぴん状態だと吸い込めるチャンスが非常に限られてくる。
攻撃パターンも一般ガード不能技を複数備え、岩を撒くパターンはガード上から削ってくる。
挙句残り体力の低下に比例して攻撃間隔も狭まっていく性質まである。
これらの性質から慣れないうちはヘルパー、それも攻撃を当てやすいタイプに加勢してもらって短期決戦を挑んだ方がいい。

一応、ワムバムロックの攻撃で落ちてくる岩を吸い込むと「ストーン」がコピーできる。
手の動きに合わせて石ころ変身を繰り出せば地道に削っていけるはず。
すっぴんで逃げ回るよかマシである。


当時はあくまで一ボスという印象だったのだが、2000年代に一変。
「ズバリ言うわよ!」「アンタ死ぬわよ」でお茶の間を沸かした(?)占い師の細木数子が有名になると
顔がなんとなく細木に似ているという理由で局地的にネタが流行るようになったのである。
ワムバムロックのあだ名が「細木」なのは当時の流行の名残で、
実際に全盛期はグーグル先生の力を借りると「ワムバムロック」を打つだけで検索候補に必ず食い込む程だった。

ちなみに実際のワムバムロックは喋らない。


このネタが制作サイドの耳に入ったかは不明だが、リメイク版では顔も岩で出来た石像にアレンジされてしまった。
引き換えに攻撃時や被ダメージの表情は追加されているが。
しかし、当時の名残が完全に無くなったかと言うとそうでもなく・・・(後述)




おもな攻撃パターン

行動アルゴリズムは完全な固定パターンであり、攻撃が一巡すると順番が段々とズレていく。
ただし、「ハンドキャッチ→ストレートパンチ」の流れだけはこの順番で1セットにまとめられている。



  • ハンドプレス
ワムバムロックの基本行動。
カービィの遥か頭上に手が出現し、縦方向にチョップを振り下ろす。
3回連続で行うことがあれば、他の攻撃の合間に挟んでくることもある。
振り下ろすまで間があるので避けやすいが、体力が低下すると手のひらで素早く叩きつけるパターンに変化。
ちょっとした油断で即ダメージを受ける危険な攻撃と化す。

なお、攻撃時の手が右左どちらかで出現範囲に制限がある。
地味なポイントだが、前述したように行動パターンは固定なので知っておくと案外役に立つかも?



  • ハンドプレス(3連)
右→中央→左の順にハンドプレスを3連続で行う。
攻撃時間が比較的長いため、こちらにとっても絶好の反撃チャンス。
反対側から行うパターンもあるが、意図的に戦闘を長引かせないと見ることができない。



  • ばらまきロック(指パッチン)
横から手が現れ、指パッチンして引っ込んだ後に天井から次々と岩が落ちてくる。
ガード削り性能を持つ上、床にバウンドした後も当たり判定は残っているので注意。
オリジナル版は体力低下で落下数が増えるが、リメイク版は岩が増加する仕様がなくなり、「銀河にねがいを」の個体は最初から数が多くなっている。



  • ハンドキャッチ
頭上に手を広げて出現し、フォールマスターの如く降下して掴もうとする。
捕まると連続ダメージを受けるので早急にレバガチャ脱出。
手が左右どちらなのかによって、横へ逃げても若干追尾してくる。
この攻撃は残り体力に比例して降下前のインターバルが短縮されるため、確認したらすぐ逃げなければならない。



  • ストレートパンチ
横から握り拳をチラ見せした後、高速で横殴りしてくる。
スピードはかなり速いが、予備動作が分かりやすいので対処は簡単。
一応チラ見せ時にカービィと横軸を合わせてくる性質を持つ。
オリジナル版はガード削り性能だけであったが、リメイク版ではガード無効に変更。



  • ばらまきロック(頭上)
カービィの頭上で手をゆらめかせた後、指の岩が1個ずつボロボロと落下。
もちろんガード削り性能を持ち、体力が低下するとカービィが逃げた方向に移動もする。
また、繰り出した回数が偶数だと岩が舞い戻って復元するが、この時に当たってもやはりダメージ。



  • 指歩き
指を人の足のように見立てて歩く。
前から接触するとデコピンの要領で思いっきり弾かれる上にガード貫通。
いきなり出現するので、こいつとの戦闘では画面端に陣取ることがやや危険となっている。

顔は戦闘中に左右へ移動したりブルブル震えたりするが、攻撃パターンとは特に関係ない。




なお、リメイク版の「銀河にねがいを」と「ヘルパーマスターへの道」は顔が赤味を帯びた色違いの個体。
当然それだけではなく、体力低下によるハンドプレス変化などのタイミングが速まっている。
更に後者のモードではまさかのラスボスという大トリを務めるが……












今度こそ潰すわよ!!




ワムバムロックは前座に過ぎず、撃破すると追加ボスの魔人ワムバムジュエルがお出ましとなる。
(「真・格闘王への道」ではジュエル単体)
外見はオリジナル版のワムバムロックを豪華にした感じで、実際にポーズ画面でワムバム一族の王様と称される。
宝石をあしらった王冠やイヤリング、両手が特徴。
また、鼻の穴が追加されたり額に第3の目が開いたりしているのも大きな違いである。
例によって細木ジュエルと呼ばれているとかいないとか

体力等のステータスや攻撃内容はワムバムロックの正統強化と言うべきものに仕上がった。
更にワムバムジュエル独自の新たな技も追加され、ますます手ごわくなっている。

「真・格闘王への道」では四天王の2番手を務める。



変化・追加された攻撃


  • ハンドプレス
チョップ後、上空へ戻る時に左右へ揺れ動くようになった。
これも左右どちらかの手によって最初に揺れる方向が決まっているため、
位置取りに気をつけないと接近戦で被弾することがある。
3連バージョンや、体力低下後の平手バージョンでも同様。



  • フィンガーピストル
新技。
カービィの横に現れ、指先にエネルギーを溜めて3発の弾丸を発射する。
弾丸にはガード削り性能あり。
一応ジャンプだけで避けられないことも無いが、操作は非常にシビア。
体力低下後は溜め時間が長い代わりに発射までカービィと横軸を合わせ続け、
隙間が無いぐらいに弾丸を5連射するようになる。

この技の使用枠は指パッチンと共有されており、ランダムでどちらかが発動するようになっている。



  • グライドパンチ
新技。
手によって画面左右上のどちらかに出現し、握り拳を引っ込めると地面を掠めるような軌道でパンチを繰り出す。
ストレートパンチ同様にガードを貫通してしまう。
更に体力低下後は2回続けて繰り出すのだが、2回目だけはすぐに発動するため注意が必要。

フィンガーピストルがそうであったように、この技もストレートパンチと枠を共有している。
どちらが出てくるかはランダム。



  • ストーンボム
新技。コピーミックスとは関係ない。
左右上空のどちらかに現れ、手からワムバムジュエルの顔をした爆弾を移動しながら投下する。
隙間を縫ってかわすのは難しいが、爆弾はこちらの攻撃で壊すことが可能。
「真・格闘王への道」ではカービィが吸い込むとボムをコピーできる。

頭上からのばらまきロックと枠を共有している。
勿論どっちが出るかはランダム。



  • 指歩き
歩行スピードは速いが、なぜかワムバムロックの時よりも距離が短い。
ある意味弱体化?




ワムバムロック同様、体力が少なくなるほど攻撃間隔が狭まっていく。
しかも全体的にスピードが元より上昇しているため、後半は割と熾烈な戦いになる。
「真・格闘王への道」ではこの次に銀河最強の戦士との死闘が待ち受けているため、
何としてでも被害を抑えておきたいところ。




漫画でのワムバムロック

デデププ、も~れつプププアワー、まんぷくプププファンタジーに登場。
デデププではカービィが偶然見つけた魔法のマイクの魔人という設定であり、どんな願いでも叶える事が出来る。ただし、呼び出した者の願いしか叶えさせることが出来ないようであり、リックがやろうとしたら電撃を落とされてしまった。
作中でカービィがお願いしたのは「ケーキを沢山食べたい」、「純金のボールペンキャップが欲しい*1」、「デデデ大王を大亀持ちにする*2」の3つ。

も~れつプププアワーではマジルテに落ちたカービィとナックルジョーが迷った末、ようやく出口にさしかかったときに目覚め、出口を岩でふさぐ。
カービィ達が途中で見つけた「カービィもっこり」の人形を用いた作戦に翻弄され、ファイターカービィとナックルジョーの連続攻撃をくらって敗れた。
「ガッデム」が口癖。ちなみにガッデムは「畜生」「忌々しい」「なんてことだ」という意味。

まんぷくプププファンタジーでは図書館の神様として登場。
「図書館で騒いだ物を押し潰す」という津川館長もビックリの怖さ。


余談

これらの技は後の『スマッシュブラザーズ』シリーズのボス、マスターハンドとクレイジーハンドの原型になった。
(ワムバムジュエルはスマブラより後なのでむしろ逆輸入)
どちらもディレクターは桜井政博氏であり、本人も意識はしていないが、書いた仕様のノウハウは活きた事を公式HPのアンケート集計拳Page21で回答している。

ちなみに、そのマスターハンドとクレイジーハンドは『星のカービィ 鏡の大迷宮』でゲスト参戦した。








「私の言う通りに追記・修正しなさい。じゃなきゃアンタ、死ぬわよ!!」

出典:『星のカービィ スーパーデラックス』任天堂 ハル研究所 1996年3月21日発売
(c)1996 HAL Laboratory.inc/Nintendo.
出典:『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』任天堂 ハル研究所 2008年11月6日発売
(c)1996-2008 HAL Laboratoly.inc./Nintendo. All Rights Reserved.
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最終更新:2023年05月11日 06:34

*1 かなり地味な願いであり、直後にカービィはみんなにツッコまれた。

*2 本当は大金持ちと言う筈だったが、間違えて大亀と言ってしまった。その直後、デデデは巨大亀を持たされてしまう。