土6・日5(TBS)

登録日:2012/10/10 Wed 16:07:19
更新日:2023/11/19 Sun 11:38:04
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土6(どろく)日5(にちご)とは、毎日放送(MBS)製作、TBS系列の全日帯アニメ放送枠。


【概要】

多くの作品を送り出し、アニヲタ的にも大いにお世話になった枠だったが、2017年春に『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(第2期)の放送終了を以って一旦廃止される。

全日帯アニメ放送自体はこの後土曜朝7時からの枠と合体して1時間のアニメ枠「アニメサタデー630」に移行したが、それも2019年4月クールをもって終了。
以降、しばらくTBS系は全日アニメ枠の無い状態が続いていた。

その後、2022年1月に同年秋から『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を同枠で放送する事が決定し、その半年前となる2022年4月から『呪術廻戦』第1期の再放送を開始、日5枠がめでたく復活となった。

2023年10月からは16時半からTBSテレビ制作の新アニメ枠が増設され、既存の本枠と合わせてアニメ枠が1時間に拡大する。


【アニメ枠になるまで】

1992年に長寿料理番組『料理天国』(TBS)が終了し、山城新伍司会のクイズ番組『新伍のワガママ大百科』からMBS制作枠となった。
ところが、関西ローカルっぽい雰囲気(レギュラー解答陣にトミーズ雅氏や上沼恵美子氏等)が全国受けしなかったのか、3クールで打ち切りと相成った。
土6のアニメ・特撮枠設立以前の土曜夜のMBS制作アニメ枠は19時台に『まんが日本昔ばなし』が組まれていた。


【TBS土曜夕方5時台枠】

土6を語るには前座となるTBSの土曜夕方5時台枠にも触れる必要があるだろう。
この1時間では原則関東ローカルながら、土6開始前より長年アニメや子供番組を放送していた。

5時からは1990年代前半に昼ドラ『天までとどけ』の子役による料理番組『ネーコの手』、ディズニー情報番組のはずがK2*1出川哲朗氏らのバラエティ番組と化していた『チーム・ディズニー』と子供番組が始まり、
アニメ枠となった後は『きこちゃんすまいる』『がんばれゴエモン』と児童向け作品が続くと思いきや、『アキハバラ電脳組』『魔術士オーフェン』と、今では深夜枠になりそうな作品も放送。『魔術士オーフェンRevenge』を最後にアニメ枠は2000年で終了する。

続く5時半枠は土6開始のはるか昔、1978年の『まんがはじめて物語』から続く伝統枠でもある。
同シリーズ最終作『まんがはじめて面白塾』の終了後は『OH! MYコンブ』『少年アシベ』を放送し一時新作アニメは中断するも、『少年アシベ2』で復帰。
以降は『電光超人グリッドマン』『ウルトラマンパワード』などの円谷プロダクション制作の特撮番組、『ヤマトタケル』『オズ・キッズ』『B'T X』『逮捕しちゃうぞ』『コジコジ』など、国内外のアニメを放送。
2007年の『ラブ★コン』をもってアニメ枠は終了した。

この枠は制作会社や対象を固定せず、様々なアニメや特撮が雑多に放送されていた枠でもある。『少年アシベ』『探偵学園Q』とゴールデンからの移動受入先ともなっていた。
1990年代までは児童向け作品が多かったものの、2000年以降は先の5時枠を引き継ぎ土6と合わせるかのように対象年齢を高めにした作品で占められるようになった。

関東ではこれらTBS5時台の番組、もしくは裏番組となるテレビ朝日の『勇者シリーズ』や『Bビーダマン爆外伝』、NHK教育の子供番組の後に続けて土6を見ていたという人も多いのではないだろうか。


土曜日時代:黎明期】

女児をメインターゲットにしたキッズ、ファミリー向けの作品を放送していたが、商業展開等は同時期の作品と比べるとかなり規模が小さかった。
なにより、美少女戦士セーラームーン』という商売敵が大きすぎた。

なお、土6時代は全期間を通じてローカルセールスで、日5移転まで同時ネットにはならなかった。
ただ、一応遅れネットは全局で実施されており*2、『00』の時期には遅れネット局の方が圧倒的に少なくなっていた。
この他『オールスター感謝祭』が放送される日などは放送時間を30分繰り上げて放送していた。


3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?(第1期)
1993年7月~8月・全9話。グループ・タック制作。
80年代後半からヒットし今でも展開が続くキャラクター文具「タマ&フレンズ うちのタマ知りませんか?」のアニメ化作品第1弾。
途中から猫や犬が普通に喋るようになる。というのも、鳴き声で話していた頃の話は『ワガママ大百科』の打ち切りに伴い、既存のOVAをテレビ放送した為。
1クールにも満たない短期ながら好評を博したのか、別の時間帯で第2期が放送され、2019年にはオムニバス映画『ダヤンとタマと飛び猫と〜3つの猫の物語』内で本アニメ版キャストによる新作『タマ&フレンズ〜タマとふしぎな石像〜』が上映された。
ちなみに検索してはいけない言葉として知られる「まつりばやし」「さまよえる首輪」は第2期のエピソードである。

ムカムカパラダイス
1993年9月~1994年8月・全51話。ここから日本アニメーション制作。
原作は芝風美子・いがらしゆみこの漫画。
恐竜の飼い主になった女の子とその周りの人々が巻き起こすドタバタコメディ。
途中からちょっとおかしな恐竜時代にタイムスリップする。
ちなみにOP曲の「とっておきのキモチ」は日本テレビのクイズ番組『マジカル頭脳パワー!!』のコーナー「マジカルアクション伝言バトル」の伝言中に流れるBGMで最初の出だしの部分が使われていた。ある意味、この曲は本家よりマジカルをイメージする人多し。

とんでぶーりん
1994年9月~1995年8月・全51話。
原作は池田多恵子の漫画。
所謂変身ヒロインものだが、変身後の姿がというある意味既存作品のアンチテーゼとも言える作品。
ちなみに同作のOP・ED主題歌は後に音楽ゲームの『pop'n music』でブレイクする事になるパーキッツのデビュー曲であった。

ママはぽよぽよザウルスがお好き
1995年9月~1996年8月・全52話。本作まで日本アニメーション制作。
原作は青沼貴子の育児エッセイ漫画。
人物名が架空のものに差し替えられている他、実録モノ故の毒気も抜かれている。
ちなみに本作以前にも簡易保険(現・かんぽ生命)のCMでアニメ化されていた。


平成ウルトラ・ゾイド時代】

メインターゲットを未就学~小学校低・中学年男児に変更し、玩具展開がより積極的なものになった。

ウルトラマンティガ
1996年9月~1997年8月・全52話。円谷プロダクション制作。
ウルトラマン80』以来16年ぶりの国内TVシリーズウルトラマン。
V6の長野博氏が主演を務める、3つの姿に変身するウルトラマンなどが話題となり、現在も絶大な人気を誇る作品。

ウルトラマンダイナ
1997年9月~1998年8月・全51話。円谷プロ制作。
上記の『ティガ』の続編。つるの剛士氏演じる主人公は最終回にて衝撃的な結末を迎えたが、後年に生存が発覚して以降、数年に渡って活躍が描かれた。

ウルトラマンガイア
1998年9月~1999年8月・全51話。円谷プ(ry
平成3部作(TDG3部作)完結編(ただし、世界観は前2作と異なる)。所謂悪トラマンではない対立するウルトラマンが登場。

ゾイド -ZOIDS-
1999年9月~2000年12月・全67話。XEBEC制作。
原作は上山道郎の漫画『機獣新世紀ZOIDS』で、第2次ゾイドブームの立役者。
3DCGを駆使したゾイド戦は2023年現在の水準でもクオリティが高い。

ゾイド新世紀/0
2001年1月~6月・全26話。XEBEC制作。
戦争ものから競技バトルものへのクラスチェンジには仰天した。

ウルトラマンコスモス
2001年7月~2002年9月・全60話(実際は全65話だが、途中出演者不祥事による休止があり5話分未放送)。円谷(ry
怪獣を極力殺さないウルトラマンは当初こそ賛否両論だったが、今では慈愛の戦士として親しまれている。
諸事情で一時的に放送打ち切り危機になった際には別のウルトラマン作品で枠を繋いでいたりもした。
本枠における最後の実写作品であり、その後ウルトラシリーズは土曜早朝30分前のローカル枠と渡り歩き、TBSから離れてテレ東に放送枠を移した


【土6の栄光と没落】

メインターゲットをミドルティーン以上のアニメファンに変更し、映像ソフトの販売にも力を入れるようになった*3
『SEED』『ハガレン』『00』を筆頭にやけに美形キャラが多く、オタク腐女子がよく飛びつくようにもなった。
……分かっているとは思うが、飛びつくのがオタクや腐女子だけではないことは肝に命じておこう。そもそも、オタクや腐女子のみ喰いついているだけでは、それなりの売り上げ・視聴率には結び付いていないことは常識的に考えれば分かる。
なお、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)グループから出される主題歌は「大型タイアップ」として扱われるようになった*4
また、ターゲットの変化に伴ってか、ストーリーも以前よりダークさやヘヴィさ、エログロが強めになったのも特徴。
ところが、NHK教育で『メジャー』が放送開始されると視聴者がそちらの方に流れ始め、映像ソフトの売り上げも低下。やはり王道路線は強かった。
結果、『SEED』シリーズと『ハガレン』『00』以外は高い人気を得たとは言えず、『00』1stシーズンを最後に日曜午後5時に放送枠を移動した。


機動戦士ガンダムSEED
2002年10月~2003年9月・全50話。サンライズ制作。
監督は福田己津央。
「21世紀のファーストガンダム」と銘打って放送され、関連商品は軒並みヒット。
TDG3部作や『ハガレン』2作、『00』と並ぶ、土6・日5の地位向上の立役者。

鋼の錬金術師(第1作)
2003年10月~2004年9月・全51話。ボンズ制作。
月刊誌連載で制作決定時に3巻しか発売されていなかった状態でのアニメ化のため、後半は原作と異なる展開となった。
この展開については賛否両論だが、一つの作品としての完成度に関しては高く評価されており、こちらも関連商品の売り上げは良好だった。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY
2004年10月~2005年9月・全50話。
『SEED』の続編。内容については敢えて触れない。
玩具こそ不振に喘いだが、映像ソフトは売れた。

BLOOD+
2005年10月~2006年9月・全50話。ProductionI.G制作。
沖縄で暮らす女子高生・小夜が自身の運命と向き合い、成長するロードムービー・アクション。
押井守監督の映画『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の派生とも言える作品。

天保異聞 妖奇士
2006年10月~2007年3月・全25話。ボンズ制作。
この枠で初めての時代劇アニメ。
当初は1年の放送を予定していたのだが、内容の難解さなどから受けず半年で打ち切りに。映像ソフトや後期主題歌CDの売り上げも振るわなかった。

地球へ…
2007年4月~9月・全24話。南町奉行所×東京キッズ制作。
原作は竹宮恵子のSF漫画。BLアニメじゃないのでご安心ください。
前クールの『妖奇士』が打ち切りを食らった為、急遽繋ぎとしてこの枠に。

機動戦士ガンダム00 1stシーズン
2007年10月~2008年3月・全25話。サンライズ制作。
監督は水島精二。初めて富野ガンダムに一切携わっていないスタッフが監督を務めた。
ガンダムTVシリーズでは初の前期・後期に分割されて製作された作品で、2ndシーズンは後述の日5枠で放送された。


日曜午後5時代】

『メジャー』に降伏する形で枠移動となり、深夜帯で人気を博した『コードギアス 反逆のルルーシュ』の続編から新たな歴史を始める。
その『コードギアス R2』を筆頭に『00(2ndシーズン)』や『ハガレンFA』『青エク』『ヤマト』『ハイキュー』『ヒロアカ』とヒット作が出た一方、それ以外はネタ的な評価が多かったりもする。
メインターゲットは相変わらずオタク層で、『AGE』でジュニア層を掴もうとしたが、残念ながら失敗に終わった。
ちなみに枠移動が発表されたのは『コードギアス R2』の放送日時が告知された数日後だった。そのため、当初はアニメ枠が増加したと解釈した視聴者も少なくなかった。
なお、アニメサタデー630からスーパーアニメイズムへの移行の際も同様の事態が起きている。
また、2011年4月に『まんが日本昔ばなし』、2014年9月に『進撃の巨人』が単発枠として放映された。

コードギアス 反逆のルルーシュR2
2008年4月~2008年9月・全25話。サンライズ制作。
深夜枠で放映された『コードギアス 反逆のルルーシュ』の続編。
前作は元々土6での放送を想定していたが、本作で夕方枠及び全国ネットでの放送を実現。
内容は賛否両論。

機動戦士ガンダム00 2ndシーズン
2008年10月~2009年3月・全25話。サンライズ制作。
1stシーズンから4年後の物語。もちろんスタッフも続投。
そして同作の放送から1年後の2010年に劇場版が公開された。

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST
2009年4月~2010年7月・全64話。ボンズ制作。
2003年放送のTVシリーズと異なり、こちらは原作に沿ったストーリー展開での再アニメ化。
終盤は原作と並行して制作され、原作最終話が予想以上のボリュームとなったため、アニメ版は1話追加された。

戦国BASARA弐
2010年7月~9月・全12話。Production I.G制作。
『コードギアス』同様、深夜帯からの昇格。ただし1クール。
信長亡き後の戦国時代、富国強兵を掲げる豊臣軍との戦いを描く。
翌年には続編の劇場版が公開された。

STAR DRIVER 輝きのタクト
2010年10月~2011年3月・全25話。ボンズ制作。
『コードギアス』『00』に続く日5ロボアニメだが、制作スタッフが同じ『バクマン。』や『少女革命ウテナ』に似ているとよく言われる。
主人公のキャッチコピーはネタにされまくる「銀河美少年」。

青の祓魔師
2011年4月~2011年9月・全25話。A-1Pictures制作。
(『ジャンプSQ.』からではあるが)当枠初のジャンプアニメ。
後半のストーリーは概ねオリジナル展開で、2012年12月には劇場版が公開。
その後、2017年1月に第2期が深夜枠で放映。こちらは第1期の続編ではなく、『京都不浄王篇』を原作準拠でアニメ化したもの。
さらに2022年12月に第3期の制作が決定した事が報じられ、『島根啓明結社(イルミナティ)篇』のタイトルで2024年1月から放送予定。

機動戦士ガンダムAGE
2011年10月~2012年9月・全49話。サンライズ制作。
ゲーム会社のレベルファイブが製作に携わっている事で話題を呼んだ。
TBS系列制作ガンダムシリーズ5作目。地球と火星に住む人々の100年に渡る戦いを描く。
色々な人達から色々と強いられていたんだ!(←集中線)

マギ
the labyrinth of magic(第1期):2012年10月~2013年3月・全25話
the kingdom of magic(第2期):2013年10月~2014年3月・全25話
本枠初のサンデーアニメ(日曜日なだけに)。A-1Pictures制作。
EDテーマと吉野脚本さえどうにかなればと思われていたが、後半から開始前の発言を撤回する原作レイプが少々あり、失敗。
そのため第2期は開始前から既に空気となっていたが、案の定空気に。

宇宙戦艦ヤマト2199
2013年4月~2013年9月・全26話。XEBEC制作。
旧作のリメイクで映画版と多少違う部分がある。
新規層の加入も多くなかなかの評判だったが、主題歌は合唱Ver.すらも懐古層の不興を買った。
最近スパロボにも参戦した。

ハイキュー!!
2014年4月~2014年9月・全25話。ProductionI.G制作。
当枠初の『週刊少年ジャンプ』アニメにして史上初の男子バレーアニメ。
原作ファンからも原作以上の出来と言われ、新規ファンの増加もあり、強豪ひしめいた2014春アニメにおいて『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』を抑え、『ラブライブ!』に次ぐ売り上げを記録。
2期以降は深夜枠での放送となった。

七つの大罪
第1期:2014年10月~2015年3月・全24話
聖戦の予兆(TVSP):2016年8月~2016年9月・全4話
サンデー→ジャンプと来て今度は『週刊少年マガジン』である。A-1 Pictures制作。
原作者にとってはジャンプ→サンデー→チャンピオン→マガジンと主要少年誌を渡り歩いて初のアニメ化。
本放送前には『進撃の巨人』との合同特番が組まれた。
岡村天斎や澤野弘之といった青エクのスタッフが多く関わっている。
第2期は「アニメサタデー630」枠で放送、第3期以降はテレビ東京系での放送となっている。
なお、続編である『黙示録の四騎士』は上述したTBSの新枠第1弾となる作品だが、スタッフや制作会社は本作から一新されている。

アルスラーン戦記
第1期:2015年4月~2015年9月・全25話
風塵乱舞(第2期):2016年7月~2016年8月・全8話
前番組に引き続きマガジン系列でこちらは『別冊少年マガジン』から。ライデンフィルム×サンジゲン制作。
田中芳樹の小説を『ハガレン』原作者として知られる荒川弘の手で漫画化したものをアニメ化。
田中氏はBL同人を有料無料問わず禁止しているのでそっち人気が不安視されている。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
第1期:2015年10月~2016年3月・全25話
第2期:2016年10月~2017年4月・全25話
サンライズ制作。
日5枠では『AGE』以来となるガンダムシリーズで、旧日5枠の最終作品。長井龍雪と岡田麿里の『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』コンビが手掛ける。
『ハイキュー』2期が深夜に移動したのはこれの影響だと思われる。
「火星移民が地球に帰還する」という『AGE』とは対称的なストーリーで、重厚な人間ドラマが描かれる。
スタッフから「あの花よりアイマスゼノグラシア」を彷彿とさせる声も。
第2期は賛否両論。
第2期の終了で一旦アニメ枠は終了となる。

僕のヒーローアカデミア
2016年4月~2016年6月・全13話。ボンズ制作。
『少年ジャンプ』のヒーローアクション漫画のアニメ化。
『スタードライバー』以来となるボンズ日5アニメである。
キャラクターデザインは『おジャ魔女どれみ』シリーズや『ハートキャッチプリキュア!』の馬越嘉彦が担当し、プリキュアシリーズのファンである原作者は大歓喜していた。
久々の1クール。最終回後に第2期が決定した。
……が、日5枠の廃止により以降のシリーズは放送局が日本テレビ系列に移行し、読売テレビが制作する土曜夕方5時半枠での放送に変更されている。現在も放送が続いている事情もあってか、2022年の日5枠復活を記念した特別PVでも本作には触れられなかった。


【新・日5】

2017年度以降この枠は所ジョージ司会のバラエティ番組『所さんお届けモノです!』に移行。
以後5年間にわたり同番組が放送されたが、2022年1月の改編発表で来る4月改編でのアニメ枠復活が発表(『お届けモノです!』」は土曜朝7:30に移動し継続)。
なお、『水星の魔女』からは冒頭に「日5」のジングルが流れるようになり、当枠の名称は名実ともに「日5」となった。

呪術廻戦
2022年4月~2022年9月・全24話。MAPPA制作。
第2期制作が決定されたことに伴い、2020年の深夜帯に放送された第1期がこの枠で再放送された。
第2期をこの枠でやる布石かと思われたが別にそんな事はなく、新設された全国ネットの木曜深夜枠で放送する事に。

機動戦士ガンダム 水星の魔女
第1期:2022年10月~2022年12月・全12話
第2期:2023年4月~2023年6月・全12話
サンライズ制作。
復活後の日5枠初となる完全新作で、令和初のアナザーガンダム作品
本編放送前に前日譚となる『PROLOGUE』が配信・放送された。
分割2クールとなる事が告知されており、第1期と第2期の間は過去作ガンダムの地上波放送が行われた。
ガンダムTVシリーズでは初めての女性主人公の学園ものと告知されており、第1話放送直後は「ガンダム版ウテナ」と評する声も多かった。
その一方で『PROLOGUE』やウェブ掲載の小説ではどす黒い設定が出てきており、不穏な雰囲気も漂わせている。
前半は主人公スレッタ・マーキュリーを巡る恋愛劇や学園内で行われるモビルスーツ同士の「決闘」、会社の起業などが描かれているが、
一方でその周囲を取り巻く大人達の陰謀も繰り広げられており、突如としてギョッとするようなエグい展開になる事も特徴である。

ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~
2023年7月~2023年9月・全12話。BUG FILMS制作。同社初の制作元請作品。
『月刊サンデーGX』連載の一風変わったゾンビ漫画のアニメ化。
ゾンビ化のパンデミックによる社会の崩壊によってブラック企業勤めから解放された主人公が、やりたいことをやりながら生き抜く様が描かれる。
サンデー系列雑誌の連載作品としては2013~14年の『マギ』二期以来。
上述の通り全12話で制作されていたのだが、後に制作スケジュールに致命的な遅延が発生した事を公式で告知……いわゆる「万策尽きた」状況となってしまった。
大2話から「アニメーション制作協力」として参加していたシャフトが6話以降クレジットから消えており、この協力会社の離脱の影響が大きかったのかもしれない*5
この穴を埋めるために特番&総集編を放送せざるを得なくなり、結果本枠での放送は全9話で終了。
残った第10話~第12話は同年12月25日深夜に一挙放送となる事が発表された。

シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~
2023年10月~2024年3月。C2C制作。
小説家になろう」発、未書籍化のまま『週刊少年マガジン』連載となったフルダイブVRゲームを題材とする漫画のアニメ化。
同枠の完全新作としては『鉄血のオルフェンズ』以来の連続2クール作品であり、制作会社のC2Cとしても初の連続2クール制作となる。


追記・修正は名門の誇りを持った方がお願いします。

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最終更新:2023年11月19日 11:38

*1 元CHA-CHAの勝俣州和氏と堀部圭亮氏が組んでいたお笑いコンビ。

*2 基本的に土曜17時30分から1週遅れ。名古屋のCBCテレビは一社提供の長寿番組『天才クイズ』の都合で17時からの放送だったり、テレビ山口は元々フジテレビ系列だった経緯からフジテレビの番組を優先した事により放送されなかった作品が存在したりしている。

*3 玩具展開が出来ない作品だとそれがより顕著だった。

*4 枠移動直前の時期に土6枠で放映された作品の主題歌を収録したアルバムがリリースされている。

*5 制作遅延の発表はシャフトが最後に制作に参加した5話の放送から数日後だった。