フエール銀行

登録日:2014/05/19 Mon 20:58:23
更新日:2024/04/01 Mon 12:44:51
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フエール銀行とは、ドラえもんのひみつ道具の1つ。


小型の、だいたいレジスターくらいの大きさの道具。
名前の通り銀行としての機能を持っており、お金(子供銀行券とかではなく本物の金)の預け入れや借り入れができる。


さて、この銀行。
特筆すべきはその利子の高さだろう。


預け入れた場合の利率はなんと1割。10%である。


しかもその1割は1時間ごとについてくる。
月利でも年利でもなく「時利」である。なんだそれ。



つまり100円とか10円とかみたいな子供のお小遣いでも1週間も待てば余裕で1000万とかを超えてしまうのである。
10円だと1週間で約9000万、100円だと約9億になる。


未来世界の経済ってどうなっているのだろう。
まさか戦間期のドイツやかつてのジンバブエみたいなハイパーインフレじゃないだろうな…。


ちなみに上記の利率は普通預金のもの。
定期預金はさらに利率が高い(1か月定期で「時利」2割、1年で「時利」5割)が、満期にならないと金をおろせない。
中途解約も不可。

仮に10円を1か月定期で30日(720時間)預けた場合、その額は約「100阿僧祇」円となる。(1阿僧祇は100兆を4回かけた値)。
...にほんごであそぼでしか見たことない単位である。これだけあれば反物質だろうが国家だろうが買いたい放題だろう。

また、1年の「時利」5割は、10円を1週間預けると約383穣円となる(100穣は1000兆の1000兆倍)。
この時点でもアレなのに、1年間の満期になった場合、その額は4×10^1543円となる。1000兆(=10^15)を100回かけても全く届かない値といえば伝わるだろうか...伝わらないだろうな

ここまで大きくなるとイメージすら困難を極めてしまう。未来には今の国家予算級のダイヤでも売られているのだろうか?


さらに、この銀行では先述したとおり、金を借りることもできる。
こっちの利率はさらにぶっとんでいる。


なんと2割。20%である。その上こっちも「時利」である。


こんな暴利で借りたらあっという間に破産確定である。
十一や一応日利のカラス金でも目じゃない暴利。
闇金でもここまでの暴利は吹っかけないだろう。
帝愛グループも裸足で逃げ出しそうだ。


未来世界の法定利率関連の法律はいったいどうなっているのだろう。


返せないと1時間ごとに持ち物が消えていく。


土下座しようが何をしようが規則は規則と消えていく。
服も例外ではなく、最終的には全裸にされてしまう。
作中では(10円しか持っていなかった)のび太が5000円借り、当然返済などできなかったためにどんどん服が消えていく。
その後、遊びに来た親戚のおばさんからお年玉をもらい、大急ぎで銀行まで行くが、あと一歩のところでしかもしずかちゃんの目の前で全裸になってしまった。
のび太「おそかった!!」


他には銀行としての機能ではないが、銀行を破壊しようとする者を電撃で撃退する防犯機能付き。
登場した話では定期預金を引き出せないことに憤ったジャイアンスネ夫がこの餌食になっている。

余談

なお、上で「帝愛よりえげつない」的なことが書かれているが、実際は『カイジ』の人喰いパチンコ 沼編ではトイチ(10分1割複利)というわけのわからない利率の貸し付けが行われたことがあったりする。




追記・修正はこの銀行が本当にあったらいいのにと思ったことのある人にお願いします。

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最終更新:2024年04月01日 12:44