シャドール

登録日:2014/05/19 Mon 00:31:52
更新日:2024/01/12 Fri 12:19:54
所要時間:約 47 分で読めます





影を紡ぎ、世界を紡ぐ物語。
今再び、封印を紐解かん(リバース・オブ・シャドール )──。


シャドールとは遊戯王OCGに存在するカテゴリの1つ。
第9期最初のパックである「ザ・デュエリスト・アドベント」で登場した。

メインデッキに入るものの多くは魔法使い族闇属性リバースモンスターで、効果で墓地に送られた時に発動する効果を持つ。
DUEL TERMINALや同パックからの新カテゴリーである竜星テラナイトのモンスターたちを模した人形の外見をしている。
どうみてもドラゴンとか鳥だろ…というのもあるが、遊戯王ではよくあること

切り札となるのは融合モンスターであり「ミドラーシュ」と「アプカローネ」以外は他の属性と種族となっている。


テーマの主軸となるのは融合モンスターとリバースモンスター。
どちらも発動が遅い部類の効果であるが、効果によって墓地に送られた“場合”に発動する効果、
そして融合体の執拗すぎるまでの特殊召喚メタによってそれを補い余りあるだけのパワーを有している。

メインデッキのシャドールは効果で墓地に送られた場合の能力により効果破壊に強く、融合素材になるとアドを回復できる。
今までディスアドバンテージが大きいと敬遠されがちであった融合のデメリットを補っており、むしろ融合するとアドが増える

そして融合体は墓地に送られた場合に墓地からシャドール魔法・罠カードを回収する効果を備えているため、
相手に奪われたアドも即座に回復して立て直すことが可能。
どこからでも墓地に送られればいいので、エクシーズ素材にしても問題ない。

素材指定も属性融合並にガバガバであり、シャドールモンスターと任意の属性のモンスターで融合召喚できる。

要するにアドを失いにくくリカバリーも容易特殊召喚メタデッキ。
前二つだけでも十分すぎるのに、何故よりにもよってそこに特殊召喚メタをくっつけた……。


特殊召喚を行わないデッキは非常に少なく、アドバンス召喚主体のデッキは基本的に手札消費が激しい。
よって、はっきり言って既存の殆どのデッキに相性が良く、ついでに素のパワー自体が相当高い上にカスタマイズ性は高い。
闇主体でサポートも恵まれてるため生半可なデッキなら特殊召喚メタが全く刺さらなくても圧殺できる。
そんな凶悪な性能で、登場して間もなく大会でもかなりの成果を上げている期待の新星と言えるカテゴリである。
……というか速攻で当時王者のAFOPを駆逐して2014年中盤の環境トップに登り詰めた。


14/10/01改定で大きな規制を受けたもののクリフォート影霊衣と約1年間トップ争いをしていた。
属性融合の存在からカスタマイズ性が高く様々なサブウェポンを入れやすい。
その為テーマ人気も高く、2019年に行われた「ストラクチャーデッキとして商品化されるテーマ」の人気投票において見事1位を獲得し、新規・既存のイラスト違いなどを収録したストラクチャーデッキも発売された。


名前の由来は「影(shadow)」+「人形(doll)」。
ネフィリムがモンスターの影を「影糸」で繋いで操り人形にしている事を意味する。
また一部のモンスターが「神の写し身」と呼ばれているので、神の依り代となる人形がイメージされていると思われる。
神の写し身だが太陽神のコピーカードと違って使っても焼け死んだりはしない。

融合モンスターの「エルシャドール」の「エル(el)」はコンマイ語ヘブライ語で神を意味する。
また、同じくヘブライ語で全知全能を意味する「El Shaddai(エル・シャダイ)」も掛かっていると思われる。
そんなカードで大丈夫か?


関連カード


リバース・効果モンスター


メインデッキに入るシャドール。
主に効果で墓地に送られた場合に発動できる効果を目当てに融合素材として活用する。
「ミドラーシュ」のみこれらだけで融合でき、それ以外もシャドール+指定された属性のモンスターで融合可能。
「影依融合」でデッキから墓地に送れるとなおよい。
「シェキナーガ」と「エグリスタ」は効果を使う時にシャドールを墓地に送らなければならないので、手札を切らさないようにしよう。

リバース効果は即効性に欠けるところがあるが、多くがアドバンテージを回復できるものなので、効果自体は優秀。
伏せておくだけでも「神の写し身との接触」や「超融合」に繋げることが可能。

+ 詳細は以下
  • シャドール・ドラゴン
リバース・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1900/守0
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

リバース時のバウンス効果と、墓地に送られた時の「サイクロン」効果を持つ「炎竜星-シュンゲイ」の人形。
サイクロン効果はフィールドの露払いとして便利だが、融合時に発動させようとすると破壊する前に一番守りたい融合体が罠にかかってしまう。
おろかな埋葬」「終末の騎士」「マスマティシャン」などを駆使して事前に落とすとGOOD。

バウンス効果はシャドールでは対処しにくい破壊耐性モンスターに有用。
ステータスも下級としては高いのでいざというときにはアタッカーにもなれる。
闇属性守備力0、☆4、攻撃力1900、リバースでカードバウンス、効果で墓地に送られたら魔法・罠破壊という要素を持ち合わせているため単体で優秀なため出張要員として使えるぐらいのスペックがある。

守備力0ゆえに貫通ダメージを倍加する「カオス・MAX」に殴られると1ショットキルとなるので要注意。
相手のデッキの内容が分からない内はなるべくセットを控えよう。


  • シャドール・ファルコン
リバース・チューナー・効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻600/守1400
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、「シャドール・ファルコン」以外の自分の墓地の「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを墓地から裏側守備表示で特殊召喚する。

リバース時に裏側守備表示でシャドールを釣り上げ、効果で墓地に送られると自身を裏守備でセットする効果を持つ「ガスタ・ファルコ」の人形。
どちらか1ターンに1度なので、後者の効果で特殊召喚された後、攻撃などされてリバースされると効果が発動しないのがネック。
それでも壁としては結構しぶとい。

よく見るとレベルの制限がないので融合体だろうが釣ってしまう。
シャドール融合モンスターは墓地にさえ送られれば方法を問わずタイミングを逃さず墓地からシャドールの魔法・罠を回収できるため、
下記の「ミドラーシュ」とは相性がよく、「ブラロ」でぶっぱしてから融合を絡めてワンキルと言ったこともできる。
守備力3000の「シェキナーガ」も心強い。

新マスタールールの導入後はメインモンスターゾーンに融合シャドールを置けるこいつの存在がさらに重要となった。

チューナーだが、リバースモンスター主体のシャドールとはあまり相性はよくない。
だが、おまけでシャドールにシンクロ召喚の選択肢を与えることができるのは十分すぎる。

???「ファルコォォォンッッッ!」←コイツとは違います。それファルコスだし。


  • シャドール・ヘッジホッグ
リバース・効果モンスター
星3/闇属性/魔法使い族/攻800/守200
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
デッキから「シャドール」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「シャドール・ヘッジホッグ」以外の「シャドール」モンスター1体を手札に加える。

サーチ効果を持った「ネオフレムベル・ヘッジホッグ」の人形。
リバース時にシャドール魔法・罠、効果で墓地に送られるとシャドールモンスターを持ってくる。
このデッキの生命線である「影依融合」をサーチできる上、融合素材にすると次の融合素材や「シェキナーガ」の弾をもってくる優等生。
例によってターン1なので、リバースした後で融合素材にしても後半の効果は発動しないので注意。

因みに、上記の2体はダーク・バーストで回収できるので使いまわす事も可能。……はいそこ、過労死認定しようとしない!


  • シャドール・リザード
リバース・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守1000
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「シャドール・リザード」以外の「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。

リバース時の「人喰い虫」効果と、墓地に送られた時のシャドール限定の「おろかな埋葬」or「おろかな副葬」効果を持った星因子ウヌクの人形。
……実際はヴェルズ・ケルキオンの救出を試みたが逆に吸収されてしまったウヌクの纏う鎧が人形となった物。
墓地に送ればシャドールの効果が発動するので、実質的にデッキ内の好きなシャドールの効果を使うことができる。

といっても、「影依融合」でデッキから送るときは圧縮にしかならないため基本的に手札融合時に欲しい。
デッキにある場合は「終末の騎士」や「おろかな埋葬」からこいつ経由で「影依の原核」を落とし、「影依融合」を回収するのがいいだろう。
リバースした場合の効果も融合カードが無く守勢になってる時には心強い。


  • シャドール・ビースト
リバース・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守1700
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。その後、手札を1枚捨てる。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。

リバース時の小型天使の施しと、墓地送り時の1ドロー効果を兼ね備えている「ナチュル・ビースト」の人形。
上級モンスターであるため、素材にできるとはいえ事故の可能性があるのは少々ネック。
だが、一旦墓地に落としてから「ファルコン」の効果で墓地からセットすると無駄が無い。

基本的には「ヘッジホッグ」を優先した方が後続の素材を確保しやすいが、
1ターンに1度という制約や、素材となるシャドールがデッキからなくなるということも起こりうるため十分採用可能だろう。
前半の効果でシャドールを捨てればその効果を発動できるのもポイント。

ミラーマッチにおいてはアドバンス召喚フィールドから自分の融合体を消して相手のデッキ融合を防ぐという役割がある。
損な行動にも見えるが、シャドール融合モンスターはアドバンス召喚でリリースされようが
シャドール魔法・罠カードを回収し、こいつ自体がドロー効果があるのでそれほど損はない。


  • シャドール・ハウンド
リバース・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1600/守900
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
「シャドール・ハウンド」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、自分の墓地の「シャドール」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの表示形式を変更する。
この時、「シャドール」モンスター以外のリバースモンスターの効果は発動しない。

リバース時のサルベージ効果と、墓地送り時の表示形式を変更する効果を持った「星因子シリウス」の人形。
正直、リバースした場合の回収効果は融合シャドールで十分な事が多い。
墓地へ送られた時の表示形式変更は中々嫌らしいが、メインデッキのシャドールモンスターの中で唯一直接アドバンテージを回収できる効果ではない。
シャドールモンスター以外のリバースモンスターの効果を無効化できず、ミラーでも使いにくい。
自分のシャドールをリバースさせる目的に使おうにも「堕ち影の蠢き」というライバルが立ちふさがる。

表示形式変更自体が仮想敵に対してはそこまで有用な効果ではなかったため採用率は上記5枚に比べるとかなり低い。
「ネフィリム」禁止後は高打点に対する返しが難しくなったため、採用されることがあるようだ。

ライバルとなっていた「堕ち影」とは相性が良く、不意討ち的に自分のシャドールをリバースさせたり、
「エネコン」のような使い方もできるが堕ち影自体が制限カードになってしまった。
まあ、2015年10月1日付で準制限になり、そのちょうど1年後に無制限になったのだが。


  • 聖なる影(カドシャドール) ケイウス
リバース・効果モンスター
星2/光属性/魔法使い族/攻900/守100
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
手札から「シャドール」モンスター1体を表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
手札から「シャドール」モンスター1体を墓地へ送る。
このターン中、以下の効果を適用する。
●自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は
この効果で墓地へ送ったモンスターの元々のレベル×100アップする。

第10期ストラクチャーデッキ、「リバース・オブ・シャドール」で初登場した新顔の一人。
ヴェルズ・ケルキオンに外見が酷似している。
おそらくカンゴルゴームに取り込まれた後の姿であり、後述するイェシャドール・セフィラナーガの前身なのだろう。

リバース時に他のシャドールを手札から特殊召喚と、
効果で墓地送りになった際に同じく手札から他のシャドールを捨てて墓地肥やしができる。

墓地肥やしに付随する全体強化は、一番強くてシャドール・ビーストを送った際の
500であるためそこまで期待できるものでもないか。

光属性である為、エースである融合ネフィリムの素材に出来る所を上手く活用したい。


  • 影依の巫女(ノェルシャドール) エリアル
リバース・効果モンスター
星4/水属性/サイキック族/攻1000/守1800
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、
除外されている自分の「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合、
お互いの墓地のカードを合計3枚まで対象として発動できる。
そのカードを除外する。

第10期ストラクチャーデッキ、「リバース・オブ・シャドール」で初登場した新顔の一人。
インフェルノイドの真空管と思わしきものに拘束されているエリアルというイラストである。
ここからやがて霊獣の誓還に繋がり、影霊衣の巫女として復活するという流れと思われる。

効果は除外されている他シャドールの帰還と墓地除外。
相手の墓地にも干渉できるため、墓地アド削りなどにも有効に働く。

ちなみにこの時点で既にサイキック族である。
またイラストでは封印されているもののスペック自体は素の自分と全く同じである。
寝ぼけても強いエリアルちゃん可愛い。


  • 影霊の翼(リーシャドール) ウェンディ
リバース・効果モンスター
星3/風属性/サイキック族/攻1500/守1000
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
デッキから「影霊の翼 ウェンディ」以外の「シャドール」モンスター1体を
表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「影霊の翼 ウェンディ」以外の「シャドール」モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。

第10期ストラクチャーデッキ『リバース・オブ・シャドール』で初登場した新顔の一人。
近くにぺトルフィンが見られない辺り、ウェンディゴという堕ちた姿から復活した直後で、
セフィラの一員として覚醒する前のウェンの姿であろうか。

リバース、墓地送り時共に、デッキから直接自分以外のシャドールをリクルート可能。
状況に応じて幅広い特殊召喚が可能のため非常に強力。
緊急テレポートにも対応しているのでシャドールを並べやすく、リンクネフィリムに繋がりやすいのもポイント。


  • 星なる影(ネフシャドール) ゲニウス
リバース・効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1800/守1000
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、自分フィールドの「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、その表側表示モンスターは自身以外のモンスターの効果を受けない。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合、フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、その効果モンスターはフィールドで発動する効果を発動できない。

第11期「SELECTION 10」で登場した新たなるシャドール。
その姿は「星因士 ウヌク」の鎧を纏った「クリフォート・ゲニウス」。ステータスもウヌク(シャドール・リザード)と全く同じ。
しかし、ウヌクのシャドールは既に「シャドール・リザード」として存在しているため、ゲニウスの正体は依然として分からない。

効果はリバース時にフィールドのシャドールへ耐性を付与し、墓地送り時にフィールドで発動する効果を発動不能にする。
「エルシャドール・アプカローネ」の耐性をより強固にしたり、「エルシャドール・ミドラーシュ」を除去から守ることができ、「堕ち影の蠢き」との相性も良い。
能動的に墓地へ送る手段があれば、相手の効果発動の封殺する効果をすぐ発動できるが、耐性付与はそのターンのみである点に注意。

シャドール唯一の地属性モンスターのため「エルシャドール・シェキナーガ」の融合素材に使えるが、「マスマティシャン」など有用な地属性モンスターも多いため、効果封殺での用途がメインとなるだろう。


  • 影依の炎核(ヘルシャドール) ヴォイド
リバース・効果モンスター
星9/炎属性/悪魔族/攻2900/守2900
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
属性がそのモンスターと同じ「シャドール」モンスター1体を
自分のEXデッキから墓地へ送り、対象のモンスターを除外する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
フィールドのモンスターの元々の属性の種類の数だけ、
自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。

第11期「SELECTION 10」で登場した新たなるシャドール。
「エルシャドール・エグリスタ」に変貌している最中のカンゴルゴーム(マスターダイヤ)と思わしき姿をしており、全ステータスが「インフェルノイド・リリス」と全く同じ。
名前の「ヴォイド」からも煉獄(インフェルノイド)を意識したキャラ付けが行われている。

リバース時効果はエクストラデッキからの墓地肥やし兼除去、墓地送り効果はデッキからの墓地肥やし。
エクストラデッキからは相手フィールドのモンスターと属性が同じシャドールでなければならず、デッキからはフィールドのモンスターの元々の属性の種類の数だけという制限があり、レベル9モンスター故に特殊召喚によるセットを余儀なくされる。
そのバレやすさから奇襲性には欠けるものの、素のステータスがかなり高めなのもあってアタッカーとしては機能する。

シャドール唯一の炎属性ということもあって「エルシャドール・エグリスタ」の融合素材に使える。炎属性でシャドールに投入する汎用カードは「灰流うらら」程度しかいないため「影依融合」によるデッキ融合でエグリスタ召喚を考えるならこのカードを融合素材にすることが多い。





ペンデュラム・効果モンスター

現状のPモンスターはいずれも「セフィラ」に属する。
モンスター効果はP召喚時と墓地に送られた時に使用可能。
シャドールとの相性は良くないが、「セフィラ」が、シャドールと敵対している原住民族側の存在である事を鑑みると、至極当然の事なのかもしれない。

+ 詳細は以下
  • イェシャドール-セフィラナーガ
ペンデュラム・効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻900/守100
【Pスケール:青1/赤1】
(1):自分は「シャドール」モンスター及び「セフィラ」モンスターしかP召喚できない。
この効果は無効化されない。
【モンスター効果】
「イェシャドール-セフィラナーガ」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがP召喚に成功した場合、またはこのカードが墓地へ送られた場合、
自分または相手のPゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
この効果は自分のPゾーンに「セフィラ」カードが存在する場合に発動と処理ができる。

帰って来たウルトラマン「ヴェルズ・ケルキオン」。
後に登場した「聖なる影 ケイウス」「影光の聖選士」「影依の偽典」から察するに、シャドールに囚われていた所、セフィラの光に選ばれ呪縛から解き放たれた後と思われる。
属性以外のステータスが「セイクリッド・ハワー」の物に戻っている。

P召喚時や墓地に送られた場合にPゾーンのカードを戻せる効果を持つが、
Pゾーンにセフィラがないと発動出来ない上、シャドールとP召喚の相性が良くない為、無理して入れる様なカードではない。

セフィラならPカードの張り替えに使える。


  • オルシャドール-セフィラルーツ
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/岩石族/攻450/守1950
【Pスケール:青9/赤9】
(1):自分は「シャドール」モンスター及び「セフィラ」モンスターしかP召喚できない。
この効果は無効化されない。
【モンスター効果】
「オルシャドール-セフィラルーツ」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがP召喚に成功した場合、またはこのカードが墓地へ送られた場合、
「オルシャドール-セフィラルーツ」以外の自分のPゾーンの「セフィラ」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを特殊召喚する。

半分だけ正気に戻った(?)クリスタさん。
「エルシャドール・エグリスタ」として猛威を振るうも撃破され、その後「影霊衣の反魂術」により蘇生されたマスターダイヤことクリスタさんは、「星輝士 セイクリッド・ダイヤ」として戦っていた所をセフィラの光に選ばれた。
その過程からか、光と闇の両方の力を兼ね備えているようで、半身で見た目が異なる。

セフィラナーガと同じくシャドールとの相性は良くないが、
セフィラにおいてはPゾーンの張り替えとさらなる展開をこなせるカード。




融合・効果モンスター

シャドールモンスター共通の効果により、ほとんどディスアドバンテージなしで融合召喚できる。
出した後は特殊召喚を牽制する効果で相手を縛ることが可能。じわじわと相手を追い詰めていける。

専用の融合魔法でなくても負担を軽減できるため、普通の「融合」や「超融合」なども選択肢になりうる。

「ネフィリム」が禁止カードとなってから打点不足という問題が顕在化していたが、2018/4/1の制限改訂での制限復帰によりその問題については解消されることになった。今度はミドラーシュが制限に戻ってしまったが。
しかし2018/7/1付にてネフィリムとミドラーシュが仲良く準制限に緩和され、同年10月には遂に無制限へと釈放される事が決定。完全復活に加え、封じられた間に蓄えた新たな戦略も取り込んで全盛期以上のパワーを手にした。

+ 詳細は以下
  • エルシャドール・ミドラーシュ
融合・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守800
「シャドール」モンスター+闇属性モンスター
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
(1):フィールドのこのカードは相手の効果では破壊されない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

神の写し身、“さがしもとめるもの”。
最初に紹介されたシャドールであり、「ガスタの巫女 ウインダ」に酷似している。(ちなみに英語版では「Winda」とモロに名がついている)

リング間接に硬そうな手足と、たいへん可愛らしいその姿は闇堕ちフェチや人形フェチを大変満足させた。
彼女が登場した時には、「ウインダ」本人が人形化されてしまったのかそれとも彼女を模したただの人形なのか、
紳士達の間で激論が繰り広げられたといわれる(中には殴り合いにまで発展したと言う噂も)。
ちなみにウインダに当たる部分には人形の操り糸がついていない。これが意味することは一体……?
土台にされているのは「風竜星-ホロウ」の人形である。

後にマスターガイド5にて明かされた情報でウィンダ本人であることが確定。
sophia復活の際に浴びた神の波動を利用する目的でtierraがシャドール化させたとのこと。
彼女の神聖樹へのアクセスがクリフォート、インフェルノイドの復活を促すことになる。

そして、その可愛い容姿の裏に隠された実態はとんでもないマジキチロック効果を兼ね備えたカードだった。
下級シャドール2体で特殊召喚できる他、使い終わった「終末の騎士」などを素材にできる非常に軽い融合条件でありながら、
特殊召喚の回数をターン1に制限すると言うすさまじく強力な効果を持つ。
つまりは、1ターンの間にシンクロ召喚エクシーズ召喚を行うのが困難になるということである。

これらの召喚方法は2体以上のモンスターを必要とするが、通常召喚では1ターンに1体しかモンスターを出せない。
もう一体の素材を調達するのには特殊召喚を行う必要があるのだが、そうした時点で肝心のシンクロエクシーズに使える特殊召喚の回数が残らなくなる。
第9期以降に実装されたペンデュラム召喚を使っても、それ自体が1度の特殊召喚に当たるので特殊召喚の権利を使いきってしまう。

素材が最低1体で済むリンク召喚は行えるが、リンク1のモンスターは「リンク・スパイダー」や「リンク・ディサイプル」などに限られ、
ミドラーシュを倒せる攻撃力2200には遠く及ばない。


???「私の光が闇を消し……去れない……?」
???「集いし星が、新たな力を呼び起こ……さな……い……?」
???「私が引いたカードは「RUM-七皇の剣」だ! これでいつでもネオタキオンを呼ぶ事ができ……ない!?」
???「満たされぬ魂を乗せた方舟よ。光届かぬ深淵より浮上……しねぇ!?」
???「リンクマーカーをセット……できない……?」
???「インチキ効果もいい加減にしろ!」


そして、そんな厄介なカードは魔法・罠で対処すればいい……と言うのが定石だったのだが、この子、破壊耐性を持っています
同じく特殊召喚メタとして有名な「ヴェルズ・オピオン」でさえも1ターン魔法・罠耐性を付与出来るだけだったと言うのに、彼女は永続。
可愛い顔してても許せなくなりそうなぐらいの鬼畜効果である。
(因みにオピオンは素材がヴェルズ指定で場に素材を並べる必要があったが、
ミドラーシュは闇属性モンスターとシャドールと名の付いたモンスターによる融合で呼び出せてしまうので召喚に関してはミドラーシュの方が上。)

デッキによっては下手するとこいつで詰む。

シンクロ召喚がもたらす破滅の未来も、異界のカードを巡るナンバーズ大戦も、この子一人でどうにか出来かねない……。

なお特殊召喚制限は自身の特殊召喚をカウントしないため、彼女を融合召喚してももう1回は特殊召喚できる

他にもレベル5なので「簡易融合」で簡単に出せたりする。
耐性は相手の効果にしかないため自壊はするものの、融合を回収してすぐに後続を出す事も可能。遅いけれども「ファルコン」で墓地からのセットも可。

なお、さっきからうるさいくらいに「オピオン」と比べてるがシャドールとヴェルズは同じ闇属性なので、
混合デッキでは「オピオン」とミドラーシュが場に並ぶという悪夢のような光景が繰り広げられることもある。
この2体が並んでる状態で相手にできる事はレベル4以下のモンスターを呼ぶくらいである。
助けて「ペンギン・ソルジャー」さーん!

ただし、抜け穴も多く、刺さらないデッキにはとことん刺さらないので、その手のデッキには楽々突破されてしまうのもオピオンと同じお約束。
ブレスル」や「禁じられた聖杯」であっさりロック解除なんてのもしばしば。天敵である影霊衣にも「ユニコールの影霊衣」1枚で黙らされてしまう。
特に最近では多くのデッキでサイドデッキに積まれている「ダイナレスラー・パンクラトプス」に殴り飛ばされる事も。

「オピオン」と比べた場合の弱点としては、1回の特殊召喚で十分なタイプの上級モンスターに対しては容易く殴り倒されてしまうこと。
Sin」とか「征竜」の特殊召喚は「オピオン」なら単騎で完封できるが、ミドラーシュの場合は殴り倒されてしまう。「征竜」は禁止だけどね。
また、破壊耐性があるとはいえ、他の耐性はないため「強制脱出装置」「次元幽閉」「月の書」などの破壊ではない妨害はもろに受けてしまう。

打点は下級より高いとはいえ上級としては低めなので、「禁じられた聖槍」などのコンバットトリックで抜けられてしまう事も。
「汎発」をサーチできる「オピオン」は一回限りとはいえ回避できる。「神の写し身との接触」でカバーしよう。

あんまりにあんまりな性能が崇り、2014/10/01に制限カード化。
シャドール同士で融合できる素材の緩さも原因と思われる。
その後、ネフィリム禁止との引き換えなのか2015/04/01無制限まで緩和。

「影依融合」の再録後も絶版の状態が続いたが、2017年11月にこの子も字レアで再録され、値段は落ち着くようになった。

……が、2018/4/1でネフィリムが制限復帰するのと入れ替わりに制限カードに逆戻り。リンク召喚がほとんどのデッキで必須になっているこの環境で、簡易融合で出せる特殊召喚制限は厳しいと判断されたようだ。
しかし、シャドールが環境にさっぱり出て来なかったためか、7/1でネフィリム共々準制限、10/1には無制限へと完全釈放されている。


  • エルシャドール・ネフィリム
融合・効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守2500
「シャドール」モンスター+光属性モンスター
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。
(2):このカードが特殊召喚されたモンスターと
戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する。
そのモンスターを破壊する。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

神の写し身、“おちてきたきょじん”。
ミドラーシュが比べ物にならない程の巨大さを誇る人形。背中からは無数の糸が後光のように広がっている。
光属性の融合体であり、デッキの中核となる存在でありながら、かつてメインデッキのシャドールが闇で統一されていた時代にはシャドールモンスターのみでは融合できず、メイン側に光属性モンスターを出張させるか、「影依の原核」「魂写しの同化」「シャドール・ネフィリム」といった方法が必要だった。
(現在では光属性の「ケイウス」がいるので純シャドールのみでも普通に融合召喚可)

(1)の墓地肥やし効果により、デッキから好きなシャドールの効果を使えるため、融合するだけで1アド回復できる
これにより「超融合」によるディスアドすらカバーしてしまう。
闇以外の融合体は、片側の素材がただ送っただけになりがちでやや損をするが、彼女の場合、それを自身で埋めあわせをできる。
融合体共有の回収効果もあるので、墓地へ送られれば融合も回収できるし、戦闘でアドバンテージを取りやすいステータスと効果なのでアドの塊。
さらに墓地で効果を発揮する光属性のモンスターを素材にすれば、かなり無駄なく展開できるだろう。
しかもこの効果、融合召喚以外の特殊召喚でも使えてしまう。
流石に裏守備で出す「ファルコン」では無理だが、「死者蘇生」や「リビングデッドの呼び声」で蘇り再びアドを稼ぎつつ襲いかかってくる姿は悪夢でしかない。

固有効果は特殊召喚されたモンスターと戦闘する時、ダメージ計算前に問答無用で破壊するというもの。
特殊召喚されたモンスターに対する「カタストル」効果といったところ。
通常召喚したモンスターでゴヨウラインを越えるのは非常に難しく、実質擬似的な戦闘耐性を持つといってもいい。
禁じられた聖槍」では減少値が足りず返り討ちにできないことが多く、「収縮」や「オネスト」までいかないと戦闘で返すことは難しい。
素材が緩く優秀な癖に色々おかしい…
ほとんど損をしない上にアタッカーとして優秀なためこいつを適当に連打してるだけでもゴリ押しできる。
対非エクストラ使用デッキへの主戦力。「ミドラーシュ」や「影依融合」が刺さらないデッキでも苦戦するのには彼女が絡んでいる。

なお、初発表の時は「ミドラーシュ」に話題を奪われたため、一部で「BBA」呼ばわりされてたりする。

その姿は「ジェムナイトレディ・ラピスラズリ」に酷似している。
マスターガイド5の情報によれば明言こそされていないが、どうやらジェムナイト・ラピスがシャドール化した存在らしい。

ミドラーシュとともに2014/10/01に制限カード化。
まあそりゃ「おろ埋」or「副葬」つき2800打点SS破壊ですから……
これにより「神の写し身との接触」を絡めたゴリ押しが難しくなった。
その後、2015/04/01で禁止指定を受けた。登場からギリギリ1年持たなかったカードの1つである。

彼女の抜けた穴は非常に大きく、「超電磁タートル」などの優秀な光属性モンスターを絡める利点が失われ、
シャドールのメインアタッカーがいなくなったことで、相手の高打点に対する突破力が大幅に低下した

「ネフィリム帰って来て」という声は、第9期中盤以降のリミットレギュレーションの風物詩の一つであった。そんなシャドール使いたちは「ネフィリム返しておじさん」と呼ばれてネタにされていた。
リンクモンスターの「シャドール・ネフィリム」が登場してしまった現在では難しいかもしれない。
ドラグニティのサポートを務める「竜の渓谷」は「テラフォ」の規制とともに緩和されたが……。


そして時は流れて3年。そんなプレイヤー達の声が届いたのかどうなのか、
2018/4/1を以てエラッタなしでの制限復帰が決定。これによりシャドールはほぼ往年の火力を取り戻すことになった。
さらに7/1ではミドラーシュともども準制限に緩和され、10/1には無制限へと釈放。
火力に続いて制圧力もかつての水準を取り戻している。


  • エルシャドール・エグリスタ
融合・効果モンスター
星7/炎属性/岩石族/攻2450/守1950
「シャドール」モンスター+炎属性モンスター
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。
その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。
その後、手札から「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

神の写し身、“みはるもの”。
ライオウ」のように特殊召喚を無効にできるエルシャドール。
クリスタさんによく似ているが、そのサイズは比べ物にならないぐらいの巨体。

マスターガイド5によればカンゴルゴーム→シャドールーツという変化を経た末にシャドールへと堕ちたクリスタさん本人。
今まで仲間との結束を胸に戦い続けてきたのにあまりにも報われないというか……

チェーンに乗らない特殊召喚をカウンターするという効果はなかなか強力。
シンクロエクシーズペンデュラムリンクをはじめ、多くの特殊召喚モンスターを封じ込められる。
耐性やカウンター効果を持っているモンスターでもフィールドに出なければ怖くない。
ただし、手札のシャドールを墓地に送るのは強制なので、切らしてしまうと効果が使えないので注意。
炎属性モンスターに汎用性の高いものが少なく(強いて言うなら「ラヴァ・ゴーレム」か「ヴォルカニックバレット」ぐらい)、他のエルシャドールに比べると採用率は抑え目のようだ。
一応、後述の「原核」を使ったり「超融合」で相手の炎属性を素材にすれば出せるので、とりあえず1枚は入っていることが多い。

……これほどのスペックを持つモンスターがサブ程度の扱いになるシャドールは何かがおかしいと言わざるを得ないだろう。
素材の使いにくさもあるが下記のシェキナーガとやや役割が被ってる気がするのも原因か。


  • エルシャドール・シェキナーガ
融合・効果モンスター
星10/地属性/機械族/攻2600/守3000
「シャドール」モンスター+地属性モンスター
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):特殊召喚されたモンスターの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
その後、手札から「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

神の写し身、“えいこうのゆみ”。
特殊召喚されたモンスターに対する「天罰」を内蔵したエルシャドール。
敵対関係にあるクリフォート(アポクリフォート・キラー)とネフィリムが融合しているが、どちらが支配の主導権を握っているのかは不明
(名前はシャドールだが、チェインジールギガスの例もあるので一概には断定できない)。
妖しくも不気味なイラストには賛否が分かれているようだ。

マスターガイド5によるとヴェルズ・ケルキオンやテラナイトの協力の下、利用されたアポクリフォート・キラーによって拘束されたネフィリムの姿とのこと。
それでも尚強大な力を持っていたため、更に氷結界の三龍の力と共に丸ごと凍結封印を施したのだが……

シャドールと相性の良い「マスマティシャン」を素材に出来るので無理なく運用が可能。
他には「バルブ」「増殖するG」「トリオンの蟲惑魔」「ハルベルト」「ペロペロケルぺロス」など、素材の候補には困らない。
ネフィリムが禁止になった後には、地属性・レベル10と言う共通点から列車との組み合わせも誕生した。
高いステータスとメタ効果により恐ろしい制圧力を誇る。

というより、素材に要求する属性の汎用性の高さの割に効果・ステータスが強すぎる
攻撃力も高めで守備力は3000もあるため、適当にこいつを守備で置いておくだけでも相手の反撃を詰まらせることができる。
ステータスは流石に元ネタそのままの3000打点はまずいと判断されたのか、「アポクリフォート・キラー」の攻守を逆にしたものとなっている。
そもそも何故攻守共に高いキラーを元にした。
デッキによるがミドラーシュよりも突破が厄介なことになることもしばしば。

ネフィリムの禁止時代は彼女がメインアタッカーを務めることが多かった。(設定上はこの子もネフィリム本人だけど)
☆10の機械族なため「転回操車」の効果のトリガーにもなり、「スペリオル・ドーラ」のエクシーズ素材にもなるため【列車ドール】という混合デッキが作れる。
占術姫】との混合構築では「禁忌の壺」が素材に使えるシナジーもある。


  • エルシャドール・ウェンディゴ
融合・効果モンスター
星6/風属性/サイキック族/攻 200/守2800
「シャドール」モンスター+風属性モンスター
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは特殊召喚された相手モンスターとの戦闘では破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

神の写し身、“しのびよるもの”。
嫌な予感通りに登場した「聖霊獣騎 ペトルフィン」の人形。しかも霊獣の騎襲のイラストからして改造された本人である可能性も……
後にマスターガイド5の記載によればtierraが神聖樹の結界を破る目的でウェンの力を利用するために意図的に落とした存在らしいのでやっぱり本人だった。

効果は限定的な戦闘破壊耐性のみであり、他の鬼畜効果ばっかりなエルシャドールに比べて極めて謙虚。というか謙虚すぎる。

戦闘に強いだけで、効果では普通に除去されてしまうため、防御要員としての性能はそれ程高くない。一応、墓地に送られた場合の効果はあるけど。
守備力が高いとはいえ攻撃力が低すぎるため単体で殴る事ができず、特殊召喚されたモンスターとの戦闘にはそのまま破壊してしまえる「ネフィリム」が既にいる。
「ネフィリム」は後に禁止となったが…それにしたって対特殊召喚モンスター兼壁要員なら、素材使いにくいこの子じゃなくて「シェキナーガ」でいいよね?
KONAMIが新テーマ売りたいからシャドールが用済みになった。いや、むしろこれまでがおかしかっただけではあるんだが……

しかし、「超融合」の範囲が更に広がったことと、「ファルコン」と合わせて8シンクロのできるレベルであるという事がポイント。
素材が風なので「エグリスタ」同様素材の選定には苦労するが、「原核」や「同化」を利用すれば風属性モンスターなしでも出すことができる。
手札融合限定になるが、「ガスタ・グリフ」を素材にすれば、レベル6の「ウィンダール」をリクルートしてランク6を出すなどの小技も効く。
他にも「デブリ・ドラゴン」に対応し、それ自体もウェンディゴの素材になるなど、色々と相性のいいカードはある。
純正の【シャドール】だと「超融合」要員程度の役割しかないので、目先を変えてデッキを組みたい。まあ、「クリスタルウィング」や「コズミック」を吸えるだけでも魅力的ではあるけど。

後に出た下記の「アノマリリス」が普通に強かったためKONAMIの影霊衣プッシュの煽りをもろに受けた形になり性能の低さが際立つ悲惨な結果になってしまった。


  • エルシャドール・アノマリリス
融合・効果モンスター
星9/水属性/悪魔族/攻2700/守2000
「シャドール」モンスター+水属性モンスター
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いに魔法・罠カードの効果で手札・墓地からモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

神の写し身、“よるのまもの”。
悪魔族……水属性……レベル9でこの攻守……うっ、頭が!
「ネフィリム」が氷漬けになった「インフェルノイド・リリス」を纏った姿。
マスターガイド5によれば凍結封印されたシェキナーガをインフェルノイド・リリスが三龍の力諸共利用して操っている存在とのこと。
なので主導権は飽くまでもリリスの方にあるということになる。

その効果は魔法・罠による展開メタ。お互いに魔法・罠で手札・墓地から特殊召喚することができなくなる。
死者蘇生」も「リビデ」も「真炎の爆発」も「ソルチャ」も、そしてなにより儀式召喚も、この畸形の女王の前には封じられる。

シンクロエクシーズリンクはミドラーシュが封じ、蘇生と儀式はこの子が潰す。

シャドールは徹底的なエクストラメタを行う「影霊衣」が天敵だったため、「超融合」で相手の影霊衣を除去しつつ、それに対するメタカードが出せるようになった。
この子の登場で全ての属性の融合体が揃った事も大きい。

ただし、メタ性能としては刺さるかは相手のデッキによるところがかなり大きく、刺さらない相手にはただの2700打点にしかならない。
相性のいい水属性モンスターも数が少ないため、環境によっては全く使われないことも。
事実、影霊衣が環境から消えてからは全くと言っていいほど使われない。哀れ。

リリス」を煌びやかなドレスのように纏ったイラストは美しい。
ただ、一部のデュエリストからは小林幸子と言われてしまうことも。


  • エルシャドール・アプカローネ
融合・効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2000
属性が異なる「シャドール」モンスター×2
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、
フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードの効果を無効にする。
(2):このカードは戦闘では破壊されない。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地から「シャドール」カード1枚を選んで手札に加える。
その後、手札を1枚選んで捨てる。

神の写し身、“ぎょくざのけんじん”。
マスターガイドや影依の巫女などで予想されていた通り、
ストラクチャーデッキにて遂に登場となったエリアル…というよりイビリチュア・マインドオーガスのシャドール体。
ウィンダ=ミドラーシュと同様、前回の大戦で死亡した末に、
インフェルノイドに捕らわれシャドール化していたことが確定となった。

糸が伸びている儀水鏡と思わしき杖にはセイクリッドの紋章が見られ、カンゴルゴームに吸収されたヴェルズ・ケルキオンの杖の片方は彼女の手に渡った模様。

属性の異なるシャドール2体という今までにない素材指定。
既存シャドールの大半は揃って闇属性であるため、同じストラクチャーデッキの新顔である、
ケイウス、エリアル、ウェンディを使っての融合がカギとなってくるだろう。
また、リンクネフィリム+ケイウス以外のシャドールでも出せる。

特殊召喚成功時のモンスター1体の効果無効に戦闘破壊耐性、
そして墓地に送られた際のサーチと墓地肥やしの3つ。

特に効果無効については神の写し身との接触による融合召喚で、
相手ターン時における奇襲などにも使えるだろう。


リンクモンスター

現在のところ1種類。

  • シャドール・ネフィリム
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/天使族/攻1200
【リンクマーカー:左/右】
リバースモンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・フィールドから、「シャドール」融合モンスターカードによって決められた
融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合に発動できる。
手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、
「シャドール」カード1枚を選んで墓地へ送り、このカードを墓地から特殊召喚する。

ジェムナイト・ラピスがエルシャドール・ネフィリムに変化している最中の模様。
サブテラーマリスと同様の素材でリンク召喚できる。シャドールの下級は総じてリバースモンスターなので召喚自体は難しくないが、マーカーが左右なのが問題。
効果は融合サポートと自己再生。恐らく、
  1. このカードと属性モンスターでシャドール融合モンスターを融合
  2. 墓地に行ったら手札のシャドールを切って再生
という流れを想定してデザインされたと思われる。
ミドラーシュか融合ネフィリム、アプカローネを出すのが一番手っ取り早いが、ミドラーシュはタイミングを間違うと自分の展開が阻害されることに注意。
また、影依融合でデッキ融合をすればそれ1枚と召喚権で実質ハンドアドを失わずこのカードを出すことも可能。
ちなみに光属性なので、実は純正シャドールに置いて融合ネフィリムを出せる手段のひとつであることは覚えておこう。

魔法・罠カード



条件付きでデッキ融合ができる「影依融合(シャドール・フュージョン)」、
速攻魔法であり非常に小回りがきく「神の写し身との接触(エルシャドール・フュージョン)」を筆頭に強力で便利なカードが揃う。

属性の操作による融合のサポートや、シャドール専用の墓地肥やしなどで、戦局を有利に運んでいきたい。
「シャドール」の名前が入っているものは「影依の原核(シャドールーツ)」でサルベージ可能。

+ 詳細は以下
  • 影依融合(シャドール・フュージョン)
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・フィールドから、
「シャドール」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
EXデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、
自分のデッキのモンスターも融合素材とする事ができる。

このデッキのエンジンとなる融合魔法。
相手依存とはいえ、条件を満たせばデッキからも融合素材を調達できる
それが何を意味するかと言うと、
僅か一枚の手札消費から、シャドールが墓地に送られた時の効果を発動しつつ、即座に強力なシャドールの融合モンスターを特殊召喚できると言うこと。
同じくデッキのカードを融合素材として融合召喚を行えるカードには「未来融合」が存在するが、そちらは指定したモンスターが特殊召喚されるまで2ターンかかる。
というか、「未来融合」は2014年4月の段階ですでに禁止カードである
いくら相手依存で融合召喚先にも縛りがあるとはいえ、禁止カードを上回るカードを作るとは一体何を考えているんだコンマイは。
(なお、「未来融合」は2017年1月1日の改訂でエラッタとともに制限復帰、18年4月現在で無制限)

そして、エクストラデッキを利用しないデッキはかなり少ない。
つまりデッキ融合の条件は最初の1回目はとても簡単に満たせると言ってもいいのだ。
もちろん、こちらがシャドールを使うと解っていたとしても、相手にエクストラデッキから展開することを躊躇させられるため、このカードが与える影響は非常に大きい。
さらにシャドール融合モンスターの効果や「影依の原核」の効果により再利用しやすく、1度手札にくれば毎ターン連発することができると言っても過言では無い。
1ターン1度なのがせめてもの情けだが、特殊召喚をターン1に縛る「ミドラーシュ」がいる時点でなんの情けになってない。

しかもほとんどのシャドール融合モンスターはよりにもよってシャドール以外の融合素材に属性を指定している。
つまりは、デッキ融合の属性を満たしている場合、このカードはエクストラデッキのエルシャドールと同じ属性の好きなカードを墓地に送ることができるのだ。
要するに条件付きの強化版「おろ埋」。

つまり相手にエクストラデッキの使用を縛り付ける癖に自分はハイスペックな融合体と素材でやりたい放題するという状況を作り上げるインチキカード。
エクストラデッキを使わなくても戦える「炎王」「武神」「妖仙獣」辺りではデッキ融合による強みを生かせなくなるが、
あくまでエクストラデッキがなくても戦えるだけであり使ったほうが強いので縛られてることには違いない。

このカードの存在のせいなのか、この後出たDT世界関連のテーマは露骨にこのカードをメタり、デッキ融合されないようにするものが多くなった。

ちなみにこのカード、スーパーレアであるため凄まじく高価であった。(当時のスーレアは1箱に全10種中4枚封入)
2017年には「20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE」でノーパラで再録となったため、レアリティにこだわりが無ければ安く手に入る。


  • 神の写し身との接触(エルシャドール・フュージョン)
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・フィールドから
「シャドール」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

シャドールに来た第二の融合魔法。
「神の写し身との接触」と書いて「エルシャドール・フュージョン」と読む驚異のネーミングアドである。
イラストには「ナチュルの神星樹」を攻撃するミドラーシュを見上げる牙王さんとピリカちゃんが映っており、そちらの方のアドバンテージも強い。
正直言ってあまり融合カードのイラストには見えない。

……そしてこちらの方も上記に負けず劣らずの超優秀カードである。
速攻魔法というのは、相手の行動にチェーンして使えるということである。
例えばこれを握っている時に、相手が「ネフィリム」に対して「強制脱出装置」を撃ったとしよう。
「チェーン写し身でネフィリムと手札のシャドール素材でネフィリム出しますね」
すると、対象が無くなって「強制脱出装置」は当然不発。そしてエルシャドールの効果でこのカードは回収。
実質手札1枚とエクストラデッキが減っただけ。あれ?
フィールドは何も変わらないどころか融合素材になったシャドールが効果使ってアド稼がれる

それ以外にも、相手がモンスターを並べてきたら「ミドラーシュ」で足止めし、効果を使って除去してきそうなら「シェキナーガ」を待機させておけばよい。

速攻の二文字がついただけでこれである。テストプレイ本当にしたのか!?

さらに、これの追加によってシャドールと名のつく融合カードが2種類に増えたので、融合を手札に加えられない事故が激減した点も大きい。
「影依融合」が全く刺さらないデッキでも、こちらはエンドフェイズにドラゴンを落としてバック破壊などの嫌がらせやサクリファイスエスケープを行える。

ちなみにこのカードが出る少し前、汎用速攻融合魔法である「瞬間融合」なるカードが登場したが、その効果は
「自分フィールドから素材を用意し融合する。
 この効果で融合召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。」
……効果が逆ではなかろうか。

「ミドラーシュ」と「ネフィリム」が規制されたため弱体化したが、その後、前者は禁止になって後者は無制限に。
それ以外にも「影依の原核」を使って「シェキナーガ」を連続融合されるだけでも結構うっとおしい。

2015/04/01改定で制限カードに。規制前は影依融合以上に主軸の融合となっていた。
これにより融合カードの枚数及び種類が減ることになったが、16年10月1日に準制限に緩和。17年1月1日には無制限に戻った。


  • 魂写しの同化(ネフェシャドール・フュージョン)
装備魔法
「シャドール」モンスターにのみ装備可能。
属性を1つ宣言してこのカードを発動できる。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):装備モンスターは宣言した属性になる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
「シャドール」融合モンスターカードによって決められた、
このカードの装備モンスターを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールドから墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

シャドールに来た第三の融合魔法。今度はまさかの装備魔法の融合である。
「魂写しの同化」と書いて「ネフェシャドール・フュージョン」と読む相変わらずのネーミングセンス。

シャドール同士で全ての属性の融合体を出す事が可能となったが、装備魔法ゆえに「サイクロン」で妨害される可能性がある。
シャドールの融合カードで唯一フィールド上にモンスターを要求するため、「影依融合」と「写し身」に比べると使いにくい。
属性の融合素材の関係で使いにくい「エグリスタ」「ウェンディゴ」「アノマリリス」を出しやすくできるのは利点か。
海外では「強奪」が制限だったため、「アームズ・ホール」を絡めた型が考案されていた。

イラストはまた融合魔法らしからぬシーンで、ミドラーシュが謎の黄色いカプセルに捕えられている、というもの。苦悶の表情がエロい
その下には「クリフォート」が飛んでいるが、こいつら一体どんな関係なんだ……


  • 影依の原核(シャドールーツ)
永続罠
(1):このカードは発動後、効果モンスター(魔法使い族・闇・星9・攻1450/守1950)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたこのカードは、「シャドール」融合モンスターカードに記された属性の融合素材モンスターの代わりにできる。
このカードは罠カードとしても扱う。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合、「影依の原核」以外の自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

シャドール融合モンスターの属性の融合素材代用モンスターとして使用出来る罠モンスター。
このカード自身もシャドールとつくので、当然シャドールモンスターの部分の素材にも使用できる。

だが本領は二つ目の効果で、これを目当てに「リザード」や「ネフィリム」の効果でデッキから墓地に送られ、「影依融合」を回収するのが主な仕事。
何気なくステータスも優秀で、「奈落」に落ちない&一定のリクルーターを潰せる攻撃力1450にアタッカーライン1900を止めれる守備力……なんだこいつ
星9なので2枚揃えて満足空母幻子力空母エンタープラズニルをエクシーズ召喚したり、「ファルコン」とあわせて「星態龍」のシンクロ召喚もできる。
特殊召喚しやすい星9は貴重なので、何気に特定のモンスターを出したいファンデッキに出張出来るカード。

背景ストーリーでは「暗遷士 カンゴルゴーム」が「ヴェルズ・ケルキオン」を取り込み変質した存在であり、文字通りシャドールを生み出す源となっている。
やはりシャドールと「ジェムナイト」は密接に関係しているようだ。


  • 影牢(かげろう)の呪縛
フィールド魔法
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、「シャドール」モンスターが効果で墓地へ送られる度に、1体につき1つこのカードに魔石カウンターを置く。
(2):相手ターン中、相手フィールドのモンスターの攻撃力は、このカードの魔石カウンターの数×100ダウンする。
(3):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分が「シャドール」融合モンスターを融合召喚する度に1度、このカードの魔石カウンターを3つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を融合素材にできる。

シャドールをサポートするフィールド魔法。
読み方は普通に「かげろうのじゅばく」。
例によってあんまフィールドっぽくない絵だが、その効果は強烈。
効果2は攻める時にこそ役立たないものの、ただでさえ除去しにくいミドラーシュを更に除去しにくくさせる。
効果3はカウンターを取り除く事で現在最高峰の除去である超融合に近い効果を発揮出来ると言うもの。
現在、神属性以外は全て融合素材にしてしまえる。
融合召喚すると一気にたまるものの、2回連続で影依融合することはできないため別の融合カードを入れるか次のターンを待たなくてはいけないのが欠点か。

イラストでは「星因士 ウヌク」が影に捕らわれており、そばには「セイクリッド・ハワー」の杖が刺さっている。
「ウヌク」は「ヴェルズ・ケルキオン」を救出しようとしたのだが、逆に吸収されて鎧が「シャドール・リザード」となってしまった。


  • ()(かげ)の蠢き
通常罠
(1):デッキから「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。
その後、自分フィールドの裏側守備表示の「シャドール」モンスターを任意の数だけ選んで表側守備表示にできる。

罠カードで、効果はシャドール専用の「おろかな埋葬」or「おろかな副葬」。
カード名は普通に「おちかげのうごめき」と読み、シャドールカードではない。

フリーチェーンの罠なので、タイムラグはあるが、デッキのシャドールの効果を好きな時に発動させられる。
つまりこれ一枚でサーチ・サイクロン・ドロー・「ファルコン」のセットが使い分けられる。ふざけんな

このカードや「原核」の効果も併せて、相手の「羽根帚」や「サイクロン」を牽制できる。
後半の効果も1ターンに片方1つしか使えないシャドールのリバースモンスターにとってありがたく、好きなタイミングで相手ターンでもリバースさせられる。
効果で除去されそうになった時に、リバース時の効果も強制発動出来るため、おまけとしては非常に嬉しい。
てか、リバースモンスターの天敵たる「抹殺の使徒」を回避できる点は素晴らしくウザイ優秀。
奇襲から事故の回避まで使い分けられる万能カード。

2014/10/01に制限カード化。
専用融合ではなくこちらに掛かるという点からもこのカードの強力さが窺い知れるだろう。
15年10月1日に準制限となり、16年10月1日に制限解除となった。偶然にも変更されたのはすべて10月である。


  • 魂源への影劫回帰(プルシャドール・アイオーン)
通常罠
(1):自分フィールドの「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。
手札から「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。
対象のモンスターは攻撃力・守備力が1000アップし、
エンドフェイズに裏側守備表示になる。

レイジング・テンペストで追加された新規カード。
手札のシャドールを切って場のシャドールをパンプするコンバットトリック用カード。
ターン終了時にセットされるため、下級シャドールのリバース効果を活用するために使うことになるだろう。
強化としては2枚消費して1000ポイントと若干物足りないが、手札のシャドールを切るのは効果であるため墓地送りの効果も使用可能。


  • 影光の聖選士(レーシャドール・インカーネーション)
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分の墓地の「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):自分の墓地からこのカードと「シャドール」カード1枚を除外し、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの裏側表示モンスター1体を選んで表側守備表示にする。
●自分フィールドの表側表示モンスター1体を選んで裏側守備表示にする。
ストラクチャーデッキで追加された新規カード。
墓地のシャドールを表側または裏側守備表示で蘇生。
守備表示なので追撃には向かず、各種素材にしたり相手ターンにミドラーシュ辺りを蘇生させて展開を妨害したりと言った使い方が主。
「シャドール」カードと合わせて墓地から除外する事でモンスターをリバースor再セット出来るが、単体では微妙。
シャドールモンスターを除外してエリアルをリバースしてエリアルの効果で帰還させる等の工夫が欲しい。


  • 影依の偽典(シャドールーク)
永続罠
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
自分のフィールド・墓地から、「シャドール」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
その後、この効果で特殊召喚したモンスターと同じ属性を持つ相手フィールドのモンスター1体を選んで墓地へ送る事ができる。
この効果で特殊召喚したモンスターは直接攻撃できない。

11期最初のパック、RISE OF THE DUELISTにて登場した永続罠。何気に今までありそうでなかった墓地融合枠。
フィールド・墓地から素材を除外して融合シャドールを融合召喚しつつ同じ属性の相手モンスター1体を墓地に送る事が出来る。
除去効果の部分は融合召喚したモンスターと同じ属性しか狙えないものの、対象を取らない墓地送りと言うトップクラスの除去を放てるのでドラゴンやリザード、ネフィリムでは処理出来なかった耐性持ちを処理出来るのは大きい。
除外をトリガーに発動する効果を持つモンスターを素材にしたり、除外されたシャドールをエリアルで呼び戻したり、相手ターンにミドラーシュを出して展開を妨害、影牢の呪縛との併用で一気に2体除去したりも可能。
しかし、発動タイミングがメインフェイズ限定となるのでバトルフェイズの追撃には使えず、このカードで出した融合シャドールは直接攻撃出来なくなる点には注意。




▲相性の良いカード


+ 詳細は以下
ご存知ボチヤミサンタイ。
墓地に闇属性モンスターが3体のみの状態で特殊召喚できるモンスター。
闇属性主体で墓地調整が容易なためフィニッシャーや追い討ちの一発としても優秀。
影依融合でデッキから落とせてネフィリムの素材になるエクリプス・ワイバーンでサーチ可能だった
14/04/01で準制限に緩和されていたのだが、一緒に大暴れしたため14/10/01で多数のシャドールカード共々制限カード戻りになった。
その後、【オルフェゴール】【未界域】と言った闇属性デッキが台頭するが、これらのデッキは超ハイペースで墓地が肥えるので逆に召喚条件が満たしにくいので採用されなくなった影響で無制限まで緩和された。


  • クリバンデット
闇属性で悪魔族の下級。効果は違ったが、原作で王様が使ったカードでもある。
召喚ターンのエンドフェイズに自身をリリースする事で発動。
デッキから5枚めくり、その中から魔法・罠カード1枚のみを手札に加え、残りを墓地に送る効果を持つ。

この効果でめくったカードの中にシャドールがあれば効果が発動できるので相性はいい。
字レアかノーマルなので入手しやすいのも評価できる。
1ターン目でファルコンのみが落ちてしまったり、5枚の内に同名シャドールが含まれていても泣かない。


  • マスマティシャン
召喚時にデッキからレベル4以下のモンスター1体を落とす効果と、戦闘破壊時に1ドローする効果を持つ。
前者の効果は当然「効果で」モンスターを落とす。つまり好きなシャドールモンスターの効果を起動できる。

上級の「ビースト」でも「リザード」を経由することで落とせる。
ついでに「シェキナーガ」の素材にもなれるのでどう転んでもおいしい。
「ファルコン」を落として蘇生させればすぐに素材が揃う。

また、下級なら何でも落とせるのでシャドールモンスター以外に有用な「ペロペロケロぺロス」や「バルブ」なんかも落とせる。

終末の騎士」に規制をかけた意味がないと散々言われていた。
その後【植物リンク】の台頭により2018年1月1日の改訂で準制限になったが、7月には釈放された。


デッキ消費が激しいシャドールにとって入れておきたいカード。デッキに戻す事でモンスター達を再利用できる。


シャドールは属性融合同様に素材の指定が属性なので、多くのモンスターを素材として除去可能。もはや別格と言っていいほどの強さを持つ。
フリーチェーンでチェーン不可のカードなので見えた時点で終わり。
基本的にアド損するこのカードだが、シャドールの場合は素材になった時に効果が発動するため撃っても相手を除去したことを合わせてアド損をしていない。
更に融合体が墓地へ送られた場合の墓地回収、ネフィリムの効果を合わせればむしろ完全にアドを取っている事になる。

相手からすると回避がほぼ不可能な上に、HERO等と違って撃った事によるアドバンテージの損失すらしてくれないので理不尽極まりない。
まあ、このカードでもないと除去できないような理不尽なモンスターも増えているわけだが。

主な仮想敵は、「ミドラーシュ」だと「ダーク・ロウ」「サイフリート」「カオス・MAX」、「シェキナーガ」だと「ナチュル・ビースト」「エクストリオ」「フレシアの蟲惑魔」、
「ウェンディゴ」なら「クリスタルウィング」や「コズミック」、「アノマリリス」なら「餅カエル」あたりだろう。

CROSで水属性のアノマリリスが出たことで神属性以外の全ての属性が揃ったが、その直後の2015/04/01改定でネフィリムが禁止になり光属性に欠員が出ることになった。2018/04/01改訂で全ての融合体が使用可能になったので現在は神属性以外全て網羅。


  • マスク・チェンジ・セカンド
手札コストは必要だが、HERO以外のモンスターを素材に「M・HERO」を出せるカード。
メインデッキのシャドールはすべてレベル5以下なので、強力なメタ効果を持つ「ダーク・ロウ」を運用できるようになる。
素材は効果で墓地に送られるので、手札コストの損失を取り戻せる。
ただし、2016年4月1日付けで制限カードになっているので、あまりアテにはできない。


ZEXALで神月アンナが使用したカード群。
レベル10機械族の「深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト」を使い、ランク10エクシーズを狙っていく。
「シェキナーガ」がレベル10なので「転回操車」の効果を発動しやすく、「影依融合」でデッキから「バトレイン」を落とすことで後続をサーチできる。

2000バーンの「グスタフ・マックス」や、耐性持ちの「スペリオル・ドーラ」で豪快に攻めることができる。

キーカードの「ナイト・エクスプレス・ナイト」と「バトレイン」はそれぞれゲームソフトと攻略本の特典で高価だったのだが、2018年に再録されたので値段はかなり落ち着いた。


ARC-V方中ミエルが使用したカテゴリ。
リバース効果の活用に長けているため、相性がよい。
エースとなるのはレベル9の「聖占術姫タロットレイ」で、儀式召喚にシャドールモンスターを使えば損失を軽減できる。
また、最上級リバースモンスターの「禁忌の壺」がちょうどレベル9の素材になり、「タロットレイ」の効果で墓地からセットとリバースが可能。
地属性なので「シェキナーガ」の素材にもなる。

シャドールにもレベル9の「影依の炎核 ヴォイド」やレベル9モンスターになる「影依の原核」が存在するので「タロットレイ」のリリースコストに使え、「V.F.D」をエクシーズ召喚するなど、ランク9も出しやすい。


ARC-Vユーリが使用していた植物族カテゴリ。
融合召喚を得意とすることから、シャドールとの相性がよい。
すべて闇属性なので「ミドラーシュ」の素材になるほか、
「サンデウ・キンジー」を使えばメインデッキのシャドールを素材に「スターヴ・ヴェノム」や「キメラフレシア」などを融合召喚できる。
打点不足を解消できるのはありがたい。

他にも「オフリス・スコーピオ」で「ダーリング・コブラ」をリクルートすることで「影依融合」「神の写し身との接触」をはじめ、「超融合」をサーチ可能。
かつては2体で「インヴォーカー」をエクシーズ召喚すれば、地属性の戦士or獣戦士をリクルートして「ミセス・レディエント」を出し、リンクマーカーを確保できた。
これらは植物族カテゴリゆえに「ローファイア・ブロッサム」が使用可能。炎属性ゆえに「エグリスタ」の素材になるなど無駄がない。


  • 竜星
デッキギミックが競合しがちだが、全属性を網羅するこいつらともそれなりに好相性。組み合わせる場合はどちらかに主軸を絞りたいところ。


どちらも恐竜族のサポートカード。
前者は墓地に送られた時に「進化薬」魔法カードをサーチできるので、「影依融合」で「ミドラーシュ」の素材として落とす。
そして「究極進化薬」で墓地に落ちた「ゴアトルス」と適当なシャドールモンスターを除外し、レベル7以上の恐竜族をリクルートする。

中でも強烈なのが「 究極伝導恐獣 」であり、自分の手札・フィールドのモンスターを破壊しつつ相手モンスターをすべて裏側守備表示にできる。
効果で破壊するのでシャドールモンスターの効果は発動可能。
さらに、全体攻撃と裏側守備表示モンスターの墓地送り効果で相手フィールドを殲滅できる。


ともにリバースモンスターを主軸にするカテゴリ。
一部のサポートを共有できるのでシャドールとは相性がいい。


いずれも素材にした後墓地で効果を発動できる光属性モンスター。
タートルに関しては新作ゲームソフト1本買えるほど高価なので財布とは要相談だった。まぁ無理に入れるカードでは無いけれども。
入手困難だった付属セットの「決闘王の記憶」が再版され値段が下がり、更に「決闘王の栄光」でノーマル(ノーパラ仕様あり)で再録されたためかなり入手しやすくなった。
昨今の環境では抜群の汎用性を誇るシラユキが採用されることが多い。
墓地から何度でも蘇って月の書を放つ様は相手からしたら鬱陶しいことこの上ないだろう。


効果によってデッキから墓地にカードを落とせるので、シャドールの効果が使いやすい。
ただし、一緒に手札に欲しかったカードが落ちても泣かないこと。


光属性と闇属性のカードが多く墓地にモンスターがたまりやすいため切り札の一つにできる。ゲームから除外した後は「闇次元の解放」で呼び戻す事も出来る。


ネフィリムの素材になり「スローネ」の効果でデッキを掘ることができるパワーギミック。
というかシャドールじゃなくても大体のデッキに入れればかなりのパワーの底上げになるがシャドールでは特に優秀。
ソルチャ」との相性もいい。
場を散々荒らされた挙句、大量ドローされ、「ショック・ルーラー」を出されて手札に「影依融合」を構えられたら返せても返せなくても大体詰んでる。

数ある【シャドール】デッキの中でもこのギミックを入れた【光天使シャドール】特に強力なデッキであったが、「スローネ」と「ソルチャ」が多数のシャドールカードと一緒に制限送りになったため光天使を取り入れようとすると無理が出る。
「ルーラー」についても【EMEm】にとどめを刺される形で、2016年1月1日に禁止カードとなった。
スローネについては現在は無制限だが、当時のデッキを再現するのは無理。


メインデッキのシャドールは場に出してもなんの意味もない連中ばかりなので、問題なく召喚権をアレイスターに譲ることが出来る。
先攻では派手に動きづらいシャドールにとって、メルカバ―でとりあえず1妨害を確保できるのはありがたい。
また、アレイスター自身闇属性なのでいざと言うときはミドラーシュの素材にしてしまうことも可能。相手のヴェーラーや泡影に対して神の写し身との接触をチェーンして逃げることも可能である。
更に暴走魔法陣があれば、相手のエクストラの制圧モンスターを掻い潜って影依融合を通し、アプカローネでそのまま無効化する、なんてコンボも可能。
そんな具合に非常に相性がいいため、昨今の【シャドール】はほぼ【召喚シャドール】がデフォとなっている。


  • 究極時械神セフィロン
墓地を肥やしやすいシャドールでは召喚条件を満たしやすく、星8天使であるネフィリムを4000打点にして蘇生させる事も可能。


  • グラビティ・コントローラー
「リンクモンスター以外のEXモンスターゾーンのモンスター1体」というちょっとややこしい素材指定を持つリンク1。
シャドールにおいては融合体を安定して墓地に送る手段として重宝される。
特にネフィリムとの相性が抜群によく、ネフィリムの効果で墓地にシャドールを落とし、ネフィリムを素材にグラビティを出すという動きですぐにサルベージができるので、実質的にシャドール魔法罠の万能サーチになってくれる。
こいつ自身が闇属性なのでミドラーシュの素材になってくれる点も嬉しい。


  • クロシープ
「カード名が異なるモンスター2体」と言う緩い素材指定に加えて左下/右下の使いやすい向きのリンクマーカーを持つリンク2。
1ターンに1度、リンク先にモンスターが特殊召喚された場合にリンク先にいるモンスターの種類(儀式・融合・S・X)に応じた効果を発動する。
融合モンスターがいる場合は☆4以下を蘇生。
融合でのディスアドを減らし、各種召喚素材にも使えるので展開が更に広がる。


  • 神聖魔皇后セレーネ
「魔法使い族モンスターを含むモンスター2体以上」を要求するリンク3。
リンク召喚時にお互いの場と墓地の魔法カードの数だけ魔力カウンターを自身に乗せ、それを3つ取り除いて手札・墓地から魔法使い族を特殊召喚する、リンク4への便利な中継役。
【シャドール】ではミドラーシュを素材にして場から退かしてサルベージを誘発させつつ特殊召喚制限を解除して展開し、〆にミドラーシュを蘇生させて特殊召喚制限を貼り直すと言う使い方も可能。ただし、守備表示で蘇生する為、低い守備力を晒すことになる点には注意。


お馴染みデッキ圧縮カード。
【芝刈りシャドール】などと呼ばれる専用構築にする必要があるが、このデッキの弱点である「始動が遅い」「事故りやすい」という点を圧倒的な墓地肥やしによって解決してくれる1枚。
ひとたび通れば豊富なリソースで相手を封殺できるだろう。


デッキから融合魔法を落としてコピーする最強の融合サポート。
ドラグーンデスフェニを出張させるのはもちろんの事、シャドールにおいては闇属性化効果も有効に活用でき、闇属性にした相手を超融合をコピーすることでミドラーシュに変換するなんてことも容易。他にも状況次第では普通に影依融合をコピーしてデッキ融合するという択も取れる。
こんな具合に器用に立ち回ることでシャドールをアシストしてくれていたモンスターだったが、出張で暴れ過ぎたのが仇となって22年4月に禁止カードになってしまった。


EXデッキメタを得意とするカテゴリ。
同じくEXデッキのモンスターに強いシャドールとは相性が良く、EXデッキの枠を競合しないので融通が効きやすい。全員が光属性なのでネフィリムの素材にもなれ、魔法使い族なので一部のサポートを共有可能。
更に自分のEXデッキからモンスターを直接墓地に送る天底の使徒や教導の大神祇官の存在から融合シャドールの墓地に送られた時に発動する効果を活用しやすく、中でも比較的場に出しにくいアプカローネのサーチ効果を発動しやすくなる。
「ドラグマ」から出張要員を受け入れるだけでなく、アプカローネ・影依の偽典・ミドラーシュ・ネフィリム辺りを【ドラグマ】に出張させる事も可能。


俺とお前で超融合する効果を持つモンスター。
特筆すべきはアルバス+闇属性で融合召喚出来て融合効果を持つ神炎竜ルベリオンが光属性である事と、融合デッキではデメリットの薄いデッキ融合カードである烙印融合の存在。
烙印融合でアルバスと適当な闇属性シャドールをデッキから墓地に送ってルベリオンを融合召喚。落としたシャドールの効果を使いつつ、そいつとルベリオンをデッキに戻してネフィリムを融合召喚。更にネフィリムでデッキからシャドールを落としてその効果を発動。
と、烙印融合1枚からシャドールの効果を使いつつネフィリムを呼べる。ルベリオンの融合効果は除外ゾーンから回収も出来るので影依の偽典などで除外した素材の回収にも使える。
烙印融合自体は「烙印」及び「融合」のカテゴリにも属しているのでサーチ手段は豊富で、スプリガンズ・キットの効果でサルベージして使い回しもしやすい。
また、アルバスの落胤自体は超融合効果で相手のモンスターを融合素材としての除去が可能なので良くある出張採用とは異なり素引きしても困りにくいのが特徴。
闇属性相手ならルベリオンにアクセス出来る上、融合・シンクロ・エクシーズ・リンク相手で出せる氷剣竜ミラジェイドならコストにアルバス融合体を要求するがフリーチェーンで対象を取らない除外が使えるのが魅力的。


デッキトップから墓地肥やしと効果で墓地に送られた時に素材をデッキに戻して融合召喚する共通効果を持つ闇属性テーマ。
闇属性と言う事でミドラーシュを出しやすく、
ティアラメンツ側の効果でシャドールを落としてシャドールの効果を誘発させ、シャドール側の融合札でティアラメンツを墓地に送って融合召喚しつつティアラメンツの融合効果で融合モンスターを更に展開、とお互いにトリガーして連鎖させやすい。
また、ティアラメンツの融合効果は素材をデッキに戻すためカードの使い回しによる継戦能力の高さもポイント。
影依の偽典による墓地融合と墓地リソースを食い合ってしまう点には注意したい。




弱点

シャドールは基本的にリバースと墓地効果で動くデッキテーマなので、暗闇を吸い込むマジックミラーやスキル・ドレイン、ソウル・ドレインを使われると身動きが取りにくくなる。更にコアキメイル・ドラゴが相手の場に居るとミドラーシュとネフィリムが呼べなくなってしまうので早めに除去しておきたい。
基本的に魔法カードがないと融合できないため魔法封じには弱い。

また、征竜に至っては一度の特殊召喚で十分な程のスペックを誇っているのでミドラーシュは征竜に対しては何の脅威にもならない。

そして、シャドール最大の天敵と言えるテーマが、ペンデュラム召喚とアドバンス召喚をメインとするクリフォート。
ペンデュラム召喚でリリースを確保してから強力な上級モンスターをアドバンス召喚するという動きが基本のクリフォートにはシャドールの特殊召喚メタも通用せず、妥協召喚可能なクリフォートはスキルドレインとの相性もいいため、物量で一気に押し切られてしまう可能性がある。
そして、全てのシャドールを上回る戦闘能力に加えて影牢の呪縛も超融合も効かない上、シャドールの効果を発動させずに除去が行えるアポクリフォート・キラーなど出されようものなら、冗談抜きで詰みかねない。

他にもアドバンス召喚の【帝王】、儀式召喚の【影霊衣】も苦手。
どちらもエクストラデッキメタを持ち、シャドールのメタ効果は効き辛い。

そして墓地依存のシャドールデッキにとって悪夢なのが、除外デッキ。
カードを除外されては効果が発揮できないのでスキドレ除外は最大の天敵。当たってしまった時の為に対策カードをサイドに仕込んでおこう。

また、キーカードの影依融合が後出しで真価を発揮するカードな半面、融合シャドールは先出しして相手を縛る効果がほとんど。
相手によってはシャドールだけでは突破できないことも。
ネフィリムが復帰したとは言え破壊耐性持ちも増え、ネフィリムでごり押す戦法がやりづらくなっている。
エクストラをあまり使用しないデッキ相手だと普通に融合するしかなく、強みを活かせないデッキに対してはジリ貧になりがち。

とはいえ、「デッキからのゆるい条件の属性融合」というギミックはかなりの拡張性をもっている。
現在も時折テーマ混合デッキで成果をあげるだけの力は残っている。


追記・修正はシャドールによって人形と化してからお願いします。

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最終更新:2024年01月12日 12:19