河田雅史

登録日:2014/05/07 (水) 00:17:24
更新日:2024/03/07 Thu 01:33:06
所要時間:約 4 分で読めます




むかってくるなら手加減はできねえ男だ 俺は


SLAM DUNK(スラムダンク)』の登場人物。
全国制覇を目指す湘北高校メンバーの前に最後まで立ちはだかった強敵。

CV:かぬか光明(THE FIRST SLAM DUNK)

山王工業高校に所属する高校3年生。
1年生である河田美紀男の兄。
身長194cm 背番号7番。
ポジションはセンター。


全国制覇2連覇という偉業を成した山王高校においてレギュラーを務める高校最強のセンター。
その実力は圧倒的で、スラムダンクのNo1プレイヤーに彼を挙げるファンは少なくない。
オフェンス、ディフェンスに卓越したスキルを誇り、センターとは思えない俊敏なスピードを持ち、鍛え抜かれた鋼のような体から生み出されるパワーはあの桜木を吹き飛ばす程の力を誇る。
またセンターでありながらも1on1や3Pも出来るのでSF、PFのポジションもこなせる万能選手である。
プレイスタイルを一言で言うと「おっきくてウマい」。
ゴール下を主にする為に素早い動きに縁遠くシュートエリアも狭くなりがちな他のセンターと比べ、素早さと広いシュートエリアを持ち合わせるという。

性格は負けず嫌いで向上心に溢れ、その向上心故に自身に立ち向かってくる相手を好む。
また判断力や洞察力も高く赤木のプレーの短所を沢北と共にすぐに把握したり、後述の桜木の負傷を見抜いていた。
顔に似合わずスポーツ選手としても誠実であり、はるかに格下なのに自分に向かってくる湘北のメンバーに笑みをこぼしたり、桜木の天才的な素質を観察して内心で礼賛したり、
さらに怪我をした桜木に自分は手加減出来る男じゃないからベンチに下がるべきと桜木の将来性を気遣う発言をしている。
桜木からあだ名は「丸ゴリ」*1
理由はゴリと同系統の顔だからで、弟にも面白がられた。なお本人もゴツイ顔なのを気にしているのか、沢北が生意気な事をいうとプロレス技を掛けて絞めたりする。
「ゴツイ顔? なんだァ!?顔とシュートエリアが関係あんのか!てめぇ山王バスケ部始まって以来の二枚目とか言われてチョーシこいてるべ!?女の子からファンレターも来てるし!」

ちなみに河田は自分に眼つけてきた時に赤木の事を『ゴリラみたいな顔』と評している。


2年生時からレギュラーを務め、センターとして山王の優勝に貢献した。
かつては165cmとバスケ選手にしては小柄であったものの、そこから1年で190cmまで伸びるという急成長を遂げる。
身長の伸びと共にポジションも変化していき、ガードからフォワードへ、そしてセンターへ変わっていた。
ポジションの変化の度に猛練習を積んでいき、全てのポジションの経験を成した事が彼の強さの理由とされ、高校最強センターとまで呼ばれる怪物を作り上げた。
フォワードやガード並みのスキルをセンターとして活かしており、広いシュートエリアや1on1、3ポイントシュートなどの技術にも優れているのもそれが理由である。
更にはリバウンドもとても優れているようで、本来はリバウンドの専門家ではあるはずの野辺が、桜木にリバウンド合戦で負けたことを「こんなに取らせてもらえなかったのは河田以来」と評したほど。
現実でも、連載当時の時代は河田のようにハンドリングも優れていて3Pも打てるセンターというのは本場でも珍しかった。現在のバスケは3Pシュートを打てる事がそのまま選手の強みになるため、河田のようなセンターだけでなく優秀な選手はポジション関係なく皆3Pシュートを習得している事が殆ど。要は「全員デカくてガタイがあって3Pも打てる丸ゴリを5人並べるのが最強」というそれはそうだけど…な時代になっているのである。そういった意味でもかなり未来に生きていた選手とも言える。
読者間でも「器用万能」「弱点がない」「出る漫画を間違えている」「チート」など様々な言葉で礼賛されている。チートは表現として適切ではないと思うけど……

弟である美紀男にはまだ試合に出すには早いと感じており、常にチェックして彼が抜かれた際には即座にフォローに飛んでくる。
さらに美紀男がまだまだバスケットマンとしては甘っちょろいことも気にしており、その緊張感のない態度を常に叱りつけている。
無論これは美紀男の将来を思ってのことであり、技術面に対する叱責や理不尽な怒り方はない。事前に謝った美紀男には「まだ何もやってねぇ!」とツッコんでいる。

「いいのか?弟ばかり気にして……そんな余裕はないだろ河田」

「……あるよ? もっと全力でぶつかれよ赤木」

作中では赤木と対峙し、その高い技術で彼を圧倒し続け、弟をカバーしながらも赤木を常に抑え続けた。
事前に赤木のプレーを研究していたのもあって、彼のプレーを悉く封殺。
猛特訓を積んで生み出したスピンムーブからのシュートも軽々とブロックし、彼の精神を徐々に追い詰め始める。
それまで作中で赤木は湘北の大黒柱にしてチームの代表的な存在として多大な活躍していただけにその赤木を殆ど抑えこむ河田の実力に絶望感を覚えた読者も多い。
対峙した赤木本人も「花形、高砂、そして魚住!みな手強い強敵だった。しかし、その神奈川の猛者達でも河田と比較すればまるで子供と思えるほどに河田雅史は住む世界が違う!」と称する程。
河田のプレーを見た大学No1センターである杉山すらも「恐らく赤木は現段階でも大学に通用するセンターだ。……だが、河田が今大学に入ったら、即座にセンターでベスト3には入る」と発言。


圧倒され続けた赤木は「自分が河田に勝てなくては湘北は負ける」という「対河田過剰意識」という一種の混乱状態に陥り、ついには彼らしくないスタンドプレーを繰り返す程に追い詰められてしまう。
その動きは彼を一番ライバル視していた魚住すらも「なんだ!そのシュートは!?」「あんなかっこ悪い赤木は初めて見た」と憤るほど。
最終的には魚住のあまりにも謎な激励でたちあがり、赤木(と三井)は「一人の選手として劣っていてもチームとして勝てばいい」という境地に開眼した。
これは同タイプながら常に赤木にやり込められ、かつ仙道というエースがチームメイトにいたことで「対赤木過剰意識」から脱却した魚住だからこそできたアドバイスだったのだが、
河田は突然板前姿で刃物を持って現れた挙句自分を鯛呼ばわりして警備員にしょっぴかれた闖入者に「赤木の親父か……… やはりでけえ…」と納得してあっさり水に流す。桜木に「ちがうぞ」とツッコまれた。


中盤以降は桜木がリバウンドを取り続けて調子を上げ始めた湘北の勢いを断ち切る為に桜木をマーク。
桜木はあのゴリすらも手も足もでなかった丸ゴリが自分をマークするという事態に興奮し、桜木の関係者も「あの桜木を、あの河田が」という驚きを隠せなかった。
「死ぬ気で抑えて見せろ」と不敵に笑う彼の挑戦的な性格を楽しみつつ全力でぶつかり、「あれっ?いたのか」と挑発。
桜木のリバウンドをしてやられつつも即座に対策を立ててリバウンドを封じるなど、高い適応力を見せる。
その一方で桜木の圧倒的な身体能力に興味を示し、観察。ダッシュ力と瞬発力に恵まれた類まれな素質に感嘆していた。
桜木の異常な滞空力に虚を突かれる「あれ…まだいる」などのシーンも印象深い。
それゆえに桜木の負傷にも直ぐに気付き、将来性を案じて「無理はいかんぞ赤坊主。お前には将来(さき)がある」と忠告した。

湘北の猛攻に追いつかれる一方で、要所要所で豪快なプレーでチームを盛り上げ、最後まで湘北の前に立ちはだかるも、チームプレイの妙に開眼した湘北に敗北。
後日談では山王に入って初めて負けた事を悔しがり、次の大会で山王が負けないように弟を鍛え上げることを決意していた。


作中の圧倒的なバスケット力に加え、作中での評価の高さ、優れた観察眼、自分に対する絶対的な自信とチームメイトへの信頼、対戦相手のマナー違反系の行為にも苦言を呈さないどころかむしろノって返す、
格下相手でも絶対に油断しないどころか相手を「全力でぶつかるに値する」と見做して手加減なしで向かってくる性格、スポーツマンとして誠実な人柄など、顔以外すべてを兼ね揃えた今作のラスボス枠。
弟をカバーして叱りつつも赤木と桜木を同時に相手にしてなお疲労が見えないなど、強豪ぞろいの山王メンバーの中でも弱点らしい弱点がまったくない。
作中の最強候補である沢北や仙道が「気分にムラがある」という弱点を抱える中で弱点らしい弱点が一切見当たらない他、インタビュアーに変な返しをして困惑させた深津に代わって誠実にインタビューに答えるなどその人間性もかなり常識的。
しかし一方で沢北の発言にプロレス技で返したり、沢北の女性人気に嫉妬したり、緊張感のない弟をひっぱたいて叱りつけたり、自分を置いといて赤木をゴリラみたいな顔と評したり、魚住を赤木の父兄と勘違いしたりという、
高校生らしいはっちゃけ方もしているという、圧倒的強者でありながら絶妙な人間味やギャグっぽさも持ち合わせたキャラである。
沢北じゃないけど、イケメンだったらもっと人気が出たかもしれない……まぁこのゴツい顔だからかっこいいんだけどね。


あれ…まだ追記してる
ズイブン長えことアニヲタwikiやってるんだな
そして自分の記事を更新されるや速攻で細かいところを修正していくあの編集力…!!
あれだけのことはよっぽど暇じゃなきゃできねえ
誰もそんなとこ見てやしねーだろうが…



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最終更新:2024年03月07日 01:33

*1 ゴリ(赤木)を丸くしたような顔であるため