遊戯王ARC-V

登録日:2014/05/01 (木) 16:01:23
更新日:2023/09/11 Mon 23:42:28
所要時間:約 34 分で読めます




お楽しみはこれからだ!



◇目次◇


【概要】

遊☆戯☆王』シリーズのアニメ第6作。
遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』シリーズとしては5作目に当たる。
テレビ東京系列で2014年4月6日から放送を開始した。
最強ジャンプでは「遊戯王ARC-V 最強デュエリスト遊矢!!」、遅れる形でVジャンプでも漫画版を連載している。
後番組は、約1ヶ月の休止を挟んだ後、遊戯王VRAINSが2017年5月より放送開始。

今作では今までと違いキャラクターデザインは今までの高橋和希氏ではなく、『遊戯王ZEXAL(漫画版)』の作画を担当していた三好直人氏が務めている。
監督は『遊戯王5D's』も手掛けた小野勝巳氏。テレビ東京版遊戯王のTVシリーズで、同じ人物が2作以上監督を務めるのはこれが初。
シリーズ構成は前作『遊戯王ZEXAL』にて脚本を手がけた経験のある上代務氏。
『遊戯王ZEXAL』までの歴代シリーズにおいてシリーズ構成を務めてきた吉田伸氏は本作では脚本陣から外れている。
次回作となる『遊戯王VRAINS』ではシリーズ構成として復帰しているため、歴代シリーズでは唯一吉田氏が脚本に携わっていない作品となる。
劇伴はシリーズ初参加の中川幸太郎氏が手掛けた。

タイトルの読み方は「遊戯王アーク・ファイブ」。間違っても「AV」などと略してはいけない。いいね?

ARC-Vの「アーク(arc)」は『孤』『弓形』の意。
ペンデュラム召喚の演出からするとその時に描かれるアークが由来かもしれない。
5D's以来、久々のサブタイトルバックでも遊矢の所有するペンデュラムによる光のアークが描かれている。
なお、箱舟を意味するarkとはスペルが違う。

また、「V(ファイヴ)」の意味は「(東映版を除く遊戯王アニメシリーズ)五作目だから」というのと
儀式、通常(スタンダード)、融合、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラムの5つの召喚方法」という意見が挙げられている。

今作では「決闘革命」を謳っており、
5D'sの「シンクロ召喚」「ライディングデュエル」やZEXALの「エクシーズ召喚」「ARヴィジョン」のように、
今作では「ペンデュラム召喚」「アクションデュエル」という新たな召喚システム、デュエル方法が登場する。


代変わりの度に色々言われる遊戯王シリーズだが、今回は前情報の段階では比較的受け入れられていた。

GX『作風変わりすぎだろ、遊戯王終わったな』
 ↓
5D's『バイクに乗ってデュエルだと!?ふざけやがって!遊戯王終わったな』
 ↓
ZEXAL『かっとビングwww小学生かよwwwww遊戯王終わったな』
 ↓
ARC-V『なんか地味だな、大丈夫か?』

主人公の髪型がトマトでカバに乗って走り回るPVを見た感想が地味
何なの…このシリーズ……


デュエルに関してはアクションデュエルのルールを除けば基本的にはOCGのマスタールール3を採用。
第一話ではストロング石島による「先攻ドローがない」ことの説明が入っている。
今のところ既存カードもアニメオリジナル効果だが、5D'sのように今後OCG効果に戻るかは不明。

また世界観に関しては融合召喚・シンクロ召喚・エクシーズ召喚が登場するものの、
何故か舞網市では最近になってLDSに登場したマイナーで高度な召喚方法とされている。

しかし、融合召喚に関しては素良のいたところではみんなやっているなど、従来の世界以上に特異な世界観となっているようだ。
(なお、儀式召喚はLDS以外に専門の塾があるものの遊矢達の反応を見る限り使用者があまりいない模様)

後に「4つの次元」の設定が明かされて以降は「遊戯王ディケイドと一部で弄られている。
その後の過去の作品からのキャラクター数人が本作で共演しており、ますますディケイドな流れと化した。
ディケイドぽいが、中の人はほぼ同じキャストが演じている。それから、多次元が存在することはGXで言及されているのだがもしかすると……。
ちなみに5D's以来、久々にサブタイトルバックが復活していたりする。
中盤以降は群像劇の色が強くなる。

この作品の世界観は特殊である。詳細はこちらを参照のこと。


【あらすじ】

物語の舞台は日本の海岸沿いにある「舞網市」。
デュエルの技術だけが突出して進歩している。

赤馬零児が社長を務めるレオ・コーポレーション。
同社が開発した「質量を持つ立体幻像(ソリッド・ビジョン)」であるリアル・ソリッド・ビジョンの普及により、
舞網市では具現化したモンスターと共に戦う「アクション・デュエル」が生まれ、世界中で人気を博している。

子供たちはスター的存在であるプロデュエリストに憧れ、
主人公・榊遊矢たちが通う「遊勝塾」や最大手「LDS(レオ・デュエル・スクール)」といった大小さまざまな塾に通い、
召喚法やデュエルスタイルなどを学んでいる。

そんなある日、遊矢はプロデュエル界の現役チャンピオンとエキシビジョンマッチで戦うことになるのだが……?



【登場人物】

【メインキャラクター】

今のところ名前に「遊」の付く主人公はいるが、シリーズ恒例の「友情」となる名前のメンバーは見当たらない。
沢渡さんと組み合わせてシン友?こやつめ、ははは
後述する遊矢シリーズの英語表記での頭文字を合わせて「YUJOH」なのでは?という説も。それじゃユートとユーゴ別に要らなくね?とかいわない

榊遊矢 CV:小野賢章
本作の主人公。14歳の中学2年生。
笑うことでつらい現実から逃げていたが、デュエルをきっかけに困難に立ち向かう決意をする。
夢は、父のような、人々を笑顔にする「エンターテインメント・デュエリスト」になること。キングのデュエルは(ry
デッキは【E(エンタ)M(メイト)】による構成に「魔術師」や「オッドアイズ」を加えた一般的なデッキだったが、
モンスターカード達のペンデュラム化によって【ペンデュラム召喚】の使い手となった。
切り札は「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」及び派生モンスター。
後にユートから彼の切り札である「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」を受け取る。


赤馬零児 CV:細谷佳正
大企業「レオ・コーポレーション」の2代目社長。16歳。某社長のリスペクトキャラだろうか
天才的な頭脳を持ち、15歳でプロデュエリスト認定を受けるほどの超エリート・デュエリスト。
実際、遊矢しか使えないペンデュラム召喚の仕組みを外部の人間でありながらすぐに理解している。
あとなぜか履いてない(靴下を)。三年前の回想でも履いてない。
デッキは様々な召喚方法を持つ「DD」及び「DDD」モンスターで構築した【DD】デッキ。


柊柚子 CV:稲村優奈
遊矢の幼馴染で、叱咤激励するストロングな少女。ショックルーラー
父が経営する「遊勝塾」で遊矢と共にデュエルの腕を磨いている。ハリセンツッコミが得意。
黒遊矢や自身のブレスレットの妖しげな力に翻弄されくすんだ眼になったりも。揺れるママママインド。
ミエルちゃんに嫉妬したりアカデミアから狙われたり、ヒロインしてる遊戯王ヒロイン。
デッキは音楽関係の言葉や人名を元にした【幻奏】。
光津真澄戦での敗北をきっかけに紫雲院素良に融合召喚のレクチャーを頼みこみ、彼から融合召喚を学んだ。


【遊勝塾】


●柊修造 CV:板倉光隆
「遊勝塾」の塾長であり柚子の父親。「熱血だ~!」が口癖の暑苦しい性格。ン熱血指導ダァ!ではない。
モデルは言うまでも無く某テニス選手。榊遊勝を先輩と呼び慕っている。
使用デッキはスポ根モチーフの【ガッツマスター】。イメージ通りな炎属性の戦士族モンスター。


●山城タツヤ CV: 新出ななみ
遊勝塾のちびっ子3人組の一人。計算が早く、3人組の中では解説役を担当。
ペンデュラム召喚に釣られた入塾希望者達が手の平を返す中、一人最後まで残って遊勝塾入りした。
舞網CSのジュニアクラス決勝に残るなどかなりの実力
使用デッキの詳細は不明。判明しているのは「E・M(エンタマシン)」なるモンスターが投入されている事。


●原田フトシ CV:知桐京子
ちびっ子3人組の一人。
興奮すると「しびれるぅ~」と身をくねらせる。通称しびれデブ。
最初は視聴者から(一部ネタ混じりとはいえ)ウザがられていたが、最近は彼がしびれないと(良い意味でも悪い意味でも)物足りないという人が増加。
使用デッキは『らくがき』と名のついたモンスターを使うアドバンス召喚デッキ。デュエルそのものはわりと堅実。


●鮎川アユ CV: 明坂聡美
ちびっ子3人組の紅一点。あざとい幼女。柚子とは女子同士で仲がいい。
時々ジト目で辛辣なツッコミを入れる。ありがとうございます
デッキはテラナイト…ではなく、水族館・水槽をイメージした魚族【アクア・アクトレス】を永続魔法で強化して戦う。
素の打点は低いが攻撃力倍加・戦闘破壊耐性などポテンシャルは高い。


【レオ・デュエル・スクール(LDS)関係者】

●赤馬日美香 CV:藤本喜久子
「レオ・コーポレーション」と「LDS」の理事長を務める零児の母親。
遊矢の母・洋子にも同じことが言えるが、主人公ライバルの母親が本編で頻繁に登場するケースは歴代でも前例が無い。
というか大抵は名前すら出ない
沢渡の襲撃を機会に、遊勝塾とペンデュラム召喚を乗っ取ろうと塾生同士のデュエルを申し込む。カードゲームではよくあること
息子と共に何か強大な敵と戦っているらしい。
沢渡父にうまく取り入ったり、敗者には容赦なかったりと、経営者らしい威厳あるキャラだが、
経営権を賭けての勝負中に、敵の柊修造とアクションデュエルの前口上を一緒にノリノリで謳い上げる姿を見せ、ファンが急増した。
??「君もお母様のファンになったのかな?」

公式サイトの127話あらすじには密かに何かを企んでいたかのように書かれているがまったくの濡れ衣である。


●赤馬零羅 CV:石川由依
「LDSの秘蔵っ子」と呼ばれる目深にフードを被る人物。
零児の事を『兄様』と呼ぶ零児の弟。
常に怯えた表情をしており、大歓声が上がるだけで委縮。インタビューも無言でスルーとかなり暗い。
アクションデュエル前の口上を言う時すらも母親と違ってローテンション。
一応口上には付き合ってくれるあたり、引っ込み思案なだけで根はよい子なのかも。
母親の日美香を極度に恐れる一方、兄の零児にはそれなりに懐いている様子。
「CC」や「CCC」と名のつくモンスターと、相手のモンスターをコピーする魔法・罠カードを軸にしたデッキを使用。
兄同様に融合召喚・シンクロ召喚・エクシーズ召喚を行う事ができる。


沢渡シンゴ CV:矢野奨吾
舞網市市議会議員の息子。
零児の命で物腰の柔らかい男を演じて遊矢に近づき、彼のペンデュラムカードをNTRった。
当初はいかにもな小物キャラだったが、その言動から愛すべきネタキャラになり、最近は遊矢と対を成すエンタメデュエリスト化。
登場する度に使用デッキが変わるのも特徴的。沢渡さんマジ愛されすぎッスよ!

これまでの使用デッキ
 ダーツをモチーフとしたモンスター群の【ダーツシューター】(遊矢戦)
→氷帝メビウスを主体とした【帝コントロール】(ユート戦)
販促のために【妖仙獣】(舞網CS遊矢戦)
→大会敗退後に【魔界劇団】(オベフォ戦に乱入)

最終的には【魔界劇団】に落ち着いたようだ(次元移動でデッキを換えるタイミングがなかっただけかもしれない)


沢渡の取り巻き
文字通り沢渡の取り巻き達。
何だかんだで沢渡を見捨てない姿勢と、妙に憎めないリアクションから不思議な人気がある。
果ては沢渡共々CMにまで出演。まるで意味がわからんぞ!


志島北斗 CV:花江夏樹
理事長と共に遊勝塾へ乗り込んだ「LDS」の生徒の一人。
LDSのエクシーズ召喚コースのエリートで、使用デッキは【セイクリッド】。
先攻プレアデスで遊矢達と視聴者の度肝を抜く。
勝率9割以上かつ、エクシーズ習得以来40連勝中だったが、遊矢に敗北した後はあっと言う間にネタキャラに転げ落ちた。
アクションデュエルでは宇宙に関連したフィールドを得意としている。
舞網チャンピオンシップでは1回戦の相手を華麗に倒すものの……。


光津真澄 CV:清都ありさ
「LDS」の融合召喚コースのエリート。
宝石商の娘で【ジェムナイト】使い。かわいい。
詳細は個別項目にて。


●刀堂刃 CV:高梨謙吾
「LDS」のシンクロ召喚コース代表。後に権現坂に請われ、シンクロ召喚を指導する。
Xセイバー】を使用し、初手フォルトロールからの連続シンクロ、フォルトロールループにガトムズハンデスとガチガチなソリティアを展開。一人でやってるよ〜
黒咲とのバトルロイヤルでは「禁じ手」と称して彼の手札を全て捨てさせた。
キャラは立っているのだが、前述の2名と比べてネタ要素が少ない為地味。
ネタらしいネタといえば、勝鬨勇雄にアクションデュエルという名のリアルファイトでフルボッコにされたぐらいか。


●マルコ先生
LDSの融合召喚コースの教師。本人は【異星の最終戦士】を使う。
真澄に融合召喚を教えた人物で、彼女からは強く慕われている。
黒咲の襲撃を受けカードに封印された。
セリフはおろか出番すらないが、真澄の回想シーンで何故か背景に薔薇を背負って登場
やたらと爽やかな目と怪しげな手つきで真澄に融合を教える様は、どう見ても不審者。
初めて存在が言及された時点で【異星の最終戦士】使いで、真澄から(目がくすむ程)信頼されているという登場してないのに無駄に評価が上がっていたが、喋らないままにネタキャラ化というある意味すごい状態に。

また作中の雑誌記事に舞網市で融合召喚がメジャーでもないにもかかわらず
「みんな大好き『異星の最終戦士』の融合素材にもなれる」という記述があることから、彼が大会などで必死にこのカードをアピールしていたと推察できる……えっ?できない?


●ハリル CV:村瀬歩
LDSアナトリア校からの留学生。ベンキョニナリマース
融合コース所属の融合召喚の使い手で、「ランプの魔精・ラ・ジーン」と『ランプ』モンスターを融合し、効果ダメージでライフを削っていく。
インチキくさい外国人が多い遊戯王では珍しく純真キャラだが、そのせいで以下略。
オルガと共にユーリに負けてカード化されてしまった。


●オルガ CV:石川由依
LDSノルディック校からの留学生。アリノ~ママノ~
シンクロコース所属のシンクロ召喚の使い手で、『極氷獣』モンスターで構築したデッキを使用する。
ハリルと共にユーリに負けてカード化されてしまった。


●桜樹ユウ CV:渡辺拓海
前年度の舞網チャンピオンシップで勝鬨に勝利してユースに昇格したデュエリスト。
エクシーズ使いであることからセレナとバレットに襲撃されそうになるが零児の介入で事なきを得た。
ユースクラスの試合でベスト8入りしたことからランサーズの候補生に選ばれるが、オベリスクフォースにはまったく歯が立たなかった。
あわや敗北というところで乱入してきたユーゴに救われるもあまりのレベルの違いにヘタレて逃げ出してしまった。
「魔導法皇ハイロン」を使用しているのでデッキは恐らく【魔導】。


【レジスタンス(エクシーズ次元)】

ユート(黒マスクの男) CV:高木万平
沢渡や柚子すら見紛うほど遊矢によく似た姿をした謎のデュエリスト。髪型で印象が変わるのはよくあること
常にキツイ表情をしているが、根は柔軟で優しい性格。ユーゴ戦後には優しい笑みを見せた。「デュエルで、笑顔を・・・」

劇中では数少ないエクシーズ召喚の使い手。使用するデッキは【幻影騎士団(ファントム・ナイツ)】。
切り札は「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」。

視聴者からの愛称は「黒遊矢」または遊矢の髪型のトマトに因んで「茄子遊矢*1」。
あるいは黒咲と合わせて「不審者組」。ひどい呼び名だが実際怪しいから仕方ない。西部劇のような覆面にサングラスってお前らそれでいいのか。

ちなみに漫画版ではまんま前作の幽霊


黒咲隼 CV:金城大和
ユートと同じくLDSを狙うエクシーズ使い。青遊矢ではない。
あらかじめ召喚したモンスターを実体化させて待ち構えたり、倒した相手の魂をカードに封印したり。リアリストか。
何者かに攫われた妹・瑠璃を探すためLDS関係者を襲撃していた。
現在は、赤馬零児と同盟を結んでLDSのジュニアユースに所属。
大会出場者から対アカデミアの戦力となるデュエリストの選別を任される。
でも社長が秘密主義なせいでストレスがマッハ。スタッフのツイッターでも『黒咲隼の持病、胃炎(原因:ストレス、腹パン)』とか言われた。
髪型とアニメ本編外での遊矢と柚子の漫才フェイズのせいでクロワッサン黒咲とか呼ばれ、3期EDでは腹筋に悪いコスプレまで披露。
本人は一貫して真面目なのにどうしてこう弄られてしまうのか。シリアスな笑い

使用デッキは鳥獣族モンスターで構築された【RR(レイド・ラプターズ)】。
切り札は「RR-ライズ・ファルコン」とそのランクアップ体。


黒咲瑠璃 CV:逢沢凛
柊柚子によく似た黒咲隼の妹。
ユーリによって拉致されており、彼曰く「強気な娘」らしい。

使用デッキは鳥獣族モンスターで構築された【(リリカル・)(ルスキニア)】。


カイト CV:内山昂輝
遊戯王ZEXAL』からゲスト出演。
こう見えて18歳つまり、つまり零児より年上←えっ?まるで意味が分からんぞ!
エクシーズ次元に飛ばされた遊矢達の前に現れたアカデミアの戦士たちをカード化した。(しかもデュエルで遊矢達に負けて逃げてる所をいきなり襲って…)

使用デッキは光属性モンスターで構築された【光波(サイファー)】。
切り札は「銀河眼の光波竜」。


●神月アレン CV:村瀬迪与
レジスタンスに所属するツンツンヘアの少年。
アカデミアの侵攻以前はカイトやサヤカと共にクローバー校で遊勝にデュエルを学んでいた。
積極的で明るい性格だが、その一方で突然姿を消した遊勝や余所者のランサーズには不信感を抱いている。

使用デッキは【列車】。
苗字といいデッキといい前作に登場したとあるキャラを彷彿とさせるが……。


●笹山サヤカ CV:前川涼子
レジスタンスに所属する眼鏡をかけた少女。
アレンと行動を共にし、アカデミアへの復讐に固執するカイトのことを案じてる。
瑠璃とは友人であり、ユーリに攫われる彼女を救えなかったことを悔やみ続けている。

フェアリー・チア・ガールなどフェアリーや妖精と名のつくカードを使用する。


デュエルアカデミア(融合次元)】

紫雲院素良 CV:園崎未恵
遊矢の「エンターティイ↑メント・デュエル」に魅了され、遊矢に弟子入り志願してトイレまで付きまとう少年。
自由奔放、甘いお菓子が大好き、言動もあざとい、と母性本能をくすぐる愛されキャラ。もちろん顔芸もできる。
年齢は不明だが、ジュニアユース選手権への出場を希望した際に年齢について言及が無かったのでおそらくジュニアユースとされる。
意味深な発言や怪しい行動を見せており、どこぞのゲスのせいもあって一部の視聴者から疑惑の目で見られていた。
そして大会編のED及びVS黒咲戦からは遂に・・・

使用デッキは融合カテゴリ【ファーニマル】。
ぬいぐるみモチーフの愛くるしい「ファーニマル」モンスターに、ハサミやノコギリを束ねた「エッジ・インプ」モンスターを融合する事で、ホラーな見た目の「デストーイ」融合モンスターへと変貌を遂げる。
お茶の間の良い子号泣、というか実際舞網CSの観客席では泣き出す子供達も。


●赤馬零王(プロフェッサー) CV:浪川大輔
「レオ・コーポレーション」の先代社長。赤馬零児の父親。
融合次元で暗躍しており、アカデミア内では「プロフェッサー」と呼ばれている。
野望の為に会社と家族を放置して融合次元に旅立っており、息子である零児からは「私を大事にはしていない」「倒すべき敵」と評されている。
舞網市のメディアによると「王者」と称される程の実力を持っている模様。
柚子の映像を見て『4つ目のピース』と称しており、ユーリに連れてくるよう指示を出した。
また、柚子に似たセレナが外界に出ないようにアカデミアの一室に押し込め、脱走しようものなら「絶対に探し出し、絶対に連れ帰る」と豪語するほどに執着している。その為に視聴者からはロリコン扱いされている
+ その真実
リアル・ソリッド・ビジョンの開発者であり、榊遊勝とはかつての友。彼と共にリアル・ソリッド・ビジョンを発展させアクションデュエルを完成させたが、実はゼロからの開発ではなく、「ひとつの世界」に元々あった技術をスタンダード次元で再現しただけだった(ちなみにこの当時はまだハゲておらず、完全な町工場のオヤジだった)。
本人によれば、すべての召喚方法が併存する「ひとつの世界=OPの世界」では、リアル・ソリッド・ビジョンはインテリアや企業の広告などの小規模なものながら、すでに実用化されていた。これに新たな可能性を求めていた零王は、デュエルモンスターズのソリッド・ビジョンの代わりにこれを導入することを考え、改良の結果モンスターの実体化に成功。しかし、実体化したモンスターにはわずかながら生命反応があった

ともかく試みは成功し、デュエルに新たな境地を与えた人物として名声を得た零王だが、ズァークの暴走で世界は破滅の危機を迎える。自ら生み出した花鳥風月の魔法カードと長女・レイの犠牲によって完全な破滅は免れたが、世界はズァーク・レイと共に四つに分離。

零王自身も記憶を失った状態でスタンダード次元に飛ばされ、町工場に就職。が、技術者としての知識は頭の底に残っており、既に存在していたソリッド・ビジョンを改造する形でリアル・ソリッド・ビジョンを再現(ちょうどこの頃に遊勝と出会った。物腰が現在と違うのは記憶がなかったため)。
しかし、日々が過ぎる中で徐々に記憶を取り戻し始め、自身の記憶を解析した映像を見たことで完全に覚醒。自分が生きているのなら、レイもどこかで生きているのではないか、と思い立ち、別次元に関する研究に没頭した。

その結果融合次元のアカデミアでセレナを発見。調査の結果、柚子・セレナ・瑠璃・リンはそれぞれの次元におけるレイの分離転生体であることを突き止めた。
アークエリア・プロジェクトは、四つの次元を再融合することで柚子たちをも融合、レイを再生させるための計画であり、アカデミアの生徒を兵士として送り込んで人々をカード化しているのはその生命エネルギーを世界融合に充てるため。

アカデミアの最奥部には、まったく新しい第五の次元「アーク・ファイブ(ARC-V)」を生み出すための装置が存在し、生命エネルギーが規定量に満ちれば現在の四次元を全て消し去って融合する。それによって柚子達を再統合してレイを呼び戻す、というのが真の目的「リバイバル・ゼロ(=零の再生)」であった。

それに伴い、ズァークの分離転生体の一人であり、ユートを取り込みもっともズァークに近くなった遊矢を倒そうとするが、遊矢のエンタメ精神を認めた零児は離反。

手を組んだ遊矢・零児のタッグを相手に、デュエルに挑んだ。使用するデッキは「精霊機巧軍(スピリット・テック・フォース)」。


ユーリ CV:小野賢章
融合次元のアカデミアにおいて、赤馬零王の配下として活動するデュエリスト。
遊矢・ユート・ユーゴ達とよく似た顔つきをしている。髪型はともかく。紫のキャベツかタマネギ
性格が4人の中では邪悪であり、邪魔であれば誰であろうと手当たり次第に襲う。
声が同じ遊矢が楽しませる側なら、ユーリは真逆の楽しむ側ということなのだろう。
勘違いして柚子を襲っていたオベリスクフォースにも攻撃意識を見せるなど問答無用。
スタンダード次元以外でも暗躍しており、シンクロ次元のシティやハートランドにも外套とフードをかぶって介入していた。
使用デッキは【捕食植物(プレデター・プランツ)】。また、「ヴァイオレット」と名の付く融合召喚をサポートするカードも使用している。
切り札は「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」。


セレナ CV:稲村優奈
従者のバレットとともに零児と接触した謎の少女。
柊柚子と似た顔をしており、同じく謎のブレスレットを付けている。服を着替えれば見分けが付かない
零児とは3年前に一度出会っていたが、零児のデュエルを見るまで気がつかなかった。
勝ち気な性格で、外の世界で実力を試すためにアカデミアからの脱走を繰り返している。
軟禁生活が長い為か世間知らずな言動も見られるが、根はいい子の様子。常識を知らない常識人。
3期エンディングでは柚子を差し置いてヒロイン状態のコスプレ劇場。
使用デッキは女獣人モンスターの融合カテゴリ【月光(ムーンライト)】。


エド・フェニックス CV:石田彰
遊戯王デュエルモンスターズGX』からゲストキャラとして出演。
本編より先に新OP「キボウノヒカリ」に先行して登場。
そのOPでよく知っている白スーツではなく、装飾の施された高貴っぽい服だったため、腹筋をダイレクトアタックされた視聴者は多いはず。
アカデミアの総司令官の地位に君臨している。
使用デッキは【D-HERO】だが、融合召喚を中心とした構成であるため、従来のタイプとは別物。


バレット CV:田中美央
セレナと共に現れた隻眼の大男。左眼に眼帯を付けている。
セレナの監視と護衛を任せられているが、彼女の行動を制限する事は無く共に行動している。
誇り高き軍人といった性格で、融合次元ではかなり真っ当な人。勲章以外に興味が無いだけかもしれないが
使用デッキは融合召喚を主体とした【獣闘機(ビーストボーグ)】。


オベリスク・フォース
アカデミアに所属するデュエル戦士集団。
全員が青い制服にどっかの神の顔を模した仮面を身に纏う。また不審者か
セレナ確保のために素良と共にスタンダードへ派遣される。
スタンダードや他の次元の決闘者を完全に見下している言動が目立つ。
全員が【古代の機械】の使い手だが、デッキは「古代の機械猟犬(アンティークギア・ハウンドドッグ)」とその融合体を駆使した【ビートバーン】であり、従来のタイプとは別物。
クロノス先生ハイトマン教頭とは特に関係無いのだろう。

最初の3人はハウンドドック1枚出しただけで、逆鱗遊矢に一蹴されて終わる。おい、せめて融合しろよ。
ユースチーム戦ではハウンドドックの融合体のコンボで事実上ユースチームを全滅させるも、乱入したユーゴに一掃された。
残りの3人は、発見したセレナ黒咲さん忍者を相手に融合でガンガン攻め、
途中参加したミッチーと大漁旗鉄平を罠コンボで負かしてカード化するほどの実力を見せる。
しかし沢渡さん権ちゃんも加わり、最後には黒咲さんの革命の火に焼かれて散った。

……と回を追うごとにメンバーの実力と強敵感が上がっていった。
最初の3人は手札事故でも起こしていたのだろうか。


デニス・マックフィールド CV:柿原徹也
LDSブロードウェイ校からの留学生。
榊遊勝に憧れており、デュエル中には遊勝のエンターテイメントを意識した動きをしている。
エクシーズ使いであり、バーンカードへのメタ効果を持つ『Em(エンタメイジ)』モンスターで構築したデッキを使用する。
ただし、エクシーズを使う割には所属コースは何故か不明(エクシーズコースとは言ってない)。
視聴者からはいい奴なせいで疑われてたが、ユーリと知り合いであり、
更には襟の裏にデュエルアカデミアの校章があり、それを使ってオベリスクフォースに指示を出していたことから現状真っ黒である。
騙されないぞ、融合次元の悪者め!

そしてフレンドシップカップ編のVS黒咲戦からは遂に・・・


●野呂 守(のろ まもる) CV:西村太佑
本編より先に新OP「キボウノヒカリ」に先行して登場してたキノコカットのおっさん。
時間に神経質なアカデミア軍の副総司令。
総司令のことは気に喰わないのか独断でタイラー姉妹を派遣するように命令したりエドの立場がなくなるのを期待してエドと決闘している遊矢を応援するなど俗物的な面が目立つ。


●グロリア・タイラー CV:大地葉
ランサーズを倒すためにプロフェッサーによりエクシーズ次元に派遣された女デュエリスト。
妹のグレースとどちらがどちらなのか若干ややこしいが、金髪で軍人らしいストレートな物言いをするのがこちら。
使用デッキは【アマゾネス】。


●グレース・タイラー CV:渕上舞
姉のグロリアと共にエクシーズ次元に派遣されたアカデミアのデュエリスト。
姉と混同しがちだが、銀髪で掴みどころの無い飄々とした態度が特徴的なのがこちら。
使用デッキは【アマゾネス】。
掴みどころのない性格ゆえなのかエクシーズ編において唯一遊矢のエンタメデュエルに強く魅入られている。


【遊勝塾(融合次元)】

天上院明日香 CV:小林沙苗
遊戯王デュエルモンスターズGX』からゲストキャラとして出演。
本編より先に新OP「キボウノヒカリ」に先行して登場。
彼女のカードの強化を期待されている。服装はGXの制服が基である。
OPでの登場当初はカイトや遊勝と並んでいた為に立ち位置に関して詳細不明だったが、
デュエルアカデミアからの離反者の一人で、榊遊勝が融合次元で開いた遊勝塾に所属している。

使用デッキはGXと同じく【サイバー・エンジェル】。


【シンクロ次元】

ユーゴ(白いDホイーラー) CV:高木心平
遊矢とユートのデュエルの後、突如として2人の目の前に現れたバイクに乗った謎の男。
ユートに次いで現れた遊矢のそっくりさんである。そっくりさんである。本人達が言うんだから間違いない。
バナナに例えられる独特な髪型をしている。髪型で印象が変わるのはよくあること
その正体はシンクロ次元からやってきたDホイーラー

名前の読みかた故に他次元の人間から「融合!?」と言われて、
「融合じゃねぇ!ユーゴだ!」と言い返すのがテンプレになっている。販促CMでもネタにされる始末。
漫才フェイズではこのテンプレを改変して柚子と問答する回も。この回で初めてDホイールという単語を口にしている。

劇中では数少ないシンクロ召喚の使い手。使用するデッキは【S(スピード)R(ロイド)】。
切り札は「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」。
オッドアイズ、ダーク・リベリオンと何らかの関わりがあると思われるシンクロモンスターのドラゴン。


●リン CV:ブリドカットセーラ恵美
シンクロ次元における柚子・セレナ・瑠璃のそっくりさん。髪色は緑。
ユーゴとは同じ施設で育った幼馴染で、互いにデュエルの腕を競い合い、D・ホイールを組立てた仲。
ユーリによって融合次元に拉致されている。

使用デッキは【W(ウィンド・)W(ウィッチ)】。
回想シーンでは風属性・デュアルの「幸運の笛吹き」を使用している。


ジャック・アトラス CV:星野貴紀
前々作『遊戯王5D's』からゲスト出演。シンクロ次元の大都市、シティのデュエルキング。
シティ最大のデュエルの祭典「フレンドシップカップ」で優勝し、一気に頂点へと駆け上がったコモンズ初の世界王者。
ユーゴやリンと同じ施設(おそらくマーサハウス)の出身で、2人はジャックを目標に腕を磨いてきた。
シティにおける人気は凄まじく、街中の巨大モニターに広告が映し出されている。
「キングのエンターテインメント」「最高のSatisfactionを貴方に」「孤高なる王者の風格」など聞き覚えのある宣伝文句がチラホラ。

格差社会のシティでは、『コモンズの英雄』『トップスに魂を売った裏切り者』『いまやコモンズではなくトップスの一員』などなど、評価は賛否両論。
ジャック本人はコモンズ出身であることは、むしろ自分の誇りだと赤馬兄弟に語っている。
それ、シティの住民にも言えばいいんじゃないですかね。

第3期OPでは当初ラストにシルエット状態で登場、本格的にシンクロ次元編に突入してからは更にシーンが増えた。
何故か憂いを感じる不満足な表情をしているが……

使用するD・ホイールはお馴染み「ホイール・オブ・フォーチュン」、色はボルガニック社で改修した時のカラーリング。
なお、OPを見る限りではデュエルディスクは5D'sのときのものではなく、ARC-Vのタイプのディスク。

使用するデッキはシンクロ召喚系のデッキ。
本作ではレッドと名のつくモンスターを多く使用している他、クリムゾン・ブレーダー等の使用も確認できる。
切り札は「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト」。


クロウ・ホーガン CV:浅沼晋太郎
ジャックと共に前々作『遊戯王5D's』からゲスト出演。
コモンズのスラム街で、身寄りのない子供の面倒を見ながら生活している。おかん。
トップスやジャックに対しては敵意を向け、現在のライディングデュエルを「コモンズの反抗から、トップスの見世物にされちまった」と語る。

基本的な性格は5dsと同じだが、ジャックとの個人的な関わりはない様子。

使用するデッキは【B(ブラック)F(フェザー)】。
本作ではA(アサルト) B(ブラック)F(フェザー)と呼ばれる、特定条件下でチューナー化するBFを有する。
切り札は「A BF-驟雨(しゅうう)のライキリ」。


徳松長次郎 CV:咲野俊介
シティの強制収容所内で10年間無敗のデュエルによって監獄を取り仕切る男。
かつてはコモンズが憧れたデュエリスト「エンジョイ長次郎」と呼ばれており、コモンズ内の喧嘩をデュエルをさせて仲裁するなどの行いから多くの若者たちから慕われていた。
しかし、トップスとコモンズの壁というものにはうんざりしており、いつか自分のデュエルで取っ払おうと思っていた。
そして、ある日のトップスとのデュエルで相手側の「金に者を言わせたデッキと人数を揃えての集中砲火」という一方的な流れを変えられず、更に無様に負けた長次郎を嘲笑う観客の声に絶望、再起を賭けたデュエルでのイカサマが発覚して表舞台から姿を消した。

だが、榊遊矢とのデュエルを通して10年前に失ったエンジョイの想いを取り戻すまでに復活。その後、行政評議会の意向でフレンドシップカップへの出場権を得た。

使用するデッキは【花札衛(カーディアン)】。
デッキのカードは花札がモチーフであり、絵柄には花札の種類に合わせてOCGに登場しているモンスター達があしらわれている。
魔法カードや罠カードでは《魔宮の賄賂》に描かれている賄賂を渡す人物が度々散見される。
切り札は「花札衛-雨四光-」、「花札衛-猪鹿蝶-」、「花札衛-五光-」。


●メリッサ・クレール CV:平田裕香
トップシティTVのトップリポーターを務める女性。
中継の際にはヘリから顔を出してデュエルの内容を解説している。
フレンドシップカップでは大会MCを担当。


ジャン・ミシェル・ロジェ CV:北田理道
シティの治安を守る「治安維持局」の長官。
チェスを嗜んでおり、デュエルの経過をチェスで表現するほど。
セキュリティへの指揮官としての手腕やデュエルチェイサーズへのアドバイス等から非常に有能な人物のようである一方非常に臆病で小物な面も持つ。
治安維持局の長官ではあるが、行政機関「行政評議会」が存在する為、絶対的な権力を持っているという訳ではない。

融合との関わりが疑われていたが、実は融合次元出身の離反者。
赤馬零王に従う事へ嫌気がさしており、自らが支配する「王国」を建てる為にシンクロ次元で暗躍していた。本編の時間軸でもあちこちに首を突っ込んでは引っ掻き回して事態をややこしくしている。
なお、徹底したデュエル軽視主義者である。

●タキ・ホワイト CV:金尾哲夫
シティにおいて絶対的な権力を持つ最高意思決定機関・行政評議会の議長。
常に笑みを浮かべており基本的には後述するように自分たちをシティの重しと考え日和見的な行動をしている。
ただし他の4人の老人と違って、ロジェの反乱にも零児が評議会が見捨てられると恐れていることを指摘された時も全く動揺しないどころか笑みも崩さず、他のメンバーが自分達の保身を守ろうとする中、ただ一人零児の行動の真意を見抜くなど他の4人と違い思慮深い性格で底の知れない人物。

●行政評議会
5人の老人から成る、シンクロ次元シティの最高意思決定機関。セキュリティの上位機関。
ランサーズが来る前から融合次元のことは僅かながら把握しており、融合次元からの出身と分かっていながらもロジェを懐柔し社会秩序を維持に利用したり、ランサーズとアカデミアを両天秤にかけてどっちが勝っても良いように方針を考えているなど物事の進め方が上手くしたたかさを持つ。

●セキュリティ
シティにおける治安維持局直属の公安組織。ユーゴからは「トップスの犬共」と嫌われている。
5D'sと違い強制執行は現場で独自に行えず上層部からの許可が必要な様子。とはいえコモンズを目の敵にしているので迷惑さは大差ない。
セキュリティ内には「デュエルチェイサーズ」と呼ばれる部署も存在する。彼らは現実で言うところの白バイ警官にあたる存在。
デュエルの腕前もそれなりに高いが、長官の指示を受けてデュエルをしている模様。
他にも脱獄取り締まり専門の特殊部隊「捕縛隊」なる部署も登場している。

なお、ランサーズとの交戦ではアクションフィールドの足場を軽やかに跳び回り、アクションデュエル本元の遊矢達以上に立ち回っている。融合次元といい、エクシーズ次元といい、異次元の身体能力ってどうなってんの……。
他にもアクションデュエルのルールの一部を把握するなり、アクションカードを使いこなしたりしている。

所属するデュエリストは、セキュリティ特有のポリスモンスター*2を中心に構成された支給品のデッキを使用する。特にデュエルチェイサーズや捕縛隊はより強力なゴヨウシリーズを使用している。凶悪な脱獄犯を取り締まる為か捕縛隊は非常時で無くとも強力なカードの使用が許可されている。


デュエルチェイサー227 CV:後藤ヒロキ
デュエルチェイサーズの一人。シンクロ次元編で最初に行われたユーゴとのデュエルの対戦相手。
検挙率100%の実力とロジェ長官のアドバイスでユーゴを追い詰めたが……
再起をかけてフレンドシップカップにも出場。

使用するデッキは上記のセキュリティのデュエルチェイサーズと同じ。
ただし、第70話で再登場した際には融合召喚とゴヨウシリーズの融合モンスターを手に入れた。
もっとも後に他のセキュリティにも支給されているため、彼専用では無い。
切り札は「ゴヨウ・プレデター」、「ゴヨウ・エンペラー」。


セルゲイ・ヴォルコフ CV:遠藤大智
ロジェ長官に従う謎の大男。
顔に沢山のマーカーを付け、左眼を赤く光らせている(写真から察して義眼のようである)。


【スタンダード次元】


●榊遊勝 CV:東地宏樹
元アクションデュエル界チャンピオンであり、榊遊矢の父親。
プロデュエリストとして活躍、アクションデュエルの世界にスリルとスピードを持ちこみ、現在の刺激的なアクションデュエルを築き上げた開拓者。
3年前のストロング石島との公式戦で会場に現れず、行方不明となった。
以来、怖気づいて逃げ出した臆病者として軽蔑されるが、変わらずに敬意を抱く人間もいる。

エクシーズ次元編開始と共に意外な登場を果たすことになる。
赤馬零王の旧友であり、彼が「開発した」リアル・ソリッド・ビジョン・システムと出会ったことでエンターテインメントの道に進んだ過去を持つ。

使用デッキは魔術師と名の付く永続魔法と組み合わせた【E(エンタ)M(メイト)】。


●榊洋子 CV:遊井亮子
榊遊矢の母親。ゲロマブでハキハキした言動のおかん…っていうか姐御
遊矢の事を影ながらサポートしており、暖かく見守っている。
お腹を空かせた動物を見ると拾いたくなるとのことで、素良を拾っている。……あれ?
ミーハー気味で、ミッチーやデニスにかなりお熱。ハリルも捨てがたい。アイドルに熱を上げる母親と考えると生々しいものが

元はデュエルという名の喧嘩で名をはせたヤンキー。


権現坂昇 CV:大林洋平
「不動のデュエル」を信念とする遊矢の親友。「男権現坂」
メインキャラクターの一人で遊矢の仲間であるが、『遊勝塾』ではなく『権現坂道場』の跡取り息子。
遊矢の親友であり、父親のことで責められる遊矢をずっと庇う、公式戦の相手を紹介、諌めるべき事はちゃんと言うなど大人びた人物。
あまりの男前ぶりに視聴者の間では株がストップ高。
アクションデュエルでも必要以上に動かない「不動のデュエル」を貫く。
デッキは「超重武者」モンスターのみで構築した【フルモンスター】デッキ。
後に刀堂刃に頼みこみ、彼の指導の元でシンクロ召喚を習得した。


●ストロング石島 CV:宮内敦士
舞網市のデュエルチャンピオン。LDSのイメージキャラクターも勤める【バーバリアン】デッキの使い手。
いわゆるウニ頭でどこぞの世紀末な服装をしている。氷室のおっちゃんではない
3年前に当時のチャンピオン遊勝に挑むも、勝負前に彼が謎の失踪を遂げ不戦勝。
遊勝を誘い出すため息子である遊矢とのエキシビションマッチを企画する。

ペンデュラム召喚に驚きながらも「デュエルディスクが認証するなら」と臆せずデュエルを続行。
敗北後、自分を鍛え直すためにチャンピオンを辞して修行に出た。
そのストイックな姿勢に好感を持つ視聴者もおり、再登場が期待される。


●ニコ・スマイリー CV:飯島肇
元チャンピオンストロング石島のマネージャーを勤めていたおっさん。
石島がチャンピオンを辞したためフリーになり、以後遊矢のマネージメントを務める。
胡散臭く濃い見た目と裏腹に、遊矢にプロを目指すにあたってのアドバイスをしたり、
限られたスケジュールの中で公式戦を相手を吟味した上でセッティングしたり、
大会の司会役でも会場を盛り上げる仕事をきっちりこなすなどかなり有能な人物。


方中ミエル CV:悠木碧
海野占い塾に所属するデュエリストの少女。
占いの腕前は極めて高いのだが、反面に重度の妄想癖を持つ困ったちゃん。
占いで遊矢を運命の人と思い込む→遊矢にスカートの中を見られる「ラッキー変態」イベントで好感度ダダ下がり→敗北してからは完全に惚れる……
という実にベタなお約束な流れを見せてくれた。いいぞもっとやれ。

使用デッキはリバースモンスター&儀式モンスターというアニメでは何かと不遇なカテゴリで構成された【占術姫】。
初登場時にはタロットの代わりにアルカナフォースで占いをしている……あれで出来るの?登場した数的な意味で
揺れろ乙女のマインド!
天空に描け鼻血のアーク!!


●茂古田未知夫 CV:内匠靖明
霧隠料理スクール所属のデュエリスト。元ネタは名前通りあのオリーブオイルをよく使用する俳優の人。
でもオリーブオイルは使わない。OPでは使ってたけど。
料理人としての腕は一級品であり彼のファンの主婦も非常に多い。
使用デッキは【C(クック)M(メイト)】であり、相手が召喚したモンスターを即時に破壊し封殺する戦術を得意とする。但し、料理を相手モンスターに食べさせて破裂させると言う攻撃方法は、ソリッドビジョンの表現とは言えエグイ。
遊矢と戦う前の時点でジュニアユース選手権出場を決めていただけあって決闘の腕は高く
(対戦相手だった北斗が襲撃されて不戦勝を拾うなど幸運はあったものの)ベスト16まで進出している。
周りが濃いキャラばかりで空気気味・・・と思われていたが、バトルロイヤルでLDSのハリル・オルガ相手に2対1のデュエルを制するなどなかなかの強者。

しかし他のエリアが融合次元の侵攻の為に見られなくなってしまい・・・遊矢の暴走を止める為に助けを呼びに来た(部外者の)ミエルと会話しているところが映った事で彼のエリアも見られなくなり…。


●九庵堂栄太 CV:片山裕介
遊矢がジュニアユース選手権出場資格を得る為の4連戦の2戦目で登場。クイズ番組に出演し無双するなど、その知識量は折り紙つき。
…が、彼のデュエル回2話は
「明らかにクイズで尺を稼いでいる」「愛嬌やネタもなくただウザイだけの煽り」
などとキャラ・ストーリー・デュエル内容の全方面で非難が続出。
そのせいか否か、4連戦の対戦相手で公式サイトの紹介ページや遊矢の回想、新OPにも登場していない唯一の人物。ただウザい煽りをしているのは一部視聴者もといデュエリストも同等ではあるが


●勝鬨勇雄 CV:野島健児
梁山泊塾に所属するリアリストデュエリスト。
舞網チャンピオンシップの前年度準優勝者で、本年度の優勝候補の一人。
1回戦にて刀堂刃のライフをデュエル的にも物理的にも0にするという衝撃のデュエルを見せ、「新手のリアリストか!?」と視聴者を驚愕させた。
2回戦で遊矢とデュエルしている時も持ち前のラフプレイは健在で、遊勝/遊矢親子の楽しげな交流を目撃した過去からも苛烈な攻めを見せる。
そして、土壇場で遊矢が謎の力に目覚め…敗北寸前にKONMAI語困惑した勝鬨は自らの発した一言によって視聴者から斜め上の扱いを受ける破目に。


●風魔日影 CV:坂巻学
風魔デュエル塾に所属のデュエリスト。月影曰く、日影が「兄者」である模様。主に【忍者】デッキを使用する。
赤馬零児から受けた任務の為に3回戦のバトルロイヤルにおいてセレナの護衛に付いていた。
融合次元から舞い戻ってきた素良や彼が連れてきたオベリスクフォースに臆することなく彼らを妨害した。

果敢に挑んだ日影は素良に負けてしまい、カードへ封印されてしまったが、月影がセレナを守りきった事で任務は成功している。
後に月影はランサーズの一員となった。

風魔月影 CV:坂巻学
兄の日影と同じく【忍者】デッキを使用する。
「守り」を重視したデッキ構成の模様。フレンドシップカップではシンジと対戦するも敗れる、
敗北後は収容所に潜入し情報を零児に報告した。
デュエルでは忍者の反則めいた身体能力を用いてAカードを大量に取得し、
手札コストの永続魔法バーンでライフを削りまくるAデュエルならではの戦法を披露した。
切り札は「黄昏の忍者将軍-ゲツガ」


【かつての世界】

+ ...
●ズァーク CV:小野賢章
全ての召喚方法が存在する世界にかつて存在した、一人のデュエリストの少年。遊矢・ユート・ユーゴ・ユーリの「オリジナル」であり、全ての始まりというべきデュエリスト。エースモンスターはオッドアイズ・ドラゴン。
「モンスターの声が聞こえる」と称し、実際にモンスターと心を通わせているかのように激烈な強さで勝ち続けた。
が、リアル化したモンスターの攻撃で対戦相手に重傷を負わせるという事故が発生。
にも拘わらず観客はさらに熱狂、ズァーク自身もそれに応えてハデなパフォーマンスに走り始める。さらに影響された他のデュエリストも過激なパフォーマンスを行い始めた結果、元々カードゲームであったはずのデュエルモンスターズがリアルの戦いに発展してしまった。

その中でも圧倒的強さで勝ち続け、最終的には融合・シンクロ・エクシーズの各召喚法における「最上級ドラゴンモンスター」を従えた(オッドアイズ、ダーク・リベリオン、クリアウィング、スターヴヴェノム)。
最終的にタイトルを総なめにし、デュエルの頂点に立ったが、「オレはまだ満足していない!」と豪語。それに応じるようにさらなる高みを求めた観客たちに対し、

「いいぞ、その声がオレとモンスターの力となる」

「お前らが望めば望むほどオレ達は強くなれる」

「この世の全てを破壊できるほどに!」

そうだ、オレ達は戦い続ける! お前らが望むように!

この宣言と共に4人に分身、4体のドラゴンを召喚して会場を破壊。膨れ上がった暴力性をモンスターに投影させて破壊を完遂したが、この時零王の作り上げたリアル・ソリッド・ビジョンは別の悲劇を生んでいた。

「デュエルモンスターズのカードには魂が宿る」という伝説がある。零王は無視していたが、初代で遊戯や海馬が、「R」で夜行が、「GX」で十代たちが、「5D's」でシグナー達が、「ZEXAL」でナンバーズが証明したように、カードには確かに魂がある。
リアル・ソリッド・ビジョンで「肉体」を得たモンスターたちは、その怒りを具現化する術を手に入れ、ズァークに触発されるように暴走を始めてしまったのである(これを若き日の零王に伝えたのが、柚子達に酷似した「レイ」という少女である)。
人々の欲求を具現化するためだけに使われてきたモンスター達、4体のドラゴンは、リアル・ソリッド・ビジョンという体を得たことでその怒りを爆発させ、兵器をもしのぐ力で大暴れ。

が、暴れに暴れてもまだ怒りのおさまらなかったドラゴン達は「まだ満足していない」とズァークに訴える。それを受けたズァークは、自らの持っていた一枚のカードを示す。「星読みの魔術師」と「時読みの魔術師」のオリジナルである「アストログラフ・マジシャン」を起点に四体のドラゴンと自身を融合したズァークは、闇の体に緑のラインを走らせる「覇王龍ズァーク」として顕現。悪魔のような力で全てを滅ぼさんと暴れ出し、世界は破滅の淵に立たされることになった。だがこの後、花鳥風月の魔法カードを用いたレイによって、融合したドラゴンと世界ごと四つに分断されてしまった。

遊矢達四人はズァークの分離転生体であり、現在の遊矢はユートの魂を取り込んだことで、四人の中でもっともズァークに近い存在と化している。

どう考えてもラスボスかそれに近いポジションの凶悪キャラクター……なのだが、アニメに出てきて初めてのセリフが「満足」だったため、元祖満足さんの影響で早速満足民扱いされてしまっている。

そしてついにというかやっぱりというか、このヒトも「覇王龍ズァーク」名義でOCG化決定。
詳細は該当記事を参照。

●赤馬零(レイ)
零王の長女。柚子達の「オリジナル」に当たる人物。感情を感知するセンスに長けている。
零王がズァークに対抗するために生み出した、自然界の象徴たる「花鳥風月」の力を宿した魔法カードを奪って逃走、零王の代わりにズァークと対峙。
カードを通して自然界の力を取り込み、そのエネルギーでズァークを世界ごと四つに分断した。が、この時レイ自身の存在も四つに分離、各次元に散らばってしまった。
柚子シリーズのつけているブレスレットはこの時に生まれたもので、最初から四つだった。

魔法カードはそれぞれ「エン・フラワーズ」「エン・バーズ」「エン・ウィンズ」「エン・ムーン」という名前で、全て速攻魔法。





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最終更新:2023年09月11日 23:42

*1 ちなみに茄子とトマトは同じ種類の植物である

*2 この呼び名は5D'sでの呼称、ARC-Vでは使用されていない