キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

登録日:2014/04/24 (木) 01:25:22
更新日:2023/10/28 Sat 21:52:50
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◆キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー




アベンジャーズ以外、全員




【作品解説】

マーベルが製作し、全世界で好評を博したヒーロー集合映画『アベンジャーズ』。
その後日談であり、いずれ来るであろう続編の前日談としての役割も持つのが本作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(Captain America:The Winter Soldier)』である。
原作となったコミックの同名のエピソードを基に、世界一イケてるジミ系男子のアベンジャーズ以降の動向が、特盛りなアクションシーン込みで描かれた。
アクションだけでなく、架空戦記モノの側面を持った前作『ザ・ファースト・アベンジャー』と異なる空気のスパイサスペンスチックなドラマパートも評価された。
本作のヴィランは「直接戦闘はせず、裏で周到に作戦を遂行しヒーローを陥れる」という異色の存在である。この特徴は次回作のヴィランにも引き継がれている。

監督はコメディドラマで元々活躍していたが、メジャー映画としては本作が初となったアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟。
無名であるにも拘らず、本作の群を抜いた出来で各方面から絶賛され、次回作への続投およびアベンジャーズ3・4の監督に抜擢、スパイダーマンのMCU登場を要望して実現させたりと、MCUの映画製作陣として欠かせない存在となった。

悲恋に終わった前作ヒロインとの恋の決着、前作を見ていればより楽しく見れるシーンの数々、とあるキャラの意外過ぎる(でも原作コミックを知っていれば納得できる)形での出番なども見どころである。
映画史上稀に見る巨大などんでん返しも用意されており、見ていて飽きないことは確実であろう。

強いて欠点を挙げるなら、日本でのキャッチコピーが露骨な誇大広告気味なところであるが、これは単に日本におけるプロモーション担当会社の質の低さが原因であり、当然の事ながら制作元には何らの非はない。



【ストーリー】

アベンジャーズVSロキ(率いるチタウリ軍団)の戦いから2年後。
スティーブ・ロジャースはS.H.I.E.L.D.の特別メンバーとして働きつつ、現代社会に何とか馴染もうと奮闘していた。
ある日の早朝ランニングの最中、スティーブは退役軍人のサム・ウィルソンと知り合い意気投合し、現代における初めての友人を得た。
ある時、某海域でテロリストに囚われたS.H.I.E.L.Dメンバーの救出命令がスティーブに下り、彼は対テロ部隊『STRIKE』とナターシャ・ロマノフを伴い、見事過ぎる手際でテロリストたちを次々と無力化。
土壇場でテロリストのリーダーの思わぬ善戦に遭ったがスーパーソルジャーのポテンシャルに物を言わせて無事に任務を達成した。
しかしナターシャが別の任務を任されていたことを、スティーブは当人の口から知らされる。
S.H.I.E.L.D.の本拠地『トリスケリオン』に戻った際にニック・フューリーに抗議するもはぐらかされ、彼のやり方にスティーブはある種の不信感を抱く。

そんな中スティーブは、フューリーから空中空母『ヘリキャリア』の艦隊による世界規模の監視・防衛システムを構築する『インサイト計画』の存在を聞かされる。
しかし余りに独善的な計画の全容は、スティーブに強い疑問を抱かせた。

インサイト計画を推し進めるフューリーではあったが、彼自身も実はナターシャが奪取したデータの解析ができなかったことに疑問を感じていた。
嫌な予感がしたフューリーはインサイト計画の延期を上司であるアレクサンダー・ピアーズに進言するが、トリスケリオンを離れた際に何者かの襲撃を受ける。
何とか襲撃を切り抜けてスティーブの自宅に辿り着いたフューリーだったが、謎の暗殺者『ウィンター・ソルジャー』に狙撃され負傷。
フューリーからメッセージと重要なデータを受け取ったスティーブも、命を狙われることに……
スティーブはその直後にナターシャと合流し、彼らから助けを求められたサムも仲間に加わった。

真相を突き止めようと奔走するスティーブたちは、インサイト計画の裏に隠された恐るべき真の目的を知ることとなる……



【登場人物】

演:クリス・エヴァンス/吹き替え:中村悠一
正義を体現して、正義を証明する、説明不要の主人公。
本作ではS.H.I.E.L.D.の特別捜査官。
心身ともに若いままだが(設定では1918年の7月生まれなので)、時折実年齢にまつわるネタを出すことも。
今の世の中に何とか適合しようと努力し、結果も出している一方で心正しく純真な性格をしているが故に、S.H.I.E.L.D.のやり方に納得できないことも多々ある。
今回、よりにもよってそのS.H.I.E.L.D.から命を狙われる羽目になった挙句、死んだはずの親友とよく似た男とも対峙することに。
それでも正義を信じて、正義を実行する姿は、正に正義の味方の鑑である。


演:スカーレット・ヨハンソン/吹き替え:米倉涼子
S.H.I.E.L.D.の名物美人エージェント。
本作ではストレートなロングヘアーとなっている。
美し過ぎる容姿と卓越した戦闘力は相変わらず。
インサイト計画のせいで、アベンジャーズに引き続きまたもや過去にまつわる因縁と関わる羽目になる。


  • サム・ウィルソン/ファルコン
演:アンソニー・マッキー/吹き替え:溝端淳平
ワシントンDCの退役軍人省でカウンセラーをやっている退役軍人。
かつては空軍の空挺部隊に所属するパラトルーパー(落下傘兵)としてブイブイ言わせていたのだが、ある任務中に相棒が戦死してしまい、それを傍観することしかできなかったのが原因となって退役した。
孤立無援状態のスティーブとナターシャに助けを求められたのが縁となり、自らの意思で今回の事件の渦中に足を突っ込んでしまう。
実は現役時にその能力を買われて試作の新型飛行ユニットによる軍事訓練を受けたこともあり、いつの間にか調達した飛行ユニットを装着して縦横無尽に飛び回る。


  • ニック・フューリー
演:サミュエル・L・ジャクソン/吹き替え:竹中直人
これまた説明不要のS.H.I.E.L.D.長官。
相変わらずの狸親父だが、その心の内側には世界平和のために戦う強い意志が込められている。
独自の調査を始めた途端に何者かの襲撃を受けたことでインサイト計画の目的が大きく捻じ曲げられていたことに気づくも、先手を打たれて負傷してしまう。
ちなみにフルネームは『ニコラス・J・フューリー』。


  • マリア・ヒル
演:コビー・スマルダーズ/吹き替え:本田貴子
S.H.I.E.L.D副官。フューリーの負傷に心を痛める。
後半で大活躍。


  • ジャスパー・シットウェル
演:マキシミリアーノ・フェルナンデス/吹き替え:丸山壮史
中堅エージェントの一人。フェーズ1の各作品や『アベンジャーズ』、ドラマの『エージェント・オブ・シールド』にもチョイ役で登場している。
一見善良で頼もしいエージェントだが、実は…。


  • エージェント13
演:エミリー・ヴァンキャンプ/吹き替え:御沓優子
スティーブの護衛を担当するエージェント。
当人とスティーブには知らされていないが、二人の間には意外過ぎる繋がりがある。


  • アレクサンダー・ピアース
演:ロバート・レッドフォード/吹き替え:田中秀幸
S.H.I.E.L.D.の理事、すなわちフューリーの上司であり彼とは昔からの付き合い。
世界安全保障委員会とフューリーの双方のショックアブソーバー的な人物で、フューリーの手腕と行動力を高く買っている。


  • ブロック・ラムロウ
演:フランク・グリロ/吹き替え:水内清光
S.H.I.E.L.D.の対テロ部隊『STRIKE』のリーダー。
スティーブとは共に数々の任務をこなしてきた間柄であるが、彼がS.H.I.E.L.D.に命を狙われた際には真っ先に襲い掛かった。


  • ジェームズ・ブキャナン・バーンズ(バッキー)/ウィンターソルジャー
演:セバスチャン・スタン/吹き替え:白石充
スティーブの親友にして本作のメインヴィラン。
一応、劇中では正体は途中まで伏せられていたのだが、原作を知っているとバレバレなせいか公開前に正体が明かされていた。
かつてMIAになり、そのまま死亡したと思われていたが何者かに回収されて記憶を封じられ、更に左手を丸々金属製の義手に付け替えられて冷凍保存されていた。
それ以降、定期的に目覚めては数十件に及ぶ暗殺に関わっていたとされる。
本作では黒幕の命令で動く刺客となってスティーブたちの命を付け狙う。


  • ペギー・カーター
演:ヘイリー・アトウェル/吹き替え:園崎未恵
スティーブのかつての恋人。
スティーブがMIAになった後、彼に助けられた兵士と結婚していたことが本作で明かされている。
一応、設定では認知症でスティーブのことが認識できていないはずなのだが、本作で再会した時には症状が改善されたのか明らかに彼の事を認識できていた。
演じる女優は変更されておらず、老齢となった姿を特殊メイクで演じている。


  • アーニム・ゾラ博士
演:トビー・ジョーンズ/吹き替え:佐々木睦
前作に登場したヒドラの科学者。一応本作にも意外な設定で登場している。
ヒドラに関する情報を自白した後、母国のスイスに送還されたと思われていたが、実際はアメリカ軍のペーパークリップ作戦の対象者とされ、
終戦後はそのままS.H.I.E.L.D.の前身に当たるSSRの捕虜兼科学者としてアメリカで働いていたようだが、どうも裏で何かやっていた模様。


  • ジョルジュ・バトロック
演:ジョルジュ・サンピエール
フランス人のテロリスト。
人工衛星を積んだタンカーをジャックし、S.H.I.E.L.D.のエージェントを人質に取った。
その後スティーブらSTRIKEチームに倒されるが、それらは全てS.H.I.E.L.D.の機密情報を取るための黒幕の策だった。


  • スターン議員
演:ギャリー・シャンドリング/吹き替え:石住昭彦
アイアンマン2』に登場した、トニー・スタークにスーツの提供を迫り暴言を吐いた議員。
本作でまさかの事実が発覚する。


  • スタン・リー
……また出てるよ!



【余談】


  • 作中では前作から大幅な時間が経過している関係で、フィリップス大佐やハワード、他の仲間達は既に亡くなっている設定であり、写真などの間接的な形のみでの登場となっている。

  • 本作で登場したスティーブ用の新コスチュームは、原作コミックでスティーブが一時的にキャプテン・アメリカの名を別人に譲っていた時期に着用していたものがモデル。新コスチュームの用途と配色に合わせてかあの盾も一時的だが薄めの色合いにリペイントされていた。

  • ウィンター・ソルジャーは本作ではとある組織の所属だが、原作ではソ連所属だった。そのせいか本作でも左腕に共産圏のシンボルであった赤い星がマーキングされている。



「君まで追記・修正する必要はないぞ」
「分かってる…で、いつ始める?」

































  • バロン・ヴォルフガング・フォン・ストラッカー
演:トーマス・クレッチマン/吹き替え:広瀬彰勇
今作に登場した敵組織の影のリーダー。
ある計画を進めるため、密かに回収した「ロキの杖 / セプター」を用いて陰謀を企てる。


  • ツインズ
「クイックシルバー」と「スカーレット・ウィッチ」の兄妹で構成された謎の超能力者。
敵組織に監禁されているようだが…















Captain America will return in Avengers:Age of Ultron

キャプテン・アメリカは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に帰ってくる


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