特科クラス《Ⅶ組》

登録日:2014/04/23 (水) 16:51:20
更新日:2023/04/18 Tue 07:13:14
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ひょっとしたら、彼らこそが
“光”となるかもしれません。

動乱の足音が聞こえる帝国において
対立を乗り越えられる唯一の光に──


特科クラス《Ⅶ組》とは、英雄伝説 閃の軌跡に登場する組織である。

【概要】


エレボニア帝国のトリスタ市内にある名門校、トールズ士官学院に新設された特別かつ例外的なクラス。初期メンバー9人(途中から + 2人)の少人数クラスで、担任教官はサラ・バレスタイン教官。


現状ではあくまで試験的な導入であり、次年度にⅦ組が存続するか、存続するにしてもクラスメイトはそのまま引き継がれるのかどうかは不明。因みに普通のクラスは1年時のクラスがそのまま2年時のクラスになるとのこと。

発起人はエレボニア帝国皇帝ユーゲント三世の長子にして、士官学院の理事長であるオリヴァルト・ライゼ・アルノール。しかし彼はあくまで発起人で、現在Ⅶ組の運用法は3人居る常任理事達の手に渡っている。

【特徴】


エレボニア帝国には身分制度が有り、貴族生徒と平民生徒が存在する。トールズ士官学院は身分問わずその門を広く開けているが、クラス分けの際はⅠ組・Ⅱ組が白い制服を着る貴族クラス。Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ組が緑の制服を着る平民クラスと分けられている。

しかしⅦ組はそのような区別が存在せず、制服も赤いものを着用しているのが特徴。初期メンバー9人のうち3人は貴族生徒、5人(ちょっと出生地が不明の人もいるが)が平民生徒、1人が留学生である。これはⅦ組メンバーの選抜の際に「ARCUS」という新型オーブメントの適正が重視されたためである。

「ARCUS」はエプスタイン財団とラインフォルトグループが共同開発した次世代の戦術オーブメントで、同じく次世代機の「エニグマⅡ」と同じく通信機能やMクオーツ機能を有している。そして一番の特徴が「戦術リンク」と呼ばれる戦闘中に仲間と”共鳴”することで高度な連携攻撃が可能となる機能である。

だがこの機能はまだ試験段階であり、個人差が存在する。そのためテスト運用として新入生から適正値が上位のメンバーを選んだ結果、このような変則的なメンバーが揃ったのである。

因みに士官学院の生徒は通常、貴族生徒用の第一又は平民生徒用の第二学生寮での生活を送ることになるのだが、やはりⅦ組は特別のクラスということで、トリスタ辺境の使われていなかった第三学生寮にて生活を送っている。管理人は途中までサラ教官がしていたが、ラインフォルト家から使用人のシャロン・クルーガーが派遣されてきた。

【特別カリキュラム】


Ⅶ組には他のクラスには与えられていない、特別なカリキュラムが与えられている。

一つ目は「実技テスト」。月に一回行われる試験で、その名の通り実技、つまり戦闘を行う試験である。特徴として対戦相手として戦術殻と呼ばれる機械仕掛けの物体を使う。サラ教官曰く「押し付けられた」ものだそうで、正体は不明だが強さを調整できたり指を鳴らすだけでその場に現れることが出来たりと中々便利。

この「実技テスト」は「ARCUS」をうまく運用することが真の狙いとされており、いかに敵を圧倒したとしても「ARCUS」がうまく使いこなせていなければ、評価は低くなる。この設定は、ゲーム中では指定された条件をクリアし戦闘に勝利すると獲得するAPが上がるという形で実装されている。

二つ目は「特別実習」。Ⅶ組を語る上では欠かせないカリキュラムである。これは「実技テスト」の後に実習地と班分けが発表され、月末にA班B班に分かれて、大体二泊三日それぞれ指定された実習地に向かい課題をこなすというものである。

実習先は様々で列車で1時間の近場もあれば、8時間列車に乗った末に1時間ほど馬で移動が必要とされる場所もある。つまり広い帝国全土にわたって行われている。ゲームの都合上、訪れることができるのは主人公であるリィンが居るA班の実習地のみだが、B班の実習地にも伏線が張られており、次回作で行くことが出来るようになったらいいとファンの間では話題になっている。

現地では、基本的に現地の人から課題が書かれた封筒を受け取り、書かれている内容ををこなしていくというものである。課題内容は多岐にわたっており、魔獣の退治や荷物の運搬、特定の魚を釣ってきて欲しいというものまであった。これらの課題は、全て現地の人の依頼を聞くというところで共通しており、遊撃士協会やそれを模倣して作られた特務支援課の活動と似ていると言える。

実際遊撃士の活動を意識しているようで、これらの課題が必須の課題以外はやるかやらないかは自由とされていることから、生徒たちの自主性を高めることに一役買っている。また生徒たちの仲、つまり絆が強く深まっていくのもこの「特別実習」を通すことが多い。実習先で困難に突き当たり、それを協力して解決し仲が深まっていくというベタな展開だが、青春っぽくてそれがいい。

この「特別実習」を通して、Ⅶ組の発起人であるオリヴァルト皇子は革新派と貴族派の対立を初めとする帝国内部に蔓延する様々な問題を生徒たちに目の当たりにしてもらい、それを乗り越えるための力を養ってもらいたいと考えている。遊撃士風の課題によって自主性を高めようとしているのはこのため。

だが、上記した通りⅦ組の運用は既に皇子の手から離れ3人の常任理事達のものになっている。当然実習先を決めているのも彼らであり、三者三様とも何かしら腹づもりがあるのは間違いない。

因みにこの「特別実習」のテストとして、二年生のトワクロウ、アンゼリカ、ジョルジュの仲良し四人組が実習みたいなことをやっていたらしい。

【活躍】


実習先では、それが単なる偶然かそれとも必然だったのかは分からないが、毎回様々なトラブルに巻き込まれ、見事乗り越えてきている。

中でも帝国全土で暗躍するテロリスト集団「帝国解放戦線」とは、実習先で彼らの企みを阻止するため何度も矛を交えている。

特に帝都の夏至祭でアルフィン皇女(とエリゼ)をテロリストの魔の手から救ったこと、ガレリア要塞にて急襲してきたテロリストを撃退し「列車砲」による宰相抹殺計画を阻止したこと、ザクセン鉄鉱山を占拠したテロリストを撃退し壊滅まで追い込んだことは高く評価され、バルフレイム宮に招かれ皇帝から直々に感謝の意を伝えられている。

その際に帝国政府代表のギリアス・オズボーン宰相や四大名門の当主達と出会っていて、革新派・貴族派双方のトップたちから認知されてもいる。

他にも世間には公表されていないが、共和国との開戦を未然に回避することに協力したという経歴も有り、精鋭部隊である鉄道憲兵隊所属のクレア大尉などから今後の活躍を期待されてもいる。士官学院でも当初はⅦ組の存在に懐疑的だった人達も彼らのことを見直すようになり、なんやかんや有名人になりつつある。

他には授業とは関係ないところで学院長からの個人的な依頼として、不思議な現象が起きている旧校舎の調査依頼も受けており、最初は少なかったが最終的にはⅦ組全員が調査に協力している。

学院祭の出し物は、他のクラスより人数が少ないということもありなかなか決めあぐねていたが、最終的にはミニコンサートを開くことに決定。詳細は省くが、見事やりきった。

【メンバー】

【担当教官】


サラ・バレスタイン

Ⅶ組担任の花の独身組。ダメ人間その2。黙っていれば美人だが、基本ビール飲んでるのでまずモテない。
実力はスゲーが基本やる気出さないので、生徒達から白い目で見られることもしばしば。

【生徒】

リィン・シュバルツァー

本作の主人公。一応は辺境貴族の息子で誰とでも仲良くなることが出来るお人好し。
特殊な出生でありサラ教官からⅦ組の「重心」と言われている実質的なリーダー。
八葉一刀流の使い手であり軌跡主人公で初めての刀剣使用者。

アリサ・ラインフォルト

重工業メーカー「ラインフォルトグループ」のご令嬢で下手な貴族より凄い平民。
ちょっとキツメだが実際は周囲を気遣う優しい性格の女の子。母親とは不仲で絶賛反抗期中。まぁ母親にも問題はあるので仕方ないが。
その影響から機械類ではなく弓を得物としている。


エリオット・クレイグ

バイオリンが得意な帝都出身の平民。見た目は中性的で下手な女の子よりも可愛いと評判。というか公式で女装ネタがある。
武術は苦手なので魔導杖《オーバルスタッフ》を使用している。
父親は息子とは似ても似つかない筋肉マッチョの「紅毛のクレイグ」ことオーラフ・クレイグ中将。


ラウラ・S・アルゼイド

帝国最高の剣士の娘さん。貴族だけど差別はしない。実力は新入生最強と言われていて、つまりⅦ組最強。
凛とした性格からか同性のファンがすっごく多い。一部狂信的な層もいるぐらい。
古風な口調で話すが返事や相槌は「うん」であるなど可愛らしい面もある。

マキアス・レーグニッツ

現帝都知事の息子。平民で見た目通りガリ勉だが運動も結構出来る努力家。
当初は貴族がすっごく嫌い。とりあえず貴族というだけで敵意をむき出しにする。けどラウラにはそんなに突っかからない。
ショットガンを武器とし某捜査官と見た目も似ているが別に拳は使わない。

ユーシス・アルバレア

四大名門アルバレア公爵家の次男坊。大貴族らしくナチュラルに人を見下した発言をするが悪気はないらしい。ツンデレの気質あり。
ゲーム序盤から結構いい人っぽいオーラを醸し出してる。事実として子供に好かれるいい人である。
兄ルーファスから教わった宮廷剣術を得意とする。

エマ・ミルスティン

辺境出身の平民らしいが詳細不明。おっぱいが凄く大きくてよく揺れるが、面倒見がいい女の子。
ガリ勉のマキアスが可哀想になるぐらい頭がいい。というか既に学生レベルじゃない。
エリオットと同じく魔導杖を得手とするアーツタイプ。

フィー・クラウゼル

平民以前にそもそも帝国出身かどうかも不明の少女。人付き合いは悪そうで結構良い。
年齢が周囲より2つ低いので勉強は無理ゲー。だが異常なまでの身体能力を誇る。
拳銃と短剣が合わさった銃剣二振りを得物とする。

ガイウス・ウォーゼル

ノルド高原からの留学生。ファンからの通称は風さん。別に空気キャラではないのだが、ストーリー面では不遇。
帝国の常識には疎いが、そのことと風を連呼することを除けば一番人のできた常識人。乗馬技術はⅦ組最強。
リーチの長い十字槍を得手とする。

クロウ・アームブラスト

留年を逃れるためⅦ組にやって来たダメ人間その1。お調子者でギャンブル好きとまさしくダメ人間。
ただ実力は高い。お祭り事は率先して動くので人気もある。テストは悲惨だが実技系は好成績らしい。無論それだけでは単位は貰えんが。

ミリアム・オライオン

何故かⅦ組にやって来たコードネーム「白兎」。友達のガーちゃんと一緒にトラブルを起こすのが日課。
フィーよりも幼女だが、授業は普通に受けている。多分クロウより普通に頭いい。


【Ⅶ組関係者】


○ヴァンダイク学院長
士官学院の学院長。70のご老体なのに斬馬刀を振り回して装甲車をぶった斬れる化け物爺さん。
Ⅶ組の良き理解者で、旧校舎の調査なんて依頼をわざわざ生徒であるⅦ組に回してくれる。

オリヴァルト・ライゼ・アルノール
毎度おなじみ変態。今作はⅦ組の発起人ということで割りと重要ポジション。
空に比べると変態成分は流石に控えめ。でもミュラーとの夫婦漫才は健在である。

ルーファス・アルバレア
貴族派きっての貴公子にして士官学院の常任理事その1。ユーシスの兄。
どう見ても(OPとか)黒い人物だが、もしかしたらファルコム側のミスリードで白かもしれない。

○イリーナ・ラインフォルト
ラインフォルトグループの会長で常任理事その2。「ARCUS」の試験導入がⅦ組にされたのはこの人のせい。
他の2人に比べれば黒っぽくないが、それでも黒っぽい。あとアリサの母親。

○カール・レーグニッツ
帝都知事にして常任理事その3。マキアスの父でオズボーンの盟友。
「善人」「眼鏡」という要素から真っ先に黒幕候補にされたかわいそうな人。でも黒要素は普通に残っている。果たして。


【閃の軌跡Ⅱ】



色々重要人物が集まっていたこともあり、士官学院から逃げ出した学生たちの中でも特に貴族派からマークされることになり、特に最重要人物であるリィンと帝都知事の息子であるマキアスはマークが激しいようだ。

ただ貴族であるラウラとユーシスは別のようで、ラウラは行方不明の子爵の代わりに領地に戻っているし、ユーシスも実家に戻っている。

紆余曲折あって内戦を見事に乗り切るが、未だ安定したとは言い難い帝国情勢と様々な組織の思惑を鑑みて、今自分たちが出来る事をするため、それぞれの道を進んでいくことを決め、教官たちに授業内容を詰め込むだけ詰め込んでもらった後に、新学期には再会を約束し、リィンを残しサラ教官も含めて全員が士官学院から卒業した。

余談になるが、煌魔城での決戦の際にいわゆるボスラッシュとも言うべき実力者たちとの連戦が待っているが、そこでⅦ組だけで倒すことが出来た相手はラストのクロウ&クロチルダぐらいしか居ない。戦闘後に援軍が来てⅦ組が先に進むというパターンだったのでそこに不満を抱くプレイヤーも少なからずいる。

しかし擁護するならば、Ⅶ組はいくら強いと言ってもまだ学生の身である。
対して相手は執行者や最強の猟兵団の連隊長。力が及ぶほうが不自然なほどの実力者である。
また最後に控えたクロウとの決戦のために、力を温存する必要もあった。事実リィンはヴァリマールの使用や鬼の力を使うことを避けていた。
力を温存した状態で執行者や猟兵を次々と撃破しさらには最終決戦も勝利する、という方が明らかに不自然なので援軍に相手を任せるという展開は決して間違っていない。ワンパターンすぎるという不満はやむを得ないが。

【閃の軌跡Ⅲ】


物語開始時には所属していた全員がそれぞれの道を歩んでいる。
トールズ士官学院ではⅦ組が無くなってしまったが、第Ⅱ分校に新しいⅦ組が設立されたので《旧Ⅶ組》や《初代Ⅶ組》と呼ばれるようになった。
オリヴァルトから贈られたARCUSⅡで簡単に連絡が取れるようになっているが、ガイウスのみなぜか連絡が取れなくなっている。
学院を卒業してもⅦ組のつながりは当然切れておらず要請を受けるリィンを全員が心配していた。
とある筋から情報を受け取って帝国各地でリィンと再会し、彼の要請の手助けをしてくれる頼もしい仲間たち。
また、いつかクラス全員で集まるという約束もしており、作中でそれも果たされることになり、その際に今の帝国でⅦ組としてどう行動していくのかという方針も定めた。

リィンが新Ⅶ組を指導する中、アリサ達はそれぞれの実習地で自分達が掴んできた帝国政府とオズボーンの動きを共有する中、帝都で一連の動きはもはや数百年単位で対立するカルバード共和国への戦争だというのをほぼ確信していた。そして、帝都の地下で幻獣やクロスベルにしか群生しないプレロマ草の出現、更には共和国の特殊部隊ハーキュリーズの潜入という情報が入った。

そんなことになれば、帝国政府は共和国の仕業と喧伝して戦争へと向かわせるのは明らかだった。Ⅶ組はそれを阻止するべく、後輩達と共に奮戦してその最大の危険要素でもある900年前に出現した暗黒竜をも打ち破った。

が、それすら序の口であった。新Ⅶ組のアッシュ・カーバイドが皇帝ユーゲント三世を銃撃。武器が共和国の武器メーカーヴェルヌ社のものであったという事実が共和国の工作という証拠とされてしまった。そして、それを裏で戦争へ向かうように仕向ける所謂呪いを振りまく巨イナル黄昏……それによって完成する巨イナル一がかつて1200年前に喪われた女神の至宝……焔の至宝と大地の至宝を与えられた一族が争った果てに生み出された、《鋼》で騎神はその力を分割させた存在であることを知る。

そして、それに蓄積された呪いこそが獅子戦役やハーメルの悲劇を起こし、今回の共和国との戦争へ誘導していることを知り、当然Ⅶ組はそれを阻止しようとする。

しかし、悩んだ末に鉄血の子供である事を取ったミリアムばかりか結社までもが計画遂行を優先してオズボーンに着いた。加えて、セドリックの支配下にあった本校までもが敵に回ってしまった。挙げ句………黄昏の呪いをまき散らす穢された聖獣を止めようとした中でリィンを庇ったミリアムが命を落とし、怒りで暴走したリィンはミリアムの身体と魂で作られた剣で聖獣を殺し、黄昏を始めてしまった。

【閃の軌跡Ⅳ】

ミリアムを喪い、リィンを連れ去られて惨敗を喫したⅦ組はアリサ、ラウラ、ユーシスが特に重傷であった。が、同級生のアリサ達とは違う生徒としてリィンを見てきたユウナ達に叱責されてⅦ組は再起。

帝都の異変で散らばった同期生や分校生と合流し、セドリックの暴挙に疑念を抱いて離反した本校の生徒も味方についた。更にはリベールの英雄エステル・ブライトとクロスベルの英雄ロイド・バニングスも協力し、リィンの奪還に成功。

黄昏の呪いの元凶が巨イナル一に蓄積された人間の悪意に汚染された騎神の一体、黒のイシュメルガであると突き止めた。つまり、大戦へ駆り立てる呪いの元凶のイシュメルガを倒せば最悪の事態は回避されるということ。ならば、もはや迷うことはなかった。

『世の礎たれ』というトールズの理念を改めて誓ったⅦ組はエステルやロイドの助力も得て、呪いを振りまくイシュメルガと、ある意味でその最大の犠牲者であったオズボーンを破って黄昏による世界の終焉を回避、以後は戦争へ向かった帝国の建て直しと共和国を初めとした諸外国との関係改善のために奔走。

そして、黄昏の呪いで生き長らえていたクロウと黄昏を進めていた地精の長として操られていたアリサの父の配慮で魂だけになったミリアムも騎神達の最後の反則技で戻ってきた。内戦でクロウを、大戦でミリアムが死んでしまったⅦ組であったが、最後の最後で共に戦った騎神達のおかげでⅦ組は今度こそ、全員で全てを終わらせることが出来た。

【創の軌跡】

賠償金の支払いや軍縮で国の在り方が変わりつつある帝国でⅦ組はそれぞれの形で礎を残すべく奔走しており、現在は帝国領から独立するクロスベル方面の問題に多くが力を注いでいた。

また、戦争を主導したセドリックの暴挙で信用が失墜した皇室やトールズ本校にも協力し、Ⅶ組が始めた《Ⅶの輪》によって他の卒業生とも連携していた。

そんな中、クロスベルの再占領とオリヴァルト皇子夫妻の失踪事件が発生。Ⅶ組はそれぞれを主導したルーファス新総統と帝国軍内部の不穏分子が結託していることに気付いた。まず、ノルド高原で皇子夫妻の救出に成功し、次にクロスベル奪還のために支援課と新生帝国解放戦線に合流。

クロスベルの再占領を引き起こしたのが黄昏と独立国の事件に導力ネットが連動する形で自己創発した機会知性…エリュシオンが観測した存在。黄昏の終盤でリィンが辿ったもう一つの可能性……イシュメルガと融合し、いずれでもなくなったリィンのなれの果てであることを知る。

が、根本的にはイシュメルガでもあったそれをⅦ組は撃破し、今度こそ焔と大地の至宝の激突で生まれた呪いは完全に滅びることとなった。

【黎の軌跡】

リィンを始め、Ⅶ組は共和国方面の裏社会でも名前を知られるようになり、オリヴァルト皇子と共に共和国との国交回復や宥和のために尽力していることが明かされた。特に裏に精通した人間からは黄昏を止めた中心に立っていたと認知されている。

七耀暦1208年に二代目Ⅶ組は卒業し、後輩の一人がアラミス高等学校へ留学している。

【黎の軌跡Ⅱ】

裏社会はもちろんだが、共和国の表社会でも当時悪名高かったリィンは現在は帝国政府の暴走を止めた英雄とみられ、共和国方面のメディアにも顔が知られる有名人となっている。

また、実際に帝国人への敵意を解く努力が実っており、遊撃士とはいえ帝国在住のフィーが共和国入りし、帝国人しかもトールズ教官のトワが入国できたことからも成果が窺える。





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最終更新:2023年04月18日 07:13