機神大戦ギガンティック・フォーミュラ

登録日:2011/01/14(金) 17:11:30
更新日:2021/02/03 Wed 12:05:19
所要時間:約 7 分で読めます






お願いします…


戦って、勝って下さい―――!!




『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』とは2007年に放送されたアニメ作品。全26話。

本作最大の特徴が「それぞれ異なるデザイナーが機体考案を担当している」点で、海老川兼武や河森正治、山下いくと等のデザイナーを集め、様々な特徴的デザインの機体による戦争が実現した。

決して、目が死んでるとかほっぺがキモいとか、かみちゅのキャラがエヴァに乗ってガンダムファイトとか言ってはいけない。

また音楽を担当したのが澤野弘之で、「スサノヲがピンチになる→逆転」するシーンに流される心底から盛り上がる様なオーケストラ調の処刑用BGM『MAIN THEME』も特徴である。
ちなみに最近では機動戦士ガンダムUCにて担当し話題を呼んでいた。
UCサントラのライナーノーツによると、ガンダムUCの古橋一浩監督は澤野氏を起用する際に本作のサウンドトラックをサンプルの一つとして聞いたようだ。

日本をメインの舞台にしてはいるが、『戦争』がテーマなので世界は荒廃し、国の存亡を懸けた大戦に参加する高潔な人物たちは、皆が目的や使命を掲げて戦うため、各国のドラマも見所のひとつと言える。
特にイギリス。


《あらすじ》

※あのキャラの声で脳内再生推奨

西暦2035年、人類は『赤道の冬』と呼ばれる絶滅の危機を辛うじて間逃れていた。
世界各国はUN主導の下、『巨神像(ギガンティック)』と呼ばれる巨大なロボット同士の決闘『WWW(ワイセスト・ワールド・ウォー)』によって雌雄を決し、世界を統一しようとするのだった――。



《登場人物》

【日本共和国】
◆州倭慎吾(すわ しんご)
CV:代永翼
 主人公。ゲームチャンプ。
思った事をすぐ口に出してしまう素直な性格だが、物事に対する意欲や集中力は人並み以上で、加えてラブパワーで窮地を覆す才能を秘めたスサノヲのパイロット。

◆神代真名(かみしろ まな)
CV:佐藤利奈
 ヒロインクーデレ忍者(笑)
スサノヲを単独でも動かせる卓越した操縦技術を持つトランスレータ。
心を覗かれて精神汚染や電撃鞭責め、腕を引き千切られる痛覚を味わわされるリョナ要員。

■スサノヲ十式
日本共和国が保有するギガンティック。

◆天野卯兎美(あまの うつみ)
CV:矢作紗友里
技術班長の天才幼女。愛称はうっちー。
ズバ抜けた頭脳の理由には暗い出生の秘密がある。

◆大海勝都美(おおみ かつみ)
CV:佐々木優子
日本代表の指令官。
理不尽な政府の命令や権力に屈しない強い精神を持つ。

◆皇田力(おだ つとむ)
CV:目黒光裕
副指令。鋭い洞察力を備えた大海指令の右腕。

◆大黒眞人(おおぐろ まさと)
CV:神谷浩史
スサノヲの前パイロット。昏睡状態。

◆神代神名(-かな)
CV:沢城みゆき
真名の妹。前トランスレータ。昏睡状態。


《その他の各国登場人物》

『代表国名』
【機体名】
◆パイロット名
◇トランスレータ名

『中央人民共和国(中央国)』
【玄武神三号】
◆李雲儀(リ・ウェンイー)
CV:関智一
正々堂々たる武人。
スサノヲに負けてからは日本と協力関係を結び、慎吾を鍛え上げる。

◇李走影(リ・ツァウイェン)
CV:柚木涼香
雲儀の妻。

『正統ギリシャ』
【ケイロン五世】
◆ムハンマド・デュカキス
CV:飛田展男
◇ハサン・パパス
CV:小西克幸
犬猿の仲だが喧嘩する程仲が良い。
最期は何故か二人仲良く死亡(唯一の戦死ペア)。

『エジプトアフリカアラブ共和国』
【ネフティスⅨ】
◆マリアム・アル・アトラシュ
CV:鶴ひろみ
◇イーサー・アリー・ハッダード
CV:中尾隆聖
富豪と貧民の最悪ペアだが誤解を通じ和解。

『大イギリス帝国』
【グリフィン6】
◆シンシア・ホルバイン
CV:長沢美樹
◇ダニエル・ピーターソン
CV:有本欽隆
貴族と囚人ペア。
『貴族の責務(ノブレス・オブリージュ)』の下に戦う、最も高潔で誇り高き人物。

『フランス連合』
【ディアーヌ7】
◆オリヴィエ・ミラボー
CV:谷山紀章
◇シルヴィア・ミラボー
CV:名塚佳織
義兄妹の仲で恋愛に焦がれるバカップル。よそでやれ。

尚、イギリス対フランスの感動の決闘は評価が高い。

『東欧ロシア』
【ユーノワⅧ】
◆セルゲイ・クラコフスキー
CV:國立幸
◇タチアナ・グリゴリエフ
CV:佐久間レイ
高い潜在能力を秘めた軍人。ユーノワの侵食が激しく決闘では好戦的で残虐な人格に変貌する。

『イタリアローマ共和国』
【ウルカヌス1】
◆レオーネ・トラサルディ
CV:〆野潤子
◇ルクレツィア・モレッティ
CV:沢海陽子
孤児と元娼婦ペア。ルクレツィアの慈善活動に嫌悪するが、衝突を経て和解。

『ゲルマンドイツ連邦』
【ミネルヴァスXI】
◆エレオノーレ・クライン
CV:釘宮理恵
◇ミハイル・シュミット
CV:甲斐田ゆき
兵器として造られた強化人間ペア。
不利と判断した軍にパっと見捨てられたりと、最も可哀想なペア。

『ベネズエラカリブ共和国』
【ケレス4】
◆エヴィータ・ランベルト
CV:小清水亜美
◇アマリア・ランベルト
CV:勝生真沙子
不良娘と軍に入れられた母。
軍に恋人を人質として捕らわれていたため奮闘したが…。

『インド共和連邦』
【イシュタル12】
◆リリィ・ルーナ
CV:井上喜久子
◇ラヴィーナ・カーン
CV:高山みなみ
占術師と研究者ペア。思想は正反対だがやっぱ息が合う。

『北アメリカ帝国』
【ジュピター2】
◆ザイオン・オルドリッジ
CV:玄田哲章
◇レイ・オルドリッジ
CV:岡本麻弥
最強の軍事帝国所属の親子ペア。
十分に強いが更に上をいく存在が現れてしまった。


《用語》

■巨神像(ギガンティック・フィギュア)
登場する巨大ロボットの総称。
機械の鎧に意思を持った「頭像」と呼ばれる謎の石像を核として搭載する事で起動するが、パイロットとトランスレータの両名が搭乗しないと出力が安定しない。
12体それぞれが神々の名を持ち、トランスレータに会話を試みたりもする。
WWWで登録されたのは12体だが実は…

■トランスレータ
パイロットとは異なる技術や役割を持つ頭像に選ばれた人間で、頭像と意思疎通ができる存在。
機体ダメージも共有してしまうため、戦闘では苦労する方。

■適合率
機体との適性率。高いほど頭像による精神侵食の進行が早い。

■共鳴レベル
機体とのシンクロ率。
高い数値だと操縦伝達性が上昇するが、機体ダメージもフィードバックされ、維持し続けると侵食が激化し、いずれは精神が喰われ死に至る。

■WWW(ワイセスト・ワールド・ウォー)
「最も賢明なる世界大戦」
ギガンティック同士で行う、世界の覇権を懸けて争う『紳士的な決闘(笑)』。
劇中でその紳士的な決闘は一度しかなかった(しかもこの決闘は他国の介入で潰される)。

■共鳴感応システム
本作最大の問題点で賛否両論となるトンデモシステム。
頭像(スサノヲ)の力を用いて他国のギガンティックの頭像に共鳴感応(リンク)し、過去や現在の様子をリアルタイムに『覗き見る』ことで敵国の情報収集を行う日本独自の盗撮戦法。
しかもなんとドイツでは幼女のシャワーまで覗いてしまった
要らん!そこまでやるか!?

これにより日本は全ての国と平等及び対等な戦闘を行わず、待機に徹したため、「毎回情報収集に勤しみ、日本に攻めてきた国だけと戦った」ため対戦相手及び決闘回数はかなり少ない。
主人公サイドとは思えない活躍である。

まぁ逆にこれのお陰で他国間の戦闘シーンが省かれずに済んでるし、各人の信念や誇りある「戦う理由」を慎吾たちが目の当たりにしていくことで成長していったのも事実だけど。


《主題歌》

OP「United Force」
歌:栗林みな実
ED「TSUBASA」
歌:瀬名

EDの絵が違う?何わけわかんねーこと言ってやがる(泳ぎ目)



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最終更新:2021年02月03日 12:05