ザック/仮面ライダーナックル

登録日:2014/02/17 Mon 13:22:47
更新日:2024/03/17 Sun 15:29:56
所要時間:約 15 分で読めます






なんなら自分でインベスと殴り合ってもいいんだぜ?お嬢ちゃん♪



という彼は、もう何処にもいない……。


ザックとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー鎧武』の登場人物である。

演:松田岳


◆概要

沢芽市内ビートライダーズでトップクラスの強豪、チームバロンナンバー2にして、リーダー・駆紋戒斗の右腕を務める青年。
「ザック」というのは渾名であり、本名は不詳。

戒斗とは呼び捨てで呼び合う仲であり、彼の戦略が振るわなかった時には臆せず正面から不満をぶつけるなど、チームの他メンバーよりも長い付き合いがある事を匂わせていた…
のだが、Vシネマ『鎧武外伝 仮面ライダーナックル』の内容からして、戒斗との付き合い自体はペコを始めとした、他のメンバーとあまり変わらない事が判明した。
戒斗のことを一度「アンタ」と言っているので、もしかしたら少しだけ年下かもしれない。


戒斗の掲げる弱肉強食主義には全面的に賛同しており、他のチームに対しても常に挑発的な姿勢を取る。
ダンスの技量はTOP2並と非常に高いセンスを持っているが、勢力拡大には純粋なダンス勝負よりもインベスゲームによる勝利を重視している。

横暴ではあるが、定められた掟は遵守するという美徳がある戒斗と違い、勝つためには手段を選ばず、平気で汚い手段も使う(ただし、これはチームや仲間のためにあえて汚名を着ることも辞さないからだと推測でき、後述の一件からもそれがうかがえる)。
戒斗が不在の時も積極的に他チームに勝負を吹っかけ、後輩のペコと示し合わせて卑怯な反則で勝ちを拾い、バロンの縄張りを拡張していった。
なお、この反則で暴走したインベスが対戦相手・観客の別なく周囲に多大な迷惑をかけており、後のビートライダーズの風評被害に一定の裏づけを与えてしまっている。
こうした所で右腕でありながらリーダーの意向を忠実には酌み取れていない未熟な面がうかがえる。


ここまで色々と書き連ねたが、
正直なところ、後の一大転換点を迎えるまでザックは扱いの優遇・不遇を語る以前の影の薄い脇役でしかなかった。
常にペコとセットで戒斗の脇に控えているだけで印象的な台詞にも乏しく、「ザック」という渾名すら視聴者の記憶に定着していたとは言いがたい(チームバロンが全員同じカッコしてるせいもあるが)。

  • 顔を合わせる度にちょっかいかけてくるチームバロンのイヤなヤツA
  • 戒斗さんの腰巾着
  • 「えっ バナナ!? バナ…バナナ!?!?!?」「バ ロ ン だっ!!」
  • パチンコ名人じゃない方
  • 東京のスズキヤマト*1の顔は思い出せてもザックと言われて思い浮かぶ顔がない』

くらいのイメージだろうか。
肝心なダンスの技量も見せる機会は全く無かった。

まあ、それも致し方ない。世はまさにライダー戦国時代
アーマードライダーに変身出来ない者に、当たる光は無いのである。

しかし…


この後に彼は、男として大輪の花を咲かせることになる





◆アーマードライダー・ナックル誕生!


沢芽市内に自然発生したヘルヘイムの森に通じる空間の裂け目・『クラック』、
そこから出現するインベスがもたらす謎の奇病
インベスの脅威が顕在化したことで、それを操り、ゲームに興じるビートライダーズもユグドラシルコーポレーションの謀略で社会の敵に仕立て上げられ、
その立場は(主に戒斗が市民にインベスけしかけたり、チーム・レッドホットのせいで)悪化の一途を辿っていた。

チーム鎧武の高司舞や呉島光実から各チーム間の抗争終了を宣言する合同ダンスイベントが提案されるも、
抗争を激化させたチームバロン、特にリーダーの戒斗は他のチームからも疎まれており、「バロンの戒斗とは踊れない」というのが総意だった。

対する戒斗はいつもの調子であり、ザックもそれに追従し、イベント参加要請を突っ撥ねる。
しかし、ここに来て沈黙を続けていたペコが踊りたい、踊り続けるための突破口を開く、合同イベントに参加したいと初めて戒斗に我を通す。


戒斗…!どうして!?

こいつは餞別だ。…チームバロンはお前たちのものだ。


それを受けた戒斗はユグドラシル社脱走の際奪った量産型の戦極ドライバーをザックに渡し、独りチームバロンから脱退した。
それはビートライダーズの団結・ひいてはペコをはじめとする仲間の希望を叶えるに当たって、自分が邪魔であることを悟った上での不器用なけじめでもあった。


イベント当日、参加チームは鎧武と新生バロンのみ、客入りもほんの僅かで皆が士気を挫かれる中
かねてからビートライダーズの活動に対し、異常な敵意を燃やす仮面ライダーブラーボ とその手下となった城乃内秀保の陰湿な妨害が襲い掛かる。
城乃内が舞台裏から遠隔操作するインベスがステージで暴れる!踊る!
仮面ライダー鎧武に変身し、必死に止めようとする葛葉紘汰だが、ブラーボの乱入で防戦一方に。インベスはまだ踊っている!!
光実が助太刀しようとするが、そこに割って入ったのはザックであった。




待ってくれ!

今ここは鎧武だけのステージじゃない…!
お前たちだけに戦わせない!!


ザック…!まさか!?

アイツ!?


変身!

クルゥゥミィィ!
ロック・オン!
クルゥゥミアームズ!
ミスター・ナックルマン!!


俺はチーム・バロンのリーダー…ザック!!

アーマードライダー・ナックルだ!!!





仲間の夢と居場所を守るため、男は仮面を被り、戦いのステージに立った。





チームリーダーとしての自覚に目覚めビートライダーズの原点に立ち返ったことで、そのポテンシャルは一気に開花しており、初戦にも拘わらず初級インベス相手に無双。
結局心配で様子を見に来たバロンのみならず、鎧武とも「一緒に戦うぞ!」と積極的に連携を図り、
ついには屈強なタフネスを誇るセイリュウインベスをもバロンとの合体攻撃で見事に撃破した。

結果的に鎧武らの奮闘と、DJサガラの呼びかけ(煽動?)に応えるかのように市内のビートライダーズは結集。
全員の諦めない心が一つとなり、合同イベントは大成功を収めたのだった。
いつの間にか城乃内も一緒にキレッキレのダンスを披露してたり、ニコ厨の弾幕が画面を埋め尽くしたり、鎧武が密かに仮面ライダーデュークに襲われてたりしたが。

その後はチーム鎧武と和解し、和気藹々としたり、一緒にダンスの練習に向かう様子が描かれている。
一方で街中にインベスが現れるケースが増加するようになってからは、紘汰や戒斗らと協力してインベスの掃討を行っている。
この頃には紘汰同様「街の平和を守る」という決意を固めており、番組初期に見られた嫌な奴という印象は払拭されていた。
特に光実はユグドラシルのスパイとして動き、戦極凌馬達ゲネシス組は言うに及ばずであり、呉島貴虎は一時戦線離脱した状態な上、
戒斗や城乃内、凰蓮もオーバーロードインベスの侵略までユグドラシル寄りのポジションという事もあって、中盤~終盤にかけて紘汰の戦闘における唯一の味方である立場であり、その大らかな人柄もあり、番組の清涼剤としても活躍し続けた。
ある意味、従来の第二期平成ライダーシリーズの2号ライダーポジションとも言える。
実際、キカイダー編ではサブライダーで唯一変身して、紘汰と共闘している(光実も登場したが、龍玄に変身していない)。

戒斗が脱退して、新たにバロンのリーダーとなって以降も彼のことは変わらず仲間として大切に見ているが、
決してイエスマンではなく、彼が誤った道に進もうとした場合、苦言を呈したり、場合によっては刃を向ける覚悟も見せている。

オーバーロードの侵略が開始されて以降は、かつていがみ合ってた凰蓮や城乃内の3人で行動を共にする事が多く、
熱血直情のザック、ムードメーカーの城乃内、変人だけど頼れる大人の凰蓮と、なかなかに王道なチームとなっている。

ナックルとして戦い始めてからは生身での戦闘も見せるようになり、ロックシードを悪用して強盗を働いていたチンピラを相手取った時には、
紘汰と光実がいたとはいえ、彼らを叩きのめしたり、耀子との戦いでは彼女が諸事情で焦っていたとはいえ、
かつて紘汰や戒斗でさえ圧倒された彼女に対してそれなりに粘る等、なかなかの腕っぷしを誇る。
アーマードライダーとしての実力も回を重ねるごとに上昇していき、強力且つ潤沢な装備を持つ鎧武やバロンといった主役級には一歩及ばないものの、
通常よりも強力なヘルヘイムから直接現れたインベスたちを蹴散らしたり、バロンとのタッグとはいえ、オーバーロードクラスのインベスとも互角に渡り合うなど、徐々に実力を上げている。



長らく公私共に紘汰の頼れる仲間として活躍し続けていたが、第44話にて戒斗が世界を作りかえると宣言し彼に自分の求める未来を問われた際には、
ロード・バロンとなった彼を見て戒斗側につくと宣言して、湊耀子と共にブラーボとグリドンの始末に協力し彼に恭順した。

しかし、誰かを守るために戦ってきたザックからすれば人々を顧みない戒斗のやり方は暴走でしかなく、実際には彼を自らの手で止めるために味方と思わせたに過ぎなかった。


慕っていた戒斗の信頼を裏切ることに苦悩しながらも、鳳蓮に作らせた小型爆弾で戒斗を倒そうと目論むが、耀子に悟られ、何とか爆破して戒斗をかばった彼女をビルの屋上から転落させる。


俺には守るべきものがある!犠牲を超えて戦う価値がある!

そうか…!強くなったな、ザック!


その後、ナックルに変身してバナナアームズとの戦闘になるも敗北し、「俺が最後じゃない……誰かが、また……」と言い残し力尽きた。


それから3か月後、怪我が完治していないためチーム鎧武らのダンスを遠目に眺めていたが、ステージを見上げる顔に悲愴さはなく復帰を期待させる元気な姿を見せた。
戒斗や紘汰、舞たちがいなくなっても彼らのことを忘れずに前に進もうとしており、影から見ていた光実に対し、ビートライダーズに戻らないかと声をかけている。

そんな中、コウガネこと仮面ライダー邪武がイナゴ怪人と共に沢芽市に襲来。
城乃内、貴虎、凰蓮と共にとに生身で立ち向かったが、負傷していたこともあってか相手が悪く一蹴されてしまっている。
最後は始まりの男となった紘汰との再会や邪武との決戦を経て、笑顔を取り戻した光実を城乃内、凰蓮、貴虎と共に出迎えた。

そしてVシネマ『鎧武外伝』では、なんと「ナックル」編で主人公として活躍した。始めの頃の態度からは想像できない程の大出世である。
詳しくは項目を参照。





仮面ライダーナックル

ザックが変身するアーマードライダー。
TV本編では最終回にのみ登場した邪武を除くと、最後に登場したアーマードライダーである。
名前は英語の『ゲンコツ』(Knuckle)から。
煽り文句といいシンプルかつストレートだが、ひょっとすると『ナッ』ツの『クル』ミと掛けてのダブルミーニングかもしれない。


仮面や甲冑は仮面ライダー黒影 とグリドンの中間的なデザインをしており、グリドンよりも軽装だが身軽・黒影よりは守りが堅い。
ライドウェアの色は

赤く輝く鉱石の「ナックシグナル」が目を引く。
また、「ナックアイ」は、よく見ると複眼になっている。

特徴的な形状の顎は、鎧武や斬月と同様に「ウォークラッシャー」と呼ばれる。



☆装備

ロックシード

  • クルミロックシード
シリアルナンバーはL.S.-02。クラスはC+。
これはマツボックリ(C)とドングリ(B)の中間の位置付けである。
変身完了時の音声が「ロック風」であること、装着される鎧が「西洋風」であることから、ドリアンロックシードと同じ系統であると思われる。

『クルミが1番殻が硬いし、マツボックリやドングリと違って普通に食べられるからこっちのが格上じゃね!?』というツッコミは無用。


存在自体は序盤から確認されていたものの、戦極ドライバーが行き渡って全ライダーの基本アームズが確立してなお、ストーリー上でスポットを当てられなかった。
そのため、ファンの間ではナックルの登場まで
  • 不遇なハブラレ錠前(クラスも低いし大したことないのでは?)
  • マンゴーやキウイのように木の実組の新アームズとして活躍する
  • 忘れた頃にクルミライダーが出る ←BINGO!!
といった様々な予想がしめやかに交わされていた。

第45話にてバロンにドライバーと一緒に破壊されたが、後に『ナックル』で光実から新しいものを手渡されている。


  • スイカロックシード
シリアルナンバーはL.S.-10。クラスはA。
第39話にて無人スイカアームズとチューリップホッパーの軍勢に苦戦するナックルを見て、バロンが手渡した。


  • マロンエナジーロックシード
シリアルナンバーはE.L.S.-06。クラスはおそらくS。
『ナックル』にて諸事情で光実から渡された。
劇中未披露のゲネシスドライバー専用音声は、トランペット主体のファンファーレ風。


★戦極ドライバー

戒斗がユグドラシル社から脱走する際に盗み出してきた、黒影トルーパー仕様の量産型戦極ドライバー。
彼がチームバロンを去る際に『餞別』として新リーダー・ザックへと手渡された。
ナックル変身の待機音はブラーボ・武神鎧武と同じエレキギターによる「ロック風」。

試作型とは各部のカラーリングが違い、ライダーインジケータ(フェイスプレート)が無い。
イニシャライズ不要なのでザック専用というわけでもなく、ロックシードとドライバーさえ揃っていれば誰でもナックルに変身可能。
尤も、劇中ではザック以外にナックルに変身した者はいないが。

オルタナティブ舞は出現せず。

第45話にてバロンにクルミロックシードと一緒に破壊されたが、後に『ナックル』にて、入手経路は不明だが、光実からクルミロックシード、マロンエナジーロックシードと共に手渡される。


なお、ナックルの量産型ドライバーには特殊な部分が見受けられる。
同じ量産型なら、黒影トルーパーの素体にクルミの鎧が装着されるハズである。
しかし実際には、ライドウェアの形状は同じ「和風」だが、頭部の形状は異なっていた。
また、黒影のベルトの待機音は「和風」だが、ナックルのベルトは先述の通り「ロック風」である。
一部では、戒斗が奪取した個体はプロフェッサー凌馬の特別製、もしくは別系統の量産型ドライバーという解釈もある。
クルミナックルは「和風」と「ロック風」の要素に加えて鎧が「西洋風」という、様々なモチーフが合わさったライダーであるといえる。

余談だが、2014年1月末に『仮面ライダーバトル ガンバライジング』の第3弾の情報が更新され、そこにはナックルの姿がいち早く公開された。
その際、本来は存在しないハズのライダーインジケータが描かれていたが、すぐに描かれていない絵に差し替えられた。
最後までイニシャライズされることは無く、ほぼ唯一の専用の絵が存在しないアーマードライダーとなった。
そして放送終了後に発売された書籍には、デザイン画の中に作中では使われることのなかったナックルのプレートも掲載されていた。
このことから、当初は試作型ドライバーのようにイニシャライズされて登場する予定だったのかもしれない。

プレミアムバンダイ限定のDX玩具ではライダーインジケータがない黒い状態を「ブランクフェイスプレート」に差し替えて再現する形となっている。


★ゲネシスコア

初期型アーマードライダーでもエナジーロックシードを使用可能にする強化パーツで、『ナックル』にてペコからザックへ託された。
元々戒斗のゲネシスドライバーのパーツの一つで、ドライバー自体は凌馬の仕掛けたキルプロセスによって破壊されたものの、コア部分のみは無事だった。
ザックにとっては単なる強化パーツではなく、戒斗の形見である一品。



アームズ一覧

クルミアームズ



クルゥゥミィィ!

ロック・オン!

クルゥゥミアームズ!


ミスター・ナックルマン!!

身長:204cm
体重:107kg
パンチ力:8.1t
キック力:9.0t
ジャンプ力:ひと跳び26m
走力:100mを5.9秒


クルミロックシードで変身するナックルの基本形態。

装甲の色は山吹色。
両肩の「クルミアーマー」や胸部の「クルミラング」を身につけた無骨なシルエット、そして警戒色の組み合わせは、工事用の重機を思わせる。

「ナックメット」の上部は、クルミの殻のようにデコボコしている。
正面からは、「ナックメットアーマー」が頭部に輪のように被さって見える。

ちなみにナックルマンとは英語で『操車員』の意味。
……操車員?操車員ナンデ?プロフェッサー?


凌馬「私の趣味だ。…イイだろ☆」(゚▽゚*)ニパッ♪

変身後の形態からして明らかに操車出来ないのは秘密だ!


最大の特徴は規格外のグローブの如く前腕から拳にかけてを包む巨大なナックルダスター
蹴りは使わず、両拳から繰り出す強烈な打撃を主体に戦うハードパンチャーである。
手持ちの武器を振るうことが主な攻撃手段であるアーマードライダーの中では、最も『純粋なパンチ力』を活かしたファイトスタイルだと言えよう。


初戦にて幾多の初級インベス、そして屈強なタフネスを誇るセイリュウインベスをバロンと協力し撃破した。
木の実組ライダーとしては異例の大金星であり、彼のライダーとしての素質の高さを物語っている。
戒斗からも「お前はまだ強くなる」とザックの成長ぶりに素直に賞賛していた。


そんなナックルも、第45話にてバロンにドライバーとロックシードを破壊されたことで退場した。
それでも最後まで自分の意思を貫き通したザックに対して戒斗は彼の成長を褒め称えつつも、バナスピアーの一撃で彼を撃破した。


  • クルミボンバー
クルミアームズ専用装備である、ナックルグローブ型のアームズウェポン。
指の部分に当たる「グローブナックラー」は極めて硬い。

小手先のテクニックを使わずとも腕を振り回すだけでハンマーのような強打を繰り出せるうえ、肉厚の装甲ゆえに相手の攻撃をガードする盾としても有用。
腕と一体化しているので戦闘中のアクシデントで取り落とす心配がないという利点もある。

短所は拳が『グー』で固定されているため精密な作業ができないことだが、初陣で必殺技発動に必要なベルト操作を2回連続で一発成功させている。凄いぞザック!


腕と武器の間には、手首にフィットしたパワー増幅装置の「ナックリング」が装着されている。
また、手の甲には「ボンバーコア」と呼ばれる赤い制御コアがあり、クルミロックシードのエネルギーをパワーに変換する。


パンチのヒット時はクルミの殻が破砕するようなエフェクトが発生する(拳が割れてるわけではない)。


☆必殺技
  • クルミ弾(名称不明)

クルゥゥミ・スパーキング!

カッティングブレードを3回倒して発動。
繰り出すパンチに合わせてクルミ状のエネルギー弾を放つ飛び道具


  • クルミ突進(名称不明)

クルゥゥミ・オーレ!

カッティングブレードを2回倒して発動。クルミのオーレ……くるみるく?
クルミ状のエネルギーを殻のように纏い突撃する。

バロンのスピアビクトリーのバナナに後ろからぶち当たることでセイリュウインベスの防御をも貫通した。
反り返ったバナナとクルミのパジェント!!


第25話・第26話では、クルミ・オーレを鎧武や龍玄それぞれの技と同時に発動。
クルミ状のエネルギーを纏った後、直接叩く攻撃ではなく、回転して黄色い光弾を周囲に放つ応用技になっている。



クルゥゥミ・スカッシュ!

カッティングブレードを1回倒して発動。
第21話にて龍玄と同時に使用し、ライダーダブルキックでインベスを撃破した。


アーマードライダーにはアームズウェポンを使用しない共通の必殺技がそれぞれ存在し、主にキック技であることが判明している。
ナックルの場合もキックは共通技で、これとは別にアームズウェポンによるクルミ・スカッシュが存在する可能性もある。

スイカアームズ



ザック、これを使え!

こいつは!?

/スイカ!\

スイカアームズ

大玉・ビッグバン!


第39話に登場。戒斗から借りたスイカロックシードを使用して変身。
ナックアイは赤色に変化した。

クルミアームズ同様のボクシングスタイルによる戦法を採る他、大玉モードで轢き逃げアタックを繰り出すなどして、多数の無人スイカアームズやチューリップホッパーを撃破した。
なおグリドンとは異なり、初見でヨロイモードに変形した。城乃内ェ…


グリドンに続いて、サブライダーでは2番目にアームズチェンジを行った。


  • スイカグローブ(名称不明)
スイカアームズ専用の巨大なナックルグローブ型アームズウェポン。
両腕にスイカ状の球体型エネルギーを纏わせる。
その性質上、鎧武のスイカ双刃刀やバロンのスイカバー風の槍とは異なり、武器が実体化しないのが特徴である。

ジンバーマロンアームズ



「今ならわかる!あいつは俺や、ペコや、お前…。」

「弱い奴らの為に…世界を作り替えるために…

強さを求めたんだ!!」

「戒斗…見ててくれ…!」

「変身!」

/クルゥゥミィィ!\

/マロンエナジー!\


ミックス!

クルゥゥミアームズ!

ミスター・ナックルマン!!


ジンバーマロン!ハハァッ!


クルミロックシードとマロンエナジーロックシードで変身するナックルの強化形態。
鎧武以外のライダーでは初にして、映像作品としては唯一のジンバーアームズである(後に『小説 仮面ライダー鎧武』では斬月 ジンバーメロンアームズと龍玄 ジンバードラゴンフルーツアームズが登場している)。
陣羽織状の重装甲「ジンバーラング」は鎧武と共通だが、「エナジーパネル」に栗の輪切りイラストが描かれ、左上のパネルにはナックルのライダーズクレストが刻まれているのが相違点。
また、額に日輪を模した額当てが追加されるのが特徴。

端的に言えば、クルミアームズの完全上位互換アームズであり、ウリであるボクシングスタイルをより突き詰めたパワフルなスタイルで戦う。
鎧武とは異なりソニックアローは使用しない。

流石ジンバーアームズだけあって、その能力は凄まじく相手のガードなど知るかと言わんばかりに叩き潰す圧倒的なパワーと、相手の攻撃など物ともしない圧倒的な防御力とシンプルに強いアームズである。
クルミアームズ同様、必殺技で遠距離にも対応可能等、隙がない。


  • マロンボンバー
クルミボンバーよりも一回り巨大な毬栗を模した手甲型アームズウェポン。
毬栗を模しているだけあって、殴られるととても痛そうな突起が無数に生えているのが特徴。
クルミボンバー同様、盾としても使え、ブラックバロンのバナスピアーの連撃を受けてもビクともしない頑強生を誇る。
大振りの強打で相手のガードごと貫いて打ちのめし、相手を持ち上げてブン投げる等、パワフルなスタイルで戦う。

更に後述のスカッシュ技を使うと、手甲の外装がパージされ、栗の実を模したクルミボンバーよりも一回り小型の紅い手甲アームズウェポンが現れる。
拳のインパクトの瞬間、爆炎が発生するのが特徴。
この場合、前述の毬栗状態から一転、俊敏な動きから繰り出す怒涛の拳のラッシュで相手を圧倒するスタイルに切り替わる。

ちなみに完全に手を被うクルミボンバーと違い、盾のように取っ手が手甲の内側に備え付けられており、
カッティングブレードは普通に指で弾けるようになっている。


☆必殺技(いずれも名称は不明)

  • 棘の射出

クルゥゥミ・スカッシュ!
ジンバーマロン・スカッシュ!

カッティングブレードを1回倒す事で発動。
空中に跳躍し、そのまま錐揉み回転し、手甲の棘を周囲に雨霰に射出する遠距離技。


  • 炎の拳

クルゥゥミ・オーレ!
ジンバーマロン・オーレ!

カッティングブレードを2回倒す事で発動。
両拳の栗の実型の手甲アームズウェポンに強烈な炎を宿し、そのまま跳躍し、強烈な右ストレートを叩き込む。
ちなみに必殺技発動時に、日輪型の額当てが眩く輝くのが特徴。



◆余談

ザックを演じる松田岳氏は、中学3年の時「受験する高校の試験にダンスがあったから」という理由で始めてダンスを習った。
それまでダンスなんて縁も興味もなかったが、さりとて全くの素人で受験する訳にもいかず、母親が探した近所のダンス教室に通う事に。

その教室のダンス講師は加藤くるみ先生という明るくて素敵な先生だった。
初心者の松田にくるみ先生は、まず姿勢の大切さを丁寧に教えてくれた。
彼の、初恋でもあった。

しばらくして、くるみ先生が病気でレッスンから離れる事に。

発表会の日、まだ入ったばかりでステージには上がれず裏方をしていた松田は、舞台上で流れる曲を「せっかく練習したから」とこっそり袖で一緒に踊っていた。
発表会は無事に終わり、裏方の仕事も終わった時、くるみ先生から「ちょっと踊ってごらんよ」と言われ、
音楽も照明も客もいない中、リノリウムもない板の上で1人で踊った時、心の底から「うわっうわうわうわ!超楽しい」と感じたと言う。

たった15秒ほどだったけど、その時感じた楽しさは今でも残ってる。
僕にダンスを心から楽しむ事を教えてくれた。楽しませてくれたくるみ先生にこれ以上ないほど感謝しています。

くるみ先生は2010年に病気で亡くなってしまったけれど、くるみ先生がダンスを教えてくれた事。
今、仮面ライダーという番組でチームバロンとして踊ってる事は偶然じゃないと、出演が決まった時から思ってましたが
くるみライダーに変身すると聞いた時は運命を感じました。

あ!くるみ先生!
今でも俺の事見ててくれてたんだって。^o^

くるみ先生の名前のくるみに変身するんだからしっかりしないとな!

くるみ先生!!

これからも俺の事見てて下さい!!

今度は俺が子供達に勇気と楽しさを与える番だ!!




追記・修正は任せろ!

任せた!

画像出典:仮面ライダー鎧武
© 2014、2015 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
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最終更新:2024年03月17日 15:29
添付ファイル

*1 当時「自分の名前を名乗ってくれるロックシード(名前部分以外は都道府県毎に固定)が当たる」というキャンペーンが催されており、そのCMに「東京のスズキヤマト」として起用されていた子役が子供ながらにして強烈な印象を残す顔立ちだったため、コラ画像やMAD動画が多く作られた。