潜水艦(艦これ)

登録日:2014/01/22 Wed 05:11:44
更新日:2024/04/15 Mon 15:36:47
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ここでは主に『艦隊これくしょん -艦これ-』における潜水艦について解説するが、より理解を深めてもらうために史実における潜水艦・ゲームにおける潜水艦・キャラクターとしての潜水艦娘をそれぞれ解説する。

- 目次

史実的な紹介

潜水艦とは、水中に潜行する能力を持つ艦である。
水中を行く船という発想自体は古くから存在していたが、事故・任務・食料補給以外に浮上の理由がない「恒常的」潜水艦が登場するのはごく最近(戦後の原潜から)である。

戦史において本格的に潜水艦が登場するのは第一次世界大戦中にドイツがイギリスに対して行った通商破壊作戦で、この作戦が一時は大きな効果を挙げたことから潜水艦の名は一躍世界に轟くことになる。
第一次大戦後、日本もドイツの技術者を招くなどして潜水艦技術を入手し様々な独自の潜水艦の開発を進めていった。
しかし太平洋戦争では先の対ドイツ戦により発達していた連合国側の対潜技術と圧倒的物量による対潜護衛の徹底により、戦果は限定的なものしか得られなかった。
一方、アメリカの潜水艦はその物量を生かした通商、物流破壊で経済や補給線に大きなダメージを与え、また海戦でも多くの艦を沈めた。
戦中の日本が深刻な物資、食糧不足に見舞われたのも航空機と潜水艦により日本側の制海権が消失しほぼ日本列島が孤島と化していたためである。
潜水艦を発見するためのレーダーやソナーの性能に劣る日本にとって、潜水艦は海の見えざる脅威だったのである。*1

それ故、ゲームに参戦する艦娘の中には潜水艦の餌食となって倒された艦艇も少なくない。
愛宕、龍田さん、雷、電などは公式から「潜水艦トラウマ組」にカテゴライズされており、言及されていない者の中にもトラウマ組がいるとされる。
実は後述するイムヤもその一人。
公式4コマ「吹雪、がんばります!」ではギャグ要素に取り入れられ、潜水艦娘が初登場する回は必ず何人かトラウマ組が逃げ出している。

ただ、いくら日本側の対潜が諸外国に比べザルだったとはいえども、米潜が完全無敵だったというわけではない
潮が「パーチ」、朝霜が「トラウト」、時雨が「グロウラー」*2、山雲が「スカルピン」、春風が「シャーク」を、そして第四号海防艦が「スキャンプ」*3を撃沈したとされる記録が残っている。中には米潜ホークビルとの死闘を繰り広げた神風のような例もある。
あの「アルバコア」*4や「ハーダー」*5ですら、機雷や海防艦の爆雷攻撃によってその命を散らしているし、近海では「ワフー」*6や「ボーンフィッシュ」*7といった歴戦の猛者をも葬り去っているのだ…。
が、潜水艦作戦のドクトリンの違い、対潜能力の差、何よりも『数の差』*8には勝てず、数多くの輸送船・補助艦艇と一部の戦闘艦艇が潜水艦の手で失われることとなったのは前述した通りである。
中には沖縄から本土に疎開していた対馬丸が「ボーフィン」に、徳之島から本土に疎開していた武洲丸が「バーベル」に撃沈されるなど、民間人にも大量の死者が出る悲劇も引き起こされている。*9
この苦い戦訓が自衛隊の対潜重視という形で引き継がれていく事となる。

命名規則は「等級+製造番号」。
ただし途中で番号を足したりしてるので番号順で古いわけではなく、現在登場している潜水艦を古い順に並べると
「伊168→伊8→伊504→伊19→伊26→呂500→伊503→伊36→伊41→伊47→伊58→伊400→伊401→伊13→伊14→伊201→伊203」
となっている。まるゆとアメリカ潜水艦がいない?番号無えんだよ
最初にゲームに登場したのは最も大型な伊号(一等潜水艦)。現在までにより小型の呂号潜水艦や陸軍の潜水艇やイタリアからの接収艦に米国潜水艦も実装された。
波号は今のところ未実装。

ゲームの仕様上、デフォルトで高速の潜水艦は艦これには霧の艦隊の一員・イオナしかいない。
つまり事実上存在しない。理由は後述。

ゲーム的な紹介


砲撃E 雷撃A 耐久E 回避E 対空E 対潜E 夜戦S 燃費S(潜水艦)
砲撃E 雷撃A 耐久E 回避E 対空E 対潜E 夜戦S 燃費A(潜水空母)
砲撃E 雷撃S 耐久S 回避A 対空E 対潜E 夜戦S 燃費E(イオナ)

声優
伊168、伊58:中島愛
伊8、伊19:味里
伊26:小倉唯
伊36:?
伊41:?
伊47:藤田咲
伊401:伊瀬茉莉也
伊13、伊14、伊400:今村彩夏
伊201、伊203:山田悠希
まるゆ:能登麻美子
U-511(呂500):茅野愛衣
コマンダンテ・カッペリーニ(伊503):岩橋由佳
ルイージ・トレッリ(伊504):生天目仁美
Salmon:川井田夏海
Drum:結川あさき
Scamp:榎吉麻弥
イオナ:渕上舞

長所

総合

戦艦・重巡・正規空母からターゲットに選ばれず、先制空爆と水雷のターゲットにされない(=これらに対して無敵)。
深海棲艦の場合elite以下の軽空母(flagship・改型は対潜攻撃可なので注意)・輸送艦も潜水艦を攻撃できない(=軽巡・雷巡・駆逐艦・装甲空母鬼系列・陸上施設以外には攻撃されない)。
潜水艦だけの構成の場合、大型艦を完全に置物にしてしまうことができる。
ポケモンで言うところのヌケニン。

運用コストが非常に安く、消費資源は駆逐艦よりもさらに少ない(ただしイオナを除く)。このため遠征要員としても優秀。

修理時間は駆逐艦の半分。さらに最大耐久が低いためレベルMAXでも1時間強程度。囮としての適性が高い。
ただし「潜水空母」に改造された艦はその限りではない。


昼間

敵が潜水艦を攻撃できる場合必ず潜水艦を狙うので、確実に狙われる囮になることができる。
これは味方の場合も同様なので、なまじ対潜攻撃可能な雷巡や航空戦艦などが攻撃を吸われてしまうことも。

特二式内火艇を装備すると陸上型の深海棲艦に攻撃するようになる。
陸上型は基本ボスなので必ずボスを狙う事になり、しかも割合ダメージによりしっかりボスの耐久を削り取ってくれる。つまりは陸軍式烈風拳である

Lv10になると、甲標的を装備していなくても砲撃戦の前に先制雷撃を放つようになる。攻撃回数が倍増するうえ、戦略的価値が大きく向上する。

夜戦

攻撃面の強化はそうでもないが防御面が非常に強力。
夜戦の脅威たる軽巡と駆逐艦は対潜攻撃を強制されてカットイン攻撃や連撃を封じられ
潜水艦側は回避や防御が強化されるため夜に潜水艦を沈めることは困難。
ただし連合艦隊相手の対潜攻撃だと夜戦でも沈められることも。

元々の消費が極めて少ないため、頻繁に夜戦を挑んでもほとんど負担にならない。

演習

演習では旗艦を潜水艦、随伴にも潜水艦を入れることで相手の艦隊を強制的に対潜攻撃に特化した単横陣にすることができる。
大和型だろうと火力は半減、ハイパーズや阿武隈改二、由良改二、矢矧改二乙、最上改二特、瑞穂、日進の先制雷撃も滅多に当たらなくなるので、ガチ艦隊には考慮に入る戦術となる。

また「潜水空母に水上戦闘機、戦艦1・残り巡洋艦」というのも、航空戦力を持たない水雷戦隊を相手に制空権を確保するのには有効。
甲型駆逐艦改二・神通改二・4スロ軽巡洋艦といった砲撃戦火力に秀でた軽巡・駆逐艦に対する囮役、ローコストでの制空権確保、先制雷撃による頭数減らしと、八面六臂の活躍を見せてくれる。
水上戦闘機は対空砲火で撃墜されないので、アトランタ級、フレッチャー級、秋月型といった面々の対空カットインを警戒する必要もない。

艦娘側で水雷戦隊を要するシチュエーションの場合、多くのケースで対潜装備を要しないので、大概対潜がお留守である(逆に7-1編成を始めとした対潜特化の場合、駆逐艦自慢の雷撃火力が疎かとなっているはずだ)。その為致命的ダメージを受け得る要素はほとんど雷撃戦のみで、夜戦火力も活かせなくなる為恐れるに足りない。
仮に夜戦に縺れ込んでも、このパターンで昼戦・夜戦合計で3隻以下しか撃沈判定を出せず敗北するシチュエーションはよほど運か装備が悪いので、お祓いか装備の見直しをした方が賢明である。

また、旗艦を水上艦、残りを潜水艦にすることで、水上艦を囮に対潜攻撃が苦手な単縦陣に固定しつつ、潜水艦で反撃に出る戦術も取れる。
航空戦艦や航空巡洋艦を多く含む編成には此方の戦術が有効だろうか。

対潜攻撃が不可能な戦艦・正規空母・重巡洋艦・大鯨・明石のみで編成されている艦隊にだって、潜水艦のみで編成していれば、仕様上魚雷を命中させた時点で勝利が確定する。
ダイソンに匹敵する火力からの大和型の弾着観測射撃にも、翔鶴型改二やイラストリアス級からの橘花や景雲の噴式強襲にも、摩耶改二やAtlantaの対空カットインにも怯える必要はない。
何も難しくはない、単に当てて逃げれば勝利である。当たらなかったら残念だったね…。
この為、極論を言えば未改造のまるゆでも大和型*10や長門型に勝てる(撃沈判定が出せるとは言っていない…)。
演習勝利ウィークリーを消化しながら、1-1ですら聞く事が難しいまるゆのMVPボイスを聞くチャンスである。
こんな八百長じみた戦闘を演習と呼んでいいのか?

…が、演習で有効なこの戦術、出撃では有効でない場面が多い。
まず、敵編成はマスごとにパターン化されているので、陣形を固定する戦術は使えない。
潜水艦を入れていても、単縦陣の戦艦レ級や駆逐古姫の先制雷撃を回避できる…なんてことはなく、いつも通り問答無用の単縦陣で襲い掛かってくる。
仮に使えたとしても、此方は旗艦大破で強制撤退、大破進軍で轟沈の可能性あり等、実戦で有効に働く場面はそう多くは無いだろう。
そして、潜水艦をまともに使える海域で、敵航空戦力と遭遇しない海域は少ない
これに加え2-1以降では対潜能力が高い駆逐艦後期型、3-1以降では軽巡flagship、5-1以降では軽巡ツ級が出現するようになり、潜水艦を使った戦術そのものの難易度が上がる。
敵自体が弱い前半海域ならともかく、艦載機の性能が此方に追いついてくる後半海域で制空権喪失した場合、触接されて艦攻でブチ抜かれ、戦艦だろうとお陀仏な危険性が高まってしまう。

それ以上に大きいのが敵の高い対潜能力。敵側の後期型・軽巡flagshipはほとんどが対潜装備である。此方の脆い潜水艦では、対潜が一番弱くなる単縦陣でも容赦なくボコボコにされてしまう。

艦娘との演習(対戦)で有効だからと言っても、せいぜい勝率が上がり任務の達成がしやすくなる程度で、頭の片隅においておけば便利な豆知識程度でしかない。
艦娘をメタって勝てた所で、肝心の深海棲艦に勝てなければ大きな意味はないとすら言える(ましてや敵側ユニットが異様に強い、艦これというゲームでは)。
一応実運用としては3-5北面を通るルートもあるので、『演習で強く、実戦に弱い』内弁慶というわけではない。(レベルを上げて回避でなんとかする、という大前提があるが)

余談だが、疲労しているが耐久がMAXでバケツも使えない(連合艦隊で護衛退避した駆逐艦など)、(中破グラを保存したい)、といった理由で特定の水上艦を意図的に損傷させたい場合、旗艦を水上艦、その他を潜水艦としてオリョール等に進軍することで、戦闘に負けることなく目的を達成するという小技がある。

このように、敵を選べば非常に強力な艦種となる。が、それが演習では誰と戦う演習かわかんねぇな…。
「巧く効率的に勝利したい」
そんな貴方のニーズにお答えし、時に小物の攻撃を引きつけ時に大物を一方的に打ちのめす玄人好みな艦。それが潜水艦である。




駆逐ハ級後期型elite「いつからお前は夜戦最強だと錯覚していた…?」 ヒュー ドーン [大破]
軽巡ツ級flagship「やられる前にやればどうということはない」 ヒュー ドーン [大破]
軽母ヌ級(鳥型艦攻装備)「一方的にやられる恐怖を味あわせてやろうか!」 ヒュー ドーン [大破]



短所

総合

装甲も薄く回避も低いため敵が軽巡・駆逐艦中心の場合砲撃戦の前に潰せないとほぼ被害は免れない。
特に後半マップではザコとして登場するflagshipや後期型は基本的に爆雷・ソナー装備なため一撃で致命傷を受けやすく、このため連戦が苦手。
耐久も装甲も著しく低く最大値でもあまり増えないため、相手の陣形が対潜に+補正のかかる輪形陣や単横陣だと、
ケッコン改造フル改修済でもノーマルイ級にワンパン大破させられることもしょっちゅう。
対潜が特に高いツ級が相手だと、単縦陣+大破していてもワンパン大破させられることも…開幕雷撃で沈められることを祈ろう。
だが一部の敵は先制対潜攻撃を習得しており、特に先制対潜しつつそこそこ丈夫なツ級flagshipや鳥型艦攻装備ヌ級は航空攻撃や砲撃支援を喰らってもぎりぎり耐えてからのカウンター大破を貰うことも。

ただしイオナを(略

装備スロットが非常に少ない(1~2)。加えてほとんどの装備が装備不可で自由度が低い。
ただし、伊13と伊14のみは初期から2スロットあり、改になると3スロットになる。

潜水空母に載せられる機数は非常に少ない(各スロット1、しおい・しおんが3)。このため先制空爆の威力は低い。
載せたところでボーキが無駄に溶けるだけになるケースの方が多い。水戦ならば例え制空権喪失でも多く落とされる事はない(1機に至っては仕様上落ちない)ので、運用するなら此方がお勧め。

潜水空母になると修理時間が倍になる。能力上限の伸びはそれほどでもないので改造しないほうが良いことも。
ただし改造して装備スロットを増やさないと夜戦でカットイン攻撃ができないのが悩みどころ。

非常に種類が少ない。大体は期間限定イベントでしか新型艦が実装されないので種類が増えにくく、数を揃えるのが難しい。史実では駆逐艦の数に次いで多かったはずなのだが。

イベント期間外で邂逅可能なのは6隻しかおらず、他は全てイベント海域限定であり、潜水艦を揃える事は容易な事ではない。

封殺するか一撃でやられるかという極端な特徴故か、2014年以降のイベントのほとんどのマップでは、潜水艦を一定数以上含む艦隊で出撃すると即外れルートに逸れるようになっている(海域によっては1隻でも含んでいたらアウトなケースも)。
実際「連合艦隊(第一・第二艦隊が同時に出撃)の第二艦隊は(保証はないがほぼ確実に)沈まない(と考えられる)」という仕様を使って強力な艦の砲撃を封じるデコイとして、
大破覚悟で突進するという3-5北(または上)ルートでの潜水艦運用の凶悪化版のような手を使えたケースがイベントにおいて存在した。
またもっと酷い場合は陸上型ボスの攻撃を引き付けるために応急修理要員or女神を積んで轟沈上等の囮要員とするとんでもない編成が有効だった事もある。
「潜水艦の特性を利用した戦術」というよりは「仕様の穴を突いたアクティブデコイ」としての運用であり、運営には想定外の挙動だったのか、この後連合艦隊編成時は旗艦に潜水艦を編成する事が不可能となる修正がなされている。

結果嫁と共に歩む機会を最初から奪われた潜水艦嫁提督は涙を飲み、対艦火力がバカ高く、対潜がお留守な敵相手に有効な戦術を使えないといった事が多い。
それでも対潜デコイが有効な場面は細々出てきており、少なくとも以前よりはデコイとして活躍できる場は増えている。
むしろ、そういった役目では潜水艦の持ち味たる「雷装」ではなく「高速化できるか否か」「水上戦闘機による制空値底上げが可能か」というゲームシステム面での役割が重要となる為、3スロをもつ「潜水空母」であるイヨ・ヒトミ以外の潜水艦の居場所が彼女らが未着任等の理由で起用できない場合の代替品程度の役割でしかなくなっているという別の問題が発生している。

あと、イオナを除いて潜水艦はデフォルトだと低速しかおらず、高速艦が求められる場所が苦手。
これは艦これにおける高速と低速の境界である28ノット以上を出せる潜水艦が、第二次世界大戦世代には存在しない*11ためである。28ノット以上出せる潜水艦が出現するのは冷戦時代の原子力潜水艦になってから、通常動力型潜水艦に至っては現代まで含めても非武装の米軍実験潜水艦くらい*12しか存在しない
後に機関部シナジーにより、ついに高速の潜水艦を恒常的に運用可能となったが、艦娘側の潜水艦は伊13と伊14を除いて最大で2スロしかなく、今度は魚雷カットインが使えなくなる為痒いところに手が届かない。
まるゆに至っては改にならないとどんなにレベルを上げて補強増設しようと高速にすらなれない。

残念だが現状の艦これで「最初から高速の潜水艦実装はよ」というのは「戦略原潜や霧の潜水艦を実装してくれ」という事であり、WW2世代の艦がメインのこのゲームにおいては、とんだないものねだりなのだ。

そもそも対艦魚雷よりも対潜魚雷・ミサイルを主兵装としている現代の原潜の用途的にも、補給・入渠に燃料が絡む(原潜は原子力で動いているので、重油の補給が必要ない)ゲームシステム的にも、大体艦娘に原子炉とかいう時点で色々な意味で問題があるので、その意味でも実装は絶望的である。
ちなみに、そのイオナの速度は80ノット。こんなもんタイフーン級でもロサンゼルス級でも対潜魚雷でも追いつけんわ!
やはり架空の存在と現実の兵器を比べるだけ野暮という物だろう。

昼間

先制空爆や先制雷撃では自分が狙われない分他に攻撃が向かってしまう。
砲撃戦でも大物の攻撃だけ他に向くため、ある意味囮として最悪。

対陸上型戦でかつ特二式内火艇を装備しないと砲撃戦で何もしない。戦艦がいる場合攻撃が2順するため相対的に貢献度が下がり、さらに敵の対潜攻撃の回数も倍増し危険度が増す。

昼の回避性能は戦艦以下。相当のレベル差がないと回避にはあまり期待できない。

雷撃は全艦が同時に放つため、同じ目標に撃つこともある。
先制雷撃で全員で同じ艦を攻撃、一隻しか沈められない→残った艦に砲撃戦でフルボッコにされるなんてことはざら。
雷撃の目標が被るのは潜水艦に限らないのだが、やられる前にやる戦法しかない潜水艦では特に被りが致命的になりやすい。


夜戦

確かに防御は優秀だが火力値がないため攻撃面は最低。ただしイ(略
威力を補うためカットインか連撃を使うべきだが、連撃装備はできないため、夜戦を重視するなら運の要素の強いカットイン攻撃に頼らざるを得ない。
そして潜水艦でカットイン攻撃をするには伊13・伊14を除き、比較的高い改造レベルで改造せねばならず、道のりが長い。

夜戦は夜戦でも、昼戦から移行するのではなく最初から夜戦の戦闘では補正がなく普通に当てられるし大ダメージも受ける。
また極めて限定的なシチュエーションだが、連合艦隊での昼戦から移行する夜戦でも補正が無くなる。


総評

回避と耐久がともに弱いため軽巡・駆逐艦が少し混じっているだけで削られやすく連戦が非常に苦手だが、敵を選べば潜水艦部隊は無敵と化し、低い燃費に見合わぬほどの活躍を期待できる。
特に1期では2-3での燃料・弾薬拾いつつあらかたの出撃任務が達成できる「オリョールクルージング」、鋼材を拾いつつ東方クエをこなす「カレークルージング」は廃人御用達となっていた。
極まった廃人の中には潜水艦を各種10隻以上所持して、その全てがレベル99なんてのもいるとか。
それがあまりに広まりすぎたためか、潜水艦=ブラック労働というネタが広まってしまい、特にキャラの濃いゴーヤはひたすらそのネタで弄られることになった。
嫌悪感を示す提督もいるので注意が必要…だったのだが、最近では限定ボイスで自らオリョール云々を言い始めたりするあたり、半公式ネタになってしまったようだ。

2期では有効な活用場所であったクルージングが軒並み消滅してしまい、5-5の潜水艦攻略もかなりハードルが上がってしまった為有効な運用場所がめっきり減ってしまったが、それでも一部の期間限定イベント海域においては潜水艦を育成していると楽に進める場所が少数ながら存在している。

汎用性は全くないが、自身の領分に持ち込めばどの艦種も真似のできないことができる。
潜水艦を手に入れることで提督ライフは一段違うものとなるだろう。

ただ、実装最初期は
  • 演習が単縦陣固定だった時代の潜水艦編成
  • 当時はまさに規格外、現在でも潜水棲姫と比肩し得る性能を持っていた霧の巡航潜水艦・イ401(イオナ)
  • 此方の潜水艦とは比べ物にならない耐久性を持つ深海棲艦側の敵潜水艦

これらから潜水艦を「まず沈められることのない壊れ艦種」と勘違いし、無理な運用で潜水艦娘をあっさり轟沈させてしまう初心者提督が後を絶たなかった*13
決して潜水艦そのものが強いわけではなく、当時阻止する手段がなかった単縦陣からの先制雷撃と敵潜やイオナの超性能が強かった事が招いた悲劇と言えなくもないだろう…。

長かった「冬」

なお、潜水艦が何の制限もなく6隻編成で活躍できたイベントというのは、艦これの歴史上で見ると非常に少ない。
連合艦隊の仕様上、今後も潜水艦オンリーでクリアできる海域はまず来ないと考えていいだろう。
勿論、今後遊撃部隊で潜水艦7で出撃可能な海域が出る可能性は0ではない。

  • 2013年夏:旗艦大破出撃・進軍が可能だった為、イムヤもしくはゴーヤ単艦の状態でボスへ突撃・支援と先制雷撃でのカスダメによる削りが主流に(正直、当時未実装だったまるゆでもできるんじゃないかというか…。その後旗艦大破で進撃・出撃不可に修正された)
  • 2013年秋:大破進軍が不可能となり、当時は潜水艦の数も最大4隻だった為、速度指定固定があるE-5以外では潜水艦を利用した削りは実用的ではなかった
  • 2013年冬:タカオ・キリシマ・ハルナ・コンゴウ・マヤとの戦闘で、戦艦・巡洋艦級の超重力砲を回避できナガラ級の超重力砲*14を封じられるイオナが大活躍(艦娘の潜水艦はナガラ級の対潜攻撃に耐えられない場合があり、さらにこのイベントのみ旗艦を撃沈しなければゲージが減らない通常海域仕様だった為、どちらかというと「クリア後のクルージング時の潜水艦の数合わせ」の意味合いが大きかった)

これ以降は
  • 高い対潜攻撃力を持つ軽巡・駆逐flagship・後期型駆逐艦の大量配備
  • 索敵値を満たしていなければ逸れる羅針盤の登場(潜水艦は素索敵値が低く、通常の電探が装備できない*15上、索敵値が高い偵察機を積んでしまうと補強増設なしでは夜戦魚雷カットイン装備が困難もしくは不可能になり、攻撃力がガタ落ちする)
  • 潜1で確定ハズレマス逸れしてしまう
  • ボスが陸上型で雷撃が届かず、雷撃が主な攻撃手段となる潜水艦はカミ車やロケランなしには攻撃できなくなる
  • 連合艦隊戦・ルート固定条件で自由枠に潜水艦を入れる枠がない
  • ボスも潜水艦で攻撃対象にできない、そもそも出撃条件の段階で潜水艦を編成できない

など、仕様変更と艦これを取り巻く環境が大きく変わった事で冬の時代が長く続くようになった。

そんな中でも、厳しい制約の中イベントを潜水艦の嫁と共に歩むという修羅の道を通る事を決めた提督もいるとか。
中には「まるゆ1隻(連合艦隊の場合は第1第2艦隊それぞれに1隻ずつ)を使ってイベント高難度海域を攻略する」猛者、別名まるゆ提督も存在する。
ルート制御の関係で潜水艦が編成出来る場合は必ず編成し、潜水艦が原因で100%ボスへ到達できないとなればまるゆを抜いた5もしくは10隻編成で攻略する徹底ぶりである。
彼の決死の行動によって、幾多の提督が勇気づけられてきたのは言うまでもない。

ついに訪れた「光」

…そして、イベント中は勝てて当たり前の弱小艦隊相手に任務消化や資材稼ぎをしたり、演習で戦艦・重巡洋艦や正規空母しかいないガチ艦隊(大体連合艦隊の第一艦隊)を相手に勝ち星回収に勤しんでいたり、つかの間の休息を満喫したりしていた彼女らに、ついに実戦で光る時は訪れた。

発令!艦隊作戦第三法のE-2「本土防空戦」である。
このマップは…
  • 潜水艦系6でも問題なくボスに到達可能
  • ボスはヲ級改で対潜攻撃不可能かつ魚雷カットインが有効
  • 道中に天敵のフラ軽や後期型駆逐艦が少ない(甲作戦ですら随伴に「くちくいきゅう」こと無印のイ級がいる)
  • 潜水艦のみで編成していれば、空襲マスを確定で完全勝利S通過できる
と、潜水艦が戦力として活躍できる要素が目白押し。
そして戦いの舞台はは本土=日本近海。E3以降は低速艦が不利になる事もあって「第16任務部隊から祖国を守るべく潜水艦隊全力出撃」なんて提督も見られた。
道中・決戦支援と索敵用の観測機こそ必要となるが、今まで羅針盤に弾かれ続けた恨みを晴らすには十分すぎる舞台となった。

さらに続く2017年冬イベント、偵察戦力緊急展開!「光」作戦においては潜水艦隊が主役に大抜擢
初っ端のE-1から潜水艦隊による輸送が猛威を振るい、さらにE-3の輸送作戦においても史実で伊14が姉の伊13を失いつつもこなしたトラック泊地への彩雲輸送を再現する形で潜水艦隊が出撃する事に。
流石に戦力ゲージ破壊については通常の連合艦隊に出番を譲ったものの、見事に役目を果たしたのであった。ただし、E-3においては深海棲艦による先制対潜という恐ろしいものを見る羽目になったりもした。

その後、2017年春イベント出撃!北東方面 第五艦隊ではそんな流れに深海側も対策を打とうとしたのか、
新たに登場した軽母ヌ級改に先制対潜が実装されている上に、軽母にも拘わらず射程が長いため最初に撃ち漏らすと即座に潜水艦を沈めにかかってくるという潜水艦側からすれば厄介な相手となった。
…が、その一方でE-4にてまさかの潜水艦編入時専用ルートが登場。このルートだと元々出撃できない戦艦以外のすべての艦種を自由に使えるため、
道中に現れる軽母ヌ級改を噴式爆撃機・基地航空隊・航空戦・支援艦隊をフルに活用して先制対潜前に排除できればボスまで比較的安全に到着し、
ボス艦隊のほぼすべての攻撃も潜水艦でダイソンできるため、他の艦娘は被害を食らう事無く全力攻撃して甲ゲージだろうと楽々粉砕するという活躍を果たした。

更に2017年秋イベント捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)では、最終海域でダメコン(潜水空母なら水戦と併用)を積んで夜戦マスにいるPT小鬼群や二級後期型やハ級後期型、ナ級後期型の夜戦カットインを対潜攻撃にして無効にしつつ西村艦隊を守るという、デコイ戦法で潜水艦が抜擢。
特にスロット数の多く制空補助がしやすい伊13や伊14が呼ばれることが多く、彼女たちのことを「名誉西村艦隊」と呼ばれる程の活躍を見せた。

が、2期では対潜能力が高い後期型がワラワラと出現し始め、1期に慣れ親しまれてきたオリョクル他各種潜水艦隊クルージングが軒並み効率が悪化・消滅
いよいよ潜水艦の立場と居場所が危うくなった…と思われたが、2-1の南西諸島任務要員に抜擢され辛うじて任務要員としては生き残った。
キス島で弾薬が入手可能にはなったものの、戦力としてはかなり危うい立ち位置になったのは変わりはない。

後に逆探が増設に装備可能になった事で5-5潜水ルートは実用的なものとして復権したが
  • 索敵が厳しい為、3スロで偵察機が積める伊13改と伊14改は必須
  • 起用する潜水艦は『運』が高い潜水艦である必要がある(砲撃戦フェーズが存在せず、夜戦頼みになってしまう為。特に素の運が高く潜水艦の中でも夜戦火力が高い方の伊47改、伊58改、伊36改、Drum改は優先度が非常に高い)
  • 増設に逆探、後期型魚雷の装備が推奨される*16
  • 潜水艦は当たれば中大破するほど脆い上、カットインしか南方棲戦姫に対する有効な攻撃手段がない為、練度の差が顕著に出る。この為ケッコンカッコカリ=700円課金の優位が大きい
・・・と、ハードルが高すぎる為、攻略の主流には至っていない。

それでも、一部の海域ではギミック解除要員として潜水艦隊が引っ張り出される事も出てきているので、2期移行後すぐほどの不遇ではなくなった。
2024年早春イベント「発動!竜巻作戦」では久々に潜水艦がクローズアップされ、カツ車こと特四式内火艇の組み合わせが大暴れすることになった。
その一方、ハ級後期型eliteの先制対潜(単横陣を敷いていれば理論上イオナですら中破する可能性があり、艦娘側の潜水艦にとっては「大破・T字不利でもワンパン大破の可能性が存在する」為、生き延びた時点で危険極まりない存在である)といった厳重な対潜警戒網に怯えなければならない根本的な耐久力不足は未だ解決を見る見込みはなく「増設に逆探を入れて回避を上げる」「支援艦隊・基地航空隊による支援」「警戒陣の使用」で対処する他ない。

通商破壊戦やパナマ運河攻撃作戦の実行ははたしていつになるのだろうか。

現状

艦種特性から「潜水艦を編成していると逸れてしまう」と先ほど言ったが、この潜水艦が必須となる海域がある。中部海域の6-1「潜水艦作戦」である。このマップでは3隻以上潜水艦を編成していなければボスから逸れてしまう

ではこの6-1、潜水艦が活躍できるのか?

答えは大方「否」である。

実はこのマップ、全マスに対潜能力が高いフラ軽や後期型、そしてソナーを装備している軽巡ツ級が配備されており、全マスで大破撤退の可能性がある。
結局『性能の低い潜水艦が活躍できるマップ』というより『性能の低い潜水艦を足枷に祈る』という方が正確な海域になってしまっている。
未だに根強い「イオナ帰って来てくれ」という声も、味方の潜水艦を買う理由が『戦力』としてではなく『燃費の良い便利屋』としての側面が強いからなのだ…。
6-1で霧の潜水艦隊を投入できていれば、難易度が味方潜水艦の低性能に起因するこんな作戦、鼻をほじっていてもクリアできるほど楽勝だっただろう。だがそれでは艦娘の立場がない。

演習では勝利任務の達成だけならB勝利以上が取れれば良いし、仮に大破が出ても戦闘が終われば元通りなので、戦艦や正規空母といった「対潜攻撃不可な大型艦のみ」で固められたガチ艦隊や、夜戦の強みが活かせなくなる水雷戦隊に対して、潜水艦はこの上なく有効である。

だが、敵艦隊に対潜装備が多く(海域によっては確定で対潜装備)、大破が1隻でも出たらほとんど撤退確定の実際の出撃では、継戦能力が低いデメリットがモロに出てしまう。この為、雷巡や空母とも併用して対潜艦を蹴散らすといった運用方法が必要となる。
その上、任務でS勝利が必須だったり、ゲージがある海域ならば単に勝てば良いというものではないので、その運用には注意しなければならない*17

敵の対潜能力の大幅向上、ヌ級改などの先制対潜攻撃可能な敵艦の登場、空襲マスですら一部で対潜哨戒機が飛んでくるようになり「絶対安全」でなくなる仕様変更により、最早イオナ級の怪物でもなければ「潜水艦を放り込んでいればクリアできる」などという時代などとうの昔に終わっているはずなのだが、未だに潜水艦への風当たりは強い。
そしてイオナは現代海軍相手に鎧袖一触できる架空の人知を超えた超兵器であり、艦娘達のモデルとなった第二次世界大戦世代の潜水艦は愚か、現代の潜水艦でも到底到達できる技術水準にはない。
例えたいげい型やロシア/アメリカの原潜が実装されたとしても、核ミサイル・核魚雷でも撃たせない限りイオナにはとても及ばない事は想像に難くない。
艦これ世界の人類が霧に追いつける日は遠い、いや永遠に来ないだろう…。

大体は先制雷撃が強すぎる事と、本来の潜水艦の任務である通商破壊戦や哨戒任務が艦これのゲーム性には不向きなのが原因である(敵を沈めるばかりが役目ではない、情報戦や兵站も大事なのだ)。

普段の味方の潜水艦の居場所は、任務消化やクルージングでの資材稼ぎと演習での勝ち星・経験値配給だけなのか?いや…。

そんな中での実運用

一応実運用のないわけではない編成もある。前述のうち3-5は主に上下2ルートがあるが、下は軽1駆逐5という非常に軽い水雷戦隊でなければ完全固定が不可能であり、雷撃値の高い敵を一隻でも取り逃がすと
Lv99だろうが100超えの駆逐艦だろうが魚雷回避お祈りゲーとなる。水母で制空と爆撃を行いながらの戦術は有効だが、強い敵のいる別ルートとの羅針盤ファイトが待つ。

上ルートは装甲空母(中破でも戦闘可、高火力)空母3などの空母系3に潜水艦3という編成でルートは完全固定が可能。そして空母は開幕空爆という潜水艦より早い行動フェイズを持つ。
つまり装甲空母で敵を半壊させ、残りを潜水艦の雷撃で半壊させるという二段構えで殺られる前に殺れルートという形。
もっともこの編成以外でも強力な艦は連れていけるため、一見利点がないようにも見える。が、最大の利点は「低コストの北方棲姫砲撃対策」にある。

水上艦なら戦艦だろうが正規空母だろうがワンパンで吹き飛ばしうるほっぽからのご褒美もとい拷問(ボイスから通称「カエレ」)は、北ルートの大きな脅威である。
しかも出るマスは3戦目、フラヲ改やら戦艦を含む前2戦で傷ついていれば余計に悲惨なことになりかねない。これを潜水艦は対潜攻撃に変えて逸らしてくれるのだ。しかもソナー爆雷ではなく航空攻撃。
もっともそれで中・大破することもあるが……帰宅を強制されること自体は結局上記の通り戦艦だろうが正規空母だろうが関係ないのである。つまり同じ運ゲーであれば、戦艦や正規空母級3+重巡3よりはコスト上マシということ。

しかもほっぽ以外の取り巻きは耐久力が低いため、こちらのレベルと装備の質さえ高ければ開幕攻撃は全てを葬ることもそれなりにある。
こうなれば極端な危険性はなく、やられたとしても大型艦6の修理・燃料コストよりはよほどお気楽である。

但しこの編成は「改二クラスの強力な空母3と高レベル潜水艦3に高品質の装備」を大前提とした高い命中・回避の質で先制し対処する廃人向けの構成である。
下ルート水雷戦隊は運ゲーではあるが、それゆえにLv70〜80台くらいの水雷戦隊でもスルスル抜けてしまえる日もある。
プレイ時間が短く、一日一回寝る前や出勤前の朝の運試し感覚でゲージ割りや週任務のネジ拾いをやる人には確実に下の方が手軽なのは間違いない。

この面でのもう一つの使い道としては、期間限定で行われた菱餅拾いやサンマ漁などがある。週任務で個数が限定されている装備強化アイテムのネジなどに変換できたり、限定任務で高品質装備・限定家具などが配布されていた。
後半面ほどドロップ率がいいため、魚群探知用にソナーを積んだ艦隊などを繰り出した後で疲労回復中に潜水艦隊を編成、ここの輸送船を水底に送っては菱餅などと交換するという、強烈に物騒な季節の催しをやっていた人も。

界隈では3-5で北方棲姫を撃破してアイテムを拾う「ほっぽいじめ」「カツアゲ」が有名であったが、空母・潜水艦3ずつの編成は夜戦で攻撃が通らないし昼での撃破はかなり困難。
逆に言えばほっぽから風物詩を強奪するには、どうしても水上艦がカエレ砲を食らっての修理費や潜水艦以上の燃料・弾薬コストを織り込む必要があった。
反面でルート固定や弱点である三式弾などの対策はハッキリしている事、発見率を上げる装備を積むためのスロット数の差(潜水艦は全て2、まるゆが1。駆逐・軽巡はほぼ3でそれ以上は4スロ)から
確実性ではこちらのほうがずっと上ではある。

……

かつての演習における潜水艦

現在でこそ潜水艦オンリーの編成は「海防艦・駆逐艦・軽巡のレベリングのカモ」として重宝されているが、かつての演習での潜水艦はいるだけで嫌がらせ認定やむなしとまで言われる程の非常に厄介な存在であった。
潜水艦娘は深海側の潜水艦と比べ、ステータス・雷装共に劣っているにもかかわらず、である。どうしてそのような事になっていたかというと…

陣形が双方共に単縦陣で固定だったのである

提督諸氏は知っての通り、単縦陣は対潜が最も不得手な陣形かつ雷撃・砲撃戦の威力が最も高くなる陣形である。
当時は対潜シナジーもなく、いくら脆い潜水艦娘といえども、単縦陣で倒すのは容易ではなかった(それ以上に硬いelite以上の敵潜水艦を単縦陣で撃破するのは当時の対潜環境では最早無理ゲーであった)。この為、低レベルの海防艦でも先制対潜で壊滅させられる今となっては信じられないが、当時は「全員対潜ガチガチにしても先制雷撃複数本をぶっ刺されて敗北」というのは比較的あり得る話だったのだ。

高レベルのオリョクル編成や4隻以上の潜水艦編成のまま放置しているような提督は対処が非常に難しく、演習勝利ウィークリーの邪魔者としてヘイトを買っていたものだった。
その後演習でも陣形選択が可能になり、演習相手が潜水艦旗艦の場合は深海棲艦の潜水艦隊と同じく梯形陣になるように仕様が変更され、演習の潜水艦オンリーが脅威になる事は少なくなり、むしろレベリングがし辛い駆逐艦や軽巡のレベリングに重宝されるようになっていった(ただし3隻以下の場合は問答無用で単縦陣になるし、空母系以外の水上艦が旗艦で残り潜水艦だと、いつも通り単縦陣の先制雷撃×5が飛んでくる事になるので注意)。

仕様の不備でいるだけで嫌がらせだったモノが、適切な戦術を取れるように仕様変更されただけで一気にカモに成り下がるのだから、何とも艦娘側の潜水艦の脆い事である…。
しかし、霧の潜水艦であるイオナがいた時代はほぼS勝利を取ることができなかった為、イベント参加に演習勝利が必須だった事もあって、事故要員として潜水艦は再び猛威を奮ったのであった。潜水艦娘ではなくイオナが。
ただ、現在でも1隻ポツンとガチ艦隊や嫌がらせ艦隊に混ざっていたりすると、レベリング目的だと非常に厄介な存在となってしまう事も。5-5にいるヨ級は最初から無視するのが安定である為、余計にそう感じるだろう。
実戦ではB勝利だろうとゲージさえ撃破できれば問題ないが、獲得経験値量が段違いな演習の場合、A勝利とS勝利の経験値が雲泥の差だからである。

ちなみに敵潜水艦の単縦陣が嫌がらせどころの騒ぎではないのは、1-5-1にいるアルバコアカ級elite*18や2014夏E1*19の阿鼻叫喚を見ての通りである。
これは、2016年の先制対潜実装まではいかなる手段を以ってしても阻止が不可能な開幕雷撃による所が大きく、先制雷撃のない潜水棲姫は高い耐久値以外脅威とはならなかったのであった。
……まぁ、先制対潜実装後はタダのネギを背負ったカモと化したのだが。ねぇどんな気持ち?先制雷撃しようと思ったら先に先制されてしまってどんな気持ち?

現在の演習における潜水艦


朝潮改二丁「左舷、敵艦発見!」 ヒュー ドーン 
浦風丁改「そこのけやー!」 ヒュー ドーン
谷風丁改「がってん!」 ヒュー ドーン
皐月改二「沈んじゃえ!」 ヒュー ドーン 
文月改二「これでもくらえ~!」 ヒュー ドーン
白露改二「まいどあり~♪」 ヒュー ドーン
Jervis改「さぁ、行こうか!Shoot!」 ヒュー ドーン
Samuel B.Roberts改「突っ込みますから!いいですか!」 ヒュー ドーン
那珂改二「どっかーん!」 ヒュー ドーン 
五十鈴改二「五十鈴には丸見えよ!」 ヒュー ドーン 
龍田改二「死にたい船はどこかしら~?」 ヒュー ドーン
夕張改「さあ、色々試してみてもいいかしら?」 ヒュー ドーン
香取改「敵艦みゆ、砲戦開始!」 ヒュー ドーン 
鹿島改「撃ち方始め!」 ヒュー ドーン
伊168「痛い!やめてよ;;」
伊58「痛いの痛いの飛んでかないよぉ」
伊401「やだやだやだ、痛いじゃない!」
呂500「やだやだ!」
伊19「いつの間にか敵になっちゃったのね…」

2016年に先制対潜が実装され、確かに1-5-1カ級eliteの脅威度は一気に下がった。
が、艦娘側がシステム面で強化されるという事は、此方と同じシステム・ステータスの艦娘達が相手となる演習が脅威になるというのは対空カットイン実装後の阿鼻叫喚*20を見ての通り。

敵側で先制対潜を行うのは一部の駆逐艦後期型elite以上や軽巡ツ級flagship、軽母ヌ級の対潜哨戒機搭載型のみであり、滅多に遭遇する事はない。
しかし、艦娘達は演習相手の提督の歴戦度次第で全員が行ってくる可能性があるのだ。
これがまた厄介な所で、当然ながら演習相手の艦娘達は提督の好みによって装備が変わる為、対空装備なのか対潜装備なのか見かけではさっぱりわからない
特に高練度の香取型・秋月型・朝潮改二丁・山風改二系統・浦風丁改・谷風丁改・皐月改二・文月改二・白露改二・鬼怒改二は対空・対潜を両立しているなんてケースも決して少なくはなく、対潜値が並の艦でも指輪付きなら決して油断はできない。
安心できると言えば、対潜値が低すぎて先制対潜が無理ゲーかつ対空カットイン装備になっている事の方が多いAtlantaくらい。
潜水艦を運用する側から見れば、何をしてくるか分かりにくい分、対潜攻撃可能な艦娘達は敵艦以上に厄介なのだ…。

五十鈴改二・龍田改二・那珂改二・朝潮改二丁・J級改・Samuel B.Roberts改・Fletcher級・夕張改・香取改・鹿島改辺りが並んでいるところに潜水艦で突っ込むのは、自分から負けに行く行為になり得るようになった。
特に、五十鈴改二・龍田改二・J級改・Samuel B.Roberts改・Fletcher級は無条件先制対潜能力持ちなので出会った瞬間一発大破させられる。まぁ、デコイ以外でそんな事はしないだろうが…。
とはいえ、五十鈴改二・龍田改二・J級改・Samuel B.Roberts改・Fletcher級以外はソナーが付いていない事も十分あり得るので編成を見て潜水艦隊を投入するというのも一考の余地はある。
そんなわけで、ある意味潜水艦隊最大の敵はイベント中で潜水艦絶対沈めるモードに入った水雷戦隊である。潜水夏姫の気持ちが思う存分味わえるぞ!
無論、そんなパターンであれば潜水艦を減らすことで容易に対処可能である。なお、潜水艦の艦娘は潜水夏姫をワンパンする火力の対潜攻撃を集中的に受け続ける事になるので、オーバーキル火力でリンチされる事となる。これはひどい

更に2017年春に実装された新艦種「海防艦」に至っては、装備次第では練度が1~14で先制対潜可能
まさに潜水艦狩りのスペシャリストであり、この艦種が出てきた時は素直に控えるべし。
また、軽空母の中でも護衛空母のジャンルを持つ大鷹型やGambier Bay、瑞鳳改二乙、龍鳳改二系統も非常に高い対潜値を持つため、相手にしない方がいい。
ついでに海防艦を使った近代化改修で対潜値を上げられるようになったのも潜水艦にとっては逆風である。


艦娘の紹介

背は低めだが、胸部装甲は厚めだったのは最初期の話。
2013年末の伊401以降追加実装された潜水艦は伊26以外、海外艦娘・アメリカ艦娘も含め全て胸部装甲が薄めにデザインされている。
むしろ明確にデカいと分かるのは伊8、伊19、伊26の3名だけだったりする。
服装はまるゆ及びイオナ以外は青のスクール水着もしくは競泳水着で統一。ゴーヤ曰く「提督指定の水着」らしい。
ちなみにゴーヤ、イムヤ辺りは提督(と絵師)の良心の呵責かスク水の上にセーラー服の上だけを着用している(いわゆるセラスク)が、イクやはっちゃんはスク水だけ着用している。
憲兵「出番か?」

魚雷を手にしているが、それ以外には機械的な艤装はほとんど見当たらない。

ドイツ製のユーとイタリア製のルイージとカッペリーニは全身を覆うウェットスーツ状の服を身につけているが、改造して日本の艦娘化するとセラスクとなる。
しかもイタリア組に至ってはセーラー無しの白スクであり中破すると透ける
ゲシュタポ「出番か?」
カラビニエリ「いいぞもっとy…出番だな。」

ネタに事欠かない艦娘が多く、スマホで遊んでる疑惑の伊168、『でち公』と呼ばれブラック労働ネタで虐げられるネタが定着している伊58、もうなんかいろいろ危ない伊19、半分ドイツ娘な伊8、
特徴的な口癖から『たいせつたいせつ教』というものを生み出した伊401、潜れない(沈む)潜水艦娘まるゆ、劇的ビフォーアフターを体現したU-511/呂500、
「ねぇねぇねぇ」が口癖のゆるふわ系ロリ巨乳の伊26、ネガティブな伊13、吞兵衛な伊14、4回衣替えし3回名前が変わるルイージ・トレッリ/UIT-25/伊504、バターライス推しの伊400、
と1期に実装された潜水艦だけでも非常に濃いメンツになっている。
通常海域が一新しオリョクルが消滅した艦これ2期からは、
囁きボイスが特徴的な伊47、大人しい性格の伊203、海防艦がトラウマなスキャンプ、しっかり者の伊201、戦果に誇りをもつサーモン、語尾に「お」が付くルイと同じ運命を辿ったコマンダンテ・カッペリーニ/UIT-24/伊503、補給と同時にカレーの材料を確認する伊36、ギャル系でどこかこどもっぽいドラム、酒豪であるもののうわばみでイヨよりは加減をわきまえている伊41
と通称「オリョクルを知らない世代」である潜水艦が増えつつある。
2期のメンツが燃費が軽いのがほとんどなのは何の因果だろうか



海大型潜水艦

潜るとすごいポニテ娘伊168(通称イムヤ)のみが属する(未実装艦多数)。

浮上航行で艦隊に同行し、艦隊戦で敵艦隊を追撃・離脱できる(水上)高速力と高雷撃力を持たせた攻撃型の大型潜水艦。
だがエンジンの性能が追いつかず、目標の速度が得られたのはミッドウェー海戦を終えて制海権を掌握されつつある中だった。

改造しても潜水艦のままである数少ない潜水艦。修理時間が延びず、純粋な潜水艦としての取り回しは最高。
ただし最終能力的には雷撃や運の低さから潜水艦および潜水空母の中では最低クラスとなっている。一応武勲艦なのに…


巡洋潜水艦

喋りにドイツ語が混じる伊8(通称ハチ、あるいははっちゃん)、語尾が「なの・の」な泳ぐ19禁伊19(通称イク)、声が潜水母艦そっくりな伊26(通称ニム)、夕雲型みたいに主力オブ主力を自負する伊36(通称みぃむ)、嵐や有明に似た口調の伊41、ささやき声が特徴の伊47(通称ヨナ)、たまに語尾が「でち」になる伊58(通称ゴーヤ)の7隻が属するが、19と26と36を除き別型のため姉妹ではない*21(未実装艦多数)

航続距離の長さを重視し、索敵用の水上偵察機を搭載可能な偵察能力に長けた潜水艦。
伊17はこの水上偵察機から爆弾を落とし、歴史上唯一のアメリカ本土への空襲成功という地味に凄いことをやってのけた。成果はお察し下さい
これを発展させたものが世界でも他に類を見ない水上攻撃機を搭載した潜水艦、すなわち潜水空母である。
ちなみに一部はかの特攻兵器『回天』の運用母艦としても利用されたが、艦これでは絶対に登場しないと明言されている。

改造すると伊47以外は潜水空母になるのが特徴。
その内伊36と伊41は最初から潜水空母であり、未改造でもスロット数が2であるが改装してもスロット数は増えない。
ただし潜水空母になると修理時間が延びるので、あえて改造しないでおくか別に2隻目を育成するのも選択肢に入る。
58改は50、8改は25と運が高くカットインが期待できるので、S勝利による対空餌集めをするなら改造した方がいいが。
また伊58改、伊47改、伊36(改)、伊41(改)は補強増設に特四式内火艇が入るので7-4クルージングをする時の優先度がやや高くなる。
その辺はプレイスタイルで考えよう。


潜特型潜水空母

最初から潜水空母であるカテゴリー。
ほんのり日焼けした姉妹の伊400(通称しおん)と伊401(通称しおい)が属する(未実装1隻)

潜行したまま長期航行し、目標の近くで浮上して攻撃機を発進させ
破壊工作を行うというコンセプトを本格的に実現した当時世界唯一の潜水空母。
水上攻撃機3機分の搭載スペースや発進用カタパルトなどのため潜水艦としては異常なほどの巨体だが
理論上の水上最大航続距離は巡洋型の1.5倍以上で地球一周を余裕で超えている。これは原子力非搭載艦としては異例の長さ。
リソース不足を補うべく速攻からの早期講和に持ち込むため、本土を戦火に見舞われた事のないアメリカ西海岸を爆撃することで民意を反戦に向けるために開発された日本の秘密兵器だが
完成した時期は終戦の数ヶ月前。聯合艦隊は大和他僅かを残し滅び去っていた。
パナマ運河破壊による戦力展開遅滞を計画されたこともあったが、結局特攻母艦として出撃するも、特攻機として起用される予定だった晴嵐出撃前に終戦を迎えまともに参戦することはなかった。

潜水空母は空母と呼ばれているが実際には潜水水上機母艦と言うべきもの。
ゲーム中でも搭載できるのは水上機だけで空母用の艦上機は載せられず、14cm単装砲もゲーム中では使用できず砲撃戦もできない。
巨体の分耐久力が高く艦載機搭載数も3倍と他の潜水空母より性能は高いものの、燃費は軽巡並みに悪化している。
また、入手方法が戦艦レシピ等を用いた大型建造か6-1最北端で空母姫+ヲ級編成を引いてS勝利(ドロップ率は驚きの0.4%)と限られているのが難点。

巡潜甲型改二

潜特型に次ぐ第二の潜水空母。
引っ込み思案の一番艦伊13(通称ひとみ)と、自由奔放な呑兵衛艦の二番艦伊14(通称いよ)が属する(未成艦を含めれば未実装2隻)

潜特型潜水艦建造の計画縮小に伴って、その穴を埋める簡易量産型潜水空母として既存の巡潜甲型潜水艦を改装する形で完成した。
潜特型よりも1機少ない、2機の晴嵐を運用する能力を持つ。
完成した時期は伊401より少しだけ早かったが、与えられた任務はウルシー環礁奇襲爆撃を目的とした「嵐作戦」のため行われたトラック諸島への偵察機輸送作戦「光作戦」のみに終わった。
なお、嵐作戦自体も実行より先に終戦を迎えたため中止となっている。

改装前から2スロット、改装後は3スロットという特性を持ち、耐久性の面では伊401とほぼ互角。
特に3スロット化は潜水艦用の補助装備や制空補助の水上戦闘機と相性抜群であり、補強増設で補助スロットを開けれればボイラー+タービンによる高速化と魚雷カットイン攻撃の両立も可能。
ただし、雷撃の能力値は改装前の他の潜水艦と同程度とパンチ力には欠けているため、状況に応じて装備を適時交換しながら持ち前の汎用性を活かしたい。

潜高型

2021年春イベントにて実装。
世話焼きな一番艦伊201(通称フレイ)と、口数が少ない三番艦伊203(通称フーミィ)が属する。

WW2最末期に誕生した水中高速潜水艦。
だが前述したように、速力28ノット以上を出せる通常動力型の潜水艦はWW2世代は愚か、現代に至ってすらも兵装を持たない実験艦アルバコアくらいのもの(=戦闘用の潜水艦では皆無)である為、あくまで『低速』である。「高速潜水艦」である事は本人も強調しているが、決してイオナのようなイメージを持ってはいけない
この為、水中の高速力は『回避の高さ』で表現されており、最終的な回避は呂500よりも上になる。
その後のアップデートにより「新型高温高圧缶」を装備すると高速化し、タービンも併用すると速度が高速+になる。
高速+になる潜水艦は現状潜高型の2人だけである。
2023年早春イベントではなぜか彼女らに最終海域含む複数海域でかつてのクロスロード神拳すら上回る超特大特効があることが発覚し、一気に注目の的に。
人によっては雷巡トリオを差し置いて彼女らを露払い兼フィニッシャーとして起用することが多発し、一躍脚光を浴びた。
E-5甲で手に入る補強増設2個は高速統一最短ルートでの彼女らの採用時に使えということか

譲受艦

色白内気なドイツ娘U-511(通称ユー)改め明るく天真爛漫な日焼け娘呂500(通称ろーちゃん)のみが所属する(未実装1隻)。
あまりにも見た目が変わりすぎる上に名前も変わるため、演習相手のろーちゃんを見て『ユー以外にも新潜水艦娘が追加されたのか』と勘違いした提督も多いだろう。
性格や声色もかなり、というか別人レベルで違う。
ヒトラー「信じて送り出したUボートが…」

ドイツ海軍の潜水艦であるIXC型Uボートが、同盟国である日本での量産用のひな形として帝国海軍に無償提供されたもの。
IXC型は当時のドイツ海軍の中核を担う潜水艦のひとつであり、量産性は低いものの長い航続距離を活かした通商破壊向きの艦であった。
ヒトラーはこれを日本でも生産させることで、日本によるインド洋での通商破壊作戦の展開を期待したのである。
しかしせっかくやってきたものの、Uボートの構造はあまりにも精巧すぎ、当時の日本の工作技術では複製不可能であった。

伊号潜水艦よりも小型のためゲームでも火力や耐久は劣るが、装甲面が高め。
また伊168同様に改造後も潜水艦のままであるため、燃費や入渠時間も悪化することがない。
運も30~44と中々高くカットインを狙っていける。
現状唯一の二段階改造ができる潜水艦だが、その際容姿と性格が別人レベルに変貌するため、どちらの状態をとるかが悩みどころ。
外見上の変化に関しては絵師の島田フミカネ氏曰く、ウェットスーツを解析しようとしたら破れてしまった上に補修や換えが用意できず、
代替品としてスク水を着せられ、セーラー服はレーベ達が持ってきた夏服を潜水艦娘用に加工したものとのこと。
呂500号になるとドイツのジャイロ機構と酸素魚雷を組み合わせた秘密兵器・試製FaT仕様九五式酸素魚雷改を持ってくる。
現状ワンオフ装備で、威力は既存の九十五式酸素魚雷系の艦首魚雷に劣るが、命中がなんと驚異の+7。
ただし、現状潜水艦はオリョクルで練度任せに狩りやすい獲物を狩るか、大物は58のカットイン一発に依存する使い方が多いので他の艦種より命中パラはあまり重要ではないが…
おまけに後期型魚雷でなく改修が実装されていないのも痛く、後期型魚雷が恒常開発及び改修できるようになったため、価値が暴落してしまった。
彼女を語る上で外せないのは持参装備の「WG42(Wurfgerät 42)」。主に軽巡・駆逐・水上機母艦用*22の対地装備の一種だが実装当初は効果が低いどころではなく*23産廃装備とさえ蔑まれたが、後のアップデートで対地攻撃効果が上方修正され、現在ではイベント海域にほぼ必須装備となっている。
複数搭載すると効果が累積するが1つあたりの効果量が減少していき、本装備を2つを搭載させると対ハードスキン装甲持ちに対して凄まじい火力を叩き出す。効果量の仕様上2つ搭載がベストと言われており、4スロット組はもちろん補強増設枠に8cm高角砲が搭載できる阿賀野型もこの芸当が出来る。
また、三式弾や戦車及び内火艇といった他の対地装備とも効果が重複するため、本装備のあるなしでは要所要所での難易度が激変するとさえ言われる。
その上で大問題なのは、この装備の入手手段が海域突破報酬/期間限定任務報酬/U-511のドロップしかなく、U-511のドロップもイベント海域に限定されている上に2年近く音沙汰なしという初心者/復帰提督泣かせな点である。

しかし、日本の鎮守府は潜水艦にナニを教えているのか…潜水艦の闇は水底より深い。

Salmon級

2023年夏イベントにて実装。久々に魚雷を持参する潜水艦。Salmonが所属。

Gato級

ついに奴らが来た
2021秋イベントの後段作戦にて実装。
伊168らが実装されてからはや8年経ってから実装された、初の連合国籍の潜水艦。DrumとScampが所属。
あの「USS SS-215 Growler」「SS-218 USS Albacore」「SS-257 USS Harder」といった、艦これ界隈でもよく名前を見かける、名だたる潜水艦軍団が含まれる艦級。

多くの艦船のみならず数多くの人間や物資も海に沈め、日本を干からびさせた怨敵である一方、今にまで続く海上自衛隊の潜水艦の基礎を築いた艦級でもある。
それが海上自衛隊に貸与された「SS-261 USS Mingo(ミンゴ)こと初代『くろしお』」である。ウチちゃうで・・・

接収艦

日本の勢力下で活動していたところを、祖国の敗戦によって日本海軍に接収され、伊500型のコードネームを与えられた潜水艦達。
イタリア生まれで三国を渡り歩く数奇な運命を辿った、マルチェロ級潜水艦10番艦コマンダンテ・カッペリーニとグリエルモ・マルコーニ級潜水艦4番艦ルイージ・トレッリの2隻が実装されている。あの配管工の弟のほうとは関係ない。

最初は通常の潜水艦から輸送潜水艦へと改装、さらにドイツ所属のUIT-24/UIT-25に変わり、最後には白スク水をきた伊503/伊504になる。
ルイージには国籍が変わるごとにルイちゃん/ウィーちゃん/ごーちゃんという渾名があるが、カッペリーニには何故か渾名が無い。
ムッソリーニ「うちのソンメルジビレに好き勝手しやがって…」

接収された時期は既に日本の敗戦まであと3ヶ月という状況であり、戦力として用いられる機会はなく僅かに浮き砲台としての役目を果たしただけであった。

合計3度の改修で弱体化したり強化されたりする性能の変化が激しい艦娘で、装備も何も持参してこない。
最終形態の伊503/伊504になって、ようやく他の伊号潜水艦に準ずる程度の性能を得られる大器晩成型。
その代わり、ドラム缶の搭載や機銃による対空カットインができたりと独自の持ち味も持っている。

イタリア艦娘ということで、イラストレーターはもちろん「あの」じじ。マエストラーレ級姉妹とは別ベクトルでやりたい放題している。特に伊500シリーズ

三式潜航輸送艇

正式名称は三式潜航輸送艇・ゆ1型。通称まるゆ。
白のスク水を着てアウェーな海軍で場違いな自分に悩みながらも精一杯がんばる健気な子。
陸軍所属なため微妙に『艦娘』ではないらしく、提督を「隊長」と呼ぶ。

陸軍は激戦区では駆逐艦による高速輸送(鼠輸送)すらも難しくなってしまったことを懸念し
効率は悪いが割と成功率の高かった潜水艦輸送(モグラ輸送)を行うべく海軍に「輸送用に潜水艦くれ」と打診。
だが海軍は「後で輸送用の潜水艦が余ったら貸してやるよ。そのうちな。あ、人は貸さんよ(意訳)」と言う。仲良くしろよ…
陸軍は海軍に潜水艦運用の権限を握られたままだとムカつく不都合だということで自力で潜水艦を造ることを決定。
自力で製造不可能だった潜望鏡だけは海軍に発注したり、明らかに陸軍が不審な動きを見せていたので海軍には内密にしていたこの建造計画は海軍にはある程度漏れていたのではとされているが、潜望鏡以外は全て陸軍側が捻出するため海軍としても特に文句を付ける理由もなかったので看過された。
だが、専門外の民間の工場で潜水艦造りのノウハウのない陸軍が最初に作ったのは潜ってるんだか沈んでるんだかよくわからない失笑モノの艦だった。
試作1号のお披露目には海軍も呼んで盛大に行われたが、潜水艦としては明らかにおかしい挙動の末に沈没同然の潜航をしたため海軍側が騒然となった横で陸軍は万歳三唱で喜んだという。
改良を重ね後に量産されるも、相変わらずノロい・狭い・まともなトイレすらないと乗組員には地獄のような環境と性能。
そんなマヌケなモグラであっても戦地の兵士達にとっては貴重な物資を運んできてくれる救いの女神なのだった。
まあ海軍も普通にやってたんだけどね、潜水艦輸送。イラストで持ってる運貨筒海軍の装備だし…

ちなみに現在使用可能な艦艇の中でこの娘のみ固有の艦を表さない量産型扱いであり、このゲームにおける「まるゆ」は38隻いた「三式潜航輸送艇」達の総称となっている。そのためか下記のような特殊な特性がある。

彼女を近代化改修に使うとレベルアップで上がらない「運」が上昇する。さらに育てて改造すると上昇量がアップするが
まるゆは攻撃力ほぼゼロ、装備一切不可(改でようやく1スロット開放)という超弱小艦なのでまともに育てようとするとキツい。補強増設に潜水艦電探を乗せて後期型艦首魚雷を搭載すれば実装6年半にしてやっと魚雷+潜水艦電探CIを放てるようにはなるが威力はお察しである。
その代わり燃費は全艦最高で修理費も激安と使い捨ての囮としては最高。レベリングのお供にすればLv20なんてすぐである。
極まりすぎた廃人の最終目標は、この娘を量産しての全ての艦娘の運60化(現在の検証によると、カットイン発動率に関わるのは60で頭打ちでそれ以上上げる意味はあまりないため)となる。

なお、アーケード版では近代化改修がないので、デッキに組み込むとそのデッキにいる艦娘全員の運が上がるという扱いになっている。
なお、まるゆが実装された際の紹介動画ではラストでまるゆが長々と自分が役に立つ事を主張するという異例の扱いを受けた


「霧の艦隊」

蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-とのコラボイベント「迎撃!霧の艦隊」にて、ヒロインであるイオナ(伊401)が期間限定で配備された。
近未来を舞台にした原作において「霧の艦隊」が(作中における)現代兵器を圧倒していた設定を反映してか、その性能はチート以外の何ものでもなく、潜水艦どころか並の戦艦を凌駕する火力と装甲に加え雷巡クラスの雷装
そして『高速』と潜水艦の基準を遥かに上回る攻撃力と耐久を兼ね揃えた、劇中と同じくイベント海域攻略の「秘密兵器」だった。
そのため当時可能な限りの潜水艦対策をした状態ですら一回の戦いで倒しきることはほぼ不可能。自軍で使うときは女神と讃えられ、敵として演習に姿を現した時は悪魔と恐れられた。
ただその分戦艦並に燃費も悪く、イベントをクリアすることで配備された重巡タカオ、戦艦ハルナと比べるとまだマシとはいえ、攻略中の提督は資材運用に頭を悩ませることにもなった。

経験値のカモとして木っ端微塵にされてしまう伊号潜水艦に混じり、ピンピンする霧の巡航潜水艦が突っ立っていてSを逃す、というのは良くある話であった。

詳細なプロフィールは作品項目を参照。

あくまでイベント限定配備なので、「迎撃!霧の艦隊」イベント終了後はナノマテリアル(イオナたちを構成する物質)で作られた「『霧』の桐箪笥」を残して鎮守府から去った。
それ以降は建造でもドロップでも手に入れることはできなくなったが、全員時報ボイス完備ということやその能力の高さを惜しみ、再度コラボイベントなどで参戦することを希望している提督も多い。


【キャラクターとしての潜水艦娘】

伊168

「伊168よ。何よ、言いにくいの? じゃ、イムヤでいいわ…よろしくねっ!」

赤髪のポニーテール。途中に巻いてある白いリボンと、青色になっているテールの先端が目を引く。
記念すべき艦これ初の潜水艦。彼女から潜水艦のスク水と、語呂合わせ的に名前を呼ぶ習慣がついたと言っても過言ではない。

全体的にフランクな性格で、武勲艦であるためか好戦的で自信家な台詞も多い。
「敵の船底に大穴開けてあげるから」
「密かに近づいて、確実に沈めるの」
「やった!海のスナイパー、イムヤにお任せ!正規空母だって仕留めちゃうから」*24
彼女の夜戦突入時の台詞は、夜戦における潜水艦の脅威を端的に表している。
「夜は私たちの世界よ。仕留めるわ!」

勝ち気な面があるが基本的には現代っ子か。
「あ!後ろから見てたの? スマホとかで遊んでたんじゃないからね」
何故かは不明だが、一部の提督には非常に耳に残ると評判。
「わぉ!大漁大漁!」

時報では、提督と一緒にご飯したり。
「ヒトサンマルマル。司令官と一緒のお昼、嬉しいな」
提督にお昼を振る舞ったり。
「ヒトキュウマルマル、あたしカレーしか作れないけどいい?じゃあ一緒に作ろっか!一時間後、一緒にたべようね」

伊8

「グーテンターク…あ、違った、ごめんなさいね…“はち”と呼んでくださいね」

セミロング程の金髪を二つに結わえている。貴重な眼鏡枠。中破すると眼鏡が消える。
かなりの読書好きなようで、所持している本から魚雷が飛び出ているが召喚でもしているんだろうか。
敬語が多く、比較的ゆっくりと喋ることから控えめな性格かと思うが、提督に物怖じせず本をねだるあたり、案外マイペースなのかもしれない。

『はち』とも名乗るが、『はっちゃん』でもいいらしい。
『はっちゃん』を自称している回数の方が多いので、本格的にそちらに乗り換えたのかもしれない。
ろーちゃんにも時報で『はっちゃん』と呼ばれている辺り、艦娘間でも『はっちゃん』が定着しているのかもしれない。
「うん、提督が言いやすいなら、もう、“はっちゃん”でもいいよ。うん」

潜水艦の中では珍しくはっきりと戦闘があまり好きではない旨を告げているが、「やる時はやる性格」のようだ。
ドイツまで行って帰ってきた実績のためか、長距離には確固たる自信を持ち、ドイツに派遣された任務に唯一成功した艦であるためか、よくドイツ語が混じる。その中でも『8』を意味する『アハト』をよく口にする。

また、MVPを取るとシュトーレンを所望し時報ではドイツパンを焼いているので、1度味わったドイツ料理の味も気に入っているそうな。
時報では読書してのんびりしつつも、料理上手らしく朝晩の食事を作ってくれる。
提督の感想を聞いて少しむくれているような台詞も。
「マルキュウマルマル。ドイツパンは如何でした?すっぱい?提督、わかってない…」
響にあげた時には高評価だったようで喜んでいた。……ある意味異国間交流?
「ヒトヒトマルマル。さっき響ちゃんに焼き立てパンあげたらとても喜んでもらえました。いい子です!」

最近はドイツ艦が増えてきたためドイツ系キャラとしての存在感は薄め。
2017年のクリスマスではグリューワインでほろ酔いになっている限定グラフィックが実装された。
長らく音沙汰がなかったしょぼん氏初の限定グラフィックであり、そのセクシーさと中破絵がスケベ下着を渡されて困惑しているというネタっぷりで大いに話題となった。

伊19

「素敵な提督で嬉しいのね。伊十九なの。そう、イクって呼んでもいいの!」

青髪に桃色のメッシュ。大きなリボンも目を引く。
よく見ると目の中に☆マークが入っている
登場当初からイラストから推察される髪型がどんなものなのか議論が絶えなかったが、
フィギュア化した際に『ツインテール+(短い)ポニーテール』という、トリプルテールとでも呼ぶべき髪型だったことが判明した。
その特異なビジュアルから、イラストが先行公開された時点で何だか分からんが間違いなくやべぇ奴と評判だったが、実態はもっと凄まじかった

口癖は「~なの」「~なのね」。イクという通称だが女性の名前としては別段珍しくもない。ない。
「はーい! イク、行くの!」
「イクの魚雷が、うずうずしてるの!」
……別に他意はないが彼女の姿及びボイスが流れている際には周囲に気をつけた方がいいかも。
あまりにぶっとんだキャラ付け故に「泳ぐ十八禁」というとんでもない二つ名を頂戴している。

こちらも武勲艦らしく好戦的で、提督に対しては非常に好意的。入手時にいきなり提督を褒めるのは彼女と高雄くらい。
上司であるはずの提督にいたずらをしているような素振りを見せるなど、無邪気さが垣間見える。
「提督?肩凝ってるなの? ほらっ、こうするとどーお? 痛い? いっひひひひ」
ケッコン後、提督に肩揉みをしてあげる優しい一面も見せる。
「てーとくー! 肩、揉んであげるのー! …ぅう、ゴリゴリするの…」
「提督~! イクを待たせるって、どういう了見なの? またおしおき、されたいの~?」
またって何だまたって。

時報では、19時を自分の時間と断言して興奮したり、提督とお昼寝したがったり、散歩したがったり。
「ヒトフタマルマル。 イクと一緒に、お昼寝するなの」
「ヒトヨンマルマル。 天気のいい午後は、お散歩したいの~! なにげにいつも、海の中だし~」

バーカウンターの家具により、朝まで飲み明かしてなおかつ様々な種類のお酒をとっかえひっかえする『ちゃんぽん勢』であることが明らかに。

因みに、初登場イベント投入寸前になってボイスの収録し忘れが発覚、鈴谷熊野と投入時期が入れ替わったという経緯を持っている。


伊26

「ねえねえねえ!あなたが提督なんだ!あたし、伊26潜水艦!ニムでいいよ!よろしくね!」

2016年夏イベントのレアドロップ艦として実装された6番目の日本海軍潜水艦。

青いヘアバンドと茶色のスイムパーカーがトレードマーク。
髪型は一見オレンジ色のツーサイドアップだが、姉の例もあるため正確にはわかっていない。
日本の潜水艦としては、彼女だけ白いラインが入った競泳水着を着用しており、背中とアームで繋がった大掛かりな艤装を付けている。

常に元気ハツラツでハイテンション、片時もジッとしていない性格。

「ねえねえねえ!」
「なになになに?」
「見て見て見て!」

と連呼しながらせわしなく提督にからんでくる。たとえ放置されているときでも搭載されている兵装や食糧のチェックに余念がない。

合計排水量5万トン分の輸送船やタンカーを沈めた、日本海軍指折りの通商破壊戦のエースだけあって戦闘でもやる気満々。
「なになになに?出番?…通商破壊戦?任せてよ、提督!」
「よーし、次は空母とか、大物食っちゃうからね。提督、期待してて!」
公式4コマでは通商破壊と称してIowaにお菓子をねだりに行くのが日課になっており、食事も三食豪勢に振る舞ってくれるが、潜水艦らしくかなり慎ましい食習慣をしている。
時報では鎮守府内で見覚えのある空母を見つけて話しかけているが…
「あ、あれは…あれはもしかして、レキシントン級?もしかしてサラっちかな?サラっちー?」
「うーん、人違いっていうか、艦違いかな?似てたなー、まーいっか!」
何故か自分がドッグ送りへ追い込んだサラトガに対してやたらとフレンドリーに接する。サラっちの心境や如何に。
なお、サラっち側は現状ニムの存在に触れるボイスが一つもない。ニム側の限定ボイスで会話している様子はあるので無視しているわけではないようだが…

伊36

「伊号潜、巡潜乙型、伊36です。そう、一番量産された主力オブ主力の伊号潜、です。呼び方ですか? みぃむ…はどうでしょう……いい?」

2024年早春イベントでドロップ艦として実装。
伊19と伊26とは姉妹艦だが彼女達とは違い未改造の段階でも艦種が潜水空母である。

伊41

「伊号潜水艦、巡潜乙型改一。その二番艦、伊41、見参!あんたが提督って訳かい? あの艦長とどっちがすげーかな?」

2024年早春イベントで報酬艦として実装。
純日本製伊号シリーズでははじめて自分の事を渾名で呼ばない潜水艦娘。
伊36からは「しいちゃん」と呼ばれている。C2機関娘(しーちゃん)「!?」*25

伊47

「伊号潜水艦、巡潜丙型の七番艦、伊四十七。ヨナって呼んでくださいな。 ヨナですよ?うふふ、提督、いいですか?」

2020年梅雨/夏イベントで報酬艦として実装。
直近の伊400から約2年10か月振りに新規実装された。
同時に2期に入って初の新規潜水艦であるため「オリョクルを知らない世代」と呼ばれたりしている。
伊47「オリョクルって何ですか?」伊58「!?」

性格は喋り方から察せる通りの儚く朧気と健気さが目立つ。
別名「泳ぐASMR」

終戦まで生き延びたためか運の初期値が未改造で47、改で50と非常に高く、火力が12雷装が88と高いので潜水艦の中でも夜戦火力は高い。
おまけに改装しても潜水艦のままのため入渠時間が短いという利点も。
そのせいでオリョクル消滅後に登場したオリョクル適任者という事実に嘆いた提督も数知れず

限定グラの数が非常に多く、彼女だけで1期の全潜水艦の限定グラ・描き下ろしの数を上回り、結果通常グラを見る期間の方が短くなりつつある。

いつ海でも出番があったが、喋ってないのでクレジットはなし。その中身は5話の演習において二水戦を攻撃する対抗艦隊…つまり敵(役)としての登場であった。二水戦を待ち伏せ時雨に雷撃を仕掛けるも雪風の報告により回避され、その後の末路は伊58の項と同上。
艤装の動きや魚雷の発射が描かれた分、いきなり気絶して浮かんでただけの伊58よりかはマシ程度の少し不遇な扱いであった。
さらに言うと、劇中に登場した敵潜水艦と違い魚雷を1発も当てられなかった
ゲームでのCVは雪風らと同じ藤田咲女史なので、物語上は図らずも海峡夜棲姫と同じ「CV:藤田咲に倒されたCV:藤田咲の第2号」という事になってしまった…。
主人公の邪魔しかしてないけど、決して名無しの雑魚Aじゃないぞ。

伊58

「海の中からこんにちはー!ゴーヤだよ!」

ピンクのショート。花が付いている白いリングのような髪飾りが特徴的。

何と言っても頭に残るのは、その語尾。
「ゴーヤの魚雷さんは、お利口さんなのでち」
「ごちそうさまでち!」
「当たってくだち!」
しかし普通に喋ることも多い。

どことなく幼さを感じさせる台詞も多く、名前ネタで食品扱いされることも。
そして、さらっと『潜水艦のスク水は提督が指定したもの』であることを中破した際にぶっこんで来る。
「機能美にあふれる、てーとく指定の水着がー!!」
北上と同じく、言外に「アレ(特攻兵器の回天)」の搭載を拒否している。
「てーとく、アレはいらないからね」

時報では、提督と触れ合いつつも、女の子らしく新しい水着を欲しがったり、意外にも夜の海や暗いのが怖いという思いも打ち明けている。

なお、ゴーヤと言えばでちでち言ってる印象という人も多いかもしれないが、時報や母港ボイス等も総合すると実はあまり言っていない
語尾に『でち』と付ける」という程徹底されておらず、普通に喋った時に「『です』が『でち』に変換される」くらいである。
夕立の「っぽい」と似た状況と言える。
必ず語尾にでちを付けるのは「でち公」という伊58とはまた別のキャラ(ぷらずまの様なものか)と見做す向きもある。
中破大破時の「飛んでいかないよぉ」や、MVP台詞の「おかずじゃないよぉ」に代表される様に、語尾というなら間延びした口調になる傾向も強い。

ろーちゃんの時報で「でっち」と呼ばれて怒る様子が確認された。
怒る理由は恐らく「丁稚」という単語に連想出来てしまうためだと言われている。

いつ海でも地味に登場したが、その中身はというと…演習において伊47共々雪風から放たれた爆雷1発ずつで仕留められ*26死んだ魚の如くペイントまみれで浮き上がってきて気絶していたという出オチのやられ役要員。
演習弾ですら失神するほどの身体的ダメージを負うという、艦娘側の潜水艦がいかに紙装甲たるかを思い知らされる事に。実際に被弾した場合のダメージは推して知るべし。

しかもこの後、雪風は機関故障*27によって6話でのヒ船団における対潜掃討に参加できずじまい。
さらに敵側の潜水艦は既に金剛や浦風を撃破するほど大暴れしていた上、劇中に登場した潜水ソ級が海防艦4人の爆雷集中投射によってようやく制圧に至るほどの難敵として描かれた事で、結果として「みかん食べすぎ娘」にあっさり負けたこの2名の貧弱さが余計に際立つ結果となってしまった……。やだ、こっちの潜水艦、弱すぎ?
喋っていないので中島愛女史のクレジットもなし。でも決して名無しの雑魚Bじゃないからね。

伊400

「提督、ごきげんよう。潜特型の長女、一番艦、伊400です。ん…、し…お……ん?そう…しおん…とお呼びください。」

2017年秋イベントでレアドロップ艦として実装。
妹から遅れること約4年を経て実装された潜特型の長女。
ちなみに、実装より少し前に幌筵泊地の山本ハーロック五十六提督こと青山剛昌先生が、自分の作品先に擬人化して登場させていたりする

黒髪のロングヘアと妹に比べて若干浅い日焼け肌が特徴。艤装に護り刀を仕込んでいる帯刀艦娘でもある。
ちなみに妹と違ってちゃんと水着形に日焼け跡がついている。
妹に似て天真爛漫なところもあるが長女らしく真面目でしっかり者であろうとしてる。そしてちょっとだけ涙もろい。

「あっ…しおんが?潜特型がお役に立てて、よかった。あ、あれ、やだ、涙が…あははは…なんで…もう、やだ…。」

提督にもフレンドリーかつ甲斐甲斐しく面倒を見ようと接し、食事も三食用意してくれる。

しかし…

大盛りバターライス シャッ
バターライスおにぎり シャッ
バターライスカレー シャッ

(胃に)ズドーン!!

なんと三食バターライスという高脂肪コンボで提督の胃を破壊してくる。しかも本人には悪気はなく素でオススメだと思っている様子。
これは、潜水艦の劣悪な生活環境でも平然としているUボートのドイツ兵の秘訣が栄養補給にあると見て、その食習慣を取り入れようとしたため。
当然ではあるが当時の日本人に受け入れられるはずもなかった。今でも無理だろうが。
提督も昼食のバターライスおにぎりの段階でグロッキー状態になるが、

「ん、提督、どうしました?顔色が…えぇ、胸焼け?ど、どうして?とりあえずお茶をお持ちしますね。お茶を…あぁっ!」

と五月雨のお株を奪うドジっ子っぷりをみせ、反省したかと思いきや何が原因なのか理解していないらしく、夕食にはまたバターライスカレーを出してくる。
本人は平然としているところから見るに、胃袋の頑強さは日本人離れしているのかもしれない。

「提督、お待ちどおさま。大丈夫、安心して。晩ごはんのメニューは、しおん特製潜水艦カレーです!もちろん、ご飯はバターライスですよ!どうぞ、召し上がれ!」

妹達とほぼ同様の運命を辿った彼女の悲願もまた妹と同じ。
「うん…そうですね。しおいちゃんと一緒に運河へ?いいですね。提督もご一緒にぜひ!楽しみです。そうですね…いつか、必ず。」

伊401

「提督、ごきげんよう。潜特型二番艦伊401です。しおいって呼んでね」

後ろで髪を束ねている。
魚雷は肩にかけたミサイルポッド風発射管から放たれる。発射後一回転するのが芸コマ。

小麦色の肌。日焼けらしく跡が見える。
でも普通にしていたら跡がつきそうなところもある。何でだろうね?

イク達とはまた違った幼さを感じさせる。元気印で快活。
しばふデザイン故にどこかノスタルジック?
「潜ります? 潜っちゃいます?」
「お風呂にどぼーん! してきます!」
「あ、私が活躍しちゃった? やったね♪ やっぱり伊400型はイケるじゃない!」

改造で持ってくるためか、晴嵐さんとは友達らしい。
「晴嵐さんたちは友達だもーん」
「晴嵐と、酸素魚雷。イケてるでしょ!」

被弾時の声でナニかに目覚めそうだと評ば(ry
「やだやだやだ! 痛いじゃない!」
「あぁーっ! やだやだ!」

補給時の「たいせつたいせつ」という言葉が何故か耳に残る提督が多く、
しおいを教祖、もしくは信仰対象とする「たいせつたいせつ教」という新興宗教が現れたという噂も。

当時の戦況の影響か、悲願として行きたい場所があるらしい。
「えーっとー、運河とか、ね、運河とか行ってみたいねー…ね?」

時報ではフレンドリーに提督と接している様子。
「マルヒトマルマル。しおい、ちょっとねむいなー。あ、まだ起きてるよ」
「ヒトロクマルマル。んー、流石にちょっと疲れたかなぁ。提督、ちょっと休む?」
「マルハチマルマル。提督、朝ごはんおいしかった? よかった!」
何気にチョイスが渋い。
「マルナナマルマル。朝ごはんたーべよ。しおい何がいいかなー? もずくとか?」

なお、彼女は深海棲艦を含めても『艦これ』で伊瀬茉莉也氏が担当している唯一の役である。
(※彼女が報酬だったイベントのボス、霧の大戦艦級コンゴウ役の声優はゆかな氏であり、伊瀬茉莉也氏ではない)
なお、伊瀬氏は以後『艦これ』とは実装以来10年以上もの間ご無沙汰であり、彼女のボイスは実装後ほとんど(ほぼ「全く」に等しい)追加されないままとなっている。
この為、イヨヒトミしおん→しおいの絡みはあってもその逆は全くない状態が10年以上にわたって続いている…。

なお潜水艦として唯一、限定グラとして正月用晴れ着衣装が追加されたのだが、しばふ氏の画風もあって吹雪にそっくりという話も。
前述した通り10年以上ボイスの新録が行われておらず、ボイス回りが13年当初の化石のままとなっているが、1期実装の潜水艦で唯一ゲーム内で複数シーズンの限定グラを持ち(1期実装で他に複数グラがあるのは改装形態による差分となるU-511/呂500の里帰り水着modeしかいない)、佐世保コラボにも参戦しているので、その点では恵まれている。
他が軒並み限定グラ0という現実のほうが重くのしかかるが

伊13

「積み荷は…大丈夫…?よし、第一潜水隊、伊13…出ます。」

2017年冬イベントのレアドロップ艦として実装された潜水空母。通称は「ヒトミ」。
最深部ボス限定のドロップということで多くの提督が泣きを見たのだが、あっさりと次のイベントの第一海域でレアドロップ艦として再登場した。
ちなみにドロップするまでタコ殴りにされる深海棲艦は、いつものあの潜水艦である。イタァイ!ヤメテヨォ!

黒髪のショートボブと艦首を模した帽子、胸の部分が空いたセーラー服を羽織ったスク水を着用しているのは妹の伊14と共通で、容姿も鏡写しのように瓜二つ。
切れ長の細目で、向かって右向きのポーズを取っているのが伊13である。改装するとレア装備である潜水艦用の電探を持ってきてくれる。
よく間違われるが双子ではなく姉妹で、彼女のほうが竣工が約3ヶ月早い年上である。

初陣で行動を徹底的にマークされた挙句、沈められるべくして沈んでしまったためか、自分に自信がなく引っ込み思案で儚げな性格。
就役僅か半年の命で写真も現存していないからか運も潜水艦の中では1番低く、艦娘全体で見てもかなり低い*28ため、カットインを狙う場合は運の改修や旗艦に配置するなどの工夫が必要。
同型艦のイヨもそうだが、潜水艦の中で唯一の3スロット艦ということでイベントで潜水艦が要求される時には真っ先にヒトミとイヨが検討される傾向がある。

口下手なのか小さな声でたどたどしくゆっくりと喋るので、台詞はかなり長い。
中破時には水着がほとんど脱げてしまい、その性格も相まって大変にそそr…コホン、危険。
呑兵衛に加えてとにかくフリーダムな妹を窘めてはいるのだが、聞き入れてもらえず常に振り回されている。ただし、怒ると口よりも先に手が出る模様。
「お姉ちゃんのいう事…たまには…聞いて…ね?」

時報でも常におどおどしているが、秘書艦任務はしっかりと務める。朝食ではバターライスを勧めてくるが彼女は朝食だけなので安心である。
「マルナナ、マルマル。提督、朝ごはんです。え…?麦飯…?いいえ、バターライスです…。嫌…?」

自身が果たせなかったトラック諸島への輸送任務にはこだわりがあるようで、なんとかしてトラック諸島に行きたいと思ってるようである。
「トラック…泊地…。一度行ってみたい…です。私…。」




伊14

「イヨを呼んだ?んっふふ~、なーに?」

2017年冬イベントの攻略報酬として実装された潜水空母。

姉の伊13と鏡写しのように瓜二つな容姿だが、朗らかな顔つきで向かって左向きのポーズを取っているのが伊14である。改装すると本来運用するはずだった晴嵐を持ってきてくれる。
火力や雷装値自体は姉に劣るが、トラック諸島への偵察機輸送任務を無事成し遂げたためか運の数値が高く、やろうと思えば魚雷3基装備による一撃必殺のカットイン攻撃を望めるのが特徴。

「んっふふ~、イヨの攻撃いっちゃうよー!いっけー!」

姉とは対照的に底抜けに明るく奔放な性格。
約半年の戦歴のなかで、ほとんど酒盛りでどんちゃん騒ぎばかりしていたという破天荒極まりないエピソードの持ち主で、夜中だろうが朝だろうがスキあらば酒を飲みたがり、実際に飲んでしまう呑兵衛ぶりから、ついたあだ名が"潜酔艦"
しかも、あのアル重と異なり、完膚なきまでにへべれけになった様子がなく、飲んでもほとんどテンションが変わっていない。意外と節度はあるのか肝臓が鋼鉄なのか...。
「ややっ、姉貴じゃん!一緒にどう、一杯?…あー?なにかてーこと言ってんだよー、なぁ提督ー?んっふふ~」

羽目をはずすと姉が止めに来るのは同じだが、彼女の場合は問答無用で殴られる。
「っいてて…姉貴、何も泣きながら殴らなくたって~…ねぇ?…っいたたー…。」

伊201


「私が潜高型の長女、伊201よ。妹がお世話になっているようね。私のことは…そう、フレイでいいわ。」

2022年春イベントのドロップ艦として登場。
伊203同様のセパレートタイプの水着を着用している。

新型高温高圧缶を装備すると高速になり、更にタービンを載せると潜水艦初の高速+になる特性を持つ。
ちなみに伊201の火力はあのまるゆを下回る潜水艦ワースト1位タイだったりする*29
流石に雷装値はまるゆに大幅に勝ってはいるがそれでも夜戦火力はまるゆに次ぐ潜水艦ワースト2位である。

伊203

「潜高型の三番艦、伊203。フーミィ…かな?危険? 私が?……そんなでもないよ?」

2021年春イベントのドロップ艦として登場。
国産潜水艦娘としては初のセパレートタイプの水着を着用している。

性格は口数少な目、大人しいと潜水艦の中ではあまりいないタイプ。

基本的な性能は伊201とほぼ一緒。改装後の雷装値は伊201より1高い程度。


まるゆ

「初めまして…まるゆ着任しました。え? 聞いてないって…そんなあ!」

少し色素が薄い黒のショートヘア。海女さん服が特徴的で、中破絵は色々と危ない。
魚雷発射モーションでは、頭上に持ち上げて思いっきり投げつけ、勢いあまって一回転してしまう。

陸軍出身ということもあってか、モグラ扱いされるなどなんというか扱いが不憫。
同じ陸軍出身のあきつ丸にさえ存在を知られていない。
ただこれは、陸の中でもまるゆは秘匿されていた経緯があったことが原因だと思われるなお先述のように海軍にはバレていた可能性がある

また、厳密には陸軍所属なので正確には“艦娘”ではない。陸と海の対立もあって非常におどおどしている。更に陸軍所属艦艇がそもそも少ないせいか、友達が少ないことを気にしているようだ。
そんな中でもめげずに頑張っており、時報では、提督を心配させないように振舞う。

そんなこんなで時報担当を続けていくと、思いもよらぬミッションを受けてしまう。
「ヒトハチマルマル。えぇ!?まるゆの手料理ですか!?カ、カレーなんて私…」
「ヒトキューマルマル。カレーとか、作り方わからないし、どうしよう…」
絶体絶命の窮地。そんな彼女を助けたのは……。
「ニーマルマルマル。あ…あなたは! まるゆに教えてくれるの? ありがとう!」
「ニーヒトマルマル。隊長! 木曾さんに教えてもらいながら作ったカレーです!」
それは、木曾。
曰く、「木曾さんには第一声で『何だお前、潜れるのか?』なんて言われちゃうし…」
というような対面だったらしいが、ここぞという時に料理を教えてくれたのだ。

「ニーサンマルマル。隊長、友達っていいですね!」

ろーちゃんの時報では、話しかけられたそばから逃げ出している様子が確認された。
まあ、ライオンと羊のような関係なので条件反射なのかもしれない。

公式4コマにおいては初登場話で本当に木曾に「こいつ潜れるのか…?」と言われてしまい、丸々史実ネタを再現した。
潜水艦寮に配属される予定だったが「あっちは伊号の面々がいて居づらいだろうから」と木曾が自分の部屋に居候させている。
…が、当のまるゆはぼっちどころか伊号の面々と一緒に遊びに行くほど打ち解けていたりするので、その必要なかったんじゃね?とか言うと(木曾が)泣くので黙ってあげよう。
なお、この時期には木曾は横須賀工廠で入渠中だったので実際に邂逅したのはマニラにいた大井ではないかという説もある。

また、4コマのまるゆは大和を尊敬しており、史実において死地へと向かう大和とたまたま出くわしたまるゆが登舷礼を交し合ったエピソードがあるため*30。なお、まるゆの近くを大和が通過した際に発生した波で乗員はずぶ濡れになった模様。
大和をリスペクトしまくった結果、あきつ丸(4コマでは最初からまるゆと顔見知り)に海軍式敬礼をしてしまい、「まるゆが海軍の子になってしまった」と嘆かれた。
これも史実ネタで、大和と邂逅したまるゆの艇長がこの一件で海軍贔屓になり、上官にうっかり海軍式敬礼をしたら左遷された。
しかしその結果、この人物は8月6日午前6時に広島駅に降りた同僚を見送って久留米に行く事になり、紙一重のタイミングであの惨劇を逃れる事になる*31


U-511

「ドイツ海軍所属、潜水艦U-511です。ユーとお呼びください。少し遠出してきました。よろしくお願い致します……」*32

銀髪のセミストレート。肌が白い。

流石に純外国産の潜水艦だけあって、格好から何から伊号達とは違う。水着というよりはウェットスーツ。
水中にいる表現として青白いのであって平時は極端に血色が悪いわけではないとか。
魚雷は装備している艤装から放たれる。

外国艦恒例の、怪しまれる謎の挨拶の洗礼を受けている。
「知ってる。それ、この艦隊の挨拶でしょ? 変わってるね」
「郷に入っては郷に従えって聞いたけど…まぁ、どうなのかなって」

戦闘においては流石に群狼の系譜か勇ましいところもあり、
「敵艦隊発見です。Feuer!」
「夜の戦いです。負けません!」
少し気弱に感じるところもある。
「はぁああん! とても…痛い…」
「やられました。ちょっと良くないです。ゆー、浮上したい…気もします」

来たばかりで不安に思うことも多いらしい。
「ゆー…なんか間違えたかな。大丈夫かな。不安…ちゃんと出来てるかな」

呂500

「UボートU-511改め、呂号第500潜水艦です。ユーちゃん改め、ろーちゃんです! 提督、よろしくお願いしまーす」

銀髪のセミストレート。ピンクの花飾りが映える。

健康的に小麦色に焼けた肌、スク水にセーラー服、浮き輪、何よりあどけない笑顔……。
……そう、この子、U-511。改装されたゆーちゃんなのだ。
初見でこの二人(一人)を見比べた時、完全に別の艦だと勘違いした提督も多い。それほどの変わりようなのだ。

ちなみに、どうして服装が変わっているかと言うと、妖精さんたちがゆーちゃんの装備を調べていた結果間違って壊してしまい、
修復も不可能だったためにイムヤたち日本の潜水艦娘の装備と同じものをゆーちゃん用に改良して渡したため。
決して提督の趣味に付き合わされているわけではない。…でっちの台詞からして趣味じゃないかって?違うんだってば!
来ているセーラー服は「Z1/3」の所持品を改造したもの。
日焼け跡は休日に私服で川遊びしている時にできたものだとか。
魚雷発射方法も日本の潜水艦のそれに近くなる。

大分性格が明るくなり、口癖として「~って」「~ですって」が目立つように。「はい!」と言うことも多い。
「はい。日本語、大分上達しました。頑張りました、はい!」
先述の怪しい挨拶に関しては完全に疑われている、というかもはや問い詰められてる。
「えっと… 提督、それ本当は挨拶じゃないですよね? ダメ、ですよね? ねぇ? ねぇ!」
ダメって言われるエセ挨拶って一体……。

明るくなったと同時に、提督に対しても幾分か砕けて接するように。
「ふふーん。Danke、です!」
「対潜部隊との訓練もいいけど、大事な実戦にも出てみたい! ねぇ、提督? 聞いてる? むー、聞いてなーい!」
「舞鶴の温泉、また行きたいなー。提督、連れて行ってほしいかもーって」
また、ケッコンカッコカリ時の台詞でハネムーンなどと直球で言ったのは彼女が初めて。
「提督、ろーちゃんにご用? ぇ…この指輪って…だ、Danke! じゃない…ありがとう提督。ハネムーンは、舞鶴ね♪」

ドイツつながりか潜水艦つながりか、はっちゃんとの仲も良いらしい。
「えぇ、ろーちゃんが一番ですか? Danke!ですって! はっちゃんに自慢しよーっと」
「提督、Guten Tag…ぇ、あ、これ? うん、ハっちゃんのために焼いてみたの、シュトーレン…食べてみる? はい♪」

戦闘においても意気高揚が見え、更に日本の酸素魚雷の性能に驚いている。
「てー、てー! 酸素魚雷って…すっごい!」

時報では、潜水艦娘やドイツ艦と仲良く交流している様子が多数見られる。
「マルキュウマルマル、提督。伊号潜水艦のみんなと、潜る約束してるんだって。楽しみ、はい!」
「ヒトゴーマルマル。お、マックスゥー♪ どこ行きますーって? ふんふん、いってらっしゃーい」
「ヒトキューマルマル。レーベちゃん、何それ? カルテスエッセン?! ライ麦パンに、ソーセージとハム!おいしそー… いいの?!」
提督に料理を作ったり。
「マルナナマルマル、提督。朝食はどうするって? パンとチーズでいいよね。 はい、いただき、まーす!」
ちなみに日本語が上達しても、若干発音が怪しいところもある。
「ヒトサンマルマル。…モグモグ、マミーヤの昼食はおいしいって。♪~ ビスマルク姉さんもガンガン食べてたね、ね♪」
自分が飲むのかお土産だったのかは不明だが、ビールを所持していたり。
「フタフタマルマル、提督。どうせだったら本当にドイツビールどうですか? 確か何本か残って……いませんでした…」

ちなみに、上記の通り発音やあだ名がわりと特徴的であり、ちょっと笑った提督も多い。
マミーヤ(間宮)のまるでどこかの配管工が叫びそうな発音や、でっち(ゴーヤ)という直球すぎるあだ名、
マル・ユー(まるゆ)の人名にありそうな区切り方などは初めて聞いた提督の腹筋を刺激してくる。
…え?「お、マックスゥー♪」が気になる? お、jか?

コマンダンテ・カッペリーニ

「Buon giorno!あたい、マルチェロ級外洋型潜水艦だお~!Mi chiamo Comandante Cappellini!カッペリーニでいいお。よっろしく!」

蒼色の髪留めリボンを付けたツインテールピンク髪の褐色ロリ。
イタリア生まれのはずなのに口調は何故か江戸っ子寄り。
スイムスーツにライフジャケットを羽織っており、ルイージ・トレッリ同様に大掛かりな艤装を付けている。

UIT-24

「グーテンターク! あたい、マルチェロ級外洋型潜水艦カッペリーニ!じゃなかった、今の名前はUIT-24だ。今は輸送潜水艦なんだー。」

イタリアの降伏によりドイツに接収されてUIT-24と名前を改めたコマンダンテ・カッペリーニ。
リボンの色が黒に変わった。ライフジャケットがなくなり、袖のある薄手のピッチリとしたウェットスーツに衣替えをしている。

伊503

「あたい、マルチェロ級外洋型潜水艦、カッペリーニ!……じゃなかった! なんだっけ~! そうだ、伊号! 今は伊号潜水艦、伊503だお!」

イタリアに続いてドイツも降伏し、日本に接収されたコマンダンテ・カッペリーニの最終形態。
リボンの色が朱色に変わった。輸送潜水艦ということでか、まるゆと同じく白スク水に衣替えしている。
永住したいっていうくらい日本を気に入ってくれているのにこんな仕打ちしちゃって本当にいいんだろうか……

ルイージ・トレッリ同様にこの形態でようやく潜水艦らしい魚雷CIが狙えるようになる。運も初期値で43とそこそこ高いのもプラス。

ルイージ・トレッリ

「Ciao!あたしは、そう、Luigi Torelliよ。そね、トレッリ……。んー、ルイでいいや。」

白いリボン付きカチューシャでプラチナブロンドの髪を上げたおでこちゃん。
スイムスーツにライフジャケットを羽織っており、ニムと同様の大掛かりな艤装を付けている。

一部のイタリア艦特有の適当さとユルさが漂う、はにゃはにゃでふにゃふにゃな楽天家。一応自覚はあるようだが。
「ああ、あたし? うん、そう。敵に捕まったこともあるよ。ああ、でも逃げた逃げたー。だから大丈夫ー♪」
「嘘、私がって…またまた~。え、マジで? そうなの? 皆真面目にやってる? いいけど…にひひ♪」

戦闘では一応真面目だが、被弾すると途端に逃げ腰になる。
「あちゃー、ダメかも。うぁ、逃げよう、ねぇ?」

時報でも大体寝てるか飯の催促ばかりで、あんまり秘書艦として働いている様子がない。イタリア艦娘はどうしてこう両極端なのか…。
「ぅぅ、ちょっと眠い。寝てもいい? ふひゃぁぁぁ…。」
「お腹空いたー、お腹空いたよー! えー、作れないよそんなの。えー、じゃどうすんのー?!」

Lv30で一度目の改装を終えると、装備スロットが2に増える代わりに、艤装から単装砲が撤去され、雷装値が半分以下になり夜戦もできなくなる。
「んー、輸送潜水艦だからね、今は。」

これはまるゆと同じ輸送潜水艦に改造されたのを再現しており、史実では魚雷発射管も撤去されている。それを反映してかドラム缶を搭載できる。
逆にまるゆはドラム缶を載せられないが、まるゆより艦体が大きいから可能なのだろう。

UIT-25

「ボンジョルノ!じゃなかった・・・グーテンモーゲン!うーん、なんかねー名前も変わっちゃって・・・うーん、ウィーでいいかな?ダメ?」

イタリアの降伏によりドイツに接収されてUIT-25と名前を改めたルイージ・トレッリ。

リボン付きカチューシャが黒になり表情もすまし顔になったため、かなり印象が異なって見える。
また、ライフジャケットがなくなり、袖のある薄手のピッチリとしたウェットスーツに衣替えをしている。

ピッチリスーツということであの青寒天が容赦するはずもなく、ラインの浮き出かたが限りなく危うい。よく見たら…たぶんアウト。
カラビニエリさんコイツです。

艤装に単装砲が戻り、対空機銃の装備による対空カットインの発動が可能になる。
夜戦能力も復活しているが、やはり輸送潜水艦なので性能面ではまだまだ他の潜水艦と比べて格落ちといったところ。
しかし、次で「白」になってしまうため、改装を控える「黒」好みの提督もいる。

伊504

「Buongiorno! じゃなかったGuten Morgen! でもなくて、おはよう! 名前はねぇ・・・えーと、もう、ごーちゃんでいいや。」

イタリアに続いてドイツも降伏し、日本に接収されたルイージ・トレッリの最終形態。
排水量はろーちゃんとさほど変わりないのだが、他の接収潜水艦と共に伊500型のカテゴリに放り込まれている。

カチューシャが再び白に戻り、輸送潜水艦ということでか、まるゆと同じく白スク水に衣替えしている。
中破しても破れはしないが透ける。もうヤダこの国。

この形態になって、ようやく潜水艦として活躍できるだけのステータスを得られる。運も高いので伝家の宝刀である魚雷カットインも狙えるようになる。
補強増設で機銃を積めば対空カットインとの両立も可能。状況によっては活躍が期待できる。
「あぃ、改装型武装輸送潜水艦いいよー。」
「意外とね、対空戦とかね、ふにゃふにゃー。」

Salmon

「アタシが、サーモン級ネームシップ、Salmon!ガトー級と比べれば旧型だけど、実は活躍したんだ!」

2023年夏イベントで実装された新たなアメリカ国籍の潜水艦。
容姿はハイレグスタイル競泳水着にミニスカートが特徴。

大金星を挙げているのに初期運は改時点でも17と低いが、弾薬消費がまるゆに次いで低い。
戦闘能力はScampより僅かに下程度。オリョクルが健在なら真っ先に酷使されていたであろう。とりあえずマンスリー欧州遠征やマンスリー南西諸島離島防衛作戦とかにどうぞ
改の時点で所持してくる潜水艦専用魚雷の「21inch艦首魚雷発射管4門(後期型)」は雷装+12、命中+3、回避+5という優れもの。しかもアメリカ潜水艦には更に装備ボーナスが乗る。
……が後期型と銘打っておきながら後期型魚雷専用夜戦カットインが発動しないという欠点もあったが、どうやらバグだったようでアプデ修正により後期型魚雷専用夜戦カットインが出るようになり、同時に改修も実装された。
そしてさらに同時に潜水艦魚雷の開発が解禁されたため、実質Salmon専用装備になった*33

Drum

「Are you the rumored admiral? I'm honored! あたいがGato級のDrumよ。わざわざ会いに来たの!」

2024年早春イベントの報酬艦として実装。
実装されている潜水艦の中では初めて今も現存している艦である。

Scamp

「あたいは、Gato級潜水艦、Scampさ。割と……できるよ? ま、よろしく。」

2021年秋刀魚/秋イベントの報酬艦として実装されたアメリカ艦としては初の潜水艦。
そして、艦これ初の最期まで海外籍だった潜水艦である(U-511とルイージとカッペリーニは最終的に日本海軍所属となる)。
潜水艦娘にしては珍しいクールなオラオラ系女子。
容姿はハイレグスタイル競泳水着にホットパンツが特徴。
後アメリ艦なのに胸部装甲は控えめ

史実で既実装艦の中では伊168を沈めた一方、第四号海防艦に沈められた経歴を持つ。
そのおかげで海防艦を目撃しただけで異常なまでにビビり、特にNo.4(第四号海防艦)の時はそれが顕著になる。
当初実装が予想されていたAlbacoreとは幾度か作戦行動を共にしていたので、無縁でもない。

初期運は改時点でも17と低め。しかし夜戦火力は潜水艦の中でも高く、改装しても潜水艦のままのため入渠時間は短い。
彼女の実装で潜水空母無しのまるゆ除く純粋な改装済み潜水艦6隻編成が組めるようになった。
この娘もオリョクルに使えてればなぁ


ゴーヤ「もうオリョール海は飽きたでち…」
イク「じゃあカレー洋イクの?」
イムヤ「あそこは確実にドック行きになるから嫌だなぁ」
しおい「遠征指令が入ったわ。ドイツまでスツーカ取りに行ってくれだって」
ハチ「Scheiße!」
ろーちゃん「遠征、頑張りますって!がるるー」
しおん「糧食の準備は任せてください、まずはバターと…」
ごーちゃん「わーい、里帰りだー! えーっと、行くのはドイツ? イタリア?」
イオナ「きゅーそくせんこー」

まるゆ「まるゆは輸送が専門なので平気です。…や、やだ!限界深度超えちゃった!沈んじゃう!誰か追記・修正してぇ~!」

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最終更新:2024年04月15日 15:36

*1 金剛、翔鶴、大鳳、未実装ながら信濃といった大型艦も潜水艦に沈められているのだ・・・。

*2 駆逐艦「霰」「敷波」撃沈、駆逐艦「霞」「不知火」大破という戦果を残している駆逐艦退治人

*3 潜水艦「伊168」撃沈。そして後に初の「最後まで海外籍だった潜水艦」として実装を果たす

*4 軽巡洋艦「天龍」、駆逐艦「大潮」「漣」、正規空母「大鳳」撃沈。明確な記録が残っているだけでも駆逐艦「涼風」「磯波」「曙」「初月」から爆雷攻撃を受けた経歴あり。見覚えがある名前ばかりである…

*5 駆逐艦「雷」「水無月」「谷風」「早波」撃沈。日本軍の泊地、いわば敵地であるタウイタウイ周辺において、4日間で駆逐艦3隻を沈めたといえばその恐ろしさがわかるだろう。その後駆逐艦「沖波」がハーダーを撃退している

*6 関釜連絡船「崑崙丸」撃沈で国会議員2人が殉職した為、軍が敵討ちに尽力していた

*7 駆逐艦「電」撃沈。つまり電が潜水艦トラウマ組とキャラ付けされた元凶である

*8 主力だったガトー級・バラオ級だけで195隻

*9 潜水艦の性質上、海上の船が積んでいるのが軍用物資や兵なのか疎開している民間人なのか正確に判断することが難しいことには留意すべきであろう。

*10 航空戦艦の大和改二重は除く。逆に、この性質により大和改二重から主力艦を守れる有効な壁にもなり得る

*11 ドイツには水中速度17ノットの「UボートXXI型」がおり、これでも当時の対潜技術では探知・捕捉が困難な「高速潜水艦」だった。日本でも伊201型が作られていた(2021年春イベにて実装されたが、やはりというべきか低速であった)が、実戦参加はしないまま終戦を迎えている

*12 ちなみに、その潜水艦の名前は「アルバコア」である。

*13 提督の着任数が大幅に増えた後の2013秋E1で入手できた伊19は、特に轟沈報告が絶えなかったという

*14 原作では装備していないが、艦これでは大戦艦級・重巡洋艦級同様ぶっ放してくる為、耐久の低い駆逐・軽巡の艦娘には十分脅威だった

*15 史実では22号電探や13号電探を装備している潜水艦も存在したが、艦これでは一律装備不可能である

*16 どちらも2023/11/2アップデートまでは入手手段が限られていた

*17 潜水艦3隻以上必須の6-1勝利任務マンスリーはS勝利必須な上に複数回勝利する必要があり、敵の編成の割に理不尽に難しいのはその為である

*18 司令部レベル80以上だと、1マス目で単縦陣のカ級eliteが1隻確定で登場する。しかも回避できない。この為大湊警備府付近で戦没した歴戦の米潜「アルバコア」の渾名がついた

*19 司令部レベル100以上だと単縦陣のカ級eliteが後期型を引き連れてやってくる事があった

*20 「秋月に空母で演習を挑んだ結果、制空権確保で空母の攻撃隊が大スロ含め軒並み全滅した」という例が多数報告され、秋月は史実とは逆の「空母機動部隊の天敵」と認識されるに至った

*21 伊8は巡潜型、伊19と伊26と伊36は巡潜乙型、伊41は巡潜乙型改一、伊58は巡潜乙型改二、伊47は巡潜丙型

*22 ただし雷巡と練習巡洋艦は搭載不可能

*23 対地攻撃効果が低すぎて修正前は検証すら殆ど行われておらず、対地基本攻撃力+61未満だったのではないかと言われている。

*24 ミッドウェーで飛龍の反撃に大破した米空母ヨークタウンを仕留めたのに由来する。

*25 事もあろうに絵師も多分同じである。さすがに顔は別人。

*26 ゲームにおいてはいかに練度が高くとも駆逐艦単独での潜水艦への複数体攻撃は2023年1月現在では不可能

*27 みかんの食べ過ぎによる腹痛

*28 初期値は未改造で6、改で8しかない。上限値も48のため下から数えたほうが早い

*29 同率は姉妹艦である伊203

*30 ちなみにまるゆと大和の縁はこれだけでなく、この後坊ノ岬沖海戦で沈んだ大和の乗員と思われる遺骨を別のまるゆが引き取って届けている

*31 まるゆを改修に回すと運が上がる原因はこのエピソードだという説も

*32 ちなみに本来の発音は「ユー」ではなく「ウー」である。卯月と被るためか。

*33 他の米潜水艦だと、ボーナスを加味しても量産可能な「後期型艦首魚雷(6門)」の方が雷装が上なので「21inch艦首魚雷発射管4門(後期型)」を装備する必要性は薄い。