オールズモビル(ガンダムシリーズ)

登録日:2011/12/08 Thu 20:30:46
更新日:2024/03/12 Tue 17:40:14
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「機動戦士ガンダムF90」、「機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122」、「A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ -くろうさぎのみた夢-」に登場する組織。

【登場作品】

機動戦士ガンダムF90

本作での名称は「火星独立ジオン軍」。
作中でこの組織を「オールズモビル」と呼称したのは主に連邦側である。

火星を拠点とした勢力であり、シャアの反乱などで生き延びた兵士の一部(基本的には過激派・徹底抗戦派)がここに潜伏していた。
当初は小規模な活動だったが、宇宙世紀0120年に10月25日ジュピトリス級コバヤシ丸を撃沈し、同月3日後の10月28日にトライアルしていた地球連邦軍の最新モビルスーツであるガンダムF90の二号機を強奪。
なお、彼らの奇襲開始とほぼ同時にF90の二号機パイロット、シド・アンバーが「オールズモビル!」と叫んでいた(=その存在を周知していた)ので、本編前からちょくちょく目撃・認識されていたようである。

当時使用していた機体は外見こそほぼ一年戦争当時のジオン公国軍仕様のMSだが、ジェガンやF90との戦闘時の描写から考えるに、
中身は第二次OM紛争期のRFシリーズ相当の改修が施されていた可能性が高い。*1またグリプス戦役期のドダイ改も運用している。

地球連邦軍統合本部は旗艦「アドミラル・ティアンム」を中心とした第十三独立艦隊にオールズモビル討伐を命じた。
そして、0121年3月に連邦軍は火星圏に到達したが、ここで巧妙な攻撃と内通者の協力で連邦艦隊に大打撃を与える。
しかし連邦艦隊は程なく反撃に転じ、艦隊を奇襲した部隊は全滅して内通者も追い出され、さらにガンダムF90を初めとするMS部隊に基地への進入を許してしまい、ジェガン部隊との戦いでオールズモビルのMS部隊も壊滅した。

追い詰められた彼らは、切り札であった「オリンポス・キャノン」の使用に踏み切った。
これは、オリンポス山の山頂(火口)から巨大隕石を撃ち出して、地球を直接攻撃するというもので、40年以上前(旧ジオン公国の存続時)から進められていたらしい。
そして撃ち出された巨大隕石は、見事火星軌道上の「アドミラル・ティアンム」を破壊した。
……が、その一発の発射で、オリンポス・キャノンは反動による圧力が多大に掛かり、自壊。
さらに「地球攻撃作戦の切り札」として開発していながら、戦果はたった一個艦隊の撃破に留まった。
戦略面でも戦術面でも敗北し、基地さえ自壊した組織は壊滅した。

しかし、ジオンの残党全てが火星に存在していたわけではなかったのであった…。

「機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122」

本作での名称は「オールズモビル軍(OM軍)」。

火星軍の壊滅を機に、地球圏に離脱していた兵力はシャルル・ロウチェスター少佐を中心に決起。宇宙世紀0122年、F90を運び入れた戦艦エイブラムを襲撃して新たなる攻勢を開始した。
このため、連邦軍は再びオールズモビル討伐隊を編成。サイド1 ケルンコロニー等で戦闘が繰り広げられ、シャルル艦隊とも交戦する。

この頃の運用機体はRF系列に一新されており、連邦軍が苦戦する描写がある。

その頃、シャルル艦隊とは別に地球上でも老練な指揮官が率いるOM地上軍の決起があり、かつてのジオン残党と違い火星軍由来でありながら独自にRF系列の地上用MSや水中用MSを擁するOM地上軍に対してF90が降下、戦闘を繰り広げる。この時期の主なOM軍の活動地域として、具体的な地名として太平洋が言及されている。
F90を主体とした連邦軍との戦闘の結果、OM地上軍は壊滅。その後討伐部隊は再び宇宙に上がりシャルル艦隊と再戦。シャルル艦隊は全機を投入した総攻撃を決行するも壊滅して主兵力を喪失。その後シャルルを中心に「シャルル空撃隊」として再編される。
最終的にのマスドライバーを占拠してここから隕石攻撃を行おうとする(作品の発表順では後だが、U.C.0081年の「水天の涙」作戦に酷似している)も失敗。
その勢いで彼らが立て篭もっていた宇宙要塞も壊滅され、ジオンは完全に消滅したのであった。

なお、シャルル少佐は最後の出撃の前に部下に戦線離脱とさらなる雌伏を命じたが、シャルルを慕う部下達はあくまでジオンの旗の下で戦うとして応じず、結果的にシャルル以下全員ジーク・ジオンと叫びつつ連邦軍に最後の突撃を敢行。シャルルはあえてガンダムを討つとして特注の専用ゲルググを駆るも、すでにF91まで配備された連邦軍に力及ばず、総員玉砕してジオンの魂を受け継ぐ者は途絶えた。

そしてこの裏にはクロスボーン・バンガード(ブッホ・コンツェルン)の影があり、彼らはOMを体の良い隠れ蓑として支援を行っていたのである。
実際当時最新かつ機密機扱いのベルガ・ダラスやデナン・ゾンの部隊を出してやる程度には力を入れていた。特にデナン・ゾンは地球上でも確認されており、ワイルダー・カッツ中尉のジェガンを撃墜している。
最後にOMがいた宇宙要塞も元はCVの物であり、既に彼らは用済みだった。そして物語は、新しい世代の幕開けである「機動戦士ガンダムF91」へと繋がっていくのであった。

「A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ -くろうさぎのみた夢-」

時代はF90時期から逆戻りしたU.C.0091年、火星に逃げ延びたジオン勢力の一つとして「火星独立ジオン軍」が登場。ジオンマーズと名乗る。

一年戦争後に火星を実行支配下に置くが、ティターンズ残党を取り込んだ別の火星ジオン残党勢力「レジオン」との戦闘に敗れて領土を殆ど失う。
敗戦以降は、サンド・アングラー級潜地空母3隻を拠点とした流浪の民としてゲリラ活動をしている。
レジオンは親ギレン派だが、ジオンマーズは親キシリア派(主に突撃機動軍)の残党をルーツに持っている。
要はジオンのいつもの内輪もめであるまるで成長していない…

やがてレジオンに反発したティターンズ残党と手を組み、ティターンズ主導で再びレジオンへ戦いを仕掛ける。
ザクⅢドライセンの設計データを入手し、そこから建設した「AMX-011R ザクⅢR型」及び「AMX-011RG ザクⅢR-G型」と「AMX-009G ドムⅢ」などを運用する。要するにギラ・ドーガより高性能かつ高価な機体を、ギラ・ドーガ並みに生産・配備していることである。
これらのデータはジオンマーズと協力関係にあるアクシズからの協力による物で、MSの設計は共有関係にある。
第一次ネオ・ジオン抗争時における規模は、ネオ・ジオンに次いでジオン残党内で2番目に大きなものとなっている。


「機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統」

U.C.0116年に新興コロニー「フロンティアI」にてテロ活動を行っていたとされる。この時点ではまだオールズモビルとは呼ばれておらず、ジオン系のテロリストによる襲撃事件と言う扱いであった。


機動戦士ガンダムF90 FastestFormula

「機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122」のオールズモビル軍、そして「機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統」のジオン系テロリストによる襲撃事件について描かれている。
また、機動戦士ガンダムF90の火星独立ジオン軍も第一次オールズモビル戦役の解説と言う体で登場している。
この作品では火星独立ジオン軍の他に、ネオ・ジオン残党「レガシィ」を中心としたテロネットワーク「地球圏のオールズモビル」が登場し、火星独立ジオン軍とも同盟関係にある模様。


【主な使用機体】

火星独立ジオン軍(ジオンマーズ)

  • ザクⅢ(ザクⅢR-G型) 型番:AMX-011G(AMX-011RG)
火星独立ジオン軍のU.C.0091時点での主力量産機で、装備換装によるザクⅢ(ザクⅢR型)の火星重力下での陸戦仕様になっている。
実践経験のない新米ジオン兵士への教育と士気高揚のためにザクⅡに近いデザインにされた(後者の目的は後の袖付きのギラ・ズールやオールズモビル軍のRFシリーズと似ている)。


  • ザクⅢR型 型番:AMX-011R
火星独立ジオン軍のザクⅢを陸戦仕様に改修する前の機体。単行本の最後の設定資料の中で急に出てきたため、知名度はかなり低い。


  • ドムⅢ 型番:AMX-009G
ドライセンの火星陸戦仕様だが、ドム系に連なる機体だからという事でシンプルな名前になっている。読みは「どむどらい」。
ドライセンの肩部スラスターはホバー走行用のブースターに変更された。


  • リーベン・ヴォルフ 型番:AMX-014R
ドーベン・ウルフのリファインを目指してジオンマーズが再設計した機体。
コストダウンや生産性の向上を狙った仕様となっており、一部パーツをザクⅢとの同部品にすることや固定装備のオプション化などが行われている。ニホンオオカミではない。


  • フェンリス・ヴォルフ 型番:AMX-014R
別名はサイコ・リーベン・ヴォルフ(サイコミュ高機動型)。リーベン・ヴォルフにサイコミュを搭載したMS。
装備や各機能はゲーマルクに大きく影響された設計となっており、外観の一部はサイコミュ高機動試験用ザクとの関連性も指摘されている。


  • ガ・ゾウム マリンタイプ 型番:AMX-008M
アクシズの可変MSだったガ・ゾウムから宇宙用装備を省いて水陸両用MSに改修した機体。
一般兵用の機体といくつかの改修が行われている“猛牛”コルト専用機が存在する。
MA形態への変形機構も維持されているが、このMA形態は水中において高速移動形態として高く機能する。
一方でゲリラ活動下で生産された機体故にメンテナンス性が劣悪であり、気密性何も欠陥を抱えている。


  • ビグ・ザムール 型番:AMA-01S
ジャムル・フィンをジオンマーズが独自に設計して完成させたMA。
本来は第一次ネオ・ジオン抗争での運用が想定されていた。
ビグ・ザムの欠点だった稼働時間の改善や逆関節の採用による地上の走破性の向上などが行われ、ビグロの技術も取り入れられている。


  • ヘリオス 型番:MAN-08
ジオンマーズが独自に開発したエルメスの発展機。
やはりビットも多数搭載されており、更には近接戦闘を考慮した変形も可能。
近接戦闘形態は後のシャンブロに通じるデザインだ。


  • エンプラ(エンドラ改)級軽巡洋艦
ジオンマーズが建造した、アクシズ(ネオ・ジオン)のエンドラ級の改良艦。
エンジンブロックが左右双発となり、よりムサイ級に近いシルエットを有する。また、単装メガ粒子砲が1門増設されており、火力はエンドラ級よりも高い。
10隻以上がチェスターJr.艦隊に配備され、アクシズ支援のために地球圏へと派遣された。
地球圏に数隻を残して火星に帰還したが、火星降下作戦中に火星の防空システムであるエレノアの砲撃によってその大半が轟沈している。離反した元アクシズ勢力を中心とする残存艦艇はムンスキーの指揮により、レジオンに降伏することとなった。
なお10隻以上が配備されたと書いてあるものの、劇中では火星降下作戦中のシーンで最大17隻が一度に描かれており、地球圏に残した数隻と合わせれば確実に20隻以上となるため、この記述はあまりあてにならない。



  • サダラーン級機動戦艦『ミダラーン』
アクシズのサダラーン級を改良した、ジオンマーズの旗艦。
その外見はサダラーンというよりもグワジンに近くなっており、ジオンマーズの懐古主義がうかがえる。
火星の大気圏でエレノアの砲撃により大破、そのまま落下中に崩壊した。

火星独立ジオン軍(オールズモビル)

所謂『初期型』を記載。

  • ザクⅡ(RFザク) 型番:MS-06(OMS-06RF)
ザクⅡのリファイン機。ヒートアックスやマシンガンを持ち、更に海ヘビを持つ。
性能的にはRFシリーズでも最弱レベルではあるが、それでもかつての名機ギラ・ドーガと互角以上の性能を持つ。
見た目こそザクだが中身はギラ・ドーガの改修機と言われたり、『F90』で使用していたのは改修機と言われたり関連書籍などで設定が統一されていない。
『機動戦士ガンダムF90 FastestFormula』ではその辺りの設定が整理され、『F90』での見た目がザクそのものの機体は初期型とされた。


  • グフ(RFグフ) 型番:MS-07(OMS-07RF)
グフ(ry。宇宙と地上両方で使用可になっている。


  • リック・ドム(RFドム) 型番:MS-09R(OMS-09RF)
リック・ドム(ry。地上用のドムでは無く宇宙用のリック・ドムがモデルである。


  • アッザム(RFアッザム) 型番:MAX-03(OMAX-03RF)
アッザム(ry。クロー攻撃が可能になり、メガ粒子砲やミサイル、ビーム撹乱幕などかなり重装化した。だがアッザムとは逆に、宇宙でしか使えない。
元々月面用兵器であるルナタンクを素体としたモビルアーマーのため、一種の先祖返りと言える。
Gジェネでもそれに目を瞑れば強い。
作中では四機が出動し、連邦艦隊を奇襲して高い火力やビームコーティングなどでかなりの損害を与えたものの、
降下艇に取り付いた2機は大気圏突入降下のあおりで破壊されたうえ、残る機体も艦隊の攻撃などで結局全滅している。
Gジェネではオリンポス山戦にも登場し、モブながら壮年のパイロットがオリンポス・キャノンによる地球滅亡を楽しそうに語る等、ガンダムに拘るボッシュよりも過激な主張を行っている。おそらくガミラスの遊星爆弾のように連続射撃を行い地球全土を焦土と化す構想かもしれないが、地球滅亡などはザビ家やデラーズ・フリート、ハマーンですら計画していないと思われ、その過激さは地球にアクシズを落とそうとしたシャアと並ぶ危険な思想であった。


  • ギャン(RFギャン) 型番:MS-15(OMS-15RF)
ギャン(ry。かなりの高性能機な分コストも高い。火星軍仕様の中で珍しく、マ・クベ歓喜な装飾もされているからだろうか。
Gジェネではビームソードとヒートロッドのみというエピオンそっくりな武装構成だが、性能自体は高いので価値はある。
『機動戦士ガンダムF90 FastestFormula』では装飾の無い普通の見た目のRFギャンも登場している。装飾付きの機体は指揮官機の可能性もある。


  • ゲルググ(RFゲルググ) 型番:MS-14(OMS-14RF)
ゲルググ(ry。背中にバックパック(ランドセル)が追加されている。


  • ゲルググキャノン 型番:不明
ゲルググキャノン(ry。この機体だけ何故か影が薄い。

以上の機体は旧ジオン公国の名機をデザインのベースとしつつも、中身は大幅に性能が向上している。
いずれの機体もギラ・ドーガを大きく上回る高性能機ばかりであった。
……しかし、その技術向上は連邦軍とて同様であり、ジェガン部隊を相手に奮戦はしたものの、結局は全滅してしまっている。
そもそもこの時期の連邦のジェガンは、旧式のJ型ですら「νガンダムの九割の性能」といわれたジェスタに比肩するほどのパワーアップを遂げており、
今さら「ギラ・ドーガよりも強い」レベルの懐古趣味的なRFシリーズではどうにもならなかったのである
『機動戦士ガンダムF90 FastestFormula』では、初期型の時点でエネルギーゲインだけなら最新鋭機のヘビーガン並みの出力があると言う設定が加えられた。まあ、ヘビーガンはジェガンの性能据え置きで小型化したと揶揄される機体でもあるし、劇中ではガレムソン搭乗機とは言えGキャノンで一方的にボコられてしまうレベルである。


奪取したF902号機を改修したもの。詳細は項目にて。


  • オリンポス・キャノン
「機体」ではないが一応記載。
火星の火山である『オリンポス山』そのものを改造し、噴火のエネルギーを利用しつつ、巨大な隕石をぶっ放すという「惑星砲」。
昔ジオン公国軍が使った「衛星ミサイル」の超巨大版と思ってもいいかもしれない。
ハッキリとはわからないが、ぶっ放す隕石の大きさは「アドミラル・ティアンム」(全長500m弱)との対比で軽く直径1500mは超えてそう。
中原れい版の漫画で「 84t近い 砲弾が地球を襲うことになる」という解説セリフがあるが、
一般的な岩や石は1辺の長さが4〜5mの立方体サイズになると80トンを越えるので
アドミラル・ティアンムを飲み込んだ岩は 発泡スチロールなんかより断然軽い。
実際この時代のモビルスーツは比重では発泡スチロール並みに軽いがそれでもアドミラル・ティアンムに搭載された機体の合計だけでも84トンは越えるだろう。
なんにせよ加速させてぶち当てる質量弾にそんな比重の軽い鉱物を使う必要性はない。火星の岩は恐ろしく軽いのかもしれない。

しかし40年もの年月を費やして研究しながら、使用結果は「計算ミスと設計ミスによる自滅」であった。
また、この場面で司令官は、四十年来の成果がたった「一個艦隊」だけ……と嘆いていたが、発射場面を見る限り仕留めたのは「アドミラル・ティアンム」一隻のみ。
そして、この時点で連邦艦隊は他にもう一隻が残存しており(オペレーターが「作戦遂行可能艦艇は本艦以下二隻」と発言している。おそらく中破の「アーレイバーグ」のことか)、
降下部隊も後続部隊により無事回収されているため、連邦艦隊の殲滅さえできなかったことになる。
もちろん戦略目標としては完全に失敗。
後に月面のマスドライバー施設を利用して同様の作戦を企てている。

オールズモビル軍

所謂『後期型』を記載。

  • RFザク 型番:OMS-06RF
ザクⅡのリファイン機。ビームアックスやビームマシンガン、さらにシールド内蔵マシンガンも持つ。
性能的には後期型RFシリーズでも最弱レベルではあるが、それでもかつての名機ギラ・ドーガを凌駕する性能を持つ。
また、部品の多くはRFグフと共有しているらしく、性能面ではほぼ遜色ないなど、決して悪い機体ではない。『0122』序盤でケザン隊のザクがスコットのジェガンを撃墜してザクとは言え侮れない実力を見せた。
GジェネではRF系の起点な為、捕獲しておきたい。このシリーズでは海ヘビも使える。あと、指揮官機にすると角が付く。
見た目こそザクだが中身はギラ・ドーガの改修機と言われたり、『0122』のはブッホが新造した機体と言われたり関連書籍などで設定が統一されていない。
機動戦士ガンダムF90 FastestFormula』ではその辺りの設定が整理され、『0122』での機体は後期型とされた。


  • RFグフ 型番:OMS-07RF
グフ(ry。火星軍仕様と同様に、宇宙と地上両方で使用可になっている。ヒートロッドの先端にビーム砲が付いたビーム・ロッドを持つ……はずだが、登場するゲーム作品の何れもムチとして振るうのみとなっている。RFザクとは部品の互換性がある……はずだが、資料によってはRFドムとも部品の互換性がある。
Gジェネ魂では下手するとRFザクとこいつによる海ヘビ地獄が待っている。


  • RFドム 型番:OMS-09RF
リック・ドム(ry。ドムの名前を持つが、モデルになったのは地上用のドムでは無く、宇宙用のリック・ドムである。RFゲルググとは部品の互換性がある。
ビーム兵器中心の装備になり、手持ち火機でビームライフルやビームランチャーを持つ。
元機では目眩まし程度の出力だった胴体拡散ビーム砲は当機では立派な射撃武装として使える仕様になっている。
Gジェネではビーム中心なのを除けば射程を1〜6までカバーしているので使い易い。あとGジェネOWでは、ビーム・ライフルがRFゲルググの物を流用、ビーム・ランチャーがリック・ドムのビームバズーカを模した形状となっている。


  • RFデザート・ドム 型番:OMS-09DRF
RFドムの熱帯仕様。
砂漠という過酷な自然環境での戦闘を目的に開発された機体。本機に関しては設定がはっきりして、RFドムからの改良点など確認されている上、専用の設定画も用意されている。
『0122』のゲーム内での本機はRFドムのカラーバリエーションの1種でしか無く、同じカラーバリエーション仲間であるRFスノー・ドムやRFアカゲルググと大差を付ける待遇が与えられている。


  • RFスノー・ドム 型番:OMS-09SRF
RFドムの寒冷地仕様。
RFデザート・ドムと同様に過酷な自然環境での戦闘を目的に開発された機体。
RFアカゲルググと同様に『0122』のゲーム内でのみ登場する。そのためか、RFスノー・ドムはRFドムの色違いでしか無いと思われがちだが、特にそんな設定は無い。そもそも、RFデザート・ドムもゲーム内ではただの色違いである事を忘れてはいけない。


  • RFズゴック 型番:OMSM-07RF
ズゴック(ry。陸上での戦闘能力が強化され、潜水艦並みの長期水中行動も可能。だがGジェネではパッとしない。

そもそも火星でどう使うつもりだったのか、と長年言われ続けていたが、ご先祖であるガ・ゾウムマリンタイプの登場により水中用MSの需要は火星でもあることが判明した。水陸両用MSを作れと言われて竹馬を作った木星人とは違うのである。
もっとも、「機動戦士ガンダムF90」にはズゴックが登場してないので使うも何も無いのだが…。
『0122』ではOM地上軍の地球侵攻時に使用されたので、本来は火星での使用を前提とせず、地球侵攻作戦用に開発した可能性が高い。


  • RFゲルググ 型番:OMS-14RF
ゲルググ(ry。こちらもかなりの高性能機。RFドムとは部品の互換性がある。
GジェネではRFザクと同様に指揮官機にすると角が付く。



  • RFアカゲルググ 型番:不明
エース用のRFゲルググ。赤い。
RFスノー・ドムと同様に『0122』のゲーム内でのみ登場する。
Gジェネでは指揮官用RFゲルググがその立場だろうか。


  • シャルル専用ゲルググ 型番:OMS-14SRF
クロスボーン・バンガードの最新技術を用いて開発が行われたシャルル・ロウチェスター専用機。
型番からRF系列と思われるが、製造はOMでは無くクロスボーン・バンガードが行っており、シャルルに譲渡された際にCVのシャトレイ司令が「新型の乗り心地はいかがですかな」と語っている所から、改造では無く新造してシャルルに譲渡した模様。
F90に対抗できる性能を持ち、ジオン系MSながらビームシールドを装備する等、破格の性能を持つ。


  • グラン・ザム 型番:OMAX-01
ビグ・ザム(ry。地球での使用を前提にしており、ホバー移動が可能になっている……が、完成前にオールズモビル軍は潰れた。(ゲームでも出す予定だったができなかったためと思われる。)
しかしGジェネWORLDのソロモン戦ではドズルがこれに乗り換えてくる。……が、格闘やMAP兵器がないのでビグ・ザムより倒し易い……嗚呼。僚機のRFドムの方が厄介かも。
知る人ぞ知るボンボン増刊号での『0122』読み切り漫画では初期案を採用したのか、ベルフの乗るF91と交戦している。


  • RFムサイ級軽巡洋艦
艦艇。元々名前も無く「フォーミュラー戦記0122」ではストーリー部分で登場しただけである。
シャルル少佐が座乗して、シャルル艦隊を構成した。
作中では3隻確認できる。シャルル艦隊以外にも艦隊が存在している模様だが、シャルル艦隊は「重要な艦隊」とされる。
ムサイ級3隻ならばキャメルパトロール艦隊と同等の戦力と思われるが、MSの数が多いので他にも所属艦艇が存在する可能性がある。
形状はムサイ級最終生産型に類似しており、当時の艦艇の生き残りなのか新造なのかは不明だったが、Gジェネでムサイ最終型とは別の艦艇としてRFムサイとして分類され、「F90」本編では登場しなかったはずだがGジェネでは火星軍も使用しており、武装も設定されて2連装主砲塔を2基装備している他、伝統のC型ミサイルや145型ミサイルも搭載されている。
シャルル艦隊所属艦の行動は不明だが、結果的に艦隊は壊滅した模様。他の艦種は見当たらないが、仮にエイブラムとの砲撃戦になると、ムサイ級ではラー・カイラム級のエイブラムにはかなり厳しいと思われる。


その他

  • RFケンプファー 型番:OMS-18ERF
新興コロニー「フロンティアI」にてテロ活動を行っていたジオン系テロリストのMSの1つ。
初期型RFシリーズと後期型RFシリーズの中間機とされており、ケンプファーとしての面影は外装くらいでフレームはRFザクの物を流用して造られている。
制御系には準サイコミュシステムが積まれている。
これはかつてアクシズで開発された物で、オールドタイプの微弱なスウェッセム・セルを刺激することで背部に装備されたインコムをコントロールし、オールレンジ攻撃を可能とする。
他にもガンダリウムOOパックを使用したショットガンや電撃によるダメージを与えられる三連ヒートワイヤー、ミサイルポッドなど多数の武器を搭載している。
パイロットはNSP所属の「キッチ・キッチナー大尉」。
『機動戦士ガンダムF90 FastestFormula』にてF90の3号機を発見し、そのまま交戦。機体の捕縛を試みるも失敗に終わり、F90側がミッションパックを交換した事で形勢逆転されてしまい機体は抑えられた。なお、キッチナーは脱出しつつ小型核を抱えた自爆テロでハウゼリー・ロナ議員を狙ったが、同じ想いを抱く同志と信じていた人物に見限られて死亡する。


【余談】

  • このオールズモビルのメンバーは老人となったジオン兵が中心だが、シャルル・ロウチェスターをはじめ若い兵士も多かった。……が、その大半は彼らジオン兵が参加させていた息子や孫であった。刹那カミーユが見たら確実にブチ切れるだろう。潔い所もあった彼らだが、父親としては完全に失格である。

  • Gジェネでの彼らのターン曲と戦闘曲はそれぞれ「窮地に立つガンダム」と「颯爽たるシャア」のアレンジである。(共に1stのステージで使用されている。)このアレンジも評価が高い。

  • 他のジオン残党とは違い、彼等の戦略や目的は不明瞭である。オールズモビル系組織に至っては最高指導者が何者かも不明である。火星軍壊滅後は残党の残党のはずだが、地球侵攻まで行っている。とにかく憎き連邦に一矢報いたい、と言うことは感じ取れるのだが。


  • 実質的にジオン勢力はここで消滅した。しかし、後の歴史でズゥイ・ジオンを志した組織「ズィー・機関(オーガニゼーション)」が登場し、やがて反地球連邦勢力としてU.C.0203年の地球連邦のマンハンターの反乱に関わっていくこととなる。ただし、こちらはネオ・ジオンとの関連性を持たせようとして作られてはおらず、今まで登場したジオン残党勢力のような組織ではない。






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最終更新:2024年03月12日 17:40

*1 GジェネではRFシリーズが敵として登場している。