「祝」の頂 ウェディング

登録日:2012/09/29 Sat 20:29:12
更新日:2024/03/13 Wed 23:15:10
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「絶望こそが祝福なのです」


絶望を祝福する者、それが「祝」の頂なり。
*1


「祝」の頂 ウェディング》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMR-06「エピソード2 ビクトリー・ラッシュ」に登場した新たなゼニス


解説


「祝」の頂 ウェディング SR 無色 (11)
クリーチャー:アンノウン/ゼニス 13000
T・ブレイカー
このクリーチャーが召喚によって出た時、相手はバトルゾーンの自身のクリーチャーまたは自身の手札から合計4枚選び、シールド化する。
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに墓地に置く。
エターナル・Ω(このクリーチャーが離れる時、かわりに手札に戻す)

召喚時に相手に自身のクリーチャーと手札から合計4枚を選ばせてシールドにさせる能力を持つ。

これまでのゼニスの召喚時の能力と言えば
  • 増やした1枚のシールドをトリガーにして使える。
  • 自分は手札を5枚増やし、相手は手札を5枚失う。
  • 墓地やマナから7マナ丁度になるようにクリーチャーを出して上手くいけば1ターンキルが出来る。
…変なモノが見えた気がしたが、バトルゾーンのコントロールが可能なゼニスはこれまで1体もおらず、相手の切札を潰す事ができる。
さらに選ぶのは相手なのでアンタッチャブルなクリーチャーでも除去ができるうえに、行き先はシールドなので手札からのマッドネスも怖いもの無しである。

しかし、回収が困難で強力とは言えど、相手にシールドを4枚も増やさせるのは無意味にターンを増やして結果的に自分を追い詰めてしまう。

『そんな事、珍しくってくれるゼニスさんだからでしょ?』

なんてほくそ笑んだらそれが貴方の最後。
ウェディングからすれば『精々一時の祝福を噛み締めるがいいさ』と言った感じである。

何故かって?

『ブレイクしたシールドは墓地送りになるから』

( д)°° !?

相手の戦略を封じ、さらにブレイクで相手の手札が増えるのも妨げる祝いなど微塵もない効果を持っている。
条件無しにブレイクしたシールドを墓地に送る能力を持ってるのは火文明単色に3体しか居ないくらい貴重な能力なのだ。
文明がないゼロ文明だからこそ許された能力と言えるだろう。

こんな危険なクリーチャーすぐにでも除去したいだろうが、バトルゾーンを離れるとエターナル・Ωにより手札に戻されるので、生半可な戦略では場と手札が何度でも消し飛ぶ事となる。

このクリーチャーと同弾に収録された出しただけで本当に勝利宣言できてしまう彼等により、デュエマの環境は超高速ブーストor踏み倒し地獄に陥るのであった。


相性の良いカード


アンノウン/ゼニスの召喚コストを2下げられる上、アンノウンが全てスピード・アタッカーになる。
場と手札を制圧しつつシールドを燃やすその様は青いアイツ以上に驚異となるだろう。

  • 《海王龍聖ラスト・アヴァタール》
当時カスレアと罵られていた《アクア・パトロール》を出すと、1ターンで相手のシールドを全て吹き飛ばすラスト・パトロールなる凶悪コンボが誕生したその元凶。
その能力で、ウェディングで増やしたシールドを墓地に置ける。

  • 《天頂秘伝ゼニス・レクイエム》
ゼニスが攻撃するときにタダで唱えられる呪文。性能は自分のクリーチャー1体にパワー+50000とワールド・ブレイカーさらにバトルに勝つとアンタップと凄まじい破壊力を持っている。
によって編み出された一撃はまさしく相手への鎮魂歌である。


派生カード


偽りの悪魔神王 デス・マリッジ VR 光/闇文明 (10)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド/アンノウン 15000
進化−自分のデーモン・コマンドまたはエンジェル・コマンド1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるデーモン・コマンドとエンジェル・コマンド以外のクリーチャーをすべて破壊する。その後、各プレイヤーはマナゾーンにある呪文をすべて、持ち主の手札に戻す。
T・ブレイカー
相手は呪文を唱えることができない。

盟友である《「呪」の頂 サスペンス》と合体したかのような姿のクリーチャー。
ただし効果に二体の面影は殆どなく、どちらかと言えばもう一体の悪魔神王である《悪魔神王バルカディアス》の調整版といった要素が強い。

詳しくは個別項目を参照。

言祝ぎし神王のコンヤク UC 闇文明 (5)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/月光王国 4000
スレイヤー(このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する)
自分のターンの終わりに、このクリーチャーが自分の墓地にあれば、自分のシールドを1つ墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーを手札に戻す。

悪魔神王として一度は合体しながらも、月光王国の一員になって再分離したと思わしき姿。
種族も文明もかつて自身が率いていた闇文明エンジェル・コマンドその物になっている。
…まあ姿形はサスペンスその物なのだが

スレイヤー持ちでターン終了時にシールド1枚と引き換えに墓地から手札へ回収する効果を持ち、月光王国の専用キーワード能力であるオシオキムーンの起動に一役買ってくれる。
一方でウェディングの派生カードとして見た場合、手札への回収要素はエターナル・Ωを遠回しに再現していると言えなくもないか。


デュエル・マスターズ プレイス


「祝」の頂 ウェディング SR 無色 (11)
クリーチャー:アンノウン/ゼニス 13000
召喚によってバトルゾーンに出た時、相手はバトルゾーンの《「祝」の頂 ウェディング》以外の自身のクリーチャー、または自身の手札から合計4枚選び、シールド化する。
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに墓地に置く。
T・ブレイカー
エターナル・Ω

DMPP-18「ゴールデン・ビクトリー -天頂開戦-」にて収録。後述する人間体と共に描かれたイラスト違いのシークレット版も存在する。
除去効果においては同名カードの選択が不可能となっており、ミラーマッチの際に無限ループ的な動作が起こらないように調整されている。
TCG版とは違って互いにウェディングを使った際に相手のウェディングを一時的にでも良いから場に退かせたいという状況が仮にあった場合はこの制約が足を引っ張る可能性がある。
ただし、デュエプレのシールドは10枚以上は置けずに強制墓地送りになる仕様のため、4枚も相手のシールドを増やすウェディングにとっては間接的な墓地送りやゲームを決める際にシールドを増やしたことで逆に粘られてしまうという可能性が減ったことなどはありがたいだろう。


背景ストーリー


「ゴールデン・エイジ」にて戦った《黄金世代 鬼丸「爆」》と《「俺」の頂 ライオネル》。
ハンター/エイリアンアンノウン/ゼニスと言う敵対する者同士ではあったが、戦いの中で友情が生まれた。

が、それを良しとせず、2体のゼニスが送り込まれる。
その内の1体がこのウェディングである。デュエプレ版背景ストーリーによると「絶望を祝福する者」と言われている。

あらゆるクリーチャーの祝福が集合したゼニス化。しかし、純粋でないその祝福は呪いよりも恐ろしいものとなった。

アンノウンであるにも関わらず、偽りの名ではなく真実の名を名乗ったライオネルにより、彼が配下にしていたエンジェル・コマンド達にも変化が生じ始めた。
このままではライオネルがゼニスを裏切るとウェディングは確信し、処刑の為の計画を練り始める。

手始めに闇文明の暗黒宮 堕天使の庭園に処刑器具のギロチンを設置。さらに庭園にて新たなクリーチャーを生み出した。
エンジェル・コマンドのライオネルが裏切ったその当て付けかの様に、けしかけたのは闇文明エンジェル・コマンドだった。 
本来エンジェル・コマンドはシールドを守る事に長けていたが、闇のエンジェル・コマンドはシールドを棄て払い、かつ増やす事ができる能力を身に付けている。

ウェディングのこの能力がそれを物語っていると言えるだろう。

また、この弾の闇のエンジェル・コマンドは彼の僕という設定の為、偽りの名に結婚式や告白に関するワードがある。

その後、《「呪」の頂 サスペンス》や《「謎」の頂 Z-ファイル》が鬼丸達に退けられた頃には闇のエンジェル・コマンド軍を残して姿を暗ましていた…。

エピソード3

それから一万年後、オラクルの教典には、ウェディングの事が「絶望こそが祝福であることを知らしめる神」と記述されている。
一方、「呪」と呼ばれる神「祝」をしても対抗すらできなかった神と記述されていた。

ドラゴン・サーガ

DMBD-06「クロニクル・レガシー・デッキ2018 至高のゼニス頂神殿」に再録されていたことから察するに、DS世界でも同名のパラレル的個体がゼニス頂神殿から《「終焉」の頂 オーエン・ザ・ロード/「創世」の頂 セーブ・ザ・デイト》の力によって率いられる形で、天使と悪魔による龍の世界への反乱を挑んだと考えられる。
しかし、反乱の末路を考えるに《龍世界 ドラゴ大王》に瞬殺される末路に終わった可能性が高い。


擬人化


デュエプレではメインストーリーにおけるキャラクターとして登場し、まさかの擬人化しかも巨乳のクールビューティな雰囲気の女性として
片目が隠れた銀髪の巨乳の成人女性という容姿に加えて、元ネタのカードでも見られた2枚の盾と名前が示すようにウェディングドレス的な衣装を身に着けながらも、花嫁の祝福的な雰囲気を感じさせない冷たさという矛盾を含んだ雰囲気が印象的。
結果として、元ネタから大きく離れたデザインに見えるが実際にはよく見ると元ネタを強くリスペクトして人間的な女性として表現しているという、絶妙なバランスの擬人化となっている。

ゼニス勢力の一員であり、処刑人としてゼニスに従わない者を洗脳するなどの悪事を行う。
元ネタ同様に絶望を祝福と考えているが、その理由は争いの元になる感情を嫌っているが故にその感情を生まない絶望という状況を好んでいるという思想を持っているため。
ゼニスを顕現させる能力を持つカノンという少女を世話しながら教育しており、彼女からは姉のように慕われている。
彼女自身もなんだかんだ言って情が移っている節があり、「カノンが持つ能力は貴重なので、無理をさせて潰れてしまったら元も子もない」という名目で何かと気にかけている。
一方で、カノンを積極的に使い潰そうとしている《「呪」の頂 サスペンス》とは対立を深めている。
一応能力的な相性はシールド送りとシールド焼却で悪くないのだが。

イベントで早くもギャグ堕ちしている彼女の威厳はこの先何時まで保てるのか注目が集まる。

DMPP-18の《「祝」の頂 ウェディング》のシークレットカードを入手すれば、ウェディングのスキンが使用可能となる。

紙の方のデュエマにおいては、何の縁もゆかりもないジャシン君と一緒にDM23-EX3「アビス・レボリューション 外伝 邪神と水晶の華」のCMナレーションを担当。
同弾では、対になっているサスペンスと異なりゼニス・セレス化によるリメイクこそ叶わなかったものの、代わりに発売直前まで徹底的に秘匿されていたトレジャー枠「シークレットSPレア」の1枚として抜擢された。
人間体が一緒に描かれた《「祝」の頂 ウェディング》として《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》《「無上」の頂天 シャングリラ・ファンタジア》と共に収録され、ウェディング様は紙の方にも進出したのだった。



追記・修正は一時の祝福を噛み締めた後に地獄に突き落とされてからお願いします。

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最終更新:2024年03月13日 23:15

*1 画像出典:旧Twitter イラストレーターテトラポッド氏 @tetrapod1985 2023年11月30日掲載より https://x.com/tetrapod1985/status/1730208039595344100 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids