ロックマンキラー

登録日:2011/06/27(月) 19:14:43
更新日:2024/04/15 Mon 10:26:44
所要時間:約 5 分で読めます





ロックマンキラーとは、ゲームボーイでリリースされた『ロックマンワールド』シリーズに登場するスペシャルボス。
Dr.ワイリーが対ロックマン用に開発した『エンカー』、『パンク』、『バラード』の三体のスペシャルワイリーナンバーズの名称で、通し番号の前に付く略称は『RKN』。
ロックマンワールド2には彼らの代わりに、ワイリーに捕まって改造された未来のロックマン・クイントが登場する。

ロックマンワールド5でも最終ステージで彼ら(クイント含む)の複製ロボットが立ちはだかる。
が、一部の特殊武器が弱点、隙が大きくなる、攻撃や移動モーションが遅いなどと大きく弱体化している。
なお、本来の彼らのポジションに相当する、「9番目のボス」としてはアースが存在する。

元々ゲームボーイのキャラという事でモノクロドット絵しかなかった(エンカー除く)が、『ロックマン10 宇宙からの脅威!!』の追加コンテンツのタイムアタック用ステージボスとして、カラードットで復活した。
こちらでは、ボスとして再現されているのはもちろんのこと、なんと初撃破でそれぞれの特殊武器を入手できる。これらの武器は、本編で初めから使えるようになるほか、タイムアタックやエンドレスステージで使用することも可能。


ネタバレ含む紹介

エンカー(RKN.001)
 ―世界で唯一つ 世界を切り開く 一筋の光 振り向かず駆け抜けろ―

ロックマンキラー第1号で、槍を携えた黄金の騎士のような外見をしている。
ロックマンを追い詰める事だけに執念を燃やしている為、周りから「冷たい奴」だと思われている。
槍のチャージスピア*1と、エネルギー弾を吸収して衝撃波にして跳ね返す「ミラーバスター」が武器。

名前の由来は音楽の『演歌』から。

ワールド1のワイリーステージの後半ボスとのボスラッシュをクリア後に登場する。
またロックマンズサッカーにも登場。チャンピオンシップモードで8ボスチームを倒すとエンカーチームが出現。
操作可能キャラとしては必殺技が通用しないブルースの次に強い。

  • 攻撃パターン
1.画面端に立ち、槍を掲げてミラーバスターを発動
2.ロックマンの攻撃に応じて威力の変わる衝撃波を発射
3.複数のパターンがある体当たりで移動
4.再びミラーバスターを発動
の繰り返し。

槍を構えている間に受けた攻撃量に応じてミラーバスターの威力が上がるが、
攻撃を直接体で受けないとエネルギーを吸収できないため、実質受けたダメージと引き換えにしか反撃できない。
攻撃を受けない場合は極小さい衝撃波しか放てない。
最大の大きさになるまでダメージを与えてもジャンプで簡単に回避できるだが。
体当たりのパターンが多く読みにくい上にロックバスター以外の特殊武器が通用しないが、
ミラーバスター発動中は隙だらけのため、落ち着いて攻撃すればゴリ押しが効く相手。

ワールド5では一番厄介だった「ジャンプ→突進」のパターンがなくなり、ロックンクローでガシガシ削れるのでオリジナルより楽。
逆にロックマン10では、「ジャンプ→突進」が健在な上、動作が機敏になりオリジナルより手強い。こちらではバラードクラッカーが弱点となっているが、ミラーバスター発動中は衝撃波の威力も高くなるため注意。

  • 特殊武器『ミラーバスター』
バスター発射口にシールドを発生させ、敵弾を吸収してエネルギー弾として発射する。
敵弾を吸収して初めて武器エネルギーを消費する。
一種のカウンターのようなものだが、シールド自体に攻撃力は無く、体当たりには無意味。
また、ワールド1では、入手後では弾を発射する敵が少なく、最終ボスにはこの武器が必須の為か、使用する場面は自ずと限られてくる。

ロックマン10なら、入手後はゲームの初めから使えるうえに、追加コンテンツなので当然だが武器が攻略の必須になるわけではない、なおかつ弾幕が激しい地帯もあるため、ガンガン使える…わけではなく、別に要らない場面のほうが多い。



パンク(RKN.002)
 ―これは宿命 偶然じゃない 全てはシナリオの中 たった一つの 誰にもできない 主人公演じてる―

ロックマンキラー第2号。
自ら変形しての突進と回転ノコギリの「スクリュークラッシャー」が武器。
トゲ付きの肩アーマーに加え、頭部にモヒカンを思わせるノコギリと凶悪な姿をしているが、
見た目とは裏腹に正々堂々とした武人肌をしている。
趣味はアクセサリー集めで、嫌いなものはPTA。
名前の由来は音楽の『パンク』。

ロックマンワールド3の後半ボスをクリア後に登場する。

  • 攻撃パターン
1.飛び跳ねながらスクリュークラッシャーをロックマンに向けて数回投げつける
2.回転ノコギリ形態になり突進
の繰り返し。

スクリュークラッシャーの弾速も速いが、もっと厄介なのは突進。
ジャンプで回避するか、スライディングで回避するかの二択をとっさに求められるのだが、
スピードも早い上にGB版では部屋が狭く、回避するのが困難。
どの攻撃も威力が異常に高く、エンカー同様にバスターしか通用しないため、ロックマンシリーズでは屈指の強さを持つ。

ワールド5ではノコギリ状態で跳ねてから突進を開始するまでに間ができるため、上か下かの判断がしやすい。また特殊武器が効くようになり、バブルボムとソルトウォーターが弱点。
ロックマン10ではスピードが増しているが、攻撃力はワールド3より抑えめかつ、部屋が広いためワールド5ほどではないが戦いやすくなった。ミラーバスターが弱点だが、飛び跳ねながら攻撃をする都合、中々当てにくい。

  • 特殊武器『スクリュークラッシャー』
やや高く短い放物線を描く回転ノコギリを放つ。
射程は短いが威力が高く、エネルギー消費も8分の1と非常に低燃費。対地・対空のどちらにも使える軌道で、ぱっと見の印象よりも使い勝手は良好。
ロックマン10ではロックバスターと同等程度に威力が低下した代わりに4連射まで可能になった。圧倒的な燃費の良さは据え置きで、バスターの死角を補える普段使い向けの武器として便利。

余談だがロックマンエグゼ3 BLACKに名人のナビとして出演した事がある。
そちらでは体当たりにも「マッドローラー」という技名がついている。

セガのソニックシリーズに登場するメタルソニックと比べられる事もある。



バラード(RKN.003)
 ―好きだとか嫌いだとかじゃない 信じるとか信じないとかじゃない 他の誰かに何を言われても 譲れない生き方がある―

ロックマンキラー第3号。U字の角をした、比較的ロックマンに近い外見をしている。
自分こそ最強のロボットであると自負するほどプライドが高く、不利な状況でも素直にやられない執念深さを持つ。
体当たりのほか、大小2種類の手榴弾「バラードクラッカー」を駆使して戦う。

名前の由来は音楽の『バラード』。

ロックマンワールド4に登場。
他の2人とは違って、前半ボスクリア後の基地ステージと後半ボスクリア後の戦車ステージの計2回で戦う
(武器入手は2回目クリア後)。

  • 攻撃パターン
二度の戦闘でそれぞれパターンが違い、一度目の基地での戦いはジャンプと突進、小型のバラードクラッカーを2方向に発射。
二度目の戦車での戦いではバイザーを下ろし姿が若干変化。
大型のバラードクラッカーを置きつつロックマンに向けてバラードクラッカーを発射、もしくは突進する。
突進が避けにくいため少々手強い。

ワールド5では一度目の戦闘パターンを、逆にロックマン10では二度目の攻撃パターンを基にしている。弱点はワールド5がバブルボムとフォトンミサイル、10がスクリュークラッシャー。

  • 特殊武器『バラードクラッカー』
大型の手榴弾を投げ飛ばす。敵や壁、床にヒットすると爆破する。八方向に発射可能。
入手は終盤だがロックマンの死角となる真上に対応でき、爆風が発生するため盾持ちの敵にも正面からダメージを与えられ、威力が高く燃費も2分の1と、歴代武器の中でも屈指の使い勝手を誇る。

ロックマン10では真下に発射できなくなったが、壁や床を貫通しない性質上そもそも真下に撃ちたくなる場面がほとんどないので問題ない。
燃費の良さや火力の高さはそのままな上、10の仕様上スペシャルステージをクリアしてしまえばあとはゲーム開始時から使いたい放題なため入手のタイミングが遅いという最大の欠点もなくなっている。
10の特殊武器がクセの強いもの揃いなのも手伝い、万能っぷりが非常に際立っている。
ぶっちゃけこれとトリプルブレイドさえあれば大体なんとかなる。



追記、修正は対ロックマン用に造られた型にお願いします。

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最終更新:2024年04月15日 10:26

*1 公式資料集『R20 ロックマン&ロックマンX オフィシャルコンプリートワークス』では「バリヤードスピア」と記述あり