丹下桜

登録日:2009/05/27(水) 02:36:52
更新日:2024/03/07 Thu 14:15:10
所要時間:約 8 分で読めます




丹下(たんげ) (さくら)

愛知県一宮市出身 1973年3月24日生。

元青二プロ所属で1993~2000年に活躍したほえほえはにゃ~んな萌え声声優。
愛称は「さくらちゃん」「さくちゃん」等。

代表作は『カードキャプターさくら』の木之本桜役。
この作品で一気に知名度を上げ、数多くのアニヲタと声優ヲタとロリコンを生み出した。
活動時期にヲタになった人間でその名、及びその声を知らない者はないと言っても過言ではないほど。


活動休止(後述)から約10年間、公での活動はほとんどなかったが、2009年9月発売の『ラブプラス』を皮切りに復帰。
同年にテレビ東京系の『あにゃまる探偵 キルミンずぅ』に羽鳥カノン役で出演。
アニメ出演は1999年の『トラブルチョコレート』『無限のリヴァイアス』以来10年ぶりになる。
2014年からは『デュエル・マスターズVS』にてヒロイン・滝川るる役で出演。2017年からは新主人公の母親・切札るる役として引き続きレギュラー出演している。

これに限らずアニメ・ゲームで少なくない数の作品に出演。最近は丹下ボイスを聴ける機会が増え、嬉しい限りである。

また、土曜12:00からはパーソナリティを務める『丹下桜の RADIO A・La・Mode』が文化放送デジタルラジオで放送中。
こちらも『氷上・丹下の トラチョコチャット』以来10年ぶり。

アニメ・ラジオ両方で、全国のオッサンから若い世代まで悶死させている。
なおオンドゥル星なる場所にも声は届くそうだ。

【特色】

【声優としての特徴】

声質は可愛らしい典型的なロリボイスが得意。
演じる役は小学生~中学生程度の美少女をはじめロリ系キャラ、または大人への過渡期にあるキャラが多く、いい意味で若干鼻にかかった声が印象に残る。

主演は少ないものの、全盛期には「丹下桜が出ている」というだけで作品の注目度が上がるなど、中堅声優として重要な位置を占めていた。
先輩の松野太紀、皆口裕子國府田マリ子曰く、頭のいい子との事。


【その他の活動】

ラジオパーソナリティ、歌手としても活躍。

ラジオは、全盛期にはトラブルチョコレート(JFN)、Alice on Wondernet(NACK5)を始め、週に3、4本のレギュラー番組を持っていた。

歌手としては徳間ジャパン、コナミミュージックから多数のシングル、アルバムを出している。
特に、歌手・丹下桜としての評価を押し上げた3rdアルバム『New Flontier』は、原由子のカバーなど良曲揃いの名盤。

また、10年2月には、セルフカバーアルバム『Musees de Sakura』をリリースした。


【エピソード】

出世作となった『カードキャプターさくら』では自身と同名の主人公を演じたが、制作側は、同じ名前の声優をといった意図は特に持っていなかった。
しかし、もともと原作ファンだった丹下桜がたっての希望でオーディションを受けて勝ち取ったという。


数多の男性ファンを虜にした癒し系萌えボイスだが、同業のプロも例外でなかったようだ。
特に小野坂昌也は「桜ちゃんLOVE!!」と、公共の電波でも公言しており、
『電脳戦隊モモンガー』で共にパーソナリティを務めていたモモーイをドン引き、もとい苦笑させていた。

それを知った丹下桜本人は迷惑顔、というのがリスナー及びファンの印象。
ちなみに、小野坂はカードキャプターさくらにおいてケルベロス(大)役で競演していて、オファーの際には小躍りして喜んだらしい。

MGS一作目にて、オペレーター役に希望していた事を小島秀夫が後に話している。
最終的に桑島法子に決定したものの、丹下声のオペ子も聞きたかった気もする…。


一時は林原めぐみをも凌ぐ勢いで人気を得ていたが、反面、狂信者もケタ外れに多く、一時期ストーカー被害を受けているとの噂もあった。


【活動休止】

1999年暮れ、突然青二プロを辞め、2000年4月のライブをもって長期活動休止となった。
これに対しては当時様々な憶測がなされたが、直接の理由・原因は今も定かではない。

その後はネット上で「Little Seraph」「ANGEL」「さくら」「たんげさくら」等と名義を変えながら、ボイスヒーリングの活動を展開。
定期的にライブも行なっていたが、はた目には何やらカルトじみた物さえ感じられるような雰囲気だったそう。

熱狂的なファン以外は離れてしまったとはいえ、その後も「もしまだ丹下が活動していたら」といった声があり、根強い人気があった。


2005年にタイトーから発売されたPS2版『イース -ナピシュテムの匣-』でオルハ役を演じ(名義は「さくら」)、ファンを驚かせた。


【声優復帰】

2009年9月3日にコナミから発売されたDS用ソフト『ラブプラス』の小早川凛子役で、約10年ぶりに丹下桜名義での出演を果たした。
ツンデレキャラながら、その辺の型通りのツンデレとはある種異なった雰囲気を醸し出しているあたり、力量の衰えていないことが窺える。

さらに、本人公式サイトにて「声優業の再始動」が正式なコメントとして掲載され、冒頭に書いたような現状となっている。


業界にとってもファンにとっても大きな反響のあるこの再始動、アニヲタの集いでも長年のファンから狂喜乱舞の声がチラホラ聞こえてきている。


NHKが放送した『ゼロ年代 珠玉のアニメソングスペシャル』では、『CCさくら』のシーンの生アフレコを披露したり、
MAG・ネット』では学園祭の講演会へのゲスト出演が紹介されたりと、活動を再開し初めていることがわかる。

また、CLAMPが被災者応援のためにニコ動にアップした動画では、さくらの応援の声を聴くことができる。


ゲームメーカー「TYPE-MOON」がエイプリルフールで自社の作品『Fate/EXTRA』内のキャラクターがやっているという体で放送されたニコ生の番組では、
赤セイバーが生主という設定で終始登場していたのだが、後半には「声優の丹下桜」がまさかのゲストとして登場。
赤セイバー役と本人役の一人二役、果ては「赤セイバーの真似をする丹下桜」と「丹下桜の真似をする赤セイバー」までやってのけた。
なおこの一人二役、片方は録音音声とかではなく全て通しでやったそうな。

ちなみに丹下氏は自身が演じた赤セイバーがお気に入りらしく、ブログなどで度々「赤セイバーかわいい」と愛を語っている。
また、続編の『CCC』では赤セイバーはその花嫁めいたコスチュームから「嫁セイバー」と呼ばれるが、この呼称を最初に使ったのは誰あろう丹下氏である。


『デュエル・マスターズVS』シリーズのヒロイン・滝川るる(通称:でこちゃん)役では、『カードキャプターさくら』の木之本桜以来のキッズアニメでの
ヒロイン役、しかも「小さい頃に離れ離れになった主人公の幼馴染」で「恋愛は主人公一筋」という美味しい設定により、
古参の丹下桜ファンからは「また丹下さんの可愛らしいヒロインボイスが聞けるんだ」と非常に期待されていた。

そして、いざ蓋を開けてみると、まさかの体を張ったドタバタギャグ演技がメインのキャラであり、多くの丹下ファンを驚愕させた。
特に顔芸には定評があり、「顔芸伝説」とまで言われるほど。当然そういった演技も特盛。
続編VSRからは顔芸はやや減ったものの、ヒロイン力を下落させる言動や奇声や暴言という、演者に演技させる要素が増えた。
監督が丹下さん本人と丹下さんのファンに対する直筆の謝罪文を公式サイトに掲載した」と言えばお分かり頂けるだろうか。ネタ混じりだけど。
ただ、これにより丹下さんはギャグ演技も出来るという、演技力の再評価に繋がる事となった。
更に2017年の新シリーズからは、初の母親役を演じる事となり、益々演技の幅が広がった。



今後の活動から、目も耳も離せないぜ!


【主な出演作】

木之本桜カードキャプターさくら
ユキ*1忍たま乱太郎
和泉こずえ(無限のリヴァイアス
佐久間すず(ママレードボーイ)
村井沙生(ガサラキ
繭墨あざかB.A.D.
ヒナノイ・シフィーネ・ルメル・ハイネ・ウェイナン(トラブルチョコレート
ミル・ヴァルナ(MAZE爆熱時空)
MAICO(アンドロイドアナMAICO 2010)
南弥生(トゥルーラブストーリー)
かすみ(DEAD OR ALIVE 1〜2)
早坂晶(スーパーリアル麻雀Ⅴ)
マリア・ショート(悠久幻想曲
ヒロイン(カオスシード)
オルハ(イース -ナピシュテムの匣-)
アンジェラ(メルティランサー)
秋穂みのり(ときめきメモリアル ドラマシリーズ)
小早川凛子ラブプラス
リリカ・エベット(BURN-UP W)
羽鳥カノン(あにゃまる探偵 キルミンずぅ
佐賀沙織(逮捕しちゃうぞ)
山吹蛍(こいけん!
チュン*2鬼灯の冷徹
セイバーFate/EXTRA
ジャック・ザ・リッパーFate/ApocryphaFate/Grand Order
クレア・ドロセラ(アクエリオンEVOL
ユリ・サカザキ(CDブック版KOF95)
兼城いずみ(月英学園―kou―)
ミス・インパクト(がんばれゴエモン〜でろでろ道中 おばけてんこ盛り〜)
米原桜子名探偵コナン
クロエ・ルメール(ガールフレンド(仮)
滝川るるデュエル・マスターズVSVSRVSRF
切札るる(デュエル・マスターズ(2017)・上記と同一人物。結婚で姓が変わった)
カリオストロ(グランブルーファンタジー
イリヤ・オーンスタイン(プリンセスコネクト!、プリンセスコネクト!Re:Dive)
カーディナル(ソードアート・オンライン
バロメッツ、ふたごのケットシー(ぷよぷよCD2)
ナンシー(きかんしゃトーマス)※フジテレビ版
プラハ城、元和江戸城、山県昌景(御城プロジェクト:RE~CASTLE DEFENSE~)


余談であるが、全く同じ時期に再始動した声優に先代しずかちゃん役や先代ワカメ役で知られる野村道子氏がいる。
また、復帰した二人の共通点は「スターチャイルド」がスポンサーについている番組であるという事。

案外共演する日は近いのかもしれない。




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最終更新:2024年03月07日 14:15

*1 第2シリーズから第8シリーズまで担当。

*2 第2シーズン以降。第1シーズンでもセリフありで登場しているが、別の人が担当していた。