カタストロフィー(デュエル・マスターズ)

登録日:2011/09/07 Wed 14:48:04
更新日:2024/02/03 Sat 19:24:53
所要時間:約 8 分で読めます



catastrophe【仏】
1、大異変、大災害
2、不幸、悲劇の大詰め、破局



最終魔導具の恐ろしさは使うまで誰も分からなかった。

全ての生き物がただ呆然と立ちつくすしかなかった。




カタストロフィーとは、TCGデュエル・マスターズ」の第17弾・転生編第4弾『終末魔導大戦(ジ・オーバーテクノクロス)』に収録された進化クロスギアの共通冠詞。


●概要

そのどれもが強力なパワーを秘め、それまでの五大文明の戦争に終結をもたらすこととなる(後述)。
ちなみに、単色推奨だった転生編としては数少ない多色カードでもある。

イラストにパッと見装着者が描かれていないように見えるがこれはカタストロフィーがデカすぎるため。よく見ると小さく描かれている。
あまりにも壮大なイラストの雰囲気は、後に登場するサムライのクロスギアも含めて一般的なクロスギアとはかなり違うデザインとなっている。

進化の手順を踏むだけあって、能力はどのカタストロフィーもかなり豪快で強力。
一方でクロスギアという使う手順の面倒さからカードタイプ自体が環境に大きく食い込めなかったという事情があり、更に使うのが面倒なカタストロフィーも環境では使われなかった。
戦国編では侍流ジェネレートの登場などもあって登場当時よりは使う難易度は下がっているが、それでも使いこなすのが楽な訳ではない。

進化クロスギアと言うギミック自体がDM-17以降は出なかった訳ではなく、後に《龍刃 ヤマト・スピリット》が登場している。
ただし、ヤマト・スピリットは文明を参照にする進化クロスギアではなく、背景ストーリー的にもカタストロフィーとの設定上の繋がりはない。


●カタストロフィーの一覧

※多色特有のマナタップインは割愛

ネオウェーブカタストロフィー SR 文明 (5)
進化クロスギア
進化―自分の光または水のクロスギア1枚の上に置く。
これをクロスしたクリーチャーは「ブロッカー」を得る。
これをクロスしたクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から、「S・トリガー」付き呪文を好きなだけ選び、コストを支払わずに唱えてもよい。その後、唱えなかったカードを自分の山札の一番下に好きな順番で戻す。

海神ポセイドンを思わせる神々しいイラスト。
アタックトリガーでコストを踏み倒し呪文を唱えられる……かもしれない。S・トリガーを満載したデッキとは相性がいい。
しかし運頼り感は否めない。『パルピィ・ゴービー』辺りで調整が必要か。
正直ブロッカー付与はいらない子。

ツナミカタストロフィー VR 文明 (4)
進化クロスギア
進化―自分の水または闇のクロスギア1枚の上に置く。
これをクロスしたクリーチャーのパワーは+2000される。
これをクロスしたクリーチャーが攻撃する時、カードを2枚まで引く。その後、相手は自分自身の手札を2枚選び、捨てる。

ティフォンが羽扇で竜巻を起こしているかのような荒々しいイラスト。|
ドローハンデスという分かり易く強力な効果を付加する。地味だがパンプアップ効果も嬉しい。
しかしマッドネスやリアニメイトなど墓地を利用した戦術が増えているのは逆風か。
捨て札の選択肢が相手任せなのもやや痛い。

エクスプロードカタストロフィー VR 文明 (3)
進化クロスギア
進化―自分の闇または火のクロスギア1枚の上に置く。
これをクロスしたクリーチャーは、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。
これをクロスしたクリーチャーがバトルに勝った時、相手の手札を見る。相手は自分自身の手札、マナゾーン、墓地、バトルゾーンから、このバトルで負けたクリーチャーと同じ名前の自分自身のカードをすべて山札の一番下に置く。

異形の悪魔を模した禍々しいイラスト。
アンタップキラーに加えチェーン効果で相手のクリーチャーを山札の底に追いやる。
【ハチ公ガチンコ・ジャッジ】のような、デッキに4枚より多く入れられるクリーチャーを主軸としたデッキにはその名の通り、壊滅的ダメージを与えられるだろう。
何気に山札は手をつけづらい場所で、リアニメイトも封じることが可能。《太陽の聖霊マルシアス》辺りの必勝クリーチャーと相性がよい。
強いて欠点を挙げるなら、デッキコントロールタイプの相手だとアドバンテージを与えることになりかねない点。
パンプアップもしないので素で強力なクリーチャーは必須。またスレイヤーは勝利ではないので不発。

プロミネンスカタストロフィー VR 自然文明 (6)
進化クロスギア
進化―自分の火または自然のクロスギア1枚の上に置く。
これをクロスしたクリーチャーは、「パワーアタッカー+11000」と「T・ブレイカー」を得る。
これをクロスしたクリーチャーが進化クリーチャーではないアーマード・ドラゴンの場合、そのクリーチャーが攻撃する時、自分の山札を見る。その中から同じ名前のクリーチャーを1体、バトルゾーンにタップして出してもよい。その後、山札をシャッフルする。

ドラゴンが燃え盛る孔雀の羽を背負ったような荘厳なイラストのクロスギア。
単純な能力強化に加え、同種のアーマード・ドラゴンをリクルートするなど強力な効果を持っている
……のだが、そもそもドラゴンは付けるまでもなく強力だったりであまり旨みはないのが現実。
《バルキリー・ドラゴン》のような強力なcip効果でもあれば話は別だが、それでも微妙。
ぶっちゃけ状況よりけりだが《パワード・スタリオン》や《ファイナル・ドラグアーマー》の方がまだ使い勝手がいいかもしれない。

グランドクロスカタストロフィー SR 自然文明 (3)
進化クロスギア
進化―自分の光または自然のクロスギア1枚の上に置く。
これをクロスしたクリーチャーは「ブロッカー」を得る。
これをクロスしたクリーチャーが破壊される時、そのクリーチャーは墓地に置かれるかわりにバトルゾーンにとどまる。
自分のターンの終わりに、これをクロスしたクリーチャーをアンタップする。

街を覆うように守護する女神のような煌びやかなイラスト。
能力が噛み合っている上、攻撃しつつ守ることも可能。しかもコストも低め。
さあ無限ブロッカーにクロスして最強の防御を実現しよう!
弱点は手札やマナへの除去にまるで耐性がないこと。それと忘れられがちだがカタストロフィーそのものに除去耐性は一切ない。

「《悪魔聖霊バルホルス》にGCCをクロス! これで勝つる!」
「《マーシャル・ロー》発動。GCCを破壊」
「………」

オマケに、クロスギア指定で無ければ除去できなかった過去と違い、現在はカード指定除去で退かせてしまう。コスト3という軽さも、この場合は仇となってしまい…

「クロスギア破壊カードなんて今のデッキには無いもんな! 《エメラルド・クロー》をGCCに進化し、《悪魔聖霊バルホルス》にクロス!もう負ける気がしない!!」
「《堕呪 エアヴォ》で」「《超英雄タイム》で」「《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》で」
「《エメラルド・クロー》が残ってくれるだけ有情だねー…(棒)」


●背景ストーリーのカタストロフィー

謎の大爆発により発生した五大文明の大戦。光と闇の激突。サバイバーの侵攻。復活。融合文明と単色文明の対立。仙界から復活したの圧政。そして、存在しない「第六の王」の奇跡から200年。

古来の英雄が転生する中、戦士たちは魔導具クロスギアへの畏敬を忘れ、その性能はとどまることを知らずに発展し続けた。

そしてその果てに、クロスギアから進化する五つのクロスギアが創り出された。

しかしあまりに強力すぎた力はとても制御できるものではなく、これらの暴走によって大地が焼け海は荒れた。
遂には暴走を続けるクロスギアが衝突。その膨大なエネルギーによって時空の裂け目『ユニバース』が出現。

あらゆるものをブラックホールのように飲み込むユニバースによって世界は『フィオナの涙』や『アカシック7』など僅かな名残を残して消滅。

一部のクリーチャーは進化クロスギアに戦いを挑んだが、成果はなかったようだ。
かろうじて生き残った者たちは僅かな希望に縋って禁忌とされた東方血土への移住を決断。

クロスギアは再び恐怖の対象となり自然と忘れ去られ、戦国の世が訪れるまで忘却の彼方へ封印されることとなった。

それから一万年の時が過ぎ、ユニバースからの侵略者『フェニックス』が現れ、次世代の戦争が始まることとなる。

プレイス版

デュエル・マスターズ プレイスでは、転生編に該当するエキスパンションではクロスギアの存在が抹消されてしまった。
そのためカタストロフィーも登場することはなく、背景ストーリーでも存在が抹消されている。
そして、プレイス版の転生編背景ストーリーではカタストロフィーの代わりにインビンシブル呪文が世界の滅亡とユニバースの発生を呼び起こした設定に変更された。
つまりはラスボスの座を奪われたことになる…まあ、クロスギアと違って実装可能だったのに存在が抹消された《超神星ブラックホール・サナトス》よりはまだマシだが。

ちなみに、プレイス版の不死鳥編背景ストーリーではTCG版よりもフェニックスの数が少ない。
これは《ザ・ユニバース・ゲート》の解禁が行われなかったことが原因だと考えられるが、一部からはTCG版よりも初期の超神星の数が少ない事から、インビンジブル呪文はカタストロフィーよりも世界を滅亡させる力が弱く、ユニバースの大きさもTCG版よりも小さかったのではないかという考察もある。
TCG版の背景ストーリーにおけるインビンジブル呪文は強力でありながらもカタストロフィーと違って対応は可能な存在ではあったため、一考の価値がある考察ではある。

王来篇

転生編から10万年以上もの歳月が過ぎた未来を舞台にした物語。
ディスペクターの王が一人《禁時混成王 ドキンダンテXXII》の巻き起こす滅亡現象の中で、地中深くに眠っていた五つのカタストロフィーもまた呼応した。
暴走状態となってディスペクターへと力を与えながら地上に顕現し、全てのクロスギアと禍々しい融合して生命体のような存在となってしまった。
この現象はクロスギア作成者である《仙界一の天才 ミロク》にさえ予想外の事態だった模様。



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最終更新:2024年02月03日 19:24