E・HERO ジ・アース(遊戯王OCG)

登録日:2009/06/11(木) 18:38:33
更新日:2024/02/19 Mon 09:09:58
所要時間:約 3 分で読めます



E・HERO ジ・アース
星8/地属性/戦士族/ATK2500/DEF2000
融合・効果
「E・HERO オーシャン」+「E・HERO フォレストマン」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカード以外の自分フィールドの表側表示の「E・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの攻撃力分アップする。

遊戯王OCGのカードの一つで、E・HERO(エレメンタル・ヒーロー)の名を冠した融合モンスター。

素材となるモンスターのフォレストマンは森林(大地)、オーシャンは海を表し、それらが交わり一つになる事でジ・アース(地球)が現れる。
何とも洒落た事である。

……ただし、全く同じ素材からもっと便利な連中を色々と出せてしまう。詳しくは後述。



生け贄を捧げて動くジ・アース。
どこぞのロボットアニメとは関係無い。アンインストールもしない。


漫画版GX

漫画版GXにおける十代の切り札に位置する。
能力値などから鑑みるに、アニメにおける「E・HERO ネオス」に相当すると思われる。
妖怪使いの三沢戦では何度も呼び出そうとするものの、その度に妨害されていた。

主な攻撃方法は打撃とビーム、効果を発動すると全身が赤くなりビームサーベルを取り出す。

The big SATURNと同じく、世界に一枚ずつしか存在しないプラネットシリーズの一枚。
響紅葉プロが世界一になった時に贈られたカード。
その後、響紅葉プロが引退の際に十代に託した。


世界に一枚しか無いはずなのに、単行本3巻の巻末オマケで公開された十代のデッキには2枚入っているのが確認出来る。
恐らく平行世界から来たのだろう。


OCG版

E・HEROを生け贄にする事で、その攻撃力を丸々吸収する起動効果を持つ。
フィールド上での攻撃力を参照するため、強化されたE・HEROをコストにすればさらに大幅に攻撃力をアップ可能。
また、発動回数に上限は無いため、1ターンに何度でも効果を使える。

ただし、何体吸収しても与えるダメージは結果的に変わらず、ターンがすぎれば元に戻ってしまう。
「魔法の筒」「ディメンション・ウォール」「炸裂装甲」などの攻撃反応型罠を受けるとと悲惨極まりない。
原作でもこの通りのことをされ「効果を使わずに2体で攻撃するべきだった」と十代が後悔する場面すらある。
なので基本的に高攻撃力モンスターの突破のためぐらいにしか使い所のない効果なため、原作ですらろくに効果が使われない。


しかし、そうなると同じ融合素材から出せるE・HERO ガイア、V・HERO アドレイション、そしてE・HERO アブソルートZeroが壁となる。

E・HERO ガイアは相手の攻撃力を半減し、その分自身の攻撃力をアップする効果を持つ。
こちらと違ってノーコストな上に、数値上は相手の攻撃力を確実に上回ることが出来る。
戦闘破壊が目的ならアースの上位互換と言っていい。

V・HERO アドレイションは場のHEROの攻撃力分、相手の攻撃力を下げることが出来る。
アースとは逆に弱体化させる効果だが、「HERO」ならD-HEROでもE-HEROでもM・HEROでもOK。リリースする必要も無い。
融合素材の指定も緩く、果ては素の攻撃力でも上回る。ついでに蘇生や帰還も可能と来ている。
ジ・アースが明確に勝る点はミラクル・フュージョンで出せるぐらいじゃなかろうか。
しかし、それすら上記のガイアや以下の最大の壁が……


そしてコイツにとっては最大の壁であるE・HERO アブソルートZero
攻撃力は同じ2500、「HERO+水属性」という素材の縛りの緩さ、ノーコストかつ条件の緩い攻撃力アップ。
そして、最大の武器である「フィールドを離れるだけで相手の場を全体除去」のインチキ効果。

語るまでもなくこいつのほうが圧倒的に便利である。

ただし、同時にジ・アースのコストに最適なモンスターでもある。
アブソルートZeroをリリースすると、全体除去を発動させつつ攻撃力を上げられるので、攻撃力5000でダイレクトを決められる。


総括すると、元々強いわけでもないのにさらに強力なライバルが立ちふさがっている。
上記の連中に不可能でこのカードにしか出来ないこととなると、ハムドオベリスク等の耐性持ちを殴り倒せるぐらい。

プリズマーで素材を墓地に送る見せ役ぐらいにしか使われないのが実情。
エクシーズの台頭で、それすら怪しくなってきた。
現状素材名にオーシャンとフォレストマンが記されてるのはこのカードぐらいなので融合準備のようなカードが増えれば注目される…かもしれない。
だが、デュエルの高速化と強力なHEROの増加により素材2体も力不足と見なされることが増え、15枚のエクストラデッキの枠をこのカードに割く余裕はなくなりつつある…

そんなわけで色々影が薄いカードだが、最近になってこのカードに再び注目が。
2014年ブースターパックに再録したのだ。しかもスーパーレアで。いわゆるハズレア。
同じパックの社長の地獄門やDTテーマの切り札狙いで箱買いする決闘者を絶望させまくっている。
しかしなんでLDSのパックに君たちが混じっているのでしょうか……。


そしてさらなる追い打ちが。


E・HERO サンライザー
融合・効果モンスター
星7/光属性/戦士族/攻2500/守1200
属性が異なる「HERO」モンスター×2
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ミラクル・フュージョン」1枚を手札に加える。
(2):自分フィールドのモンスターの攻撃力は、自分フィールドのモンスターの属性の種類×200アップする。
(3):このカード以外の自分の「HERO」モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

2019年のデュエリストパックで登場した日の出をモチーフとしたE・HERO。
例によってジ・アースと同じ素材で融合可能な素材指定で、他のHEROの攻撃時に除去効果が発動可能。
効果の発動に他のモンスターを要求する点は同じだが、サンライザーはリリースの必要もなく、ミラクルフュージョンのサーチ効果によって自前で相方を用意できる。

フォレストマンとオーシャンでサンライザーを融合召喚→ミラクルフュージョンでジ・アースを墓地融合、といった動きも可能だが、2種の効果は全くと言っていいほど噛み合わない。
並べるなら全体強化と噛み合うガイアのほうが優先だろう。

ジ・アース「まだ見えない自分の居場所を探して歩き続ける」



関連カード

ジ・アースが属するカードシリーズ。
何故かこいつだけカード名がカタカナだが気にしてはいけない。


ジ・アースの進化系と言えるモンスター。
漫画ではジ・アースを蘇生する効果を持っていたが、OCG化の際にサポート対象が増加。
効果的にはジ・アースとの関係もなくなってしまった。


  • アース・グラビティ
相手のレベル4以下のモンスターにジ・アースへの攻撃を強要する通常罠。
相手バトルフェイズにしか発動出来ないため、立ちはだかる強敵のほぼ下位互換。一応「相手がバトルフェイズ開始の宣言をして攻撃宣言をする前」に発動できるため古代の機械などの攻撃中のカード封印には強いが全力でだからどうしたと言うレベル。
メインフェイズが終わる頃には下級モンスターが残ってない事も多く、先にジ・アースより攻撃力の高いモンスターで倒される事もある上に、仮に相手の場に下級しかいなくても相手がバトルフェイズに入らなければ発動すら出来ない、とイマイチ使い所がない。
序でに言うとジ・アースの自己強化はエンドフェイズで終了するので超火力で迎え撃つと言う事も出来ず、肝心のジ・アースとの相性も然程良くない。サポートカードとは


  • エレメントの加護
自分のE・HEROをエンドフェイズまで除外して魔法・罠カードの発動を無効にして破壊するカウンター罠。
ジ・アースが自分の場にいる時に墓地から除外して手札・墓地・除外ゾーンからE・HEROを召喚条件を無視して特殊召喚する効果もある。
前半の効果も強力だが、やはりジ・アース的に注目したいのは後半の墓地効果。特に特殊召喚に制約のかかっている事の多い融合E・HEROを蘇生・帰還出来るのは非常にありがたい。
ジ・アースの名前が記されているのでスピリット・オブ・ネオスでサーチできるのも便利。
ネックになるのはモンスター効果に対応出来ない点と墓地効果を狙う際のジ・アースの用意。
お世辞にもスペックが高いとは言えないジ・アースを用意してまでやる事か?と言われると苦しい物がある。
それでもジ・アース的にはようやく見つけた自分の居場所とも言えるカードと言えよう。


余談

タッグフォースで相方にこのカードを使わせると危険な場合もある。
CPUは攻撃できない状態だろうがむやみに効果を使用し自分の場のモンスターを犠牲に攻撃力をあげたがるので、
場合によっては五体いたモンスターが全てコイツに喰われ、場にはジ・アース一体という事がある。
この状態で魔法の筒や、相手ターンで地砕きされると非常に悲しい気持ちになれる。
ダッシュガイも同じ問題を抱えていた。
TF3では改善され無暗に効果を使わないようになった。


余談だが、地球を背景に全身白で頭頂部や肩などが紫色の姿はどこと無く違うお方を彷彿とさせる。
しかし攻撃力は53万も無い。

だが、マテリアルゲートによる無限ループを使えば53万の実現は可能。攻撃できないからカタパで射出くらいしか使い道ないがな!



追記・修正は場のモンスターをリリースしてからお願いします
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王
  • 遊戯王GX
  • 遊戯王OCG
  • 星8
  • 地属性
  • 戦士族
  • 融合
  • 融合モンスター
  • E・HERO
  • HERO
  • 漫画版GX
  • 遊城十代
  • 響紅葉
  • フリーザ様
  • プラネットシリーズ
  • HERO
  • ジ・アース
  • オーシャン
  • フォレストマン
  • PP新規収録カード
  • DT再録
  • 攻撃力アップ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月19日 09:09