宇宙暴走族ボーゾック

登録日:2009/07/18 Sat 11:41:18
更新日:2024/03/03 Sun 10:59:32
所要時間:約 12 分で読めんじゃねぇか?


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けっこういい奴 ←だがダップは許さない アホの組織 スーパー戦隊シリーズ スーパー戦隊悪の組織項目 チンピラ チーキュ ニッポンポン バカと健康だけが取り柄 バカのバーゲンセール バカの集まり バカ軍団 ヨーカン巨大化ボーゾック 半グレ 壊滅組織項目 失敗続き 宇宙暴走族ボーゾック 宇宙珍走団 実は高い技術力 怪人軍団 愛すべきバカ達 愛すべき外道 憎めない悪役 戦隊悪役 昨日の敵は今日の友 暴走戦隊ゾクレンジャー 暴走族 暴走皇帝エグゾス 残念な強面 激走戦隊カーレンジャー 濃すぎるキャラクター性 珍走団 色物の巣窟 色物集団 芋羊羹 芋長の芋羊羹 豪華声優陣 馬鹿だからかやってる事はかなりエグい



ボーゾックの戦士たちよ!
次にヤキを入れてやるのは、あの星……
地球(チーキュ)だ!!


チーキュ!チーキュ!チーキュ!チーキュ!

『激走戦隊カーレンジャー』新番組予告より


宇宙暴走族ボーゾックとは、特撮テレビドラマ『激走戦隊カーレンジャー』に登場するアホ悪の組織。

名前は似ているが、ドラゴンボール宇宙海賊ではない。


【概要】

宇宙各地の荒くれ者がガイナモを中心に集まって結成した宇宙暴走族。凶暴な顔のついた環のある惑星のようなエンブレムがある。
人工惑星・バリバリアンを根城とし、平和な星を面白半分で襲っては破壊と略奪の限りを尽くした末、最後には花火のように爆破して滅ぼすのを楽しみにしている。
ダップの故郷ハザード星を滅ぼした後、今度は地球を花火にしようと企み襲来。巨大装甲車「バリッカー」地球を暴走する。

当初は車を暴走させたり、事故って記憶をなくした宇宙のスピード王を洗脳したりと普通に悪役していたのだが、段々構成員のアホっぷりが浮き彫りになってくる。
立てる作戦も
  • 温泉から抽出した「服を脱ぎたくなる成分」でカーレンジャーを裸にして夏風邪をひかせ、その隙に地球を爆破する
  • スイカ割りしたいから、わざわざ子どもの夏休みの宿題をやり、その報酬にスイカを要求する(買うとか盗むなんて発想に至らない)。しかもボーゾック一偏差値の高い奴がそんな作戦を指揮している
  • カーレンジャーから奪ったRVロボを、オイキムチを調達するため韓国に行くのに使おうとする(でも地球儀で示された場所は北朝鮮
……などなど。

途中、宇宙の悪のコンサルタント・リッチハイカー教授が宇宙の暗黒エネルギーによってパワーアップしたリッチリッチハイカーに組織を乗っ取られるという事態が発生したものの、それからすぐリッチリッチハイカーがカーレンジャーに倒されたため第33話でガイナモが総長に復帰。
その際、「健康でバカが取り柄の集団として初心に帰ろう」と「ヘルスボーゾック」、第34話で「デビルボーゾック」に改名してみたものの、ネタ切れとガイナモの気まぐれによって僅か2回で元の名前に戻ってしまい、宇宙スポーツ新聞に「史上最弱の悪役」みたいに書かれるまでに至っていた。


ゾンネット「だったらバカボーゾックじゃん」
ガイナモ「そりゃそうだけどさ、それじゃ、悲しすぎるでしょ………」
(ヘルスボーゾック改名時の会話)


また、暴走族なのに何故か月給制。
「実家を継ぐ」「もうボーゾックをやる歳ではない」などの妙にリアルな理由で足抜けする者も多いらしく、人材不足に悩むシーンもあった。

元々多種多様な異星人で構成された組織であり、地球人がいないせいでカーレンジャーの姿が彼らの素顔だと考えており、終盤まで強化スーツを来たチーキュの一般市民だとは夢にも思っていなかった。
そのために変身前の一般市民としてのカーレンジャーとは割と仲が良く、つるんで行動することもしばしば。
実際、レッドレーサーの正体を知ったEE(エンエン)ムスビノフがゼルモダに進言した際も「カーレンジャーに正体なんざあるわけねえだろうが!!」と一蹴される始末だった*1

そしてシリーズ恒例の巨大化アイテムだが、なんと芋羊羹
それもカーレンジャーが勤める自動車会社「ペガサス」の近所にある和菓子屋「芋長」の芋羊羮(1個100円)に限られ、コンビニ(劇中ではファミマ)の芋羊羹(1個税抜208円)や徳用では逆に縮んでしまい、賞味期限切れだと一時的に巨大化できるものの、すぐに元に戻って腹を壊してしまう。
和菓子で巨大化(おまけに結果が品質に左右される)というだけでも前代未聞だが、その事実が判明するまでの流れも

腹を空かしたグラッチがチーキュの子供(ペガサスの社長の息子・市太郎)に「チーキュのうまい食い物を教えろ」と聞く

市太郎が「たこ焼き・フライドチキン・いなり寿司・芋羊羮と答える

グラッチが市太郎の母親を脅迫し、それらの食べ物を買ってこさせる。この時、「芋長」の芋羊羮を購入

ガツガツ食い漁ったら何故か巨大化した

と、完全に偶然で見つけたもの。
つまり元々ボーゾックは巨大化する術なくチーキュに来たことになる。


……と、ここに至るまでボーゾックの偏差値の低さを列挙してきたわけだが、構成員が死んでも基本的に感傷を抱かず平常運転でバカ騒ぎをするなど死生観は非常にドライで殺伐。
その他、カーレンジャーをピザの具にして食おうとする奴がいたり、地球人の子供を拉致してボーゾックの構成員にしようとしたり、終盤で変身できなくなり正体もバレてしまった生身のカーレンジャーを嬉々として痛めつけた末にカーレンジャーの基地もろともペガサスの社屋を爆弾で吹き飛ばすなど、エグい悪事を行う時もそれなりにある。
というか、回を重ねるごとに忘れてゆくとはいえ本来の目的が破壊と略奪の末に地球を花火として吹き飛ばす=地球の全生命の殺戮の時点で歴代の悪の組織でも相当上位のエグさである。
単なる面白おかしなバカの集まりというわけではないのだ。

ちなみに『カーレンジャー』世界の一般的な宇宙人の発音では、地球は「チーキュ」日本「ニッポンポン」となる。
シグナルマンもラジエッタもリッチハイカー教授もチーキュと発音する。
ただし発音の使い分けができないというわけではなく、ダップが「地球」と発言した時に同じように返しており、また発音の違いでボーゾックの人間じゃないことを見抜いたりしている。


【構成員】

首領

  • 総長ガイナモ
CV:大竹宏

ボーゾックのボス……じゃなくて総長。15年前は地球を「チタマ」と呼ぶ宇宙人だったとも言われるが詳細不明。
ゾンネットにベタ惚れしているが、全く相手にされていない。

典型的なガキ大将で、当初は消防車を暴走させたりとそれなりに悪かったが、中盤からはその頭の悪さばかりがクローズアップされ、完全にギャグキャラに。
リッチリッチハイカーの台頭によってボーゾックを追い出された挙句、ゾンネットとの結婚を見越して貯めていた定期預金を勝手に横領されてしまう。
チーキュにいた間はゾンネット共々パチンコ屋でバイトをして日銭を稼ぎ、バイト帰りに焼肉屋「宝苑」でスタミナをつけるため互いに焼肉を食べるのが日課だった。

解散後は「宝苑」に就職。後日談である『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』では、直接は登場しないものの、焼肉と仕出し弁当の店「キッチンがいなも」を開業した。
「トゥ」や「ティ」の発音ができないのか、「ツエルブ」「アーチスト」と言う。

幹部

  • 美女ゾンネット
演:七瀬理香

ボーゾックの看板娘。わがままな性格でガイナモを振り回してばかりいる。
番組中盤でレッドレーサーに惚れて以来、猛アタックをするようになるが、正体の恭介に対しては「猿顔の一般市民」呼ばわりしている。
言うまでもなくカーレンジャーの正体を知って大いにショックを受けていた。
ボーゾック追放時はガイナモと共にパチンコ屋の店員としてバイトする傍ら、焼肉屋「宝苑」で食べたオイキムチの味に目覚めてしまった。
終盤で実はファンベル星の第一王女、バニティミラー・ファンベルトだったことが判明する。
レッドレーサーの正体が「猿顔の一般市民」だと知ってショックを受けたのは上記の通りだが、その後紆余曲折あって相思相愛に。
最終回ではファンベル星に帰還するも、その後も恭介の事を想い続けている模様*2
インサーンにアタックされまくる姿を見たらどんな反応をしていたのやら……。

  • 副長ゼルモダ

ボーゾックのNo.2で戦闘隊長。ワンパーが入っている壺の管理も担当する。
ガイナモとは弱小暴走族時代から共に艱難辛苦を乗り越えた深い絆で結ばれており、彼の友情に応えるため雷の恐怖に耐えながら「バキバキ伝説」に挑み、見事に達成したこともある……が、その割にはリッチリッチハイカー教授に買収されるなど割と現金な所も。
頭の出来はガイナモと同等かそれ以下で、解散後は義務教育をやり直すべく小学校に通い始めた。
頭突きが得意技。

  • 発明家グラッチ
CV:長嶝高士

ボーゾック一の発明家だが、機能よりも趣味とノリを優先するため、発明するものはほとんど役に立たない。
食べることが大好きで、上記の様に芋羊羹による巨大化作用が判明したのも彼の食べ歩きがきっかけ。
この手のキャラの常で戦闘能力はあまり高くなく、一般人である天馬親子にボコボコにされて逃げ帰ったこともある
ヘソをずっと掃除しておらず、着ている潜水服みたいなスーツの腹にある窓を開けると物凄い悪臭を放つ。
解散後はゼルモダと同じく小学校へ。

デザインモチーフは宇宙飛行士や深海用の機密服なのだが、ガラス窓の中に顔があるという構造上、実際の撮影では表情が見えにくいため、スーツアクターが常に首を前に突き出す必要があったという。

幹部4人の名前の最後の文字を一文字ずつ並べると「トモダチ」になる。
カーレンジャーを含めた戦隊側ではよく使われる手法だが、敵サイドでは珍しい。

その他構成員

  • ゴキちゃん
CV:桜井敏治

元々はバリバリアンに生息する宇宙ゴキブリだったが、グラッチの巨大化の実証のため芋長の芋羊羹を食べさせられ巨大化。
その後も準レギュラーとして最終回まで活躍し、GG(ゴーゴー)ゴキちゃんII(イケイケ)ゴキちゃんにパワーアップしてカーレンジャーと戦ったこともあった。
養殖産で暑がり。忍風戦隊にも宇宙ゴキブリが出てくるが、全く姿が違う。

  • 兵士ワンパー
「チース!」

ボーゾックの下級戦闘員。ゼルモダが持っているタコ壺みたいな壺から大量に出てくる。
ピンク水色の4種類があるが、何故か白は1人しかいない。
カラフルなためカーレンジャーとの乱戦ともなると非常に紛らわしくなる。
白は大抵巻き添えを食らったり、被害を被ることが多い損な役回りだが、実は人間に変身する能力を持つ。
前作戦闘員が変身後のヒーローすら苦戦させる強敵なら、こちらはその辺の子犬にすらビビって逃げ出すほど弱腰。

  • ゴロツキ
バリバリアン内の「BBサロン」にたむろしている構成員。
ガイナモたちの舎弟であるが、時折彼らの奇行に呆れたり、からかったりすることもある。
ボーゾックの一員だと思われるが、1+1=3と答えるJJ(ジェージェー)ジェットン以外は特に名前はない*3
SSパマーンが暴走戦隊ゾクレンジャーを結成した際には、それぞれ青(ネズミ顔)・緑(カエル顔)・黄(鳥顔)・桃(猫顔)を担当した。
解散後は劇団を結成、ブロードウェイ進出を目指す。

デザインは髙寺Pの要望により動物をモチーフとしている。

外部要員

  • リッチハイカー教授
CV:田中信夫

第16話からガイナモに雇われた「宇宙の悪のコンサルタント」。
「リィィッチィハイカー教授」または「リッチリィィッチィハイカー教授」と強烈なイントネーションで名乗る変癖を持つ。
一見腕の立つ軍師キャラだが、立てる作戦はいつものボーゾックと似たり寄ったりなものばかり。あとかなりスケベ。
読書はトイレでするタイプ。
コソ泥していた所をシグナルマンに逮捕された因縁を持つ(しかし、シグナルマン自身はリッチハイカー教授を覚えていなかった)。
やたらと名刺を渡すサラリーマン気質なのだが、人によってその癖は「悪い奴ほど名刺を渡したがる」(ByVRVマスター)と嫌悪感を現す模様。ちなみに名刺に描かれている電話番号は868-315(ワルハ・サイコー)

ひょんなことから宇宙の暗黒エネルギーを一気に受けて「リッチリッチハイカー」にパワーアップし、ガイナモとゾンネットを追放してボーゾックを乗っ取る。
そしてガイナモの定期預金を勝手に使い巨大怪獣ロボ「ブレーキング」を作成、自ら操縦しカーレンジャーをフルボッコにするも、最後はVRVロボに返り討ちにされ戦死。ボーゾック内で唯一死亡した幹部となった*4
敗北後、ボーゾックに戻ったガイナモからは「余計な物出したおかげで、カーレンジャーはしなくてもいいパワーアップをした」と指摘されている。

声を担当した田中信夫氏は前作ではナレーションを担当していた*5。また、自身が担当した数少ない着ぐるみでの悪役の声でもある(他には『ジャンボーグA』のデモンゴーネ)。
第31話では田中氏本人が床屋さんの親父役で顔出しで出演している。

ボーゾックに加担する敵キャラクターとはいえ、彼らとはかなり異なるビジュアルになっているが、これは担当デザイナーの野崎明氏が「VRVマスターを自分が担当すると誤解していた」というのが理由らしい。

  • 暴走皇帝エグゾス
CV:小林修

第35話から登場した本作の黒幕で、ハザード星に伝わる正義の星座伝説と対を成す悪の星座伝説の力を持つ。
その力は計り知れず、最終決戦時にはカーレンジャーの力の源である5つの車型星座を飲み込んで無力化したほど。
しかも、戦闘形態である「エグゾス・スーパーストロング」になればRVロボ&VRVロボ相手に連戦しても圧勝するくらい強い。さすがラスボス。

スピード違反や交通事故などのあらゆる暴走行為が許される「恐怖の大宇宙ハイウェイ」建設のためにボーゾックを利用して邪魔な星を消していた。つまり単なる地上げ屋。
ちなみにターゲットの星の破壊方法は「ボーゾックに破壊したら今年の運気が上がる星を記した他人(占い師スゾグエ)名義の年賀状を送る」という回りくどくて面倒臭いもの*6
……で、次のターゲットを地球に定めたわけだが、ボーゾックがいつまで経っても地球を爆破できないのでついに直接姿を見せ、自前の超兵器を提供し始めた。
そのためガイナモたちは「ボーゾックのファンで色々モノくれる気前のいいオッサン」と認識していた。

最後はボーゾックを見限り、地球をカーレンジャーもろとも自らの手で消してしまおうとするが、賞味期限の切れた芋羊羹で腹を壊し、スーパーストロングになれなくなり敗北。あんまりな結末だった。
ギャグで誤魔化されているが、「粋がっているDQNの集団が、知らぬ間に土地転がし系のヤクザからいい様に使われ、最後は切り捨てられた」ということでもあり、なんだか笑えない関係である。


【ボーゾックの荒くれ者】

カーレンジャーにおける今週の怪人枠で、そのビジュアルには当時流行していた『SPAWN』などのアメリカン・コミック(アメコミ)めいた要素が盛り込まれている。

各々『ボーゾック一の○○』という肩書きを持つ。
当初は根性叩き直し屋や落書き名人、走り屋、女番長など暴走族らしい肩書きの奴が多かったが、次第に「植木職人」「通販マニア」「ピザ作り名人」「キムチ好き」「縁結び名人」などどう考えても暴走族とは全く関係のない肩書のおバカが増えていった。
所詮暴走族という事もあって戦闘における実力に関してはまちまちだが、それでも本気で戦えばそこそこカーレンジャー相手に食い下がる事も。本作の方向性的に大体トンチキな絵面になるが。
一方で彼らの巨大化には芋長の芋羊羹が必要なため、万が一芋長が閉店してしまうとその時点で巨大化不能になり、一気に死活問題に直結する欠点がある。

名前はアルファベット2文字+カタカナで統一されている。
アルファベット部分は本来の音とは違う読み仮名を当てている事が多いのが特徴。
(例)
BB(ビービー)ドンパ
SS(スースー)パマーン
PP(プリプリ)チープリ
また自分の名前を語尾に付ける事が多い。

  • 以下登場した荒くれ者たちの肩書(登場順)
宇宙のベートーヴェン
根性叩き直し屋
大食い
探し物名人
落書き名人
走り屋
ボーゾックレディースの女番長
数字の魔術師
ファッションデザイナー
温泉研究家
ピッチャー
発掘野郎
祈祷師
虫とり名人
アスリート
偏差値が高い
ヒーロー研究家
通販マニア
ピザ作り名人
お祭り野郎
キムチ好き
暑苦しい男
追っかけ激写野郎
メイクアップアーチスト
調教師
口が上手い
メカニック
縁結び名人
ガソリンスタンド店員
穴掘り名人

……暴走、族?
というか無駄に人材の層が幅広い暴走族とは一体……。


【人工惑星バリバリアン】

ボーゾックの本拠地である、宇宙船も兼ねた巨大人工衛星。
高速道路やハイウェイが縦横無尽にひしめき合うかのように惑星表面を覆っている外観が特徴。
内部にはボーゾックが溜まり場としている酒場「BBサロン」や格納庫、車庫、車のメンテナンス場、ガソリンスタンドなどが存在する。
巨大な衛星であるが舵輪で操縦可能。
最後はボーゾックに見切りをつけたエグゾスに宇宙のゴミ捨て場扱いされた挙句、地球を花火にするための兵器として使い捨てられてしまった。
しかし、辛くもサイレンダーが受け止めたことで地球消滅は免れ、最終的にボーゾックと和解したカーレンジャーが乗り込み、エグゾスに特攻して大破した。


【その他戦力】

  • 暴走車
ボーゾックが所有する暴走用車両。動物を模した外見が特徴で、種類は無駄豊富。
バリッカーのような破壊力はないが、代わりにスピードに長け、飛行機能を搭載、おまけにワープ移動や宇宙を自由に移動することも可能と中々のハイスペック。
しかしボーゾックには経済的余裕があまりないので、使い回しされている。

  • バリッカー
ボーゾックが所有する巨大暴走用車両。
ウシ型のモーバリッカー、サソリ型のジョキバリッカー、ゾウ型のパオバリッカー、ネコ型のニャーバリッカー、ブタ型のブヒバリッカーの5種類がある。

  • ブレーキング/改造ブレーキング
第29話で新総長に就任したリッチリッチハイカーが製造した怪獣型巨大ロボット。自力で地球とバリバリアンを往復可能。
リッチハイカーが自ら操縦するが自動操縦も可能で、ブースターキャノンを物ともしない防御力を持つ。
武器は口や目からのビームと敵を絡め取って強力な電流「スパークオン」を放つ尻尾。
RVロボを打ち破り奪い去る成果を上げるも、次話で衝撃のデビューをしたVRVマシンに撃退されてしまう。
そして第31話では改造が施され、頭部のキングスラッガーや胸の大砲といった新装備で再びカーレンジャーに挑むが、最後はVRVロボの必殺武器・ビクトリーツイスターによってリッチリッチハイカーごとぶっ飛ばされて爆散した。

  • ノリシロン-12(トゥエルブ)
第37話でボーゾックに贈られた、エグゾスが月1回宇宙中の悪者に配っている雑誌『宇宙ランド』1996年12月号の付録である巨大な組み立て式ロボット。
両肩にエグゾスのマークがあり、ジャイアントロボと同じ声で「ま゛っ!」と喋る。
ちなみに製作方法は「糊とピンを使ってボーゾックが手作業で行う」。つまりはテレマガやてれびくんのアレである。
パンチやキック、加速装置、突進してで斬り付けるノリシロン暴走斬り、胸が開いて発射するミサイル、頭の角やそこから発射するピンク色のビームと攻撃手段は多彩で、VRVロボも一度は退けるなど戦闘力は高かったのだが、組み立て付録なので必要な部品(ピンとか)を付け忘れると動作不良を起こしてパーツが取れてしまうという欠点を抱えており、これが原因で一度VRVロボを追い詰めながらも撤退してしまった。
その後、「ノリシロン-最終(ファイナル)」「ノリシロン-増刊」という2種類のバージョン違いがボーゾックに贈られている。

ノリシロン-最終は第46話で登場し、ガイナモ・ゼルモダ・グラッチの3名で操縦。
黄金の斧でVガンを防ぎ、口からの突風・ファイナルタイフーン、強烈なドロップキック・ファイナルキック、目からの光線・ファイナルフラッシュ、そして両手に持ったファイナルツイスターでVRVロボを攻撃するも、分離したVRVファイターの前に敗れ去った。
ノリシロン-増刊はオーレンジャーとカーレンジャーが手を組んだ際、マシン帝国バラノイアの残党と共闘するSS(スタスタ)スタタンゾ(ハイオク)を支援するために送り込まれた。全身真っ赤の派手なカラーリングが特徴。

  • 陸・海・空の覇者
第41話でエグゾスがボーゾックに与えた3機の巨大ロボット。
詳細は以下の通り。

空の覇者「スカイギギューン」
鳥型のロボットでVRVロボットを捕えて飛ぶほどのパワーを持つ。上半身を回転させて発生させる竜巻と口からのビームが武器。

海の覇者「マリンザブーン」
サメ型のロボットで水中でも活動可能。左手のドリルと右手の甲のミサイル、頭のアイスラッガーが武器。

陸の覇者「ランドズズーン」
ライオン型のロボット。両手の鉤爪が武器。

剥き出しになっているコクピットに暴走車が合体することで操縦可能となり、操縦はそれぞれゾンネット、グラッチ、ガイナモらボーゾックの幹部が行ったが、第43話でギギューンとザブーンには遠隔制御のためのユニットが取り付けられ、ズズーンの方からコントロールされるようになる。
ダップのクルマジックパワーに目をつけたエグゾスの指示の下、スカイギギューンがダップをおびき寄せ、それをマリンザブーンが捕らえるという作戦を行った。
さらに捕獲したダップをビームでランドズズーンの中に組み込み、彼のクルマジックパワーをアクマジックパワーに変えて3機全てを強化した上でエネルギー不足に苦しむカーレンジャーをビーム攻撃で追い詰めるが、ダップがパワーを放出し過ぎた結果逆に3機の出力が低下してしまい、最終的にRVロボとVRVロボの連携戦法の前に全滅した。

  • エグゾスター
第44話に登場した新型暴走車。
カーレンジャーとの戦いで全暴走車が故障・修理中になったため、エグゾスがボーゾックにレンタカーとして貸し出した1997年型ニューモデル。
エンジンから放つ破壊光弾が武器。見た目が明らかにバットモービルと評判。

  • バリンガーZ
本編には惜しくも出られなかったエグゾス謹製ロボ。
児童誌にのみその雄姿が描かれたマジンガーZに限りなく似たパチモノ
着ぐるみまで用意し、バリンガーZ登場回を撮影し終えた後で試写を行なったところ、演出・声優の演技も含めてあまりに凝ったマジンガーのパロディを前に東映の幹部が「コレ完全にアウトじゃね?」という英断を下し、無事自粛という形でお蔵入りになったという伝説の最終兵器。
ただし登場の際、光に包まれて分かりにくいがほんの一瞬だけ映っている。
一応ダイナミック側からクレームを付けられなかったらしい。
ちなみにスチール写真では大獣神の「恐竜剣ゴッドホーン」を流用した剣を持っていた。
着ぐるみはその後、『カーレンジャー』の海外リメイク版『パワーレンジャー・ターボ』にて、バラケリスの頭部と組み合わせる形で新規怪人に改造されたという。
なお、それぞれ『てれびくん』では「マジンガーZに似すぎていたので変更になった」、『テレビマガジン』では注釈で「登場できなくなった」とだけ記載されているにとどまっている。


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最終更新:2024年03月03日 10:59

*1 荒くれ者の何人かはカーレンジャーに変身する所を明らかに見ているのだが、特に気にしていない。また毎回その場で倒されるので認知していなかったとも思われる。

*2 恭介のほうも、「ゴーカイジャー」で客演した際に彼女の写真が入ったロケットを身に着けている

*3 そのためかどうかは知らないが、ゴロツキの中では唯一カーレンジャーに倒された。

*4 このシーンがテレビのニュースで取り上げられ、リッチリッチハイカーの死を知ったガイナモたちがボーゾックに戻るという流れ。

*5 それ以前のシリーズでは『秘密戦隊ゴレンジャー』の初期、『電撃戦隊チェンジマン』『高速戦隊ターボレンジャー』にナレーターとして参加。

*6 ボーゾックの頭に合わせたと考えればすごく納得できる。事実、それでボーゾックを思い通りに動かせていたわけだし……。