ヌメルゴン

登録日:2013/12/03 (火) 03:39:30
更新日:2023/11/03 Fri 22:26:59
所要時間:約 5 分で読めます





人懐っこいドラゴンポケモン。

大好きなトレーナーに抱き着いて粘液でヌルヌルにしてしまう。




出典:ポケットモンスター XY&Z、38話『 カロスリーグ優勝!サトシ頂上決戦!!』、
2015年10月29日~2016年11月10日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



ポケットモンスターシリーズにX・Yより登場するポケモン


◆データ


マウンテンカロス図鑑No.021/全国図鑑No.706
分類:ドラゴンポケモン
英語名:Goodra
高さ:2.0m
重さ:150.5kg
タマゴグループ:ドラゴン
性別比率:♂50♀50

タイプ:ドラゴン

特性:うるおいボディ(天候が雨の時、ターン終了時に状態異常が回復する)
  /そうしょく(くさタイプの技を無効化し、攻撃を1段階上げる)
隠れ特性:ぬめぬめ(接触技を受けると、相手の素早さを1段階下げる)

HP:90
攻撃:100
防御:70
特攻:110
特防:150
素早さ:80
合計:600

努力値:特防+3

ヌメラ→ヌメイル(Lv.40)→ヌメルゴン(Lv50以上で雨が降っている場所でレベルアップ)


◆概要


第六世代における600族のドラゴンポケモン。
今まで600族はコワモテ系が多かったが、ヌメルゴンはカイリュー寄りの容姿になっている。
進化前のヌメラは、一見どこぞの球形ロボットスライムのような姿でドラゴンタイプにはとても見えない。(o'~'o)
さらに一番弱いドラゴンポケモンとまで言われてしまったが、最終進化で無事にドラゴンっぽい姿になった。

ヌメイル時代は退化していた目が復活し、パッチリとした可愛らしい目になった。
ただ視力自体はあまり良くないらしく、4本のツノで音や匂いを感じ取る。

人懐っこい性格で大好きなトレーナーに平気で抱きついてきたりするらしいが、体表がぬめぬめしているのであまり気持ち良いものではない。
進化前のヌメイルの図鑑説明で「なんでも溶かしてしまう粘液を分泌する」と書かれているが…トレーナーは大丈夫なのだろうか。

伸び縮みするツノの一撃は、ヘビー級プロボクサー100人分のパンチに匹敵するという。
しかし、2秒間に1000発のパンチが打てるヤツもいるのでやや霞みがち。
大人しいからといってからかうと、手が付けられなくなるほど怒り出し、前述の伸び縮みするツノで思い切り突かれ、ダンプカーを跳ね飛ばす威力の尻尾で薙ぎ払われてしまう。


進化条件がやや特殊で、ヌメイルがLv.50以上になったとき雨が降っているフィールドならば進化する。
あまごい」しても意味はない。
作品によってこの雨が降っているフィールドの発生条件がまちまちで、運が悪いといつまで経っても進化出来ない。
XY:雨の降る場所こそ一定ながら降るタイミングがランダム。
ORAS:常時雨の降るフィールドがある。
SM/USUM:中盤では夕方限定、終盤では終日雨の降るフィールドがある。霧がかかっている花園でも進化できる。
剣盾ワイルドエリアが日によって一部の地域が雨の降るフィールドになる。

ORASでは進化場所には困らないが、ヌメラやヌメイルが野生で出現しないため、単体ではどうにもならない。
XYで捕まえて送るか、GTSでおねだりしよう。


第六世代で追加されたドラゴンポケモンと600族の中では唯一のドラゴン単色である。
モチーフは恐らくフランスに伝わるカタツムリのような姿をした怪物「ル・カルコル」。

ちなみにやましたたかひろ先生が「コロコロイチバン!」で連載している「ポケモン4コマ学園」のコミックス3巻・4巻では先生の役として登場している。

◆ゲームでのヌメルゴン


XYではチャンピオンカルネが使用してくる他、ライバルの一人であるサナも使用してくる。
野生のヌメラは14番道路で、ヌメイルは19番道路でゲットできる。

ORASではエピソード・デルタにてヒガナが空の柱戦の先発で使用する。


◆対戦でのヌメルゴン


一際ずば抜けて高い特防は、それまでドラゴンタイプでトップを張っていたラティアスを余裕で上回っている。
対特殊アタッカー相手には絶大な性能を発揮すること間違いなしである。
持たせる道具候補No.1として上がるのが今作より登場した「とつげきチョッキ」で、変化技が出せなくなる代わりに特防が上がる効果があるので、無振りでも堅牢な壁として活躍できる。
HPに極振りして性格補正も合わせれば、一致弱点でも確定耐えする。
具体的にはHP振り+チョッキだけでラティオスの特攻振り「りゅうせいぐん」を確定耐えし、カプ・テテフの特攻振り「ムーンフォース」を高乱数で2発耐えする。堅いことこの上ない。

このため火力方面へ努力値を振る余裕も十分にあるため、耐久型と攻撃型の両方への育成が可能となっている。
攻撃、特攻はそれぞれ100以上という高水準の値を誇っているので、両刀使いとしても運用が可能。
一方で素早さはカイリューと同等で、物理防御もそれほど高くないので過信はできない。
しかしタマゴ技で「カウンター」を覚えるため、1発で落とし損ねると物理型でもあっさり返り討ちにされる。

ドラミドロと共に、ドラゴンタイプにして初めて「ヘドロウェーブ」と「ヘドロばくだん」を習得できるようになった。
これにより、ドラゴン最大の天敵であるフェアリータイプにも対策が可能。
もちろんこおりタイプには「だいもんじ」「かえんほうしゃ」があるし、みずとの複合タイプ相手にも自力で覚えられる「パワーウィップ」で対応できる。


「うるおいボディ」は第六世代に入り天候特性の永続性が消滅したため天候PTの弱体化と共倒れに…
というわけでもなく、無振り耐久が出来るヌメルゴンにとってはまさに鬼に金棒。
雨パで「ねむる」でも使おうものなら相手に与えられるプレッシャーは計り知れない。
「そうしょく」はくさタイプの攻撃技を使われる機会はあまりないと思われる一方、状態異常にしてくる変化技を無効化できるメリットは大きい。
ダブルなら相方に「はなふぶき」持ちを入れるのも面白い。

第六世代より登場したヌメルゴン系統専用の隠れ特性「ぬめぬめ」は、触れた相手の素早さを一段階下げるというものになっている。
これにより自身の大きな弱点である鈍足を補うことが多少なりともできる。

物理、特殊両方のアタッカーになれる上、覚える技も非常に豊富なので様々な型が作れる。
物理技候補には「げきりん」、特殊技には「りゅうせいぐん」や「りゅうのはどう」とタイプ一致技だけを見てもかなり充実。
サブウェポンも物理なら「アクアテール」「いわなだれ」「じしん」、特殊なら「10まんボルト」「れいとうビーム」「きあいだま」と色々なタイプの技を覚えるため、初見ではまず型が読めない。
ヌメルゴンが戦闘に出た時点で相手はほぼ確実に物理アタッカーへシフトチェンジしてくるが、その対策として「カウンター」や「とける」もタマゴ技で習得できる。
立ち回りによっては、防御面において全く穴のないポケモンに仕上げることができる。

しかし、第9世代に入り、ヒスイ種が参戦すると防御の問題や、タイプ耐性の都合で非常に苦境に立たされている。

一応、テラレイドバトルでは(タイプを無視すれば)ヒスイ種よりも若干高い特殊耐久・「うるおいボディ」による状態異常の無効化といった差別化できる要素はあるが・・・。


◆進化前 ヌメイル


なんでも 溶かしてしまう 粘液を 分泌して 敵を 撃退する。 目玉は 退化して 見えていない。

マウンテンカロス図鑑No.020/全国図鑑No.705
分類:なんたいポケモン
英名:Sliggoo
高さ:0.8m
重さ:17.5kg

  • 種族値
HP:68
攻撃:75
防御:53
特攻:83
特防:113
素早さ:60
合計:452

努力値:特防+2


ヌメルゴンの進化前。
ヌメラ時代から目が退化して盲目になっているという難儀な進化形態。
その分、発達した4本の角には聴覚や嗅覚も備わっており、レーダーの役割を果たす。
ただし、餌と仲間の区別が曖昧で、仲良くなっても平気で溶かして捕食しようとする。

外敵に対しては、何でも溶かす粘液を分泌して撃退する。
獲物を捕食する際もこの粘液を浴びせかけ、溶かしてから啜る。
自身の身体も何でも溶かす粘液で覆われているため、捕食されずに生き延びてきた。
トレーナーに抱きつく癖があるヌメルゴンがもし、この液を分泌していたらと思うと恐ろしい。
背中にある渦状の突起の中には脳や内臓が詰まっている。


進化前ながら既に高い特防を誇るため、「しんかのきせき」型で使われることがある。
一生盲目なのは可哀想じゃないかって?仕方ないね

雨パに投入し、特性「うるおいボディ」と「ねむる」による回復力を活かせる。
雨パの中心となるみずタイプはこおりに強くくさ・でんきに弱いため、ドラゴンタイプとの相性も良い。
天候の継続は5ターンまでなので、自力で「あまごい」をするのも良い。

特防は既に十分なので、努力値はHPと防御に振って行きたい。
基本は「どくどく」や「まとわりつく」で相手のHPを削って行く。
まとわりついた特殊アタッカーに対しては「ないしょばなし」でさらに特攻を下げることもできる。
物理アタッカーに対しては、さらに防御を高める「とける」の他に「カウンター」も可能。
その他、攻撃技としてはタイプ一致の「りゅうのはどう」や雨で強化される「だくりゅう」がある。

リージョンフォーム


ヌメイルとヌメルゴンにはリージョンフォームもいる。詳細はこちら


◆アニメでのヌメルゴン一族


アニメ「XY」第55話で進化前のヌメラが初登場。
CVは赤崎千夏

野生ポケモンの縄張り争いに巻き込まれて住処からはぐれてしまった個体。
空を飛ぶスワンナの背中から落ちてサトシの顔面を直撃したのがはじめての出会いである。

「最弱のドラゴンポケモン」という設定を踏襲しているためか、性格は非常に臆病。
特に相性の悪いフェアリータイプであるデデンネを怖がっている。触角で相手の思考を読み取ることが出来るらしい。
サトシのピカチュウのように強くなりたいという思いから、彼にゲットされた。
ロケット団との戦いでは、サトシが唸るレベルの「がまん」でロケット団を圧倒し、その潜在能力の高さを見せつけている。
ちなみに特性は「うるおいボディ」。

DP編フカマル以来となる、サトシの手持ちとなったドラゴンタイプである。
さらにこの話から開始された第3期OP「ゲッタバンバン」の中では、ヌメラがヌメイルを経てヌメルゴンに進化するシーンがある。

第61話ではロケット団に唆されたブーピッグとの戦いの中、ヌメイルに進化するとともに「りゅうのいぶき」を覚えた。
手持ちになってからわずか6週で進化と、かなり早い進化であった。

そして、ついに第65話ではロケット団のメカが爆発炎上して炎に囲まれ、身動きが取れないサトシ達を助ける為、自身が覚えている「あまごい」を用い、ヌメルゴンへと進化した。
CVはゲコガシラと同じうえだゆうじに変わった。
これにより、サトシの手持ち初の600族ポケモンが加わった。
進化したことにより「りゅうのいぶき」が「りゅうのはどう」になった。

ミアレジム戦ではサトシのエースとして活躍。シトロンレントラーと激しい戦いを繰り広げた。
さらに第69話では「れいとうビーム」を習得している。

しかし、残念ながら故郷の湿地帯の問題を解決した第70話でサトシと別れる事になった。
ちなみにテレビ東京系では55話が2015年1月8日、70話が2015年4月30日の放送なので、その間4ヶ月、わずか16話である。
なお、バタフリーよりも手持ちの期間が短い。オコリザルはもっと短いが。

もっとも、初登場の時点で「何か問題がある」と示唆されたとおり何らかの形で故郷が関わると思われていた。
その事を考えると、故郷に帰る事=離脱に繋がるのは仕方ないともいえる。

Z編30話にて再登場することが判明した際、多くの視聴者たちが「ヌメルゴン復帰フラグか!?」と思ったが、
結局ヌメルゴンはそのままサトシ達と別れ、ヌメルゴンの復帰は絶望的となった……













かに見えた。





実はあの時点でサトシはカロスリーグのフルバトル6体目のポケモンをヌメルゴンにすると決めていて、
33話の準決勝進出後にケンゾウさんに連れられたヌメルゴンと再会。
無事にサトシの手持ちに復帰することとなった。





だが、その後…リーグでたいした活躍は上げられず、フレア団による世界滅亡計画が破綻すると湿地帯でサトシとの最後の別れを見送った。

擁護しておくと、ヌメルゴンが戦った相手はタイプ的に不利な相手ばかりであり、しかもどちらにおいても一応の成果は残している。

「がまん」で相討ちにまで持ち込む。
物理軽減と遠距離攻撃を徹底したポケモンだったため、近接攻撃重視の他のサトシのポケモンでも苦戦が予想される。

「ハサミギロチン」で倒されるも、直前に「あまごい」。後続のゲッコウガをサポート。
何より、「でんじは」による麻痺で動きを鈍らせた上で「ハサミギロチン」を仕掛ける凶悪コンボの使い手なので、
「あまごい」と「うるおいボディ」のコンボで「でんじは」封じが出来るヌメルゴン以外では、
せいぜい既に体力が相当減っているピカチュウでしかこのキリキザンを安定して受けられなかった。


ヌメルゴンに抱きつかれてぬめぬめになった方、追記・修正お願いします。

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最終更新:2023年11月03日 22:26