ラクーンシティ

登録日:2013/11/30 Sat 16:28:18
更新日:2024/04/15 Mon 21:26:38
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◆概要

ラクーンシティとは、『バイオハザード』シリーズに登場する、アメリカ合衆国中西部に位置する架空の都市。
人口は1998年の時点で約10万人。アークレイ山脈と広大なラクーンフォレストという森に囲まれている。
この街が舞台となるのは、『2』及び『RE:2』『3』及び『RE:3』『アウトブレイク』『アンブレラクロニクルズ』『ダークサイドクロニクルズ』『オペレーション・ラクーンシティ』『運命のラクーンシティ』。
また、付近には隣町であるストーン・ヴィルカントシティ、そして森と山の向こうに小さなマコバ村がある。

かつては山中の小さな田舎町に過ぎなかった。
だが、アンブレラ社の工場などが建設されたことにより、いわゆる企業城下町として発展。最終的には人口10万人を擁する都市となった。
アークレイ山の人食い事件が発生した頃にはアンブレラ社に対して懐疑心を抱く市民もいたようだ。が、市民生活は同社からもたらされる恩恵に強く依存している状態だったため、誰も表立って追求しなかった(できなかった)。
また、急激な都市化の陰で治安が悪化していたとも言われる。*1

1998年8月頃から、市街地でクリーチャーの目撃情報や怪事件が頻発するも、R.P.D.署長が何ら対策を取らなかったことで事態は悪化。
9月に入ると病院でT-ウィルス感染者が確認されるようになり、米軍により戒厳令が敷かれるまでに深刻化した。
そして9月20~23日(詳細な日時は不明)、アンブレラ社の内部抗争によりT-ウィルスが流出し、下水道を汚染。そこに住み着いていたネズミが媒介となり、ウイルスが蔓延した結果バイオハザードが発生。住民の多くが次々とゾンビして街は壊滅状態になる。*2

これらのゾンビ騒動は警察署内では暴動事件として処理されていた。
しかし24日夜にはゾンビが本格的に増加し始め、ストリートの爆破や市民の避難誘導などに警察官50人以上が動員されるが犠牲者が多数出てしまい、未明には略奪行為が発生するなど無法地帯化。
さらには市外への感染拡大を防ぐために周辺を軍により封鎖され、電話回線も遮断され陸の孤島と化し、ラクーンシティを襲ったバイオハザードは市外では放射線汚染などと偽って報道された。
アンブレラ社はこの状況下において、私設部隊U.B.C.S.を派遣し市民の救助活動を行うかのように見せかける。
しかしその一方でB.O.W.を投下し、U.B.C.S.との戦闘実験を行うとともに市民を殺害させてデータ収集と証拠隠滅を図ろうとしていた。そのバイオハザードの裏ではアメリカ政府直属特殊部隊とアンブレラ保安警察U.S.S.の交戦も確認されている。
なお、ドラマCD『小さな逃亡者シェリー』では報道規制により街の外においてこの一件は「ガソリンスタンドの爆発による大火災」ということにされてラジオで報じられた。
他、ストーン・ヴィルにもウィルスが流出していた。

そして10月1日、市民の生存を絶望的と判断したアメリカ大統領と議会は(隠蔽工作も兼ねて)滅菌作戦「コードXX(ダブルエックス)」の実行を議決。
ラクーンシティは戦闘爆撃機(コードネーム:エンジェル)6機により発射された燃料気化弾頭搭載型巡航ミサイル(コードネーム:アロー)12発を撃ち込まれ中心市街地が破壊された後、戦術核兵器により消滅した。
ちなみにこの滅菌作戦の議決には『ディジェネレーション』に登場したロン・デイビス上院議員や、『6』に登場した大統領補佐官のディレック・C・シモンズらも関わっていたらしい。
なお、この滅菌作戦の描写は作品ごとに異なっており、上記の戦闘爆撃機による攻撃は『アウトブレイク』のもの。『3』などでは新型の特殊爆弾(核爆弾ではないらしい)を搭載したミサイル1発により、ラクーンシティ全域が焼き尽くされるような描写がなされている。

後年においては流出したウイルス技術やBOWを用いたバイオテロが世界中で頻発することになるが、
後の作品と比較して尚その被害と異常性は他の追随を許さない。
事件当時の街の状態を列挙するとこうなる。

  • アークレイ山の研究所でTウイルスが流出。山の研究員は全てゾンビ化か死亡。民間人にも被害が続出
  • 調査に向かった精鋭STARSチームはクリス、ジル、レベッカ、バリー、ブラッドを除き全滅。ブラッドも後にゾンビになりレオンorクレア(RE:3ではカルロス)に射殺される。
  • ウイルスの影響でラクーン市街に人食い病が蔓延。USSのミスによりTウイルスの容器が破損。下水道のネズミやゴキブリがウイルスに感染。ウィルスに汚染された生活水や空気感染によってアウトブレイクが発生しゾンビが大量に発生。
  • 市街は屋外も屋内もゾンビで溢れ、生きたまま食いちぎられた死体がそこらじゅうに溢れる。
  • 動物園のゾウやライオン、ハイエナ等がゾンビ化し暴れまわる。
  • アークレイ山では植物の怪物と化した妻に餌を確保するため不死身の斧男が徘徊。
  • 地下鉄は巨大化したノミの巣窟と化し、逃げ込んできた人間を食い漁る。
  • 変電所がウイルス感染したノミの変異体ドレインディモスの巣になる。
  • 下水道にはゾンビだけなくGに寄生された人間から生まれたG変異体やハンターγ、挙句の果てに巨大化したワニまでうろついている。
  • 自身にGを投与したバーキンが警察署や地下を徘徊、ダメージを追うたびに進化を行う。
  • ウイルス感染が長期化したことでゾンビからリッカーに変異する個体が続出。
  • 正気を失ったアイアンズ署長により警官たちの動きが妨害された上に、署長により警官狩りが行われる。更に市民まで自身の破滅に巻き込もうとしたためメインストリートが爆破された事で市民の脱出が一層困難になる。
  • 警察が市街地で市民の救助に奮闘するが殉職者が続出。SWATと警官隊で防衛線を築きゾンビの群れを迎え撃つが全滅。人員の大量損失により警察機能が完全に崩壊する。
  • 署長発狂に加えて、指揮を執るべき立場であろう市長が、街も実の娘も放り出して真っ先にラクーンシティを脱出。
  • アンブレラによりUBCSが市民救助(ただの名目)が200名投入されるが、ゾンビだけでなく戦闘データ収集の為にアンブレラが投入したBOWとの交戦で、3の時点でほぼ全滅状態と化す。
  • 証拠隠滅の為にタイラントを市街に複数投入(設定上UBCS一個小隊を全滅させる戦闘力を持つ)
  • アンブレラにより最終実地試験の為ハンターβを大量投入。
  • 病院にはリーチマン(ヒルに寄生された死体)が徘徊。消防署共々、バイオハザード発生初期に機能停止。
  • ラクーン大学の研究員グレッグがタイラントの改良型タナトスを開発。案の定暴走する。
  • アンブレラが開発したBOW「ニュクス」が暴走。UBCS小隊を全滅させ肉体を吸収。市街を徘徊する。ついでにタイラントRも吸収。
  • STARSメンバーの抹殺の為タイラントの改良型ネメシスを投入。
  • 末期には口封じのためにUSSが投入され、ハイウェイからの狙撃や市街地への地雷原敷設によって市民の脱出を妨害
  • Gウイルス奪取の為合衆国政府により米軍特殊部隊が投入。暴走したスーパータイラントと相討ちとなり全滅。

などなどスピンオフやリメイクで判明した部分も複合すると、当時のラクーンシティがどれほどの惨状だったかがよく分かる。
後年T-ABYSS、ウロボロス、Cウイルスなど、強力なウイルスが続々登場する。
しかしラクーンシティの場合はウイルス感染が長期化したことにより、街中が独自に進化した怪物で溢れ、最早一種の生態系が構築され、そこにアンブレラがBOWを数多く投入。戦闘データの為生贄のUBCSを多数投入し、更にはGウイルスを奪取したい政府が米軍特殊部隊が投入。
ウイルス感染によるゾンビや化物の大量発生だけでなく、様々な勢力の思惑が重なった事で、シリーズでも屈指の地獄絵図となってしまったのである。



◆施設

  • R.P.D.(ラクーン市警)
ラクーンシティの警察署。R.P.D.はRaccoon Police Departmentの略称。署長はブライアン・アイアンズ
元は美術館だった建物を買い取り大規模な改装を施したものらしい。そのせいなのか、奇怪な仕掛けがそこかしこにあるのが特徴。
また美術館時代の名残なのか、探索できるエリア内にトイレが無かった。
地下駐車場には正面玄関直下に出られる抜け穴が存在し、これはケビンが仕事をサボる時や遅刻した際に使っていたもの。
恐らく署に内緒で勝手に作ったのか、彼のロッカーにはマスターキーに相当するジョーカーの鍵がある。
特殊部隊S.T.A.R.S.を擁していたが、『1』の洋館事件で壊滅。
アークレイ山中での惨劇の報告書を提出するもアイアンズにより揉み消され、彼らの言葉も職員には与太話と受け取られてしまった。
或いは「洋館事件で同僚を一度に大勢喪ったため気が触れた」と憐憫を向けるなど誰も信じようとせず、生存したメンバーも行方をくらます。
その後は消息を絶ったS.T.A.R.S.の穴埋めとして選抜警官隊が組織された。

『OB1』のシナリオ『決意』及び『OB2』のシナリオ『死守』では、逃げ延びた一般人の避難所として開放されていた。
前者においてはジョージは親友のピーターが地下駐車場の伝言板に残したメモ書きを見つけ、ラクーン大学へ向かうことになる。
また、『咆哮』においては詳細な日時は不明だが4時間おきに特定地点へ救助ヘリを派遣していたものの、原因不明*3ながら路面電車の線路脇で墜落していた。
『死守』においては生存していた職員が事態を打開すべく、マービンの提案で護送トラックで職員と生存者を連れて脱出するために、リタがエントランスの石像の下にある通気口から署の外へ脱出。
警官に多数の死者を出してしまいながらも、どうにか護送トラックでの脱出には成功する。
だが、マービンは……。

『RE:2』においてはフルリメイクに伴い、トイレやシャワールームの追加などの構造の大幅な変更が行われている。
バリケードに使われる予定だったと思われるソファなどの重量物が置かれており、パーティションで軽く仕切られただけの簡易的な診察室なども設営されている。
エントランス及び受付は割りと静かで、かなり安全が確保されていると言えるが、あくまでもここだけの話。
封鎖されているエリアは地獄絵図と化しており、破壊された痕跡やバリケード、ラクーン事件末期に至るまでに起きた署内の混乱と動乱の爪痕が刻まれている。
また、『2』ではエントランス2階へのアクセス手段は、原作などでは非常用はしごを使うか署内を迂回するかの二択だけだった。
不評というか不自然だったためか『RE:2』においては直通の階段がエントランス1階の女神像脇に設けられた。
署外で流れている録音の案内放送によると、食料などの物資の供給も行われていたようだ。
主人公の1人であるレオンにとっては最悪の初出勤日となり、彼が配属されるはずだったオフィスは彼の歓迎会を開く予定だった事が匂わされ、平和なままであれば可愛い後輩として迎えられた事は想像に難くない……。

バイオハザードの発生後は、非番の職員も総動員して事態の対処にあたっていた。
だが、アンブレラ社から多額の賄賂を受け取っていた署長は、バイオハザードの発生を知らされた事で自身の破滅を悟り発狂
ゾンビは市民の暴動として対処され、各地で封鎖や作戦命令を出して人員の輩出や市民の脱出を妨害する。*4
更に、テロによる武器庫占拠対策の名目で、残存していた弾薬を署内全域にばら撒いて戦力の確保や維持を困難にし*5、警官隊の抵抗力を低下させた。
暴徒対策として不定期に行われていた神経性ガスの散布もクリーチャーには効果が無く、むしろ行動の邪魔をしている*6
そのような状況だったために、バイオハザードを食い止めることはおろか市民の救助すらも碌に行えず、最終的に壊滅してしまう。
+ バイオハザード時における警察署及び署員らの状況
  • 24日
    • スタジアムでの暴動による混乱への対処のために各地に署員の出動命令が下される。
      • 市民避難命令を出していた署員が少なくとも2名、道路爆破命令を遂行中の署員も2名殉職している。(『OB』「発生」の劇中描写)
      • 各地域をバリケードなどで封鎖され、メインストリートも爆破されたことで市民の通行や車の移動が困難に。(『OB』「発生」の劇中描写)
      • これらの作戦は狂気にかられた署長がラクーンシティの市民の皆殺しを図って行った謀略(『2』ファイル「署長の手記」)で、これにより市民の脱出はほぼできなくなる。
    • 署内のメンバーの一部によって脱出のための案が練られ始める。
  • 25日
    • 前日の騒動から署長は残存者が武器を使えないよう(表向きは騒ぎに乗じたテロリストに武器庫を占拠されても大丈夫なように)武器庫から署内各地に弾薬を散らせるよう命令。(『2』ファイル「署長の手記」・「作戦報告書」)
  • 26日
    • ますます発狂を加速させた署長によって署員が殺害され始める(『2』ファイル「署長の手記」)
    • 警察署がゾンビの大群に襲撃され、死傷者と負傷者を多数出す。さらに通信機器も破損し外部と連絡不可になる。また、武器庫がカードキー所持者が行方不明になった上にブレーカーが落ち解放ができなくなる。(『2』ファイル「作戦報告書」)
      • ただし、皮肉なことに署長の命令で武器弾薬を各地に散らしていたために結果的に被害は最小限で済んでいる。
      • この戦闘による混乱で署員が各地に分断された模様。
  • 27日
    • メインストリートにてゾンビを殲滅するべく出動した選抜警官隊が壊滅。
    • 署内では午後に西側バリケードが突破され発生した戦闘で12人が、同日に署内で出没し始めたリッカーにより3人の署員が殉職。(『2』ファイル「作戦報告書」・「作戦報告書2」、『3』ファイル「デビットのメモ」)
      • 生き残った負傷者は押収物倉庫へと匿われた。
  • 28日
    • 午前2時30分に作戦会議室に侵入したゾンビとの戦闘で前日の件で発狂していた警官の1人デビッドが発狂し、ショットガンを乱射した結果本人ともう3人が巻き添えで死亡。生存者は残り4人*7だけとなり、後が無いと判断され犬舎のマンホールから地下へ脱出を試みようとする。だが、東側オフィスにゾンビがいたためにこの作戦は失敗。更に逃げ遅れたエリオットが逸れてしまう。(『2』ファイル「作戦報告書2」、『3』ファイル「デビットのメモ」)
  • 29日
    • メインホール近辺にいた署員の纏め役であったマービンは拠点としての機能維持が困難と判断し、署外へ応援を要請して生存者と署員の脱出を試みる作戦を敢行。作戦のメンバーは5名。美術館時代の見取り図の入手に成功し、署の外部へ通じる通風孔がエントランスホールの女神像の足元にある事が判明。体格的に唯一通風孔に入れる女性署員のリタが脱出。
      生き残っていた署員のハリーと共に護送トラックを確保して帰還するが、その直前に署の外を徘徊していたゾンビの群れが正門を破り正面玄関前へ殺到。マービンの署内放送で正門付近に招集されていた市民が迎撃せざるを得ない事態になり、放棄決定から脱出の間に更に3人が殉職。更に警察署からの市民、署員脱出前にマービンが負傷*8し、署内に取り残されるが護送車の運転手を含め2人の署員*9とホール近辺の市民は脱出に成功する。(『OB2』「死守」の劇中描写)
      • なお、この時留置場にいた囚人と署長は放置されていた*10ようで囚人の2人は隠し持っていた道具*11で牢屋を破って脱出を試みた模様。
    • 脱出直後にジルが警察署に到着*12。しかし発見したマービンは既に手遅れの状態で、他の生き残りも発見できなかったので壊滅したと判断し、物資を回収してから警察署を後にした。(『3』の劇中描写)
    • 夜に着任予定のレオンと兄を探しに来たクレアが警察署に到着、生存者と脱出手段を捜索中に署内で隠れていたシェリー*13を保護する。(『2』の劇中描写)
      • S・D・ペリー氏による小説版『死者の街』では小学校の教諭と共に避難したが教諭は死亡し、署内の換気口の中に毛布等を持ち込んで潜んでいた。
      • 署員はこの時点で既に全滅、留置場の独房内で引き籠もっていたベンも後に殺害される。マービンは負傷が元でゾンビ化、エリオットもレオンの救助中にゾンビに食われて死亡、作戦会議室メンバーの生き残り2人は屋上からヘリによる脱出を試みるもゾンビの襲撃によって結果的に両方とも死亡、署長もGに襲われて死亡、レオンもクレアやシェリーと共に警察署を後にしたことで署内の生き残りはいなくなり、警察署は事実上壊滅した。(『2』の劇中描写)
  • 30日以降
    • 逃げ遅れた市民によって地下駐車場が仮設避難所として再び利用される。(『OB』「決意」劇中描写)
  • コードXX(ダブルエックス)直前
    • G-ウィルスを入手し、任務を終えたハンクが脱出の為に警察署を通過、屋上或いは正門からヘリで脱出した模様。(『2』「第四の生存者」での劇中描写)

署外にはケビンや護送車を運転していたハリーを含めて、少なからず生存していた職員はいたものと考えられる。
が、署長によって通信設備が破壊されてしまい、連絡手段は近距離用トランシーバーだけという状況だったため把握できなかった模様。
『OB2』の『死守』シナリオにおいて、プレート収拾中にリタにケビンPCで話し掛けると、この時の話が聞ける。
彼が24日のバイオハザード発生から29日の脱出直前まで警察署側に連絡できず、この瀬戸際でやっと警察署に戻ってきたらしい*14

余談として、リメイク前の『2』ではレオンの初出勤日が29日となっており、「前日の夜に当時の交際相手とラクーンシティへの赴任話が原因で別れ、自棄酒を煽った結果盛大な寝坊をして遅刻した(PS版)」、或いは「間に合うように出発したが、ハイウェイの渋滞に引っ掛かって遅刻した結果夜に到着した(『死者の街』)」という理由から難を逃れたという事になっていた。
『RE:2』では「寝坊したぐらいで街が一気に壊滅しちゃうのはタイムライン的に不自然」という理由から、遅刻ではなく「本来の初出勤日は29日より前だったが、(外部への連絡手段が遮断される前に)署から自宅待機命令が出されていた」という形でラクーンシティには当初居なかったという設定となっている。

  • R.F.D.(ラクーン消防署)
ラクーンシティの消防署。R.F.D.は「Raccoon Fire Department」の略称。
バイオハザード後、混乱で市内各所で発生していた火災に対処していたが、キャパシティを越えた事態に組合は崩壊。
少なくとも25日までは正常に機能していた(『OB』「獄炎」の劇中描写)が、市内には消火中で放置された消防車も散見された。
それでもギリギリまで救助活動は続け、市外への脱出の手助けもしており、バスターコールによる爆撃寸前で生還に成功した市民もいる。
『OB』のシナリオ『決意』においては、生存していた職員2名によって主人公達は文字通り爆撃寸前にラクーン大学から救出され市外への脱出に成功する。
が、特定条件を満たしてしまうと救出した主人公がヘリ内部でゾンビ化してしまい……?

  • 市庁舎
文字通りラクーンシティの行政を司るところ。市長であるマイケル・ウォーレンの銅像がある。
ここもここで変な仕掛けが。

  • セントミカエル時計塔
『3』においてはここがU.B.C.S.の回収地点だったが……。

  • ラクーン総合病院
ラクーンシティ唯一の総合病院。
アンブレラ社の援助もあり、設備は潤沢。『OB』主人公の1人ジョージもこの病院に勤務していた。
実はTウィルス流出は9月23日以前から起きており、医院長によると9月10日にすでにゾンビ化した患者が運び込まれていたのだが、
職員らも優秀で、『3』においては独自にこのゾンビパニックが未知の感染症によるものと突き止めており、ワクチンの開発も行っていた。(『3』の劇中描写・ファイル「医院長の手記」)
だが、あと一歩というところで医師らも命を落としてしまった。
ちなみにそのワクチンは後にカルロスが完成させ、感染したジルに投与。見事に効力を発揮した。
また地下にはB.O.W.が捕獲されているが、これは職員らが決死で眠らせ捕獲した個体らしい。
アンブレラ社と無関係にワクチンを作ってしまったり、B.O.W.を生け捕りにできる戦闘力を持つあたり、アンブレラ傭兵部隊よりも確実に強い。
頭脳面でも戦闘力でも間違い無くシリーズ最高峰の研究チームだろう。
『OB』においては、主人公達が来訪した時点で壊滅状態で、更には外をゾンビに包囲された状況で院内にはT-ウィルスに感染した大量のヒルが徘徊。
直下の下水道には上述のヒルが巨大化したジャイアントリーチが潜むという八方塞がりの地獄絵図で、この時点で既に医療拠点としての機能は完全に喪失していた。
最終的にはニコライ・ジノビエフにより爆破された。(『3』の劇中描写)
なお、ファイルによると院長はやっぱりアンブレラと癒着関係にあったらしい。ただしTウィルスのことは知らされておらず独自に「見たこと無きウィルス」と気が付いている。(『3』ファイル「医院長の手記」)

  • スペンサー記念病院
『RE:3』で上記のラクーン総合病院と入れ替わり登場。
名称の由来はアンブレラ創設者のオズウェル・E・スペンサーだろう。
ここに勤めるナサニエル・バード博士は表向きは医師として活動しつつ、裏では地下にある研究施設において生物兵器研究を行っていた。
一部の遺体を研究目的で地下施設に運ぶこともあったようだ。
原作と同様、ゾンビによって地獄絵図と化しているところにハンターβ(高難易度ではリッカーまでいる)まで投入されてくる。
ここのバード博士の研究室には一人分だけのワクチンが完成・保管されており、ジルを救うために研究室の音声認証ドアを開けねばならない。
さらに地下には研究施設「NEST2」への入り口がある。
地下ではNESTの発展形の研究開発が行われていたようで、素人でも簡単にできるワクチンの製造設備や廃棄物の溶解処理プールなども備えている。
一方で放棄されたハンターたちB.O.W.に加え、ゾンビの凶悪な変異種「ペイルヘッド」が徘徊するなど、NEST同様危険地帯であることに変わりはない。
また「より強力なB.O.W.対策兵器を」という要望から試作品のレールガンが備え付けられた部屋があり、追跡者との最終決戦で用いることになる。

  • ラクーン大学
ラクーンシティ唯一の大学。
ここの職員らもラクーン総合病院の医師らに負けず劣らず優秀。
特に職員のピーター・ジェンキンスが開発したチート級のワクチン「デイライト」はとんでもない代物。
体内のT-ウィルスを完全に消滅させ、その上で抗体を生成し恒久的に感染しなくなるという、実質T-ウィルスの完全無効化に成功している。
名前の由来は「日の光(デイライト)があれば傘(アンブレラ)は要らない」というものだったらしい。
一方で元アンブレラ社研究員のグレッグは、大学構内でタイラントのデータを素に「タナトス」というB.O.W.の研究をしていた。
タイラントの製造方法故にアンブレラ側はタナトス関連の技術を欲したが、グレッグはそれを拒否したため射殺されてしまった。(『OB』「決意」劇中描写)
マルハワデザイア』において、2012年に量産方法を確立した上で存在していることが示唆されていたものの、ラクーンシティ外部への流出経路が不明確のままだった。
が、後述のアリッサが生存・脱出したことが正史扱いとなっているため、『OB』においての主人公の誰かがデイライトの実物、或いは製造方法と共に脱出した可能性が浮上している。

  • アンブレラ地下研究施設
『2』終盤及び『OB1』のシナリオ『零下』の舞台。下水道を経由して行ける。
地上はアンブレラ社の製薬工場に偽装されており、ここでT-ウィルス及びG-ウィルスの研究が行われていた。
バイオハザード発生後は一部の区画が植物で占拠されていたり、ベビーモスおよびジャイアントモスの巣窟になっていたりとカオスな事態に。
クレアらはここの物資搬入用の地下鉄を利用し街を脱出。
『OB』においては彼女達が侵入するために使ったケーブルカーを使って逆走する形で脱出することになる。
バイオハザードに乗じてハンターが暴走したため、研究員の捨て身の決死行で施設全域の冷却装置を意図的に暴走させハンターもろとも凍結している。
が、昇降用ターンテーブル起動のために解凍することになり……。

『RE:2』においては地上の偽装工場が無く、下水道から直接秘密のロープウェイで向かうようになっている。オリバーはどうやって脱走したんだ?
また施設名称が「NEST」となっている。英語で「巣」という意味で、実写映画の『ハイブ』(こちらは「ミツバチの巣箱」の意)が由来か。
ジャイアントモスはいなくなったが、バイオハザード発生後は研究用植物のプラント43が暴走しており、一部の研究員ゾンビが寄生されイビーと化している。
このためオリジナル版に負けず劣らずのカオスな事態に陥っており、ちらほらとフル装備の警備員の死体やゾンビ化した姿が確認できる。
各エリアに向かう際はリストタグ内のチップによるアクセス制限が掛けられており、ゲストアカウントの場合はメインシャフトまで到達できない。
メインシャフトより奥のエリアに侵入するには、一般職員以上のセキュリティチップが必要など、セキュリティが原作と比較して強化されている。
なお、ゲスト用チップでも侵入できる食堂では皮肉の応酬が激しい『RE:2』の中でもエッジの効いた皮肉のアナウンスが流れる。
またウィリアムのオフィスと思われるレベル4実験室手前に明らかに何かがあることを匂わせる実験室がある。
類似の事例があったのか、ここには実験体が脱走した場合に対象の無力化が確認されるまで封鎖するセキュリティが施されている。
また、施設内では「レベル4ウィルス」と呼称されているG-ウィルスの取り扱いには細心、というより過剰なほどのセキュリティを施してある。
具体的には、保管場所から不正手段で持ち出された瞬間施設の封鎖を開始し、封鎖完了後に自己破壊コード(施設全域の自爆)が実行される。
しかも封鎖完了から自爆までの猶予時間は10分ほど*15しかない。
描写されている限りでは、地下の脱出用プラットフォームまでそこそこ距離がある上に、そこに至る通路も明らかに大人数が殺到して通過する可能性を考慮していない狭さ。
メインシャフトから離れたエリアで作業していた、などの理由で出遅れた場合の末路はお察しである……。

  • アンブレラ開発センター
『OB2』のシナリオ『突破』においての前半の舞台となる。
表向きはアンブレラ社の薬品研究施設を装っていたのか、あくまで対外的なものなのか朝礼に関する書類などがあるが、タイラントやハンターに関する実験を行っていた。
通常のハンターを小型化したハンターμや、速度重視か腕力重視か選べるタイラントを作り出すなど一定の成果をあげていた。
もっとも当然のごとく裏ではやっぱり人体実験を行っていたことがうかがえるファイルが落ちている。タイラントの作り方からしたらしょうがない
混乱に乗じて研究中のハンターの多くが脱走しており、センター各所が炎上しているなど通行できる場所が限られる場面が多い。
デビッドをPC/AIPCにしていなかった場合、NPCとして登場する。
彼は以前配管工の仕事で開発センターを訪れたことがあり、脱出のヒントが此処にあるかも知れないと考えやって来たらしい。
なお、この開発センターでもT-ウィルスのワクチンの研究が進められていたが、デイライトに比べるとウイルスを死滅させられず抑制程度の効果しか無かった。
だがそれでも抑制率は100%に限りなく近く、無効化に近い効果は期待できたらしい。
素材の入手難易度こそ激烈に高いものの、大学構内で用意できるレベルの設備を使って、しかも凡そ1ヶ月という恐るべき早さでワクチン完成まで王手を掛けつつあった*16
ピーターと比較してこの有様なせいか、デビッドにはアドリブ会話で「神様気取りの奴は風邪薬すらまともに作れない」と嘲笑された。

  • アップル・イン
『OB1』『OB2』『アンブレラ・クロニクルズ』に登場する安ホテル。元々はバックパッカー向けの安ホテルだった。
だがオーナーが変わってからはホテルのスペックには不釣り合いな程のセキュリティを客室にまで施すほどの改築がされた。
エイダがアンブレラの連絡員との合流場所にしていたが、彼女の到着以前に自決。エイダも一応ここに泊まっていたらしい。
『OB1』のシナリオ『獄炎』においては、スタッフの怠慢*17とボイラーの整備不全が原因でボイラー火災を起こしていた。
そのせいで各所でバックドラフト現象が起きていた上に、なぜかリッカーやサスペンデッドまでもが徘徊している。
『OB2』のシナリオ『突破』と『アンブレラ・クロニクルズ』においては火災が起きた痕跡は無いが、『アンブレラ・クロニクルズ』においてはハンターが跋扈する魔窟と化していた。

  • 変電所
『3』に登場。ダウンタウンにあり、発電所の電力をここから供給している。
路面電車を動かすための部品を得るべく訪れることになるが、パズルの答えが2種類ありもう片方を解くとマグナムorグレネードランチャー(警察署に置かれなかった方)が手に入る。
ぶっちゃけグレネードが強すぎる上に解くのが面倒なので、タイムアタックでは警察署でグレネードランチャーが出なければリセットしてここのマグナムは無視される。
『RE:3』においては規模が大型化した。
地下鉄を動かす電力を供給するべく起動させる必要があるが、内部がドレインディモスの巣と化している。寄生の状態異常の恐怖を避けつつ、4つのスイッチを入れなければならない。
相当数の職員がドレインディモスの犠牲になったようで「グリーンハーブを虫下しに使え」という警告や、寄生虫に殺される恐怖を綴った手記を確認できる。

  • 廃工場
『3』に登場する廃工場……と見せかけて実際はアンブレラ社の廃棄物処理施設。
市街地でゾンビが確認されるより以前にT-ウィルスの漏洩が確認されていたらしいことが、作中のファイルで確認できる。
米軍の特殊部隊がここに突入したらしく、彼らが持ち込んだ大型試作レールガンパラケルススの魔剣」を使ってネメシスとケリをつけることになる。
ちなみに所在地は(川を挟んでいるとはいえ)よりによって公園(墓地付き)の隣
ここに迷い込んだ者は即刻射殺されるか、実験素材として研究所に引き渡されていたらしい。
そしてヘリポート&軍用ヘリ(ミサイル装備)を有し、地下にはロケットランチャーを擁する武器庫を備え、管制室にはなぜか携帯サイズのミサイル探知レーダーが置かれていて、挙句工場自体にもラクーンシティへのミサイルを探知するレーダー(「ミサイル攻撃を確認」という専用アナウンス音声まである)を備えており、『3』以前のシリーズではトップクラスのバリバリの軍事施設と化している。
偽装する気あんのか。なおそのくせ自爆装置は無い。
『RE:3』においては上記の通り病院に地下施設が移されたので、こちらは登場しない。

『OB2』のシナリオ『咆哮』において登場する市内の動物園。
かなり広く、ライオンを飼育している他に植物園も併設されていたが、植物園では禁制品を巡る汚職が繰り広げられていた模様。
市内をバイオハザードが襲った時ここも被害を受け、動物園のスターである象のオスカーや雌雄のライオン以下、ハイエナや猛禽類までゾンビ化。
結果的にバイオ版『ジュラシック・パーク』のような様相を呈してしまい、内部では弱肉強食の捕食競争まで起こっていた。
R.P.D.が時間を指定して民間人救出のためのヘリを派遣したが、着陸地点に行くには動物園を突破して内部にあるローカル線を利用しなければならず、主人公達は強行突破することになる。

  • カイトブロス・レールウェイ
『OB2』のシナリオ『異界』の舞台となる地下鉄。その名の通りカイト兄弟によって開かれた。
市民の足として活躍していたが、バイオハザード発生後は西側トンネルが崩落し、車掌がゾンビ化した電車が突っ込み炎上するなどの地獄に。
おまけにノミが巨大化しクリーチャー化したギガバイトやメガバイトが巣を作って徘徊しており、地上部分とはまた違った地獄の様相を呈している。
ギガバイトを倒した後は電車に乗って脱出するか、間に合わなかった場合は駅の排気塔から脱出することになるが、排気塔ルートはより一層地獄

  • 墓地
ウィルス感染により仮死状態となった犠牲者が埋葬されており、仮死状態が解けたゾンビがそこら中から這い出してくるようになった。
更には土壌に生息していた生物にも汚染が及んでおり、その影響でミミズがクリーチャー化したグレイブディガーが地中を徘徊するようになる。

  • ケンド銃砲店
バリーの友人であるロバート・ケンドが営む銃砲店。S.T.A.R.S.隊員とも親交が深く、カスタムハンドガン「サムライエッジ」シリーズの納入も行っていた。
長期間の厳しいトライアルと、R.P.D.が提示した条件をクリアしてS.T.A.R.S.に採用されたその性能は伊達ではなく、『5』ではウェスカーが未だに愛用しており、BSAAでは後継モデルの製作が行われたほどである。
バイオハザード発生時に善意から市民に銃火器や弾丸を無償提供していたため、レオン達が店内を通過する頃には店内のショーケースなどはほぼ空になっていた。
『RE:2』では試射用と思われるシューティングレンジが設けられるなど店舗の規模が大きくなっており、リメイク前よりも武器が残っていた模様。
店長は変わらずロバートだが、妻子がウィルスに感染し妻は既に死亡、実の娘のエマがゾンビ化寸前だったため店内に籠城していた。
その為、店内を通過しようとしたレオンに対し「あんた警官だろ?なんでこんな事になったんだ?なんで俺たちがこんな目に遭う!?なあ!」と嘆き、娘を"寝かしつけて"から己も心中。
この経緯は「あんな人たちを救いたいから警官になった」レオンにとっては心の傷と化しており、『RE:4』に於いても思い返す描写がある。
『RE:3』にも少しだけ登場、ジルとケンドが会話する場面がある。

  • J's BAR
シンディが働いているバー。『OB』のシナリオ『発生』序盤の舞台となる。『RE:2』のタイトル画面にも僅かながら看板が映っている。
3階建てのビル全フロアを店舗として利用しており、3階は酒蔵、2階はスタッフルームとして利用されていた。名物は醤油を利かせた豆のスープ。
R.P.D.職員の多くが利用しており、バリーのキープボトルや、何故かケビンの射撃大会のトロフィーがある。ツケ代わりなのか?
あと、隣接するアパートから悪ガキが屋上を飛び移って頻繁に侵入しているらしい。

  • 孤児院
『RE:2』で登場した、警察署付近に開かれた孤児院。アンブレラ社の出資で運営され、アイアンズが理事長を務めていた。
子供達には勉強をさせておらず、毎日日記を書くことと健康診断の受診が義務付けられ、勝手な外出も禁止されていた。ちなみに日記によれば水曜日はおやつにアイスが出ていたらしい。
養子としてもらわれた子供に手紙を出しても一切返事が帰ってこず、ここの孤児の間では「引き取られていった子供はブギーマンの餌にされている」という噂も囁かれているとか。
大企業がスポンサーとなっているからか、他の養護施設と比較するとかなり恵まれた環境だが、施設内にいるドクターの多さ、毎日の理由不明の注射、電話や外出すら禁止されていることに不審感を抱く子供も少なからずいた。

……「アンブレラ社の出資」「アイアンズが関与している」「アイアンズの手が届きやすい警察署近辺という立地」という点で既にキナ臭さ満点だが、その実態は当然アンブレラ社の人体実験用被検体プール
2月19日に「養子」に出された少年オリバー*18が、研究所での臨床実験により顔が溶けて剥がれた状態で助けを求めて孤児院に逃げ込んでいる。
この孤児院がウイルスに汚染された可能性を考慮し、保安部隊によって孤児院にいた被検体候補は「廃棄処理」され、周辺住民には「建物の老朽化のため、一時的に他の孤児院へ移動した」という説明がなされた。
施設の「除菌」が完了した後にまた被検体プールとして運用する予定だったらしく、保安部隊が襲撃した際に書き遺されたであろう誰かの日記にその生々しい恐怖が記されている。
原作では警察署地下にあったアイアンズの剥製作成部屋はこちらへ移動。ちなみに彼はリメイク時にペドフィリアだという設定が追加されている。オエッ……。

  • 廃病院
アークレイ山中に存在している病院で、『OB2』のシナリオ『記憶』に登場した際には閉鎖から数年が経過している。稼働していたころの名前は不明。
アンブレラ社と癒着関係にあり、そこから供給される未認可の違法薬剤を投与した臨床実験を行い、これに対し同社から報酬を得ていたことが発覚し閉鎖された。
しかし、その違法薬剤の供給を受けた最大の理由は院長夫人が不治の病で昏睡状態にあったことで、夫人にもこの違法薬剤の投与が行われて一時は快復へ向かうも異常な食欲などの副作用から死去したと思われた。
しかし、実際は仮死状態だった院長夫人は病院の閉鎖騒動の渦中で病院にそのまま放置されてしまったのか、長い年月を掛けて植物の細胞と融合。特別病室でヒュージプラントへと変貌し、病院を侵食。
そして、ふと廃病院を訪れた嘗ての院長が「彼女」を発見。只管に栄養を求める「彼女」のために当初は動物を狩っていたがそれでは追い付かなくなる。
やがて、彼は親切な老人を装って、アークレイ山を訪れたハイカーや道に迷っている者を廃病院に誘導しては殺害し、ヒュージプラントに与えるアクスマンに変貌した。
そうして巨大化したヒュージプラントが著しく老朽化した病院を支えていたが、主人公達により倒されたことで植物が枯れ果ててしまい、支えを失い崩落した病院の瓦礫に夫ごと呑まれて姿を消した。

アリッサは閉鎖騒動を同僚のカートと共に取材していたが、彼は取材中に死亡(恐らくゾンビ化)。
彼女はこの記憶を無意識に封印しているが、シナリオ中に条件を満たせば取り戻す。
また、アークレイ山に洋館が存在する影響なのか、若しくはラクーンシティのバイオハザードの影響がこの山にも及んでいるのか、『記憶』においてのアークレイ山は攻撃を加えると毒を撒き散らすグリーンゾンビや、ハサミムシが巨大化したようなクリーチャーのシザーテイルが徘徊する魔境と化している。

  • ハイウェイ
ラクーンシティ市外へ通じる高速道路。恐らくレオン達がラクーンシティに進入したルートとは別のもの。
『OB2』のシナリオ『突破』においてロドリゲスのヘリに乗り損ねた場合、生存者の掃討を命じられたU.S.S.隊員アーノルドによって敷設された地雷原や狙撃を突破してハイウェイに向かい、放置されているトラックに乗り込み脱出することになる。
しかし、運悪くロドリゲスがアンブレラから強奪したコンテナがハイウェイへ落下。その衝撃でコンテナに封じられていたB.O.W.が目覚めてしまう……。

  • 下水道
ラクーンシティを襲ったバイオハザードの始まりの場所
市内地下を縦横に走ることからアンブレラ社と癒着先との連絡通路にもなっており、一部施設には行き来するためのボートまで用意されていた。
ただ、施工を担当した会社の心意気でセキュリティが謎解きレベルでややこしいことになっており、管理会社の頭を悩ませていたようだ。
なお、アンブレラ社にとって不都合なものを廃棄するための場所でもあったらしく、『Re:2』においてはそれらの廃棄場所と思われる通称「グロ肉部屋」がある。
9月20~23日頃、アンブレラ社の内部抗争に端を発したG-ウィルス奪取作戦により瀕死の重傷を負い、G-ウィルスを自らに投与したウィリアム・バーキンによってU.S.S.はハンクを残し全滅。
この際に発生した戦闘で研究所から強奪したケースが開いてしまい、更にT-ウィルス入りカプセルがウィリアムにより破壊されたことで下水道へウィルスの漏洩が発生。ネズミや黒光りする方のGによって生活用水にも汚染が広がり、バイオハザードの引き金となった。
下水道そのものがウィルスの温床と成り果てているせいか、二次感染により巨大化した昆虫などのクリーチャーが徘徊しており、捕食競争でネズミに黒光りする方のGが勝ったためネズミが下水道から駆逐され生態系が逆転。
その上、誰かが捨てたペット用のワニが下水道でT-ウィルスに二次感染、巨大化した状態で徘徊していたので危険地帯化に拍車を掛けており、『Re:2』においては不完全体のG成体が徘徊するという地獄と化した。
リメイク前はハードの性能故か黒い水と苔むした地下水路レベルの表現だったが、リメイク後はいかにも大都市の下水道らしい「汚さ」「散らかり具合」が大幅に進化。
どこもかしこもヘドロとゴミの山で、ここを進む羽目になった主人公達が思わず愚痴をこぼすのも納得の有様となっている。『RE:3』でも登場しており、こちらでは
ハンターγの巣窟」と化していた…

  • ラクーンシティ小学校
実写映画版2作目で登場した小学校
バイオハザード発生後はゲーム本編では登場が難しい生徒達のなれの果てである子供ゾンビの大群が徘徊していた。

◆関係者

複数の作品に登場する人物は生存・死亡が確定した作品の項に入っています

※なお、この項目はあくまでも書きかけです。特に追記修正お願いします。



◆事件当時街を離れていた者


ラクーンシティ関係者だが、事件当時街を離れていたため全員難を逃れる。

  • クリス・レッドフィールド S.T.A.R.S.隊員。事件前にヨーロッパへ行っていた。
  • バリー・バートン S.T.A.R.S.隊員。『3』においてはルートによってはエンディングに登場、『リベレーションズ2』において再登場した。
  • バリー・バートンの妻 本名は不明。洋館事件後、カナダに移住。
  • モイラ・バートン、ポリー・バートン 洋館事件後、カナダに移住。
  • レベッカ・チェンバース S.T.A.R.S.隊員。『0』の主人公。洋館事件後、オーストラリアに移住。ルートによっては『1』において死亡するが、2023年現在の設定では生存ルートが正史となっている。
  • アルバート・ウェスカー 元S.T.A.R.S.隊長。洋館事件後姿を消す。
  • 「ビッグE」のメンバー全員 ラクーンシティをホームタウンとするロックバンド。ツアーからの帰還途中だったために難を逃れる。
  • カーティス・ミラー 民間人。ラクーンシティにいた妻子を探そうとしたが、軍の封鎖で阻まれ、結局妻子を喪ってしまう。
  • ハーヴィ・シモンズ マコバ村の牧師。洋館事件前にジルと出会っていた。


◆生存者


●『2』

●『3』
  • ジル・バレンタイン S.T.A.R.S.隊員。カルロスと共にヘリで脱出。(小説版においてはラクーン事件前にクリスと共に街の外の自宅へ戻っていた設定になっている。)
  • カルロス・オリヴェイラ U.B.C.S隊員。ジルと共に脱出。
  • ニコライ・ジノビエフ U.B.C.S監視員。『3』ではネメシスに殺害されるorヘリで脱出orヘリを撃ち落とされ死亡とルートによって彼の生死は分かれており、『RE:3』でも生死不明であったが『ガンサバイバー』『アンブレラクロニクルズ』に登場するファイルにて生存が確認出来る。

●『アンブレラクロニクルズ』
  • セルゲイ・ウラジミール アンブレラ社幹部。ヘリで脱出。
  • エイダ・ウォン 工作員。セルゲイのヘリに便乗し脱出。

●『OB』
  • ロドリゲス U.S.S.隊員。輸送ヘリで脱出。ルートによっては主人公やリンダを引き連れて脱出*19
  • アーノルド U.S.S.隊員。生存者抹殺を命じられていたが、滅菌作戦を知り脱出。
  • アリッサ・アッシュクロフト 新聞記者。アウトブレイク作中ではヘリないしトラックで脱出するか、ゾンビ化or街に残留or山道でゾンビ化。のちに『7』において、とある失踪事件についての記事の執筆者として彼女の名前が記載されているため、何らかの方法でラクーンシティからの脱出に成功し生還。 

●その他
  • マイケル・ウォーレン 市長。バイオハザード発生後、街も娘も何もかも投げ出し真っ先に逃げて州軍に保護されたらしい。
  • フレデリック・ダウニング アンブレラ社研究員。バイオハザード発生後、T-ウィルスとG-ウィルスを持ち出して脱出。
  • リカルド・アーヴィング 『5』の登場人物。事件当時にラクーンシティにいたとされているが、もともと在住者だったのか、ただの来訪者だったのかは不明。
  • ディラン・ブレイク 『デスアイランド』の登場人物。事件当時は民間軍事会社所属の義勇兵であったが、上層部と合衆国政府の命令で汚れ役を強いられ、その過程で仲間全員が命を落として自分1人だけが生き残った。

なお、これ以外にも軍による封鎖が完了する前に、相当数の市民が脱出に成功したらしい。
さらには『OB』FILE2の突破エンディングにおいても確認できるように、それ以後も自力での脱出に成功した市民も少なからずいた模様。


◆ルートによって生死が変化する人物


●『OB』
  • ケビン・ライマン R.P.D.警官。ヘリないしトラックで脱出するか、ゾンビ化or街に残留。脱出後はフロリダ州マイアミの警察署に勤務しているが、勤務態度は相変わらずでわざと遅刻していた。
  • マーク・ウィルキンス 警備員。ヘリないしトラックで脱出するか、ゾンビ化or街に残留。脱出後は、同じく脱出に成功した家族と共に平穏な日々を過ごしている。
  • ジョージ・ハミルトン 外科医。ヘリないしトラックで脱出するか、ゾンビ化or街に残留orラクーン大学で力尽きる。脱出後もその仕事熱心ぶりは変わらず、飛行機で各地を飛び回る日々を送っている。
  • ジム・チャップマン 地下鉄職員。ヘリないしトラックで脱出するか、ゾンビ化or街に残留。脱出後は趣味を楽しんでおり、再就職も無事に決定した。
  • デビット・キング 配管工。ヘリないしトラックで脱出するか、ゾンビ化or街に残留or開発センターの下水道でゾンビ化。脱出後は船で旅に出たような描写があり、無駄話も悪くないと考えるようになっていた。
  • ヨーコ・スズキ 自称大学生。ヘリないしトラックで脱出するか、ゾンビ化or街に残留orアンブレラ地下研究施設でゾンビ化。生存した場合、正史においてはアンブレラ裁判で関係者の1人として証言台に立っている。
  • シンディ・レノックス J’s Bar従業員。ヘリないしトラックで脱出するか、ゾンビ化or街に残留orラクーン動物園でゾンビエレファントに襲われ死亡。脱出後は新しく家を購入するなど、新生活を満喫している。
  • リンダ アンブレラ社研究員。ヘリないしトラックで脱出するか、街に取り残される。生存した場合はヨーコと共にアンブレラ裁判において関係者の1人として証言台に立っている。
  • ダニー、ギル いずれも消防署員。市民と共にヘリで脱出。場合によってはゾンビ化した市民に襲撃される。

●『オペレーション・ラクーンシティ』
ルボはウルフパック隊長で、それ以外の者は同隊隊員。全員生存(オンラインなら可能)、または仲間割れの末に2名死亡している。レオンを助けた場合はアンブレラに離反し、代価を払わせると闇へ消えていった。
  • ルポ 
  • ベクター 
  • ベルトウェイ 
  • スペクター 
  • バーサ 
  • フォーアイズ 


◆死亡が確認されている人物


●『2』
  • ロバート・ケンド ケンド銃砲店店主。なだれ込んできたゾンビに食い殺される。『RE:2』においては下記のエマと心中する。
  • エマ・ケンド 『RE:2』において登場した上記のロバート・ケンドの娘。T-ウィルスに感染しており、登場時点でゾンビ化寸前となるほど症状が進行していた。後に父と共に心中する。
  • マービン・ブラナー R.P.D.警官。ゾンビ化。『RE:3』にてゾンビ化したブラッドに襲われた傷から感染した事が発覚する。
  • ベン・ベルトリッチ フリーのジャーナリスト。Gに胚を植え付けられ食い破られるorGに殺害される。『RE:2』ではタイラントに襲われて死亡する。
  • ブライアン・アイアンズ R.P.D.署長。上記のベンと同じ末路を辿る。『RE:2』でも胚を植え付けられ食い破られて死亡。
  • ウィリアム・バーキン アンブレラ研究員。『G』と化す。
  • アネット・バーキン アンブレラ研究員。Gに殺害or上から落ちてきた配管に当たり死亡。
  • デビッド・フォード R.P.D.警官。戦闘中にゾンビに襲撃され死亡したことがファイルに書かれている。
  • エドワード R.P.D.警官。アイアンズ署長が殺害した旨が彼の日記に書かれている。
  • ジョージ R.P.D.警官。ファイル『ジョージの日記』作成者。
  • デビッド R.P.D.警官。ファイル『デビッドのメモ』作成者。デビッド・フォードとは別人。自暴自棄になり自殺した模様。
  • キャサリン・ウォーレン 市長の娘。アイアンズ署長に殺害される。
  • アイアンズ署長の秘書 本名不明。アイアンズ署長に殺害された模様。

●『3』
  • ブラッド・ヴィッカーズ S.T.A.R.S.隊員。ネメシスに襲撃され死亡する。『RE:3』では自らジルの囮となってゾンビの群れに襲われて死亡する。また、ゾンビ化した姿は原作では「2」で登場し、「3」ではその後は明かされなかったが『RE:3』では「2」と同じく警察署に登場し、上述の通りマービンを襲ってしまう。
  • ダリオ・ロッソ 民間人。コンテナに閉じこもるも恐怖に耐え切れずに開けた際にゾンビに襲撃され死亡。なお、『RE:3』では彼はコンテナで会って以降登場しないため生死は不明。(それでも、閉じこもったままで最終的に街にはミサイルを撃ち込まれるため結局彼は助からないだろう。)
  • ルチア・ロッソ 民間人で上記のダリオの娘。ゾンビに襲撃され死亡。
  • メイヤー R.P.D.警官。ゾンビに襲撃され死亡。
  • ミハイル・ヴィクトール U.B.C.S.デルタ小隊長。ネメシスを道連れにせんと手榴弾で自爆。
  • タイレル・パトリック U.B.C.S.監視員。ニコライに殺害される。『RE:3』ではネメシスに殺される。
  • マーフィー・シーカー U.B.C.S.隊員。ゾンビ化寸前にカルロスかニコライにより射殺。『RE:3』でもニコライに射殺される。

それ以外にも『3』のオープニングにおいては、ゾンビの大群によってR.P.D.警官隊とU.B.C.S.隊員達が犠牲になるシーンがある。

●『アウトブレイク』シリーズ
  • ウィル J’s Bar従業員。ゾンビに襲撃され死亡。
  • モニカ アンブレラ社研究員。Gに寄生され、体内から食い破られ死亡。
  • カーター アンブレラ社研究員。暴走したタイラントに撲殺される。
  • ピーター・ジェンキンス ラクーン大学教員。何者か(恐らくアンブレラ社関係者或いはグレッグ)に殺害される。
  • グレッグ・ミューラー 元アンブレラ職員のラクーン大学教員。アンブレラ社工作員(おそらくニコライ)により射殺。
  • パトリック・レイズ ラクーン動物園職員。
  • レイモンド R.P.D.警官。ゾンビorシザーテイルに襲撃され死亡。
  • エリック R.P.D.警官。メインストリート爆破作業中にゾンビの群れに襲撃され死亡。
  • エリオット R.P.D.警官。エリックの護衛中にゾンビの群れに襲撃され死亡。
  • アーロン R.P.D.警官。ゾンビに襲撃され死亡。
  • フレッド R.P.D.警官。クロウの群れに襲撃され死亡。
  • ジャン R.P.D.警官。
  • トニー 警察犬訓練士。ゾンビ化した警察に襲撃され死亡。
  • リッキー 地下鉄職員。ウイルスに感染し死亡。
  • ボブ 警備員。自身のゾンビ化を恐れて自殺
  • ハルシュ ラクーン総合病院の医師。リーチマンに体を乗っ取られ死亡。
  • イーサン ラクーン総合病院の医師。ハンターに襲撃され死亡。
  • レン、チャーリー 消防署員。ホテルアップルインにおいてボイラー室の爆発に巻き込まれ死亡。
  • ルーク、デレク U.S.S.隊員。Gとの戦闘において死亡
  • ダスティン U.B.C.S.隊員。タナトスとの戦闘において死亡。
  • ニコラス、チャック、マシュー 一般市民。ウイルスに感染しゾンビ化。

●『アンブレラクロニクルズ』
  • ゴブリン6 U.S.S.女性隊員。負傷し身動きが取れない所をゾンビに襲撃され死亡。

●『マルハワデザイア』
  • メラ・ビジの両親 一般人。メラを残して運悪くラクーンシティへ出張し、バイオハザードに巻き込まれて死亡。

●『バイオハザード 4Dエグゼクター』
  • クラウス、ロバート U.B.C.S.隊員。変異体に襲われ死亡。
  • エド U.B.C.S.隊員。クロウに襲撃され感染。

●その他
  • カーティス・ミラーの妻子 本名は共に不明。滅菌作戦に巻き込まれ死亡した模様。

上記以外にも、『3』のエンディングのニュースにおいては、ラクーンシティの事件の犠牲者は人口とほぼ同数の10万人に達すると報じられていた。


◆生死不明


●『2』
  • エリオット・エドワード R.P.D.警官。わずかな生存者と共に下水道からの脱出を図る旨を作戦報告書に書き残す。『Re:2』においては作中で死亡・ゾンビ化。
  • ニール・カールセン ファイル『パトロール報告書』の作成者。

●『3』
  • キャンベル U.B.C.S.隊員。ファイル『傭兵の手帳』に出てくる生存者。

●『OB』
  • ハリー R.P.D.警官。太めの臆病な人物。
  • リタ R.P.D.警官。女性の新人警官。
  • アーサー R.P.D.警官。拡声器で封鎖のアナウンスと避難勧告をしていた。
  • ドリアン R.P.D.警官。護送車を運転していた禿げた警官。
  • リーガン・マレット 民間人。ラクーンシティを脱出し山小屋へ。
  • ルーシー・マレット 民間人。子供。リーガンの娘。
  • アーノルド U.B.C.S.隊員。滅菌作戦を知り任務を放棄して脱走。
  • トミー・ニールセン アンブレラ社員。ラクーンシティの施設の総合管理部長。

●『オペレーション・ラクーンシティ』
ディーアイはエコー6リーダーで、それ以外の者は同隊隊員。全員がパラサイトタイラント殲滅後、次の任務地へ移動。
  • ディーアイ 
  • ショーナ 
  • ハーレー 
  • ウィロー 
  • ツイード 
  • パーティーガール 

●その他
  • ビリー・コーエン 元海兵隊少尉の脱走囚。『0』の主人公。同作においての事件後の消息は不明。
  • ロレイン、トビー 民間人の兄弟。『マコバヴィレッジの惨劇』における事件後、ジルに保護されてラクーン総合病院で治療を受けるが、その後の消息は不明。
  • トム 民間人。『運命のラクーンシティ』における事件後、トラックの運転手に保護されて隣町のカントシティへと向かったが、その後の消息は不明。
  • メグ 民間人。『ストーン・ヴィル』における事件後、シェリーと共に叔母のいるカナダを目指したが正史とは違うので消息は不明。
  • キャメロン博士 アンブレラ社の研究員。『4Dエグゼクター』における事件後、ジープでどこかへと走り去った。

消防士のタイローンや、大学生でありヨーコとルームメイトのヴァレリーなど、アンブレラからして生かしておく必要のない人物たち。
実験の段階でウイルスに感染させられているが、外伝作での出来事なので彼らのその後についての詳細は不明。


●特記事項(生き残る可能性があるが正史では死亡が確定している人物)
  • ロバート・ケンド 心中の寸前に友人から無線の電話が入り、地獄のラクーンシティでもケンドを待っている友人の元へ向かい、ヘリで脱出する。歴史改変度は少なく、あってもBSAAなど対バイオテロ組織に参加して武器開発に携わる可能性が挙げられる。
  • キャサリン・ウォーレン アイアンズを返り討ちにしてベンを救出する。アイアンズを殺害することでクレア編に大きな改変をもたらし、特にGとシェリー関連で大きな影響を与える。
  • ダニエル・コルティーニ 物語の始まりであるガソリンスタンドに立て籠もり、レオンが来るまでなんとか生き延びた結果なんと彼のパートナーがクレアからダニエルに代わる。当然ながらバイオハザードの歴史においてレオンとクレアが共闘して脱出するという部分は重要なものになるため、ラクーンシティ壊滅以降の歴史が丸変わりすることになる。


◆事件後

『OB』のエピローグにおいては、町らしきものは完全に消え去り、一帯にはいくつものクレーターがあることが判る。なおもウイルスによる汚染がひどく、事件後半年が経過しても人間が生きられるような環境ではないらしい。
……が、いったいどのような手段を使ったのか、アンブレラ社は簡易的な実験施設を跡地に建設し、なんらかの実験を行っている模様
ただしその後の作品での描写は無く、『アンブレラクロニクルズ』においてアンブレラ社自体が崩壊したため、特に成果などが上がることも無かったと思われる。
ラクーンシティに対するバスターコールの理由は一般には伏せられているようだが、FBCやBSAAのような対バイオテロ組織関係者には開示されていることが示唆されている。

しかし、ラクーンシティで猛威を振るったウィルスやB.O.W.は町とアンブレラの崩壊に伴って世界規模に拡散し、度重なるバイオテロの武器として利用されていくこととなる……。

なお、世間的にはアンブレラ社がラクーンシティ壊滅の元凶となっているが、事実上の共犯者であった合衆国政府が蜥蜴の尻尾切りでアンブレラ社に全責任を被せた結果であり、カーティス・ミラーやアダム・ベンフォードのように公の場で真実の開示を望む者も少なからずいた。もっとも、仮に公表しようものならアメリカ合衆国そのものに大きな影響を与えかねない大スキャンダルであり、後者に関しては会見で公表しようとした矢先に現状維持を望む勢力に謀殺されてしまった。その顛末が痛手となったのか、以後主人公側は事件の真相を認知しつつも、真相の究明に関しては諦めた模様。*20

◆実写版

実写映画6部作
若干設定が改変されているものの、基本的に原作準拠で最終的にミサイル攻撃で壊滅していた。

●『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』
実写映画6部作のリブートにあたる本作では、アンブレラの移転による過疎化で原作とは逆に町が衰退へと追い込まれている。


◆余談

ゲームシステム上の都合もあってか、この街はアンブレラ社の庇護を別にしても異常な面がうかがえる。正直同社が雇った傭兵部隊よりも強い。
  • 住民の大半がハーブの調合ができる(『0』においてビリーは調合できなかったことから、ある程度の知識は必要だと思われる)。
  • 至る所に弾薬装填済みの銃器が配置(非常事態だからと思われがちだがバーに来る物騒な客を追い払うためにショットガンを、特に理由も無いのに動物園にハンティングライフルを持ち込む、と言った物騒な連中もいる。)
  • この非常事態で精神が発狂せずにそこら辺の角材や鉄パイプ、挙句の果てにはロケットランチャーまで普通に使用してクリーチャーに立ち向かう住民達。
  • 至る所に凝ったセキュリティがあり、それが脱出を拒む原因になっている。だが住民達は大した苦労もせず解除していく。そればかりか時には設備の応急処置すらも普通にこなす。
  • 近所の悪ガキですら3階建てのアパートの屋上からバーの建物に飛び移っていたずらを繰り返し、自分のアパートに殺傷能力のある手製の槍を隠しておくという悪ガキというレベルを超えている行動。

つまり住民の大半がDRフランクさん*21級の戦闘力*22を持ち、
医薬品の調合をその場で行えるほどの薬学知識を持ち道具まで常備し常に銃火器を傍に置き暴力と破壊と略奪が満ち溢れ
建造物の設備修理からロケットランチャーの扱いまでこなす知識と適応力を兼ね備え
それらから身を守るために常時異常なまでのセキュリティを施し
その上で非常時には厳重なセキュリティすら解除して突破するのが日常茶飯事
ゾンビはもちろん、突然変異クリーチャーやB.O.W.にまで瞬時に対応し、難無く倒してしまう
というか、動きが緩慢だったり手負いのクリーチャー程度なら徒手空拳(体当たりや踏み付け)でも始末できる戦闘力を持つ
という超人が当たり前の様にウヨウヨいる恐るべき街である。



また、ネット上にはラクーンシティの日常を描いたコピペが存在する。
  • 普段のラクーンシティの病院
看護婦「先生!急患です!!」
院長「よし!!急いで委員長室に行ってイーグルのエンブレムを取って地下水道の銀の鍵を入手して
      戦車の模型の場所を動かした後、図書館の絵を若い順に並べて手術室の扉を開けるんだ!!」

追記・修正はヘリコプターやトラックなどでラクーンシティを脱出してからお願いします。

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最終更新:2024年04月15日 21:26

*1 『運命のラクーンシティ』においてはストリートチルドレンがいるなど、格差も浮き彫りになっている。

*2 設定上では、空気や生活用水を媒体として蔓延し、推定24日昼頃にラクーンスタジアムで行われていたフットボールの試合中に観戦者の1人がゾンビ化して爆発的感染に発展してしまった、ともされる。

*3 別の場面に出てくるOBのバッドエンドシナリオからすると機内で救助者もしくはパイロットがゾンビ化して暴れだした可能性あり。

*4 署長はアンブレラと癒着していて事情を知っており、自分もすでに感染しているかもしれないとヤケを起こしていた。

*5 但し、この時点で相当数の弾薬が持ち出されていた上にこの直後のゾンビ襲撃で本当に武器庫が使えなくなったので、市民、ジル、レオンとクレアは下手をすれば脱出できなかった可能性もあり、結果的に見ればこの件に関してだけは署長の言い分は正しかったと言える。

*6 ガスの散布について説明する『OB2』のファイルに署長の名前が書かれているため、もし彼が発案したものであれば暴徒対策のはずがない。

*7 この「4人」というのは、ファイルの書き手であるエリオットの周囲の人間のことで、生存している全署員ではない。OB2の「死守」では人数や脱出作戦内容などから明らかにこのグループではない署員が所内で籠城している。

*8 これは『OB2』における設定で、『RE:3』では負傷の経緯やタイミングが大きく変わっている

*9 ケビンをプレイヤーキャラに選んでいる場合はもう1名追加

*10 上記の通り既に署員もほとんど生き残っておらずゾンビも徘徊していて、とても助けに行ける状況ではなかった。また、『2』『OB2』との整合性を考えると作戦会議室組もメインホール組に気が付かれずに放置された模様。

*11 『OB2』のシナリオ『死守』をデビットでプレイ時に稀にSPアイテムで入手できる。

*12 『OB2』のシナリオ『死守』をケビンPCでクリアすると、護送車と入れ違いに署へ向かう車とすれ違う描写が入る。

*13 母親のアネット・バーキンが有事の際は(夫のウィリアムが多額の賄賂を握らせていた)署長を頼るように教えていたため。

*14 何れにせよ、ケビンが『発生』のアドリブで通信機を持ってきていないことを愚痴っているため、彼から署への連絡手段は無かった。ケビンをPC/AIPCに選ばなかった場合一切登場しないため、バーでゾンビに出くわして以降の動向は不明。

*15 詰みセーブ防止のためか、カウントダウン開始後にメインシャフト地下のタイプライターでセーブすると、セーブ時の残り時間に関わらずロード後は残り9分からスタートとなる。

*16 更にグレッグの助力こそあれど、彼とピーターは大学の一職員に過ぎないので、割ける時間や用意できる資金も限られていた可能性も非常に高い。

*17 ホテル内に落ちているファイルによれば、バイオハザード発生以前からボイラーの調子が悪かったのに放置していたことが示唆されている。

*18 後にNESTで発見できる実験記録から察するに、このオリバーと親友だった少年トムはG-ウィルスの実験台にされたようで、オリバーはG生物化、トムはG生物化したオリバーに胚を植えつけられ死亡し、両名とも「廃棄処分」された。

*19 ミサイルによる滅菌作戦を把握していたのか「時間までに戻らなければさっさと離陸する」という旨の言葉をリンダには投げかけているが、離陸までのカウントダウンに最大3~5分程度遅刻しても待っていて滑り込みで間に合うパターンがある。

*20 カーティスの場合は協力者に後押しされる形でバイオテロを起こして真実の開示を要求するという反社会的な手段を行使したために主人公側と敵対して最終的に破滅する事となった。

*21 「デッドライジング」で有名な主人公。大型肉食獣並の戦闘能力を持ち、最終的に一個大隊同等の戦力と化す怪物。

*22 ラクーン総合病院の項でも書いたが、少なくともここの市民はその気になればB.O.W数体を生け捕りにしてしまうレベルにある。