凰蓮・ピエール・アルフォンゾ/仮面ライダーブラーボ

登録日:2013/11/25 (月) 20:19:48
更新日:2024/02/11 Sun 16:17:58
所要時間:約 7 分で読めます


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ぼくは、いつも思うんだ…「力の使い方」を間違えるといずれ「破滅」を呼ぶ。

だから、こんなインベスゲームなんてモノ、無くなればいいのにって…



凰蓮(おうれん)・ピエール・アルフォンゾは仮面ライダー鎧武の登場人物。
演者は吉田メタル



■概要

年齢40歳。
物語の舞台である沢芽市にある人気洋菓子店「シャルモン」(charmente:仏語で「魅惑的な」の意)の店長。
彼自身も天才的パティシエである。
人間離れした妖艶かつ中性的な美貌の偉丈夫。その存在感は作中随一・一種の威圧感すら感じさせる。

シャルモンは県内グルメランキングでもダントツで高い評価を受けている名店で、
彼の手がけたスイーツは食べた者に例外なく甘美な喜びを齎す。スイーツ愛好家の女子の間ではまさにカリスマ的存在。
ヒロイン・高司舞もシャルモンのケーキのファンであり、凰蓮の風貌もあり彼のことを「様」つけで呼んでいる。



★性格

天才特有の余人には理解しがたい美学と桁外れの行動力を持ち、時にそれが要らぬ騒動の種ともなるが、
内に秘めるのは『より多くの人々を喜ばせたい』というパティシエ、そして『戦士』としての熱い使命感。
同時に『力の使い道』については非常に厳格な一面があり、
仮面ライダーとは名ばかりの武装したチンピラが小競り合いを続ける現状のインベスゲームに対しては
苦々しい思いを抱いている。

偽りの娯楽に惑わされている市民に『本物』の存在を示すために彼は戦うのだ!


















ワテクシは、アータ達の下らないお遊戯に新たなる風雲を呼び起こす者。
凰蓮・ピエール・アルフォンゾ。










…嘘は言ってない…はず。



以下ネタバレ





■真の概要

上記はある意味では間違いではないが、凰蓮・ピエール・アルフォンゾという男の全てを伝えてはいない。
凰蓮は超弩級の変人であり、危険人物であり、『仮面ライダー鎧武』という作品に投下された劇薬である。


マッチョなガタイを派手派手な衣装で包み、
バチバチの付けマツゲに厚化粧、スキンヘッドに丸めた頭には黒ターバンを巻きつけた、凄まじく濃いビジュアルの持ち主。

さらに会話の各所にフランス語を織り交ぜたオネェ言葉で話すオカマキャラであり、一人称は「ワテクシ」
劇中では仏語のセリフが出るたびにピンクの吹き出しでテロップが出現するという謎の演出が…濃ゆい。濃ゆすぎる。
なんかトリコとか鉄鍋のジャン!に出てきそうな人物である。


本名は凰蓮(おうれん) 厳之介(げんのすけ)といい、
15年前にフランスに菓子作りを学びに留学、
そこでフランス国籍を得るためにフランス軍に従軍、軍の特殊部隊に入隊し、
10年間アフリカや中東各地の紛争地帯を転戦した歴戦の猛者(ちなみにその頃からスキンヘッドだった)。
貴虎の台詞から察するに最終的な階級は軍曹。
除隊した今も自室には当時の写真や軍服が大切そうに飾られており、軍服の胸には冗談のような量の勲章がぶら下がっている。

その甲斐あってか、フランス国籍を無事取得。
以降は“ピエール・アルフォンゾ”を名乗るようになり、物語開始の1年程前に帰国、「シャルモン」の開店に至る。
伝統を重んじる欧州の料理界では、実績があってもフランス国内に店を構えることができなかったためと思われる。


菓子職人の世界大会「クープ・デ・モンド」で優勝し、日本では少数のパティシエおよびショコラティエの協会「ルレ・デセール」会員に登録されているなど、パティシエとしての実力は本物。

また、戦闘のプロとしての腕前も全く衰えておらず、生身の戦闘能力では作中最強。
その豪腕から繰り出される軍隊格闘術で荒事には慣れっこのチーム・レッドホットの面々を蹂躙し、『バケモノ』と恐れられた。


「インベスゲーム」に一石を投じるために、戦極ドライバーとドリアンロックシードでブラーボに変身。
その圧倒的な強さで城乃内初瀬戒斗を破り次々とロックシードを入手していく(ただし戒斗には情けをかけたため、何も手に入れなかった)。

破竹の勢いでチーム鎧武にも勝負を挑む。
鎧武龍玄という二人組にも関らず彼らを圧倒し、勝負を進めていく。

ところが戒斗のマネで大勢のインベスを召喚したところ、ルールを知らなかったためかうまく制御できずあまつさえ暴走させてしまう。
そのおかげでドリノコを紛失し、スイカアームズに変身した鎧武に手も足も出ずに吹っ飛ばされてしまった。
おまけに暴走したイノシシインべスを鎧武と龍玄が追いかけていったことで置いてけぼりを喰らった。

その後、彼らを追いかけて決着を付けようとするが…



あら、いけない!パイ生地が焼き上がる時間だわ!!

「「おい。」」


タイマーがパイ生地の焼き上がり時間を鳴らして中断。
その場にいた鎧武&龍玄も思わずツッコミ。


覚えてなさい!これで勝ったと思わないことね~!!


と捨て台詞を吐き、早足でシャルモンへと戻った(このため、この勝負はブラーボの棄権負けとなった)。


クリスマスにチーム鎧武の提案で行われたヘルヘイムの森におけるロックシード収穫合戦にも、パティシエにとって一年で一番忙しい時期にもかかわらず多忙の合間を縫って飛び入り参戦。

目的は勝負よりも他のアーマードライダーと戦いで、最初に遭遇したバロンを先の戦いと同じく圧倒。
バロンの新たな力であるマンゴーアームズとも互角に渡り合う。
「クリスマスは書き入れ時で忙しい」とボヤきながら戦う様に「だったら仕事しろ!」と至極真っ当なツッコミを受けるブラーボは必見。

しかしそこにアーマードライダー排除のため現れた斬月の乱入を受け…



トレビア~ン!!

なんて美しい…

戦場に咲く白い花、或いは泉に舞い降りた白鳥…

ああ…貴方はいったい…



うるさい…!



惚れてしまいました。

そのせいで戦闘力を発揮する暇もなく斬り伏せられたが、「いい…」とそれすらも満足そうだった。
貴虎はサブイボが止まらなかっただろう。


その後、沢芽市の異変がビートライダーズに原因があるとみなされ、多くのライダーが中傷にさらされるなかで、
ビートライダーズじゃなかったため、唯一それを逃れる。
そして、メロンに傭兵として雇われ、罵倒してきた一般人を初級インベスで襲おうとしていたチームバロンの前に現れ、
それを撃退し自身を正義の味方として宣伝をする。

が、ある工場にインベスが現れた折、依頼を果たすべく人を襲うインベスをほっからかしにして鎧武を襲撃したため、
「正義の味方なんかじゃない」と怒りを買う。
鎧武との1体1の戦いでは優勢だったが、途中バロンの乱入を受け2対1で戦うことに。
以前より強くなった2人に驚きながら徐々に押されて行き、
バナナアームズを纏った鎧武と、マンゴーアームズのバロンのコンビネーションにより敗北し、
「ここは一時撤退よ!ムースの仕込みもしなくっちゃ!」と捨て台詞を残して撤退した。

その後もビートライダーズのダンス会場に乱入したり、紘汰の姉の晶の拉致(実際はユグドラシル側による自作自演だが)に加担したりして
紘汰と対峙するが、ジンバーレモンに変身した鎧武を前に後塵を拝するようになった。


ビートライダーズに関しては長期にわたりインベス事件の犯人だと信じていた(これは彼に限った話ではない)が、ひょんなことから弟子入りした城之内から聞かされたインベスの発生原因を確かめるべくクラックに飛び込む。
が、出口を見つけられずヘルヘイムの森から戻れなくなってしまう。

空腹から危うく果実を口にしようとするが、寸前でサバイバル訓練の日々を思い出し未遂に終わった。*1
その後幸運にも紘汰と再会し共にユグドラシルのクラックを目指すが、
たどり着いたベースキャンプはデェムシュによって襲撃されていた。
斬月・真からの依頼を受け鎧武や斬月・真、黒影トルーパーと共闘する。
斬月・真がデェムシュの攻撃を受けた際には、彼をかばって戦闘不能に。そして憧れの「メロンの君」の腕に抱かれて満足しつつ死亡…



Je t'aime!(愛してるわぁ~!)

良かった…

無茶なことを!

いえ、ワテクシ本望ですわ。これでようやく、あなたの腕の中に…



追うぞ!


する事なく、斬月・真にクラックへ放りこまれる形で元の世界に帰還する。
またしてもメロンの正体を知ることができなかった凰蓮であった…


オーバーロード・デェムシュによる沢芽市侵攻の際には弟子と共に颯爽と駆け付け、
戒斗、ザック、燿子、城乃内と円陣を組み、上級インベスの群れを次々と撃破していく。
果実を取り込み強化されたデェムシュには流石に敵わなかったが、
「諦めちゃ駄目だ!!」と折れかけた皆の闘志を鼓舞する弟子に続いて、
「粘りに粘って……チャンスを待つのよ!」と発言。
奇しくも弟子のライダーの煽り文句であるネバーギブアップを(ニュアンスは違えども)師弟揃って口にし、より結束を深めた事を窺わせた。

その後も紘汰らと行動を共にしていたが、44話で戒斗の異変に気付くも、
彼が変身したロード・バロンとの戦闘の末、戦極ドライバーが破壊され変身不可能に。
45話では、ペコを通してザックの依頼を受け、元傭兵としてのスキルを活かし、戒斗を打倒するための小型爆弾を作成。
かつてのチームメイトを裏切る辛さに苦しむザックを励ました。

戦いが終わった後は城乃内と共にシャルモンを新装開店。
一方で全てを失った光実の行く末を弟子と共に心配していた。

最終話にて城乃内、貴虎、ザックらと共に仮面ライダー邪武とイナゴ怪人に生身で立ち向かったが、
元傭兵といえど相手が悪く、一蹴されてしまっている。
最後は始まりの男となった紘汰との再会や邪武との決戦を経て、笑顔を取り戻した光実を城乃内、ザック、貴虎と共に出迎えた。



ギャグアニメに1話ポッキリで登場する出オチ同然のゲストキャラめいた
『個性の過剰搭載』とも言うべきキャラクターなのだが、
演じた吉田メタル氏の怪演も手伝い、視聴者には概ね好意的に受け入れられている。

『木の実コンビと彼が登場するあたりから鎧武は面白くなってきた』という反応も多い。
「え?割と序盤じゃないか?」って?言ってやるな





★性格

不完全なものを嫌う完璧主義者。アマチュアや不完全なものを『偽物』と称し毛嫌いしている。
それはもう店の食材から面接時にきた者の服装や相性などを「完璧」でなければならないというほど。
一方でアマチュアであっても才能のある人間には情けをかける一面も見られる。複雑?違う、気紛れなのだ。

街で若者に人気の遊びであるインベスゲームも戦闘のプロである彼から見れば偽物であり、
インベスゲームのことを気に食わず、自身がダンスチームを潰していけば何れは廃れて『本物』の文化のみが残ると嘯く。

しかし、プロフェッショナルを気取っているが、自身の価値基準こそが絶対と信じて疑わない、頑固で自己中心的であり、端的に言えば『子供っぽい』

その破天荒かつ濃厚な経歴を見てもわかるように、天賦の才能に加えて目的達成のためなら努力を惜しまない行動力と粘り強さを持っており、
その性質はパティシエとしては『良質な菓子作りに懸ける情熱』『お客様へのサービス精神』など素晴らしい方向に活かされているのだが、
他者を批判するという方向性に働くと一転、彼を『陰険で執拗な加害者』に変える。

そうなってしまった場合、相手の反論に全く耳を貸さないばかりか自分の要求が通らなければ実力行使で障害を取り除くことも厭わない。
正直、『絶対に力を与えてはいけないタイプの人種』である。元軍人なら(精神的にも肉体的にも)尚更である。

人間関係においてもフィーリングを絶対視しており、好き嫌いの別が極端に激しい。
星座の相性の良し悪しで面接に来た紘汰を門前払いにしたと思えば城乃内の弟子入りをあっさり了承したり、
一目惚れした『メロンの君』=斬月ストーカーじみた偏愛を抱いている。
(そこに目をつけた光実は作戦協力の見返りとして兄の貞操個人情報を売ろうとしていた。外道…)
なお、最終回の時点では既に斬月=貴虎であると知っている模様で、
彼を「メロンの君」と呼んでおり、紘汰の姉・晶と互いの弟について語り合う彼を「妬けちゃうわね」とからかっていた。
なお、『グリドンVSブラーボ』にて貴虎本人はそう呼ばれる事を良く思っていないようだが、当の凰蓮は「私にとっては何時までも『メロンの君』よ♡」と意に介していない様子だった。

目立ちたがりで人々の歓声と賛辞が大好物。
周囲をその気にさせる弁舌も巧みで、一流のアジテイター(扇動者)としてのスキルを持っている。
しかし、人々の注目を集めるために『正義の味方』という立場を都合よく利用したり、
『店の仕事』『傭兵の任務』などあらゆるものを自己正当化に利用するダブスタどころではない身勝手さを随所で発揮し、それがビートライダーズの風評被害を煽る一因となっている。
このヘイト活動は回を追うごとに露骨なものになっていき、プロ・アマ云々ではなくビートライダーズへの嫌がらせ自体を目的としているとしか思えない様相を呈していた。

ただし、第25話での台詞からインベスがクラックを通って出現する事を知らず、
ビートライダーズが呼び出さない限りインベスは出現しないと思っていたようで、ビートライダーズを本気で悪党と考えていたようだ。

尤も、これらの悪徳は『汚い大人』というよりは『理論武装した悪ガキの屁理屈』に近いものであり、
客観的に見れば40歳のオッサンが子供に混ざって同レベルの乱闘をしているだけなのだが……

一方で自分のやることは全て正しいと思い込むが故に、いざ行動して結果が裏目に出ると『自分が大失敗をやらかした』事にすら気付けずオロオロするしかないという無様を晒すことも。嫌すぎるぞ、こんな軍人……
しかも次の回になるとケロッと忘れているのだから始末に負えない。

一方で成り行きとはいえ自らのところに弟子入りした城之内のことを目にかけており、彼の行く末を心配しつつ、助言を与えたり、彼からビートライダーズの今を聞き、独自にインベスやクラックの調査に乗り出すなど寛容な部分もあり、決して薄情な人間ではない。

中盤以降はこのような一面がより強調されるようになり、バロン・ナックル・グリドンが大量の上級インベスと戦っているのを見ているだけのマリカに対して、
「ぼさっとしてんじゃないわよ。いい『大人』の癖に、こんな子供達だけに戦わせておくつもり?」と叱咤したり、
ビートライダーズと共に街を占拠したインベスへの対処に乗り出してからは、自ら進んで彼らを先導したりと徐々に良識的な『大人』の立ち位置になっていった。


仮面ライダーブラーボ



さぁ、始めますわよ!破壊と暴力のパジェントを!


スーツアクター:今井靖彦*2

凰蓮が変身するアーマードライダー。本編中では7号ライダーに当たる。
シドが供与する初期型戦極ドライバーで変身するライダーは当面のところブラーボで6人目、最後となる。……他人から奪った戦極ドライバーだけど。
変身シーンの華麗なポージングは必見。

城乃内と初瀬の戦いを見た観客の歓声からDJサガラによりブラーボと名付けられた。「ブラボー!おおブラボー!!」

ちなみに、いわゆる『ブラボー』はフランス語でもあるが、本来はイタリアからの外来語であり、『ブラーボ』はイタリア風の発音。
イタリア語における "bravo" は、古典ギリシア語由来のラテン語 “barbarus" (野蛮な)と、ラテン語 “pravus”(悪い・ゆがんだ)の混交を語源とし、もとは「野蛮な」「狂暴な」といった意味の形容詞である。コロシアムで「なんて野蛮なんだ!」的な感じでブラーボブラーボ言ってたらいつの間にか素晴らしいという意味になったのだろうか…
凰蓮様の戦いぶりには実にマッチしたネーミングだね!

メインカラーは深緑。下生地のライドウェアの色は黄緑
何故か初変身の時点から左目の上を走る謎の亀裂があるが、プロフェッサー凌馬の趣味だろうか。

☆装備

ロックシード

○ドリアンロックシード
シリアルナンバーはL.S.-12。クラスはA。
上記のとおりシドがチームレッドホットのリーダーに渡した物を強奪している。
棘だらけのドリアンの果実をリアルに再現するとPL法に触れるためか、見た目はあんまりドリアンには見えず、むしろモヤッとボールか黄緑色の神精樹の実みたいな感じである。
変身完了時の音声はロック風だが、鎧は西洋風になっている。
これはクルミロックシードも同様。

〇キングドリアンロックシード
「グリドンVSブラーボ」において、ヘルヘイムのエネルギーを受けてドリアンロックシードが変異したロックシード。元と同じでシリアルナンバーは「L.S.-12」。
なお「キングドリアン」と言う名前のフルーツは存在しないが、ドリアンの異名である「果物の王様」、あるいはドリアンの品種の1つである「ムサングキング」がこのロックシードの由来ではないかとされる。
事件解決後もこのロックシードに変化したままになっている。

○サクラハリケーンロックシード
シリアルナンバーはL.V.-01。
クリスマスに行われたロックシード収穫合戦の際に使用した。


★戦極ドライバー

本作の仮面ライダーが変身に使用するベルト。
待機音はエレキギター音によるロック風のヘヴィメタル調で、ブレードを倒した時はギター音が鳴り響く。
武神鎧武ナックルフィフティーンも同様にロック風テイスト。

城之内と共にユグドラシルに呼び出された際にバージョンアップされ、湊耀子から渡された。
イニシャライズ機能はそのままだが、黒影トルーパーと同様にベルトのフォールディングバンドが黄色から銀色に変化している。

バックル左側のパネル「ライダーインジケータ」には異臭が漂うような毒々しいショッキングピンクの効果線と共にブラーボの横顔が描かれている。


ドリアンアームズ



変身!(キリッ)


/ドリアン!\

ロック・オン!


ドリアンアームズ!

ミスタァァァァー・デンジャラァァァァス!





身長:210cm
体重:125kg
パンチ力:12.4t
キック力:16.7t
ジャンプ力:ひと跳び27m
走力:100mを5.9秒

ドリアンロックシードで変身する基本形態。

基本形態であるドリアンアームズのモチーフは、西洋の中でも「古代ローマの剣闘士」。
全身のパーツが非常にトゲトゲしている。
名前といいアームズのモチーフといい、やっぱり素晴らしいというより野蛮とか狂暴の方なんじゃ…

両手に刀剣を持つ戦闘スタイルは二刀闘士(ディマカエリ)に由来している。
…のだが、両手に持った棘つきの両刃剣やスパイクに覆われた禍々しいデザイン、頭部のモヒカンもあってか、どこぞの世紀末から来たヒャッハーにしか見えない。
その見た目はもはやライダーというより怪人である。

真さん「お仲間が出来たと聞いて」

頭部はバナナやドングリといった西洋系列の鎧と同様に「ドリキングカスク」と呼ばれる。
特徴的な耳の角もバナナと同じ法則で「ドリキングホーン」となる。
モヒカン状のパーツ『フラタニティクレット』はトラキア闘士やサムニウム闘士の鶏冠状の羽飾りのついた兜を模したものである。

黄色い目の部分はバナナやマンゴーのようにドリアンの場合「レデューサイト」となる。
また、額にある水晶のような鉱石は「グレーンシグナル」と呼ばれる。

肩部装甲「ドリキングスパルダ」や胸部装甲「ドリキングキュイラス」といった名称も西洋風の特徴。


戦極ドライバーで変身する旧世代ライダーの中では現時点で最強のスペックを誇る、超・攻撃仕様のアーマードライダー。

もっとも、ライドウェアは装着する者の身体能力を増幅する一種のパワードスーツなので、
この数値は元となった凰蓮の基礎体力が人間離れしていることを加えてのものだといえる。

パワーと装甲に優れる反面、小回りや関節の可動域には若干難があり、
基本戦術は両手に持ったドリノコを力任せに振り回す単調な攻撃になりがち。

しかし、凰蓮の卓越した戦闘センスから時折予測不能の奇妙な動作や攻撃を繰り出してくる。
戦いをエンターテイメントとして表現する彼らしく、派手な魅せ技も多い。

その一方で『既に負けた相手を必要以上に痛めつける』・『舐めプで煽りながら嬲り者にする』など、命こそ取らないものの残虐かつ露悪的なパフォーマンスも目立つ。
もしインベスゲームじゃなくて戦場だったら?察せ。


登場した当初はその圧倒的な強さを見せつけたものの、鎧武がジンバーレモンに変身してから、性能差から次第に彼に圧倒されることとなった。
尤も、彼が使用するレモンエナジーロックシードはSクラスに位置するので、Aクラスのドリアンロックシードを使用するブラーボが圧倒されるのは、ある意味仕方のないことかもしれない。

第44話にてロード・バロンにドライバーとロックシードを破壊されて変身不能となったが、
その後、『小説 仮面ライダー鎧武』で貴虎から新たなドライバーとロックシードを渡された事で再度変身可能になった。


装備

ドリノコ

ブラーボ専用装備である鋸型アームズウェポン。
左右一対で両手に持ち、ドリアストックの柄尻を繋げて薙刀のように回転させて攻撃を弾いたり、投擲武器として使うことも可能。
鍔部分のスパイク「ソーンガード」は攻撃と防御の両方に用いられる。

周囲を囲む分厚い刀身「ソウヤーエッジ」の切れ味は、
見た目通り純粋には他のアーマードライダーの刃物系武器どころか普通の刃物にすら劣る。
その分頑丈さに特化しており、ブラーボの臂力で振り回されることで絶大な破壊力を生み出す。
「斬る」というよりは「叩き潰す」系の武器である。

『ドリアン』の『ドリ』はマレー語で『トゲ』を意味するので、ドリノコ=トゲノコ。任天堂にそんなキャラクターいませんでしたっけ?

★フラタニティクレット

頭部から生える鶏冠状のエネルギー発振装置にして、ブラーボ『第三の凶刃』。
必殺技のドリアッシェ(ドリアンスカッシュ)発動に用いる。

随意にエネルギーブレードを展開して相手を切り刻む恐るべき武装。
劇中では黒影を片手で上空にふっ飛ばし、落ちてきた時に腹部を攻撃した結果、初瀬は強制的に変身解除させられた。

★サクラハリケーン

スピード:245.0km/h
ジャンプ力(高さ):154m
ジャンプ力(飛距離):616m


錠を開けたサクラハリケーンロックシードから変形するオフロード型バイク。
鎧武、黒影も同様の物を使用している。
遭難した時にそれ使えば脱出できたんじゃ…



必殺技

★ドリアッシェ

カッティングブレードを倒す回数によって、以下のように技が変化する。

ドリアン・スカッシュ!

カッティングブレードを1回倒すと発動。
フラタニティクレットから眩いばかりのエネルギー波を放出し敵を攻撃する。


え?フォトンエッジそのまんまじゃないかって?アマチュアはお黙り!!

ドリノコを使用しない本体側の技だが、フラタニティクレットがないと使用できないので実質的にドリアンアームズ専用技である。
なお、技の名称は本編より先に『ガンバライジング』では「ドリアンデンジャー」となっていた。


フラタニティクレットによるオーレとスパーキングは不明。


ドリアン・オーレ!

カッティングブレードを2回倒すと発動。
ドリノコを振ると同時に、ドリアン型のエネルギー弾を連続で撃つ。
パワーを集中させてから大型のエネルギー弾を単発で放つパターンもある。
しかし、ソニックアローの光の矢と正面からぶつかった際は当たり負けして貫通されてしまった。

ドリノコによるスカッシュとスパーキングは不明。

ドリアンアームズ以外ではブラーボがどうやって本体側の技を発動するのか不明。
鎧武やバロン達のように共通のキック技が存在するのだろうか。
もしくは共通技は存在せず、アームズウェポンでしか必殺技を出せない可能性もある。


キングドリアンアームズ



えっ!? ちょっ、ちょ、ワテクシをどうするつもり!?

うわっ、わぁぁぁ! うぁぁあァアアァァァオォォォオォォ――――!!!


キングドリアンアームズ!

ミスタァァァァー・バイオレェェェェンス!!

「グリドンVSブラーボ」で登場した強化形態にして新たな基本形態。
城乃内の始末を依頼された凰蓮が仮面ライダーブラーボに変身した後、突如開いたクラックから出現したヘルヘイムの植物に謎のエネルギーを注がれて変貌した姿。
シルエットはドリアンアームズと変わりはないが、カラーリングが緑の素体に黒・赤・金の装飾を纏っており、ドリアンアームズ時にはなかったマントなどがあるのが特徴。
謎のエネルギーの影響か凰蓮本人の理性はなく、ただ唸り声を上げながら目の前にいる者に襲いかかってくる。
ドリノコが赤く染まった「ギガドリノコ」に変化している。

グリドン・ライチアームズに撃破されたことで変身解除され凰蓮も正気に戻ったが、キングドリアンロックシードはそのまま残存している。
「リバイス」外伝で再登場した際には問題なく使いこなしていることから、暴走はヘルヘイムのエネルギーが原因だった模様。

必殺技


  • 名称不明
キングドリアン・スパーキング!!

カッティングブレードを3回倒して発動。ギガドリノコに赤いエネルギーを発生させ、斬り込む。
ヒット時には輪切りになったドリアンのシルエットが浮かぶ。



■余談

葛葉紘汰は一度彼の店にアルバイトの面接に来たことがあるが、凰蓮は彼を「相性が悪い」という理由であっさり不採用にしており、彼のことを「ダサ男君」呼ばわりしていた事も。
逆に紘汰からは「シャルモンのオッサン」と呼ばれていたりする。
そう、シャルモンのオッサ…シャルモンのオッサン!?言ったわね!あーたレディーに対して最大の侮辱を!!ムッ↓キィー!!
なお、実際のところ、凰蓮自身は「オッサン」と呼ばれても特に気にしてはいなかったが。


また、

  • 前述の通りグリドンと黒影を衆人環視の中で甚振る
  • ローマのコロッセオを引き合いにし破壊と暴力のエンターテイメントを肯定する
  • (使い方を知らなかったとは言え)一般人が集まる中でインベスを解放する

など「パティシエとしてどうなんだ?」と言いたくなるような部分も散見される。

しかし、自身の作るお菓子へのこだわりや情熱(パッション)は本物であり、

  • パティスリーとは『職人が技と魂を尽くして至高の美を作り出す総合芸術』と称し、『デコレーションで目を、食感と味わいで舌を魅了し客を虜にすること』を常に追及し続ける
  • 店内で騒いでいた曽野村達に最後までお菓子を食べさせてやる(彼らの騒ぎ様は現実なら強制退店か通報させられても可笑しくない)
  • 龍玄&鎧武との戦いが続けられたにも関わらず、パイ生地が焼き上がる時間だとしてお店に戻る
  • 敵対宣言したチーム鎧武の舞が勝負の後にケーキを買いにシャルモンに訪れた際には、普通にケーキを作る(店長の写真が変身前からブラーボに変わっていたが)
  • 晶お姉さんの楽しみを邪魔しないために、店内でグリドンに変身しようとする城乃内に気付かれずに、自身の声をサンプリングした偽ロックシードとすりかえる(なお、タライがどこから落ちてきたのかは謎)。
    ただし「紘汰の戦極ドライバーを回収出来れば問題はない」というスタンスでの行動であり、裏切るつもりは毛頭ない

…と、何だかんだで客に対しては律儀である。


平成ライダーシリーズではTVにて初めて(?)登場したオネエ系ライダーであるが、実は彼が現れる3か月前にもオネエ系ライダーは登場している。
黄色といい、店長といい、第二期シリーズにオカマが次々と登場したのは一体何があったのか……?

また、吉田メタル氏の容姿もあり、初瀬と城之内を演じる俳優さんに公式がドッキリをしかけたことも…
更にフェムシンムの王妃役として奥さんの岩崎ひろみも出演している。






今日は皆さん、ワテクシの項目のためにとっても


Merci♥(ありがとう)

これからも追記・修正をよろしくね!

あ、ブラボーじゃない…ブラーボよ!


Salut♥(またね)




画像出典:仮面ライダー鎧武
© 2014 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
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最終更新:2024年02月11日 16:17

*1 何気にこれは凄い事であり、本来ヘルヘイムの果実は 食べたら駄目と分かっていても思わず美味そうに見え (空腹なら尚更)、更に 別に空腹でなくとも手に取ると思わず食べたくなる謎の誘惑効果まである という非常に危険な代物。その誘惑を振り切るサバイバル術には目を見張るものがある。なお、撮影用の果実はクソマズだったようだが

*2 当初はレギュラーの予定ではなかったため、今井氏が専任するまでは富永研司氏、渡辺淳氏など6-7人ほどが入れ替わっていた。