綾瀬川弓親

登録日:2011/08/20(土) 00:42:01
更新日:2023/09/23 Sat 19:47:05
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ご覧 これが

君の最期だよ



綾瀬川 弓親  
あやせがわ ゆみちか

[職業]死神
[肩書]護廷十三隊十一番隊第五席

 [身長/体重]169cm/56kg
 [誕生日]9月19日
 [斬魄刀]藤孔雀(ふじくじゃく)
  〔解号〕咲け「藤孔雀」
 [斬魄刀]瑠璃色孔雀(るりいろくじゃく)
  〔解号〕裂き狂え「瑠璃色孔雀」
 [CV]福山潤


BLEACHの登場人物。

 概要



護廷十三隊十一番隊第五席。
おかっぱ頭が特徴で、右眼には鳥の羽根をモチーフにしたエクステを付けている。


 人物



ドが付くほどのナルシストで、この世で一番好きなものは「美しい自分」
その反面醜いものが生理的に嫌いで、徹底的に排除する。また、自分以上に美しいものを見ると激しく嫉妬する。
初登場時、志波岩鷲からは「変態おかっぱナルシスト」という有難くない仇名を頂戴している。
美の基準として、
  • 岩鷲やクールホーン:「醜い」
  • 織姫:「美しい」
  • ドン・観音寺:「個々の要素は美しいが総合して何か微妙」
と判定している。

同隊の第三席・斑目一角とは流魂街時代からの古い友人で作中では大体彼と行動を共にしている。
字の形的に美しいと感じる「三」席を名乗ることを一角に譲り、自身はその形に近い「五」席を名乗っている。
そのため、他の隊に所属する同列の死神たちと比べるとその実力は非常に高く、副隊長級の実力を有する。
一角が卍解を使えることを知っていた数少ない人物の一人で、また彼の戦いに対する矜持を尊重しており、
彼がエドラドと戦っている時は不利な状況に陥りながらも手を貸さなかった。

肉弾戦主体の脳筋が多い十一番隊の中では珍しく鬼道や霊圧関係の技術に長けており千年血戦篇では五十番台の中級破道を使ったりしている。


 各編での活躍



精霊邸に侵入した一護らの前に一角と共に現れ、岩鷲と対決する。
終始自身のペースで彼を圧倒していたが、「石破」で足場を崩されたところへ「血涙玉」をモロに食らって敗北。
その際の爆発で髪型がアフロになってしまったため、しばらくはヅラを着用していた。
その後、剣八織姫らに協力するようになった際には、九番隊副隊長の檜佐木と交戦。
斬魄刀の真の力を解放し、檜佐木の霊力をほとんど吸い取って勝利した。

  • 破面編
破面に対する現世への先遣隊として派遣される。到着当日の夜、グリムジョー配下の破面たちの襲撃の際は、エドラドと戦う一角を見守る。
二度目の戦闘ではルピに軽くあしらわれ、彼の帰刃による攻撃で日番谷冬獅郎が一時的に戦闘不能に陥ったことで一角や乱菊と共に窮地に陥る。しかし浦原の参戦と冬獅郎の復活で事なきを得た。
藍染による空座町襲撃の際は、山本率いる護廷十三隊の一員として登場。
バラガンの従属官、シャルロッテ・クールホーンと対決し、苦戦を強いられるものの最後は相手の技を利用して勝利を収めている。
その後、一角がチーノン・ポウにやられたのを見て取り乱すが、吉良により穿点を打ち込まれ即気絶。以降は活躍の場はなかった。

  • 千年血戦篇
序盤に約15巻ぶりに顔の装飾がより派手になって(キモいとかいうな)登場。流魂街の魂魄消失事件について捜査していた。その後の一回目の滅却師襲来時では特に出番が無かったが、重傷状態の一角と違い軽傷で乗り切っている。

二度目の襲来時には一角、修平とその場で待機しているさなかどっかのスーパースターに襲われ三人共々フルボッコにされた(ただマスキュリンの能力を考えれば戦闘序盤は善戦していたかもしれない)
その後のジジと戦闘状態に入り少年誌にあるまじき衝撃的な会話でジジの正体を看破するもののゾンビ化したバンビエッタ冬獅郎にまたもや一角と一緒にフルボッコにされる。
…全然いいとこなしじゃないかと思ったけど嗅覚は素晴らしいし、一角共々即座にジジを斬らなかった辺りは褒めるべきだろう…普通なら問答無用で斬っていただろうに思いとどまったのは地味に謎。あと地味に弓親が居ないと鬼灯丸がぶっ壊れていたのは確実だったりもする。鬼灯丸が壊れなかったという偉業は彼のおかげである。

マユリや彼のゾンビ私兵の援護もあってなんとか生き残りマユリ、剣八、一角(あと花太郎)と共に霊王宮に遅れて上がった後はペルニダと遭遇するものの足手まといになると判断しマユリと剣八の戦闘をその場で見守るだけとなった。
戦闘終了後は行動不能になったマユリを担いで救出、その場で剣八を治療してくれたマユリに深く敬礼した。
今回全然いいところがなかった彼だがこのシーンは中々にカッコいい。
最終話では彼の好きな『三』席となっている。


 斬魄刀





人を美しいとは思わないけれど
花を美しいとは思う

人の姿が花に似るのは
ただ斬り裂かれて倒れる時だ

(BLEACH 37 BEAUTY IS SO SOLITARY)



◇─ 始解「藤孔雀(ふじくじゃく)

解号は「咲け~。」
ショーテールのごとく4枚の刃を持つ形状に変化する。
特殊な能力はないが、これは解放の途中の段階であるため。

性格は弓親と同等かそれ以上のナルシストで、弓親曰く「高飛車で偉そうで世界で一番自分を美しいと思っている」
弓親とはどちらがより美しいかで喧嘩をすることが多いが、傍から見ればただの痴話喧嘩に過ぎず、乱菊からは「あんた(弓親)にそっくり」とまで言われている。
それ故「屈服」「具象化」がなされておらず、卍解の習得まであと一歩というところまで来ている。
「藤孔雀」は弓親が皮肉をもってつけたこの斬魄刀のあだ名であり、曰く「藤はこいつの嫌いな色」。
そのため、この名前を呼ばれると拗ねてしまい、途中までしか斬魄刀を解放しない。



◇─ 始解「瑠璃色孔雀(るりいろくじゃく)

解号は「裂き狂え~。」
藤孔雀の本来の名称であり真の姿。瑠璃色はこの斬魄刀が好きな色であるらしい。
しかし、何故か瑠璃色孔雀の色は瑠璃色ではなく、緑系統の色をベースにしたマーブル。
形状は刀身が孔雀の羽を思わせる色鮮やかな蔓状に分裂したもので、所々に百合のような蕾がある。

相手に蔓を絡みつかせて縛り上げ、その霊圧を根こそぎ奪い取ることのできる鬼道系の斬魄刀。
吸い上げた分だけ刀身に百合の花が開花し、その花を食べることで自身の霊圧に還元することができる。
檜佐木と戦った後は彼の霊圧をたっぷり摂取したせいか、エステ帰りのようなツヤツヤした肌になっていて剣八にキモがられた。

シャルロッテはこの形態を卍解と誤解したが、ここで初めて弓親により藤孔雀と瑠璃色孔雀の事情が説明された。

元々十一番隊は十三隊最強の戦闘部隊。
喧嘩に命掛けてる喧嘩馬鹿ばっかの集まりであり、そんな彼らにとって、「斬魄刀の能力は直接攻撃系」というのが暗黙の了解。鬼道系の斬魄刀を持っているとそれだけで馬鹿にされるらしい。
そのため、十一番隊の隊士、とりわけ剣八や一角が見ている前では、この能力は決して使わないと決めている。
しかし千年血戦篇でゾンビ冬獅郎と戦った際に流石にヤバいと思ったのか一角の目の前で瑠璃色孔雀を使おうとした…が発動前に倒されたためバレてはいないだろう。多分。*1

小説『BLEACH Spirits Are Forever With You』ではその秘密を知っている「更木や一角がそんなことにこだわるとも思えない」と言われている。
まぁ、彼は斬り合えないことや、まだろっこしいことだけを嫌っているだけで、卑怯だとかそういうの口にしたことないしね。


 強さについて



瑠璃色孔雀は明確に自分より格上の副隊長や苦戦していた破面を一撃で倒したり、卍解と誤解(藤孔雀から変形したことが大きいが)されたりしているため、
「実は副隊長以上の実力者では…?」「瑠璃色孔雀の強さは異常で卍解並では?」みたいな意見がよく飛び交っている。

これについての結論を述べると、瑠璃色孔雀は強力だが癖も強く、飛びぬけて強い始解とまでは言い切れないになるだろう。*2
また悪いことではないが、恐らくは初見殺しに特化しているため、「…あんな斬魄刀アリかよ…っ」と言う台詞と共に負けた69が、後にハゲの方が実力が上であるかのようなことを言っていることもおかしくない。



・使用者が弱い(副隊長にフルボッコにされる剣の腕前)
瑠璃色孔雀本体の評価ではないものの、最も大きなマイナス要因。
瑠璃色孔雀で攻撃するには解放してから相手に触手プレイを楽しんでもらう必要があるのだが、
この世界では一気に相手に距離を詰めるどころか背後にまわることすら朝飯前なため(格下には特に有効)、不意打ち以外では通用しにくい。

副隊長以上の相手にはそもそも解放すら許してもらえないだろう*3…とか言い出すと何持っててもダメになってしまうが、
解放する余裕があってもその直後に当てられなければ、後述の形状の問題もあり、一気に辛い戦いが待ち受けているだろう…。


・刀身の先がやたら長い触手 ツルに変わる
こんな形状で、それまで以上の接近戦をこなす姿など想像できない。

触手の耐久力にもよるが防御面で見ても薄くなる(ここらは描写不足で不明)。
そして副隊長未満な奴の始解が霊圧的に頑丈だとは思えないので*4、相手を捕らえる以外の手段で攻撃を妨害するのは困難な気がする。

要するに近距離攻撃にも遠距離攻撃にも弱そう。
仮に弓親の実力が隊長格並だったとしても、一度外れた後にこの斬魄刀で隊長格の始解とまともに戦えるとは思えない。


・倒しきるまでにやや時間がかかる
瑠璃色孔雀を発動し、触手が相手に向かう → 触手プレイを楽しむ → 花が咲く……と、二段階分間が空く。

触手の移動速度は、被弾するまでに従属官がうろたえながら喋る程度には余裕がある。
花が咲くのにもタイムラグがあり、決して一瞬ではない。

一対一では問題にならない相手でも、複数を相手にしている場合は使いやすいとは言い難いだろう。
相手が遠隔攻撃などを使っていた場合も捕獲したままでいられるのかは疑問(劈烏の人とか)。

「霊圧を奪って成長する」「放つ霊圧は全てその花のものとなる」の台詞はあるが麻痺効果は特に無いみたいなので、
霊圧を抑えることで対策になるかどうかは不明だが、
ヨン様が言っていた膂力理論での対抗なら出来そうである(例えば霊圧がよく消える人とか、69も始解してたら対処出来てた気が)。

また、これを喰らった相手は副隊長と従属官しか居ないので、
それらとは絶大な差のある隊長クラスの動きを止められるのか?奪うまでの時間は?そもそも奪いきれるのか?…という疑問が残っている。

ちなみに、アニオリでは実際に上述にある通り、被弾しても完全に吸い尽くされるまでに時間の猶予があり、
その間に斬撃等で触手をちぎってしまえば対処はそう難しくない事が描写されている。

・二段階の発動が可能
関係ねーよ!などと思うのは早計である。
この始解 → 始解と繋げる意表性こそが、格上である69にもオカマにも通用する最大の要因だったと言える。
オカマにいたっては掴まえているのに止めをささず、ここでビビって距離を離したことが最大の失策である(彼視点では得体が知れないという立派な理由はある)。
そのついでというかこちらが本命なのだが、攻撃と同時にオサレ値を高められる行動であることは疑いようがなく、極めて理想的なコンボとなっている(後述)。


・副隊長など格上にも平気で通用する威力と回復効果
花が咲いた瞬間に格上の従属官が膝をつき、その後は止めを刺す必要すらなくお亡くなりになっている。
文句のつけようすらない威力。
しかも花から霊圧を補充するとダメージ回復はともかくとして、強力な美肌効果を得ることが出来るのはBLEACH的には極めて大きい(後述)。


・オサレについて
下記の様にスキル重ね掛けのような感じで、色々と工夫することによってオサレ値を巧みに稼いでいる。
上手くはまれば非常に強力だが、アクも非常に強くなってしまっている。
  • 極めて稀な二段階の始解を持つため、発動時点からして既に多大なアドバンテージがある。単純にオサレ・発動だけで二ターンを費やせる(通常の戦闘やTCGなどとは異なり、A&COPBシステムの場合は明確な長所となる)という二重の利点。
    • この様な特徴のある斬魄刀は山田花太郎の瓠丸ぐらいである。ちなみにこちらは更にオサレな制限を付ける(回復してチャージする必要がある&1回毎に使い切り)ことで卍解並の威力がある描写がされている。

    • ただし良いことばかりではなく、いきなり瑠璃色孔雀を出そうとすると著しくオサレ値が減ることにより、十中八九発動する前に倒されるor決まらないであろうという欠点もある…。瓠丸の様にオサレな制限がないこともオサレ値的に痛い。更に見開きでいきなり止めを刺す(通称『ドン!!』)もオサレ値の高い行動なので*5、ターンを回す余裕があるとは限らない辺りは通常の戦いと同じである。
      • 実際問題、操られた素人相手にはいきなり瑠璃色孔雀を出そうとしたが、単なるヘッドバットにより「瑠璃色…」と発動すらさせてもらえず戦闘不能に。
  • 攻撃を当てている最中に説明する余裕がある。
    • チートな科学者連中・ヨン様・陛下達ですら利用しているオサレポイントである。一端捕縛さえしてしまえば従属官如きが抗うことは至難の業であり、格上殺しのポイントとなっている。
      • ただしこれにも欠点があり、このオサレポイントは当ててからが本領発揮なので肝心の発動して当てるには補正がかからない。弓親の実力の低さもそうだが、瑠璃色孔雀の性質・能力からいきなりドン!!(触手プレイ中)とするのもいまいちオサレではなく、実現は難しい。そのため、発動前にいかにしてオサレ値を上げておくかが鍵となる。

  • 十一番隊にそぐわない斬魄刀である。
    • 普段使わない理由付けが出来るのと、十一番隊にバレない場所でのみ使うという二重にオサレ値を稼げる要因となっている。これと前述の二段階始解のコンボによりオサレバトル的に瑠璃色孔雀が当てにくいという欠点を見事に回避している辺り、正に頭が良さそうに見える奴と言える。
      • ただしこれも表裏一体のオサレポイントである。普段隠すということは、バレそうなところで使うと逆にオサレ値が減ってしまい、しかもバレてしまうと戦闘後に上記の効果が失われてしまうという欠点も生じてしまっている。

  • 花には美肌効果がある。聡明な読者ならもはや説明不要だろうが、この戦闘には関係ないというオサレポイントが瑠璃色孔雀の総合性能を向上させていることは間違いない。



難儀な話さ
厭になるだろう?

いつだって追記・修正することの方が容易くて
新しく記事を書くことのほうがずっと難しいんだ

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最終更新:2023年09月23日 19:47

*1 この時一角はゾンビ冬獅郎に重傷を負わされ気を失っていた。

*2 原作のみの話であり、アニメなどは考慮していない

*3 69が殺す気で戦っていたら恐らく負けていた

*4 卍解を会得している一角ですらボロボロ…ってあれは論外としても、頑丈さが最大の売りの斬月ですらよく壊れている世界観。

*5 ただし、特殊な能力がある場合はもちろん、オサレ値に大きな開きがなければ防げる(白哉対恋次や一護)。またはほぼ相打ちになったりもする(ハゲ対エドラド)。弓親自身も岩鷲程度にドン!!しようとして失敗している。