駆紋戒斗/仮面ライダーバロン

登録日:2013/11/21 Thu 17:44:48
更新日:2024/03/28 Thu 09:55:13
所要時間:約 40 分で読めます


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2号ライダー ぶれない人 ゆたCafe アカライダー アーマードライダー インベス虐待厨 オーバーロード オーバーロードインベス カメコ ゲネシスドライバー スイカ スイカバー ダークヒーロー チームバロン ツンデレ トランプ ハングリー精神 バナナ バナナの鎧を着た槍使いのライダー バロン ビートライダーズ マンゴー ムッシュ・バナーヌ ライダーラスボス項目 ライダー怪人 ライバル ラスボス リンゴ レモン ロード・バロン 人間をやめた男 仮面ライダー 仮面ライダーオーズ 仮面ライダージオウに登場したレジェンド項目 仮面ライダーバロン 仮面ライダー鎧武 仮面戦隊ゴライダー 力こそパワー 厨二病患者 名言製造機 小林豊 平成ライダー 弱肉強食 思想が神隼人 所要時間30分以上の項目 新世代ライダー 残念すぎるイケメン 男爵(バロン)→君主(ロード) 結構暗い過去持ち 覇王 野心家 駆紋戒斗 騎士




泣いていたってどうにもならないぞ。どうするんだ坊主?

今すぐ飛び降りるか?それとも…夜までずっとそこにいるか!?



駆紋(くもん)戒斗(かいと)とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー鎧武』の登場人物。

演:小林豊




◆概要

沢芽市内のビートライダーズの中でもトップを独走する強豪チーム『バロン』のリーダー、20歳。
チームのユニフォームであるを基調とした瀟洒なステージ衣装に身を包む険しい顔立ちの青年。
バイクや未来的なスポーツカーが展示されているショールームを本拠地としており、ここにいる時はいつも2つに割られた果実が描かれたトランプを弄んでいるおい、ダンスの練習しろよ
ちなみにこのフルーツトランプは実際に市販されており、Amazonで購入可能。

手先はかなり器用で
  • カードを手裏剣のように飛ばして液晶テレビを破壊
  • シャッフルしたカードでポーカーの役を作りながらそれを踏まえたオサレなたとえ話を展開
  • 手の中のデッキを一瞬で消したり出したりする
など、『ダンスよりマジックでてっぺん目指したほうがいいんじゃないのか?』とツッコミたくなるほどの芸達者ぶりを毎回披露してくれる。

また、インベスゲームでは同時に複数体のインベスを召喚・使役するなど頭抜けた戦闘センスを見せており、バロンの台頭はチーム全体のダンスの技量よりも戒斗個人のインベスゲームの強さによるところが大きい。
彼が如何にしてチーム・バロンを組織し、どのように命名したのかはこちらを参照。




奪い取り、踏みにじる……それが本当の勝利の形

力とは、強さの証を立てるもの!貴様に足りないのはその覚悟だ!


上のセリフにもあるように、力で他者を屈服させストリートの頂点に君臨することには異常な執念を見せ、以前から因縁があったチーム鎧武の葛葉紘汰アーマードライダー鎧武となったことに対抗して、錠前ディーラーのシドからバナナロックシード戦極ドライバーを入手。
第2のアーマードライダー『バロン』に変身し、ライダー戦国時代の端緒を開く一因となった。


◆性格

序盤は木に上って下りられなくなった子供に勇気を持って飛び降りるよう促したうえでちゃんとキャッチしてあげたり、インベスゲームで不正を働いたチームメイトのペコを「俺に恥をかかせる気か!?」と怒鳴りつけるなど、『自他共に厳しいクールでストイックなライバル』かと思われた。
ちなみに余談だが、木の上の子供とのやり取りは初期の脚本では子供相手ではなく、猫を相手にやり取りしていたらしい。

しかし、実際は相手に弱みを見せることを極端に嫌い、『弱者・敗者は踏み躙って当然』『頼れるのは己の力のみ』といった論理を振りかざして気に入らないものは力づくで叩き潰さずにはいられない横暴で好戦的なエゴイスト。
『ナイト』『バロン(男爵)』の称号とは裏腹に騎士道精神ノブレス・オブリージュとは程遠い精神性の持ち主。
初期の頃は都合の悪いことや興味の無いことには尤もらしい強者論で予防線を張って逃げを打つ悪癖があった。
市内のインベス退治等、真に腰を据えて向かい合うべき肝心な事柄であっても我関せずという立場を貫こうとするが、後先関係なくその場の負けん気で相手に逆らってしまう事も多く、それがブーメラン発言となって自分に刺さるのは『鎧武』ではよくあることである。

また、他者の申し出に素直に『はい』と答えられない性分らしく、たとえ自分にとって100%得な案件でも何らかの条件を提示することで自分の一分を徹すというクッションを挟まない限り、絶対に協調しようとしない。



彼の弱肉強食思想についてだが、彼がまだ幼かった頃、ユグドラシルコーポレーションの主導で行われた街の再開発事業により、父の経営する町工場と幼い頃遊んでいた沢芽市の御神木が潰され(かなり強引なやり方だったらしい)、それを境に貧しい生活を強いられたことが原因。
その後父親は工場と引き換えに得た金を詐欺で失ったことから荒れていき、妻子に暴力を振るうようになった挙句自殺し、母親も薬物で自殺したことが『鎧武外伝 仮面ライダーバロン』にて判明した。

ユグドラシルに対する敵愾心や恨みは今なお深く心に根付いており、力を求めるのも「ユグドラシルを超えるため」という面が大きい。
特に証拠隠滅や情報操作等の権力にはつきものの『秘密』に対する憎悪は深く、パニック抑止のための方便であろうと欺瞞と断じ、「それで守られるような平和ならいっそ壊れてしまえばいい」とすら考えている。

征服欲が強い反面、支配した後の体制の維持には関心が薄く、市内の有力ビートライダーズの大半を連合傘下に置いた際も、「支配者か…なってみると大して面白いものではないな。」と独りごちていた。
チーム・バロン自体も戒斗の絶対的な力によって統率されたワンマン組織であり、メンバーも戒斗の信念を完全に理解しているとは言いがたく、戒斗脱退後はザックを中心に市民を襲うインベス退治に精を出し、ライバルだったチーム鎧武とも和気藹々に打ち解けているなど、従来とは正反対の性質になったことからもその影響力と裏腹な意識の乖離がうかがえる。
またプライドは高いが相手に敬意を示すことがないため、内外を問わず敵を作りやすく、チームを率いながらも本質的には孤独な人物であるといえる。


とはいえ、ブラーボとの戦闘中に負傷したペコの為に戦いを中断するなど、身内に対する情そのものはあり、ザックらも話の弾みで戒斗のことが話題に上っても特に気まずい空気になることもないなど、少なくともチーム内においては信頼されるリーダーであったことは確かである。
オーバーロードの暴虐によって起きた混沌とした状況では強いリーダーシップを発揮してビートライダーズを率いる姿も見受けられ、カリスマ性の高さは群を抜く。

上述の通り「周りの環境や他者に流されることなく、己の強い信念を曲げずに貫ける者」を『強者』と評しており、そういった要素を持つ相手に対してはかなり寛容。
「自分なりのやり方で沢芽市を守り抜こうという意志」を持つ紘汰に対しては、立場の違いこそあれど「強者」と認めてライバル視しており、彼を助けるような行動も幾らか見せている。
これなんてツンデレ?
幼い頃高司舞の実家の神社の敷地を遊び場にしていた縁もあり、彼女とはあからさまなフラグ立てやデレはないものの紘汰と同様くらいの信頼は置いている模様。
ユグドラシルやオーバーロードインベスが齎した混乱に巻き込まれても必死に己の信念を曲げず救助に奔走していた姿を見てく強者としての価値を見出しており、普段の様子と比べるとかなり寛容に接している。

だが逆を言えば力こそあれどそういった精神的要素が見受けられない相手に対しては極めて辛辣。
仲間であったはずの紘汰を背中から撃つような卑劣な真似をした光実を「卑劣なだけの弱者」と罵倒した上で容赦なく敵と認識し、紘汰に関しては「邪魔だが敵ではない」としているなど対応は極端となる。


なお、ダンスについては「自分の力を見せ付ける為の手段」として始めたことと嘯くが、前述の悪癖故どこまでが本音でどこまでが強がりなのかは微妙なところ。



◆劇中での活躍

紘汰との決闘でシドから新開発のロックビークル『ローズアタッカー』を譲り受けたことで、
ヘルヘイムの森を自由に行き来する手段を得る。
この時、謎の少女から『貴方は運命を選ぼうとしている』と警告めいたメッセージを受けたが、自分の道を往くのみと歯牙にもかけなかった。

鎧武との勝負そっちのけで森の探検を始め、森に原生していたインベスを虐殺し木に生ったロックシードを乱獲。
これにより手に入れた大量の錠前をエサに市内の有力チームを次々とバロン連合の傘下に吸収し、一時は最大派閥を形成する。


しかし人望の無いまま利害の一致のみを盾に肥大化した組織を支えるだけの器量は無く、チームインヴィットの城乃内秀保と彼に唆されたチームレイドワイルドの初瀬亮二の叛意を買ってしまう。

そしてチーム鎧武本拠地への遠征の折、シドから戦極ドライバーを入手しアーマードライダーグリドン黒影に変身した両者が造反。
あろうことか格下と見下した(実際錠前のランクはバロンが上)相手に不意打ちとはいえ手も足も出ずに叩きのめされた挙句、
あまつさえベルトを破壊されそうになるという事実上の完全敗北を喫してしまう。

助太刀に入った鎧武・龍玄の活躍で再起不能は免れたものの、この敗北を契機にバロン連合は三日天下で崩壊、チーム鎧武とタイに並ばれるという屈辱を味わうことに。
3位以下のチームとの差を広げる戦略を掲げるが、間髪いれずに情熱と狂気のドリアン(オネエ)ライダー、ブラーボが電撃参戦。
沢芽市のビートライダーズを蹂躙する凰蓮からの挑戦状に応え、ただ独り決闘に赴く。



強いものの言葉を否定できるのは……より強いものだけだ(勘定払いながら)

(中略)

よかったなぁ鎧武、高みの見物でカタがつく……あいつは俺が黙らしてやる!(キリッ)

……しかし、戦闘のプロ相手には得意のインベス召喚攻撃も通じず、舐めプモードのブラーボに壮絶にボコられた。

そのひたむきな闘志と根性を凰蓮に気に入られ、うほっ バナナとドリアンのパジェント!!ロックシードの徴収こそ免れたが、対戦相手に情けをかけられるという赤っ恥の憂き目を見、チーム・バロン自体もランキング4位に転落……。

更なる力を求めてヘルヘイムの森でレアもの狙いのロックシード乱獲とインベス相手のレベリングを独りで黙々と行う中、森に迷い込んだチーム鎧武の高司舞と邂逅。
彼女が森から出るまでの間、互いの考えを知る機会を得る。
そしてチーム鎧武のアーマードライダーと合流後、脱出時外の世界まで追ってきたセイリュウインベスに対し、元々持っていたマンゴーロックシードを使いアームズチェンジ、これを圧倒的パワーで粉砕した。


その後顕在化した市内のインベス出没事件には相も変わらず協調性のカケラも見せなかったが、勝負好きが災いしてクリスマスに開かれたチーム鎧武主催の錠前狩りゲームにまんまと乗せられる。
森の中でブラーボと再戦、マンゴーアームズの力もあってかなりの善戦を見せるも、突如現れた仮面ライダー斬月の猛攻の前にあえなく倒れる。

クリスマスゲーム終了後は何事もなかったかのように街に帰還しており、戦極ドライバーを斬月に破壊されて変身出来なくなった初瀬に報復のインベスゲームを仕掛け、当然の如く勝利。

ほどなく沢芽市にインベスが媒介する奇病が流行り、反ビートライダーズの民意が高まる中、チーム・バロンに対しても市民の非難が向けられるように……。
バロンは妨害工作で相手チームのインベスに暴走事故を頻発させており、根も葉もない言いがかりとは返せないのが痛い。

「平和な街を返して!」と叫ぶ市民に対してあろうことか



フン、そうか……

だがこのステージは俺達が力で奪った物だ

追い払いたければ……変身

貴様らが俺達より強いと証明して見せろ!


変身し、あまつさえインベスで脅しをかける。

自分から悪者になってしまったところにユグドラシルとの契約で傭兵となったブラーボが乱入。
対戦の途中で巻き込まれたペコが負傷してしまい、付き添うために敗走を余儀なくされる。

後日、今度は鎧武へ襲い掛かるブラーボにリベンジを仕掛ける。
バナナアームズを貸した鎧武との利害の一致友情タッグで完勝。
続いて廃工場内で鎧武の追っていたインベスを単独で撃破した斬月・真との戦いに臨むが、そこへ迷い込んだ初瀬がヘルヘイムの果実を食べ、インベス化してしまう様を目撃する……。

斬月・真が初瀬だったインベスを「もう人間じゃない」と言い殺そうとするが、「ここは俺に任せろ!」と言い放ち、鎧武に初瀬を追わせて、単身で斬月・真に立ち向かう。
自然な成り行きで負けた後、紘汰共々ユグドラシル本社に連行されてしまう。


その後、紘汰と共にベルトの開発者・プロフェッサー凌馬と対面。
ここに来てようやく自分が憎きユグドラシルのモルモットとして利用されていた真実を知る。
その間よせばいいのに飛び掛ったり脱走を企てたりしたせいで脚がグンバツなカッコイイ秘書のおねーさん2度もぶちのめされてしまった。
あ り が と う ご ざ い ま す !

独房にぶちこまれるも紘汰&光実に救出され、ドライバーとロックシードを奪回。
さらにイニシャライズ不要の量産型戦極ドライバーをも入手。
そのままトンズラかと思われたが、追撃してきたシグルド相手に苦戦する鎧武にロックシードを届け、見事なライディングコンビネーションで一矢を報いた。


ユグドラシルとの抗争が激化する中、チーム鎧武の舞や光実から合同ダンスイベントが提案されるが、戒斗はいつもの調子で、

所詮、ダンスなんて力を示すための手段の一つ。今となっては他にやることがある。

と語り、イベント参加要請を突っ撥ねる。
しかし、ペコの「合同イベントに参加したい」という言葉に戒斗は、

戒斗…!どうして!?

こいつは餞別だ。…チームバロンはお前たちのものだ

と、ユグドラシル社脱走の際奪った量産型の戦極ドライバーとリーダーの座をザックに渡し、独りチームバロンから脱退した。
それはユグドラシルとの戦いに専念するため、そしてペコをはじめとする仲間の希望を叶えるため、自分が邪魔であることを悟った上での不器用なけじめでもあった。

合同イベント中、自身の後を継ぎ奮闘するザック=ナックルの元へ颯爽と現れ、鮮やかな連携でその初陣に華を添えるという粋な計らいを見せる。
「お前はもっと強くなる……」とザックを激励した後、イベント成功に賑わう他のビートライダーズをよそに自分の戦いへと去っていった。
その先でデュークに襲われた紘汰に助太刀するも、僅か2hitで沈められた。相手は公爵でこちらは男爵。わかりやすい格差である。

その後、反撃の切り札として敵の秘密を探るため、紘汰とユグドラシルの研究施設にヘルヘイムの森と社内をつなぐクラックを経由しての潜入を画策。
シグルドに追い詰められるもその執念を見初めた凌馬本人からこの世界に迫る危機を知らされることになる。


それ以来はユグドラシルの外部協力者という立場をとり、凌馬の指示の下オーバーロードインベスを目的にヘルヘイム探索活動を開始した。
この間に自分のそっくりさんと会ったり立場乗っ取られかけたりしたがそれはまた別のお話。
その中でデェムシュと遭遇し、交戦するが、二度も変身解除に追い込まれ、退散を余儀なくされる。
戒斗はその本来の目的から逸脱した行為に対し、「オーバーロードやその力を理解するには、『力』しかない」と言い放つ。
オーバーロードと話し合おうとする紘汰とは対照的に、「オーバーロードを力で屈服させ、『人類の力』を見せつけた上で交渉する」方法を取ろうとしている。


第36話にて紘汰の助太刀に向かうも、レデュエの攻撃を受けて腕を負傷する。
それが原因で傷口が緑色に光り出すなど例の奇病(インベスの項目を参照)が発症したようだが、戒斗は傷口を隠していた。
その後も傷が治癒することはなく、日に日に悪化していくこととなった。
しかし、第42話にて耀子に気づかれてしまうが、それでも引くつもりはなかった。

黄金の果実を手にしたいがために結果的に舞を殺害した凌馬と対峙するが、ゲネシスドライバーは凌馬が仕込んだブレーカー(キルプロセス)で壊され、やむなく戦極ドライバーで変身。
当然ながら、デュークに叶わず満身創痍となってしまうが、戒斗は自らヘルヘイムの毒が回ったことを利用し、かつて初瀬がやったように自分もヘルヘイムの果実を口にした。


痛みには慣れてる…!この程度の痛み…どうという事はない!!

ハハハ………バカ!
意志の力で、どうにか出来る苦痛じゃあないだろう?

いいや…ガキの頃から、俺はずっと耐えてきた!『弱さ』という痛みにな!
俺の体には、とっくにヘルヘイムの毒が回ってる!どうせこのまま死ぬだけだ…惜しい命じゃない
アンタも実験は大好きだろう!ここまで毒に慣れた俺が…こいつを食ったら、一体どうなるか!!

正気か…!?貴様ァ!!

初瀬と同じくらいにはな…!


そして戒斗はオーバーロード「ロード・バロン」となったが、ヘルヘイム症の進行を変身ベルトの力で抑制し続けたことで耐性がついており、初瀬の時とは違い、自我を保つことができた。

オーバーロードと同等の力を得たバロン(男爵)はデューク(公爵)を圧倒し、その拳で下すことに成功した。


凌馬を下しロード・バロンに変身する能力を得た戒斗は、弱者が踏みにじられない世界を作り上げることを決意する。
耀子・ザックを擁したインベス軍団を組織するが、裏では彼を止めようと考えていたザックの罠に遭ってしまう。
彼の主張を「強くなったな」と受け止めつつも自らの手で撃破した戒斗は、自分をかばい高層ビルから落下し致命傷を負った耀子を看取った。
その後大勢のインベスを引き連れ絋汰との最終決戦に臨む。



やはり最後まで俺の邪魔をするのはお前だったか…葛葉紘汰

戒斗、お前は一体何がしたいんだ?

今の人間では決して実現できない世界を、俺が…この手で創り上げる

なんだよそれは…

弱者が踏みにじられない世界だ!
誰かを虐げるためだけの力を求めない、そんな新しい生命でこの星を満たす。
舞と一緒に、知恵の実を使って!

今の世界で、それは無理だっていうのか?

それが俺の生きてきた時代だ。 誰もが強くなるほど、優しさを忘れていった!

強くて優しい奴だって大勢いた。みんなこの世界を守ろうとして必死だった!

そんな奴から先に死んでいった!
優しさが仇になって、本当の強さに至れなかった。
貴様もそうだ、葛葉紘汰!

いいや、俺はお前だけには負けない!
お前を倒し、証明してみせる!ただの力だけじゃない…本当の強さを!!

それでいい。貴様こそ俺の運命を決めるに相応しい!


互いに大勢のインベスを召喚して戦いを繰り広げる紘汰と戒斗。
バイクアクション→空中戦→アームズチェンジなどの一連の戦闘シーンは、BGMも相まって圧巻の一言。

最初は優勢を保っていたが、紘汰に自らの武器であるグロンバリャムをへし折られ、そのまま折れた剣先で貫かれ、敗北*1
最期は人間の姿に戻り、絋汰に強くなったことを感じながらその生涯を終えた。
のだが…



今から俺が……本当の強さというものを見せてやる!!


仮面ライダーバロン



戒斗が変身するアーマードライダー。
この作品における2号ライダーのポジションにあたる。
しかし、ユグドラシル社のライダー・斬月が鎧武やバロン誕生以前から暗躍しているため、厳密には3人目。

スーツアクターは骨折の影響で療養中だった為に、前作『仮面ライダーウィザード』には参加出来なかった永徳。
復帰を待ってたぜ!

名前は「チーム鎧武のライダーが『アーマードライダー鎧武』なので、バロンなら『アーマードライダーバロン』だろ?」というギャラリーの即興ネーミング。
とはいえ、戒斗も最初からそう名乗るつもりでいたらしく、チームメイトのザックが「バナ!?バナ!?バナナ!?!?!?」と、KYなリアクションをとった時には「バ ロ ン だ ッ !!」と全力で訂正していた。


モチーフは中世の西洋騎士の甲冑で、アームズ未装着時のライドウェアは赤地に鎖帷子のような銀色のコーティングが施されている。
顔面は『仮面ライダー龍騎』の13人の仮面ライダー達を思わせるバイザーに覆われているが、その奥にはアームズに対応した色の複眼があり、よく見るとしっかり『仮面ライダー』になっている。
額の水晶は「バロネットシグナル」と呼ばれるセンサー。

変身スタンバイ音声は洋風系列(他ではグリドンやマルス、イドゥンなど)の『カモンッ!』で、待機中はトランペットを主体とした勇ましいファンファーレが鳴り響く。


Aクラスのロックシードを使っているだけあって、鎧武とほぼ互角の戦闘能力を有する。
特にオフェンス面では戒斗の好戦的な気質が反映された勇猛なファイトスタイルで、相手を圧倒する。

逆に一度守勢に転ずると脆いという欠点も抱えており、それを補うために複数のインベスを召喚してけしかけ、相手を完封するというクレバーな戦法を編み出している。



☆装備

ロックシード
○バナナロックシード
シリアルナンバーはL.S.-08。クラスはA。
戦極ドライバーとセットでシドから提供された。
第13話では鎧武に貸してブラーボ相手にタッグ戦を展開した。

○マンゴーロックシード
シリアルナンバーはL.S.-11。クラスはA。
ヘルヘイムの森で入手。

○スイカロックシード
シリアルナンバーはL.S.-10。クラスはA。
第19話にて再びユグドラシルのベースキャンプに突撃する前に紘汰から貰った。

○禁断のリンゴロックシード
シリアルナンバーはL.S.-TABOO。
鎧武外伝 仮面ライダー斬月編にてイドゥンが使用していたものを凌馬が回収し、
続く『バロン』で耀子が受け取り、戒斗に手渡した。

○オーズロックシード
映画『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』の『仮面ライダー鎧武 戦国バトルロワイヤル!』にて入手した、仮面ライダーオーズの力を秘めたロックシード。
武神鎧武との決戦時に謎の少女から提供されたヘルヘイムの果実と、
HONNOUJIにて伊達さんノブナガから手渡された武神オーズの形見のタカ・コアメダルが反応して生まれた。

映画と本編の時系列が不明なので、テレビ本編でも持っているのかは不明。

○ヒマワリロックシード
シリアルナンバーはL.S.-00。クラスはD。
インベス(主に初級)を召喚する際に使用。支援戦力として呼び出す場合が多い。
その他、一般人にけしかけるという禁じ手にも使用した。

○ローズアタッカーロックシード
シリアルナンバーはL.V.-02。
鎧武との初戦の際にシドから提供された。

○ダンデライナーロックシード
シリアルナンバーはL.V.-03。
バロン脱退後に入手したもの。
ヘルヘイムの森で収穫した果実が変化した錠前。


★戦極ドライバー
本作の仮面ライダーが変身に使用するベルト。
バロンの物はバックルの左プレート「ライダーインジケータ」にバロンの横顔が描かれている。
変身する際の待機音として、トランペットのファンファーレのような西洋風の音声が鳴るのが特徴。

アーマードライダー鎧武の存在がインベスゲームのバランスを崩す可能性があったため、シドから戒斗に提供された。


★ローズアタッカー
スピード:245.0km/h
ジャンプ力(高さ):154m
ジャンプ力(飛距離):616m

第3話でシドから与えられた試作型ロックビークル。バロン専用ではないが初使用。
鎧武の乗るサクラハリケーンと同じオフロード型。


★ダンデライナー
ダンデライナーロックシードから変形するエアバイク型ビークル。

第19話にてチューリップホッパーに搭乗した黒影トルーパーの撃破のために、
2台のダンデライナーに縄をくくり付け、捕縛トラップとして使用した。
この時点では、バロンは搭乗していない。

第45話ではバロンが搭乗して、鎧武の操るダンデライナーと空中戦を繰り広げた。
最終的にナギナタモードの一刀を受け、破壊された。



必殺技(全形態共通)


★キャバリエンド

レモンエナジー・スパーキング!

右足にエネルギーを纏わせて飛び蹴りを放つ。
長らく使用されていなかったが、第37話にてレモンエナジーアームズで使用した。
その際に、シーボルコンプレッサーを2回絞ることで発動した。

新世代アーマードライダーで初めて使われたスパーキング技でもある。


カモンッ!
リンゴ・スパーキング!

戦極ドライバー装着時では、カッティングブレードを3回倒して発動する。
リンゴアームズで使用。

オーズアームズでは、タトバキックのような形で繰り出した。


鎧武 オレンジアームズのようにスパーキングで頭突きができるかは不明。



アームズ一覧


バロン・バナナアームズ


カモンッ!
バナナアームズ

ナイト・オブ・スピアー!

身長:208cm
体重:114kg
パンチ力:8.8t
キック力:12.4t
ジャンプ力:ひと跳び24m
走力:100mを6.1秒


バナナロックシードを戦極ドライバーにセットして変身するバロンの基本形態。
片手持ちの「バナスピアー」による白兵戦を得意とする。

頭部である「バーンカスク」の目の部分は「バーンサイト」と呼ばれる。
両側面から突き出す湾曲した黄金の角「バーニングホーン」が特徴。
断じて耳にバナナが刺さっているわけではない。

肩の「バーンスパルダ」や胸の「バーンキュイラス」にもバナナの意匠がある。

変身すると頭上の空間に開いたジッパーの奥から巨大なバナナが現れ、そのまま頭に被さる。
この状態から

  • 視界ゼロだろうと
  • 首から下が無防備状態だろうと
  • 目の前に敵がいようと
  • 足元が危険な森の中だろうと
  • ギャラリーに笑われようと
  • 手下にバナナ!?バナ!?バナナ!?!?!?とか言われようと
  • 2chで騒がれようと


悠然と前に向かって歩を進めるのが真の強者である。
その後、『Knight Of Spear~♪』の音声と共にバナナが展開。
上半身を包む甲冑となり、変身が完了する。

余談だが、玩具のACシリーズにおけるバナナのパーツはどのライダーに装着させても違和感がまったく無いというシリーズ屈指の万能性を誇る。


バナスピアー
バナナアームズの短槍型アームズウェポン。
皮を剥いたバナナを思わせる意匠の
形状は馬上用の突撃槍(ランス)に近いが、片手で取り回せるよう小さなサイズになっている。
「パルプシャフト」を伸縮させ、「スピアーヘッド」により刺突や打撃を行う。


☆必殺技

★スピアビクトリー
カッティングブレードを倒す回数によって、以下のように技が変化する。

カモンッ!
バナナ・スカッシュ!

1回倒すと、バナナロックシードから供給されるエネルギーを穂先に一転集中させたバナスピアーで相手を串刺しにする、リボルケインタイタンソードの系譜を受け継ぐ言葉のままの必殺技。

発動の直後入る、反り返った極太のバナナが相手の胴体を勢い良くブチ抜くというシュールかつショッキングな演出は、一度見たら忘れられないインパクトを見るものに与える。


……おわかりいただけただろうか?

また、エネルギーは連射することも可能だが、デェムシュにはすべて回避されている。


カモンッ!
バナナ・オーレ!

2回倒すと、振り上げた穂先に反り返った極太のバナナ状のエネルギーを形成して、そのまま振り下ろし相手を一刀両断する。
画的なインパクトはスカッシュ版にも負けていない。
というかバナナの時点で何やっても反そk


カモンッ!
バナナ・スパーキング!

3回倒すと、穂先を地面に突き立て、相手の足元からバナナ状のエネルギーを無数に出現させて攻撃する。
木の根っこではないし、バナナ畑でもない。




バロン・マンゴーアームズ


こいつが一番と思っていたが……どうやら『使い分け』が必要らしい


/マンゴー!\

カモンッ!
マンゴーアームズ


ファイト・オブ・ハンマー!

身長:208cm
体重:114kg
パンチ力:10.0t
キック力:12.4t
ジャンプ力:ひと跳び22m
走力:100mを6.5秒


マンゴーロックシードを戦極ドライバーにセットして変身する、パワー重視の派生形態。
装着時の音声は「Fight of Hammer(鉄槌による闘争)!」。

鎧の色は山吹色
色合いはバナナとあまり変わらないが、グラデーションはマンゴーのよう。

頭部である「ゴーカスク」の目の部分は「ゴーサイト」と呼ばれる。
肩の「ゴースパルダ」や胸当ての「ゴーキュイラス」、下方に向かって捩れた角の「ゴーコルネット」など、至るところに四角く切れ込みの入ったマンゴーの果肉を思わせる意匠がある。

背面にはマンゴー色のマント「ゴーケープ」が靡き、さながらスリムな拳王様のシルエット。

超重武器『マンゴパニッシャー』を地に引き摺りつつ接近し、遠心力を上乗せした猛打で相手を叩き潰す強引なファイトスタイルで戦う。

戒斗の気性にはマッチしており、バナナアームズを圧倒したブラーボと互角に戦う強さを誇るが、攻撃パターンその物は大味で単調なので、小回りの聞くバナナアームズとの『使い分け』が肝要。

ちなみに、装着の際は予め展開した鎧が被さるという形式なので、現行のアームズでは下記のレモンエナジーも含めてアーマードライダー特有の『頭に果物を被った形態』をとることができない。

レモンエナジーアームズに変身するようになってからは長らく使用されていなかったが、第45話にて久々に変身し、ジンバーレモンを相手に激闘を繰り広げた。


マンゴパニッシャー
マンゴーアームズのメイス型アームズウェポン。
先端には鋭い「デッドポイント」が付けられている。

頭部の「ブロックバスタード」と外側の「チップラウンジ」は、花切りにしたマンゴーの果肉に突起が付属した形状をしている。
おいしそうなマンゴー!むしゃぶりつきたい!!他意はない!!!

シャフト部とグリップ部をしっかり持たないといけないほどの途轍もない重量を誇る鈍器であり、使いこなすには技量よりも純粋な腕力を求められる。
力任せに叩きつけられる質量攻撃を防ぐのは困難であり、表面が堅牢なアーマーで覆われた標的でも衝撃を内部に浸透させ確実なダメージを沈め込む。


☆必殺技

★パニッシュマッシュ
カッティングブレードを倒す回数によって、以下のように技が変化する。

カモンッ!
マンゴー・スカッシュ!

1回倒すと、マンゴパニッシャーにエネルギーを纏わせて敵を殴りつける。
仮面ライダー大戦』で使用した。

あるいはエネルギーを纏ったマンゴパニッシャーを投げ飛ばす。
『戦国MOVIE大合戦』で使用した。


カモンッ!
マンゴー・オーレ!

2回倒すと、マンゴパニッシャーを勢い良く振り回すことで、メイス頭部の花切りマンゴーを模したエネルギーを標的に飛ばして粉砕する。
振り回す際は角切りになったマンゴーの果肉が舞う。

ちなみにオーレ=『オ・レ』。カフェオレとかのオレで、牛乳入りの~という意味合いで、戦極ドライバー共通である。


カモンッ!
マンゴー・スパーキング!

3回倒すと、マンゴパニッシャーを勢いよく振り回し、前方に突き出してエネルギーを一直線上の標的に飛ばす。
デェムシュに追い詰められて発動したが、回避されたので威力の程は不明。



バロン・スイカアームズ


弱い者ほど人目を偽る…。お前らの隠し事が弱みなら、ユグドラシルは強者ではない!

俺はお前らを、支配者の座から引きずり下ろす!!


/スイカ!\

カモンッ!
スイカアームズ


大玉・ビッグバン!

○ヨロイモード
身長:311cm
体重:523kg
パンチ力:33.2t
キック力:51.8t
ジャンプ力:ひと跳び3m
走力:100mを9.8秒


第19話にて、紘汰から借りたスイカロックシードを使用して変身。
次世代型ライダーであるシグルドをも圧倒するパワーを発揮した。
基本性能は鎧武と一緒だが、アームズウェポンの形状に違いがある(というかまんまスイカバー)。


スイカバー(名称不明)
スイカアームズ専用の巨大なランス型アームズウェポン。
断面はスイカを模している。
一撃でシグルドを圧倒したりソニックアローの射撃を防ぐなど、高い攻撃力や防御力を有する。

鎧武がスイカアームズに変身すると、アームズウェポンはダブルセイバーのスイカ双刃刀となる。
しかし、バロンは西洋系列のドライバーなので、アームズウェポンが槍になった可能性があり、スイカロックシードが特殊な錠前であることを表した事例である。
ガンバライジングでは「スイカフェンサー」と名前が付けられた。



バロン・リンゴアームズ


駆紋戒斗!

これは?

プロフェッサー凌馬からの贈り物よ。さっさと倒しなさい!

良いだろう……。使ってやる!

/リンゴ!\

カモンッ!
リンゴアームズ


デザイア・フォビドゥン・フルーツ!


禁断のリンゴロックシードで変身するバロンの強化形態。
『鎧武外伝 仮面ライダーバロン』に登場した。
盾と片手剣のアップルリフレクター&ソードブリンガーを使用し、正確な剣技・鉄壁の守りを駆使した攻防戦を得意とする。

『鎧武外伝 仮面ライダー斬月』にて同じリンゴアームズを装着したイドゥンは、クラックの開閉やヘルヘイムの植物の操作など、ヘルヘイムの力を限定的ながら操っていた。
そのためバロンも同じように扱うことができるものと思われるが、劇中で使用されることはなかった。
それどころかロックシードの副作用として全身がヘルヘイムの植物に覆われそうになるも、気合いで乗り切った。

ドラゴンフルーツエナジーロックシードの暴走からタイラント(オーバーロード態)と化したアルフレッドを圧倒し、リンゴスパーキングから発動したキャバリエンドで倒した。
戦闘後、ロックシードは戒斗によって握り潰された。

本アームズはマルス ゴールデンアームズを改造したもので、アームズウェポンもマルスの物をそのまま流用している。
とはいえ、元々マルスのスーツはバロンと同系統のため、バロンが装着しても違和感は少ない。


アップルリフレクター
リンゴを模した盾型アームズウェポン。
飾り切りしたリンゴを模した装甲「リフレクラスト」の分割構造により、衝撃を分散する。
また、中央部の「マルスサークル」の力で武器の能力を一時的に向上させることも可能。
それ以外にも敵に叩き付けて攻撃する事もできる。


ソードブリンガー
片手剣型アームズウェポンで、通常はアップルリフレクターの内部に収納されている。
刀身部の「ソードコア」の先端がエネルギーに覆われることで、切れ味が強化される。



☆バロン・オーズアームズ


カモンッ!
オーズアームズ

・タトバー!

身長:208cm
体重:114kg
パンチ力:13.3t
キック力:12.4t
ジャンプ力:ひと跳び28m
走力:100mを5.8秒


オーズロックシードで変身する『戦国MOVIE大合戦』限定の形態。
胸部はタトバコンボ、頭部はどこかアンクにも似ているのが特徴。

オーズの使用武器である「メダジャリバー」を使用。
取り回しの良い剣が武器のためか、かなり戦いやすそうな様子だった。
「強さ」に貪欲な戒斗が、無欲なオーズの力を使うのは皮肉としか言いようがない。

☆必殺技

★オーズバッシュ

セイヤー!




バロン・レモンエナジーアームズ


ここからは第2ラウンドだ…


/レモンエナジー!\

ソーダァ…
レモンエナジーアームズ


ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイト!

身長:208cm
体重:111kg
パンチ力:15.1t
キック力:18.3t
ジャンプ力:ひと跳び25m
走力:100mを5.9秒


レモンエナジーロックシードをゲネシスドライバーにセットして変身するバロンの強化形態。
…なのだが、変身ベルト・使用するロックシードが新世代アーマードライダーの物なので、斬月・真同様、強化変身というよりは後継機種にモデルチェンジしたといったところか。
(実際、テレビ朝日公式サイト上では新世代アーマードライダーに分類されている)

のゲネティックライドウェアにレモンイエローの装甲を纏ったシルエットが特徴。
背面には特殊繊維による防弾・防刃機能を持つマント『ゲネシスケープ』を装備。

シグルド以外の新世代ライダーは右肩のアーマーが肥大化しており、バロンの場合は『レイモンエナジースリーブ』と呼ばれる。
また、左胸の『レイモンスエナジーラング』にはバロンの紋章がある。
そして、積層アーマーである腕部の『アームガントレット』や大腿部の『サイプレート』はバナナアームズと同じ形状になっている。

以上のように様々な相違点を除けば、外見はデュークのレモンエナジーアームズに酷似している。

なお、斬月・真と異なりゲネティックライドウェアの姿が以前から変化していない点を指摘されている。
一部では、「ドライバーの種類に関わらずライドウェアは最初に変身した時点で固定される」「提供する前に予めプロフェッサーが戒斗用に調整していた」といった推測もある。
斬月のライドウェアが変化したのは、実験を重ね続けたからだろうか。

基本的には変身前の状態から変身を行うが、変身中に戦極ドライバーをゲネシスドライバーに交換してレモンエナジーアームズにアームズチェンジすることも可能。
ただベルトを交換する分、戦極ドライバー使用時よりもアームズチェンジに隙ができるのが難点である。
戒斗もそこを考慮していたのか第29話でのシグルド戦ではスパーキングで発動したスピアビクトリーでシグルドを牽制し、その隙にゲネシスドライバーに交換してレモンエナジーアームズにアームズチェンジした。


他の新世代アーマードライダー、および鎧武ジンバーアームズと同じようにソニックアローを武器として戦う。
バロンの場合は、ソニックアローを逆手持ちで使用する素早さを活かした接近戦を得意とする。
エナジーロックシード、それもあのデュークと同じレモンエナジーロックシード、およびゲネシスドライバーを使用したことで、これまでのアームズを遥かに上回る戦闘力を得た。
その性能は、戒斗自身が「行けるぞ…このベルト!戦極ドライバーとは段違いだ!!」と称賛するほど。

かつて初陣にてボコボコに痛めつけられたオーバーロード・デェムシュを相手に、「斬り合いを行う」「的確に弓矢を放つ」等、互角に渡り合う強さを見せつけた。

その戦いぶりから今まで視聴者に「お前勝ったことあったっけ?」等と散々な文句を言われていたバロンも、ここに来てようやく汚名を返上したと言ってもいいかもしれない。
同じ方式で変身するデュークが「公爵」である為、「男爵」であるバロンから爵位が上がったと言えるだろう。

実は戦極凌馬用以外のゲネシスドライバーには任意でショートを起こすキルプロセスプログラムが仕込まれており、第43話で発動されてしまい、使用不可能となった。

東映公式サイトによると、当初バロンが新世代になる予定はなかったが、人気に伴ってパワーアップしたという。
アーマー部はレイモンエナジーラングの紋章をバロンの物に変更した上でデュークのものを流用し、アームズの頭部(後ろ半分)はバロンとデュークの形状が合わないため、特注品となった。


☆装備

★レモンエナジーロックシード
シリアルナンバーはE.L.S.-01。
ゲネシスドライバーと共に耀子から提供された。
デューク同様、煽り文句が設定されている。


★ゲネシスドライバー
戦極ドライバーから得たアーマードライダー達の戦闘データに基づき、戦極凌馬が完成させた新型ベルト。
エナジーロックシードをバックルの中央部「ゲネシスコア」にセットし、右部のグリップ「シーボルコンプレッサー」で絞ることで
バックル下部のシリンダー「コンセントレイトポッド」内に溶液が溜まり変身が完了する。

レモンエナジーロックシードと共に耀子から提供された。
デュークとは別の新たに開発された5基目のベルトであると思われる。

第43話にて凌馬が発動したキルプロセスプログラムによって破壊された。


★創世弓ソニックアロー
弓矢型の武器。
遠近両用で、レーザーポインタの「エイミングスコープ」で標的を確認する。
トリガーの「ノッキングドローワー」を引いて弦の部分の「ソニックストリング」を伸ばし、 アローレストからエネルギーの矢を放ち射抜く他、両端に付いた鋭い刃「アークリム」で接近戦を仕掛ける。

エネルギー矢はホーミング機能を持たせた曲射や無数に分裂しての広域掃射など、 多機能な射ち分けが可能で、エナジーロックシードをエナジードライブベイにセットすることで必殺技が発動する。


☆必殺技

★ソニックボレー

ロックオン!
レモンエナジー!

ソニックアローにレモンエナジーロックシードをセットすると発動。
標的を確認し、強化されたエネルギーの矢を相手に放つ。

相手を拘束するパターンもあり、37話にて拘束後にキャバリエンドを放った。


★斬撃(正式名称不明)

レモンエナジー・スカッシュ!

シーボルコンプレッサーを1回絞ると発動。
アークリムにエネルギーを溜め、レモンの輪切りを模したエフェクトとともに相手を切り裂く。
もしくはエネルギーを溜めたまま、直接相手に斬り付ける。

新世代アーマードライダーで初めて使われたスカッシュ技である。


★バナナ網(正式名称不明)

ロックオン!
バナナ・チャージ!

ソニックアローにバナナロックシードをセットすると発動。
アークリムを地面に突き立てバナナ状の衝撃波を飛ばした後、網状のエネルギーを形成して相手を拘束する。


ソニックアローを武器とするライダーの中では、初めてエナジーロックシード以外のロックシードを使用した。



ロード・バロン


これが…ヘルヘイムの力…


世界を蝕み、染め上げる力!

身長:211cm
体重:104kg
特色/力:装甲化した外骨格、優れた身体能力、クラックを開きインベスやヘルヘイムの植物を自在に操る

43話で凌馬との戦闘で変身解除まで追い込まれヘルヘイムの毒素に末期段階まで冒された戒斗が、ヘルヘイムの果実を口にしたことによりオーバーロードとして異形の進化を遂げた姿
ステンドグラスを思わせる姿が特徴で、カラーリングは赤・黒・黄。
オーバーロードとして進化したため、初瀬とは違い理性と人格を有したまま。
任意で人間態に戻ることもできれば戦極ドライバーの使用も可能。

インベスや植物の操作能力を有すだけではなく、クラックを自在に開くことすら出来るなどオーバーロード共通の能力を備える。
この他にもデェムシュが使用したものと同型の黒い長剣グロンバリャム(バロン)を振るい、デェムシュと同様の液状化能力も使用している。
戦闘能力も極めて高く、ゲネシス組最強と言って差し支えないデュークをいとも容易く撃破するほど。

戦極凌馬は「私のドライバーに頼らず人間を超えるなど!」と激昂していたが、元々は右腕にレデュエに攻撃を受けてヘルヘイムの植物に寄生されていた際にゲネシスドライバーを常時装着することで症状を強引に抑え込み、ヘルヘイムの毒が全身に馴染んでいたことで至った姿である。
つまり間接的に凌馬のお陰ということに…ロード・バロンに殺害された辺りは皮肉としか言いようがないが。








◆余談

  • 2号ライダーがラスボスとして主人公の前に立ち塞がる初の事例となった。
    • 更に言えば、ライダーと怪人の両方に変身する2号ライダーも戒斗が初である。

  • 戒斗を演じる小林は、実はバナナが苦手である。
    • また小林は製菓衛生士の免許を持ち、過去にパティシエをしていたという異色の経歴を持つが、なんと鎧武本編にもパティシエのライダーが登場し、バロンと敵対することに。
    • また、撮影用のヘルヘイムの果実は不味い不味いとキャストから大不評だったものだが、それについて「言ってくれれば作ったのに」と語っていたり、超バトルDVDにてその腕前を見せている。

  • 公式サイトにて、小林が月一で自作スイーツを紹介&ゲストと食べながら語り合う『ゆたCafe』の動画配信も行われていた。

  • 鎧武では「弱肉強食を主義として掲げ、弱者を踏みにじることを良しとする男」を演じている小林であるが、当の本人は戒斗のそれとは180度違う天然系残念イケメンであることで知られている。詳しくは本人の項目も参照。




弱い者ほど追記・修正したがる!強者の項目にそんなものは不要だ!!

画像出典:仮面ライダー鎧武
© 2014、2015 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
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最終更新:2024年03月28日 09:55

*1 別世界でも折られたバナスピアーの穂先に貫かれて敗れた