ミニプラ(食玩)

登録日:2009/10/28(水) 00:36:10
更新日:2024/02/21 Wed 22:56:39
所要時間:約 21 分で読めます





バンダイのキャンディ事業部から発売されている、プラ組み立ての食玩(一箱につきラムネが一個入り)。
主にスーパー戦隊シリーズのロボがメインで、一個300円~500円程度で発売されている。

かつてはDX版の廉価版ないし簡易プラキットといったもので、殆ど棒立ちのものばかりであった。だが、2004年に発売された「デカレンジャーロボ」は、その可動範囲やクオリティの高さから評価が一気に高まった。

その後も徐々に技術が進歩していき、合体ギミックを応用した可動はDX版が顔負けするくらいの出来となっている。DX版の発光や音声ギミックをオミットした分、手軽さとアクション性が売りということで独自の方向性を確立。一種の棲み分けがなされるようになった。

その中でも「轟轟戦隊ボウケンジャー」のミニプラシリーズは安価でゴーゴービークルをコンプリートできる財布にやさしく、
かつ全合体再現できる仕様のため、DX版の購入を見送る人も続出。
そして「獣拳戦隊ゲキレンジャー」のゲキトージャは交換用手首付属、引き出し式肩、股間関節とガンプラ顔負けのアクションがとれる歴代の中でもトップクラスのクオリティとプロポーションとされている。


【歴史】

電撃戦隊チェンジマン」のチェンジロボが最初のミニプラとされており、他にもメタルヒーロー関係のものや、唯一のオリジナル展開である獣騎兵も商品化されている。
この頃のミニプラは、二号ロボは商品化されておらず、代わりにメタル合金で発売され、2体のロボットの合体も可能としている。
二号ロボがミニプラ化されたのは「忍者戦隊カクレンジャー」の隠大将軍から。それ以降「超力戦隊オーレンジャー」を除いたシリーズでは二号ロボもミニプラ化されており、「電磁戦隊メガレンジャー」で初めて二号ロボとの合体が可能となった。
鳥人戦隊ジェットマン」では、ジェットイカロスに合体する他に、イカロスハーケンに変形することも可能で、この技術は後に「未来戦隊タイムレンジャー」のタイムロボでも生かされていた。
また特捜戦隊デカレンジャーではデカバイクロボを単品かつ819円(語呂合わせでバイク)で発売するという豪快な売り方をした。

中でも、「炎神戦隊ゴーオンジャー」に至っては、ミニプラでは前述の「ボウケンジャー」の10体合体を上回る初の12体合体(しかも目立つ余剰パーツほとんどなし)を実現させた。
しかもプロポーションの良さに話題を呼んだとかいないとかで、こちらもDX版の購入を見送る人も続出したとか…。

侍戦隊シンケンジャー」ではデカバイクロボの反省か、モウギュウダイオーは500円づつに分割して発売された。
だが、11体合体を実現しており、なんと誰もがやったであろう恐竜折神も加わえて12折神全合体だ!を劇中で一度限りだが実現させた。

天装戦隊ゴセイジャー」は生首ゴセイヘッダーのバリエーションの豊富さに進化し続けるゴセイグレート、ヘッダーは現時点で20は越えている。

惜しむらくは、価格との兼ね合いや子供向けかつ食玩という販売形態のためにガンプラと違って再販が基本的になく、現行戦隊以外の商品を手に入れることが非常に難しいこと。
「値段が上がっても構わないから過去戦隊のロボを再販してほしい!」という声も多く上がっている。

【最近のラインナップ】

これ以前のものについてはWikipedia等を参照。

烈車戦隊トッキュウジャー


手裏剣戦隊ニンニンジャー


動物戦隊ジュウオウジャー


宇宙戦隊キュウレンジャー

ここから、ジュウオウジャーでも時折あった「隠しギミック」が本格的に入るようになる。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー


魔進戦隊キラメイジャー


機界戦隊ゼンカイジャー


この系列の商品は、ロボのパーツ分割によってはサイズやギミックに差が出るため、単品では原価に釣り合わない感じがするものもある(特に片腕や片足になるパーツの場合)。
しかしそれに対して、原価以上に感じるもの(主に胴体系パーツ)がちゃんとラインナップに入っているので、全部買えば原価に見合ったものになるだろう。
…全部買うのが前提と考えると、お手頃価格とはいえ子供の財布にはちょっとキツいかも。
たまにはお父さん、お母さんにおねだりするのもいいかもしれない。
ただし親に頼ってるだけじゃ中途半端に変形する変なメカになるけどな!


戦隊ロボの他にインパルスガンダムや「ウルトラマンネクサス」のメカニック類、近年では「新世紀エヴァンゲリオン」や「ケータイ捜査官7」、スーパーショックガンダムなども発売されており、こちらも高いクオリティを誇っている。


【ミニプラEX】

2016年より始動した新カテゴリー。
世界最小サイズのミニプラがコンセプトであり、ミニプラをさらに上回る小サイズながらも変形・合体が楽しめる。



【スーパーミニプラ・SMP】

同じく2016年より始動した新カテゴリー。
当初はアサルトキングダムでサンライズロボを出す企画だったが、コストなどの問題で断念。
そこで分離合体するザブングルならミニプラでも出すことができるとして企画が始動した。

普通のミニプラより高額にはなるが、ガンプラと同じPS素材を使用して改造や塗装をするモデラーにも配慮。成型色とシールと塗装済みパーツでほぼ劇中のカラーリングを再現されている。
可動域も広く、剣の両手持ちや開脚にハイキックも楽々こなす。変形合体を売りにするキットでは変形可能なパーツと見栄え重視の交換用パーツが付属するという嬉しい仕様。
今さら言うまでもないが、もはやガムやラムネがついてくるだけのプラモデル商品である。

ただし出来のよさに比例して商品の高額化が目立つ。セットの内の1箱だけでHGガンプラが買えるレベル。合体ロボの場合セットで1万円越えもザラにある。
また「主役機だけ抜かれるためバラ売りしにくい、食玩ゆえにパーツ請求が不可能、賞味期限の問題のため安定供給が難しいといった難点もある。

プレミアムバンダイ限定の商品も多く、時期を逃すと手に入れづらいものも散見される。

「破界王~ガオガイガー対ベターマン~」のファイナル・ガオガイガーに至っては、その巨大な右腕とエフェクトパーツを忠実に立体化したことで全幅およそ50cm、全高およそ35cm、お値段は2万5000円という凄まじいキットとなった。

…食玩ってなんだっけ?(褒め言葉)

2021年からは「Shokugan Modeling Project(SMP)」としてリニューアルされた。

2023年7月現在は

……等のラインナップが存在する。

そして次に来るのは……『V!トゥギャザー!!』『お前の名はSRXアルタード!バンプレイオス!』『カンタムパーンチ!!』『クロォォォォス・インッ!!』『大転生・銀星獣!!』『黒い塊。積層された装甲。圧倒的な力。無敵の存在。それを組むのは、君たち』


【SMP ALTERNATIVE DESTINY】

スーパーミニプラからSMPへのリニューアルに際し、「もう一つの運命(ストーリー)を紡ぎ出す」ことをコンセプトに、キャンディトイ部署が立ち上げたサブブランド。

アニメ「SDガンダム ワールドヒーローズ」のデザインとして参加し、世界でも注目を集めるデザイナー・宮内利尚が携わっている。
2Dのイラストを3Dの造形でデザインする手法で、アレンジを加えた新解釈でキット化するというコンセプト。いずれも大胆かつ緻密なアレンジが加えられており、立ち位置としてはガンプラにおけるリアルグレードが近いか。

第一弾として「トップをねらえ!」のガンバスターが発売された。そのディテールの細かさと、追加装備セットの拡張性は食玩の域を超えている。
第二弾として発売されたのは「勇者エクスカイザー」のキングエクスカイザー
キングエクスカイザーにはプレミアムバンダイ限定として「ドラゴンジェット&超巨大合体セット」も追加。ドラゴンカイザーとの合体はオミットされているが、勇者パースを再現できる超大型カイザーソードも追加されている。
そして第三弾には「超獣戦隊ライブマン」のライブロボが待ち控えている。
こちらもプレミアムバンダイ限定で「バイソンライナー&サイファイヤーセット」が追加。スーパーライブロボへの合体を重視したためか、ライブボクサーとの合体がオミットされている。


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最終更新:2024年02月21日 22:56

*1 2007年発売のミニプラ。当時としては素晴らしい可動性を誇った

*2 ドデカイオー時に膝が動かせないのはこの為。補助パーツはドデカイオーの体内に収納できる

*3 プロポーションを優先したためキューブイーグルとキューブゴリラのキューブモードが他とやや高いため。この問題を解決するために上記の補助パーツが付属している。

*4 シールの模様が一部異なるため、完全に同じではない

*5 過去シリーズのクリアバージョンなどのクリア部分やクリア成形の見本などを参考にしたがどれもピンと来なかったため、わざわざ新しい色味を作ったとのこと。