パキラ(ポケモン)

登録日: 2013/10/30 (水) 20:28:41
更新日:2024/03/18 Mon 20:37:39
所要時間:約 30 分で読めます





※注意※
この項目はポケットモンスター X・Yの重大なネタバレを含みます。




お相手は わたくし
パキラが 務めさせて いただきます



パキラとは、『ポケットモンスター X・Y』の登場人物。




【概要】


カロス地方のポケモンリーグ四天王の一角。
ほのおタイプの使い手であり、ポケモンリーグ内の「火炎の間」で挑戦者を待ち受けている。
また、四天王を務める一方で、普段はホロキャスターのキャスターとしても活躍している。

赤い色メガネをかけて、ノースリーブを着ているスタイルの良い美女。
なかなかに巨乳であり、穴あきズボンがセクシー。
髪色は若干紫に近いピンク。
実はよく見ると公式イラストではカラーメガネの下の瞳にはハイライトがない


クールな性格で普段は事務的な応対をすることが多く、敬語が多い。
一人称は「わたくし」
リーグ挑戦時の勝負前のセリフも少なめであっさりしている。

しかし、殿堂入り後に彼女と対面すると、主人公に対して感情を剥き出しにするようになる。
だが、勝利時の台詞は変わらないため、かなりシュール。
また、実は時間に厳しかったりする。


イベントの都合上、カロス四天王の中で最初に顔見せする人物。
一度目は6番目のジム戦直後の、ボール工場での事件を解決した後で、ここでホロキャスターに彼女の姿が現れる。
二度目はポケモンリーグに入った直後。直接対面はこれが初。
主人公にリーグの簡単な説明をすると同時に、「フレア団をくいとめたあなたなら楽勝でしょうけど」と告げる。

ホロキャスターのキャスター時の姿は、四天王時と服装と髪型も恐らく同じ(服装の下が不明)だが、赤渕のメガネをかけている点が異なる。


□火炎の間

カロス地方のポケモンリーグ内の部屋の一つ。
ほのおタイプの使い手、パキラが足を組んで頬杖をついた状態で、挑戦者を待ち構えている。

名前の通り炎のギミックが仕掛けられたフィールド。
最初は真っ暗だが、挑戦者がフィールド中央のエレベーターから部屋に入った途端、エレベーターを挟むように位置する巨大な穴から火柱が上がり、
それと同時にフィールドを火が囲む。

挑戦者が部屋に入って以降は、どのタイミングまでかは不明だが火が出っぱなし。エネルギー的に大丈夫なのだろうか。



【手持ちポケモン】


□ポケモンリーグ

カエンジシ  ♀ Lv.63
コータス   ♀ Lv.63
シャンデラ  ♀ Lv.63
ファイアロー ♀ Lv.65

賞金:13000円

新規登場が2匹、既存も2匹。
手持ちのHPが低くなると、2回だけ「かいふくのくすり」を使用する。

弱点が偏っているので、今作の四天王では一番戦いやすい。4匹ともみずいわタイプ技が有効。
特にファイアローはいわタイプの技が4倍効く。
ゴローニャなどの「がんじょう」持ちのいわタイプもおすすめだが、素直にみずタイプで攻めた方が無難。
今作の「がくしゅうそうち」の機能が優秀なだけあり、最初にケロマツを選んだ人ならゲッコウガで簡単に4タテを決められるだろう。

ただし、メインみず技を物理技にしてる場合、ファイアローとシャンデラの特性「ほのおのからだ」によるやけどの対処や、
コータスを確1に出来ずに薬を使われるなどで手間取ることもある。
また、カエンジシはワイルドボルトを覚えているので、みずタイプのLvが低かったりすると先制されたり、削り切れずに返り討ちに遭う可能性もある。


□バトルシャトー

カエンジシ  ♀ Lv.55~75
シャンデラ  ♀ Lv.55~75
ファイアロー ♀ Lv.55~75

賞金:11000円(金の案内状使用時は16500円)

この時の表記は「ダッチェスの パキラ」
バトルシャトーの性質上、どの挑戦状を出したかによってLvは変動する。

彼女の爵位は上から2番目。
主人公がデューク/ダッチェス以上でないと訪れない。

勝利時、たまにでかいきんのたまをくれることがある。



【その他】


バトルシャトーでは「憎すぎてむしろ好きよ!」「嬉しいわ…あなたをぶちっと潰せて」(負けた場合)など、かなりきわどい事を言う。

正直、四天王の時もバトルシャトーの時も、彼女の手持ちは他の3人に比べるといまいちパッとしない。
と言うか、水と岩が一貫するためハッキリ言って弱い。
弱点を攻めればあっさり落ちる。
こんなんでよく四天王に上り詰められたもんd…おや、なんだあの炎は(ry

なお、やけど状態になる確率がやや高めなので、不測の事態に備えてなんでもなおしをしっかりと用意しておこう。



名前の由来はパンヤ科パキラ属の植物「パキラ」。
花言葉は「快活」「勝利」「運を導く」。
一見真逆に見えるが…。



追記・修正はホロキャスターを購入してからお願いします。
















ポケモンリーグ四天王、ニュースキャスターと、華やかな職を兼任しているパキラ。
…しかしながら殿堂入り後、彼女のとんでもない裏の顔が明らかになることに…!!









※警告※
これより先は、ポケモンX・Yの最大のネタバレとなります








嬉しいわ、またお会いできて……



心の中、フツフツと燃え上っているの






あ な た が 憎 ら し く て ね ッ !!







殿堂入り後に発生する、国際警察ハンサム関連イベントの第五章「炎の女と 事件の真相」。

フレア団クセロシキを逮捕すべく、フレア団の情報提供者と会うことになった主人公。
主人公の前に現れた「しつじの アカマロ」に乞われ、グランドホテルシュールリッシュの最上階に赴くと、そこに待っていたのは……








……遅かったわね
 〇〇〇

 取引とはいえ
 この わたくしが わざわざ
 時間を 割いているのに……!

 まあ いいわ
 あなた 勝負を なさい

 ハートに 火が ついたままでは
 お話なんて できませんから!!


心の中 フツフツと
 燃えあがっているの!!


プレイヤーがアカマロの頼みをすっぽかしている間も、律儀に待ってくれているお姉さん
パキラであった。



沸き上がる感情をぶつけようとするかの如く、会った直後からホテル内にも関わらず勝負を挑んでくる。
ちなみに、勝負前に選択肢が出るのだが、そこで「いいえ」を選択すると「……はやくなさい」と言って待ってくれる。
「いいえ」を選んだ後に再び話しかけても同様。不満そうな反応をしながらも、いつまでも待ってくれるお姉さんが見られる。

手持ちは
カエンジシ  ♀ Lv.63

賞金:12600円

この時の表記は「ポケモントレーナーの パキラ」
手持ちは1匹だけの上、いきなりイベントに突入するとはいえ、勝負を先伸ばししてその間に準備することも可能。

勝負後、このイベントと前後して起こっている、ミアレシティにおける連続ポケモン強盗の犯人の正体と、
その裏にいる黒幕がフレア団科学者クセロシキであることを主人公に明かす。
更に、主人公に手段を問わずにクセロシキを処分するよう依頼してくる。

依頼の理由は、彼女曰く「強いていうなら フレア団の プライドを 守るため」。
これに続いて、フレア団にも正義はあったこと、それを今さら(クセロシキに)汚されたくないとも語っている。

そして、クセロシキが潜む、一握りの幹部だけが知るというフラダリラボの裏フロアへの道を開く。
その際、改めて主人公にクセロシキの処分を依頼し、また、煮ても焼いても食えない主人公の相棒に、
約束を果たしたことと、約束を破った場合のことについて伝言を頼み、悠々と去っていった。


ここだけ見れば、

フレア団の思想と目的に付いて行けず脱退し、従来の幹部のように贖罪の為に主人公に手を貸した…

とも映るだろう。


しかし…


彼女の真の恐ろしさはその内面にあった。




フレア団としてのパキラは、ポケモンリーグの時と同じく事務的な態度を取りつつも、高圧的で残忍な面が強くなっている。

フレア団幹部であるアカマロを従えていること、一握りの幹部だけが存在を知るというフラダリラボの裏フロアを知っており、そのパスワードも知っていたことから、
フレア団幹部の中でも、かなり重要なポジションにいたことが窺える。

彼女の具体的な行動については登場時期の都合上明らかにされていないが、
キャスターとしての地位から情報操作や盗聴、四天王の地位からポケモンリーグやジムリーダー達へのスパイ行為を行っていたのでは無いか、
と言う説をとなえるプレイヤーもいる。
実際大規模な事件が起きたときでもフレア団の名前は一切出てこず、フレア団関係の事件にジムリーダーが絡むことも全くなかった。
ただ、その辺は殆どのシリーズに共通したことでもあるので、現時点では微妙なところではある。
少なくとも下記の発言から、彼女自身はリーグ関係者たちへの仲間意識は一切持ち合わせていないと言う事だけは確かである。


極めつけに、フレア団が事実上壊滅した後も、彼女自身は


私たちには私たちの正義がある


と、未だにフレア団(フラダリ)の狂気の思想に賛同していると言う。

フレア団を実質壊滅させた主人公に対して復讐心を抱いている(クセロシキの処分を依頼した時も、本心では彼と主人公の共倒れを狙っていたようである)ようだが、
その一方で「憎すぎてむしろ好きよ」「夢をかなえるためのフレア団に無かった力を持っている」と、一定の評価もしている。
「可愛さ余って憎さ百倍」ならぬ憎さ余って…と言ったところだろうか。
かなりヤンデレ入ってる感じがしなくもない。女性主人公にすると非常に際どく、怪しく聞こえてしまう。

フレア団から実質切り捨てられクセロシキが資金面でかなり困窮していたことから、フレア団の主な資金提供者は彼女であることがうかがえる。
一泊10万円(しかもロイヤルスィートルームなのでそれ以上の価格である事は間違いない)のグランドホテルシュールリッシュを、待ち合わせの喫茶店感覚で簡単に使える事からも、その財力はケタ違いである。

執事であり、直属の部下である幹部のアカマロからは、
「主(パキラ)は気が短いお方、あまりおまたせいたしますとわたくし厳しい罰を受けてしまいます」と恐れられていた事から、
どうやら部下に暴力でお仕置きすることもあるとの事。
自身のカリスマによって部下を纏めていた(アメ)フラダリとは真逆に、彼女は部下にとって恐怖の対象そのもの(ムチ)であった事がわかる。
しかし、一番被害を被っているであろうアカマロがそれでも彼女の傍を離れていない辺り、
ある種のカリスマはあるのか、もしくは脅迫されてるのか、はたまたドМなのk(ry

しかし実は彼女とフレア団の正義はあるポケモンによって完全否定される。
それが「秩序ポケモンジガルデ」の存在である。
ジガルデは秩序ポケモンで、生態系を脅かされるとジガルデが判断すると圧倒的な力を以て制圧しにくる。
ジガルデの判断は星の意思そのものと言ってもよく、本気のジガルデは「(設定上は)ゼルネアスとイベルタルを雑魚扱いする程の強さ」である。
当然だが、フレア団の挙げる正義など、ジガルデにとって一発アウト案件である。
現にアニメ版ではコアがとらわれていたとはいえ、ジガルデが動く事態にもなっていた。
少なくともアニメ版ではフレア団の正義はジガルデ(星)の意思の元、完全否定されてしまっている。
ゲーム版でも主人公が事を鎮めに行かなかったら遅かれ早かれ、ジガルデが動いていたことは間違いないだろう。
結局、彼女とフレア団は星の意思にとって、ただの狂った虐殺者でしかないのだ・・・。



【ハンサムとの関係】

上記のイベントの裏では、パキラとハンサムの取引が関わっている。

この時、フレア団を追っていたハンサムは、自身の大切な存在であるマチエールが事件に巻き込まれてしまったこと、
そしてカロス地方での任期切れが迫っていた事で、解決を急がざるを得なくなる。
そこで、以前からフレア団との関係が疑われていたパキラと接触。彼女と何らかの約束を交わし、彼女の協力を得たのであった。

一応、彼の名誉のためにフォローしておくと、ハンサム自身は彼女との取引をだいぶ渋っていた節があり、苦渋の決断でもあった。
この世界の警察組織が明らかに人材不足である事も要因と言えるだろう…

ハンサムがパキラに提示した条件等、取引の具体的な内容については不明な点が多いものの、イベントの流れとハンサムの残したファイルによると、
パキラはクセロシキのことを主人公に伝えるよう指示され、それと引き換えに彼女の自由を約束したようだ。
また、パキラからも彼に何らかの脅迫をしたようだが、その内容は不明。

なお、パキラはハンサムのことを「煮ても焼いても食えない」と嫌っている。
一方ハンサムも彼女のことを「ヤツ」呼ばわりして忌み嫌っているようだが、「手強い相手」と評価もしている。

尚、ゲーム中でハンサムが誰と取引をしていたのかははっきりと示されてはいないものの、
一連のイベントにおける会話文(パキラが言った「あなたの相棒」等)から、その人物がパキラであることを知ることができる


この取引もあり、主人公とハンサム以外には正体はバレておらず、自身の演技力、キャスターとしての影響力も相まって、カルネや他の四天王、ホロキャスターの視聴者を完璧に騙しきっている




アニポケ



演じる渡辺女史はかつてはバクシューティー役などを演じているが、重要な女性キャラでの登場は初めてである。

ポケットモンスターXY1stシーズンラスト2話で、アナウンサーとしてしれっと登場。
ポケモンセンターのTVでプラターヌ博士が日時計の調査を行う報道を伝えた。

◆最強メガシンカAct IV

10月29日の一時間スペシャルの前半・『ポケットモンスターXY特別編 最強メガシンカ ~Act IV~』にて本格登場。
予告では悪女オーラたっぷりの不敵な笑みを浮かべている。


アランが挑戦したメガシンカ10番勝負の10人目の相手として登場。『ActI』でアランがズミに敗れたことを知っていた。
彼女の切り札はメガヘルガー。9連戦でメガリザードンXが消耗していたとはいえ、前の9人とは比較にならない強さを見せつける。しかし、さらなる成長を遂げたアランの前に敗北する。

ゲームに比べると物腰柔らかな印象であり、それで出番も終わりかと思われた。

しかし…

スペシャルの最後にて、ゲーム版同様にフラダリと繋がっているフレア団の一員であったことが判明。


メガシンカポケモンはメガヘルガー
パキラにはピッタリすぎるので、是非とも別媒体でも逆輸入して欲しいところである。


◆XY&Z

その後、カロスリーグ編にて表の顔であるアナウンサーとしてサトシセレナと接触。
ユリーカは流石にカメラの前で緊張したのか、空気を読んだのかシルブプレはしなかった。
その時はカメラマンに扮しているロケット団の三バカトリオを(彼らの正体を知ったうえで)こき使っている。
さすがの演技力は健在で、現段階ではサトシ側の誰にも正体はバレてはいない。
だが、プニちゃんだけは彼女に恐怖を覚えたのか、ユリーカのバッグから隠れて出てこようとしなかった

ところが原作と異なり彼がメガシンカエネルギーを利用したテロ行為に乗り出した際は動揺し、アナウンサー業とカメラマンを放置してまでプリズムタワーに向かった。

これは本人曰く、サトシとアランの決勝戦の激闘に思うところがあったからであり
「破壊せずとも彼らのような子供を信じ大人が手を差し伸べれば世界を変えられるのではないか」
とフラダリに問いかける。

だが既に多くの人の負の面を見続けサトシのような人とポケモンの未来を信じることに対して絶望した彼に聞く耳などあるはずもなく……

要はほぼ完全な味方ポジション
作中では、フラダリ含むフレア団からは一歩引いた感はあり、どの程度フレア団に関与しているかや、パキラ自身の内面が、ほぼ描写されないままだった。
そのため、この唐突な改心らしき態度や、下記のポケスペ版ではラスボス格の敵キャラクターとして描写されていることもあり視聴者を驚かせた。

これについては、アニメ版では、フラダリ含めフレア団(フラダリ財団)構成員全員が、元々は慈善団体として奉仕活動をしていた、というゲーム等とは異なる経緯を念頭に置く必要があるだろう。
ルーツの異なるフレア団との古くからの知己であれば、彼らの変貌ぶりや暴走の様子に対する反応が違ってくるのも当然とも言えるであろう。


ポケットモンスターSPECIAL





ボスのかたわらに立つ女。



それにふさわしい立ち姿ってものがあるのよ。


第12章にて初登場。
ポケスペに於いては最初から完全な悪女として描かれている。
フレア団の首領格(ナンバー2)である事が明確に証明されており、「ボスのかたわらに立つ女」。
(ゲームではやや曖昧だが、組織内でフラダリに近い立ち位置であるクセロシキが「パキラさま」と呼んでいるのでポケスペに於いてはパキラがナンバー2である事は完全に確定している)


◆活躍(ポケスペ)

序盤からアナウンサーとしてちょくちょく登場はしていたが、中盤にてカルネが女優業を休業する(シャラシティのマスタータワーが襲われてコルニと爺さんが逃亡することになり、その補佐をするため)ことになったのを伝え、「私も彼女を追いかけます」と発言。

ゲームを先に知っている者は一抹の不安を覚えたかも知れない。

そのついでに、ディアンシーに興味を持ち、宝石強盗を金で雇い、ディアンシーとメレシー達が暮らす洞窟を襲撃、ディアンシーを誘拐させようとした。
しかしながら、偶然その場に逃亡していたカルネコルニ、コンコンブル達によって計画は失敗。
代わりにディアンシーが産み出したダイヤモンドをまんまとせしめていた。
希少なポケモンを保護しようなどというものではなく、完全な私利私欲の為であったと思われる。*1
そして宝石強盗は悲惨な末路を迎えることとなる(後述)。
なお、先行版での単行本化の際はこのエピソード(「ポケモンファン」掲載)が収録されていないため、正体が発覚する経緯がやや唐突になってしまっている。


そして本格登場以降は完全にフレア団の首領格としての正体を表す。
シトロンを部下に誘拐させ、科学者ーズ達をどついたりしたあとでプラターヌ博士がトロバに渡していたフォッコに目をつけ(この際残っていたポケモン図鑑を踏み潰している)、自らの手持ちに加えた。
フォッコは再登場した際はテールナーに進化している。悪堕ちしたかのような笑みを浮かべて…。
???「ひとの ものを とったら ドロボウ!!」

失態を重ね、エックス達を未だに始末できない部下たちに憤慨し、ついに自らの手で出撃。
しかしその方法は自らの手は汚さず、アサメシティで誘拐した住民たちの一部(スカイトレーナー養成学校の生徒)をギルガルドの力で洗脳し、エックス達を襲撃させる
という卑劣なものだった。
しかもそのスカイトレーナー達は、ワイの学校の友人でもあり、彼女への嫉妬心に漬け込んで洗脳したという残忍ぶりである。

しかし、ワイの真意がスカイトレーナーのリーダー格の少女「ミソラ」の心に響き、洗脳が揺らいでしまい、ギルガルドもメガライボルトの電撃で倒された為、取り逃がしてしまう。
だが、それは捕虜にした一般人を洗脳し、『大樹(ゼルネアス)』を最終兵器まで運ぶ労力にするための実験であり、逃げられても悔しがる様子もなく無表情で見つめており、彼女にとっては捨て駒に過ぎなかった。

実験は結果として大成功であり、アジトに戻ったコレアに、早速サキ(ワイの母親であり、あの悪党とは別人)ら誘拐した人々を洗脳させ、エスプリを護衛にして大樹を運ばせる作業に従事させる。
そこにエックス達一行、そして逃亡していたカルネとコルニ達が洗脳された人々を救うべく乱入し、大混戦となった。

またも失敗した…

…と、思いきや…


うふふ、はじまった。

文字通り「役者がそろった」…ってとこかしら


これこそがパキラの仕組んだ罠であり、部下のコレアをも欺いていたのだった。
そしてやはり自身は安全な所で高みの見物を決め込んでいた。


実はクセロシキに指示してコンコンブルを誘拐させようとした(フラダリ用のメガストーンを作らせる為)黒幕もパキラであり、自分が指示した悪事を、さも他人事のようにアナウンサーとして報道していたのである。自演乙。
まさに盗人猛々しい」とはこの事である。


カルネには正体がバレていない時点でも、炎の女」「秘めたる炎」「底が知れない人と恐怖の感情を抱かれていた。
なお、カルネは他の四天王とはプライベートで会ったりもするしポケモンバトルもするが、パキラに関してはそういうことが一切ないとも答えていた。(その為本作においては上記のスパイ疑惑もほぼ確定している。)

パキラの方は、カルネに対して異常なまでの嫉妬心、執着心を抱いており自分の邪魔をしている彼女に対して四天王としての仲間意識を一切持っていないどころか、早く焼き尽くしてしまいたいという殺意さえ抱いている


いよいよ時が来たわ。

あの「大女優」を叩き潰す時が…

そして、先述の混戦の時もカルネがいると知るや、「罠」の前にカルネを始末すべく自身も参戦した。
(同時にこの時、自らの正体をバラした。生かして帰さないと言う現れなのか、それとも…)
カルネに対する感情は最早、シスタージル等といった憎悪を通り越した嗜虐的な愛情に近いと言える。
ぶっちゃけ、ゲームでの主人公へのヤンデレ感情がそのままカルネにシフトしたと言った所である。

カルネとサーナイトを自分ごとマジックルームの結界に閉じ込め…



大樹が基地に着くまでこうしていられれば。


それが私の勝ちなの。



この言葉通り、洗脳したアサメシティの捕虜たちは解放されたものの、大樹を運びきることに成功。
そして何者かがコルニを後ろから襲い、キーストーンをも奪ってしまった。

そしてマジックルームの結界はパキラ達を閉じ込めたまま、地下へと沈んでいき…

カルネを連れ去ってしまった。




パキラの完全勝利である。



その後しばらく音沙汰がなかったが、最終兵器をめぐる決戦にて…







まさか最終兵器を不発にされた上に、


ゼルネアスまで奪われてしまうなんて。





なんとイベルタルを従えて現れる。




実は「大樹」の地下にはイベルタルの眠る「繭」もあり、パキラが地下に潜ったのはイベルタルを捕まえるためでもあった。

勝負は危機感を感じたクセロシキが止めに入ったことや、ゼルネアスがエックスたちを連れて撤退した事で中断したが、
彼女の参戦により、ワイがゼルネアスに認められたおかげで、エックスたちが絶対優位に立っていた状況を完全にひっくり返してしまった。

そして、フラダリを抜いて名実ともにフレア団最強の存在として君臨することに…!!



◆人物像(ポケスペ)

ゲーム版に輪をかけて冷酷、残忍な性格であり、

  • 自分が雇った宝石強盗を「報酬(兼、口封じ)」として、カエンジシ(♀)の炎で火達磨にする*2
  • 任務に失敗したしたっぱを鎖に繋いでフルボッコにリンチする
  • 忠実な部下であるコレアをも褒めちぎって煽てて騙す

など、部下に対しては暴君そのもの

そして上記の通り

  • アサメタウンの住民たちを誘拐・洗脳する
  • マスコミの立場を利用し捏造・自作自演報道をする
  • カルネ達に仲間意識など持ち合わせていない

…など、部下であるミアレ出版の編集長を上回る悪の権化であり、人間の心を持っていない事が分かる。
この冷酷さ・残忍さは、かつて同作で悪人に改変されたナツメカリンが可愛く見えてしまう程であり、ポケスペに於いて数々の章で暗躍しているサキ(Saque)にも通じるところがあると言える。

おまけにカルネに対しては嫉妬心と嗜虐的な愛情がない交ぜになった感情を抱いており、できるだけ苦しませた上で殺すことを目的としている。
カルネの生まれや容姿へのコンプレックスが滲み出た台詞から、かなり苦労をして現在の地位を築いたようだが、詳細は不明。

それでいて、アナウンサーモードでは屈託のない営業スマイルをしており、演技力も抜群。
充分に役目を果たしたギルガルドを鍛えたコレアを褒めちぎって利用するなど、ナンバー2としての威厳とカリスマ性も兼ね備えている。
トレーナーとしての実力は半端ではなく、今のところ一度も負けていない。
カルネとの対決の際も彼女をじわじわといたぶって攫う事が目的である為、全く本気を出していない。
…どころか、普通ならば圧倒的に不利なはずのテールナーを使ってメガサーナイトとカルネを一方的にボコボコにしていた(イベルタルを途中で手に入れたとしても、あくタイプフェアリータイプの相性的に絶対不利なはずである)
という仮面の男にも匹敵しうるチートレベルの実力を持っていることが判明。
しかも後の展開で全てパキラの思惑通りに事が運んだため、カルネの敗北は完全に確定してしまった。

そして何気に強制的な手段でなく伝説のポケモンを従わせた悪の組織のボス(クラスのキャラ)は史上初である。
(Nは悪人とは言い難いため除外とする)
やはり暴君なだけではない資質も持っているのだろう。
なお、彼女がイベルタルを我が物にしたことはクセロシキ達でさえも計画していなかった全くの想定外であり、クセロシキもかなり動揺していた。

このように、本性を表した直後でもゲーム以上に吐き気を催す邪悪レベルの外道ぶりを見せていた


◆結末(ポケスペ)

ポケモンの村においてフラダリと共に潜伏していたパキラであったが、そこへ突入しようとしたカルネを始末すべく、まずはイベルタルを繰り出しゼルネアスを足止めする。
更に、カルネの首にファイアローの羽を突き立て切り裂こうとするが、足裏にモンスターボールを仕込む奇策で殺害に失敗。

だが、代わりにメガチャームを奪ってファイアローで飛び立ち、サーナイトの力で飛び立ったカルネとの熾烈な空中戦へと移行した。
ワイによってメガチャームを取り落としたものの、着実にカルネを追い詰め、それに興奮を隠せず舌なめずりをするパキラだったが…。

フラダリさ…ま…?

フラダリがエックスとの戦闘に敗れた光景を目にするやいなや、パキラは戦闘を放棄し飛び込んでしまった。
さしのべられたカルネの手を振り払い、「グランドフォース」で尖った岩が露出した地面にパキラはフラダリと共に叩きつけられたのであった…。



なお手持ちの内、すっかりパキラに染まって冷酷非情と化し単独行動していた所を撃破されたマフォクシーは保護され元の飼い主トロパの所に送還、後に元プラズマ団員でもあるファイツが預かることになる。

余談だが、フラダリとの肖像画とともに立った立ち姿などが無駄にエロい。

無駄にエロい。


大事なことなので二回言いました。




【余談】


ゲーム版の四天王では史上初の悪の組織のメンバー

上記の通り、ポケスペで悪人に改変されたジムリーダー四天王の女性キャラはいたが、ゲーム本編において正真正銘の悪人であると明確に設定されたのは今回が初めて。
公式サイトのホロキャスターの紹介ページが作成された時に既にアナウンサーとしての彼女の姿が公になっており、
発売後四天王と判明、さらにクリア後フレア団としての正体が判明と、二重三重の仮面を被ったキャラでもあった。

男性・ジムリーダーを含めればサカキ以来となるが、
サカキは一介のジムリーダーからロケット団を立ち上げ、後に改心してロケット団を解散・責任を取って辞任したのに対し、
彼女は四天王やキャスターの仕事への愛着を匂わせる発言が一切なく、最初から最後までフレア団の姿勢を崩しておらず、改心の素振りは全く見られない。
また、今まで悪の組織の幹部クラスの人物は後に改心したり、改心しなくても何かしらの制裁を受けてはいたが、
彼女は改心も制裁もされずに野放しになっているという、後味の悪い結果となっている。


その為、この展開トラウマになったというプレイヤーも少なくない。
が、人間キャラの扱いが全体的に薄い「X・Y」に於いては「一番キャラが立っている」と言う意見もある。

今までのほのおタイプ使いはそのまま「熱血漢」「情熱家」のキャラであったが、
彼女の場合は「憤怒」「憎悪」「怨嗟」などと言った全てを燃やし尽くす炎の悪しき面を現したキャラであると言える。


名前の由来はパンヤ科パキラ属の植物「パキラ」。
花言葉は「快活」「勝利」「運を導く」。
一見真逆に見えるが、未だにフレア団の「正義」と「勝利」を盲信している事を表しているとも言える。
そして、古来の砂漠の文明では「死の象徴」と言われる植物である。


XYのマイナーチェンジ版に於いての決着も期待されていたが、XYのマイナーチェンジ版は発売しないことが決定した*3ため、ゲーム版では完全に彼女の勝ち逃げとなってしまった。
一方メディアミックスであるアニメ・ポケスペではそれぞれ方向性は違えど、「本編ストーリー」の中に彼女を登場させることで正体と行動に関してきっちりとケリをつけている。

ハンサムイベントの内容がかなりあの特撮作品に近いものがあったため「風都の女」と呼ばれているとかいないとか。

追記・修正お願いします。
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最終更新:2024年03月18日 20:37

*1 一応、「ボスにふさわしいポケモン」とみなしていたが真意は不明

*2 鎮火した描写がないため、生死は不明

*3 有志によって「サン・ムーン」のデータが解析されたことでそれっぽい作品が作られる予定があったことが分かっているが、「オメガルビー・アルファサファイア」の製作や、「ポケモンGO」の監修などで充分な製作体制を整えることが出来ずに頓挫したと推測されている。