デュエル・マスターズ ビクトリーV3

登録日:2013/10/21 Mon 02:17:32
更新日:2024/03/17 Sun 13:26:20
所要時間:約 11 分で読めます




デュエル・マスターズ ビクトリーVの続編にして、勝太小学生編の最終章。
ビクトリーVの次がV3とややこしいことになっているが3作目との意味合いでV3であると思われる。
これまでアニメに関わっていた鈴木監督やスタッフが降板し、新たに加戸誉夫が監督に就任している(ちなみに加戸監督自身はデュエマのルールをほとんど知っていない)。


概要


全体的な構成としてはこれまでの日常寄りな単発コメディから一転、クリーチャーを暴走させて世界征服を目論むオラクルと、自由を愛し勝太たちと絆を育むアウトレイジという2つの古代種族の対立が常に背景にある一続きの物語。
例えるとするならば日常回の投稿がメインのユーチューブのアニメチャンネルが、稀にぶっこんで来るストーリー編のようなものである。

ビクトリーVの続編ではあるがビクトリーVに出てきた5年2組のクラスメイトはカメオ出演程度であり話にも関わらない。
・・・まああれだけ濃い面子だとまたぶっちゃけとヨーデルが悲惨になりかねないので仕方ないのか

予算の拡張から長年続いてきた15分枠から30分枠への昇進を果たしたが…
●展開がgdgdで時間を持て余してる
●ひたすらキャラが個性などなく説明しているだけ
●放送時間こそ伸びたがデュエルは5分に満たない
●デュエル中の効果解説、実況がなくほぼ無言で殴り合いしてるだけ*1
●やけにマナや場が見にくく、背景も単調なデュエルゾーン 
●明るかったビクトリーシリーズから一変して薄暗いシリアス方針に
●零ちゃんから踏まれたいブー
等、とてもじゃないが大不評のオンパレード状態であった。
それこそ視聴離れが起きるレベルで。

しかし上記の不評はあくまでも序盤のみのもの。話が進むにつれカツドンや相手がカードの説明を挟んだり、テンポの良いギャグ展開を中心とした1話完結型に話が進展していき、今では序盤の10話くらいまでの話を黒歴史と比喩されるほどの好評の出来となっている。CGクリーチャーがデュエマ中や普段を問わず実際に話したりする事やデュエマ中でのアクションカットが増えたり、仲間になったアウトレイジが個性豊かだったことも好評の一因だろう。
話によっては「主人公の勝太がデュエマして解決」といったある種のお約束を打ち破る、変化球的な展開も*2。季節に合わせて服装を変えるという初の試みがなされたのもこのシリーズだったりする。
だがそれらの話にも所々後への伏線が散りばめられており、中盤以降から展開された、ギャグ描写こそあれど序盤と同等あるいはそれ以上にシリアスな一続きの大長編にて一気に回収されることになった。

また、ビクトリーシリーズ最終章ということで
●稀にギャグを挟んだ、基本シリアスな展開
の力で燃やされるも転生して復活する切り札
●敵の本拠地が南極に存在
●終盤で地球規模の災害が発生
●一番暗躍した敵キャラが最終回の全員集合で呆気ない格好で登場
といった、原作SXのオマージュも多く見られる。

更に、
●レギュラーゲスト問わず有名な声優が出演
●佐藤せつじ氏が演じるキャラがよく喋る
この漫画のネタ*3を初めとしたパロディ*4が散見
●OPがデュエルヒーローが歌っているものではない
という点から考えると、このアニメはある意味後のデュエマアニメの元祖とも言えるかもしれない。


登場人物


◆デュエマ探偵団

切札勝太CV:小林由美子
相も変わらずカレーパン馬鹿な熱血主人公。
今作では人類や自分達以外のクリーチャーを見下すオラクルに義憤を露わにし、クリーチャーを友達だと言い切るなど、熱血で仲間思いな所がこれまで以上に強調されており、正統派の主人公ムーブを多く見せている。さらに、アウトレイジのカードの存在を知るとそれを集めてみたいと言ったり、些細な喧嘩の解決のためにデュエマを提案したりするなど、デュエマ馬鹿な面も強い。だからこそ次回作では明らかに退行していると言える。
デュエマの勝率が高い上にリーダーシップもあり、数多くの事件の解決に貢献しているので、こっちのほうが団長っぽい
ビクトリーモードは完全に消えた。というか今回のクリーチャーは普通に喋るので必要なくなったともとれる。かと思いきや、イズモとの決戦にて発動するサプライズが。
火水自然のアウトレイジ主体のデッキを使う*5

べんちゃん CV:平田絵理子
勉学もデュエマも出来るキラーメガネ。
解説、実況役としての役割がメインになってしまったが、冴える頭脳と毒の無い頼れる存在は健在。飛行機を操縦できることが発覚した。
ノリで突き進むメンバー中唯一の頭脳派。勝太一行が事件解決のためにデュエマに持ち込める大半は彼のおかげと言ってもいい。
彼が主役の回は驚きと涙無しでは見られない。
リキッドピープルを中心に、ロビーを始めとした水アウトレイジを加えたデッキを使用。

ぶっちゃけ CV:石野竜三
ミミちゃんの大ファンのアフロ。
相変わらずデュエマの戦績が悪い上、仲間の中でも洗脳されたりカードの被害に遭う回数が段違いに多い。味方だと弱いが敵だとアホみたいに強くなる典型的なやつ。
ビーストフォークを中心に、五郎丸などの自然アウトレイジを加えたものを使用。
主役エピソードでは事実上の犯人だった。

ヨーデル CV:中司ゆう花
忘れたころに金持ち設定が出てくるひよこ頭。
元々少なかったデュエマでの出番が更に減った。
イニシエートを中心に、ニケを始めとした光アウトレイジを加えたデッキを使う。
VSRFにて零にある意味衝撃的な登場をさせた張本人。

プラマイ零 CV:桑島法子
けしからんパンク風ファッション、年齢にしては明らかに発育のいいスタイル、顔の0マーク、そして口癖の「~なのだ」が特徴の新キャラかつアニメオリジナルキャラ。
突如として5年2組にやって来た転校生で、「デュエマ探偵団」を結成した張本人。ワガママで男勝りな団長(公認)。ブータンを投げつけたり鈍器で殴ったり踏みつけたりとご褒美をするドSな面も。
今作のみであるとはいえ、勝太編でのレギュラーデュエリストが女性、それも闇文明使いというのは前代未聞。更にその腕前は初見に加えてアウトレイジ無しであったにもかかわらずべんちゃんを下すほど高く、探偵団では勝太と双璧を成す実力者である。何らかの事情によって勝太が行動不能になった際には見事に事件を解決している上、推理をした時にはかなりいい線までいったこともあるので、伊達に団長を務めている訳でもないようだ。
使用するデッキはデーモン・コマンド中心の闇デッキであったが、ヨミ撃破後は闇アウトレイジ主体のものを使っている。《不死帝 ブルース》入手後は《特攻人形ジェニー》を初めとしたデスパペットが大幅に増えた。
漫画版の零君は色々別人であるので注意。というかアニメ版に人気が及ばなかったためか、後の拡張パックでもデュエル・マスターズプレイスでも彼女が採用された*6一方、漫画版のこのキャラは全く姿を見せていない。また、何気に中の人が小学生を演じたレアなケースだったりする。
その正体はイズモの部下で事実上オラクル側のスパイ。オラクル側の場合はマスクをかぶった覆面デュエリストとして現れる。この時はオラクリオン主体のデッキを使用。だが勝太たちとの交流を経てオラクルの思想に疑問を抱き始めていたことに加えて、イズモを捨て駒にされたため遂に離反。正体*7を隠して勝太たちをサポートする。
ヨミ撃破後は勝太達と仲良くやっていたが、中盤にてなんと前世がイズモの妹であったことが判明。その記憶を呼び覚まされて完全にオラクル堕ちした上にブータンを洗脳、勝太たちと対立することに。この間の使用デッキは闇と無色の、アウトレイジ、オラクル、デスパペットが混ざったもの。最後は全てを知った勝太の呼びかけでブータンと共にアウトレイジに帰還、和解した。デッキ構成もオラクル堕ちする前のものに戻っている。
VSとVSRでは消息不明だったが、VSRFにてある意味衝撃的な登場を果たした。


チームエグザイル

カツドン CV:高木渉*8
チームエグザイルのリーダー的存在のドラゴンの見習い。アウトレイジの書から現れた《頼むぜ!カツドン》が実体化した姿。
出た当初はカツ、ドンしか話さなかったが後に関西弁で普通に話すようになり、一人称は「ワイ」でデュエルゾーン発動時には「ドドンがドン!」と掛け声を発する。カツキング時には一人称が「俺」または「私」で漫画と異なり標準語。
食い物にうるさく頑固。うな重ではなくカレーパンが好物で勝太と奪い合いになることも。
今作における勝太の相棒兼エースで、相手がアウトレイジの時はその解説も引き受けてくれる。
一度イズモに倒され封印されかけたがドロン・ゴーの能力を身に着けた《武闘龍 カツドン》として転生し、ドロン・ゴー先の《武闘将軍 カツキング》に一足早くなれるようになった。
後にレイジクリスタルの力を得て《 ドン・カツドン》となる(カツキングは《敵剣 カツキングMAX》へ)。更に《無法伝説 カツマスター》になるがこの形態はイズモにレイジクリスタルを奪われたことで使用不能に。
そしてイズモとの決戦にてオメガクライマックスの力で、クライマックス・ドロンゴーを得た《神撃の カツドンDASH》に覚醒、《絶頂神話 カツムゲン》へと最終進化した。
あるエピソードでは色ボケして勝太達の敵になった。結局彼女が心変わりして破局したが。

ロビー CV:喜多村英梨
超合金 ロビー》が実体化した姿。口癖は「~でアール」。
べんちゃんの頼れる相棒。唯一(?)ニケの言葉を理解できる。
背中の銃はネットを出したりビームを出したり撮影できるなど便利。
ドロン・ゴー先は《超絶合金 ロビンフッド》。

五朗丸 CV:加瀬康之
鼓笛獣 五朗丸》が実体化した姿。口癖は「~じゃい」。
ぶっちゃけと一緒にいる。
時代劇が好きらしく、それが原因で遅刻したことがある。
名前を「五郎丸」とミスタイプされたことがある。
ドロン・ゴー先は《獣音鼓笛 グローバル》。

ニケ
宇宙刃 ニケ》が実体化した姿。視聴者からの通称はニケたん。
ヨーデルと行動を共にする。
人語を話さず性別も不明な宇宙人風の姿。言葉を話さない分仕草が可愛らしい。
ロボット語を理解でき顔はモニターや映写機、首のマフラーはハサミ、耳に当たる部分はハッキングに使用できたりと今作屈指の便利屋。
ドロン・ゴー先は《宇宙美刃 ミケランジェロ》。なんと女だった*9

ブータン CV:中原麻衣*10
豚魔槍 ブータン》が実体化した姿。見れば分かるように口癖は「~だブー」。
パートナーの零に好意を持ち、痛めつけられることすら喜ぶほど。
ドロン・ゴー先は《地獄魔槍 ブリティッシュ》。こちらの口癖は「~ブリ」。
チームエグザイルで唯一、零の秘密を知ってしまうも、それ以降も彼女について行っている。
中盤、背景ストーリー同様オラクルに洗脳され、《神豚 ブータンPOP》及び《神聖牙 UKパンク》に変貌、勝太達と敵対させられる。その後ウルトラ・ドロンゴーを持つ、《豚乱舞 ブータン・ジャクソン》として零共々アウトレイジに帰還、《凶槍乱舞 デスメタル・パンク》にパワーアップした。

ラシ CV:高下三佳*11
ヨミ撃破後に登場した後輩。《暴剣 ラシ》が実体化した姿。
カツドンが面倒を見るということで以後勝太と行動を共にする。一人称は「あっし」で「〜っす」、「〜の兄貴*12」などと舎弟のように話す。
チームエグザイルの中で唯一自分でデュエルゾーンを発生させることができなかったが、後に発生させることができるようになった。
ドロン・ゴー先は《百万超邪 クロスファイア》が転生した《暴剣王邪 ハリケーン》。


◆宗教団体オラクル

ヨミ CV:星野貴紀
オラクルの教祖で一人称は「余」。
ゴッド・ノヴァのデッキを使用する。
背景ストーリーでは曲がりなりにも理想の指導者のように描かれていたのに、それをものの見事にぶち壊しにした自己中心的で傲慢な冷血漢。その証拠に封印された神官からは強い嫌悪を抱かれている。
その目的はただ一つ、オラクルの理想郷*13創造という名の、人類滅亡及び世界征服。勝太達を幾度も苦しめたが最終的に敗れて消滅した。
皮肉にも彼が死んでから話が面白くなった。
しかし、最終回少し前にゾロスターによって復活、同シリーズのラスボスに返り咲いた。この展開に視聴者はさぞ驚いたことだろう。最終決戦では《神人類 ヨミ》に変わり、《新聖騎神 クロスオーバー・ヨミ》を使用した。

CV:根本圭子*14
オラクルの幹部の少年。
使用するデッキはヨミと同じゴッド・ノヴァ。後にゴッド・ノヴァOMGに切り替えた。
ヨミの部下ではあるが、平気で部下を使い捨てにする彼とは違って、失態さえ犯さなければ部下を大切に扱う上に家族思い。だが秘宝を手に入れてからは…
オラクルの理想郷を築くために秘宝であるオラクルジュエルとレイジクリスタルを狙い、何度も進化を繰り返しながら、勝太達の前に立ちふさがる。背景ストーリー同様ラスボスかと思われたが…

ゾロスター CV:斎賀みつき
イズモの部下…というよりはヨミの狂信者。彼の理想を叶えるためにはデュエマ前に相手の切り札を使用不能にするという卑怯な手も辞さない。
使用するのは自分を核とする、踏み倒し型のオラクリオンデッキ。最初は1stデッキオラクル・ダッシュがメインだったが、後に変形デッキオラクルの書、《神聖麒 シューゲイザー》などを加えたかなりガチ寄りの構成になっている。
勝太に敗れるも消滅せず、ヨミ撃破後のオラクル唯一の生き残りになった。その後石化したオラクルの書を復活させ、懲りずにオラクルによる支配と勝太達やアウトレイジへの復讐を目論む。
登場する度に勝太達に負けたり*15、蕎麦屋で普通に飯食ってたり、大したことないと言われたり、従わせるはずがあっさり下っ端にされたり、使えない奴と言われたりと立場や扱いが悲惨である。
それでもしぶとく暗躍し続けたが、最終的に零によってクリーチャー体共々無限にパワーを下げられて引導を渡された。オーバーキルではあるが、こいつのやってきた事を考えると当然の報いであるとは言える。
ちなみにゾロスターのカードを担当したイラストレーターは随分、ゾロスターを気に入っているらしく、ゾロスターの活躍(ネタが主)があると、それをイラストに描いたりしていた。

デトロイトテクノ CV:大川透
ヨミから封印されていたが力が弱まったことで復活したマントラ派の神官。イズモの崇拝者。《神聖鬼 デトロイト・テクノ》本人。
怪力が自慢で、鉄骨が頭上から落ちてきてもピンピンしている。
カードをオラクル化させる能力を持ち、その力で《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を《神青輝 P・サファイア》に転生させ、これを切り札としたターボ型のオラクリオンデッキを使用する。
デュエマの実力は高く、ドラゴン龍を倒すほどの腕前であるが…その後は相手が勝太ばかりということもあって黒星続き。
遂には事前にイズモから、彼のゴッド・ノヴァOMGを授けられていたにもかかわらず、ドラゴン龍にリベンジされる始末。そしてその敗北直後に石化、イズモやバラモンに見限られた。このことから一部視聴者からはゾロスター以上の噛ませ犬という評価を下されている。

バラモン CV:佐々木望
デトロイトテクノと同時に蘇ったマントラ派の神官。イズモに忠誠を誓っている。《マントラ教皇 バラモン》本人。
策略家な雰囲気が漂うがいかんせん影が薄い。
カードをゴッド化させる力で《邪眼皇ロマノフI世》を《邪眼右神ニューオーダー》に、《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》を《紫電左神ヴィタリック》に変えて切り札にしている他、破壊活動もさせている。
デトロイトテクノ同様ヨミに嫌悪を抱いているのに使うデッキは無色のゴッド・ノヴァ。
最終的にべんちゃん・ぶっちゃけ・ヨーデルのトリオに敗れて消滅。また、自分のカードを使うことはなかった。


◆準レギュラー/ゲストキャラ

ドラゴン龍 CV:竹内幸輔
勝太の最初のライバル。
今作では《不敗のダイハード・リュウセイ》の姿を手に入れる。
前作ではなかったデュエリストとしての活躍もあり、使用するのは火自然をメインに闇や光をタッチしたドラゴンデッキ。だが全盛期は過ぎたので描写もなく敗退することが多い。
やっとまともな出番が来たかと思えばデトロイトテクノと《神青輝 P・サファイア》の噛ませであった…が、それが登場するまではかなり善戦している。更に主役回では勝太たちが行動不能になる中単身で本拠地に乗り込んで、前述の件から舐めてかかって来たデトロイトテクノを撃破してリベンジを果たしており、なんやかんやで実力は健在であることを証明している*16。それでも直後の相手が悪すぎたので、やはり不遇な感じは否めない。

プリンプリン CV:ゆりん(現在のユリン千晶)
「信じらんない!」姫。
お馬鹿キャラは薄くなりお転婆わがまま姫成分が強くなった。
遂にデュエマするようになったが実力はお察し。だが、キャロル主役回ではヨーデルを撃破するくらい成長していた。
女子同士故か零との絡みが多く、(後に認めたが)自分の家を探偵事務所にするかどうかを巡って対立したり*17、あることで彼女に揺さぶりをかけたり、一緒にアイドルグループを結成したりした。
ヨミとの最終決戦後、成長のためにクリーチャーワールドに帰っていった。彼女の再登場はVSRFまで持ち越されることに。

黄昏ミミ CV:中島沙樹
勝舞兄貴の仲間だった人気女子アナ。
今作では怪力は披露せず、ほとんどテレビの映像での登場。オラクルの影響を受けたカードの被害を報道している。
あるエピソードではストーカー被害にあい、デュエマ探偵団にボディーガードの依頼をした。

青砥礼二 CV:浜添伸也
アウトレイジではなくアオトレイジ。顔が濃いイケメン。
ジャッキーを使いこなしオラクルの影響を受けたカードを採取してきた。
勝太とアウトレイジの書と裏切ったアウトレイジを賭けたデュエマで勝利するも、結局勝太に付いていくアウトレイジに心打たれ、歌手となる自身の夢の為勝太に全て譲る。
新メンバーかと思ったらゲストキャラだった。

水道橋彩 CV:宮崎羽衣
水道橋綾ともいう。黒髪ロングの腹黒天然美少女。
ハワイ旅行を夢見ており、勝太やべんちゃん以外の男たちをオラクルの因子を受けた「お得なカード」《クゥリャン》で洗脳し、デュエマ大会で優勝させてハワイ旅行をおねだりしようとするも最後の最後で失敗に終わる。
この一件からぶっちゃけやヨーデルたちからは苦手意識を持たれてしまうが、一方で零やプリンプリンとはいつの間にか仲良くなっていたようでアイドルグループ「デュエマ・シスターズ」を結成した。
礼二と共に再登場する事が多く、彼とは対照的に歌は上手いが、デュエマの腕は相手を洗脳した上で負けるようにお願いしても勝てないほどに弱く、何故かそれを自慢気に思っている。


この他にも、カード被害者やゲストクリーチャーの声優として、津田健次郎茶風林、桐井大介、くまいともこ、福原綾香日高里菜、乃村健次といった、アニヲタであってもなくてもどこかで耳にした事がある声優が出演したことも。

◆仲間のアウトレイジ達

●《百万超邪 クロスファイア
今作の勝太の最初の切り札。グラビティ・ゼロで出てくるのがお約束。
9話にて勝太がヨミに敗北したことで燃やされ、消滅するも、15話にて《暴剣王邪 ハリケーン》として転生し、上述のアラシの姿も手に入れた。
「キング!」ではどういう訳かこのカードも登場した。

●《疾封怒闘 キューブリック》 CV:柳田淳一
1話から登場。今作最初のオラクルの悪因子の犠牲者。銀行強盗に拾われ、利用されたが、その肉体を乗っ取って大暴れした。勝太とのデュエマに敗れて浄化されたことで、最初の仲間になる。21話にて台詞付のCG体が初登場。
デュエマでは序盤しか出番がなく、まともな活躍はあまりなかったが、42話では結構活躍していた。

●《飛翔する啓示 ゼッツー》 CV:米内佑希
1話にて実体化したキューブリックによって使われる形でCG体が登場。そして2話にて何の前触れもなく勝太に使われていた。恐らくキューブリックと一緒に浄化されたのだろう。
21話にてようやく台詞がついた。某梨の妖精みたいな喋り方をする。

●《潜行する穿孔 ギーガ》 CV:山本祥太
2話から登場。脱獄犯に拾われ、その相棒が隠したという宝石を探すべく勝太の街を穴まみれにした。そして脱獄犯を乗っ取り実体化したが、勝太に止められる。
デュエマの際には、何故か《神聖騎 オルタナティブ》を使用していた。21話から台詞がつくように。

●《暴走龍 5000GT》 CV:徳石勝大
7話から登場。自分の芸術*18を認めて貰いたい男、桜田リュウ(CV:津田健次郎)を乗っ取るも、勝太に敗れて仲間に。
能力がチートすぎるからなのか、切り札アウトレイジの中でも使われる事が少ない。その分出たときはしっかり暴れる。
こいつが登場した回から刑事(CV:大林隆介)が登場、時々デュエマ探偵団に絡んでいくことに。

●《夜露死苦 キャロル》 CV:木村昴*19
5000GTに使われる形で7話から登場。恐らく5000GTと共に浄化されたのだろう。
21話から声付きのCG体が登場。デュエマでの出番は少ないが、カツドンとアラシ以外の勝太の仲間のアウトレイジで唯一明確な主役回が存在する。
当時ではアレでしか知られていなかった中の人の経歴の一つ。ちゃんと歌は上手いのでご安心を。

●《終末の時計 ザ・クロック》 CV:山本祥太
11話から登場。ピザ屋の店員に拾われ、最初はピザ配達のために利用されていたが、後にその目的は銀行強盗にシフト。店員を乗っ取ってからは時間の流れを速めて、世界をめちゃくちゃにした。
デュエマでは自身の能力に加えて、《暗黒皇女アンドゥ・トロワ》による大量展開で勝太を追い詰めるが、 カツキングの噛ませ犬にされることに。以降は今シリーズの勝太の逆転の一手として大活躍。「ストップ!」「我が名はクロック。ターンを強制終了させる者。」が口癖。
「キング!」にも客演し、勝太の反撃のきっかけとなった(台詞はない)。

●《飛散する斧 プロメテウス》 CV:佐藤せつじ
14話から登場。クロスファイアのマブダチ。
ぶっちゃけに取り憑いて、勝太を襲撃。しかし実際にはオラクルの因子を自分で振り払っており、勝太の力を試していただけだった。
デュエマでは《大焔団 フォルクス》と《焔の下の力持ち ワーゲン》のロックを披露すると同時に、シールド・ゴーを勝太に伝授。その後、前述の事実を明かして自ら勝太の仲間になった。潤滑油的な存在であるため、ザ・クロック共々、序盤で仲間に加わったアウトレイジにしては珍しく、今作通して使われている。
佐藤氏はこの後、このアニメシリーズのキャラを数多く演ずることになるとは夢にも思っていなかっただろう。

●《驚異的陣形 アレキサンドライト》 CV:中島ヨシキ
20話から登場。自身で作ったシールドを使うことで、他者を用いず実体化した。
デュエマではシールド・ゴー戦術で勝太を苦戦させた。その後は光文明でもあることもあってヨーデルのデッキに加わったようだが、使用者の出番が少ないこともあり、あまり使われていない。また、彼が使っていたアウトレイジの一部はデュエマ探偵団がそのまま入手した様子。

●《無限 ジャッキー》 CV:江川央生*20
23話から登場。圧倒的な実力とカリスマ性を兼ね備えた、カツドン達がひれ伏す頼れる兄貴。舎弟の恋バナを戦争の話と勘違いするほどの武闘派であり、キューブリック曰く硬派。
当初は青砥礼二の相棒として活動しており、一時はカツドンとアラシを除いた勝太のアウトレイジ達を傘下に加えるも、自分とのデュエマに負けた勝太を見捨てられないアウトレイジ達と勝太の絆に感銘を受けた礼二に後押しされる形で勝太の仲間に。以降は今作の勝太の切り札の一角となり、このクリーチャーからカツキングがそのまま踏み倒される事も。
デュエルゾーンでは、デュエル中以外では何故かバーが現れ、そこに舎弟たちとたむろすることも。
江川氏がにボスカツ役に起用されたのは恐らくこれが縁だろう。

●《不死帝 ブルース》 CV:武田幸史
24話から登場。ルカという女性を利用して街の人間を次々にジェニーに変え、町の支配を目論む。デュエルに勝つために対戦相手のデッキを全てデスパペットに入れ替える卑劣漢。
一時的に目的を達成し、デッキ改竄を阻止されても実力だけで零を敗北寸前まで追い詰めた、今作の日常回の強敵兼トラウマメーカーの筆頭格。ヨーデル、ぶっちゃけ、プリンプリン、ドラゴン龍、べんちゃんを立て続けにジェニーにし、デュエマを挑んで来た勝太も前述のイカサマを用いて除け、ジェニー化させてデュエマ探偵団を壊滅状態に追い込む。しかし唯一難を逃れた零と、彼女と心を通わせたオリジナルのジェニー(CV:福原綾香)によってデュエマを挑まれる。
自身の能力でデスパペットを大量展開して零を苦しめたが、最終的に《凄惨なる牙 パラノーマル》のシールド・ゴーでそれらを全滅させられ、敗北。ブリティッシュ共々、零のデッキの中核をなすカードになった。
なお、背景ストーリーではジャッキーのライバルとして扱われているが、このアニメでは単に「デスパペットと墓地を操るアウトレイジ」としか描写されていない。
武田氏は後にジョー編でハンターを演じる。

●《超竜の潮流 コンコルド》 CV:徳石勝大
28話から登場。「美しく華麗に」を初めとしたキザな台詞*21と、カッコつけたモーションが多い残念なイケメン。ジャッキー同様兄貴分らしいが、前述の気取った性格のせいで人望はあまりないようだ。
勝太達が乗った飛行機に憑依したが、他者を乗っ取らず自力で実体化した。デュエマではドラゴン龍とベンちゃんに勝利した後、その仇討ちに燃える勝太の挑戦を受ける。
自身と《規格 T・G・V》、《偽りなし ゾルゲ13》が切り札のアウトレイジデッキで勝太を追い詰めるも、返しのターンにライバルのジャッキーの登場によって逆転されるという皮肉な末路を辿った。勝太の仲間になってからはcipでジャッキーやハリケーンを踏み倒したりと、兄貴分の名に恥じない働きをしている。

用語集


アウトレイジの書
アウトレイジの力を秘めた古い書物。オラクルの影響を受けて暴走したカードを浄化することが出来る。

オラクルの書
アウトレイジの書と対を成す古い書物。オラクルのカードや封印された神官が収められていた。

デュエルゾーン
今作のデュエマパートの舞台である異空間。チームエグザイルやオラクルの勢力が発動させることが出来る。
ここでのシールドはデュエリストの周りに浮遊し、ブレイクされる際にはデュエリストの正面に整列するというもの。更に一部クリーチャーは実体化する。
主にオラクルの勢力やそれによって暴走したクリーチャーの撃破に使われるが、真剣勝負やより臨場感のあるデュエマを楽しむためだけに使われたことも。

デュエマ探偵団
零が結成した、オラクルの影響を受けたカードが引き起こす事件こと「カード事件」の解明(と自分のブログの集客)の為のグループ。原因究明の依頼だけでなく、事件を未然に防ぐための身辺警護の依頼を受けたりしているため、何でも屋としての一面が強い。また、依頼に関係なくたまたま首を突っ込んだことからそのまま事件に繋がったことも。
元はアウトレイジやそれに味方する勝太たちの動向を調べるためのものだった。

次元リアクター
オラクル教団が発明した装置。アウトレイジの書とオラクルの書をエネルギー源として起動、クリーチャーを実体化させたり、他人の精神に干渉したり、別世界を実現させたりすることが出来る。
オラクルはこの装置をビルの中に隠すことで偽装していた。

主題歌


OP:スタート革命
歌:ヘメンウェイ
ビクトリーシリーズでありながら、まさかのブイブイ言わないOP。
どこかデュエマらしくないが、これはこれでカッコいい。
歌唱力を必要とするため歌うと礼二みたいになりかねない。
また、タイトルに革命が付いているがこれは関係ない…と言いたいところだが、あちらも一時オープニングがカッコいいものだったので、不思議なものを感じる。


ED:ハチャメチャ・オレ!キング
歌:デュエルヒーローユウ&アツト
いつものユウ&アツトの軽快な歌。
OP同様歌詞と映像が変わらない。
そのため大した活躍の無いギーガ、キューブリック、既にいないクロスファイアが並んで立っている。



カツドン、追記・修正だ!
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  • 最終章
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最終更新:2024年03月17日 13:26

*1 この反省を踏まえて、ザ・クロック初登場回からは相手もカードの解説やステップの宣言を行っている。

*2 零とプリンプリンの争いに巻き込まれる、《青銅の鎧》や《不死帝 ブルース》によって戦闘不能にされる、カツドンが色ボケしたせいで勝太がデュエマを拒否するなど。

*3 そもそもデュエマ探偵団がこの漫画を元ネタにしているかもしれない。

*4 例を上げるとすれば、ブータンが動かした無人のトラックがどこからどう見てもこれだった。

*5 1話のみ、「ビクトリーV」時代のデッキ構成だった。

*6 後者に至っては声もついており、アニメ同様桑島氏が担当している。

*7 勝太たちは終盤までそれに気づいていない。べんちゃんは勘づいていた様子。

*8 ドロン先のカツキング系統のクリーチャーも兼任。以降のシリーズやデュエル・マスターズプレイスでも同様。

*9 エグザイル内で写真撮影するなど紅一点であると思われる描写は前からあった。

*10 デュエル・マスターズプレイスでも同様。ブリティッシュ及びパンク時は柳田淳一だが、こちらもデュエル・マスターズプレイスで同クリーチャーの声優を務めている。

*11 ハリケーン時には内野考聡。

*12 女性なら「姉御」になる。

*13 後に零からは「ヨミだけにとって都合の良い世界」と唾棄された。

*14 デュエル・マスターズプレイス出演時でも同様。

*15 前述の卑怯な行いをして勝利したこともある。逆を言えば勝ったのがその時と《聖忌祀ニューウェイヴ》のお披露目時しかない。しかも後者ではその直後にリベンジされている。

*16 デトロイトテクノがデュエル前にイズモからゴッド・ノヴァOMGを授けられていたこともその印象を強めている。

*17 デュエマを始めたのもこの騒動があったためである。

*18 勝太はそのセンスに理解を示していた。

*19 これ以外にも《邪眼皇ロマノフI世》を始めとしたクリーチャーの声も担当した。

*20 実はカツドン役の高木氏同様、専用のCVである。

*21 勝太はシールドトリガーを使用する際、お返しとして、この口調で煽っていた