仮面ライダー鎧武

登録日:2013/10/06(日) 10:09:37
更新日:2024/04/12 Fri 18:39:22
所要時間:約 14 分で読めます




天を()

世界を、己の色に染める

その栄光を君は求めるか?

その重荷を君は背負えるか?

人は、己一人の命すら
思うがままにはならない

誰もが逃げられず
逆らえず
運命という名の荒波に押し流されていく

だが、もしもその運命が
君にこう命じたとしたら…?

『世界を変えろ』、と

『未来をその手で選べ』、と

君は運命に抗えない

だが…

世界はに託される!!



世はまさにライダー戦国時代!


『仮面ライダー鎧武』とは平成ライダーシリーズ通算15作目となる特撮番組である。
W』以降、9月スタートが基本になっていたが夏の映画とテレビ終盤の同時撮影がきつかったのか、更に一か月ずらされ本作は10月スタートとなった。

夏の映画には先行登場しなかったが、その代わりとして『ウィザードの特別編』でオール平成ライダーと共演を果たした。
ちなみに、後番組の『ドライブ』も鎧武の夏映画に先行登場しなかった。


☆鎧要


仮面ライダーのデザインのモチーフとして『鎧』と『果物』が採用されている。

元々は戦国武将のみでデザインする予定だったが差別化が上手くいかなかったため、鎧のモチーフに西洋や中国の物も取り入れ、バンダイ側のアドバイスでそれまで取り扱われる事の無かった果物が使用される事になった。

東映プロデューサー武部直美が近年、レギュラー格の仮面ライダーが2人で固定化されつつある現状や
終盤で相棒格にあたるキャラクターが必ず消滅するというマンネリ化が数年間続いた事に疑問や危機感を抱いた事から
第一期と同様に最初から複数のライダーが登場する作品となった。
2クール目にして12人も登場している。


ストーリー展開について『クウガ』から『555』までの暗い作風に戻る事、2話完結のスタイルを崩す事、そして序盤からライダーバトルを活発に行う事が明言されている。
二期以降から少なかった多人数ライダー、クウガ以降となる未知の言語で会話する種族の登場。

脚本はパソゲーで『Phantom -PHANTOM OF INFERNO-』『吸血殲鬼ヴェドゴニア』などを手がけ、『BLASSREITER』でアニメデビュー、後に『魔法少女まどか☆マギカ』や『Fate/Zero』、『翠星のガルガンティア』などを手掛けた虚淵玄が担当。
この時点で展開が色々と怪しいと言われており、そして案の定裏切りや闇堕ち、残酷な死亡退場などの展開が相次ぎ「明らかに子供を視野に置いていない」「完全に大人向け」とまで評する視聴者まで続出。
おかげで、平成ライダーシリーズの中で最も賛否両論な作品となってしまっている。

とはいえ、時間帯的に過去の虚淵作品と比較すれば王道の勧善懲悪的成分もやや濃くなっている(虚淵本人もある程度視聴者層を勘案して普段の芸風を幾分自重している旨を語っている)。
また基本的に全ての回を手掛けているが、ツイッター上でも非常に忙しいと発言しており、そのためかサブライターとの連名の回も見られる(連名回は虚淵がプロット→サブライターが詳細を仕上げる方式)。

この起用に関しては、まどかを観て虚淵に興味を持ったプロデューサーが連絡を取ろうと思ったが取り方がわからず、
同P作品の『キバ』でキバットの声を演じた杉田智和を通じて連絡を取ったという経緯がある。
その杉田氏も本作にて平成ライダーでは『ディケイド』以来約5年ぶりに、声の出演を果たすこととなる。

また、衣装や怪人のデザインの一部をニトロプラスが担当。
加えて『デモンベイン』シリーズを手掛けた鋼屋ジンがサブライターの一人として参加、夏の劇場版『サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』の脚本も執筆しており後半は実質、虚淵とのダブルメイン脚本体制となった。
コラボ回担当の毛利亘宏以外はメインの虚淵およびサブの4人とも実写作品は初担当。
このためか、インタビューにおいて虚淵は実写特撮のノウハウが足りていなかった事を認める発言も多くしている。

結果的に様々なファン層を獲得し
放送終了後はW RETURNS以来となる、サブキャラクターを主人公としたVシネ『鎧武外伝』が製作され、バロン斬月ナックルデュークの四編が公開された。
2016年には講談社キャラクター文庫にて『小説 仮面ライダー鎧武』が発売。
2019年にはスピンオフ舞台作品『仮面ライダー斬月』が制作、戦極ドライバーが「ver.20th」として再販。
2020年には戦極ドライバーがCSM化、同様にロックシードも新たな形態込みで再度販売、更にとある2人を主軸にした外伝が制作、発表されるなど「電王」に匹敵する息の長い人気が続いている。



☆あらすじ


新興都市・沢芽市(ざわめし)。閉塞感に包まれたこの町で、若者たちはストリートダンスに夢中となり、競い合っていた。
葛葉紘汰もかつてはダンスチーム・チーム鎧武の一員だったが、姉のために引退してアルバイトしながら生活していた。

ある日、紘汰は友人からのメールで幼馴染の高司舞と共に不思議な森に迷い込む。そこで怪物に襲われるも、森で手に入れたベルトとロックシードで変身しこれを撃退する。

この戦いを期に大きな争いの運命が動き出す。


☆専門用語

ロックシード

ヘルヘイムの森になっている果実や木の実が変化した南京錠で、インベスを呼び出し操作する事が可能。
木の実などのナッツ類は低ランク、メロンやマンゴーなどの高級品は高ランクで値も張る。
ランクの高い錠前ほど強力なインベスを召喚する事が可能。

第2話ではシドの所有するタブレット端末の画面にロックシードが映っている。


インベス

本作の怪人。
ヘルヘイムの森に棲息する怪物。ロックシードで召喚して操る事ができる。
しかし中にはコントロールを離れ、人間を襲う個体も存在する。

沢芽市ではストリートダンスチームが陣地争いのためにインベス同士を争わせる「インベスゲーム」が流行している。


☆登場人物

チーム鎧武

沢芽市にて活動しているストリートダンスチームの一つ。
鎧武者の浮世絵を背面に施した青ジャケットが特徴。
現在のメンバーは8人(裕也に代わり紘汰が代理)。


葛葉 紘汰仮面ライダー鎧武(演:佐野岳)
本作の主人公。20歳。お人好しでお調子者だが正義感の強い優しい性格で、その面倒見のよさからチームの仲間から非常に頼られていた。
しかし「大人」になるために脱退。
バイトに明け暮れる生活を送っていたが、戦極ドライバーを手にした事から運命が大きく変わっていく。


高司 舞(演:志田友美)
本作のヒロイン。17歳。
チーム鎧武の現役メンバーで紘汰の幼馴染。一度チームを抜けた紘汰に複雑な感情を抱いている。
裕也がいなくなった後のチームを何とか引っ張っていこうと頑張るも、いつも鉱汰に助けられてばかりな現実に焦りを感じている。
強気で、なかなか弱みを見せたがらない性格。


呉島 光実/仮面ライダー龍玄(演:高杉真宙)
チーム鎧武の現役メンバー。ニックネームは『ミッチ』。16歳。
実はユグドラシルコーポレーションの御曹司だが、敷かれたレールの上を進むことに嫌気が差しており、チームメンバーにはそれらを秘密にしている。


チャッキー(演:香音)
リカ(演:美菜)
ラット(演:小澤廉)
チーム鎧武の現役メンバー。


角居 裕也(演:崎本大海)
チーム鎧武のリーダー。面倒見のいい先輩で、チームを抜けた紘汰にも親しく接する。
作中でシドから戦極ドライバーを購入した最初の人物だが、その直後ヘルヘイムの森にドライバーを残して行方不明になってしまう。
第1話に登場したビャッコインベスの正体。ヘルヘイムの果実を口にしたのが原因であった。
最終的に鎧武に変身した紘汰に倒された。皮肉にも紘汰は(経緯を知らなかったとはいえ)第1話の時点で人(しかも友人)を殺めていた。


チームバロン


沢芽市にて活動しているストリートダンスチームの一つ。チーム鎧武のライバル。
全員がカジュアルな赤い服と黒い上着を着用している。


駆紋 戒斗/仮面ライダーバロン(演:小林豊)
チームバロンの元リーダー。20歳。
幼い頃、ユグドラシルの再開発により強制的に住処を追われたため常に支配されないための「力」を渇望、それは奪い取るためにあると信じている弱肉強食主義。


ザック/仮面ライダーナックル(演:松田岳)
チームバロンの現リーダー。
喧嘩っ早くチームの勢力拡大の為ならば卑怯な手段も使うが、ダンスへの情熱は本物。


ペコ(演:百瀬朔)
チームバロンのメンバー。戒斗に心酔しており、彼とチームの栄光のためなら卑怯な手を使うこともある。


★チームレイドワイルド


沢芽市にて活動しているストリートダンスチームの一つ。
チーム鎧武・バロンにインベスゲームを挑むが、いずれも敗れている。
チームインヴィットとは協力関係にある。
後にチームバロンと同盟を組むが、初瀬が戦極ドライバーを得たことにより離反する。
ダンスはヲタ芸で、初瀬以外のメンバーはいかにもな容姿。


初瀬 亮二/仮面ライダー黒影(演:白又敦)
チームレイドワイルドのリーダー。
かなりの野心家で、一度はバロンの傘下に加わるのに抵抗した。
かませ犬その1にしてアーマードライダー最初の脱落者。


★チームインヴィット


沢芽市にて活動しているストリートダンスチームの一つ。
漁夫の利を狙うなど、狡猾な戦略を主とする。
チームレイドワイルドとは協力関係にある。
後にチームバロンと同盟を組むが、城乃内が戦極ドライバーを得たことにより離反する。
ダンスはパラパラで、メンバー全員眼鏡っ子。城之内以外のメンバーは全員女子。


城乃内 秀保/仮面ライダーグリドン(演:松田凌)
チームインヴィットのリーダー。策士だがかませ犬その2。


★ユグドラシルコーポレーション

沢芽市を統括する巨大企業。


呉島 貴虎/仮面ライダー斬月仮面ライダー斬月・真(演:久保田悠来)
ユグドラシルコーポレーション本社で、研究部門の要職に就いている男。26歳。
アーマードライダーをモルモットと見なす非情なリアリストだが、実の弟の光実にだけは優しい顔を見せる。
が、その将来への大きな期待が光実本人には嫌がられていることに気付いていない。

ちなみに役者の久保田氏は仮面ライダー出演は二回目。一回目は『THE NEXT』のパチンコやってた男
4年後にはジャークマター最強の暗殺者になり、オレンジの弟と敵対することに…。


シド/仮面ライダーシグルド(演:波岡一喜)
ロックシードのディーラー。非常に胡散臭い。
後にユグドラシルコーポレーションの一員としての正体を表し、新世代アーマードライダーの一人となった。
暗黒騎士デモンナイト』の人間体のモデルになった人物との説もあるが不明。インキンではない。イマジンとも契約してない。
アーマードライダー二人目の脱落者。


DJサガラ(演:ぐっさん山口智充)
沢芽市でラジオ番組を放送しているDJ。
インベスゲームを流行らせた張本人にして、鎧武らを「アーマードライダーズ」と命名した立役者。
普段は陽気なDJを演じているが、一方で裏では貴虎、シドらと結託しある計画を推し進めている。
ラジオ番組を放送しているのは、計画を隠ぺいする為である。
しかし、肝心の彼自身も、フルーツバーラーのオレンジからカチドキロックシードを生成したり、
その時に周囲の人間に気付かれずに紘汰にコンタクトを取ったり、謎の少女を「始まりの女」と呼び、知覚しているなどとても人間には見えない行動が見え隠れしてきている。
アーマードライダーに対して何か思惑があるようだが…。


戦極 凌馬/仮面ライダーデューク(演:青木玄徳)
戦極ドライバー及びゲネシスドライバーの開発者。
「プロフェッサー凌馬」と呼ばれることが多い。
かなりのマッドサイエンティストで、更なる力を求め、より強力なドライバーを開発しようと目論む。
ちなみに「花道オンステージ!」などの音声は彼が考案したもの。


湊 耀子/仮面ライダーマリカ(演:佃井皆美)
戦極の秘書であり、生身での格闘術に長けた美女。
彼女の中の人は変身後のスーツアクターも担当している。
また、過去にも特撮への出演が度々ある。


★その他


葛葉 晶(演:泉里香)
紘汰の姉。ユグドラシルコーポレーションで働くOL。
亡くなった両親に代わり、紘汰を育てた。
普段は優しく紘汰を見守るが、バイトを全部辞めてインベスゲームであぶく銭を稼ぎだした時は、
それが自己満足で本当の仕事ではないと厳しく指摘した作中屈指の常識人。
かつては『美少女戦士セーラームーン』のセーラー戦士だった。


阪東 清治郎(演:弓削智久)
フルーツパーラー「ドルーパーズ」のマスター。吾郎ちゃん三度。
かつては田舎町だった沢芽市から上京したが、ユグドラシルの再開発により帰郷、自分の店を構え現在に至る。


凰蓮・ピエール・アルフォンゾ/仮面ライダーブラーボ(演:吉田メタル)
洋菓子店『シャルモン』で働くガチムチオネエなパティシエ。元傭兵。
ちなみに演者は『仮面ライダーフォーゼ』の脚本家中島かずき氏が座付き作家な『劇団☆新感線』の一員で、先輩が『ウィザード』でファントム役を演じていた。


☆仮面ライダー


作品中での正式名称は『アーマードライダー』。
ロックシードと戦極ドライバーを用いて変身する。
鎧・武器ともに果物をモチーフとしている。


★戦極ドライバー

本作の仮面ライダーが変身に使用するベルト。
基本的なデザインは共通だが、バックルの左側のプレートと音声はドライバーごとに異なる。

一回も使用されていないベルトは左側のプレートに何も書かれていないが、
一度装着するとプレートに絵柄が付き、以降はその装着者でなければベルトが動かなくなる(「フォールディングバンド」が腰に巻きつかない)。
劇中の設定では左側の表示板は「ライダーインジケータ」という名称であり、玩具の商品展開上では「フェイスプレート」と呼称される。


ロックシードをバックルの「ドライブベイ」にセットし、右側に設置された小刀「カッティングブレード」でスライスする事でアーマードライダーへと変身する。
頭上からヘルヘイムの森の空間がチャックを開く様に現れ、セットしたロックシードの果物や木の実の意匠が入ったを召喚し装着する。

変身後に再びカッティングブレードを下ろすと『○○・スカッシュ!』、二度下ろすと『○○・オーレ!』、三度下ろすと『○○・スパーキング!』と音声が発し、必殺技を繰り出す。


変身待機音は法螺貝による和風・トランペットによるファンファーレの洋風・銅鑼と二胡による中華風・エレキギターによるロック風の音声がそれぞれ流れる。
また、カッティングブレードを倒す際も音声が4種類に分かれ、和風なら『ソイヤッ!』、洋風なら『カモンッ!』、中華風なら『ハイィー!』という音声、ロック風ならギター音が流れる。

ロックシードも基本的に音声が4種類に分かれているが、劇中では視聴者に分かりやすく見せるためか、
変身する際に使用するドライバーとロックシードの音声の種類を一致させている。

『(法螺貝)→ソイヤッ!→花道オンステージ!』や『(ファンファーレ)→カモンッ!→ナイト・オブ・スピアー!』等々。
種類を一致させない場合は『(法螺貝)→ソイヤッ!→ナイト・オブ・スピアー!』といった流れになる。


なお、変身する際に「ライドウェア」と呼ばれるライダーの素体を身体に纏うが、変身者によって頭部やボディの形状が異なる。
これはプロフェッサーの調整による各ドライバーの個性なのか、最初にセットしたロックシードで決定されるのかは不明。


★ゲネシスドライバー

紘汰ら初期のアーマードライダーのデータを利用して戦極凌馬が開発した新世代アーマードライダー用ベルト。
戦極ドライバーと異なり、左側には絵柄のプレートがない。

エナジーロックシードという新種のロックシードを中央の「ゲネシスコア」にセットし、
右側にあるグリップ「シーボルコンプレッサー」で絞ることで、シリンダー「コンセントレイトポッド」に溶液が溜まり変身する。
抽出されたエネルギーはシリンダーに保存され、ストロー状のパイプライン「バスキュラーダクト」によってアーマードライダーに供給される。

これにより鎧武ら初期型アーマードライダーを上回る力を装着者に与えるが、
戦極ドライバー装着時に比べ、装着者に対する負担は2倍に増しているとされる。

こちらの素体は「ゲネティックライドウェア」と呼称され、鎧は左右非対称の形状をしており、弓道着をイメージさせる。


なおゲネシスコアは着脱可能で、紘汰たちの各戦極ドライバーに接続させることができる。
この場合ライダーインジケータ(フェイスプレート)を外し、 そこにゲネシスコアを合体させる。

陣羽織に似た「ジンバーラング」と呼ばれる鎧を身に纏う変身形態は「ジンバーアームズ」と呼ばれ、現在4種類存在する。


☆アーマードライダー一覧


仮面ライダー鎧武
葛葉紘汰が変身するアーマードライダー。モチーフは「和」の鎧。下生地の色は紺。
基本的に一つのロックシードの能力を使いこなす他のライダーと比べ、複数のロックシードをよく使い分けて戦う。


仮面ライダーバロン
駆紋戒斗が変身するアーマードライダー。本作の2号ライダー。
モチーフは「洋」の鎧。下生地の色は


仮面ライダー龍玄
呉島光実が変身するアーマードライダー。
本作の3号ライダーポジだが初登場は4話と、メイン4人の中で一番遅い。モチーフは「中華」の鎧。
メインカラーは。下生地の色は
初登場回での初戦闘を豪快にカットされるという異例の屈辱を受けた。


仮面ライダー斬月
呉島貴虎がメロンロックシードで変身するアーマードライダー。
本作の4号ライダーだがストーリー開始時点で既に活動を開始しており、その実力は他の3人より一歩抜き出ている。
モチーフは鎧武と同じ「和」の鎧。メインカラーは。下生地の色は白。


仮面ライダーグリドン
城乃内秀保がドングリロックシードで変身するアーマードライダー。本作の5号ライダー。
モチーフは「古代」の鎧。メインカラー及び下生地の色は茶色


仮面ライダー黒影
初瀬亮二がマツボックリロックシードで変身するアーマードライダー。本作の6号ライダー。
モチーフは戦国時代の「足軽」。メインカラーは焦げ茶色。下生地の色は黒。


仮面ライダーブラーボ
凰蓮・ピエール・アルフォンゾがドリアンロックシードで変身するアーマードライダー。本作の7号ライダー。
鋭い突起の多い装甲と武器にもなるモヒカン状の兜が特徴。
モチーフは古代ローマの「剣闘士」。メインカラーは深緑。下生地の色は黄緑


○黒影トルーパー
ユグドラシル社の保安局員が量産型戦極ドライバーで変身する量産型アーマードライダー。
紘汰らの所持するドライバーのフォールディングバンドが黄色なのに対し、トルーパーのものはシルバーになっている。


仮面ライダー斬月・
呉島貴虎がメロンエナジーロックシードとゲネシスドライバーで変身する新世代アーマードライダー。
名前には斬月とあるが、変身システムが別物であるためフォームチェンジではなく完全に別個体である本作の8号ライダー。
メインカラーは斬月同様。下生地の色も斬月と同じく白。


仮面ライダーシグルド
シドがチェリーエナジーロックシードとゲネシスドライバーで変身する9人目のアーマードライダー。
名前は北欧神話の英雄・シグルドから由来。冷徹で正確な左利きのライダー。
メインカラーは。下生地の色は


仮面ライダーマリカ
湊耀子がピーチエナジーロックシードとゲネシスドライバーで変身する10人目のアーマードライダー。
名前はアラビア語で女王を意味する。
メインカラー及び下生地の色はピンク


仮面ライダーデューク
戦極凌馬がレモンエナジーロックシードとゲネシスドライバーで変身する11人目のアーマードライダー。
名前は男爵より上の位・公爵(デューク)から由来。
メインカラーは黄色。下生地の色はロイヤルブルー


仮面ライダーナックル
ザックがクルミロックシードと量産型戦極ドライバーで変身するアーマードライダー。本作の12号ライダー。
メインカラーは橙色。下生地の色は黒。






○仮面ライダー黒影・真
ペコがマツボックリエナジーロックシードとゲネシスドライバーを使って変身するアーマードライダー。
メインカラーは焦げ茶色。下生地の色は黒。
他の新世代ライダーとは異なり、ソニックアローではなく専用のアームズウェポン「影松・真」を用いる。
『サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』に登場する。


○仮面ライダーマルス
コウガネが金のリンゴロックシードと戦極ドライバーを使って変身するアーマードライダー。
メインカラーは金色。下生地の色は黒。
『サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』に登場する。


○仮面ライダー冠
ラピスが銀のリンゴロックシードと戦極ドライバーを使って変身するアーマードライダー。
メインカラーは水色。下生地の色は白。
『サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』に登場する。


○仮面ライダー邪武
コウガネが黒のリンゴロックシードと戦極ドライバーを使って変身するアーマードライダー。
最終回に登場する。


○仮面ライダーイドゥン
朱月藤果が禁断のリンゴロックシードと戦極ドライバーを使って変身するアーマードライダー。
『鎧武/ガイム外伝』の「斬月」編に登場する。


○仮面ライダータイラント
アルフレッドがドラゴンフルーツエナジーロックシードとゲネシスドライバーを使って変身するアーマードライダー。
『鎧武/ガイム外伝』の「バロン」編に登場する。


○仮面ライダーセイヴァー
狗道供界がザクロロックシードとブラッドオレンジロックシード、およびゲネシスコア付き戦極ドライバーを使って変身するアーマードライダー。
『鎧武/ガイム外伝』の「デューク」編に登場する。


○仮面ライダーブラックバロン
シュラがバナナロックシードと戦極ドライバーを使って変身する黒いバロン。
『鎧武/ガイム外伝』の「ナックル」編に登場する。


○仮面ライダーシルフィー
未知のロックシードで変身する謎のアーマードライダー。
『鎧武/ガイム外伝』の「グリドンVSブラーボ」編に登場する。


☆音楽について


ディケイド以降、BGM制作は鳴瀬シュウヘイ(ディケイド、W、フォーゼ)と中川幸太郎(ディケイド、W、オーズ、ウィザード)が担当していたが、
今回は魔法戦隊マジレンジャー海賊戦隊ゴーカイジャー宇宙刑事ギャバン THE MOVIEを手掛けた山下康介が担当する事になった。
ハカというニュージーランドの民族舞踊をモチーフとしている。
なお、山下氏は中川氏と共同で「スーパーヒーロー大戦」シリーズのBGMを作曲しており、今回の起用もその縁だと思われる。


★主題歌


  • オープニング
JUST LIVE MORE
歌:鎧武乃風


  • 挿入歌
E-X-A(Exciting × Attitude)
歌:仮面ライダーGIRLS

Never Surrender
歌:チームバロン(小林豊、松田岳、百瀬朔)

時の華
歌:仮面ライダーGIRLS

Raise Up Your Frag
歌:葛葉紘汰(佐野岳)

乱舞Escalation
歌:葛葉紘汰(佐野岳)&駆紋戒斗(小林豊)


☆劇場版


毎年恒例の鎧武初の劇場デビュー作となる。
前作である仮面ライダーウィザードとのクロスオーバーとなるが、そこに歴代平成ライダーシリーズも戦国時代的要素と組み合わせた形で加わる。

鎧武がメインとする仮面ライダー及びスーパー戦隊シリーズのオールスター作品の春映画。
鎧武勢の登場キャラは『仮面ライダーディケイド』や『仮面ライダーW』と言った作品の主役達と深く関わっていく。

毎年恒例の夏映画。
同時期に2014 FIFAワールドカップが行われることもあって、Jリーグコラボといった要素が押し出されている。
前作のウィザードと同様、本編とリンクしているが舞台はパラレルワールドの作品となっている。
本編第37話では本作と連動する番外編が放送された他、最終回も本作の後日談的内容が含まれている。

次回作仮面ライダードライブの冬映画で、今度は次回作に対する前作としてドライブとクロスオーバーする。
本編最終回後の新たな脅威に立ち向かう鎧武の人物が描かれ、後にドライブパートと合流する。
本映画がMOVIE大戦最後の3部構成の作品となった(次回以降は形式変更)。


☆Vシネマ


鎧武外伝第1弾。
新たに描かれる斬月とバロンの本編の合間に起きた出来事を描いた外伝作品。
時系列的には本編の20話前後となる。

鎧武外伝第2弾。
デュークは本編合間の話と同時に本編以前の過去話が描かれ、ナックルは本編最終回及びフルスロットルより後の時系列を舞台としている。


☆他映像展開


  • 「仮面ライダー鎧武」おもしろ変身特集!
Youtubeで配信された特集動画。
鎧武のライダー達の序盤における変身を紹介している。

  • 4分でわかる「仮面ライダー鎧武」
同様にYoutubeで配信された動画。
第1~5話までを紹介したその1と第6~11話までを紹介したその2が存在。

  • てれびくん超バトルDVD 仮面ライダー鎧武 フレッシュオレンジアームズ誕生! ~君もつかめ!フレッシュの力~
毎年恒例のてれびくん超バトルDVDシリーズの鎧武編。
本編で見られなかった様々なライダーとアームズの組み合わせが映像で見れるなかなか豪華な作品となっている。

鎧武外伝第3弾。
「デューク/ナックル」から実に5年もの歳月を経て、東映特撮ファンクラブで全2話で配信。
「本編から数年後」を時系列としているが、より具体的には後述する「舞台 仮面ライダー斬月 -鎧武外伝-」より後の話。


☆書籍展開


星海社の「仮面ライダー鎧武ザ・ガイド」にて掲載された公式スピンオフストーリー。
高校時代の駆紋戒斗を描いた外伝であり、本編では分からなかった戒斗の新たな一面が見れる。
ただし、後のVシネマ内での描写と矛盾が生じており、同じライダー小説作品である『Nのはじまり/血と夢』と同様に完全なパラレル作品となった。

講談社キャラクター文庫として刊行され、著者は砂阿久雁と鋼屋ジンの2名(シリーズ構成の虚淵玄は監修)。
鎧武外伝ナックルより後の時系列が描かれ、鎧武関連作品ほぼ全ての要素を何らかの形で披露している集大成作品となっている。

  • 小説 仮面ライダー鎧武外伝 ~仮面ライダー斬月~
同じく講談社キャラクター文庫の小説で、後述の舞台のノベライズ。著者は舞台の方の脚本も務めた毛利亘宏で、鋼屋ジンが監修を担当。
舞台では描かれなかったエピソードもふんだんに盛り込まれれており、舞台の補完的作品としての一面も持っている。


☆玩具展開


バンダイの公式おもちゃサイト『ボーイズトイパーク』も参照。

DX玩具はベルト関係とロックシード、そしてアームズウェポンが発売されている。
鎧武関連の玩具を買うと「斬月フェイスプレート」がもらえるキャンペーンが実施された。

また、『プレミアムバンダイ』限定商品としてDXロックシードとフェイスプレートが受注販売されている。
「ブラーボ&グリドンセット」と「ナックル&黒影セット」が告知され、両商品購入特典として「シドロックシード」が付属する。


アームズチェンジシリーズ』やソフビも展開されている。
ACシリーズの頭部のギミックは実際のマスクと同じものである。

S.H.Figuarts』は2014年5月頃から展開。
初回特典の台座や屏風が存在する。


データカードダスの『仮面ライダーバトル ガンバライジング』でもアーマードライダーが続々と参戦。
テレビでは披露されないライダーとアームズの組み合わせも見ることもできる。


☆舞台

  • 仮面ライダー斬月 -鎧武外伝-
2019年3月に上演された舞台で、本編終了後の斬月の戦いを描いた外伝。





☆余談


  • ウィザード特別編に先出しで登場した際は鎧武の変身シーンは披露されなかった。
番組告知CMにおいても映されたのは頭にオレンジが被さるところまでで、変身完了のシーンは伏せられていた。


そして本放送の週ではライダー4人と舞がダンスを披露した。


  • 放送開始の週にはスーパーヒーロータイムのタイトルコールをスーパーヒーロー「鎧武」と言ったためレッドに突っ込まれた。
ちなみに次の週ではレッドがスーパーヒーロー「ダイゴ」と言っていた。


  • 1話の最後に流れた「ヒーロー早口選手権」では、紘汰がキョウリュウジャー6人とライダー5人の名前を見事に答えた。
「っしゃあ!」
  • 一方、次の週ではダイゴが挑んだが…
「あああ、ブーレイブだぜぇ!」


  • セブンイレブンのスタンプラリーのCMでは、鎧武オレンジアームズと『アイカツ!』の星宮いちごが共演。バンダイ繋がりだろうか。
イチゴアームズといちごちゃんは関係ない。念のため。




  • 2020年の4月には「外出自粛生活を送る子どもたちを励まそう」と仮面ライダー電王桜井侑斗を演じる中村優一氏がヒーロー関係者に呼びかけ、かつてのヒーロー役や中には敵役や番組公式も様々な形でメッセージを出したのだが、

その中でも鎧武関係者は気合が入っており、かつての出演者が総勢12名も参加するリレーメッセージムービーを作って主人公葛葉紘汰を演じる佐野岳氏のSNSアカウントから公開。
主要メンバーに加えてザック城乃内初瀬といったサブライダーの演者も参加しているほか、
ロックシードを間違える戒斗呉島主任、衣装もメイクもバッチリな吉田メタル氏、きれいなシドといった小ネタも。
番組開始から6年が過ぎても連絡がとれるつながりや、当時若年だったキャストの成長した姿が見られる意味でも鎧武ファンには一見の価値ある映像となっている。



――これは「力」を巡る、彼らの成長と葛藤の物語。


「力」を手に己の信じる正義へ――


(『仮面ライダー鎧武ザ・ガイド』より)




■画像出典 「仮面ライダー鎧武」番組サイトより




仮面ライダー鎧武!

その変身の全ては追記・修正にて明らかに!

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最終更新:2024年04月12日 18:39
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