ティエレンのバリエーション

登録日:2012/05/21 (月) 22:26:30
更新日:2024/01/07 Sun 13:08:05
所要時間:約 5 分で読めます




本項では、ティエレンのバリエーションについて紹介する。
なお、以下の機体は各項目を参照。



■宇宙型

型式番号:MSJ-06Ⅱ-E
頭頂高:18.2m
本体重量:127.5t
※左:人革連、右:カタロン

宇宙仕様のティエレン。機体色は
各所には機動性を確保すべく推進用と姿勢制御用のバーニアが追加されている。
脚にはタンクを積んでいて、中には推進剤となる水が入っている。また、このタンクはシールド代わりにもなる。 
そこ!チ○コって言うな!
武装は地上型と同じだが、200mm×25口径長滑腔砲の砲身左右にはカーボンブレイド兼用の放熱板が追加された。
コクピットも基本的に地上型と変わらないが、中は真空状態なので空気はなく、パイロットスーツに直接空気を送るシステムになっている。

ティエレンの最大の弱点であり、他の陣営にとっては大きなアドバンテージである機動力の差が宇宙空間では大幅に縮まるので、
他陣営にとっては、ガンダムが登場するまでは最大の脅威に近いMSだった。


宇宙での人革連の主力。
ティエレンの中では劇中で初めて登場した型である。
ガンダム鹵獲作戦ではセルゲイの戦術と物量で圧倒した。

2ndシーズンではカタロンカラーの機体も登場している。



■宇宙指揮官型

型式番号:MSJ-06Ⅱ-ET
頭頂高:18.3m
本体重量:131.6t

宇宙型の指揮官仕様。
通信機能の強化が行われ、頭の形が変化。肩にはスラスターやセンサーを内蔵したシールドを付加している。

ガンダム鹵獲作戦でセルゲイ・スミルノフが乗り込んだ。



■長距離射撃型

型式番号:MSJ-06Ⅱ-LC
頭頂高:20.2m
本体重量:142.0t

地上型の頭部の上から300mm×50口径長滑腔砲を被せるように装備し、砲撃性能を向上させた機体。機体色は地上型と同じく
センサーは胸に設置され、コクピットは操縦士と砲手の役割分担のため複座仕様となっている。
右脚にも左脚のものと同型のシールドを追加し、腰のアンカーで砲撃の際の反動を殺している。
最大射程は40km、水平有効射程は20km。
射撃用のプログラムは似た位置に大型砲を装備していたファントンのものを流用している。
砲撃中はほとんど動けないので、常に護衛をつけておく必要がある。

セイロン島では自慢の長滑腔砲ですらガンダムに傷一つつけられずまるで歯が立たなかった。
これは徹甲弾ではなく榴弾を使用していたという点と、しっかりGNシールドを構えた上で全身を使って衝撃を受け流されたためだが、この砲を軽々防げるシールドを持つ脅威の存在の登場という一つの節目となった瞬間でもある。
が、タクラマカン砂漠では射程と物量にものを言わせた集中砲火でガンダムを苦しめた。




■対空型

型式番号:MSJ-06Ⅱ-AC

通称「ツーウェイ」。外伝に登場。
ユニオンやAEUの飛行型MS対策として造られた対空特化機体で、全身にハリネズミ(ツーウェイ)のごとく多数の火器をてんこ盛りしている。

主に基地や軌道エレベータの防衛用に配備されている。
とある軍事演習で軌道エレベータがテロリストのヘリオンらしき機体に襲われたが、即座にこの機体が出撃して全滅させている。その様子を見ていた国連のデボラ・ガリエナからは「自演乙」(意訳)と言われてしまった。



■高機動型

型式番号:MSJ-06Ⅱ-C
頭頂高:18.3m
本体重量:101.1t

戦域へ速やかに到着させるべく機動性を高めた機体。本体の色は茶色
腰には全部で12基ものジェットエンジンを積んだ翼を追加し、脚にもジェットエンジンを内蔵している。また、本体は軽量化が図られた。
元々は「飛行型」として開発が進められていたが、せいぜい低空飛行くらいが精一杯な上に空中での機動性が思った程高くなかったのでこうなった。
滑空状態では900km/h、ホバリング状態では300km/hで移動可能。質量も相俟って割と驚異的な接近能力となる。
宇宙世紀ガンダムシリーズでいうところのグフ飛行試験型と同じポジションの機体。

セイロン島の戦闘でセルゲイが乗り、エクシアにアイアンクローをくらわせるが、GNビームサーベルで斬られて中破した。



■高機動B型

型式番号:MSJ-06Ⅱ-C/B

高機動型を改装。
単独飛行の付加というコンセプトを完全に捨て、脚の強化型ジェットエンジンによるホバーシステムを採用している。そのため、腰の翼もオミットされた。上半身は地上型と同じ外観。こちらはドムのポジション。
砂漠での運用のために関節には防塵処理が施されている。
滑腔砲は砲身延長タイプを装備する場合もあり、そちらは同軸機関砲の代わりにカーボンブレイドを装着している仕様。

タクラマカン砂漠でキュリオス鹵獲に出撃し、一時は成功するが、移送中にスローネツヴァイの攻撃を受けて全滅した。
2ndシーズンでも登場し、アレルヤが収監されていた施設の警備などに当たっていた。

ちなみに本来はタクラマカン砂漠でも高機動型が登場する予定だったが、デザイナーの寺岡氏が「アニメーターが大変だから*1」と頼まれていないにもかかわらず本機を描いてきて水島監督に提出したことでこちらに変更されたらしい。



■高機動B指揮官型

型式番号:MSJ-06Ⅱ-C/BT

高機動B型の指揮官機。
宇宙指揮官型の上半身と高機動B型の下半身を組み合わせたような外見をしている。もちろん関節には防塵処理が施してある。

タクラマカン砂漠にてセルゲイが搭乗。キュリオス鹵獲の指揮を執ったが、スローネツヴァイの攻撃で中破した。



■軌道エレベーター守備型

型式番号:MSJ-06Ⅱ-ED

軌道エレベーター「天柱」に配備されているタイプ。通称「ジィージュー」。こちらも外伝で登場。
下半身には滑車が付いていて、エレベーターの表面にあるカーボンレールに沿って上下に移動する。
このレールは送電も行っているため、エレベーターからほぼ無制限に電力を送ってもらえる。おかげで高出力かつ高性能のリニアカノンを使えるようになった。
さらに射撃の際の安定性も高く、結果として他国の飛行型MS以上にエレベーターの防衛に向いた機体となった。
滑車をタイヤに換装すれば地上でも運用でき、エレベーターの下にある「極市」という都市内でなら電力供給用のプラグもあるのでパワー切れの心配もない。

地球連邦成立後は連邦軍所属となっている。
プロパガンダのために本機とエイミー・ジンバリストの乗るアドヴァンスドGN-Xとの模擬戦が行われ、エイミーに勝利した。


■ティエレン宇宙型 疑似太陽炉搭載仕様

機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-の小説版でのみ存在が確認できる機体。
「擬似太陽炉を載せたティエレン宇宙型」という記述があるのみで詳細は不明。ELSとの最終決戦において、他のMSと共に防衛線に展開していた。
そのような実験機を引っ張り出してきたか、ELSが到達するまでの間に急いで改修したのかもしれない。


ガンプラ

HGで宇宙型と宇宙指揮官型が発売。
ティエレン地上型から金型流用されているので、作り勝手は殆ど同じ。

高機動型は00放映当時の技術では各部の防塵処理が表現出来ないからか、人気があるにもかかわらず一切発売されていない。一応、宇宙用指揮官機の上半身とタオツーの下半身を組み合わせると高機動B型をそれっぽく再現できる。


■ゲームでの活躍

スパロボシリーズでは宇宙型、宇宙指揮官型、長距離射撃型、高機動B型が『第2次Z』で登場している。

宇宙型は一般機、指揮官機両方とも『破界編』でしか登場せず、出番が少ない。

長距離射撃型は滑腔砲がガンダムデュナメスのライフルよりも射程が1長く、こちらの射程距離外から攻撃してくることがあるため、ザコとしては少し厄介。
だが射程1の範囲がある武器がないため、隣接すれば安全に倒せる。
他に長射程武器を持つ敵機体が少ないからか、原作とは違いWLF(本作のテロ組織)等でも運用されていて出番が多い。『再世編』でも既に旧式となっていながら、アロウズや旧人革連の中華連邦で運用されている。

高機動B型は、『破界編』では中盤までセルゲイが乗るボスとして出現。ただし、見た目が一般機なのに名称が指揮官型になっているという設定ミスがある。
『再世編』でも登場しているが、名称と外見が合っていない点は変わっていない。
ティエレンのバリエーションの中で唯一『DD』でも登場している。




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  • データコレクションに書いてた地上指揮官型ってまだデザイン出てないよね -- 名無しさん (2016-06-20 17:25:26)
  • 長距離射撃型の顔がかわいい -- 名無しさん (2017-01-11 17:37:01)
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最終更新:2024年01月07日 13:08

*1 寺岡氏は以前はアニメーターであった