惑星アトリーム

登録日:2011/12/07 (水) 17:06:45
更新日:2023/11/19 Sun 16:20:30
所要時間:約 3 分で読めます





惑星アトリームとは、スーパーロボット大戦Kに名前のみ登場した架空の惑星。
主人公であるミスト・レックスの故郷である。


そのルーツは、2000年前に存在した惑星クルスにまで遡る。


(……いや、ここでやめておこう、唐突なクルス人の設定でみんなを混乱させたくない)





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極めて科学が発達していた惑星クルスでは2つの陣営に分かれての内乱が勃発していた。
そしてどちらの陣営も機動兵器の動力に、パイロットの感情をエネルギーに変換する機関をそれぞれ開発して搭載していた。
それが愛情を変換する"クリスタル・ハート"と、悪意を変換する"クリシュナ・ハート"である。

しかしクリシュナ・ハート陣営の最新鋭機が突如として暴走、
周辺宙域の生物の精神を破壊して悪意のみを吸収することで力を増大させていく化け物と化してしまう。
両陣営は力を合わせ、惑星クルスの爆発と引き換えに化け物を滅ぼした。

その後彼らは2つの陣営に別れて移民を開始し、一つは惑星べザードに、そして一つは惑星アトリームへと流れつき移民を果たした。


惑星アトリームは、クリスタル・ハートを元に繁栄を謳歌していたが、
余計な混乱を避けるためにかつて戦争があった事などは上層部の人間により極秘とされていた。民間には伝説として伝わっていたようである。
人々が一つとなり平和を愛していたが、敵性異星人による侵略や巨大生物に対抗するためのとてつもなく強大な防衛組織*1を作っていた模様。
それもクリスタル・ハートを元に高水準の技術があったためか、地球の防衛組織より遥かに強大だったようである。

また、全ての国の人々が平和を愛していたが移民時の混乱による暴徒発生や、些細ないじめ、差別程度はあったらしい。

しかし、化け物の生き残りであるイディクスが襲来。
アトリーム人は一丸になって戦うが、イディクスの強大な力の前に1ヶ月で滅亡してしまう。

なおこの時、先祖であるクルス人に宿り子孫であるアトリーム人に受け継がれた化け物の欠片が活性化したことによって、
悪意が増幅された民間人は暴徒化し、軍人までもが錯乱して同士討ちが多発したのもアトリーム防衛隊の敗北の一因であると言われている。


住人であったミストは惑星べザードで過ごした後、物語の舞台である地球へと流れつく……。





以上がおおまかな惑星アトリームの設定だがゲーム内では、
ミストによる「アトリームは平和な星だったけど地球のものとは比較にならない程強大な防衛組織が存在していた」や、
「暴徒鎮圧には慣れている」などの発言から断片的にしか語られていない。

クルス人も、ラスボスであるル=コボルの口により最後に突然名前が語られているだけである。

これにより、アトリームは圧政国家であると多くの人々が認識してしまったり、
クルス人の設定もただただプレイヤーに見覚えも無い単語による混乱を招くだけになってしまった。
というよりもミストの発言と明らかになった真実を100%鵜呑みにしても、洗脳国家に見える。


確かにこの世には、エヴァンゲリオンなど重要な設定や核心を隠しつつも名作と呼ばれる作品、その設定により物語がより深味を増したものはたくさんある。
しかし、このアトリーム関連の敢えて隠された設定は、それらを模倣したにしてもただプレイヤーに誤解や不快感を与えるだけだったものである事は否定できない。

ライターの小峯氏は、この作品技法を使うならばもっともっと配慮すべきであった。
敢えて隠してある設定が物語に深味を与えてくれるには、土台としてしっかりしたキャラクターやストーリー展開がある事が不可欠なのだから。





ミスト「アトリームにだって追記・修正がありましたよ……。
地球のアニオタWikiとは比較にならないほどの巨大な追記・修正がね……」

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最終更新:2023年11月19日 16:20

*1 スーパーロボットや超常的な団体などが跳梁跋扈する地球と比べものにならないほど