広川武美

登録日 :2013/9/18(日) 14:38:03
更新日 : 2014/12/07 Sun 10:04:08
所要時間 :約 12 分で読めます



「やーい怒られてやんの。けらけらけら。」

広川武美とは野球バラエティゲーム『パワプロクンポケット9』に登場する彼女候補である。
風来坊という名のホームレスである主人公に助けられたカンタ君の母親である神田奈津姫と同年代であり、外見年齢は20代後半と推測される。
しかし童顔巨乳。カンタからおばちゃんと呼ばれると怒る。
流れ者の主人公に対して当初から友好的な人物であり、無職のダメ人間としてみなす一方で彼女の経営している薬屋へ通いつめた後に河川敷へ行けば「カブトムシの臭いがする」主人公を風呂にぶちこみ、早い内から同居する事が出来る。
その後も「ご飯は自分で見つける事」という約束だったにもかかわらず、ご飯を作ってあげるイベントがあったり、遊園地へ遊びに行く際に無一文の主人公を連れてお金を払ってくれる(しかも好感度の上昇率が高い)

同居は河川敷へ行く事、そして 彼女が休日(日曜日・休日)に奈津姫のカレー屋を手伝いに行く時に、あえてデートをする事 を意識すれば超特殊能力を入手するまで楽。
デメリットはデートで得られる特殊能力が殆ど無い事、(主人公のヒモっぷりが浮き彫りになるせいか)ハンサムが少し下がりやすい事くらい。
体力及びやる気の回復がしやすく、早ければ4月末~5月の時点で同居状態になって主人公が木の実や変色パンを食べようとするマイナスイベントが無くなるなど付き合いやすい彼女キャラである。
また同級生 だったらしい 奈津姫のルートでも関わる他、温水ちよのルートを少し勧めた時に薬屋へ行くと交流があるイベントもあったり、山下貴子から「武美さん」と声をかけられる事があるなど、他の面々との交流が多いのも特徴。

根はロマンチストで、ホテルの待合室が好きでハッピーエンドが大嫌いと、どこかのプロペラ団の工作員を思い出す性格をしている。
子供っぽいが達観してる、ドライに見せかけて優しい、享楽的だが寂しがり屋など相反した性格がある。

裏で商店街が敵対しているスーパーでこっそり買い物するなどドライな所もあるものの、ビクトリーズには男のロマンを感じるのか権田や木原との交流もあり、ちゃんとビクトリーズを応援しているのも事実である。

しかし武美がカレー屋を手伝って居ない中で家でゴロゴロしていると、主人公は彼女の秘密を知る事になる。

以下ネタバレ





実は薬屋というのはほぼ副業であり、ネットを通した株で儲けていた。
それだけならともかく、更に休日で過ごすとお風呂中の停電で彼女の下着姿が見られる。

そして胸に空いているパネルを主人公に見られ、「サイボーグ」である事が判明する。


武美は大神グループで作られたアンドロイドであり、第二世代サイボーグ「モバイルレディ」であった。
携帯電話と同じく通信に割り込んだり敵地での工作が主だった模様。
しかし新型に移行出来ない事から欠陥品として扱われ、最終的に耐久実験の捨て駒とされてしまう。
いつか死んでしまうと思ったのか、パワプロクンポケット8に登場するサイボーグ同盟と共に逃亡。
石中学が潜入しているホッパーズの事も気にかけているなど仲間意識はあるようだが、復讐する気もないため袂を分かつ。

記憶を操作できる仲間のサイボーグに「奈津姫の同級生で薬屋の広川武美」という記憶を植え付けてもらった。
恐らく森友子ではないかと言われており、この事から二次創作イラストでは森友子と絡む事がそれなりにある。

ただ彼女がブギウギ商店街の一員だったのも事実である。
奈津姫ルートでは、彼女が生活するためにジャジメントと内通していた事を知りながら武美は庇っていた事。
主人公もむしろ「武美が必死になって庇う人物」は一人しか居ないと考え、奈津姫である事を悟る。
少なくとも武美が奈津姫の事を友達だと思っていたことの証明だろう。

またこの際に「誰もがアンタみたいに強いわけじゃない。…ずっと正しくなんて生きられない人の方が多いんだ」とぼやく武美に、主人公が「わかってる」とだけ返すやり取りはパワポケ9でも印象深い。
特に主人公がパワポケ7の彼であったと仮定すると余計に重たい。

そして感情の昂ぶりで泣けない。これはパワポケ13の化け物アンドロイド・雨崎千羽矢も似たシチュエーションで語っている。
ちなみにパワポケ9時点で9歳だが、この年齢は実はパワポケ13の主人公らと同世代。千羽矢は一つ下なので武美は千羽矢の一つ年上である可能性が高い。
また千羽矢もけらけら笑わないものの「やーい怒られてやんの」と13主を煽るイベントがあり、武美との類似性が感じられる。
また生まれたのはパワポケ5の時期であり、ちょうどプロペラ団が壊滅して大神パパにその技術が引き継がれた後である。

四路智美の遺伝子も使われているらしく、金銭的にやり手なのはそのスキルがいかんせんなく発揮されているだろう。
子供っぽい性格からは考えにくいが、智美とはかなり似ている所もある。
また同様にパワポケ8の白瀬も智美の遺伝子が使われている。

主人公に対して初期から好意的だったのは彼が「自覚のないアンドロイド(雨崎千羽矢や上守阪奈など)」だと予想していたため。
しかしアンドロイドではなかった事が分かっても、出自が違うだけの同類かもしれないと言われても、「あたしたちがなりたかった本物」だと思って惹かれて行った事を告白する。

その後も殆ど変わらない交際が続き、河川敷でデート中に水着の話をして「スケベ!」と恥ずかしがったり、ゲームを脳につないでイメージトレーニングをするというパワポケ12に近い特訓をするなど、しあわせな生活を送っていた。
わ~いわ~い。風来坊さんと一緒に居て楽しいな~♪ しあわせ!
本当にデート中に「しあわせ!」とか言い出す。サイボーグと判明する以前でも言い出す。
このヒモ男、パワポケ7のレッドとは大違いである。


しかし終盤、武美は大神グループによって「寿命タイマー」という自爆装置が組み込まれている事が判明する。
猶予は来年の1月1日、武美は何度か大神グループにハッキングしていたが一人のポンコツアンドロイドがやっても出来ないと諦めていた。
だが主人公を連れて行けばなんとかなるのではないかと考え、オオガミ研究所へハッキングを挑む。
この際、神前町に追手が来ないように離れた場所でハッキングしている配慮が泣ける。

当初は主人公を連れても役に立たないと思い込んでいたが、実際は武美らアンドロイドには反逆を防ぐために大神の重役の顔を覚えられないトラップが仕込まれており、主人公を連れて行ったことで防壁を突破出来る。
しかし主人公の選択肢に応じてバッドとグッドの成否が変わる。そして1度しか挑戦出来ない。
なお、どちらでも超特殊能力はもらえる。


【バッド】
別れ際、結局寿命タイマーを解除出来ず、最後の別れを告げに来る。
笑顔で別れようとしたが、主人公に好きだった事を告白され、感情が昂ぶる。
しかしアンドロイドの彼女は感情の昂ぶりでは泣けなかった。

「くやしいなぁ、くやしいなぁ。泣けないなんて………くやしいよぉ。」

そして主人公は振り返らず、後ろで爆音が鳴り響くのを聞いて去って行った。
なおこの時に「重い球」などの特殊能力が手に入るため、バッドの方が強い選手を作れるのもくやしいなぁ。

このように交際しやすい割にはバッドになりやすい彼女キャラとして、ある意味パワポケの代名詞として呼ばれていた時期もある。

【グッド】
確率は60%ほどだがノーリスクで救える選択肢、100%救えるが追手に攻撃されけがを負って能力値が下がる2つの選択肢がある。
運に賭けるか、それとも身を挺して守るか。
どちらにしても生存が確定した場合、主人公の旅路に付いていく。

ふたつの道があって意見が分かれる時があるかもしれない。
それでも別の正義があるという事が主人公の救いになる。
そして主人公と武美にはしあわせな日々が待っている事が示唆されている。



【パワポケ10裏】
さすらいの修理屋さん「タケミ」として登場。
最初の探索前から仲間になる、修理イベントがある、スパナ投げで敵の動きを封じてくれる、援護射撃もしてくれるなど頼れる仲間として登場。
性格はパワポケ9に近く、レッドドラゴンのソムシーとのイベントで主人公に「スケベ!」と怒るイベントがあったり、サトミに「さん付けはやだ」とぶーたれるイベントがある。

どの勢力でも仲間になるが、彼女の素性を知るにはブラックタイガーに所属する必要がある。
実はブラックタイガーが崇めている「エンジェル様」その人であるが、暴走して暴力宗教団体と化したチバヤシの方針に同意出来ず去って行ったことが判明する。
エンディングのアルバムでは一修理屋として主人公との旅についていく。

この「当初は理想で戦っていたが、次第に部下の暴走に巻き込まれて止まれなくなってしまう」という点はパワポケ7のレッドに似ていると言えなくもない。
レッドとの違いは彼は7主達に止めてもらうまで突っ走るしかなかったが、タケミは自分から逃げた事である。

そして触手のようなもので子供を守ったり、強酸の胃酸で鋼鉄を溶かすなど人間離れした姿がある。
本作のタケミは遺跡で見つけられた「天使型モンスター」であった。チバヤシが崇拝していた奇跡もその能力故だろう。
しかし主人公はそんな事は気にしなかったのだった。

本作の隠しボス「天使」は、タケミの事を知っていたようである。
天使が千羽矢の細胞を使ったハームレスである事が14で明らかになったが、タケミと千羽矢・ハームレスの関連性は不明。


【13裏】
クインシティの船大工エンゼルとして登場。9や10裏とは違い純粋な人間としての登場。
今回も仲間に出来るのは早いチョロイン。
カリムーの次に仲間を全員生存させた上で仲間を増やして世界一周を遂げたレッド・ボイラーの子孫。
それ故に当初はカリムーの宝を探す主人公に怪訝的だったが
レッド・ボイラーがカリムーの名誉のために損な役回りを請け負ってた事を語るが、カリムーの手記を孤児院に寄付するために売った事を語る。
しかし手記を手放しただけでは清算にならないと主人公に言いくるめられて参加。「よし、落ちたな(ゲス顔)」

船大工は海戦ではリジェネ状態になるためほぼ必須。
しかし装備できる武器が残弾1で2ターンごとにリロードが必要な全体武器・散弾獣だけなため、雑魚には強いがボスにはパワー不足。
後ろに下げて応援要員にするか、あるいは「スラッグショット(ノコギリ乱舞)」「制圧射撃(スパナ乱舞)」を持った散弾を粘るか。
特殊技の「ノコギリ乱舞」「スパナ乱舞」はリロード不要・複数ヒットで強力であり十分なダメージソースになる。極悪天使とか言った奴前へ出ろ。

性格は9の武美や10裏のタケミよりも積極的。
「~なのだよ」という口調を良く使う。
主人公に恋愛感情を抱いて行ったらしく、序盤のイベントを進めると頑張って防音室を船に取り付け序盤では強力な装甲+90が手に入る。
また恋愛小説風な手記を描くようになり、自分と主人公をモデルにした恋愛譚を描いている。

最終ミッション「カリムーの宝」に連れて行くと、ダイガザラ島で何故カリムーが宝を持っていかなかったのか察する。
その宝とは精密な地球儀であり、それを持って行けばロマンがなくなると考えたからである。
またレッド・ボイラーが遺跡の管理人の女性を「天使」と呼び、彼女を仲間にして連れて行った事がある。



更に余談。

裏では顕著だが、ブラックタイガーとタケミの関係がブルー達とレッドのそれに近かったり、エンゼルの先祖が「 レッド ・ボイラー」である事から、パワポケ7のレッドとの関連性が大きい。
またパワポケ14で再登場したレッドのプロフィール とてもしあわせな生活を送っていたらしい という記述。
そしてレッドの正体はどう見てもお前9主だろと言わんばかりの台詞から、レッドがしあわせな生活を送っていた相手は武美なのではないかという説もある。

ただ「らしい」というか過去系、同じ9ヒロインの野崎維織が「何かを見つけて旅立った」という記述、そしてアンドロイドの設定から死亡した可能性もある。

しかし白瀬や千羽矢の件でアンドロイドの寿命が短いのは「テロメアを短くする事で運動神経が上がった」と桧垣や坂田博士が語っているが、
武美は野球選手としてのステータスは実はポンコツであり、それは攻略本やおためし選手からも明らか。小学生のカンタ以下である。
そのため運動神経を短くするためのテロメア短縮は行われていない可能性も、否定出来ない。

そもそも14レッドは、なんだかんだでブラックとピンク、14主を助けに行ったり、かつての自分のように「止まれなくなった」ジオットのブルー姿と殴り合って止めるという、意外と7レッドに近い所もあるのでなんとも。
武美が生きている可能性もある。武美グッドの記述はまさに黒野博士が語っていた「別の正義、あるいは慈悲・寛容」なのかもしれない。

むしろ9主=レッドとして考えてみると、レッドの黒歴史を笑顔でグサグサ引きずり出した上で、その上で惚れてくる姿にロマンがあるのかもしれない。
かつて間違ったしあわせを押し付けようとしていた彼は、一人のアンドロイドを「しあわせ!」にして本物のヒーローになったのだ。
そういうのもロマンがある。いい言葉だ。

なおヒーローの年齢を12でのピンクの計算法(パワポケ7の1年目に誕生)で当てはめると、武美はレッドより年上である。



修正は武美がパワポケ14でもどこかで生きてて9主と旅していると信じている人がしてあげてください。

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