イヴァ・グーンド(GANTZ)

登録日:2013/09/16 Mon 23:38:24
更新日:2023/08/17 Thu 21:36:44
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「クロノ…ケイ どこにいる…」

「ここに来い…クロノ ケイ…」

漫画『GANTZ』の登場人物。

以下、ストーリーのネタバレ注意。



●概要
物語の終章「カタストロフィ」。世界中に宇宙からの侵略者が襲来する。
彼らは地球以上の文明を持つ星人(以下「巨人」と記す)であり、諸々の事情から遠い惑星系から地球へ侵略に来たのだった。
イヴァ・グーンドはそんな巨人の軍隊の一人であり、「軍神」と呼ばれている。
落ち着いた顔立ちと長い金髪が特徴的。一見他の巨人と比べると華奢に見えるが身体も程よく引き締まっている。
そして一目見た加藤でも「猛者っぽい」と発言する程の風格を備えている。

巨人達なら誰でも知っている程の国民的英雄らしい。
宇宙船内の巨人の街には彼の顔が描かれたポスターも確認できる。
ただ英雄という割には、横たわる仲間を足蹴りにしたり、戦争に敗れたとからと言って母船の自爆を宣言したり、それを制止しようとした巨人の最高指導者(らしき人物)の首を平然と跳ねたりと同族に対する扱いは悪い。

カタストロフィ序盤に弟のオートラを殺された事から、玄野を狙うようになる。


『GANTZ』の事実上のラスボスにあたり、彼との最終決戦は最終巻である37巻のほぼ全編に渡って描かれている。


●作中の活躍
ガンツメンバー達が巨人の宇宙船内に侵入し、巨人の兵士たちと戦っている最中に登場。
ゴツいアーマーを身に纏い、側近二人と共にガンツメンバー達の前に立ちはだかった。この時から玄野に狙いを定めている。
巨体でありながら、ガンツの武器でも捉えきれない程の圧倒的なスピードでメンバーたちを苦しめる。彼に掴み掛ったですらもすぐに吹き飛ばされている。
二人の玄野と対峙するも、その直後に転送が始まったため戦闘は中断となった。


その後彼が再登場したのは、ガンツメンバーが巨人の母船内で最後の追い込みをかけていた際だった。
この時、武装解除されたのか前回の様なアーマーは身に着けておらず、他の兵士たちと同じく上半身は裸で両手にトンファー状の刃を装備した姿だった。
戦いが集団戦から1対1の個人戦に移ったようであり、他の巨人が戦いを見守っている中、彼だけがそこから背を向け目を瞑りながら佇んでいた。
途中で駆け付けた加藤が彼の存在に気付いている。

巨人の兵士の何人かが一人のアメリカチームメンバーに次々と倒されていく中、次に名乗りを上げた兵士を制止し、自ら名乗り出る形で参戦した。
そして素早い連続攻撃でそのアメリカメンバーを倒す事で、改めてその強さを見せつけた。
その後も次々とアメリカチームを蹴散らし、集団で挑みかかったメンバー達すらも最終的には全滅させている。
正直、これほど強いのならなぜ戦争に負けたのか不思議な位である。

その後、彼は最後に玄野との勝負を要求する(この時、翻訳機を通して会話をしていると思われる)。更に玄野がこれに応じなかった場合、もしくは玄野が敗れた場合には母船を自爆させると宣言。意地でも玄野を呼び出そうとする。
そして名乗りを上げた玄野を母船内に転送し、戦闘を始める。

英雄というだけあって自慢のスピードで玄野を攻撃するも、これまでの戦いの経験、そして生きて多恵の元に戻りたいという思いから玄野はなんとか攻撃を受け止めていく。
玄野が放った反撃はイヴァを掠め、両者共一歩も譲らない死闘を繰り広げる。
しかし、流石の玄野もやはり英雄とのタイマン勝負は分が悪かったようで、止めになると思われた一撃をかわされ末に、蹴りの一撃を喰らってしまう。
起き上がろうとした玄野がイヴァに踏みつけられる直前に東京チームの前嶋が乱入したため事なきを得たが、これが無かったら間違いなく玄野は先程のアメリカチームの様にペシャンコにされていた事だろう。
他の東京チームのメンバーも次々とイヴァに攻撃を仕掛け、幾らかダメージを与えるものの、全く衰えない様子で次々と返り討ちにしている。
最終的に、加藤と武田(と転送された風、メアリー、山咲)を除くメンバーが彼によって殺されている。

最後は、スーツの力を高めた玄野によって脳天をブチ抜かれて死亡した。


●オートラ
イヴァ・グーンドの弟。黒髪の短髪であり、兄とは随分イメージが異なる。
作中の描写から、カタストロフィ序盤に玄野達の学校に襲来した二人の巨人兵士の内、Zガンで倒された方が彼であると思われる。
生き残ったもう一人の仲間が玄野のデータを転送した事で、イヴァが玄野を知る事となった。
更に玄野は巨人側の全国民の敵としても認識されるようになる。

英雄の弟という割には下級兵士だったり、侵略の際にもお供が一人しかいなかったりと扱いが悪い気がする。
しかし、彼を殺した玄野を執拗に狙うようになったあたり、一応イヴァにも弟に対しての情はあったのだろう。


●余談
カタストロフィ編の序盤から玄野のライバルポジションとして伏線は貼られていたのだが、如何せん出番が少なく、再登場までには随分と間が空いた。
中盤の間は玄野のストーリーは多恵の救出、もう一人の玄野の方も宇宙船内で捕えられた人々の救出と怪物との戦いに集中していたので、その割を食ってしまった感がある。
また、彼の再登場したのは地球側の勝利が確定した状況(イヴァ自身も「われわれは敗北した」と認めている)であり、読者視点で見てもガンツの謎が明かされた直後のタイミングだったので、イマイチ盛り上がりに欠けるとの意見もある。



「アニヲタ、ここに来い。私の項目を追記・修正するのだ」

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最終更新:2023年08月17日 21:36