ボルトロス

登録日:2011/03/10 Thu 15:05:14
更新日:2023/09/22 Fri 00:19:26
所要時間:約 8 分で読めます




ボルトロスとは、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンの一種である。

■概要


全国図鑑No.642
分類:らいげきポケモン
英語名:Thundurus
高さ:1.5m
重さ:61.0kg
タマゴグループ:未発見
性別比率:♂のみ

タイプ:でんき/ひこう
特性(けしんフォルム):いたずらごころ(変化技の優先度が+1になるが、技を当てる相手が悪タイプの場合は必ず失敗する)
隠れ特性:まけんき:(相手に能力を下げられると攻撃が2段階上がる)

特性(れいじゅうフォルム):ちくでん(電気技を受けるとそれを無効化し、自分のHPを1/4回復)

HP:79
攻撃:115
防御:70
特攻:125
特防:80
素早さ:111
合計:580

  • 種族値(れいじゅうフォルム)
HP:79
攻撃:105
防御:70
特攻:145
特防:80
素早さ:101
合計:580

努力値:攻撃+3


■概要


ブラック・ホワイト』で登場した伝説のポケモン
下半身に白い雲のようなエネルギーを纏う水色の人型のポケモンで、白い髭に一本の角と雲から太鼓のような物を出している。
所謂風神雷神の「雷神」のような姿をしており、その雲から出ている太鼓のような物は尻尾である。
あれ?こんな奴どこかにいたような…

因みに「風神」であるトルネロスとは対の存在。

大変悪戯好きで、トルネロスと共にイッシュ地方全域を飛び回ってはその尻尾に生えた刺から雷を放ちながら辺り一面を黒焦げにしていたと言われている。
その力で畑を荒らしまわっていたため、トルネロスと共にランドロスの怒りを買って制裁を加えられる。

余談だが対のトルネロスやランドロスと殆ど同じ姿をしている為、3匹合わせて通称「コピペロス」と呼ばれている。
Pokémon LEGENDS アルセウス』では彼らを指す呼称として「化身」が登場している。

■ゲームでのボルトロス


『ホワイト』にのみ出現。
全てのバッジを入手した後に10番道路に行くと7番道路の嵐が酷いという話が聞ける。
その後7番道路に行くと嵐が吹いており、更に進むとボルトロスと会うイベントが起こる。

この後ボルトロスは時間によってイッシュ地方の各地を飛び回り草むらでランダムで出会う事の出来る所謂毎回恒例の徘徊系ポケモン。出会ってもすぐに逃げる点も同じ。

因みにボルトロスがいる場所には嵐が吹いているのですぐに分かる。

また個体値性格は始めに会った時に固定されているが、捕まえずに倒した後に殿堂入りすると再び個体値と性格が判定し直される。
厳選する際は覚えておこう。

BW2ではフォルムチェンジ形態「れいじゅうフォルム」が登場。
コピペロスだなんだと散々叩かれたからだろうか。こちらのフォルムは竜型である。

第五世代では『ポケモンARサーチャー』で入手可能なフォルムで、他の霊獣達の中では二番目に手に入る。
ARサーチャーで手に入るれいじゅうフォルムのランドロスをBW2に連れていくと手に入る「うつしかがみ」で自由にフォルムチェンジが可能。
これにより前作の個体もフォルムチェンジできる。

以降の作品もバンク経由で送ると各所にフォルムチェンジしてくれるので気軽にれいじゅうフォルムに変化できる。

アニポケのベストウイッシュ編で、連動企画としてWi-Fiでも配信された。
(ブラックならボルトロス、ホワイトならトルネロス)
性格はランダムだが、それでも厳選がかなり楽になり、プレシャスボールに入ったオヤジどもが大繁殖した。

ORASではASのみポワルンを連れて大空を飛ぶ(むげんの笛でメガラティアスに乗る)とヒマワキシティの近くの上空で黒雲が発生して飛び込むとボルトロスと戦闘になる。
伝説はXY以降3Vが確定かつシンクロが可能と厳選が今まで以上に楽になった。
しかし、めざパ飛行は3V保証の都合上最速にできず、他の伝説と違って3V保証がデメリットでもある珍しい事例だったりもする。

USUMでは、『ウルトラムーン』のみウルトラスペースゼロの空エリアで捕獲可能。
ここでも『ウルトラサン』のトルネロスと対になっている。

『レジェンド』では専用技「かみなりあらし」が追加された。
威力は雷のが勝っているが、命中率はこちらが僅差で勝っている。

■対戦でのボルトロス


高い特攻・攻撃・素早さと二刀流型の能力を持つ速攻アタッカー。
あのサンダーと同じタイプだがサンダーよりも耐久力が低く、よりアタッカー寄りな能力となっている。

特にその素早さはラティゲンガー等がひしめく110族よりも1高いという絶妙な数値を持ち、メジャーな彼らに対して有利に立ち回れるのは大きな利点。

また電気タイプにしてはサブウェポンがそこそこ多く「きあいだま」や「くさむすび」「あくのはどう」等々それなりに揃えている。
ただし飛行タイプの攻撃技は「めざめるパワー」ぐらいしか使えず、それも大抵はが優先される。
「とんぼがえり」や「ボルトチェンジ」等の交代技を二種も使えるのも地味なポイントで攻撃しながら交代するトリッキーな動きが可能。
何気に「アームハンマー」も覚えるので特殊受けのハピナスバンギラス等を返り討ちにする事も。ただし素早さダウンに注意。

前述の通り耐久はサンダーと比べて低いが、調整次第ではガブリアスの「げきりん」やラティオスの「りゅうせいぐん」を一発ならギリギリ耐えるというなかなか絶妙なレベルで速攻アタッカーながらそれほど柔でもない。サンダー同様に抵抗もそこそこなので繰り出し性能もそれなり。

特性の「いたずらごころ」もなかなか凶悪で必ず先手から放たれる「みがわり」や「でんじは」はかなり鬱陶しい。それらを使って隙を作っては「わるだくみ」「こうそくいどう」を積んでみたりも。
また相手のエルフーンが「いたずらごころ」に任せて素早さに努力値を振っていない場合は「ちょうはつ」でエルフーン対策も可能。
「どくどく」と「みがわり」「まもる」を使ってエルフーンの真似事も考えられる。

「れいじゅうフィルム」は攻撃と素早さを10ずつ下げられ、その減った分は特攻に回され、シャンデラと同じ145の高火力を得た。
特性も電気技を無効化する「ちくでん」に変更されたので、電気への受けだしにはめっぽう強くなった。
よりアタッカー向けになったが、素早さが101になったのでガブリアスには僅差で負けており、S低下に加え、いたずらごころによる性能で化身の方が優先されるように。

まさに伝説のポケモンらしいハイスペックを誇る脅威のオッサン。
ただし、電気タイプにしては攻撃技が豊富ながらもガブリアスをはじめドラゴン地面に対する決定打がないため、めざ氷が欲しい所。

かつては等と同様にまともな方法で良個体を入手するには「数ヶ月」単位の時間を浪費する覚悟をしないといけない廃人専用ポケだった。

しかし、上述の通り現在では厳選難易度が下がり王冠システムも追加されたので以前ほどの手間ではない。

余談だが2011WCSでは各クラスの優勝者、準優勝者どちらかもしくは両方に必ずこいつがパーティに入っていた。

第六世代の頃、HBベースの「わるだくみ」型けしんボルトロスが一部で使われ話題になった。第五世代の頃からHB型は存在していたが、そこに「わるだくみ」を加えた型は第五世代の頃にはなかった。攻撃技に「いたずらごころ」が適用されない点も、「でんじは」で相手の素早さを下げればカバーできた。

因みにトリプルバトルではサンダーの方が高い評価を得ていた。というのも、コイツの生命線である「いたずらごころ」+「でんじは」が、「ラムのみ」「しんぴのまもり」「ファストガード」によって結果的にメタを張られ、よりメタに掛かりにくい「おいかぜ」で場作りをできて「はねやすめ」で持久戦をこなせるサンダーの方が適任ではないかという帰結となったのである。

第七世代では

あまりにもやり過ぎたのか化身ボルトロスの強みを支える技が軒並み弱体化(それでも強いことに変わりはないが)。
更に新たに追加されたサイコフィールドによって、いたずらごころがデメリットになってしまうケースが増えてしまった。
上記の弱体化や環境への適応が進んだ結果、化身フォルムの採用率が著しく下がった一方、蓄電で電気への受けだしが効く霊獣フォルムの採用が多くなり、採用率が逆転した。
Zワザによる技威力の補強で抜き性能が大幅に上がったこと、素早さで負けていたガブリアスが減少したのも大きい。
ちなみにコケコテテフを意識した影響で、それまでは見向きもされてなかった「ヘドロウェーブ」の採用率が急上昇している。
ただ、麻痺と混乱の弱体化は同時にこれ頼りだったポケモンを巻き添えにしてしまっていると言う事でもあるのが難しい所。

第八世代では準伝説総復活に合わせて復帰。
しかしながら「めざめるパワー」を失い、対地面用のメインウェポンを失ってしまった。
サンダーは「ぼうふう」を得たが、こちらには与えられずじまい。
一方で(一応)ダイジェットが使える事から、隠れ特性の化身フォルムの評価が上がっている。
…のだが、如何せん元技が低威力かつ癖が強い「そらをとぶ」と「ワイルドボルト(かみなりパンチ)」しか無いので、ダイマックスが切れると対地面性能を始めとしたパワーダウンが著しくなってしまう。
その為、前世代と比べるとどうにも元気がないのが実情。
ただし霊獣ボルトロスは対サンダー性能で再評価されている。

ただし、上記はあくまでシングルバトルにおける話。ダブルバトルにおいては違った評価をされている。
先制ででんじはやかいでんぱによる妨害を行えるいたずらごころと、ガオガエンをはじめとするいかく持ちや能力低下系のダイマックス技をカモにできるまけんき、どちらの特性も強力かつ対処が困難なため一定の存在感を残している。
禁止級ポケモンが解禁されてからは、カイオーガに有利を取れる点や、味方のザシアンに飛んでくるいかくを牽制できる点から、採用率はむしろ増加傾向にある。
まけんき型の場合、シングル同様にダイマックスが切れた後は半端な性能の技を振らなければならない点は変わらないため、ダイマックスでどれだけ暴れられるかが鍵を握る。

第九世代でもやはり特殊ひこう技は一つももらえなかった。「エアカッター」くらいはくれてもいいと思うが……。
一応、物理ひこう技の選択肢として「アクロバット」を覚えられるようになっている。他は小技多め。
更にそのままではどうしようもないのに、「エレキフィールド」まで習得。テラスタルを活かせと言う事なのだろうか?

環境においてはそのテラスタルを有効活用できる霊獣フォルムが主。
「かみなりあらし」の性能が変更され、威力100、命中率80、PP10でダブルでは相手全体攻撃に。
ライバルのサンダーが物理受けメインに再転向したため、差別化も考えなくていいのが利点。
一方化身フォルムは、あまりに多いあくタイプ相手にいたずらごころが封殺されやすい事もあり今世代のシングルではかなり大人しめだが、ダブルでは30位圏内にいたりと奮闘。
あくタイプは多いのは辛いが、それでも怪電波や電磁波による妨害行動は優秀かつ、専用技で相手全体攻撃もできるようになった。

追記・修正お願いします。


ボルトロス の かみなり!

ボルトロス「ヤハハハハハハハハ(笑)

まさに 絶 景!!」

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最終更新:2023年09月22日 00:19