ロックマンゼロ4

登録日:2011/03/22(火) 07:52:53
更新日:2023/03/04 Sat 18:47:00
所要時間:約 4 分で読めます




そして、すべてがゼロになる


企画・制作
インティ・クリエイツ

監修・発売元
カプコン


2005年にGBA用ソフトとして発売された横スクロールアクションゲーム。
ロックマンゼロ』シリーズの完結編である。




【概要】

システムや登場キャラなど前作までと大きく変更されたところが多く、

●サイバーエルフは一体のみ。それを育てることで多数の能力を発揮できる。前作でのサテライト方式が更にアレンジされた形式
●強化パーツは素材から作り出す方式
●EXスキルの入手条件にリザルトの成績は無関係
ロッド、シールド武器リストラ、新しくゼロナックルが追加
エレメントチップもリストラ。属性攻撃はEXスキルかエルフ能力でのみ可能
●拠点はレジスタンスベースを離れてトレーラー
四天王リストラ
●OPナレーション(声:後藤邑子)、EDソング(歌:田中理恵)の追加

とガラリと変わった。
レギュラーメンバーもほとんど登場せず、ゼロナックルの自由度は高いもののボリューム的にはやや淋しい内容となっている。



【あらすじ】

コピーエックスオメガを倒し、マザーエルフも呪いから解放したゼロたち。
しかしDr.バイルは変わらずネオ・アルカディアで悪政を敷いていた。
かつてユーラシアが墜落した地エリア・ゼロで、バイルの新たな企みを知ったゼロは最後の戦いに向かう――。



【用語】

ラグナロク作戦
ネオ・アルカディアの精鋭たち(8ボス)による各地の同時攻撃作戦。
これにより外界にある人間達の住める土地を破壊し、ネオ・アルカディア外に逃げられないようにしてバイルの支配を絶対のものにするというもの。
しかし実は…。衛星砲台・ラグナロクから無差別砲撃を行い、地上に残るあらゆるものを破壊し尽くすという作戦だった。

■エリア・ゼロ
イレギュラー戦争期、宇宙コロニー『ユーラシア』が墜落した土地。
現在は緩やかながら人間が住める程度には自然が回復しつつあり、ネオ・アルカディアを離れた人間達が集落を形成している。
ゼロ4開発当初はグラウンド・ゼロという名称だったが、2001年の9.11事件を考慮して変更された。
作中ではOPステージとしても登場し、BGM『Esperanto』は名曲として名高く、アレンジ版も複数作られた。
なお、曲のイントロ部分がロックマンX5のOPステージ(ゼロ版)と似通っているが、関連性は不明。

ロックマンZXに登場するOPステージはエリア・ゼロの未来の姿という説もあるが詳細は不明。

■ウェザーチェンジシステム
ステージ選択時に難易度の高低を天気で決められる(例・氷ステージなら雪が高難度、晴れが低難度)。
曇りだと太陽粒子砲の発射間隔が遅くなったり、晴れだと氷の針や床が溶けるなど、天候に応じてステージ内のギミックに変化が生じる。
高難度の天気でクリアするとEXスキルが手に入る。

■チップレシピ
雑魚を倒すとたまにパーツを落とす事があり、特定のパーツを組み合わせることで強化チップを作り出せる。



【主な登場人物】

ゼロ(CV:風間勇刀)
前作でマザーエルフと自らの呪縛を解き放った英雄。
100年のブランクもなんのその、今再びフラグ建ての本領を発揮させる。

シエル(CV:田中理恵
顔グラに定評のあるヒロインその1。
あまりストーリーに絡まないためメインなのに空気気味。
今回は溢れる想いを抑えきれずにED曲を歌う。

◆ネージュ(CV:後藤邑子
ヒロインその2。
ジャーナリストの女性でエリア・ゼロの人間たちのまとめ役。
レプリロイドに恋する人間という誰かに似た設定をもつ。

◆クラフト(CV:三宅健太
ネオ・アルカディアの兵士。ラグナロク作戦の実行隊長であり今作随一の強敵。
戦闘前の「手短に済ませよう」というセリフ通り、プレイヤーを速攻で処理してくるタイチョウ。
戦闘ボイスの一つ「近すぎだ」が「祭りだ」「すぎた」と聞こえ、一部のファンからは「杉田」の愛称で呼ばれる。

Dr.バイル(CV:大塚周夫
前作でコピーエックスを利用し、体よくネオ・アルカディアの支配者に収まった悪の科学者。
もはやネオ・アルカディアは理想郷ではなくなり、逆らう者は誰彼構わず処分し、資源やエネルギーを掌握して圧政を敷いて人々を苦しめている。
人間達が逃げる気も起こさぬよう、クラフトたちにラグナロク作戦を実行させる。

アインヘルヤル八闘士
今作における8ボス。ラグナロク作戦のために召集されたレプリロイド達だが、その目的は八者八様であり、前作のバイル八審官と違ってバイルに忠誠を誓っている訳ではない。
ただ作戦の邪魔をする者を排除するという目的だけは一致している。
シリーズ4作目だけあって戦闘ボイスが豊富。



【四天王の設定】

本作に登場しないハルピュイアファーブニルレヴィアタンの四天王三人衆については、『u-capcom』の2005年6月のおたより紹介では開発チームのスタッフが
「バイルの「ラグナロク作戦」により、地上の全て、全人類が危機にさらされてしまいます。こうなると四天王もいくらライバルとはいえ、ゼロばかりを追うわけにはいきません。
 なぜなら彼らは「人間を守るために生まれた戦士」なのだから。もしかするとゼロが戦っている裏で、同じように人間を守るために別の場所で戦っていたのかもしれません。」と回答。

また、「いつか機会があれば、彼ら四天王の活躍を何かの形でユーザーのみなさんにお届けできればと、思っています。」とも話していた。


一方で2006年8月発行の『ロックマンゼロ オフィシャルコンプリートワークス』巻末のスペシャルインタビューでは、シリーズプロデューサー兼インティ・クリエイツ社長である會津卓也氏の
「実は『ゼロ3』の最後の大爆発でゼロをかばってみんな死んじゃったので、いないんですよ。」というかなりさらっとした回答により公式に死亡扱いとなっていた。

結局どっちなんだ!


ちなみに2005年12月に発売された『リマスタートラック ロックマンゼロ・ピュシス』に付属するブックレット『Vile's Incident』には、
大気圏に降り注ぐラグナロクの破片らしき無数の流星を四天王4人がサイバーエルフ・エックスと共に見上げている縦長の見開きイラストが掲載されている。
『オフィシャルコンプリートワークス』によると中山徹氏のサービスカットらしく、時間軸がいつかは本人たちも分かっておらず明確にしていない。

エックスは前作『3』にて既に消滅しており、本人でなくとも幻のような存在である可能性もあるが詳細は不明。
四天王たちはファントム含む4人が専用のマントを身に着けた姿で勢揃いしているが、仮に死亡しているとしたら実体のないサイバーエルフ状態なのかもしれない。


そして2012年12月発行の『R20+5 ロックマン&ロックマンX オフィシャルコンプリートワークス』にて、ファンから寄せられた質問にカプコン側が回答するコーナー「The Answer」が掲載。
その中に四天王3人のその後に関する質問があり、會津氏が改めて正式な形で回答をしている。

「ネオ・アルカディアの公式記録によると、その後の彼ら3人の活動は記録されていません。
 それ故に登録抹消(死亡扱い)となっていますが、ネオ・アルカディアの監視が届かないどこかで人間の為に戦っている可能性は否定できません。
とのこと。やったね!



ゼロ「編集のミッションを開始する」
バイル「できるかね!? 貴様にそんなマネが! レプリロ…」
ゼロ「悪いがお前のおしゃべりに付き合っているヒマはない」
バイル「流石だな! 英雄!」

画像出典:ロックマンゼロ4
© CAPCOM CO.,LTD. 2005 ALL RIGHTS RESERVED.

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最終更新:2023年03月04日 18:47
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