ディープ・ブルー(映画)

登録日:2010/09/16(木) 09:58:23
更新日:2023/12/11 Mon 19:26:59
所要時間:約 4 分で読めます




ディープ・ブルー』(原題:Deep Blue Sea)は1999年製作の映画。
監督はダイハード2やクリフハンガーのレニー・ハーリン。

ジョーズ』以来、数多の亜流作品が作られてはろくでもない出来に終わってばかりだったサメ映画の中にあって、全世界で1億6千万ドルを売り上げるヒットを記録した稀有な作品。


■あらすじ
サメの脳組織からアルツハイマーの新薬を作る実験をしていた科学者達が、高度な知能を持ったサメに次々と襲われてゆく。
主人公らしき動きを見せた登場人物がひたすらサメに食われてしまい、誰が生き残るのか予想がつかない展開が見所。


■登場人物

  • カーター(トーマス・ジェーン)
密輸で捕まって仮釈放中の男。
海が好きで給料もいいから働いている。鮫の扱いには慣れていて、泳ぎながら口に挟まったナンバープレートをとったりした。
学者連に比べ知能が劣るマッチョマンかと思いきや脱出の道筋をそれとなく示したり、不利と思われる水中戦でも並外れた度胸と行動力で切り抜けたり、仲間のために文字どおり体を張るなど決断力判断力にも優れた作中一のタフガイでいい漢である。
彼がいなければもっとはやく全滅していたであろう。
別にパニッシャーでも霧と化け物に囲まれたスーパーから脱出した人ではない。
「正気かあんた!!」

  • スーザン
女性科学者。
父親がアルツハイマーであり、何度も母の死を説明して落胆した父親を見ていられずにアルツハイマーの新薬を開発しようとした。しかし、中々思い通りの成果が出せず大変なことを仕出かしてしまう…。
終盤で彼女がデータを過って水に落とすシーンはわざとにしか見えない。
余談だが、その行動・言動から映画における最低最悪のヒロインという話題でよく名の挙がる人物である。ぶっちゃけるとだいたいこいつのせい。
さらに余談だが、鮫を感電させるために下着姿になるサービスシーンがある。洋画なんだからオッパイくらい出せよ、畜生。
「エサよ」

  • フランクリン(サミュエル・L・ジャクソン)
スポンサー。
実験結果を自分の目で見ようと実験責任者のスーザンとともに施設にやって来る。
過去に雪崩にあって死に掛けたらしい。そういったこともあり仲間割れをはじめたメンバーにチームの環の大切さを説くことになる。刮目してみましょう。
別にフォースは使えない。
「絶望を引き起こすのは自然界だ。だが絶望を加速させるのは人間だ」

  • ジャニス
女性科学者でジムの恋人。
ジムのアレを見て以降、動揺が隠しきれなくなり喚く。それでもなんとか脱出しようとするのだが果たして…
DVDの未公開映像によれば妊娠してるらしい。

  • スコギンス(スコッグス)
主にコンピュータを担当する男。
ビビりまくり喚きまくりのチキンぶりを披露するがカーターの助けもあり次第に落ち着きを取り戻すのだが…
「こんな所にいるもんか!!」

  • ジム
優秀な科学者。研究を焦るスーザンを心配しているが、立ちションはする
奇跡的な実験結果に歓喜する一同のなか、功労者である鮫を労ろうと近づく死亡フラグを建ててしまう。

  • ブレンダ
ちょっぴり太めな管制塔の女性。
ダンシングダンシング

  • プリーチャー(LL・クール・J)
何が起こったか解らない状況下で強襲されオーブンに閉じ込められるというコックとしては致命的ともいえる危機的状態に陥りながらも冗談を飛ばし、なおかつ、一転して反撃に出るなど精神的にもタフなセガールにも引けをとらない素人最強の黒人コック。クリスチャン。友達のバードを肩に乗せた姿がなんだか似合ってる。
「上手なオムレツの作り方、卵は3つじゃなくて2つだ。素人はミルクを入れるけど、あれは大きな間違い」

  • バード
プリーチャーが飼っているオウム。
口が悪いがプリーチャーの肩に止まるなど基本仲良し。気持ち悪い舌をしてる。
「おいデブ」

  • バカップル
映画の冒頭で、ボートでのダブルデートでイチャついている4人。
チャラ男にブロンドとサメ映画では確定の餌枠だが、サメに狙われながらもカーターに助けられて生き残るというお約束外しをしてくる。

  • サメ
種類はアオザメで、つがいの雌雄とその仔の雌の計三頭いる。
薬の作成のために遺伝子改造で脳が大きくなったことで人間並みの知能を持つ。仔の大きさが一番ヤバい。
サメらしからぬ行動を多くとる(例:後ろに泳ぐ)。



■余談

キッチンの爆発の原因がわからなかった人もいるだろうが原因はガスオーブンのガス(小説掲載)。

トーマス・ジェーンは役作りのために、たくさんのサメと水中で過ごしたらしい。

終盤での、ある人がサメに噛みつかれながら水面を横移動するシーンは腹筋崩壊モノである。わざとああいう撮り方をしたんだろうか?

+ 以下、本編のネタバレ注意
サミュエルは当初二人目のコックとしてキャスティングされていた。

オーブンの場面でプリ―チャーを助けるため名誉の自己犠牲死を遂げるはずだったとか。どうせ死ぬならもっとインパクトのあるものを!とした結果が本編だそうな。

オリジナルエンディングではスーザンは生存していたがこれが試写会で満場一致の大ブーイング。

公開まで一か月で急遽撮り直したため、ラストシーンは彼女をデジタル処理したものを一部流用している。カーターの目線とコックの脇に空いたスペースに注目。


■まさかの続編

2018年になって、なんと正式続編ディープ・ブルー2』がオリジナルビデオ作品として製作されている。
本当は2007年頃にはレニー・ハーリンによって続編が製作される予定だったのがそれがポシャり、「オリジナルビデオでの続編」という計画だけが生き延びて、今回の製作につながったらしい。

物語上のつながりやキャスト・スタッフの続投などは一切なく、1作目と非常によく似た設定・舞台で新たな物語が繰り広げられる内容となっている。どれだけ似ているかというと、「洋上の研究施設を舞台に、新薬開発のための実験によって脳が肥大化し高度な知能を得たサメが人を襲いまくる」フォーマットがそのまま維持されている。

一応アメリカでは割と売れ、日本でもTV放送された。

『上手な追記修正の仕方。素人はひたすら詰め込もうとするけど、あれは大きな間違い』

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最終更新:2023年12月11日 19:26