スクリーム(映画)

登録日:2011/07/20(水) 01:16:35
更新日:2023/10/23 Mon 19:18:12
所要時間:約 4 分で読めます





叫びだしたら、止まらない










『スクリーム(SCREAM)』とは、1996年に公開されたアメリカのホラー映画。

90年代後半のスプラッターホラーブームの盛り返しの火付け役となった作品。
監督はフレディでお馴染み『エルム街の悪夢』のウェス・クレイヴン。

殺人鬼もののホラーでありながら犯人当て、謎解きの要素も入っており90年代以降のスラッシャーホラーに新たな流れの基礎を作った。

また、何より重要なのは全編に通してあふれ出る作り手のホラー映画愛である。その手の映画のパターンや名作のオマージュをふんだんに盛り込み、時に期待通りに、時に裏切り予想のつかないストーリーでホラー映画ファンのほとんどをトリコにした。



○ストーリー
平和な田舎町ウッズボローで、家で留守番していた女子高生ケイシーが何者かからの脅迫電話を受け取った後彼氏とともに惨殺された。
そのことを聞いた主人公のシドニーは、1年前に自分の母が同じように殺されたことを思い出され恐慌する。
そしてある晩、シドニーのもとに脅迫電話がかかりマスクをつけた殺人鬼に襲われる。直後、恋人のビリーが現れたおかげで助かったが彼の懐から携帯電話が落ち現行犯逮捕される。
だが、ビリーが連行された後にまたしても真犯人から電話が…
果たして犯人は誰なのか?



○殺人鬼
シリーズを通して正式名称はないが「ゴーストフェイス」という通称がある。
コンビニで売ってるようなハロウィンの変装マスク(ムンクの叫び風)を被り、主にナイフで攻撃してくる。
本作に詳しくない人でも、こいつの姿だけは見たことあるのではなかろうか?
また、大体標的に脅迫電話をかけるのがデフォで、かつ神出鬼没なので登場シーンは結構怖い。
だが、いかんせん弱い。女子高生に抵抗され殴られただけでうずくまるくらい。そこが可愛いという意見もある。

この中の誰かがその殺人鬼…。



○登場容疑者
  • シドニー・プレスコット
演:ネーヴ・キャンベル/吹き替え:根谷美智子
ヒロイン。地味で野暮ったい感じの女子高生。
1年前に母親を殺されており、未だにトラウマとなっている。
本作後半でビリーといい感じになり、処女を捧げるが…

  • ビリー・ルーミス
演:スキート・ウールリッチ/吹き替え:三木眞一郎
シドニーの彼氏。ジョニデ似のイケメン。
シドニーとはPG-13の仲。
母親が離婚して出て行っている。

  • デューイ・ライリー
演:デヴィッド・アークェット/吹き替え:宮本充
町の保安官補。今一つ冴えないチョビ髭男。
後半でゲイルといい仲になり、中の人同士で親密に。

  • ゲイル・ウェザーズ
演:コートニー・コックス/吹き替え:佐々木優子
TVレポーター。シドニーの母の事件を本にまとめて大儲けしており、
さらに特ダネを狙おうとシドニーに付きまとう。
一見死亡フラグビンビンのマスゴミの化身だが…

  • テイタム・ライリー
演:ローズ・マッゴーワン/吹き替え:渕崎ゆり子
シドニーの親友でデューイの妹。
バカっぽそうだが親友思いのいい子。
後に片足マシンガールになってゾンビを掃討したのは別の話。

  • ランディ・ミークス
演:ジェイミー・ケネディ/吹き替え:神奈延年
レンタルビデオ屋でバイトしてる、この映画の象徴的存在。
重度のホラーヲタクであり、映画の中のホラー知識ソースはほとんど彼。製作者の愛が具現化したキャラと言えよう。

  • スチュアート・マーカー
演:マシュー・リラード/吹き替え:森川智之
テイタムの彼氏。見るからに頭の弱そうなチャラ男。

  • ケイシー・ベッカー
演:ドリュー・バリモア/吹き替え:林原めぐみ
第一の犠牲者。序盤で彼女が脅かされるシーンはトラウマ級。
演じているのは大女優ドリュー・バリモアで、序盤で彼女ほどの大スターが殺されることは大きな話題となった。

  • スティーブ・オース
演:ケヴィン・パトリック・ウォルス
ケイシーの彼氏。椅子に縛り付けられたまま内臓をえぐり取られ殺される。

  • ケニー
演:W・アール・ブラウン
カメラマン。ゲイルにいいようにコキ使われている。

  • ヒンブリー
演:ヘンリー・ウィンクラー/吹き替え:納谷六朗
ウッズボロー高校の校長。
殺人事件にはしゃぐ生徒たちの態度に憂いている。

  • ニール・プレスコット
演:ローレンス・ヘクト
シドニーの父。妻が殺されて以来娘に過保護気味。
出張で家を空けた直後に消息を絶つ。

  • モーリーン・プレスコット
シドニーの母。1年前に何者かに惨殺される。
生前は男遊びの噂で絶えなかったらしい。

  • コットン・ウェアリー
演:リーヴ・シュレイバー
モーリーン殺人事件の第一容疑者として逮捕された男。
ゲイルは彼が犯人ではないと思っているようだが…。

  • レポーター
演:リンダ・ブレア
シドニーにしつこく取材しようとした。
悪魔に取り憑かれたことがあるのかは知らない。



殺人鬼は誰だ!?




○ホラー映画のルール

本作でランディが語るホラー映画で生き残るためのルール。
またの名を死亡フラグとも言う。

1.セックスはご法度。処女しか生き残れない。
2.酒やドラッグを楽しむと死ぬ。
3.「すぐ戻る」と言ったら惨殺死体で再会。



○パロディ
本作で随所にわたるホラーのパロディだが、以下のような例がある。
  • 警備員が着てる服が「エルム街」のフレディと同じセーター
  • 「外に逃げればいいのに二階に逃げる」の台詞
  • 「E.T.のママ役主演のホラー」という超マニアックな話題
  • 「お前の好きなホラー映画は?」→「ショーガール」
  • (ネタバレ注意)「キャリー」の豚の血


では、ここでクイズ。

犯「13日の金曜日の殺人鬼の名前は?」
ジェイソン」と答えた方、あなたはまだまだ。10分後には惨殺死体になります。
ANSWER:犯「1作目はジェイソンの母親が犯人だ!






現在、続編が5作目まで製作されている。

一方その日本では2000年と2001年のとある番組で本作品に登場した殺人鬼が恐怖の大惨劇を起こした。





犯「やあwiki籠り、君の好きなホラー映画は?」

籠「「ガンドレス」さ、あれが劇場公開されたとはホラーだね」


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最終更新:2023年10月23日 19:18