仮面ライダー 世界に駆ける

登録日:2012/02/17 Fri 23:57:57
更新日:2023/05/22 Mon 21:06:48
所要時間:約 4 分で読めます




仮面ライダー!BLACK!


RX!ロボライダー!


RX!バイオ!ライダー!


仮面ライダーBLACK!RX!




「仮面ライダー 世界に駆ける」とは、仮面ライダーBLACK RXを主役とした短篇映画。各地の映画イベントや施設等で上映された3D作品である。
もともと特別な企画物だったということもあって、一時期は幻の作品のように扱われていたが、現在では仮面ライダーBLACK RXのDVDに特典として収録されており、容易に観ることが出来る。
更に、技術が進歩したこともあって、家庭用3Dテレビに対応したBlu-ray Discも発売された。
ちなみに脚本はあの浦沢義雄。








うん、本題に移ろう。ぶっちゃけ、この映画の一番の見所は3Dではない。



4人のてつをが集まるのだ




4人のてつをが集まるのだ

大事な事なので二度(ry

ライダーファンなら知らない人はいないだろう。
この作品は本来同一人物であるBLACK、BLACK RX、ロボライダー、バイオライダーの4人が集まってクライシスの送り込んだ怪人軍団を叩き潰す伝説の映画である。
いっそバッタ男も出せば5人のてつをが拝めたかもしれないのに。


【ストーリー】

仮面ライダーBLACK RXこと南光太郎と激しい戦いを繰り広げていたクライシス帝国のジャーク将軍は南光太郎をパワーアップする前の仮面ライダーBLACKに戻し、その状態の南光太郎を倒そうと発案。


今のお前たちの実力では、体内の神秘なる石『キングストーン』に、太陽の命のエネルギーを浴びてパワーアップしたRXには

勝てぬ。
(断言)


しかし…体内の神秘なる石『キングストーン』に、太陽の命のエネルギーを浴びる以前の、まだパワーアップされていないBLACKなら勝てる

可能性もある。
(希望的観測)
というやりとりはこの映画を象徴する台詞として有名。
まぁ、そもそも『RX』第1話で真っ先にBLACKへの変身を封じているくらいなんだからクライシス的にはBLACKの時点で十分難敵なんだろう。

かつてBLACKに敗れたゴルゴムの三神官の力で時間を過去に戻し、RXをBLACKへと弱体化することに成功したクライシスはBLACKを倒そうと複数の再生怪人軍団を向かわせるのだった…。

だがその時、不思議なことが起こった

なんとBLACKになって消滅したはずのRXがライドロンに乗って時空を超越し現在から過去にBLACKを助けに来たのだ!
この時、ジャーク将軍は「BLACKが変化して生まれたのがRXではないのか!?」と驚いていたが、視聴者も心の中で同じことを思っていたであろう。
その後もクライシスの攻撃は続き、苦戦するBLACKとRXだったが、それに合わせて本来はRXが変身した姿であるロボライダーとバイオライダーまでが時間を越えて助けに来る。

チートライダー×4の悪夢である。

ついに集結した4人のライダーは攻めに転じ、それぞれの必殺技でクライシス怪人を殲滅する。
爆発を背景に4人で決めポーズをする様はクライシス(というか悪党)にとってはまさに地獄絵図だろう。


怪人を倒した4人は融合し、1人の仮面ライダーBLACK RXになる。
過去と未来のてつをが…1つに!

RXはアクロバッターに乗り、その場を去っていく。ライドロン?知らんな

大体こんな感じ。クライシスからしたら普段より弱いBLACKを倒そうとしたら何故か未来のてつをが来てむしろ状況が悪化したという。
マジでどうしたら勝てるんだ。


【主な登場人物】


南光太郎
「この歌は…仮面ライダーBLACKの!」ミードーリーナスダーイーチー
我らがてつを。いきなりメタ発言をかましてくれる。
どういう原理かは分からないがクライシスの陰謀でゴルゴム三神官の手によりBLACKに戻される。
だが、それが全ての始まりだった…。
冒頭シーンでは変身前の姿でも素晴らしいアクションを見せてくれる。
っていうか、なんで単身あんな廃墟に乗り込んだんだ?
RX第1話でBLACKに変身未遂、その後変身機能を破壊されたため仮面ライダーBLACKがクライシス帝国の怪人と戦うのは初である。

ジャーク将軍
クライシス帝国の司令官。
今回の喜劇…じゃなくて惨劇を引き起こした張本人。
RXには勝てないからってBLACKを倒そうとするが…。
上述の通り序盤のやりとりはジャーク将軍屈指の迷言。

海兵隊長ボスガン、諜報参謀マリバロン、機甲隊長ガテゾーン、牙隊長ゲドリアン
クライシス帝国の幹部。
だが、バイオライダーに4対1で押されるという酷い姿を晒した。

スカル魔&スカル魔スター
冒頭でRXと戦うも、倒されるシーンすらなくフェードアウト。
おかげで怪魔妖族だけはチートライダー×4の悪夢を見ずに済んだ。

ガイナギスカントリプロンデスガロン、ムサラビサラ
かつて一度はてつをを追い詰めたクライシスの強豪怪人たち(ムサラビサラは除く)。
こちらはいくら再生怪人とは言ってもロボライダーに4対1で押される。

ゴルゴム三神官
「時が我々に友情を与えてくれたようだ…」
かつて仮面ライダーBLACKと戦った暗黒結社ゴルゴムの大幹部であるダロム、バラオム、ビシュムの三人。
RXをBLACKさんに戻して不意打ちしたけどライドロンに轢かれて消えた。
今回はダロムのキスシーンがみれるぞ!


【余談】

BLACKでは大神官ダロムを、RXではボスガンを演じていた飯塚昭三氏は本作ではスケジュールの都合上なのか出演しておらず、ボスガンには台詞が一切無い。
他方、ダロムは依田英助氏が代役を務めた。

本作の続編にあたる3D映画で仮面ライダーJ仮面ライダーZOが共演した『仮面ライダーワールド』ではこの作品の映像が使われた。
これによって仮面ライダーワールドの世界は、本来パラレルのBLACKシリーズとネオライダーシリーズが共存する世界なのだと解釈が可能になっている。
ボスのシャドームーンは不覚をとって負けたと言ったが、どう考えても実力です。本当に(ry
というか、仮面ライダー「達」とか振り返っているけど実質一人なんだよなぁ……(同一人物が四人いるのがそもそもおかしいが)

また、『ウルトラマンVS仮面ライダー』でも仮面ライダーの必殺技特集にて今作の映像が使われた。

地上波では完全に見られないと思われるが、CS放送の東映チャンネルで「仮面ライダー特集」があった場合にまれに放送される事がある。

同じ人物が過去からやってきて、スタイル違いがそろい踏みするのは『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』にも受け継がれた。
それ以降も、ちょくちょく過去と現在の自分が遭遇する展開はライダーシリーズにおいて行っている。

そもそも、クライシスがRXに勝てないのはキングストーンを完全に破壊せずBLACKを宇宙空間に追放してしまったという自業自得。
それ以前にそのBLACKを作り出したのはゴルゴムのため、詰まるところ結局ゴルゴムの仕業である。

ゲーム『仮面ライダーバトル ガンバライジング』では、最終弾となるゲキレツグランプリ3弾にて「仮面ライダー世界に駆ける」がレジェンドレアスペシャルカードとして参戦。
スキャンするとBLACK、バイオライダー、ロボライダー、RXが順に名乗り、ランダムに一人が登場する。
表面の必殺技はズバリ「その時不思議なことが起こった」。内容としては登場したライダーの個人技*1
バースト面の必殺技は「4人の光太郎」。バースト演出がスパークカッター→ライダーパンチ→RXキック→ハードショットの連続攻撃になっており、必殺技が4人連続ライダーキックからのRXのリボルクラッシュ。爆発を背後にした決めポーズも再現。
効果ではチームにBLACKがいる時はバフ効果だが、RXがいる時はバフ効果に加えてオイウチの発生率が超絶アップするという隙のない再現度となっている。






追記・修正は未来の自分を3人連れてきてからお願いします。

画像出典:仮面ライダー世界に駆ける
© 1989 石森プロ・東映
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最終更新:2023年05月22日 21:06

*1 BLACK:ライダーパンチ、バイオライダー:スパークカッター、ロボライダー:ハードショット、RX:リボルクラッシュ。