エリア88(外人部隊)

登録日:2013/08/25(日) 14:27:31
更新日:2023/10/17 Tue 15:52:44
所要時間:約 14 分で読めます






この項目ではエリア88(漫画)作中に登場する外人部隊としてのエリア88に関して記述する。







◆概要


アスラン王国の砂漠のど真ん中にある基地エリア88に所属する外人部隊。
当初「エリア88」という呼称はアスラン空軍所属基地を表すコードネームのようなものだったが、物語が進むにつれ便宜上駐留している外人部隊の名称になり最終的にサキ指揮下の部隊の名称となった。
初期は金目的の傭兵や、ミッキーなどのように戦場でしか生きられなくなった人間、グレッグのように何らかの理由で故郷を捨てざるをえなかった者などが大半を占めていたが、反政府軍扱いになり大半の者が離脱したも残った者達は報酬度外視で戦い続けた。

指揮官はアスラン王国王子でありアスラン空軍中佐のサキ・ヴァシュタール。
一時サキがスイスへ目の治療へ向かい不在だった時はNo.3のグレッグが代理を務めており大統領と呼ばれていた。
その後グレッグがエリア85に出張した際はミッキーに引き継がれ、山岳基地編でサキが不在の間はラウンデルが臨時に指揮を執った。

同じ外人部隊は他にエリア81~87も存在しているが、ヘリ部隊のエリア85は生粋のアスラン軍人で構成されていた。
作中に登場する軍事関係の専門家によれば、エリア81は物語最序盤に核攻撃を受け消滅、エリア84は85同様のヘリ部隊で82と83は85に合併、86と87は正規軍編入となり、序盤時点で外人部隊として存在していたのは事実上88のみとなっている。
後述する山岳基地はエリア89基地となる予定で90番台も確認されている(中盤でエリア92がプロジェクト4と交戦している)。
元々王室特別管理部の管轄下だったがギリシアでの再編成により正規軍扱いとなり、名目上アブダエル派による王都陥落時には反政府軍扱いとなるが、後にアスラン解放の中核を担う事になった。



◆部隊構成


出撃部隊は制空権奪取や地上攻撃などの任務に応じて「セクション」「ファミリー」などの単位で分けられ、
セクションの場合は色(ブルー、グリーン、ブラック等)、ファミリーの場合は酒(シャンペン、ウィスキー)やダンスの種類(タンゴ、ツイスト、コンガ、ジルバ)等で区別され、セクションは空戦、ファミリーは地上攻撃部隊である場合が多いが、各部隊構成メンバーは固定ではなく出撃ごとに変動する傾向にある。
パイロットそれぞれに得意分野と不得意分野がはっきりしている場合が多いので、こうした出撃ごとの部隊振り分けが可能だったと思われる。

戦闘員の大半が傭兵で構成されており、その一人一人が一騎当千の実力者と言われている。
その操縦技量は軒並み化物レベルで、出撃頻度の低いサキでも「背後を取られた状況から突如敵の視界から消え、いつの間にか天地反転もせずに背後を取る」という絶技や、
戦闘中に視力が一時的に失われた際に「低空でアプローチして砂とコンクリートのエンジンの反響音を聞き分けて滑走路の位置を判断して着陸」というトンデモ技を披露している。
化物揃いの様相は国外の傭兵部隊にも噂が流れ込んでおり、「背中に目がある」「ミサイル避けの魔法を使う」「心臓がビス止めだ」「血管にジェット燃料が流れてる」と言われており、「最新鋭の戦闘機を買うより彼らを買ったほうが得だ」とさえ言われる。

哨戒任務は当番制とされており、哨戒任務とオーバーホールのメンテナンスが被ってしまった際は代替機を借りれる場合もあるが、「飛ぶには問題はないが戦闘には支障がある」という機体が代替機に回されている模様。



◆雇用形態


雇用形態はかなり特殊で、最初期は厳密には正規軍扱いではなかったので階級適用はされず「無理な作戦、あるいは能力以上の戦闘を要求された場合は、違約金5000ドルを払えば任務を拒否出来る」という独自のルールがあり、報酬は基本的にスコアに応じた歩合制。
ギリシアでの部隊再編に伴う空軍への管轄移動に伴いメンバー全員にアスラン空軍の階級が適用され、空軍正規兵への命令権も与えられるが付き合いの長さからか階級に関係なく最終的に全員がタメ口で会話している。

パイロットが除隊するには88独自の規定により、「3年の契約期間満了まで生き延びる」か「違約金の150万ドルを支払う」か、「脱走する」のいずれかの方法を取る必要があり、契約期間満了が迫った場合は除隊か契約更新を選ぶ事が出来、契約期間満了で除隊を選んだのは劇中で2名*1だけだった。
だがエリア88周辺がアスラン内戦でも屈指の激戦区であること、更に後述の自己調達の原則のせいで150万を貯めるのは至難の業。
劇中でも後2万ドルという所でシンが機体を大破させて機体を買い直す必要が出てしまい*2、150万到達が遠退いてしまい自暴自棄に陥り、他人の乗機を奪っての脱走すら企てた。
砂漠空母編以降エリア88の管轄が王室特別部からアスラン空軍に移行した関係で除隊に関する内部規定も変更されてしまい、違約金を払っての途中除隊が不可能となり除隊するには「契約期間満了までの生存」か「脱走」の二択に狭まった。

契約事項の中に「軍がその作戦を遂行するにあたって必要とあれば、一方的に組織構成を解除出来る」という項目があり、この「組織構成を解除」というのは大隊を中隊に分割するように部隊構成を解除するのではなく、強制解雇に近い形で組織解体を行えるということである。



◆自己調達の原則


原則物資や機体は弾薬・ミサイル・日用品を含めて全てパイロットの自己調達となっており、メンテナンスや修理費も勿論自腹。
作戦行動での出撃の場合燃料は支給されるが弾薬は自腹、作戦外でのプライベートな出撃は燃料は支給されないので燃料も自己調達となり完全に全額自己負担となる。
最新鋭機を使っていると主に部品の調達代が原因で修理費がやたら高くなるという欠点も存在する。
機体が大破した場合再購入したのが中古の機体であっても相当額吹き飛ぶ。勿論これも自腹で軍の経費で落ちるということも基本的にない。

数少ない例外は反政府軍が雇った外人部隊「ウルフパック」の襲撃で保有機が壊滅し、正規軍から支給されたクフィール10機をサキと共に受領した9人に関しては、
マッコイが最低限の機体を掻き集めるために必要とした2ヶ月間は「機体代と武器弾薬の購入費及びメンテナンス費はタダ、従来通りスコアに応じた報酬を支払う」という破格の待遇の代わりに、緊急事態である為「違約金5000ドルを支払えばミッションを拒否出来る」権利が2ヶ月間剥奪された。



◆蒼穹の騎士

人員の消耗が異常に激しいものの任務の参加人数に困る描写はなかったが、砂漠空母との戦いでかなりの人数が死亡してしまい、
正規軍編入を経て補強できたものの王都陥落に際して「この局面であっても戦いたい奴だけ残れ、それ以外は逃げてもいい」という言葉に半数以上が離脱。
だが主に離脱したのはアスラン空軍からの引き抜きが多く、エリア88古参メンバーの多くは居残っていた。
サキは「この最悪の状況でなんで残った」と尋ねた。88古参メンバー並の腕があれば他にも雇われ先は幾らでもあるはずなのになんで残った、と。
そして彼らは笑顔で冗談めかして答えた、「サキが死ぬところを見たいから」と。
呆れたサキは再度問う。「おれが死ぬのを見るのはいいが、見物料はお前らの命だぞ?」と。88古参メンバーは笑って答えた。「妥当な線だ!!」
散々言い渡される理不尽なミッション等に文句を言いながらも、金では雇えない彼らの心までサキは雇っていたのだ。
参謀であるラウンデルは笑い合うそんな愛すべきバカ達を「蒼穹の騎士」と形容した。



◆問題点


諸々の理由から地獄の一丁目とされる88だが、物資供給の面で問題がある。
各パイロットが自分好みのメーカーや生産年代、機種もバラバラに使いたい機体を出入りの商人のマッコイに頼んで好き勝手に買って使っているせいで装備の統一性は皆無。
作中の描写を見る限りでは、A-4やアスラン空軍正式採用機であるクフィール、F-5の利用者が多いようではあるが細かい型はバラバラ。
搭乗機や武装の細かい所まで全く統一性がないせいで部隊全体の整備性や補給性も劣悪で、マッコイの格安な補給ルートが無ければ航空部隊として成り立たない欠点がある(サキ及び作者自身この弱点は重々承知している)。

だがこのマッコイの商売にも問題があり、中にはどう見ても不良品なものが混じっており、マッコイが安値で叩き売っている物はワケあり商品な場合が殆ど。
しかも「部品の金口さえ合えばいい」という身も蓋も無い理由で墜落機から使えそうな訳のわからない部品をちょろまかし、メーカーが全く違うパーツを修理に流用する場合が多々あるせいもあり、シン曰く「カタログ通りの耐久年数を持ちこたえた機体はそうそうない」。
勿論原因は上述のメーカー違いの部品の流用が多い事に加えて、部隊としての稼働率の尋常でない高さもあるかもしれないが……。

人数も多いせいで機体が一度に破壊された場合機体の再補給がままならず、補給面において全面的にマッコイに依存しているという弱点もある。
そのせいで砂漠空母との決戦前にマッコイが瀕死の重傷を負っていた為、正規軍整備班が弾薬等を賄うことになっていた際に「よく今まで戦えてたな」といったニュアンスの事を言われた。
(その直前のコマで、20mm砲の弾薬を支給しようとしたら40mm砲の弾薬を要求された、という光景があった)

以下ある意味伝説の商品
  • フィンランドでスクラップを2個組み合わせてオランダからエンジンをかすめ取り、ドイツの中古業者からアフターバーナーだけ手に入れたサンコイチどころかヨンコイチのドラケン*3
  • 3発纏めて5ドルの空対地ミサイル(当たっても爆発せず、目標に当たらないで変な所に命中する)
  • 50発で1000ドルのサイドワインダー(信管がボロで目標手前100mで爆発する)
  • マトラが開発中止したミラージュ用の1000ドルのレンジブースター(1分以上使用すると配線が焼き切れ使用不能になり、無関係なはずの通信機器まで破損する)
  • イラン革命でイタリアの倉庫に保管されていた機体を事故で失われた機体番号とすりかえてスクラップを引き取る名目で持ってきたF-14(入手ルートは不明だが更にもう1機納入されている)
  • NATO配備予定だったものをちょろまかしたA-10
  • NATO高官の弱みを握って強請ったF-18のエンジン(恐らく2基)NATOは泣いていい
  • 試作機しか存在しないはずのF-20およびX-29(特にX-29に至っては本来非武装なのにミサイルを始め一通りの武装が可能)
  • 建造途中だったが何らかの事情で建造中止となり、ドックで放置され埃を被っていたエンタープライズ級原子力空母2番艦(艦長以下ベテランの元アメリカ空母乗組員付き)


◆使用基地


戦況の進捗により基地を転々としており、その基地が良くも悪くも一癖あるのが特徴。

  • 砂漠基地
アスラン王国砂漠のど真ん中にある基地。アスラン内戦に於ける最前線であり地獄の一丁目、或いは三途の川の向こう側。
ほぼ吹きさらしなせいで一度砂嵐が発生すると長時間出撃不可能となり、砂漠の真ん中であるせいで水は基地直下を通る地下水脈に頼らざるを得ない状況である。
幾度と無く大損害を受けており、砂漠空母編で地中ミサイル「グランドスラム」により1本しか無い滑走路の半分吹き飛ばされてしまい、
更に砂漠空母の原子炉の爆発で放射能汚染されたので使用不能になった。

終盤には残留放射線が許容範囲内まで下がっていたこと、地下貯水タンクが無事であること、88所有基地の中で最もアスラン王都攻撃に向いた位置であった為再び使用される事になった。
1日2回の補給で戦力を蓄えながら秘密裏に修繕された為、敵の目を誤魔化す為に大穴が開いているように見えるカモフラージュペイントが滑走路に施されている。
長い間エリア88基地として使用されていた事が原因なのか、幾度の攻撃や出撃で死んだパイロットや作業員の霊による百鬼夜行が確認されており、グレッグ曰く「エリア88が地獄そのものだから死んでなお留まっている」。


  • ギリシア訓練基地
フランス外人部隊としての側面を持つ88への入隊希望者用の訓練基地。砂漠空母との戦いで砂漠基地が使用不能になり、戦力の補充も兼ねて身を寄せた。
戦闘機パイロット経験者はこの基地での訓練をパス出来るが、そうでない者はここで教官を務めるラウンデルによるスパルタ訓練を叩き込まれ1人前の戦士として育て上げられる。
神崎に騙されて入隊させられた真もこの訓練基地の卒業生で、真が在籍していた当時は24時間ぶっ通しの訓練もあったらしい。


  • 山岳基地
山岳地帯にある基地。
当初はエリア88の新基地はロプロトの西に建設中で、山岳基地はエリア89基地の予定で建設されていたが、
反政府軍がキサナ西で交戦開始したため急遽必要最低限のパイロットだけ移して建設途中でありながら88基地となった。
山を丸ごとくりぬいて建設されており、その分費用も莫大でこの基地1つで通常の基地10個分の建設費用が掛かっている。

山岳地帯にあるせいで一度濃霧が発生すると着陸用レーダーがまともに機能せず管制官等による誘導が必要となる。
通信が山のせいで届かない場所もあり、それが原因で大惨事が起きかけている(レシプロ機だったので事無きを得ている)。

滑走路の開口部がやたら狭く、着陸には空母搭乗員並みの技量がいる。滑走路は2000m(到着時は1000m)1本のみだが、
10箇所の滑走ポイントがあり機種によって使用ポイントが異なり、戦闘機は6番、重装備の攻撃機爆撃機は8番となっている。
その他原子力空母装備のカタパルトの5倍の能力がある大型カタパルトが5番スポットに設置されており、殆どC-130専用となっている。
また、離陸断念用に出口手前20mのところに緊急用バリアがあり、機体ブレーキだけでは間に合わない時や脱走防止用に使われる。

所属機には着陸のサポートシステムが装備され、当初はアレスティングフックでロープを引っ掛けて強引にブレーキを掛ける形で着陸しており、
天井も低いためC-130が垂直尾翼を天井で擦りそうになっている。
構造上ハンガーは最奥部にある。

高性能な基地だったが王都陥落後88パイロット脱出後にプロジェクト4に降伏した後はプロジェクト4基地として使用されている。


  • 仮設基地
山岳基地脱出後、マッコイが用意した土地に構えた基地。
反政府軍扱いとなり表向きはエリア88は投降に伴い消滅していた為、おおっぴらに基地を構えられず、
洞窟等を利用しており滑走路は鉄板を敷いただけ、機体もカモフラージュネットを吹きさらしの場所に展開して駐機場にしただけと急場凌ぎ的なもので、
海岸線付近であるため砂や風に塩分が含まれているせいで機体にはあまりよろしくない立地条件だった。

補給も政府軍の沿岸防空レーダーの電力切り替えの間レーダーが無力化する僅かな時間を突いて着陸したC-130から投げ落としてそのまま離陸、一通り終わった後にありとあらゆる人員総出で搬入というとんでもない手法だった。
その物資や荷物は片付ける暇がないのか倉庫は雑然としており、整備兵をして「スミソニアンだってこんなに散らかっちゃない」と言わせるほど。
事実、胡椒一瓶探すのに徹夜掛かりらしく、F-14のポンプシールを探しに来たミッキーが「自分で探すよ」と助力を半ば諦めた。
しかもこの時はマッコイが不在がちで物資の補給すら不安定になっており、整備不良の機体も続出してしまい稼働機の数は激減していた。

アッサン達を助けだした直後プロジェクト4の奇襲を受け燃料タンクを破壊されて爆発、その他にも多数の基地要員を失い壊滅した。
後にアスラン首都攻撃に備えて修復が進んでいたようだが、登場することは無かった。


  • 空母基地
ある人物から託された膨大な資金を投じ、マッコイが建造途中で放置されていたエンタープライズ級原子力空母を完成させたもの。必要要員はすべて元アメリカ空母乗員。
現実のエンタープライズ級は同型艦は存在しておらず、「何らかの事情で建造中止となり、解体させようにも完成させようにも金が掛かりすぎるため、ドッグで埃を被って放置されていた幻の2番艦」が存在していたという設定となっている。
マッコイがスポンサーから資金提供を受けてから登場まで間がないため、完成目前で「運用コスト的に完成させたところで使い続ける事が出来ない」と判断されて計画中止艦となった可能性もある。
だが艦載機が少なく88メンバー中の空母乗組員経験者も2人しかおらず、生粋の空軍所属で地上基地に慣れきっていたアッサン達ブラシア組が強烈な船酔いを連日起こしていたせいもあり、
砂漠基地と連携出来る移動基地としては便利だが、空母故に水の使用にも制限があるなど不便な点も多かったので海岸基地が作られた。
ちなみにその海岸基地は崖を空母が接岸出来るよう整地した基地なのだが、その整地方法はかなり乱暴で、空爆で強引にダイナミック整地→細かい場所を発破という手法だった。

サキ達主力部隊が王都攻撃で不在の折、ラウンデルが殿で出撃した直後にラウンデルのバッカニアと入れ違うようにエグゾセミサイルの強襲を受け、回避不能だったがその時…






追記・修正は150万ドル払ってからお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • エリア88
  • 愛すべきバカ達
  • 蒼穹の騎士
  • 傭兵部隊
  • 傭兵
  • 地獄の一丁目
  • 命知らずの外人部隊(エトランジェ)
  • 化物の巣窟
  • 外人部隊

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月17日 15:52

*1 グレッグと同期のカーライルと、言及されるのみだがチャーリーも一度契約期間満了で除隊したとされる

*2 「後1機撃ち落せば150万ドルになる」となった時点で焦るあまり残弾確認を怠ってしまい、敵機の反撃を受けて機体が破損。基地まで帰還はできたものの着陸時に機体の降着装置が破損し、機体はマッコイ爺さん曰く「買い替えた方が早い」ほどの損傷を負う。またマッコイ爺さんにも「安くて同程度の機体を探してくるが50万ドルはかかる」とも言われた

*3 上述の「調達費用に最低50万ドルは掛かる」と言われた直後に調達した機体であり、元々北欧での運用が前提のため砂漠で運用する魔改造を施された結果更に費用が掛かった可能性があり、文庫版で登場兵器の解説を行っていた岡部いさく氏には「当時のシンは日本に帰るのを諦めて戦闘機マニア街道を突き進んでいる」と評された