スケッチ(漫画)

登録日:2009/06/23(火) 08:35:01
更新日:2023/01/11 Wed 06:10:52
所要時間:約 10 分で読めます




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また、内容のネタバレが含まれますので、閲覧は自己責任でお願いします。


『スケッチ』はエロ漫画好きでもはや知らぬ者のいない問題作。

【概要】


「夏色ショウジョ」を手がけた超エリートエロ漫画家「綾瀬さとみ」(現:そうだばにら)先生渾身の力作で、
その強烈な出だしと独特の雰囲気、内容や台詞から数年たった今も新規のファンがやまない超大作である。

発売日が2002年1月となんと今から15年も前であり、作者も既に引退しているのにも関わらず、この知名度を誇っているのは最早脅威以外の何者でもない。

2002年と言えばカメラ付き携帯が普及し、拉致被害者が帰国、日本発ノーベル賞ダブル受賞、
サッカーワールドカップ開催等今からじゃ想像の付かないとても明るい年である。

そんな2002年に突如現れたこの作品にエロマンガソムリエを生業としていた者達が度肝を抜かれたのは言うまでも無い事だ。

【登場人物】


  • ひろみ
鬼畜かつドSないじめっ子。
小学生時代から由里に苛烈ないじめを繰り返していた。

  • 由里
よく絵を描いているいじめられっ子。眼鏡。
ひろみとは小学生時代からの幼馴染だが、長年彼女からのいじめを受けてきた。


【内容】


冒頭、ヒロイン(だと思いたい)少女・由里が部室で絵を描いている所から、物語は始まる。
トーンが全く使われない薄暗い雰囲気から始まる出だし、突如インパクトのある絵で印象付けられるこの序盤にまず心臓を掴まれない読者はいない。

そして過去(小学校時代)の回想に入るやいなや、由里の机にはバキの家の如き夥しい落書きが刻み込まれる。
息つく間もないまま、結った髪の毛を生意気だと言う理由でグシャグシャにし、
踏みつける少女ひろみとその取り巻き、取り巻きに踏み蹴られる由里の表情は正に『ドS』

この明るい時代に突如舞い降りたこの『ドS』
そしてシーンはお昼の給食の時間の終わりへ移る。歯磨きをしなくちゃいけない……。
なのにひろみ由里のコップを引っ掴んでトイレへと篭ってしまう

「ひろみちゃんコップ返してっ」
「ひろみちゃんっ ねぇ!?」

慌てる由里、コップが無けりゃ手を使え等とは思っちゃいけない、シャァァ… 聞こえてくる音に首をかしげる少女由里
そしてガチャッ ドアノブが回されトイレから出てきたひろみの手には、黄色い液体の入った由里のコップ、そしてひろみのこの一言

「はい あたしのオシッコ

この台詞である、凄まじい破壊力、しかも2段ぶち抜きの大ゴマ使ってのこの台詞。

どのような思考回路、どのような考えを経てこんな台詞を思いつき、そしてこのひろみは行動に移せるのだろう。
この由里も、まさかトイレから出てきたいじめっこが自分のコップにおしっこを入れて、
こんな台詞を吐くとは思いもよらなかったに違いない、正に仰天。

そして驚くのはまだ早い、まだ早いのである。
笑い声を残しその場から去るひろみ、そして残された由里
肩を震わせ……そしてその由里の瞳には……。

おしっこの入ったコップ、そしておしっこの入ったコップに口を近づける由里、そう所謂飲尿と言う奴である。

この由里、自分をあれだけ迫害してきた人間の屑のおしっこを自主的に口にする、まさにドM、
言われずとも行動に移す正に真性のドM、しかもこれで小学生なのだから驚き。
小学生で自主的に飲尿、最早驚きを隠せない読者の中には自分の股間に眼が行ってしょうがない読者もいる、そう思わざるを得ない展開。



そして時代は加速し恐らく高校2・3年生、年齢的に18以上である事は後々間違い無い事が分かるのでこの学年にしておく。

場面は突然ひろみ野外おしっこタイム(狂喜)からはじまる、おしっこをし終わったひろみ
しかし紙を忘れた事に気が付く、ここで最初から確認しとけよとか思っちゃいけない、我慢の限界だったのかもしれないのだから。
紙を忘れたひろみはこの後なんと言うだろうか?

「紙持ってない?」
「何か拭くもの持ってこい」
「財布にお札入ってない?」
「あんたさっきの授業で描いた絵あったわよね?」
「その服脱いで拭かせろ」


読者の多くは、恐らくこんな感じの言葉を連想したに違いない。
しかしこのひろみ、この後とんでもない発言をしてしまう。


「由里 あんた舐めて綺麗にしてよ」


まさかの舐められたく無い相手に舐めさせる(←うまい)このひろみ
ドMなのかドSなのかここで恐らく意見が大きく分かれる所であろう。

野外放尿と言いこの言動と言い正に畜生である(←ちょっとうまい)このひろみ
この後、驚く発言に度肝を抜かれている読者の度肝を粉砕せしめる行為に及ぶ由里

そっとひろみのデルタゾーンへ顔を近づけ…、舌を伸ばす。

もうなんと言っていいかわからない、お前ら本当に仲悪いのか、そう良いたくなるこのシーン。
そりゃこの後ひろみは由里にサッカーボールキックを喰らわせる。その様はまるでデナ○・ゲーに蹴られるジェ○ン
勿論、「ホントにやんじゃねーーーよ!! 気持ち悪ィな!」と罵声が響く。
……がそんな事は些細な事。犬がじゃれているような物、そう思わざるを得ない展開である。

そしてこの後照れ隠しにひろみ男を沢山呼び、由里を襲わせ輪させる、トラウマ…圧倒的トラウマっ…!
処女膜を散らされ、全身に精液を浴びせられる由里…癒えない傷…やりすぎ…! これはやりすぎっ…! 
だが当のひろみはやはりその様子を見て「アハハ 泣けよもっと泣け!」と悦に入る、ドS正にドS。
このレベルになると読者も気づくであろう、コイツ人の心が欠片も持ち合わせて無いと…。



そして場面は移り終盤、とある公園で男と情事に励むひろみ
「良い男とは寝たいのよね〜」と男に囁くその姿、ビッ○っ…!そう口にだして罵りたくなる…ヲタなら…!

情事に励むひろみ、そしてある事を思い出し「そういえばここって昔いじめてた子を輪した所なのよねー」となんでも無い事かのように話す。
最早金田一少年の事件簿』の殺され役である。

おちゃらけながらも男は「うわァ悪ィなあ うらんでるんじゃねえ?」と告げるもひろみは嘲笑う。
そしてトドメとばかりに「あいつにそんな度胸あるわけないじゃん  それはそれで面白いかも」「なんにせよ由里なんか怖かないわよ」
…そう、賢明なヲタの皆ならお気づきであろう、これぞ『死亡フラグ』である。

その後突如頭に衝撃を受け血を流し倒れる目の前の男、慌てるひろみ
だがそこで鉄パイプを携え現れた由里はそんな事おかまいなしにある事実を告げる。

「懐かしいねこの場所 あの時のまま」
「学校を出てひろみちゃんはそれで終わりだったかもしれないけど 私の中では5年間…ずっと…続いてたの」
そして手にしていた画材を思いっきり振りかぶりっ……! ひろみは怯え怯みそして…!

なんと空中にばら撒く、意味が分からない、スケッチブックからばら撒かれる絵と言う絵!
そのどれもがこの数年間のひろみの情事を描いた妄想である(何枚かは由里とのHまで描いてある)事にひろみが気が付くのに時間はかからない。
そして来るこの名台詞


「何考えてんのアンタ…あっ…頭おかしいんじゃないの…!」

       ^´       ∨// /,∠ ,. ' /l/// /, ' , '/ ! | l }´     〈
       〉    変  〈/ , ' // ̄`>< /// /// _,.=‐|'"´l l〈  変  /
        〈    態.   ∨, '/l|   ,.'-‐、`//`7/  /''"´__ | ハ l丿  態   {
     人)   ! !   (/!  |ヽ〈_ ・.ノ〃  〃 /  '/⌒ヾ.! ,' !く   ! !  (_
 ト、__/   ヽ、_,.イ    /l l |:::::::```/:::::/...´..   //´。ヽ }! ,'  !! )     /
ト'    亦   ,イ⌒ヽ/   !l l ! l し   J ::::::::::::::::::::``‐-</ /  ,'、`Y´Τ`Y
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ヽ          〉,\ ! i   ',.l `、'、/_,. ―- 、_``ヽ、  ι  〃,'/! ヽ、\ ヽ、
 !     能   // ,' lヽ! ii  ',l  ∨\'⌒ヽー-、 `ヽ、!   / ハ ノヽ._人_从_,. \
 |    心   { / ,' ' ,! ll  l`、 { ヽ' \     ヽ  '  '´   Λ ',}      ( \
.丿         ∨ // ,',! l l  l ヽ`、 \  \   ∨   し /! ∨  変   ,ゝ、
∧     / /   ヾノ //l l l  l、_ヽ\ \   ヽ , '   ,.イ |ノ    態   (ヽ
/ノ__  ゚ ゚  (⌒`〃'j | l  l   l `ヽ `ヽ、.ヽ _,.}'′ ,.イl {  | ヽ   ! !   ,ゝ\
/ /`Y⌒ヽ/⌒ 〃 ノ | l   l   l   } ヽ、._ } ノ,.イ l | ! !  |  )_    

「変態!! 変態!! 変態!! 変態!!」

「キレイ…ひろみちゃん…キレイ…」


罵倒するひろみ、だがその股間からふとももを伝う粘り気のある液体、
二人はこの行為に感じてしまっていると思い、ひろみは慌て、由里狂喜する
さっき情事に励んでた時の残りなのでは?とか思っちゃいけない、いけないのである。

そして何を思ったかひろみの方へ走る由里、罵倒しながら彼女を殴打し後退するもあっさり組み敷かれ、腰に手を回されるひろみ
そして由里ひろみの股間を吸い始める。

「はなせ!! このッ! はなせ!!」
「ちゅ…っ…ちゅるっ……」
「あっ……ふぅ…ん」

止まらない由里、涙を流すひろみ、そして今までの行為がまるで走馬灯のように頭に巡る。
そして由里の頭を抱きかかえたひろみが一言。



「あんたのその瞳が………  いけないんだよ……」



悲しい百合、いや由里ひろみのラブロマンスを描いたこの迷、いや名作。
あとがきでも作者の暴走は止らない。(以下全文ママ)

~~引用~~
出会いから5年間その思いは誰にも言えず蓄積されてきたわけだがふたを開けてみれば結局両想い。アホかー。
(欄外「あれ?ちがう!今気づいた!6年間だ6年間!」)

「うらうらうらー」
「あーん もっとぉー」

つーかひろみがそれに気づいたのはまさにあの時だったわけで。
ギリギリで発覚した超くっ折した愛!?

「このあたしがこんなイモ娘を5年間!?」がーん

急に終わったようなカンジがしたり場面展開早くて
わかりにくかったと思いますが私はレズっ娘が
大っっっ好きなので超楽しかったです。
両想い後もひろみは中々素直になれなさそう。
由里はそれでしあわせじゃろうが。

「ねっねっひろみちゃんひろみちゃんクリスマスはどーするっ」
「うざいっ 向こー行けっっ」

ちなみにこれ ひろみ×由里 ですから。逆っぽいですが。
「あんたまさか あたしのおしっこ ホントに飲んだんじゃないでしょーね!」
「えー 飲んじゃダメなのー!?」
「当たり前だーーーっ!!!」
(欄外:飲んだのかな?)

~~引用ここまで~~

いかがだっただろうか。イカれてる? でしょうね。
皆さんも気になったらお手にとって是非お読みになられて下さい。


あと念のためにもう一つ。


本書に収録されている短編の中では、『スケッチ』はまだまともな部類の作品です。いやマジで。


この変態!!

追記!! 修正!! 追記!! 修正!!

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最終更新:2023年01月11日 06:10
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