主人公(DQⅧ)

登録日:2012/07/01(日) 02:16:14
更新日:2024/02/15 Thu 00:21:59
所要時間:約 4 分で読めます






◆概要

デフォルト名はエイト。
トレードマークの赤いバンダナに青いシャツ、その上から黄色い上着を羽織り、ズボンとブーツは緑系統の配色。
公式イラストでは兵士の剣を袈裟掛けしている。
旅人らしい軽快な身なりかつカラー。

幼少期に記憶喪失の状態でトロデーン城を訪れ、それ以降住み込みで働くようになる。
物語開始前は近衛兵として城を守っていたが、道化師ドルマゲスが城全体に呪いをかけてしまい、
トロデーン城は茨に覆われ人々もそれと化し滅亡してしまう。

そんな絶望的な状況の中で唯一呪いを受けず助かった彼は、ドルマゲスを追うべく、
魔物になってしまったトロデ王、白馬へ変えられてしまったミーティア姫と共に旅立つ事となる。

ドラクエお決まりの「はい」か「いいえ」しか言わないのに加えてⅧは小説化もされていないので、性格はゲーム中の行動や表情から推測するしかない。
が、自分達を襲ったヤンガスが谷に落ちかけた時に助けたり、
酒場の乱闘を呆然と眺めたりと、温厚で優しい人柄なのがイベントからうかがえる。
また、攻略本のトロデ曰く「マイペースな面もあるがなかなか頼りになる」そうだ。


◆戦闘面

過去作でいう勇者タイプ。
習得する呪文・特技は、主人公らしく使い勝手が良いものが揃っている。
どれも一長一短でどのスキルを上げるか迷う人も居るのではないだろうか。

『剣』は覚える特技のMP消費も少なく強力なのが特徴。装備できる武器も多く、中にははやぶさの剣・改や竜神王のつるぎなど最強クラスの武器もあり全体的に優秀であるが、序盤に強い武器が少ないのが欠点。
『ヤリ』は多くの特技もバリエーション豊かで早期に覚えられるのが利点。武器も全編通して比較的安定して手に入れられるため人気のあるスキルだが、後半になるとやや息切れしてくる良くも悪くも早熟型。
『ブーメラン』は雑魚戦では無類の殲滅力を誇る。早期にハイブーメランが作れればかなり有利だが、全体的に覚える特技がイマイチで武器もどんどん他の武器に攻撃力が劣っていき、最強武器のメタルウィングが相当弱いため見劣りしがち。ぶっちゃけこのスキルではなく序盤のブーメランが強いだけ。だが、超パワフルスローなどやりこむ上ではかなり強力なスキルも覚える。
『格闘』はボス戦で役立つ「だいぼうぎょ」を習得できる。だがそのほかはイマイチで便利な特技も多数覚えるが、他スキルでも代わりが効く。SP100でかなり強力な攻撃力補正がつくが、基本はだいぼうぎょ狙いのスキル。
『ゆうき』は「ルーラ」や「トヘロス」など様々な補助魔法が覚えられ、次第に消費MP半減全体完全回復の「ベホマズン」、軽減されにくい「ライディン」や「ギガスラッシュ」など強力な特技や呪文を覚えるスキル。上げないのが縛りプレイと称されるくらいには強いスキル。

また、呪いに対して完全な耐性を持っており、城が呪われた時に助かったのもこのおかげ。
それ関係の攻撃やいばらドラゴン系統の「からみつくいばら」、装備による呪いは彼の前ではほぼ全てかき消される。*1戦闘の際は地味に役に立つ。理由は後述。


ちなみにモンスター「マペットマン」「ドールマスター」が使用する技「愛のものがたり」を見ると、話の内容が理解できなかったためか混乱状態になる。









以下ネタバレ





















本編中(クリア前)では言及されないが、クリア後に行ける竜神族の里でのイベントを進める事で彼の正体が明かされる。

彼は、竜神族の長老の一人グルーノの娘であるウィニアと、
サザンビークの元第一王子であるエルトリオの間に生まれた、竜神族と人間のハーフ。
両親は共に既に他界している。

運命的な出会いをし互いに愛し合ったエルトリオとウィニアだが、
これを良しとしなかったグルーノによってウィニアは里に連れ戻される。

エルトリオは継承するはずだった王位も地位も捨てて彼女に会う為に旅立つが、竜神族の里を目前にして力尽きてしまう。
それを知ったウィニアは嘆き悲しみ、徐々に体を衰弱していった。後に主人公を身籠っていることを知った彼女は周囲の反対を押し切って主人公を産むが、衰弱しきった身体がお産に耐えられるわけがなく、産んだ直後に亡くなった。

……父のエルトリオが空を飛ばなきゃ行けない所にある竜神の道の入口にどうやって辿り着いたのかとか、気にしちゃいけない。
更に言えばこの父親、装備はなんと兵士の剣一本*2のみでここまでたどり着いている。
あの歴代でもトップクラスに鬼畜と言われるドラクエⅧの隠しダンジョン「竜神の道」をたった一人でそこまで踏破する当たりこの父親は只者ではない。
ドラクエシリーズの父親はパパスといいオルテガといい、強い奴らばかりである。
彼の強さについては作中でしっかりと言及されており、「主人公が強いのは竜神族であるだけではなく父親の血を引いていることも大きい」と言われる。

その後、幼かった主人公は何年にも及ぶ長老会議の末、竜神王に「記憶封じの呪い」をかけられ、里を追放されることが決定。
追放後~トロデーン城へ辿り着くまでの描写はないが、幼い彼にとって辛く厳しい旅だったに違いない。

因みに、グルーノは罪悪感から竜神王に願い出てネズミのような生き物に姿を変え、「トーポ」として主人公に付き添う形で里を出た。


ちなみに、こんな身元不明の孤児ながら僅か十年で城の姫様を守る近衛兵へ出世し、
(ミーティアが望んだ身内人事でこそあるが、主人公が務める実力を持っていなくては無論なれる訳もない。しかも主人公は身元不明者で元々小間使いから始めたことを考えれば如何に異例か分かる)、
城の貴族からはこの出世を「意外だ」と言われるが同時に「うまく行く」と認められており
(よくあるファンタジーものを見ていれば分かるが、主人公の立場はいわゆる「身分の低いものが姫をたぶらかした」みたいなポジションにそのまま当てはまっているにも関わらず、である)
そして暗黒神を倒した後、王様と姫様が同行していたとはいえ他の城の者が一切見ていないのに近衛隊長に出世したことにも反発も受けていないという、よく考えると凄まじいことをやっていたりする。


呪いを一切受け付けないのは、竜神王のかけた記憶封じの呪いが強すぎて別の呪いを弾いている為。
地味にあらゆる呪いを多かれ少なかれ解除できるはずのふしぎな泉の水すら一切効力を発揮しない。

しかし裏ボスである竜神王と戦いで1ターン目のみ使ってくる「竜神の封印」は効いてしまうので注意。
使われると主人公のみ確実に数ターン行動不能になる。チーム呼びでやり過ごすのがセオリー。





以下、裏EDネタバレ




























前述の通り、エルトリオは元々サザンビークの王子であり、現クラビウス王の兄に当たる。……あのチャゴスの(ry
つまり、サザンビークの継承者は第一王子エルトリオの息子である主人公となる。

竜神族の里でアルゴンリングを入手した後再び暗黒神ラプソーンを倒すと、EDが変化する。
ミーティアの護衛としてサヴェッラ大聖堂へ行くところまでは変わらない。


具体的には、
  • チャゴスとミーティアの結婚式の前日、クラビウスに主人公が自分の正体を明かしに行くイベントの追加
  • 主人公が式場に乱入後の展開が異なる。
    普通のEDではミーティアが逃げ出してしまい、
    仲間が衛兵達を足止めしている間に彼女の手を取り共に行く事となるが、
    裏EDではクラビウスがその場で主人公が正式な継承者である事を明かし、ミーティアの結婚相手は主人公が相応しい、と言ってくれる。

聖堂から出て来た主人公とミーティアに最初は戸惑う観衆達だが、ヤンガスやゼシカ
ククールの歓声を皮切りに、2人の結婚を祝う声を上げる。

大衆の前で口付けを交わした主人公とミーティアは、仲間達に見送られて馬車で去っていく。



3DSリメイク版での主な追加要素

  • 主人公用の着せ替え装備が増えた(メタルキング装備、ゴシックミトラとスーツ)
  • 海外版DQⅧからの逆輸入技「ドラゴンソウル」が追加された
  • ミーティア姫との幼少期回想が追加*3
  • 呪いを解かれ目を覚ましたゼシカが、直前まで夢に見ていた亡き兄サーベルトの面影と主人公をだぶらせる描写が追加。
  • 任意のサブイベントをこなすことで、ゼシカを恋人or伴侶とするエンディング2種類が追加された。


モンスターバトルロードシリーズでの活躍。

「勇者エイト」名義で最初期から登場し、SPカード「ギガスラッシュ」「スーパーハイテンション」をスキャンすると彼が現れ、助太刀してくれる。

とどめの一撃で彼が放つ「ドラゴンソウル」は、海外版DQⅧからの逆輸入技。
閃光を纏い、光の帯を描きながら竜のように相手に突撃する。

ビクトリーではOPムービーで堕天使エルギオスと戦っていたほか、背負っている剣が「竜神王の剣」に変更されている。


大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALでの活躍

本作ではDLCの追加ファイター第二弾(2019/07/31)としてDQⅪの主人公が参戦し、DQⅧの主人公はその4Pカラーに登場。DQⅧはシリーズで初めて『DRAGON QUEST』名義で海外販売した作品であり、また海外版DQⅪにてⅧ主人公の着せ替え装備が実装される(11Sにて逆輸入)ほど人気が高い為、海外ユーザーを意識して選ばれたとのこと。
おなじみの信号機カラーファッションを身にまとい、竜神王のつるぎと竜神の盾を装備して大乱闘に殴り込み。
ポケットからはトーポが顔をのぞかせており可愛らしい。

また8Pカラーでは水色のバトルファイターさんみたいなカラーリングになり、5PカラーではDQⅪ勇者の姿がギザで女たらしな赤い聖堂騎士になる。

余談だが、担当声優の梶裕貴は後に『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(2020年版)でヒュンケルを演じることになる。


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最終更新:2024年02月15日 00:21

*1 唯一呪いの影響を受けるのが「もろはのつるぎ」で、ドラクエの呪い装備御馴染みの「外せなくなる呪い」は受けないものの、もろはのつるぎの「与えたダメージが一部跳ね返ってくる呪い」は受ける

*2 主人公の初期装備で銅の剣より弱い剣

*3 夢という形での回想。起きるとそばにもう一人のヒロイン・ゼシカが座ってる、という点は下記の追加要素と絡む意図的な措置か