プラネットシリーズ(遊戯王)

登録日:2010/10/27 Wed 23:12:46
更新日:2024/03/31 Sun 13:15:19
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プラネットシリーズとはVJで連載されていた「漫画版遊戯王GX」で登場するカードシリーズである。
名前の通り太陽系の惑星がモチーフで、水金地火木土天海冥+太陽の計10枚。
冥王星は惑星じゃなくなったけど。


エド・フェニックスの父親がデザインし、全て世界に1枚ずつしか存在しない。
トラゴエディアが自身を復活させるエネルギーにデュエリストの生命力を集める為利用した。
何、遊戯王ではよくあることだ。
デュエルアカデミアの鮫島校長はプラネットシリーズの中で、PLUTOとSUNについては知らなかった。
この2枚のみが作中で存在が表沙汰になっていないプラネットシリーズであることがうかがえる。


漫画版GXにおけるキーカードであるが、連載時にOCG化したのは半分の5枚だけ。
そしてどれもこれも弱いインフレの進んだ今の環境では力不足。連載当時の時点でも弱かったけど
OCG化と魔改造が期待されている。

…そしてジ・アース初登場時からおよそ10年、遂に全てのプラネットがOCG界に揃うときが来た。
2016年5月発売の『コレクターズパック-閃光の決闘者編-』にて残り全てのプラネットはOCG化。
最後のSUNから実に5年越し。思い出したようにというか。


以下カード詳細


地球

融合・効果モンスター
星8/地属性/戦士族/攻2500/守2000
「E・HERO オーシャン」+「E・HERO フォレストマン」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカード以外の自分フィールドの表側表示の「E・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの攻撃力分アップする。

所有者は響紅葉→遊城十代→響紅葉
「最強のヒーローとして平行世界からこのフィールドに舞い戻れ!!」

地球がモチーフの十代が使うプラネット。
こいつだけ名前がカタカナだったり融合モンスターだったり浮いている。主人公のカードなのに。
評価は項目を参照して欲しい。



土星

The big SATURN(ザ・ビッグ・サターン)
効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻2800/守2200
このカードは手札またはデッキからの特殊召喚はできない。
手札を1枚捨てて1000ライフポイントを払う。
エンドフェイズ時までこのカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに使用する事ができる。
相手がコントロールするカードの効果によってこのカードが破壊され墓地へ送られた時、お互いにその攻撃力分のダメージを受ける。

所有者はデイビット・ラブ。
「そしてサターン!!オイオイこれじゃ…Meの勝ちじゃないか!」

土星モチーフのブラネット。攻撃力アップと破壊時のダメージ効果を持つ。
特殊召喚に制限があるが、蘇生や除外からの帰還は可能なので特に問題は無い。
破壊されると2800という大きなダメージを与えられる終盤に強いモンスター。
何気に神の宣告でも効果は発動する。知らずに撃つと即死しかねない。
「お互い」なので自分も受ける点と、自分からは使えない点は注意。

攻撃力アップはコストに見合ってないが、トドメやリミッター解除とのコンボに使える。

攻撃名はロケットパンチが「ANGER HANMER」、変形時が「END OF COSMOS」、効果名が「DOUBLE IMPACT」。

原作では如何にも負けフラグな勝利過程の解説に上記のセリフを発したにもかかわらず、本当に勝ってしまったことから勝ちフラグとして使われる珍しいセリフである。



金星

The splendid VENUS(ザ・スプレンディッド・ヴィーナス)
効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守2400
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
天使族以外のフィールドのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンし、
自分フィールドの魔法・罠カードの効果の発動及びその発動した効果は無効化されない。

所有者はレジー・マッケンジー。
「降臨せよ 我が華麗なる女神よ!!」

splendid(スプレンディッド)の意味は「輝かしい」「すばらしい」

弱体化効果と魔法・罠を無効にされない永続効果を持つ。
実質攻撃力3300のアタッカーとして使える。特殊召喚も可能なので【ヴァルハラ天使】なら強力なアタッカーになれるだろう。

後半の効果も強力。魔法・罠へのカウンター罠は発動さえ出来ず、お触れを使えばさながら原作版ショッカー
こいつがいればクェーサーだろうとパーデクだろうと除去できる。出せれば。

【パーミッション】にとっては、天敵でありながら心強いサポートでもあるカード。

攻撃名は「ホーリー・フェザー・シャワー」。なぜかアメリカ・アカデミアのプラネットの中でコイツだけ日本語表記の技。



海王星

効果モンスター
星10/水属性/爬虫類族/攻0/守0
このカードは特殊召喚できない。
このカードはモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚する事ができる。
このカードの攻撃力・守備力は、アドバンス召喚時にリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値分アップする。
このカードがアドバンス召喚に成功した時、墓地に存在するリリースした効果モンスター1体を選択し、
そのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
所有者は ジェームズ・クロコダイル・クック
「表れろ 冷たき暴君(タイラント)!!」

tyrant (タイラント)の意味は「暴君」

元々一部の根強いファンが愛用するカードだったのだが、禁止カードに指定された。
遊戯王でも類を見ない冤罪と評判でもある。
使い方や詳細は個別記事を参照。

攻撃名は「SICCLE OF RUIN」。


天王星

The despair URANUS(ザ・ディスペア・ウラヌス)
星8/光属性/岩石族 ATK/2900 DEF/2300
①:自分フィールドに魔法・罠カードが存在せず、このカードがアドバンス召喚に成功した時に発動できる。
相手はカードの種類(永続魔法・永続罠)を宣言する。自分はデッキから宣言した種類のカード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。
②:このカードの攻撃力は、自分フィールドの表側表示の魔法・罠カードの数×300アップする。
③:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の魔法&罠ゾーンの表側表示のカードは効果では破壊されない。

所有者はアモン・ガラム
「さァ絶望しろ!!」

Despair (ディスペア)の意味は「絶望」「失望」。

原作では②の攻撃力上昇効果だけだったが、強化されてカード化が決定。
条件付のサーチ効果と、魔法罠の防御効果を得た。

光属性なのでフォトン・サンクチュアリで手軽にリリースが揃う。
アドバンス・ゾーンをセットすれば追加ドローができ、安全地帯や虚無空間等もサーチできる。
攻撃力も実質3200あるため、アドバンス召喚に特化したデッキなら十分活躍が見込める。
だが①と③は微妙に噛み合っていないため割り切って③に特化した方が使いやすいかも知れない。

ちなみにゾーンを指定するため、罠モンスターには耐性付与は出来ない。
新マスタールールではペンデュラムゾーンが魔法・罠ゾーンに統合されているため、コイツを出すとペンデュラムゾーンのカードが破壊できなくなるという事態が発生している。

攻撃名は「WEIL OF DESPAIR」。ただこれだと意味が通らないため、「VEIL」の誤記だと思われる。


水星

The tripping MERCURY(ザ・トリッピング・マーキュリー)

星8/水属性/水族/攻2000/守2000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した時に発動できる。
フィールドのモンスターを全て表側攻撃表示にする。
(2):このカードはモンスター3体をリリースして召喚する事ができる。
(3):このカードの(2)の方法で召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手フィールドのモンスターの攻撃力はそのモンスターの元々の攻撃力分ダウンする。
(4):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

所有者はヨハン・アンデルセン
「It was a happy duel」

tripping(トリッピング)の意味は「足取りの軽い」「軽快な」だが漫画版で使用された「禁止薬物」というカードの存在を加味して考えるとおそらくガンギマリの方の「トリップ」にも引っ掛けてあると思われる。

原作では2体リリースで相手モンスターを攻撃表示にし、3体生贄で攻撃力0にする効果で、魔法カードによって2回攻撃を付与されフィニッシャーになった。

概ね原作をなぞりつつ、「禁止薬物」による2回攻撃も内蔵され強化された。
2体リリースでは旨みが無いため、3体以上の効果を狙っていこう。
後から出されたモンスターも攻撃力0にできるため、戦闘には強い。ライトニングなんて知りません。
耐性がないため、装備魔法などで強化して一気にトドメを刺したい。

遊戯王デュエルリンクスではライフ4000のため2回攻撃が決まればワンキルでき、苦労に見合った見返りがある。ヨハンに専用セリフもあるので一度手に取ってみてはどうだろうか。

攻撃名は「TMPARNCER CHAINGE」。


木星

The grand JUPITER(ザ・グランド・ジュピター)
星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2000
(1):1ターンに1度、手札を2枚捨て、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
(3):自分・相手のエンドフェイズに、このカードの効果で装備したモンスターカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドに特殊召喚する。

grand(グランド)の意味は「壮大な」「雄大な」「印象的な」「壮麗な」「豪壮な」「みごとな」

強化及びNTRは強力だが場に出すための消費と手札を2枚コスト消費が重すぎる。コスト削除とか気の利いたことしてよKONMAI
低ステータスサポートを受けられ、カバートークンやゴウフウなどのトークン縛りを掻い潜り出せるThe アトモスフィアや、HERO故のサポートが充実し相手の耐性を無効にて吸収出来るD-HERO Bloo-D辺りより優先出来るかはよく考えたい。

特殊召喚に制限はないためこの2体より出しやすく、アドバンス召喚サポートも組み込めるが、効果のコストが重すぎてさほどメリットにならない。

漫画効果では装備はそのターンの間だけで(3)もなかった、どう考えてもアニメの切り札D-HERO Bloo-Dの方が強いとこの頃から言われていた。

攻撃名は「GREAT RED SPOT」。


火星

The blazing MARS(ザ・ブレイジング・マーズ)
効果モンスター
星8/炎属性/炎族/攻2600/守2200
「The blazing MARS」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、 このカード以外の自分の墓地のモンスター3体を除外して発動できる。
このカードを特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。
(2):自分メインフェイズ1に、このカード以外の自分フィールドのモンスターを全て墓地へ送って発動できる。
墓地へ送ったモンスターの数×500ダメージを相手に与える。


blazing(ブレイジング)の意味は「燃える」「あざやかな」「焼けつくような」「激高した」

制約がキツイものの召喚条件自体は緩く、墓地からも出せるので使いやすい部類ではある。
だが(2)はキャノン・ソルジャーの劣化だしスカーライトが居る現環境でそこまで自重する必要はなかったんじゃ? とも言われている。

任意のモンスターを墓地から除外領域に移動できる点を利用し、霊獣でお亡くなりになった嵐征竜テンペストの代用としての活用が期待できる。…かに思われたが、特殊召喚不可のデメリットがかなり痛く、必然的に一通り特殊召喚が終わってから出してもそのターン内での展開に寄与できない事からあまり採用はされなかった上に嵐征竜テンペストが釈放されたために代用としての価値も無くなってしまった。

原作では召喚条件に制約が無く、ダメージ効果も「モンスター1体(トークンも可能)墓地に送って500バーン」を何度でも発動出来た。

攻撃名は「SRTIYS MAJOR」。



冥王星

The suppression PLUTO(ザ・サプレッション・プルート)
効果モンスター
星8/攻2600/守2000
1ターンに1度カード名を宣言し、宣言したカードが相手の手札に存在するとき、相手フィールド上のカード1枚のコントロールを得る。

所有者は天上院吹雪
「現れろ!冥界の悪魔よ!!」

suppression(サプレッション)の意味は「抑圧」「鎮圧」「抑制」「隠蔽」

未OCGだった。
カード名を宣言することで相手のカードをコントロール奪取する。
条件は厳しいが、何とこの効果魔法・罠のコントロールも奪える。
ピーピングハンデスでは強力な切り札になれるだろう。

………このままOCG化するならだが…と思っていたら


効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2600/守2000
(1):1ターンに1度、カード名を1つ宣言して発動できる。
相手の手札を全て確認し、その中に宣言したカードがあった場合、以下の効果から1つを選んで適用する。
●相手フィールドのモンスター1体を選んでコントロールを得る。
●相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊する。その後、破壊したその魔法・罠カードを自分フィールドにセットできる。

まさかのほぼ完全再現

変則的であるものの魔法・罠カード奪取の効果もきちんと付属している。
ちなみに両方とも対象を取らない。しかもデメリットはとくになく失敗しても相手の手札を確認できる。社長がキレそうだ
ただし破壊してセットするという効果のため、破壊できないカードやペンデュラムゾーンのカードのようにセットできないカードは奪えないので注意。つまり相手の場にURANUSがいると魔法・罠は奪えない。

レベル8・闇属性・悪魔族とサポートカードが非常に多い点もメリットと言える。
通常召喚可能で特殊召喚にも制限がかかっていないため、出す手段も豊富である。


しかしデメリットこそないものの、カード名を宣言してそのカードがなくコントロール奪取が使えないとなった場合少々もったいない。
マインドクラッシュや墓穴の道連れなどのカードで一度確認するのもありだが、少々手間がかかったりカード消費が激しい場合もある。

よって、このカードと問題なくかみ合わせられ、即効性があり、
かつ安全に相手の手札を確認、または相手の手札のカードを確定できるカードが使えるとよい。

でも、そんな都合のよいカードなんて…

つ《魔導契約の扉》
通常魔法
(1):自分の手札から魔法カード1枚を選んで相手の手札に加える。
その後、自分のデッキからレベル7・8の闇属性モンスター1体を自分の手札に加える。

あった。

このカードを使えばプルートをサーチするついでに自分の手札の魔法カードを相手に渡すことができる。
通常魔法なのでマインドクラッシュなどのように伏せる必要もない。

ここから、通常召喚するなら「悪魔の憑代」でリリースなしで召喚、
特殊召喚するならトレード・インで捨てたり、闇の誘惑で除外してからの蘇生・帰還へとつなげられれば完璧である。

攻撃名は「THREE SATELLITS」。


太陽

The supremacy SUN(ザ・スプレマシー・サン)
効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻3000/守3000
このカードはこのカードの効果でしか特殊召喚できない。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、次のターンのスタンバイフェイズ時、手札を1枚捨てる事で、このカードを墓地から特殊召喚する。

所有者はMr.マッケンジー

supremacy(スプレマシー)の意味は「至高」「至上」「最高位」
俺は太陽の子!

太陽をモチーフとしたプラネットシリーズの頂点のカード。太陽なのに闇属性。
そして惑星(プラネット)のシリーズカードでありながら、モチーフの太陽は恒星。他のカードが全て「太陽系の惑星」なので、それらを統べるイメージには合致している。
最初はアドバンス召喚する必要があるが、一度出してしまえば破壊されても手札1枚で自己再生出来る。
除外?バウンス?ORU化?アーアーキコエナーイ
他に効果はないのでスキドレ貼ったり、最近増えてるアドバンス召喚サポートを使うといいだろう。

地味に再生トリガーの破壊方法は「フィールド上」からでさえあれば手段を問わないので、エクサビートルで無理矢理吊り上げてから対象不在で爆殺しても復活できる。

同じ太陽モチーフの太陽龍インティとは効果が似ている。どちらも「何度も昇る太陽」をイメージした効果ゆえだろう。単体では昇れない太陽もいるけど。

原作では手札コストはなし、復活のタイミングは破壊され墓地に送られた次のターンのメインフェイズ1だった。
自場のモンスターが破壊された際にその元々の攻撃力分ライフを回復し、自分の墓地から特殊召喚されたモンスターの攻撃力を1000ポイント上昇させる永続魔法「漆黒の太陽」とのコンボで猛威を振るった。
後に「漆黒の太陽」がOCG化された際に「手札から魔法罠が捨てられたらその内1枚を回収する」効果が付け加えられ、復活のコストに魔法罠を捨てる→即回収の流れで原作でのノーコスト復活が再現できる様になった。

攻撃名は「SOLAR FLARE」。



ククク…ついに…この時がきた!!

全てが揃った!全てのプラネット・カード…そしてオレを修正しているアニヲタのカード!

三千年ぶりに…オレは

追 記 す る !!


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最終更新:2024年03月31日 13:15