武御雷(戦術機)

登録日:2009/05/29(金) 23:21:14
更新日:2024/01/15 Mon 22:05:27
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「─どうやら大事ないようだな。そなた、まだ戦えるか?」

─絶望の大地に舞い降りたるは
平和を取り戻すと心に誓い
弱き者が為に刃を奮って
今、火の如く戦場を駆ける─



概要

武御雷(タケミカヅチ)とはマブラヴシリーズに登場する戦術機の名称である。

00式戦術歩行戦闘機 武御雷 (TSF-TYPE00)

将軍家直属である帝国斯衛軍が、F-4J改 瑞鶴の後継機として開発を依頼。
不知火の上位互換機種にあたり開発によって培われた技術と基礎設計を応用し、富嶽重工と遠田技術によって共同開発された純国産の第3世代戦術機で通称は零式。
配備開始は2000年。
名称の由来は日本神話のタケミカヅチ、名づけは斑鳩崇継


主な装備

87式突撃砲
87式支援突撃砲
74式近接戦闘長刀
65式近接戦闘短刀
92式多目的追加装甲

生産性や整備性よりも性能を優先しているため配備数は少数だが、
ずば抜けた機動性と運動性能、圧倒的な近接戦闘能力を持つ為世界最高クラスの戦術機として評価されており、特に日本製戦術機の特徴である長刀による戦闘能力は他より秀でている。
戦術機のドッグファイトなら最強との声も出ている。

武御雷にはスーパーカーボン製ブレードエッジ装甲を採用しており、全身がカーボンブレードに覆われてるというまさに近接戦を体現したフォルムとなっている。
カーボンブレードの数は指先端部を含めれば27と、他の戦術機を圧倒している。
これこそロマン。
主腕(メインアーム)の肩関節は驚異の五重関節の蛇腹構造でウネウネ動き、通常の機体(プラも含む)とは比較にならない可動域を持ちコトブキヤの1/100相当サイズのプラモデルでは再現されている。
肩部ユニットは車両での陸送に対応するためF-18Eと同じくサブアームの延伸可動による折りたたみ機構が採用されている(不知火も同様)。


将軍家とそれを守護する斯衛軍が乗る機体であり、防衛任務だけではなく、「将軍家の人間は、自ら第一戦に立って臣民の模範となるべし」という思想から、帝国軍の攻撃的な作戦行動に加わることもある。

しかし、機体を運用するには熟練整備士と十全なバックアップ体制を必要とし機動兵器としては運用に難がある機体。
勘違いされがちだが、電磁投射砲を運用可能なことから分かる通り肩部に装備用コネクタは存在しており92式多目的自律誘導弾システムは対応アタッチメントさえあれば装備できる。


バリエーション

機体色は搭乗する衛士の出自を表しており、地位の高い順から冠位十二階に沿って紫(将軍)・青(五摂家)・赤(五摂家の直系など、高位の有力武家)・黄(譜代武家)・白(武家)・黒(武家以外の一般衛士)と分けられている。
機体の識別を高めている理由は、第一にBETAには迷彩効果が確認できないこと、
第二に兵士及び衛士の士気を高めること、
第三に衆人環視の状況によって、その衛士が担うべき責務に反するのを抑止するためである。

また機体も4つのVerに分類されている。

◆Type-00R(紫・青)
パッケージ裏にドンと佇むアレ。
紫の機体は本来、将軍専用機であるが、双子の妹を想う煌武院悠陽により御剣冥夜に下賜された。
特別な生体認証システムが組み込まれている為、悠陽と冥夜以外は搭乗することが出来ない他
ワンオフに近いチューニングが施されており、最高クラスの性能を誇る武御雷の中でも更にズバ抜けた性能を誇っている。ぶっちゃけオルタ本編最強機体。

青の機体は将軍を輩出する五摂家出身者に与えられるフルスペック機、甲21号作戦において斯衛軍第16大隊の指揮官が搭乗。
BETAの圧倒的物量によって戦線維持が困難となり、仲間を失い自らも命の危機にあった伊隅あきらを救い、
自ら先立って戦線を押し上げるシーンに心震えたプレイヤーは少なくないだろう。
TDAでは斯衛軍の組織が変わったことで最高権力者となった政威軍監斑鳩崇継の機体が電磁投射砲を装備してJFKハイヴ攻略戦に参加した。

◆Type-00F(赤・山吹色)
赤の機体は月詠真那中尉が搭乗し、桜花作戦では榊 千鶴少尉に預けられた。
五摂家に近い有力武家出身者に与えられる高機動型。
煌武院家に近い月詠家以外にも斑鳩家に近い真壁家の機体が登場している。

山吹色の機体は篁唯依中尉機としてトータル・イクリプスにて登場。
試験中に乱入し、主人公ユウヤ・ブリッジスが駆る不知火 弐型と近接戦を繰り広げた。
譜代武家出身者に与えられる機体だが篁家以外には藤原大尉の機体も登場するが、そちらは国連塗装が施されていたためもっぱら
立体化の際には唯依の武御雷として扱われることが多い。

◆Type-00A(白)
神代 巽、巴 雪乃、戎 美凪各少尉が搭乗し、桜花作戦では鎧衣 美琴、珠瀬 壬姫、彩峰 慧各少尉に託された。
下位武家出身の衛士に与えられる高機動型。主機はF型と同じだが間接強度に合わせて出力が抑えられている。アビオニクスグレードも下げられ塗装もややランクが落ちているとのこと。
こちらは本編以外にも焔狼部隊所属機などでも出演している。

◆Type-00C(黒)
武家以外の衛士に与えられるいわゆる一般機 でも性能は高いよ。
跳躍ユニット主機の出力などはこのC型を指標として調整が施されている。頭部は前任機種の瑞鶴を継承する形状となっており他のタイプと一目瞭然。
一般機ということもありモブ扱いが多かったがTDAでは武が搭乗し圧倒的な実力を見せつけている。


またType-00Rは、頭部のスリットの違いや
赤外線センサーが目の様になっていたり、ヒサシ部分が窪んでいる点が異なっている。
(Type-00F/Aは、常時ゴーグル状のカバーが見え、ヒサシ部分は膨らんでおり、Type-00Cでは、頭部センサーマストなどが簡略化されている。)


その他

先に記した通り汎用性に欠ける点があったものの、
桜花作戦で数万を超えるBETA相手にたった5機で凄乃皇の直援を果たした功績を諸外国に認められ、特需と発言力強化を目的に輸出が検討された。
その結果、国連派遣部隊仕様としてUNブルー(水色)に塗り替えられた極寒冷地仕様のF型とC型が
帝国斯衛軍国連派遣部隊(通称『第一独立北方中隊』)に試験運用の名目で配備された。

この機体は基本的な寒冷地対策以外の変更点として、
機体各所の駆動系や機関部、燃料循環系、センサーやモニターカバーに廃熱再利用型の強化ヒーターが装備されている他、
可動部を保護する積層樹脂装甲も極低温でも伸縮性や柔軟性を損なわない新素材のものに換装されている。



先に述べた通り生産性が低く年に30機程しか生産出来ないそうな。その生産コストは帝国軍が採用を断念した程であるとか。
ただし試験運用自体は行われており帝国軍仕様の武御雷C型は存在する。

作画はニトロプラスのNiθ。


立体化

序盤から終盤にかけて広く登場し、終盤では主人公たちの部隊で使用されることもあって国連軍仕様の不知火と並んで多く立体化されている。
中でも紫は群を抜いており武御雷の立体化の際には高確率で出ている、唯一の例外はタカラトミーが発売したガシャポンくらい。
A3は国連仕様の物も含めて*1唯一全ての色の武御雷が立体化されているが青と山吹色は最初期の限定品、特に山吹色は最初の販売以降は景品アイテムになるほど数が少なかった。
そのため一時期凄まじいプレミアがついておりA3では最高値の5万円ということもあった。
コトブキヤの1/144キットでは珍しい装備としてA型では桜花作戦時に装備していたドロップタンクなどの装備、青のR型はTDAで登場した時の
電磁投射砲とケーブル・バックコンテナ装備一式が立体化されている。*2



「クレスト2より第16大隊各機に告ぐ。鶴翼複五陣で追記・修正せよ」
「うむ──では、参るぞ。Wiki篭り────続けッ!!」

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最終更新:2024年01月15日 22:05

*1 F型のみならずC型の頭部も付属されていた

*2 電磁投射砲単体はA3で立体化、装備一式もガレージキットで出ているが後者ではバックコンテナとケーブルはキャンペーン配布だった