群雄集結(信長の野望 革新)

登録日:2012/02/20(月) 15:54:41
更新日:2024/03/26 Tue 05:48:46
所要時間:約 8 分で読めます




群雄集結とは、「信長の野望 革新」のシナリオである。
NDS版「信長の野望」にも同名シナリオが存在するが、革新のシナリオについて説明する。

なお、この作品を機に、以降の作品でも標準実装されている。亜種として大名家を絞った「天下三十将」や信長の野望 大志のシステムを活かした「大志繚乱」なども実装されている。

この作品ではまだ独立している家が少ないためか武将の質が非常に大きいが、以降の作品だと本多忠勝や立花道雪、黒田官兵衛ら重臣が独立し、質の差も多少改善されている。大きすぎる大名家だと島津義弘が肝付を乗っ取り大隅で独立したり、吉川元春と小早川隆景がそれぞれ毛利から独立したり優秀な一門が敵になったり極力力の差を抑えさせようと言う努力の跡が見てとれる。織田家なんかはもう一族しか残っておらず…もっとも、言わずもがな信長が超一流、一門も優秀で尾張が恵まれた土地のため、それでも周辺の他家をバタバタなぎ倒してゆく…

また、徳川家光や天草四郎と言った戦国の世が終わった時代での武将はまずこのシナリオでないとお目にかかれないだろう。最近は大坂の陣のシナリオも標準実装になりつつあるため一概にそうとは言い切れないが。

★概要
オリジナル版革新、PK問わず最初から用意されている標準シナリオ。
開始時期は1557年3月、最も早く開始する尾張統一より約二年遅い。

仮想シナリオなので、かなりやりたい放題な設定になっている。
特徴として……

  • 全ての城にそれぞれ一国ずつ、平等に陣取っている
革新に登場する城の数は全部で60。
その全てに最初から60の勢力が存在する。

勢力によって多少人材・兵力・建築可能な町の差や港の有無があるが、基本的には平等である(勿論例外もある)。


  • 羽柴秀吉、明智光秀、柴田勝家がバラバラに勢力を有している
織田信長の家臣だったこの三人が、多くの部下を引き連れて近畿、四国、九州の城に陣取っている。
その中でも秀吉さん家はかなりの面子が勢揃い。河野家に一人くらい貸してやってもいいんじゃない?

  • 津軽為信、宇喜多直家も勢力を有している
史実では主君を裏切り、独立した勢力を有した二人は最初から勢力を持っている。

  • 1557年に登場しない武将が存在する
未誕生、故人問わず革新に登場する武将全てが最初から生きている。
国盗り名人「北条早雲」、尾張の虎「織田信秀」、謀聖「尼子経久」……他数人。
ただし、登録武将に限っては元服の年にならないと登場しない。嫌なら1557年以前に元服するようにすれば問題ない。


★主な勢力

  • 羽柴家
大名は羽柴秀吉。
石山城に本拠地を構え、非常に優秀な人材を持つ。
竹中重治、加藤清正、福島正則、石田三成、黒田考高の時代を超越した軍団がメイン戦力。

仮想シナリオなので寿命がなく、上杉武田に匹敵する勢力…なのだが、あまりに家臣が優秀過ぎて序盤の収入が辛い。
隣国播磨の赤松あたりに目標を決めて早期拡大を目指そう。

自分でプレイする場合には本拠地の有利もあって難易度は低いのだが、CPUがやると内政と築城のレベルを上げたがるためかなかなか領土拡大できない。

  • 明智家
大名は明智光秀。
勝瑞城に本拠地を置く。

家臣は細川親子他、それなりにできる集まりだがいかんせん数が少ない。
四国は探索しても人材があまりよくなく、政治力に欠けるのが難点。
まずは河野、西園寺を滅すること。もたついていると長宗我部に取られてしまう。
また、長宗我部とは最初から同盟を結んでいるので足軽の技術はそちらから貰うと良い。
乱数次第だが、初手で松永久秀を引き抜ける。計略・内政要員に。


  • 柴田家
大名は柴田勝家。
九州立花山城を本拠とする。今も昔も九州ナンバーワンの大都市博多を有するだけあり、街が優秀で港も有する。

前田利家らを筆頭に家臣は全体的に統率・武勇に優れるが、知略や政治に欠ける。
お隣さんの大内は弱いので、頭数稼ぎに潰すべきか。
鼓舞の重要性がよくわかる勢力。


  • 上杉家
西国大名でプレイした場合のラスボス候補その1。
豪壮無比な上杉謙信の父長尾為景を有し、チートっぷりに磨きが掛かった。
謙信時代を支えた宇佐美定満や柿崎景家、景勝時代を支えた斎藤朝信や直江兼続もいる上杉の前にはお隣さんの神保、結城、蘆名は為す術もなく散る。


  • 武田家
西国のラスボス候補その2。
真田一族が深志城で独立しており、全体的戦力が低下したものの戦国最強の武田騎馬軍団は健在。
一応真田とは同盟しているので後ろを心配する必要はない。

だが前には今川、北条という名門、更に雑魚だった岩付にはワンマンアーミー太田道灌が出現。

しかし、躑躅ヶ崎は畑しか作れないことを考えるとそれでも岩付は魅力的、総力でねじ伏せるべし!

なお、父の武田信虎は今川の領地で浪人しているが、信玄のことを嫌っているので仲間にするには降伏勧告か他の武将に家督を継がせる必要がある。

  • 北条家
相模小田原城を本拠とする。
国盗り名人北条早雲が存命で当主。
早雲は武勇は60代だが他能力が90超、政治は家宝でオーバーフローする。

太田道灌率いる太田家には苦戦するかもしれないが、太田を突破して関東制覇の足掛かりとしなければ天下統一は厳しい。
なお、CPUだと羽柴同様に内政を重視して戦闘技術がおざなりになりやすいため領土拡大がなかなかできない。

余談だが今川の当主である氏親は早雲の甥だが、残念ながら滅ぼして配下にしても一門にはならない*1


  • 河野家
四国湯築城を本拠とする。
明智、長宗我部、毛利、大友といった強力な勢力に囲まれた河野さん。
序盤は大友と同盟状態だが、それでも長宗我部・明智と戦うのは厳しい。
家臣は優秀とは言い難く、また某シナリオと違い村上武吉もいないため、人材面は絶望的。
隣国の西園寺を狙いたいところだが、それでも人材に劣り、城を空ければ長宗我部・明智が襲来するため色々絶望的。
救済のためか独自技術の「焙烙火矢」(毛利も習得するから“独自”ではない)を習得出来るが、技術革新=学舎建設=領土拡大=戦争なので河野さんには無理。仮に焙烙火矢を習得しても毛利に先に習得されるためやはり厳しい。

最初に滅ぶことが多いため、時報などと呼ばれることもある。


  • 徳川家
ご存知東照大権現。
西国大名のラスボス候補その3。
四天王に本多親子、伊奈忠次に土井利勝ら家臣団を有し弱点らしい弱点はない。
本拠の岡崎も立地的に恵まれており、一国である程度技術を賄うことが出来る。
同盟が織田家なのも重要、足軽を中核とする徳川家に鉄砲を中核とする織田家の技術が混ざり、遠近共に戦える集団が作られる。
序盤で隣国今川、その隣国の北条・武田を吸収出来れば、人材面はもっと凶悪になり、更に独自技術「三河魂」を開発すれば、東国の覇権に大いに近づける。


  • 毛利家
毛利元就が当主。
よく出来た息子三人と水軍、弓が主力。
独自技術の焙烙火矢は水軍だが、弓技術を革新する方が戦闘では有利。
序盤の狙いは宇喜多か尼子で、狙わない方と同盟すると優位に。
余談だが、尼子家臣の山中幸盛は毛利家と相性最悪で家臣に出来ないので、家宝目当てに処断されることがある。
PKでは弓が強いため凶悪さに磨きがかかる。
また、寿命無しなので隆元がすぐ逝ったりしない。
ところで元春の騎馬Sって完全に無用の長物だよね


  • 島津家
最南端のチート一族。
四兄弟の長兄義久が当主。
街、金山、一族が大変優秀。
探索で鉄砲Sが三人になるので鉄砲技術がヤバい。
連式銃の開発に成功したら、肝付・伊東・相良といった周辺勢力が射撃練習場と化す。
九州には水軍Sで高政治の松浦親子がいるので、早々に九州を統一して水軍を強化し人材回収をすると他勢力より一歩出られる。
東国で始めた場合のラスボス候補。


  • 三好家
大名は三好長慶。
岸和田城に本拠を構える。

三好義賢、松永久秀、十河一存がメイン戦力
寿命が最大の敵だった三好家だが、ここでは全く無関係。
ギリワンこと久秀の忠誠をなんとかしないと、羽柴・明智・筒井あたりに引き抜かれる、俸禄を上げるなり家宝をやるなりしよう。


  • 本願寺家
御山御坊に君臨する凶悪坊主軍団。
本願寺中興の祖、八代目蓮如を当主に据えて天下統一に乗り出す。
鉄砲足軽両方使える万能坊主共だが、低級鉄砲技術は同盟の鈴木を利用すればいい。
高統率が頼廉と顕如しかいないのが厳しい、上杉と隣接することを考えて、反対側の朝倉を狙うのも手段の一つ。あそこには足軽Aのスーパー爺こと宗滴がいるので。

凶悪と呼ばれる所以は隣国にて引き起こされる一揆にある。というのも本願寺が一揆を扇動すると足軽扱いの農民ではなく、鉄砲扱いの僧兵が蜂起するからである。
一揆した部隊の統率は70弱だが、これの鉄砲隊となると話は別、特に序盤の神保は優秀な武将がいないため、領内を一揆で荒らされる可能性がある。
本願寺や上杉を恐れて募兵をやり過ぎると坊主に領内を荒らされ、坊主が襲来する危険がある。
募兵は計画的に。


  • 織田家
禿と猿とヒゲとロリコンに逃げられた第六天魔王様だが、代わりに尾張の虎ことお父さん信秀を獲得。

上杉・武田・羽柴と見比べると武将の量と質で見劣りするようだが、それでも滝川や丹羽は健在なので充分戦闘をこなしていける。
徳川の覧で話した通り、足軽は狸が開発してくれるので、魔王様は鉄砲を強化し、技術交換で補いましょう。

北は蝮、南東は狸が同盟でいるため北畠から西に侵攻拡大し、逃げた禿と猿とヒゲとロリコンに仕返ししてやろう!

因みに斎藤との同盟を無理矢理切ると嫁の帰蝶が実家に帰るため、信長が縁組で同盟出来るようになり、浅井の姫であり信長の姪っ子と縁組(結婚)出来る。
実際やるのは面倒だが、やりたい人はデモプレイを活用しましょう。


  • 伊達家
伊達政宗が当主。
家臣は片倉景綱、伊達成実等1580年代を支えた名将達が多い。
技術は鉄砲が得意だが、東北地方に鉄砲適性の高い政治家は少ないので、騎馬を強化してもよし。
南部や最上を吸収すれば上杉騎馬軍団に充分対抗出来る騎馬隊を作れる。
また、政宗の前三代らの政治が高く、岩出山や山形、檜山など肥沃な土地も多いので兵糧面は安泰。
ただし父親、祖父ら一門武将は東北で流浪の身、登用するもよし、敵にして史実通り射殺するもよし、だが一門武将に金はかからないから登用してあげた方が無難である。
余談だが、最上家には政宗の母義姫がおり、政宗は未婚扱いなので、最上から同盟すれば政宗は実母と結婚出来る


  • 真田家
本拠地は深志城で大名は昌幸。
幸隆、昌幸、幸村とチート三代夢の共演。
PKでは真田十勇士も浪人として登用待ちなので、入れておけば戦力は充実する。
だが北は上杉、南は徳川、斎藤がいるので油断は禁物。
狙うは東のチート爺率いる長野家かあとここ周辺は真田家含め知略が高い武将が多いので、引抜には注意しておくこと。


  • 佐竹家
北条や伊達の侵攻を阻んだ鬼義重が当主。
島津や真田には程遠いが、そこそこの政治力を持つ一門が潜んでいるため、文官には困らない。
技術は拡大する方面にもよるが、相馬や伊達の適性を考えると騎馬が有用かもしれない。
武官が少ないので、まずは相馬を滅ぼして補充しよう。
同盟無しなので、築城の強い太田家か鉄砲櫓持ちの最上家に同盟を申し込もう。

因みに当wikiにて大人気のあの男はここに潜んでいるぞ!


  • 大友家
キリシタン大名大友宗麟が当主。
九州最強の戦闘能力&全国一の足軽能力を誇る立花道雪を筆頭に、高橋紹運や立花宗茂親子がおり、戦闘面では島津にも決して劣らない。宗麟自身を筆頭に文官にも恵まれる。

立花道雪を活かすため足軽の開発をするか大友と言えば兵器の開発をするかは悩ましいところで、兵器を捨てるなら信仰の関係上すぐに隠居してしまった方が良いだろう。

また、史実では後継者争いの末殺害してしまった親父・義鑑も最初から大友の一門として宗麟を支えてくれる。一門の仕様上金もかからず、絶対に引き抜かれず忠誠を誓ってくれるぞ。

  • 今川家
今川義元の父で北条早雲の甥・今川氏親が当主。
そのため叔父が当主をしている北条とは最初から同盟を組んでいる。

優秀な息子義元や息子の恩師である太原雪斉を筆頭に内政面は全く問題ないが如何せん武官に欠ける。武田信玄の父である武田信虎が探索で見つかるので絶対に逃がさないようにしよう。
また、近隣が武田や徳川といった大国なのも辛いところ。難易度は結構高い。

義元が海道一の弓取りと言われていたからか弓に長け*2、弓の独自技術を持つ国なので所謂OMIKATA*3をプレイしやすい家でもある。


  • 長宗我部家
男の娘*4土佐の出来人こと長宗我部元親が当主。

足軽に特化しており、専用技術は足軽隊の偽報を防ぐというもの。忍者を敵に回しても怖くない。明智とは最初から同盟を結んでおり、PKでは伊予を海賊と国人に蓋されているので必然的に一条を狙う他ない。

その後は九州へ上陸して大友のベッキーと大内の陶晴賢を登用できれば晴れて足軽Sが三人揃う。毛利との決戦を早めに制することができれば後は流れで全国制覇できるだろう。


  • 大内家
西日本のほぼ全てを掌握したかつての名門、大内家だがこのゲームでは一番古いシナリオが1555年のため、義隆は既に死んでおり無能な養子、大内義長が当主。大友宗麟の弟でもあるので大友とは最初から同盟を結んでいる。一門はこの大友を倒さないと手に入らないのも悩みどころだ。
大都市博多を狙うにしても柴田の圧倒的戦闘力にひれ伏すことになるし、故郷山口を狙うにしても宇喜多の得意な計略の前にひれ伏す。陶晴賢が唯一の希望だ。太田道灌とか北条早雲、今川氏親がおるなら大内義興もおってよかったんじゃないかしら
ちなみに、ここでプレイすると専用のBGMが流れる。


追記・修正は古河足利で天下統一したらお願いします。

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最終更新:2024年03月26日 05:48

*1 なお、氏親の孫の氏真は北条の姫を最初から嫁にしているため彼だけは一門扱いとなる

*2 なお、弓取りの本来の意味は国を多く持つ大名のことなので、弓道や武器の弓とは関係なかったりする

*3 技術開発や南蛮技術を駆使して超長距離で弓を放つ技。バランスブレイカーとなりやすいため封印されることも多い

*4 元親は子供の頃姫若子、つまり女の子みたいだと呼ばれていた。創造ではこの事を反映してか女性武将でしか覚えられない特性を例外的に習得できる