空想具現化

登録日:2012/01/09(月) 11:58:53
更新日:2022/09/16 Fri 21:14:59
所要時間:約 4 分で読めます




TYPE-MOON世界における一つの能力。

マーブル・ファンタズムと呼ばれる。
空想を具現化する能力。

自然、世界の触覚である精霊が持つ能力であり、自己の意思を世界と直結させ、範囲は局所的ながら因果に干渉して、その望む空間になる確率を意図的に取捨選択し、世界を思い描く通りの環境に変貌させる。
事象が発生する確率へ干渉した結果であるから、具現化できるものは物体に限らないようである。しかし、精霊の規模によってその具現レベルには差があり、何よりあくまで自然現象の一種でしかないので、変貌させられるのは自然のみ。

自然から独立しているモノを変貌させる事は出来ない(人間や機械などの人工物など)。
しかし自然と共存している動物はある程度操作できるらしい。





この能力の亜種に固有結界というものがある。

空想具現化との相違点はその形を自由に決定出来ないこと。
術者のただ一つの内面が形になるため結界の形に意思を加えることは出来ない。

しかし逆に自然ではないモノにさえ影響を与えられる点では空想具現化より優れていると言えるらしい。

ただし、『空想具現化』は星の一部である精霊が行う自然現象の一種なので、星から反動や抑止を及ぼすことはない。
対して固有結界は、星にとって実質異物である存在が行う魔術や能力、不自然な干渉なので、術者にかかる負荷は凄まじい点も違う。


思いのままに世界設定が出来るものの、自分(精霊)と自然にしか影響されないのが『空想具現化』。

形こそワンパターンに限られるがあらゆるものを己が規律に従わせるのが『固有結界』。

どちらも自由自在でありながら制限をもつ似て非なる『異界創造』法という事。


奈須きのこ曰く「所詮現実など黒か白かの確率の転がしあいでしかないのだ、というリアリティ・マーブル。幻想によって現実を幻想たらしめるマーブル・ファンタズム。基本は一緒でも似て非なる世界干渉なワケなのですー。」



月姫という世界では世界上にある別世界ではない異界、隠れ里や常春の国はその異界の主である精霊が描いた空想世界と考えるらしい。
故に人間が迷い込む事が可能になっている。


因みにスタッフ座談会では空想具現化のマーブルについて菌糸類は『ダンゴ現象』に由来すると言っており、月姫掲示板のネタバレ板ではとある人がマーブルを大理石及びおはじきと例えている(菌糸類はこれを大正解と言っているが真偽は不明)。

つまり空想具現化というのは自然界で本当に偶然と偶然が重なり合って生み出された、まるで人工物のように見える自然物というのも存在している。

なら確率に干渉すれば千年城ブリュンスタッドみたいなものを具現化できても不思議はないという事である。

千年錠?
あれはまた別物です。

因みにアルクェイドだったら、リミッター解除すれば山奥に1つの街を作り上げる事ぐらいできるらしい。
ただ、人の手が入りすぎている現代の街では、まず壊してから作る、という事になるので長い時間が必要となり、その間に聖堂教会にかぎつけられて「ストップ!」と戦争になるとのこと。







また、某真祖が月の法則に基づく環境を無理矢理テラフォーミングという無茶をやっているがこれは彼女が月の生命体としての性質に因るもの。

ただし、彼女場合、「地球の自転を無理矢理止める」という「太陽や月等他の天体の重力の影響を振り切る宇宙規模のエネルギーを要する行為」
をかつて行おうとしており、ぶっちゃけた話星限定の規模も自然現象も何もあったものではない。
そもそも、これに限らず魔法や宝具等によって(カオス理論に基づく)因果律に干渉してきた時点で、その影響は地球に限定されるものではなく今更とも言えるが。





◆使用出来るキャラクター


現在までの作品で最も多く使用しているキャラクター。

月姫』では遠野志貴を部屋の外へ不可視の力で追い出したり、ミハイル・ロア・バルダムヨォンを消し去る為に廊下の大気の層を真空状態にし、包丁で大根を切るように(かまいたちのようなもの)してロアの足首だけがかろうじて残るという事をしている。

『MELTY BLOOD』ではアルクェイド、暴走アルクェイドともにこの力を使っている。

アルクェイドの技の中には「空想具現化」とそのままの名前で使用しており、ワルクェイドの「グナーデン・シュトース」、アルクェイドの「メルティ・ブラッド」の鎖は共に空想具現化によって作り出したもの。

ワルクェイドのアークドライブ「ブルート・ディ・シュヴェスタァ」も、空想具現化で作り出された朱い月である。
朱い月が固有結界で形成する千年城ブリュンスタッドを空想具現化で代用しているように、彼の月落しの代替と思われる。
ストーリー上では現象となったワラキアの夜を彼の盟約である『千年後の朱い月』を作り出すことで現象であったタタリを肉体を持っていたズェピアに戻している。


  • スミレ
死徒二十七祖』の第二十一位
水魔スミレ、ウォーターボトル。
流水を克服した酔っ払いの女性死徒。
死徒でありながら何故か空想具現化が使えるらしい。




『死徒二十七祖』の第九位。
外見は14歳の可憐な少女であり、普段はそう優れた能力も持たず、空想具現化も不可能

しかしブリュンスタッドの名前は千年城を空想具現化出来た者に与えられるという設定があるため、2段階変身後は空想具現化が可能な可能性がある。



元ネタは「混淆世界ボルドー」でブランゼラー・ドミニオンが使用した「空想具現化装置プラグマタイザー」。
概要も制限もほぼ同じ。なお、同作品には「固有時制御」を使用するキャラも居たりする。菌糸類ェ……



追記・修正は空想具現化でお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • TYPE-MOON
  • 月姫
  • MELTY_BLOOD
  • 空間操作
  • 空想具現化
  • マーブル・ファンタズム
  • 真祖
  • 精霊
  • 幻想
  • 現実を幻想にたらしめる力
  • 混沌世界ボルドー
  • 自然を思い通りに書き換える力

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年09月16日 21:14